Presented with Recovery Manager(RMAN)を 使いこ...

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Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 126夜な夜な! なにわオラクル塾 Recovery Manager(RMAN)使いこなす! 日本オラクル株式会社 データベース事業統括 ソリューション本部 中部・西日本SC20140625Presented with

Transcript of Presented with Recovery Manager(RMAN)を 使いこ...

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第126回 夜な夜な! なにわオラクル塾

Recovery Manager(RMAN)を 使いこなす!

日本オラクル株式会社 データベース事業統括 ソリューション本部 中部・西日本SC部 2014年06月25日

Presented with

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Safe Harbor Statement

The following is intended to outline our general product direction. It is intended for information purposes only, and may not be incorporated into any contract. It is not a commitment to deliver any material, code, or functionality, and should not be relied upon in making purchasing decisions. The development, release, and timing of any features or functionality described for Oracle’s products remains at the sole discretion of Oracle.

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Program Agenda

1

2

3

4

5

RMAN概要・メリット

RMANでのバックアップ

RMANでのリカバリ

RMANでのバックアップ管理

RMAN新機能(Database 12c)

3

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Program Agenda

1

2

3

4

5

RMAN概要・メリット

RMANでのバックアップ

RMANでのリカバリ

RMANでのバックアップ管理

RMAN新機能(Database 12c)

4

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バックアップ/リカバリとは

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①リストア: バックアップファイルを定位置に戻す

障害時にDatabaseを復旧する

Restore/Recovery

時間

6/1

6/2

バックアップリカバリとは、障害時の復旧(リカバリ)作業と、 復旧に必要なファイルを普段から保存(バックアップ)しておく作業

Database

②リカバリ: バックアップ時点から後に 行われた変更を反映

Backup

Databaseを構成するファイルの コピーを保存しておく

Backup

データファイル 制御ファイル アーカイブREDOログファイル

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データベース運用モード

• Oracle Databaseの運用方法は大きく2つ – NOARCHIVELOGモード

– ARCHIVELOGモード

• REDOログを上書きする際の動作が異なる

6

52

53

51

循環してREDOログを使用し、上書き前にアーカイブする

52

53

循環してREDOログを使用

ARCHIVELOGモード NOARCHIVELOGモード

54 54

55

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アーカイブREDOログ・ファイル

7

循環書込みを行うため、 更新履歴情報が上書きされる

51 51

52

53

54

ログ順序番号

52

53

更新履歴を残しておく為に、

REDOログ・ファイルのコピーをとっておく

アーカイブREDOログ・ファイル

REDOログ・ファイル

LGWR

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NOARCHIVELOGモード運用の問題点

• 全ての変更履歴情報がないため、障害発生時まで復旧できない場合がある →バックアップ取得時までしか復旧できない

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DataFile1

REDOログ・ファイル

[時間]

データ・ファイルのバックアップ

① 障害発生 リストア ②

③REDOログの 適用

DataFile1

1週間前 現在

DataFile2

上書きされてしまったREDOログファイル

×

DataFile2

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ARCHIVELOGモード運用時

• 全ての変更履歴情報があるので、障害発生直前まで復旧可能

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DataFile1

REDOログ・ファイル

[時間]

データ・ファイルのバックアップ

① 障害発生 リストア ②

④REDOログの適用

DataFile1

1週間前 現在

DataFile2

上書きされてしまったREDOログファイル

アーカイブREDOログ・ファイル

③アーカイブREDOログの 適用

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バックアップの取得方法

• Oracle Databaseのバックアップ取得方法 –物理バックアップ データベースのバックアップと言えば、通常はこちら

• Recovery Manager(RMAN)

• OS/ストレージコマンドによるバックアップ+SQLによるリカバリ

–論理バックアップ • Data Pumpによるエクスポート

物理バックアップを補完するバックアップとして使用

例えばバッチ処理の前に更新予定の表のデータバックアップ等

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リストアはできるがリカバリはできない

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Recovery Manager (RMAN) の概要 Oracle Database のバックアップ・リカバリ専用ツール

• データベースのバックアップ、リストア、リカバリの実行

• バックアップ・ファイルの管理

• バックアップ計画の管理を自動化

• 実行方法 は2種類 – OS プロンプトからRMANを起動しコマンドラインで実行

– Oracle Enterprise Manager(EM)を使用して実行

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$ rman target /

RMAN> backup database;

RMAN> restore database;

RMAN> recover database;

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RMANの構成 RMANでターゲットデータベースに接続してバックアップ・リカバリを実施する

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RMAN

制御ファイル アーカイブREDOログ・ファイル

データファイル

RMAN管理情報

テープ・ライブラリ

メディア・マネージャ or Oracle Secure Backup

バックアップ先ディスク

RMANの管理情報: ・CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME に指定した日数期間、制御ファイルに保持 ・制御ファイル内もしくは、別DB(リカバリ・カタログ)に格納 ・ リカバリカタログで 長期保存可能

サーバー・ プロセス

ターゲット・データベース

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RMANの仕組み RMAN管理情報の保存先

制御ファイル リカバリ・カタログ

設定

• 各ターゲット・データベースの制御ファイルに RMAN管理情報を格納する

• 事前設定が必要ない

• リカバリ・カタログ用のデータベースに RMAN管理情報を格納する

• 複数のターゲット・データベースの情報を 一元管理することが可能

• 別途リポジトリ用のデータベースを用意する

保存期間 CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME初期化パラメータで制御可能(デフォルト7日)

長期間のバックアップ履歴の保持が可能 (ディスク容量に依存)

考慮事項

• データベースのバックアップ後、制御ファイルの バックアップを行う必要がある

• 制御ファイルが全損した場合の復旧が難しい

• リカバリ・カタログ用のデータベースのバックアップを 行う必要がある

• 制御ファイルのRMAN情報をリカバリ・カタログへ 同期するには、RESYNCコマンドを発行する

• CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME初期化パラメータに指定している日数以内に最低でも一度はRESYNC処理を実行する必要がある

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RMANを使用するメリット(その1) バックアップ・リカバリ操作が容易

• バックアップ・リカバリのコマンドがシンプル – OSコマンド(複雑なシェル)と組み合わせなくても良い

– RMANスクリプトの保存が可能

• バックアップに必要な設定を管理 –バックアップすべきファイルを認識

• Enterprise ManagerによるGUIでの使用も可能

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Oracle Databaseファイルの 全データをバックアップとして保存する

RMAN> backup database;

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RMANを使用するメリット(その2) バックアップ・ファイルの管理が容易

• 設定したバックアップ保存ポリシーに沿って必要なバックアップを判別

• 取得したバックアップ・ファイル情報を一元管理

• 取得済みバックアップ・ファイル情報と実際のファイルを照合、 ファイルの実在を確認

• 高速リカバリ領域(Fast Recovery Area)を使用 バックアップ領域の管理が可能

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バックアップをいつまで保存するか? どのファイルのバックアップが必要か?

過去に取得したバックアップは実在するか? 領域は十分にあるか?

