ピザの注文データを使いこなす - Talend... ©Talend 2018.JP...

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www.talend.com ©Talend 2018.JP ドミノ・ピザは、 1960年に設立され、 Amazon Freshのよ うな食品配送サービスが最強の競合相手として台頭す る中でも宅配と持ち帰りの両分野で業績を上げ続け、世 界最大のピザチェーンの地位を維持しています。同社は 世界最大級の上場レストランブランドであり、世界85国以上で15,000店近くの店舗を展開しています。同社 は、テクノロジーイノベーションに注力しており、 2017にはオンライン注文とモバイルアプリを中心とするデジ タルチャネルからの売上が全世界店舗売上高の50%超えました。 あらゆる場所に分散するデータ Domino’s AnyWareは、スマートウォッチ、テレビ、車載シ ステム、 SNSプラットフォームなど、顧客があらゆるチャ ネルからピザを注文できるサービスです。これらのチャ ネルを経由してあらゆる場所に蓄積されるデータに、競 争優位性を保つための重要な潜在能力があることに同 社は気づきました。顧客と全世界の業務を一元的に把 握するため、あらゆるチャネル(全部で85,000の構造 / 非構造化データソース)からの情報を統合すること を模索しました。 しかし、社内に導入されていたITアーキテクチャーが足 かせとなり、この目標を達成できずにいました。「社内に データを取り込むための標準化された方法がなかった のです。実際には3つの方法を使用しており、多くのカス タム開発を行い、データクオリティの問題も抱えていま した」と、ドミノ・ピザ 社、グローバルインフラストラクチ ャー&エンタープライズインフォメーションマネジメント 担当バイスプレジデントのDan Djuric氏は語ります。「さ らに、 11,000人のビジネスユーザー、 35人のデータサ イエンティスト、複数のマーケティングエージェンシーが 活動し、その全員が自分のための独自のデータベース を構築したがっていたのです。」 問題を一層複雑にしていたのは、データキャプチャーの ために複数のツールを使用していたことと、マーケティ ングキャンペーンのために複数の外部エージェンシー を利用していたこと、そして管理対象データが17TBに上 っていたことです。「BIシステムと高度アナリティクスの 展開が必要であることは承知していましたが、その前に アーキテクチャーの効率化と標準化を達成しなければな りませんでした」と、 Djuric氏は語ります。「Webサイトから のリードはほんの数秒間しか有効でないことから、デー タ処理を高速化する必要もありました。」 Talendが選ばれる理由 ドミノ・ピザは複数の選択肢を検討し、データ統合、 ビッグデータ、マスターデータ管理、データクオリティ などの機能を提供する統合プラットフォーム、 Talend Data Fabric を選びました。エンタープライズ情報管理フ レームワークの一部として、 Talendプラットフォームを Hadoop Hortonworks)とMicroStrategyのアナリティクス に組み合わせました。 Djuric氏は、次のように語ります。 「ソリューションを当社のプライベートクラウドで実行 することも選択しました。これは、制御性、市場投入スピ ード、ファイブナイン(99.999%)の高可用性を実現する ために必要でした。」 同氏は、ドミノ・ピザがTalendを選んだ主な理由として、 スケーラビリティに優れ、より俊敏なアーキテクチャー、 オープンソースの柔軟性、迅速な展開、コスト効率の高 さ、わかりやすいライセンス体系、予想可能性を併せ持 っている点を挙げています。 Talendは当社のデータ流通のためのプラットフォーム です。当社のエコシステムで起こることすべてがTalend から始まっています。 Talendがデータのキャプチャー、 クレンジング、標準化、エンリッチメント、格納を担い、そ れらのデータを複数のチームで活用することを可能にし ています。」 Talendを使用して構築したデータトラッカーは、同社の すべてのPOSシステムと26か所のサプライチェーンセン ター、そしてテキストメッセージ、 Twitter PebbleAndroidAmazon Echoなどのすべてのチャネルからのデータを 収集します。同社のエンタープライズ管理フレームワー クに取り込まれたデータは、米国郵政公社など多数のサ ードパーティの情報ソースから取得したエンリッチメン トデータや、ジオコード情報、人口統計データ、競合他社 データと組み合わせて処理されます。 ピザの注文データを使いこなす ドミノ・ピザはピザのe コマース会社になりました。 Talendはそのために必要だったデジタル トランスフォーメーションをサポートしてくれました。 ケーススタディ 業界 ホスピタリティ/ レジャー/ レストラン 情報 本社:米国 従業員1万人以上 ユースケース • 360°のカスタマービュー 顧客エンゲージメント 店舗パフォーマンス向上 課題 あらゆる場所に分散するデータ 使用するTALEND製品 • Talend Data Fabric 成果 17TBのデータ 8 5,000 のデータソース (構造化 データと非構造化データ)の統合 顧客エンゲージメントおよびビジネ スパフォーマンスの強化 ドミノ・ピザ社 グローバルインフラストラクチャー&エンタープライズインフォメーションマネジメント担当バイスプレジデント Dan Djuric

