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TX テクノロジー・ショーケース in つくば 2010 動機 私たち地学部は、毎年文化祭(一高祭)でのプラネタリ ウム上演を通し、多くの来客者に星空の楽しさを伝える活 動をしてきました。ただ最近になって、使用してきたプラネ タリウム本体が老朽化し、新しい機材を購入したいところ でしたが、あまりにも高額のため部費で買うことが出来ま せん。そこで、自分たちの力でプラネタリウムを作成できな いだろうかと研究を続けてきました。昨年からは本格的に 製作を開始し、試行錯誤を繰り返しながら、今春ついに、 その第1号機(『ピンポール1号』)が一高祭を目前に完 成!今年の一高祭で無事上映することが出来ました。構 想・製作苦節4年、我が地学部の渾身の一品です。 製作過程 1. 恒星フィルム 私たちが製作しているプラネタリウムは、ピンホール式を 参考にしました。通常のピンホール式はフィルムに穴を開 け、そこに光を通すことで星を表現しますが、私たちの製 作しているプラネタリウムは、フィルムを透明にすることで 穴の代わりになるようにしています。このフィルムの印刷は 業者に依頼したのですが、そのための恒星原版を作る必 要があります。この恒星原版を製作するために星の位置 データを参考に、プロットする作業を行います。この作業 はパソコンを使って行えればよかったのですが、その技術 がなかったので手書きで行いました。3,009個の星をプロッ トしていくため、およそ4ヶ月、このプラネタリウム製作で1 番大変な作業だったといえます。 2. 投影機本体 本体にはフィルムを被せる投影部とモーターなどの駆 動部があります。これをしっかり作らないとプラネタリウムは 動きません。 ●投影部 フィルムを被せる部分です。その骨組みは投影の邪魔 にならず、強度を期待できるアクリル板を使用します。 ●駆動部 モーターの回転を投影部に伝えるための部分です。モ ーターは毎分1 回転するSYNCHRONOUS モーターの D-5Nを使用しました。この部分にはロータリー接点やベア リングの使用など、試行錯誤の結果で、工夫を凝らした構 造になっています。ロータリー接点の製作は難しく、何度 も実験、改造をしました。強度も考えなければならないの で、とても苦労した部分です。 2号の製作と新しい試み 1号機製作の経験を踏まえ、私たちは新たなプラネタリ ウムを製作中です。1号機で失敗してしまったことの改善 や、輝星投影機や流星投影機などの新機能をつけること も予定しています。輝星投影機とは、一等星以上の明るい 星を個別に投影して、色や明るさにおいて実際の星空に 近づけようという試みです。 また、このプラネタリウム専用のドームをダンボールで 制作しています。強度に問題があり、まだ実用には至らな いのが現状です。 1号機の写真です。H21年度土浦一高文化祭で上映し、 多くの来客者から好評をいただきました。 地学 自作プラネタリウム(ピンポール1号)の製作 代表発表者 茨城県立土浦第一高等学校 地学部 問合せ先 300-0051 茨城県土浦市真鍋 4-4-2 TEL: 029-822-0137, FAX: 029-826-3521 ■ キーワード: (1) 天文 (2) プラネタリウム (3) 自作器機 高P-66 -184-

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TX テクノロジー・ショーケース in つくば 2010

■ 動機

私たち地学部は、毎年文化祭(一高祭)でのプラネタリ

ウム上演を通し、多くの来客者に星空の楽しさを伝える活

動をしてきました。ただ最近になって、使用してきたプラネ

タリウム本体が老朽化し、新しい機材を購入したいところ

でしたが、あまりにも高額のため部費で買うことが出来ま

せん。そこで、自分たちの力でプラネタリウムを作成できな

いだろうかと研究を続けてきました。昨年からは本格的に

製作を開始し、試行錯誤を繰り返しながら、今春ついに、

その第1号機(『ピンポール1号』)が一高祭を目前に完

成!今年の一高祭で無事上映することが出来ました。構

想・製作苦節4年、我が地学部の渾身の一品です。

■ 製作過程

1.恒星フィルム 私たちが製作しているプラネタリウムは、ピンホール式を

参考にしました。通常のピンホール式はフィルムに穴を開

け、そこに光を通すことで星を表現しますが、私たちの製

作しているプラネタリウムは、フィルムを透明にすることで

穴の代わりになるようにしています。このフィルムの印刷は

業者に依頼したのですが、そのための恒星原版を作る必

要があります。この恒星原版を製作するために星の位置

データを参考に、プロットする作業を行います。この作業

はパソコンを使って行えればよかったのですが、その技術

がなかったので手書きで行いました。3,009個の星をプロッ

トしていくため、およそ4ヶ月、このプラネタリウム製作で1番大変な作業だったといえます。 2.投影機本体 本体にはフィルムを被せる投影部とモーターなどの駆

動部があります。これをしっかり作らないとプラネタリウムは

動きません。 ●投影部 フィルムを被せる部分です。その骨組みは投影の邪魔

にならず、強度を期待できるアクリル板を使用します。 ●駆動部 モーターの回転を投影部に伝えるための部分です。モ

ーターは毎分1回転するSYNCHRONOUSモーターの

D-5Nを使用しました。この部分にはロータリー接点やベア

リングの使用など、試行錯誤の結果で、工夫を凝らした構

造になっています。ロータリー接点の製作は難しく、何度

も実験、改造をしました。強度も考えなければならないの

で、とても苦労した部分です。 ■ 2号の製作と新しい試み

1号機製作の経験を踏まえ、私たちは新たなプラネタリ

ウムを製作中です。1号機で失敗してしまったことの改善

や、輝星投影機や流星投影機などの新機能をつけること

も予定しています。輝星投影機とは、一等星以上の明るい

星を個別に投影して、色や明るさにおいて実際の星空に

近づけようという試みです。 また、このプラネタリウム専用のドームをダンボールで

制作しています。強度に問題があり、まだ実用には至らな

いのが現状です。

1号機の写真です。H21年度土浦一高文化祭で上映し、

多くの来客者から好評をいただきました。

地学

自作プラネタリウム(ピンポール1号)の製作

代表発表者 �� ������� ����� 所 属 茨城県立土浦第一高等学校 地学部 問合せ先 〒300-0051 茨城県土浦市真鍋 4-4-2 TEL: 029-822-0137, FAX: 029-826-3521

■ キーワード: (1) 天文 (2) プラネタリウム (3) 自作器機

高P-66

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