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RMANを使用するメリット(その3) Oracleの仕組みを最大限に利用し効率的に復旧

• データベース・ブロック単位での バックアップ・リカバリが可能

–破損ブロック検証

–バックアップの未使用データの圧縮(スキップ)

–バックアップファイルの暗号化

–ブロックメディア・リカバリ

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表領域 バックアップ領域

データファイル

増分バックアップ

表領域(オンライン) バックアップ領域

データファイル

ブロック・メディア・リカバリ

バックアップ

リストア

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RMANを使用するメリット(その4) 様々なタイプのバックアップでサイズの縮小やバックアップの高速化が可能 • バックアップ・ファイルのサイズの縮小 – バックアップ・セット形式

– 一度も使用されていないブロックをバックアップ対象から除外

– 増分バックアップ機能

• バックアップ・リストアの高速化 – 高速増分バックアップ機能

– 増分更新バックアップ

– 複数チャネルを割り当てた並列処理

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RMANを使用するメリット(その5) 迅速なリカバリが可能

• リカバリに必要なバックアップを自動的に選択

• 発生した障害のリカバリ方法をアドバイス –データ・リカバリ・アドバイザ

–現在シングル・インスタンス構成のみサポート

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修復に要した時間

障害解析に要した時間

総ダウンタイム

障害復旧 1. 障害の診断 2. 復旧手順の検討 3. 復旧操作

人間が考えている時間

リストア/リカバリの時間

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バックアップにおける課題(DB管理者の懸念)

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バックアップしたファイルの 管理が大変なのでは?

バックアップしたファイルで きちんとリカバリできるのか?

障害によるアプリへの 影響を最小化したい

データベースサイズが 大きいのでバックアップに

時間かかってしまうのでは?

•高速増分バックアップ •バックアップチャネルの並列化

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RMANで取得できるバックアップのタイプ

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• 全体バックアップ • バックアップするファイルの、すべての割当て

済みブロックを対象とする。 • イメージ・コピーもしくはバックアップ・セットの

形式で取得できる。

• 増分バックアップ • 以前のバックアップアップ以降に変更された

ブロックのみを対象とする • 「差分増分」と「累積増分」の2種類

日 月 火 水 木 日 月 火 水 木

差分増分 累積増分

メリット:一度にバックアップするデータ量が少ない ので、バックアップ・サイズを小さくできる デメリット:リストア時、全体+差分の適応が必要

メリット:リストアが高速にできる。 デメリット:毎回すべての割当済みブロックをコピー するので、長期間保存するには、多くの領域が必要

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RMANで取得できるバックアップのタイプ ~単純な増分バックアップの課題

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増分バックアップ時にバックアップするべきブロックは? (前回のバックアップから変更されたブロックは?)

データファイル全体を読込み 更新のあったブロックのみを バックアップ

増分バックアップ バックアップ・サイズ 全体バックアップに比べて少ない 更新量が少ない場合は非常に有効 バックアップ時間 全体バックアップとほとんど変化なし

月 月

月 月

RMAN

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高速増分バックアップによる バックアップ時間の短縮

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SQL> ALTER DATABASE ENABLE

2> BLOCK CHANGE TRACKING

3> USING FILE ‘ブロックチェンジトラッキング・ファイルの場所’;

高速増分バックアップを有効化 バックアップ時間の短縮が可能!

月 月

ブロック・チェンジ・ トラッキング・ファイル

データに更新があった際、「ブロック・チェンジ・

トラッキング・ファイル(変更追跡ファイル)」にどのブロックが更新されたか記録

増分バックアップをする際に、変更のあったブロックだけを ダイレクトに読み込める

CTWR

RMAN

Enterprise Edition

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高速増分バックアップ ブロック変更トラッキングの設定方法

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Enterprise Edition

「バックアップ」設定の「ポリシー」タブで、 「増分バックアップの高速化のためのブロック変更トラッキングを有効化」にチェック

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バックアップの並列処理 並列処理の設定で、ディスク、テープへのバックアップ・リストアを高速化

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Enterprise Edition

並列度2で実施

並列処理無しで実施

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バックアップにおける課題(DB管理者の懸念)

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バックアップしたファイルの 管理が大変なのでは?

バックアップしたファイルで きちんとリカバリできるのか?

障害によるアプリへの 影響を最小化したい

データベースサイズが 大きいのでバックアップに

時間かかってしまうのでは?

•高速リカバリー領域による管理 •RMANのポリシー設定に基づいてファイルを 保持/削除

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高速リカバリー領域の設定とメリット 「可用性」=>「リカバリ設定」にて設定&確認可能 • メリット:領域の自動メンテナンス

–高速リカバリ領域に保存されたバックアップ関連ファイルは、必要に応じて自動的に削除(上書き)される

• 高速リカバリ領域がいっぱいになった状態で、新しいファイル用にさらにリカバリ領域が必要になると、保存方針と照らし合わせて不要になったファイルを自的に削除

• 保存方針に違反してファイルが削除されることはない

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高速リカバリ領域の保存ポリシー

「バックアップ設定」の「保存ポリシー」で設定した保存ルールに基づいて 高速リカバリー領域内のバックアップ、アーカイブREDOログを自動管理

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バックアップにおける課題(DB管理者の懸念)

28

バックアップしたファイルの 管理が大変なのでは?

バックアップしたファイルで きちんとリカバリできるのか?

障害によるアプリへの 影響を最小化したい

データベースサイズが 大きいのでバックアップに

時間かかってしまうのでは?

•バックアップの検証

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バックアップの検証

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「現行バックアップの管理」でファイルをチェックして「検証」ボタンをクリックすると、 取得済みのバックアップの壊れている箇所の有無を確認

•左記の例ではsystem表領域の バックアップの検証を実施

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バックアップの検証

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実行結果

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バックアップにおける課題(DB管理者の懸念)

31

バックアップしたファイルの 管理が大変なのでは?

バックアップしたファイルで きちんとリカバリできるのか?

障害によるアプリへの 影響を最小化したい

データベースサイズが 大きいのでバックアップに

時間かかってしまうのでは?

•表領域単位の ポイント・イン・タイム・リカバリ

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表領域単位のポイント・イン・タイム・リカバリ

• 誤った処理を流してしまったので、USER2表領域だけを 1日前の状態にリカバリしたい

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SYSTEM SYSAUX UNDO TEMP USER

表領域

データファイル オンラインREDO

ログファイル アーカイブ

ログファイル 制御ファイル パラメータ ファイル

×

USER2表領域だけを 1日前の状態に時刻を指定してリカバリ

USER2

Enterprise Edition

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表領域単位のポイント・イン・タイム・リカバリ

• 「ユーザー指示のリカバリ」から 「表領域」を選択

• 日付を設定して 特定の表領域のポイント・インタイム・リカバリが可能

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Enterprise Edition

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Program Agenda

1

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3

4

5

RMAN概要・メリット

RMANでのバックアップ

RMANでのリカバリ

RMANでのバックアップ管理

RMAN新機能(Database 12c)

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RMANでのバックアップ

• RMANの使用方法

• RMANで取得できるバックアップ形式

• RMANで取得できるバックアップ・タイプ

• バックアップに関する設定

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RMANの使用方法 ターゲット・データベースへの接続-コマンドライン

• OSコマンドラインでRMANコマンドを使用し、管理者権限(SYSDBA権限)で接続

• RMAN起動後にCONNECT句で接続先を指定

• RMANコマンド・ファイルを指定して接続する

• 参考

– コマンドファイルの構文エラーを確認する

– カタログ・データベースへ接続する

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$ RMAN TARGET SYS/<SYSのパスワード>

$ RMAN TARGET /

$ RMAN

RMAN> CONNECT TARGET SYS/<SYSのパスワード>

$ RMAN TARGET / NOCATALOG @<RMANコマンド・ファイル名>

$ RMAN TARGET / NOCATALOG cmdfile='@<RMANコマンド・ファイル名>'

$ RMAN CHECKSYNTAX @<RMANコマンド・ファイル名>

$ RMAN TARGET / CATALOG <カタログ・データベースへの認証>

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RMANの使用方法 バックアップ・リカバリのメニューの表示-Enterprise Manager

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ホーム画面で[可用性]タブをクリックし、 [バックアップとリカバリ]メニューにマウスを合わせる

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RMANの使用方法 リカバリ・カタログの設定の実施-Enterprise Manager

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1.[リカバリ・カタログの設定]メニューを選択する

2.RMANリポジトリの格納先を選択する

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RMANで取得できるバックアップ形式 イメージ・コピー/バックアップ・セット

イメージ・コピー バックアップ・セット

特徴 •データファイルごとに作成するOSコピーと 同等のバックアップ形式

•複数のデータファイルを対象に作成される RMAN独自のバックアップ形式 •使用していないデータ・ブロックはスキップ

実施方法 BACKUP AS COPY <バックアップ対象> BACKUP <バックアップ対象>

メリット OSコマンドでもリストア可能 未使用領域を含まないため、領域の節約が可能

デメリット 未使用領域をバックアップに含む RMANを使用しないとリストアできない

イメージ図

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バックアップ対象ファイル バックアップ・ファイル

使用済みデータ・ブロック

バックアップ対象ファイル バックアップ・ファイル

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RMANで取得できるバックアップ形式 イメージ・コピー/バックアップ・セットの取得方法

• イメージ・コピー形式のバックアップを取得する方法

– データベース・ファイルのバックアップを取得する

– USERS表領域に属するデータファイルのバックアップを取得する

– データファイル番号5のデータファイルのバックアップを取得する

• バックアップ・セット形式のバックアップを取得する方法

– データベース・ファイルのバックアップを取得する

– USERS表領域に属するデータファイルのバックアップを取得する

– データファイル番号5のデータファイルのバックアップを取得する

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RMAN> BACKUP AS COPY DATABASE;

RMAN> BACKUP AS COPY TABLESPACE USERS;

RMAN> BACKUP AS COPY DATAFILE 5;

RMAN> BACKUP DATABASE;

RMAN> BACKUP TABLESPACE USERS;

RMAN> BACKUP DATAFILE 5;

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ

• 全体バックアップ/増分バックアップ

• 高速増分バックアップ

• 増分更新バックアップ

• マルチセクション・バックアップ

• 高速圧縮バックアップ

• 暗号化バックアップ

• バックアップ処理の並列化

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全体バックアップと増分バックアップ バックアップ・タイプ 全体バックアップ 増分バックアップ

特徴 • すべての割当て済みブロックを対象とする • 以前のバックアップ以降に変更された ブロックのみを対象とする • 「差分増分」と「累積増分」の2種類

メリット 増分バックアップよりリストアが高速 一回のバックアップ量が少ないため バックアップ・サイズを小さくできる

デメリット 毎回すべての割当済みブロックを コピーするので多くの領域が必要

リストア時、全体+差分の適応

イメージ図

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日 月 火 水 木 日 月 火 水 木

差分増分 累積増分

データ・ブロック

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増分バックアップ 増分バックアップの種類(差分増分と累積増分)

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差分増分バックアップ

前回のバックアップ(Level 0 or Level 1 )以降の変更ブロックをバックアップ

BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 DATABASE;

ベースとなるLevel 0 のバックアップを取得

BACKUP INCREMENTAL LEVEL 0 DATABASE;

累積増分バックアップ

前回のLevel 0 のバックアップからの変更ブロックをバックアップ BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 CUMULATIVE DATABASE;

火 木

月 水 火 月 火

木 水

火 月 火

Level 1 差分増分バックアップ

Level 0 全体バックアップ Level 1

差分増分バックアップ

Level 1 差分増分バックアップ

Level 1 累積増分バックアップ

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 全体バックアップの取得方法

• 全体バックアップの取得方法 –データベース・ファイルの全体バックアップをバックアップ・セット形式で取得する

– USERS表領域に属するデータファイルの全体バックアップをバックアップ・セット形式で取得する

–データベース・ファイルの全体バックアップをイメージ・コピー形式で取得する

– USERS表領域に属するデータファイルの全体バックアップをイメージ・コピー形式で取得する

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RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 0 DATABASE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 0 TABLESPACE USERS;

RMAN> BACKUP AS COPY INCREMENTAL LEVEL 0 DATABASE;

RMAN> BACKUP AS COPY INCREMENTAL LEVEL 0 TABLESPACE USERS;

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 差分増分バックアップ/累積増分バックアップの取得方法

• 差分増分バックアップの取得方法 –データベース・ファイルの差分増分バックアップを取得する

– USERS表領域に属するデータファイルの差分増分バックアップを取得する

• 累積増分バックアップの取得方法 –データベース・ファイルの累積増分バックアップを取得する

– USERS表領域に属するデータファイルの累積増分バックアップを取得する

45

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 CUMULATIVE DATABASE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 DATABASE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 TABLESPACE USERS;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 CUMULATIVE TABLESPACE USERS;

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 高速増分バックアップ

従来の増分バックアップ 高速増分バックアップ

特徴

• データファイル全体を読み込み、更新のあったブロックをコピーする

• 更新量が少ない場合は、バックアップサイズも小さい

• データの変更時には更新ブロックの情報をブロック・チェンジ・トラッキング・ファイルに記録

• 増分バックアップ時は記録された更新のあったブロックのみを読み込み

バックアップに要する時間 全体バックアップと比較して変わらない 全体バックアップと比較して短縮可能

イメージ図

46

Enterprise Edition

RMAN

ブロック・チェンジ・ トラッキング・ファイル

CTWR

RMAN

水 水 水 水 水 水 水 水

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 高速増分バックアップ-コマンドライン

• 高速増分バックアップの実施方法 1. ブロック・チェンジ・トラッキングファイルを有効にする

2. 全体バックアップを取得する

3. 増分バックアップを取得する

• 高速増分バックアップを無効にする方法

47

SQL> ALTER DATABASE ENABLE BLOCK CHANGE TRACKING

USING FILE 'ファイルパス' REUSE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 0 DATABASE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 DATABASE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 CUMULATIVE DATABASE;

SQL> ALTER DATABASE DISABLE BLOCK CHANGE TRACKING;

Enterprise Edition

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高速増分バックアップ レベル1 のバックアップを高速に取得する仕組み

増分バックアップ 高速増分バックアップ

特徴 • データ・ファイル全体を読み込み、

更新のあったブロックをコピーする

• データの変更時に更新ブロックの情報を記録

• 増分バックアップ時は記録されたブロックのみを読み込み

バックアップ に要する時間

全体バックアップと比較して変わらない 全体バックアップと比較して短縮可能

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Enterprise Edition

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増分更新バックアップ レベル1のバックアップをレベル0のバックアップに適用して運用する

• 取得済みのイメージ・コピー形式のレベル0の増分バックアップに対し、 レベル1の増分バックアップで取得した内容を更新(ロール・フォワード)

• メディアリカバリの処理時間を短縮

49

A B C

D E F

A B H

D E F

G

H G J I

レベル0の 増分バックアップ

1日目

A B H

D I F

G J

2日目

増分更新バックアップ

3日目

レベル1の 増分バックアップ

レベル1の 増分バックアップ

A B C

D E F

A B C

D E F

A B H

D E F

G

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 増分更新バックアップ-コマンドライン

• 増分更新バックアップの実施方法 1. 事前に全体バックアップを取得する

2. 増分バックアップを取得し、増分更新バックアップを行う

50

RMAN> BACKUP AS COPY INCREMENTAL LEVEL 0 DATABASE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 DATABASE;

RMAN> RECOVER COPY OF DATABASE;

RMAN> BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 FOR RECOVER OF COPY WITH TAG 'incr_update'

DATABASE;

RMAN> RECOVER COPY OF DATABASE WITH TAG 'incr_update';

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ マルチセクション・バックアップ

• セクション単位のバックアップにより、大規模なファイルを並列処理で バックアップする

• 1つのバックアップ・ピースに1つのファイル・セクションが含まれる

• セクションサイズの指定が可能(デフォルト1GB)

51

セクション単位で バックアップを実施

※ バックアップ・ピースは、バックアップ・セットに含まれるRMAN固有のバイナリ・ファイルです

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ マルチセクション・バックアップ

• マルチセクション・バックアップの実施方法-コマンドライン • BACKUPコマンドに”SECTION SIZE”オプションを追加する

• マルチセクション・バックアップの実施方法-Enterprise Manager • [可用性]タブの[バックアップ設定]メニューを選択し、

[バックアップ・セット]タブにてセクションサイズを指定する

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RMAN> BACKUP SECTION SIZE 200M TABLESPACE <表領域名>;

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 高速圧縮バックアップ

• RMANでバックアップを取得する際に、バックアップ・ファイルの圧縮を 行うことにより、データの読み出し、書き出し量を削減する

• 圧縮アルゴリズム • BZIP2(デフォルト)

• ZLIB

53

圧縮アルゴリズムの比較 • 速度: ZLIB > BZIP2 • 圧縮率: ZLIB < BZIP2

Time

File size

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 圧縮バックアップ

• 圧縮バックアップの実施方法-コマンドライン • 圧縮バックアップの取得方法

• 圧縮モードの変更

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RMAN> BACKUP AS COMPRESSED BACKUPSET DATABASE;

RMAN> CONFIGURE COMPRESSION ALGORITHM ‘ZLIB’;

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ 暗号化バックアップ

• バックアップ・ファイルを暗号化することで、不正なユーザーが バックアップを取得した際に読み取りができないようにする

• RMANで実施できる暗号化モード • 透過的暗号化(デフォルト)

• Oracleウォレットによって取得したキーを使用して復号化する

• パスワード暗号化 • パスワードを使用して復号化する

• デュアルモード暗号化 • Oracleウォレットによって取得したキーまたはパスワードを使用して復号化する

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Enterprise Edition

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RMANで取得できるバックアップ・タイプ バックアップ操作の並列化

• RMANチャネルを複数割り当てることで、バックアップ操作を並列化することができ、バックアップ時のディスクI/Oを効果的に利用することができる

• バックアップ操作の並列化の設定方法-コマンドライン

• バックアップ操作の並列化の設定方法-Enterprise Manager

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Enterprise Edition

RMAN> CONFIGURE DEVICE TYPE <デバイス・タイプ> PARALLELISM 2;

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Program Agenda

1

2

3

4

5

RMAN概要・メリット

RMANでのバックアップ

RMANでのリカバリ

RMANでのバックアップ管理

RMAN新機能(Database 12c)

57

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RMANで実施可能なリカバリ方法

• 取得済みバックアップ・ファイルの状態確認

• データベース、表領域、データファイル単位の復旧方法

• ブロック・メディア・リカバリ

• データ・リカバリ・アドバイザ

• SWITCHによるデータファイルの切り替え

• Flashback Technologyのリカバリ系機能

• データベースのPoint-in-Timeリカバリ(不完全リカバリ)

• 表領域のPoint-in-Timeリカバリ

58

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RMANで実施可能なリカバリ方法 取得済みバックアップ・ファイルの状態確認 • 取得済みのバックアップ・ファイルを用いて復旧が可能であるか確認する • 例)3日前の状態に戻せるかどうかを確認する場合

• RMANリポジトリの情報を確認し、結果を表示する

• 取得済みバックアップ・ファイルのヘッダを検証し、結果を表示する

• 例)取得済バックアップの整合性を確認する

59

RMAN> RESTORE DATABASE UNTIL TIME 'SYSDATE-3' PREVIEW;

RMAN> RESTORE DATABASE UNTIL TIME 'SYSDATE-3' VALIDATE HEADER;

RMAN> VALIDATE COPY OF DATABASE;

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データベース、表領域、データファイル単位の復旧方法

• データベース全体の復旧

• 表領域ごとの復旧 • 例)USERS表領域を復旧する

• データファイル単位の復旧 • 例)データファイル番号4のデータファイルを復旧する

60

RMAN> RESTORE DATABASE;

RMAN> RECOVER DATABASE;

RMAN> RESTORE TABLESPACE USERS;

RMAN> RECOVER TABLESPACE USERS;

RMAN> RESTORE DATAFILE 4;

RMAN> RECOVER DATAFILE 4;

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RMANで実施可能なリカバリ方法 ブロック・メディア・リカバリの概要

• ブロック障害は、断続的でランダムなI/Oエラーや、破損したメモリーが ディスクに書き込まれることが原因で発生する

• データファイル内の1つ以上の破損したデータ・ブロックをリカバリする • リカバリが必要なブロックのみがリストア、リカバリされるため、リカバリ時間が短縮

• 同一データファイルに存在している、リカバリが不要なオブジェクトは オンラインのまま利用可能

61

表領域(オンライン) バックアップ領域

データファイル ブロック・メディア・リカバリ

Enterprise Edition

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RMANで実施可能なリカバリ方法 ブロック・メディア・リカバリの実行方法

• データ・ブロックの障害箇所の特定

• ブロック・メディア・リカバリの実行

• 修復ブロックを特定してリカバリする

• V$DATABASE_BLOCK_CORRUPTIONに記録されているすべてのブロックをリカバリする

62

SQL> select * from v$database_block_corruption;

FILE# BLOCK# BLOCKS CORRUPTION_CHANGE# CORRUPTIO

------ -------- ------- ------------------ ---------

6 108 1 0 CHECKSUM

SQL> select ename from employees;

ERROR:

ORA-01578:

Oracleデータ・ブロックに障害が発生しました(ファイル番号6、ブロック番号108) ORA-01110: データファイル6: '/u01/app/oracle/oradata/test01.dbf'

RMAN> RECOVER DATAFILE 6 BLOCK 108;

RMAN> RECOVER CORRUPTION LIST;

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-概要

• 障害発生時のダウンタイム • 障害解析: ダウンタイムの大部分

• 修復処理: ダウンタイムの一部

• データ・リカバリ・アドバイザ • 障害の早期検出: 損害を最小限に

• 障害原因及び対処を提示: 原因究明、解析時間を最小化

63

ダウンタイムを最小化

修復に要した時間

障害解析に要した時間

総ダウンタイム

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-実際の手順

64

RMAN

Enterprise Manager

インターフェース

ヘルス・モニター

データ・リカバリ・アドバイザ

③障害情報の表示、 修復アドバイスの提示

①DBの状態をチェック

ADR

②ADRに障害 を登録

データベース

ヘルス・チェック

④修復の実行

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-実行方法-コマンドライン

• データベースの障害リストを参照

65

RMAN> LIST FAILURE;

データベースの障害のリスト ======================== 障害ID 優先度 ステータス 検出時間 サマリー ------ ------- ---------- ------- ------- 729 HIGH OPEN 11-10-24 SYSTEM 以外のデータファイルが1つ以上破損しています

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-実行方法-コマンドライン

• 障害に対するアドバイスを取得

66

RMAN> ADVISE FAILURE ALL;

自動修復オプションを分析中です。これには少し時間がかかる場合があります チャネル: ORA_DISK_1が割り当てられました チャネルORA_DISK_1: SID=9 デバイス・タイプ=DISK 自動修復オプションの分析が完了しました

必須の手動アクション ======================== 使用可能な手動アクションがありません

オプションの手動アクション ======================= 使用可能な手動アクションがありません

自動修復オプション ======================== オプション 修復 説明 ------ ------------------ 1 データファイル4をリストアおよびリカバリします 計画: 修復には、データが損失しない完全なメディア・リカバリが含まれます 修復スクリプト: /u01/app/oracle/diag/rdbms/orcl/orcl/hm/reco_2498323282.hm

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-実行方法-コマンドライン

• 自動修復の実行

67

RMAN> REPAIR FAILURE;

計画: 修復には、データが損失しない完全なメディア・リカバリが含まれます 修復スクリプト: /u01/app/oracle/diag/rdbms/orcl/orcl/hm/reco_2498323282.hm

修復スクリプトの内容: # restore and recover datafile sql ‘alter database datafile 4 offline’; restore datafile 4; recover datafile 4; sql ‘alter database datafile 4 online’;

この修復を実行しますか(YESまたはNOを入力してください)。 Yes

修復スクリプトを実行しています : recoverが開始されました(開始時間: 11-10-12) チャネルORA_DISK_1の使用

メディア・リカバリを開始しています メディア・リカバリが完了しました。経過時間: 00:00:01

recoverが完了しました(完了時間: 11-10-12)

SQL文: alter database datafile 4 online 障害の修復が完了しました

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-実行方法-Enterprise Manager

• データ・リカバリ・アドバイザの実行手順1

68

1. [リカバリの実行]ページで [アドバイスとリカバリ]ボタンをクリックする

2. [障害の表示および管理]ページで 修復する障害を選択し、[アドバイス]ボタンをクリックする

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-実行方法-Enterprise Manager

• データ・リカバリ・アドバイザの実行手順2

69

3. [リカバリ・アドバイス]ページで修復スクリプトを確認し[続行]ボタンをクリックする

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データ・リカバリ・アドバイザ-実行方法-Enterprise Manager

• データ・リカバリ・アドバイザの実行手順3

70

4. 解決する問題と、修復 スクリプトの内容を確認し、 [リカバリ・ジョブの発行]ボタンをクリックする

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RMANで実施可能なリカバリ方法 SWITCHによるデータファイルの切り替え

• 利用可能なイメージ・コピーに切り替えてリカバリを実施 • データべースのコピーに切り替えてリカバリを実行する場合

• データファイルのコピーに切り替えてリカバリを実行する場合

• 例)新しい場所にUSERS表領域のデータファイルをリストアしリカバリを実行する場合

71

RMAN> SWITCH DATABASE TO COPY;

RMAN> RECOVER DATABASE;

RMAN> SWITCH DATAFILE 4 TO COPY;

RMAN> RECOVER DATAFILE 4;

RMAN> run{ SET NEWNAME FOR DATAFILE '/u01/app/oracle/oradata/users01.dbf' TO

'/disk1/users01.dbf';

RESTORE TABLESPACE USERS;

SWITCH DATAFILE ALL;

RECOVER TABLESPACE USERS;}

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RMANで実施可能なリカバリ方法 データベースのPoint in Timeリカバリ(不完全リカバリ) • データベース全体を過去の1時点に戻す

• リカバリを実施する際に、復旧時点を指定する

• 復旧時点はSCN番号、適用するREDOログ順序番号、時間を指定可能

• 例) SCN 1000の時点までデータベース全体を復旧する場合

• 例) REDOログ番号9923のREDOログ・ファイルまでを適用してデータベース全体を復旧す場合

72

RMAN> RUN{

SET UNTIL SCN 1000;

RESTORE DATABASE;

RECOVER DATABASE;}

RMAN> RUN{

SET UNTIL SEQUENCE 9923;

RESTORE DATABASE;

RECOVER DATABASE;}

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RMANで実施可能なリカバリ方法 表領域のPoint in Timeリカバリ

• 特定の表領域を過去の1時点に戻す

• リカバリを実施する際に、復旧時点を指定する • 復旧時点はSCN番号、適用するREDOログ順序番号、時間を指定可能

• 例)REDOログスレッド1のREDOログ番号1300のREDOログ・ファイルまでを適用してUSERS表領域を復旧す場合

73

RMAN> RECOVER TABLESPACE USERS UNTIL LOGSEQ 1300 THREAD 1 AUXILIARY

DESTINATION '/disk1/auxdest';

RMAN> BACKUP TABLESPACE USERS;

RMAN> SQL "ALTER TABLESPACE USRS ONLINE";

Enterprise Edition

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補足:Oracleで実施可能なリカバリ方法 Flashback Technologyのリカバリ系機能

• Flashback Database

• Flashback Logの適用後、アーカイブREDOログファイル、オンラインREDOログファイルを使用して ロールフォワードを実施することにより、データベース全体を過去の特定の時点に戻す

• Flashback Table

• UNDO表領域の情報を使用して、新規行を削除し、古い行を再度挿入することにより、 表単位でデータを特定の時点に戻す

74

Enterprise Edition

SQL> FLASHBACK DATABASE TO RESTORE POINT <リストア・ポイント名>;

SQL> FLASHBACK DATABASE TO SCN <SCN>;

SQL> FLASHBACK DATABASE TO TIMESTAMP <タイムスタンプ>;

SQL> FLASHBACK TABLE sccot.tbl1 TO RESTORE POINT <リストア・ポイント名>;

SQL> FLASHBACK TABLE sccot.tbl1 TO SCN <SCN>;

SQL> FLASHBACK TABLE sccot.tbl1 TO TIMESTAMP <タイムスタンプ>;

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補足:Oracleで実施可能なリカバリ方法 Flashback Technologyのリカバリ系機能

• Flashback Drop

• ごみ箱からオブジェクトを取得することにより、Drop Tableの取り消しを行う

• Flashback Transaction • UNDO表領域の情報を使用して、トランザクションを無効にする

75

SQL> SELECT COL1, COL2, ORA_ROWSCN FROM tbl1;

SQL> SELECT VERSIONS_STARTSCN, VERSIONS_ENDSCN, VERSIONS_XID,VERSIONS_OPERATION, COL1, COL2 FROM tbl1 VERSIONS BETWEEN SCN <SCN> AND <SCN>;

SQL> SELECT COMMIT_SCN,OPERATION,UNDO_SQL FROM FLASHBACK_TRANSACTION_QUERY WHERE XID =

‘<XID>';

SQL> SELECT object_name AS recycle_name, original_name, type FROM recyclebin;

SQL> FLASHBACK TABLE “<ごみ箱上のオブジェクト名>” TO BEFORE DROP RENAME TO <スキーマ名>.<オブジェクト名>;

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Program Agenda

1

2

3

4

5

RMAN概要・メリット

RMANでのバックアップ

RMANでのリカバリ

RMANでのバックアップ管理

RMAN新機能(Database 12c)

76

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バックアップ・ファイルの管理方法 リストの表示

• 取得したバックアップ・セットの一覧を表示

• 取得したイメージ・コピーの一覧を表示

• 取得したアーカイブREDOログ・ファイルを確認

• 取得した制御ファイル、サーバーパラメータファイルを確認

• 障害のリストを表示

77

RMAN> LIST BACKUP;

RMAN> LIST COPY;

RMAN> LIST ARCHIVELOG ALL;

RMAN> LIST ARCHIVELOG UNTIL TIME 'SYSDATE -7';

RMAN> LIST BACKUP OF CONTROLFILE;

RMAN> LIST BACKUP OF SPFILE;

RMAN> LIST FAILURE;

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バックアップ・ファイルの管理方法 不要なバックアップ・ファイルの確認

• 保存期限を過ぎたバックアップの特定する

78

RMAN> REPORT OBSOLETE;

Recovery Manager保存ポリシーがコマンドに適用されます。 Recovery Manager保存ポリシーが冗長性1に設定されます。 古いバックアップおよびコピーのレポート Type Key Completion Time Filename/Handle

-------------------- ------ ------------------ -----------------

バックアップ・セット 52 11-06-14 バックアップ・ピース 52 11-06-14 /u01/app/oracle/fra/orcl/backupset/2014_06_11/O1_MF_NCSNF_TAG20111011T211802_79C1DZPY_.BKP

アーカイブ・ログ 105 11-06-14 /u01/app/oracle/fra/orcl/archivelog/2014_06_15/O1_MF_1_36_79PRFGB8_.ARC

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バックアップ・ファイルの管理方法 不要なバックアップ・ファイルの削除

• 特定後、保存期間を過ぎたものをまとめて削除する

79

RMAN> DELETE OBSOLETE;

Recovery Manager保存ポリシーがコマンドに適用されます。 Recovery Manager保存ポリシーが冗長性1に設定されます。 古いバックアップおよびコピーのレポート Type Key Completion Time Filename/Handle

-------------------- ------ ------------------ -----------------

バックアップ・セット 52 11-06-14 バックアップ・ピース 52 11-06-14 /u01/app/oracle/fra/orcl/backupset/2014_00_11/O1_MF_NCSNF_TAG20111011T211802_79C1DZPY_.BKP

アーカイブ・ログ 105 11-06-14 /u01/app/oracle/fra/orcl/archivelog/2014_06_15/O1_MF_1_36_79PRFGB8_.ARC

このオブジェクトを削除しますか(YESまたはNOを入力してください)。 yes

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バックアップ・ファイルの管理方法 バックアップが必要なファイルの確認

• バックアップが必要なファイルの特定

• 例)保存方針を「冗長性2」とした時に、冗長性が2に満たない データファイルを特定する

80

RMAN> REPORT NEED BACKUP REDUNDANCY 2;

2より小さい冗長バックアップを持つファイルのレポート File #bkps Name

---- ----- ----------------------------------------------------

1 1 /u01/app/oracle/oradata/orcl/system01.dbf

2 1 /u01/app/oracle/oradata/orcl/sysaux01.dbf

3 1 /u01/app/oracle/oradata/orcl/undotbs01.dbf

RMAN> REPORT UNRECOVERABLE ;

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バックアップ・ファイルの管理方法 RMAN以外でバックアップを削除した場合の対象方法

• RMANで取得したバックアップは、管理情報がリポジトリに格納されているため、RMANを使って削除する必要がある

• RMAN以外で削除してしまった場合には、RMANのリポジトリ情報が残るため、RMANリポジトリから情報を削除する必要がある

81

RMAN> CROSSCHECK BACKUP;

チャネルORA_DISK_1の使用

バックアップ・ピースがクロスチェックされました: 'EXPIRED'が検出されました

バックアップ・ピース・ハンドル=/u01/app/oracle/fra/orcl/backupset/2014_06_11/O1_MF_NCSNF_TAG20120111T212436_7JTZW9D4_.BKP レコードID=1 スタンプ=772

20281

バックアップ・ピースがクロスチェックされました: 'AVAILABLE'が検出されました

オブジェクトをクロスチェックしました

バックアップ・ファイルの存在とリポジトリデータの 整合性をチェックする

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バックアップ・ファイルの管理方法 RMAN以外でバックアップを削除した場合の対象方法

• CROSSCHECKコマンドで確認した、存在しないバックアップファイルを RMANリポジトリから情報を削除をする

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RMAN> DELETE EXPIRED BACKUP;

バックアップ・ピースのリスト

BP Key BS Key Pc# Cp# Status Device Type Piece Name

------- ------- --- --- ----------- ----------- ----------

1 1 1 1 EXPIRED DISK

/u01/app/oracle/fra/orcl/backupset/2014_06_11/O1_MF_NCSNF_TAG20120111T212436_7JTZW9D4_.BKP

このオブジェクトを削除しますか(YESまたはNOを入力してください)。 yes

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バックアップ・ファイルの管理方法 Enterprise Manager

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バックアップポリシー バックアップ計画の立案にはリカバリ計画の検討が必要

• 障害発生時のリカバリ方法により、事前に取得しておくファイルや設定が異なる

84

想定される障害 復旧方法 前提条件

ユーザーエラー Point-in-Timeリカバリ •ARCHIVELOGモードでのデータベース運用 •データファイルのバックアップ・ファイル

Flashback機能 •ARCHIVELOGモードでのデータベース運用 •フラッシュバック・ロギングの有効化 •リストアポイントの作成

オブジェクトのインポート •オブジェクトのエクスポート

メディア障害 リストア •ARCHIVELOGモードでのデータベース運用 •データファイルのバックアップ・ファイル

メディア・リカバリ •ARCHIVELOGモードでのデータベース運用 •データファイルのバックアップ・ファイル

データファイル・ブロック破損 ブロック・メディア・リカバリ •ARCHIVELOGモードでのデータベース運用 •データファイルのバックアップ・ファイル

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バックアップポリシー バックアップ計画前の検討事項

• バックアップ計画を立てる前の検討事項

• 冗長性セットを別の物理ディスク上に保護する

• データベース・ファイルの最終バックアップ

• 現行の制御ファイル・オンラインREDOログファイルの複製

• サーバーパラメータファイル、tnsnames.ora、listener.ora

• FRAの使用の有無

• ARCHIVELOGモードまたはNOARCHIVELOGモードの決定

• Flashback機能とリストア・ポイントの使用の決定

• バックアップの保存方針の決定

• 古いバックアップのアーカイブの有無

• バックアップ頻度の決定

• 論理バックアップの取得の決定

85

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Program Agenda

1

2

3

4

5

RMAN概要・メリット

RMANでのバックアップ

RMANでのリカバリ

RMANでのバックアップ管理

RMAN新機能(Database 12c)

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Oracle Database 12c RMAN新機能 • SQLインタフェースの改善

• マルチセクション・バックアップの改善

• RMANバックアップからの表および表パティションのリカバリ

• ネットワークを介したファイルのリストアおよびリカバリ

• アクティブなデータベースの複製の強化

• DUPLICATEの拡張機能

• クロス・プラットフォームのバックアップおよびリストアの改善

• SYSBACKUP権限

• 統合監査とRMAN

• マルチテナント・コンテナ・データベースおよびプラガブル・データベースのサポート

• ストレージ・スナップショットの最適化

87

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SQLインターフェースの改善 RMANからのSQL文の実行

• ほとんどの SQL コマンドを、SQLキーワードなしで RMAN プロンプトで実行可能になった – RMAN と SQL の両方に存在し、用途が異なるコマンドは、SQL キーワードを指定する

ことで明示的に指定する

– RMAN コマンドは、SQL の ALTER コマンドに変わった • 11.2 以前

• 12.1

– SQL*Plus の DESCRIBE コマンド機能を使用可能

88

RMAN> sql 'alter tablespace users read only';

RMAN> alter tablespace users read only;

RMAN> desc scott.emp

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マルチセクション・バックアップの改善 マルチセクション・バックアップ機能を増分バックアップで使用可能

• 11.2以前では、全体バックアップに対してのみ、 マルチセクション・バックアップが可能

• 12.1 では、増分バックアップおよびイメージ・コピーに対する マルチセクション・バックアップが可能になった –マルチセクション増分バックアップとともに、未使用ブロック圧縮とブロック・チェンジ・

トラッキングを使用して、バックアップとリストアのパフォーマンスを向上することも可能

89

ファイル・セクション

Backup Backup Piece

Backupset データファイル

Backup Backup Piece

Datafile Copy

Backup

Backup

データファイル

Backup

Backup Backup Piece

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RMANバックアップからの表および 表パーティションのリカバリ バックアップを使用した、表単位のリストア・リカバリ

• バックアップを使用して、任意の表を指定した時間まで 復旧することが可能 –表の DROP / TRUNCATE / 定義変更時も復旧可能

–表名・表領域名を変更してリカバリ可能

–データだけを Data Pump のダンプファイル形式で出力することが可能

90

ターゲットDB バックアップ セット(*2)

現在の表A ダンプファイル

④Export ⑤Import

②作成

① RMAN> RECOVER TABLE …

補助DB

過去の表A ③リカバリ

過去の表A

表B(過去の表A)

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クロス・プラットフォームのバックアップおよびリストアの改善 バックアップ・セットを使用したプラットフォーム間のデータ移動

• 11.2 以前では、ソースデータベースのイメージ・コピーを転送先データベースでリストアしていた

• 12.1では、ソースデータベースのバックアップ・セットを転送先データベースでリストアすることが可能になった

91

ソースDB 転送先DB

Image Copy

Backupset

11g

12c

Backup Restore

Solaris Linux

DB 単位

表領域 単位

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SYSBACKUP権限 バックアップ・リカバリ専用の権限として、SYSBACKUP権限を実装

• 11g 以前では、SYSDBA 権限でバックアップ・リカバリを実施していたため、バックアップ・リカバリを実施するには権限が強力すぎるという課題があった

• 12.1 では、SYSBACKUP 権限を実装

–SYSBACKUP 権限には、バックアップ・リカバリに必要な権限が含まれるが、SELECT ANY TABLE のようなデータ・アクセス権限は含まれない

92

SQL> connect sysbackup/oracle as sysbackup

接続されました。 SQL> select * from test.test;

select * from test.test

*

行1でエラーが発生しました。: ORA-01031: 権限が不足しています。

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総合監査とRMAN 統合監査データ証跡

• 統合監査によって、RMAN 操作を含むすべての Oracle Database 監査 レコードを、単一の監査証跡として連結することが可能 – 11.2以前では、SYS.AUD$ や SYS.FGA_LOG$ など、コンポーネント毎に

個別の監査証跡が存在していた

– 12.1では、監査証跡が1つに統合された • 単一インスタンス・インストールのRAC環境のUNIFIED_AUDIT_TRAILデータ・ディクショナリ・ビュー

から表示する

93

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マルチテナント・コンテナ・データベースの対応 CDB および PDB のバックアップ・リカバリをサポート

• Oracle Database 12c で提供された、マルチテナント・コンテナ・データベース (CDB) とプラガブル・データベース (PDB) のバックアップおよびリカバリが可能

• バックアップ・リカバリ対象範囲 – CDB全体

– root

– 1つ以上のPDB

– PDB の1つ以上の表領域

94

・複数の PDB のバックアップ

・root のリストア・リカバリ

・PDB のリストア・リカバリ

RMAN> BACKUP PLUGGABLE DATABASE pdb1, pdb2;

RMAN> RESTORE DATABASE ROOT;

RMAN> RECOVER DATABASE ROOT;

RMAN> RESTORE PLUGGABLE DATABASE;

RMAN> RECOVER PLUGGABLE DATABASE;

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まとめ

• RMANを利用したバックアップ・リカバリの利点 • 要件に合わせて様々なタイプのバックアップが取得可能

• バックアップ・ファイルの管理が容易

• バックアップ・リカバリ操作が容易

• 迅速なリカバリが可能

• Oracleの仕組みを最大限に利用し効率的にバックアップ・リカバリが可能

95

RMANを利用することで、要件に合わせたバックアップ・リカバリ やバックアップ・ファイルの管理を容易な操作で正確に実施可能

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Appendix

96

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RMANコマンドの補足 run{}

• 一連のコマンドをまとめて実行する際に利用 • 初期設定を上書き(ALLOCATE CHANNEL、RELEACE CHANNEL)

• setコマンドとの連携(SET NEWNAME)

97

RMAN> STARTUP FORCE NOMOUNT;

RUN{

SET UNTIL SEQUENCE 40 THREAD 1

RESTORE CONTROLFILE;

ALTER DATABASE MOUNT;

RESTORE DATABASE SKIP TABLESPACE temp;

RECOVER DATABASE SKIP TABLESPACE temp;}

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複製データベースの作成 バックアップを使った複製DB作成

• 取得済バックアップを利用し、ターゲット・データベースに 接続せずにduplicateコマンドを使い複製DBを作成可能

98

バックアップ

本番環境

バックアップ

テスト環境

データ ファイル等

コピー

RMAN duplicate

データ ファイル等

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バックアップに関する設定

• バックアップに関する設定の一覧確認と変更方法

• バックアップの保存方針

• バックアップの最適化

• 自動チャネルの割り当てのデフォルトのデバイス・タイプ

• 制御ファイルの自動バックアップ

• バックアップの並列度とバックアップ・タイプ

• バックアップの多重度

• 暗号化バックアップに使用するアルゴリズム

• 圧縮バックアップに使用するアルゴリズム

• アーカイブREDOログ・ファイルの削除ポリシー

• スナップショット制御ファイルの保存先

99

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バックアップに関する設定 バックアップに関する設定を一覧で確認する

• SHOWコマンドでバックアップに関する設定を表示する

100

RMAN> SHOW ALL;

db_unique_name ORCLのデータベースにおけるRMAN構成パラメータ: CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 1; # default

CONFIGURE BACKUP OPTIMIZATION OFF; # default

CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO DISK; # default

CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP OFF; # default

CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT FOR DEVICE TYPE DISK TO '%F'; # default

CONFIGURE DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default

CONFIGURE DATAFILE BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 1; # default

CONFIGURE ARCHIVELOG BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 1; # default

CONFIGURE MAXSETSIZE TO UNLIMITED; # default

CONFIGURE ENCRYPTION FOR DATABASE OFF; # default

CONFIGURE ENCRYPTION ALGORITHM 'AES128'; # default

CONFIGURE COMPRESSION ALGORITHM 'BASIC' AS OF RELEASE 'DEFAULT' OPTIMIZE FOR LOAD TRUE ; # default

CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO NONE; # default

CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '/u01/app/oracle/product/11.2/dbs/snapcf_orcl1.f'; # default

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バックアップに関する設定 バックアップに関する設定の変更方法

• CONFIGUREコマンドでバックアップに関する設定を変更する • 例)制御ファイルの自動バックアップを有効化する場合

101

RMAN> CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP ON;

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バックアップに関する設定 バックアップの保存方針

• 管理者の指定した「保存方針」に従い、必要なバックアップを識別することができる

– バックアップが必要なファイルをレポート

– 不要な(リカバリに必要なくなった)バックアップを一括削除

• 「保存方針」は以下のいずれかで指定

– バックアップ冗長性(例:2世代)

– リカバリ期間(例:3日)

102

1世代 2世代

時間 1日前 2日前 3日前 4日前

3日前の状態に戻すためには、4日前のバックアップ+アーカイブが必要

今日

アーカイブREDOログ・ファイル バックアップ・ファイル

アーカイブREDOログ・ファイル バックアップ・ファイル

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バックアップに関する設定 バックアップの最適化

• 同一のファイルが指定のデバイス・タイプにすでにバックアップされている場合は、ファイルのバックアップをスキップする

• バックアップの最適化を有効にする方法-コマンドライン

103

RMAN> CONFIGURE BACKUP OPTIMIZATION ON;

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バックアップに関する設定 自動チャネル割り当てのデフォルトのデバイス・タイプ

• RMANでバックアップをする際はチャネルの割り当てが必要

• チャネルを自動的に割り当てる場合のデフォルトのデバイスを設定可能

• 例)デフォルトのデバイス・タイプをDISKにする場合

104

RMAN> CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO DISK;

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バックアップに関する設定 制御ファイルの自動バックアップ

• RMANでバックアップを取得する際に自動的に制御ファイルとサーバー・パラメータ・ファイルのバックアップを取得する

• 自動的に取得する制御ファイルのバックアップ先と、命名規則の設定

105

RMAN> CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP ON;

[注意] RMANで取得したバックアップ情報は制御ファイルに記録されるため、 制御ファイルが全損すると、バックアップ情報が失われ、リカバリが難しくなる

RMAN> CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT FOR DEVICE TYPE DISK TO '%F';

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バックアップに関する設定 バックアップの並列度とバックアップ・タイプ

• バックアップを実施する際のチャネルの並列度を指定する

• デフォルトのバックアップ・タイプを指定する

106

RMAN> CONFIGURE DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET;

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バックアップに関する設定 バックアップの多重度

• 任意のデバイス・タイプにデータファイル及びアーカイブREDOログ・ファイルのバックアップ・ファイル数を設定できる –例)データファイルのディスクへのバックアップ・ファイルの作成を多重度2に構成する

場合

–例)アーカイブREDOログ・ファイルのテープへのバックアップ・ファイルの作成を多重度2に構成する場合

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RMAN> CONFIGURE DATAFILE BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 2;

RMAN> CONFIGURE ARCHIVELOG BACKUP COPIES FOR sbt TYPE DISK TO 2;

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バックアップに関する設定 バックアップの多重度

• 1つのチャネル上で作成されるバックアップ・セットの最大サイズを設定可能 –例)1つのチャネル上で作成されるバックアップ・セット・サイズの上限を100Mに設定

する場合

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RMAN> CONFIGURE MAXSETSIZE TO 100M;

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バックアップに関する設定 暗号化バックアップに使用するアルゴリズム

• バックアップを取得する際の透過的暗号化を構成することができる

• 暗号化に使用するアルゴリズムを指定することができる –暗号化に使用できるアルゴリズムはV$RMAN_ENCRYPTION_ALGORITHMSに表示

–例)バックアップ取得時の透過的暗号化を有効にする

–例)暗号化に使用するアルゴリズムを”AES128”を指定する

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RMAN> CONFIGURE ENCRYPTION FOR DATABASE ON;

RMAN> CONFIGURE ENCRYPTION ALGORITHM 'AES128';

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バックアップに関する設定 圧縮バックアップに使用するアルゴリズム

• 圧縮バックアップを取得する際にRMANが使用するアルゴリズムを設定可能

• 圧縮バックアップを取得する際に事前圧縮処理の有効化(FALSE)/無効化(TRUE)を設定可能

– 例)’BASIC’のアルゴリズムで圧縮バックアップを作成し、事前圧縮処理を行わない場合

110

RMAN> CONFIGURE COMPRESSION ALGORITHM ‘BASIC’

AS OF RELEASE 'DEFAULT' OPTIMIZE FOR LOAD TRUE ;

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バックアップに関する設定 アーカイブREDOログ・ファイルの削除ポリシー

• アーカイブREDOログ・ファイルの削除ポリシーを設定可能 –設定可能な削除ポリシーの種類

• 高速リカバリ領域(FRA)がいっぱいになり、アーカイブREDOログ・ファイルを別の記憶装置にバックアップ済み、あるいはアーカイブREDOログ・ファイルの保存期間を過ぎた場合に削除対象とする(デフォルト)

• 指定ディスクに指定個数のアーカイブREDOログ・ファイルのバックアップが存在する場合に削除対象とする

• Data Guard固有の削除方針

–例)アーカイブREDOログが2回以上テープにバックアップされた場合、アーカイブREDOログが高速リカバリ領域(FRA)及びすべてのアーカイブ先から削除の対象となる

111

RMAN> CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO BACKUED UP 2 TIMES TO SBT;

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バックアップに関する設定 スナップショット制御ファイルの保存先

• スナップショット制御ファイルの保存先を指定することが可能

112

RMAN> CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO <ファイル・パス>;

※ スナップショット制御ファイルとは、制御ファイルの読み取り一貫性のため、指定した位置に取得される一時的な制御ファイルのコピーです

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バックアップに関する設定 バックアップに関する設定-EM

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[バックアップ設定]ページの[デバイス]タブで、バックアップ・ファイルを取得するデバイスの構成を設定する

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バックアップに関する設定 バックアップに関する設定-EM

114

[バックアップ設定]ページの[バックアップ・セット]タブで、バックアップ・セット形式でバックアップを取得する場合の構成を設定する

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バックアップに関する設定 バックアップに関する設定-EM

115

[バックアップ設定]ページの[ポリシー]タブの上段で、バックアップ・ポリシーを設定する

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バックアップに関する設定 バックアップに関する設定-EM

116

[バックアップ設定]ページの[ポリシー]タブの下段で、バックアップ・ファイルやアーカイブREDOログファイルの保存ポリシーを設定する

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バックアップに関する設定 ARCHIVELOGモードへの変更方法

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データベースの運用モードをARCHIVELOGモードにする場合は、[リカバリ設定]ページの[メディア・リカバリ]セクションで[ARCHIVELOGモード]チェックボックスにチェックをする

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バックアップに関する設定 CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME初期化パラメータ

• 制御ファイルに格納しているバックアップ・ファイル情報の保存期間

• リカバリ・カタログを利用しない場合は、保存期間を必要に応じて変更する

• 例)保存期間を15日に変更する

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SQL> ALTER SYSTEM SET CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME=15 SCOPE=BOTH;

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バックアップに関する設定 高速リカバリ領域(FRA)

• 高速リカバリ領域とは、バックアップ・リカバリ関連ファイルのディスク位置を集中化した領域

• 高速リカバリ領域に格納されるファイル • 制御ファイルのコピー

• オンラインREDOログ・ファイルのコピー

• アーカイブREDOログ・ファイル

• RMANで取得したバックアップ・ファイル

• フラッシュバック・ログ・ファイル

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バックアップに関する設定 高速リカバリ領域(FRA)

• 高速リカバリ領域の状況を確認する

• 高速リカバリ領域を設定する初期化パラメータ

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SQL> select * from v$recovery_file_dest;

NAME SPACE_LIMIT SPACE_USED SPACE_RECLAIMABLE NUMBER_OF_FILES

------ -------------- ----------- ----------------- ---------------

/u01/app/oracle/fra 12,884,901,888 5,676,002,304 3,857,329,152 49

SQL> select * from v$recovery_area_usage;

FILE_TYPE PERCENT_SPACE_USED PERCENT_SPACE_RECLAIMABLE NUMBER_OF_FILES

--------- ------------------ ------------------------- ---------------

CONTROL FILE 0 0 0

REDO LOG 0 0 0

ARCHIVED LOG .71 .71 11

BACKUP PIECE 1.23 1.15 26

IMAGE COPY 42.11 28.08 12

FLASHBACK LOG 0 0 0

FOREIGN ARCHIVED LOG 0 0 0

DB_RECOVERY_FILE_DEST 高速リカバリ領域の場所 DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE 利用容量の制限(バイト)

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バックアップに関する設定 高速リカバリ領域(FRA)の不要なバックアップの削除

• 不要なバックアップの削除タイミング

• 新しいファイル用にリカバリ領域がさらに必要になると、不要になったファイル、またはすでにテープにバックアップされたファイルがデータベースによって自動的に削除される

• ディスク割当て制限と保存方針 • 保存方針を満たし、かつディスク割当て制限を満たすようファイルを保持する

• 保存方針に沿って不要になったファイルのみが削除となる

• 高速リカバリ領域は適切なサイズを割り当てる

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バックアップに関する設定 高速リカバリ領域(FRA)の注意点

• 高速リカバリ領域(FRA)のサイズは適切に設定 • DBCAでDatabase作成時の初期値(4GB程度)では小さすぎる

• アーカイブ・ログが出力できなくなると、Oracle Databaseが停止する • DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEを適切な値に設定する

• 不要なバックアップを削除(RMANのdeleteコマンド)する

• RMANコマンドではなく、OSコマンドでアーカイブ・ログを削除することはできるが、Oracle Databaseは削除を認識できず、高速リカバリ領域が増えたことを認識できない • RMANにて、削除したファイルに期限切れをマークし、期限切れとなったファイル情

報を制御ファイルから削除する必要がある

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Oracle Confidential – Internal/Restricted/Highl

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