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Page 1: ピザの注文データを使いこなす - Talend... ©Talend 2018.JP ドミノ・ピザは、1960年に設立され、Amazon Freshのよ うな食品配送サービスが最強の競合相手として台頭す

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ドミノ・ピザは、1960年に設立され、Amazon Freshのような食品配送サービスが最強の競合相手として台頭する中でも宅配と持ち帰りの両分野で業績を上げ続け、世界最大のピザチェーンの地位を維持しています。同社は世界最大級の上場レストランブランドであり、世界85カ国以上で1万5,000店近くの店舗を展開しています。同社は、テクノロジーイノベーションに注力しており、2017年にはオンライン注文とモバイルアプリを中心とするデジタルチャネルからの売上が全世界店舗売上高の50%を超えました。

あらゆる場所に分散するデータDomino’s AnyWareは、スマートウォッチ、テレビ、車載システム、SNSプラットフォームなど、顧客があらゆるチャネルからピザを注文できるサービスです。これらのチャネルを経由してあらゆる場所に蓄積されるデータに、競争優位性を保つための重要な潜在能力があることに同社は気づきました。顧客と全世界の業務を一元的に把握するため、あらゆるチャネル(全部で8万5,000の構造化/非構造化データソース)からの情報を統合することを模索しました。

しかし、社内に導入されていたITアーキテクチャーが足かせとなり、この目標を達成できずにいました。「社内にデータを取り込むための標準化された方法がなかったのです。実際には3つの方法を使用しており、多くのカスタム開発を行い、データクオリティの問題も抱えていました」と、ドミノ・ピザ 社、グローバルインフラストラクチャー&エンタープライズインフォメーションマネジメント担当バイスプレジデントのDan Djuric氏は語ります。「さらに、1万1,000人のビジネスユーザー、35人のデータサイエンティスト、複数のマーケティングエージェンシーが活動し、その全員が自分のための独自のデータベースを構築したがっていたのです。」

問題を一層複雑にしていたのは、データキャプチャーのために複数のツールを使用していたことと、マーケティングキャンペーンのために複数の外部エージェンシーを利用していたこと、そして管理対象データが17TBに上っていたことです。「BIシステムと高度アナリティクスの展開が必要であることは承知していましたが、その前に

アーキテクチャーの効率化と標準化を達成しなければなりませんでした」と、Djuric氏は語ります。「Webサイトからのリードはほんの数秒間しか有効でないことから、データ処理を高速化する必要もありました。」

Talendが選ばれる理由ドミノ・ピザは複数の選択肢を検討し、データ統合、ビッグデータ、マスターデータ管理、データクオリティなどの機能を提供する統合プラットフォーム、Talend Data Fabricを選びました。エンタープライズ情報管理フレームワークの一部として、TalendプラットフォームをHadoop(Hortonworks)とMicroStrategyのアナリティクスに組み合わせました。Djuric氏は、次のように語ります。

「ソリューションを当社のプライベートクラウドで実行することも選択しました。これは、制御性、市場投入スピード、ファイブナイン(99.999%)の高可用性を実現するために必要でした。」

同氏は、ドミノ・ピザがTalendを選んだ主な理由として、スケーラビリティに優れ、より俊敏なアーキテクチャー、オープンソースの柔軟性、迅速な展開、コスト効率の高さ、わかりやすいライセンス体系、予想可能性を併せ持っている点を挙げています。

「Talendは当社のデータ流通のためのプラットフォームです。当社のエコシステムで起こることすべてがTalendから始まっています。Talendがデータのキャプチャー、 クレンジング、標準化、エンリッチメント、格納を担い、それらのデータを複数のチームで活用することを可能にしています。」

Talendを使用して構築したデータトラッカーは、同社の すべてのPOSシステムと26か所のサプライチェーンセンター、そしてテキストメッセージ、Twitter、Pebble、Android、 Amazon Echoなどのすべてのチャネルからのデータを収集します。同社のエンタープライズ管理フレームワークに取り込まれたデータは、米国郵政公社など多数のサードパーティの情報ソースから取得したエンリッチメントデータや、ジオコード情報、人口統計データ、競合他社データと組み合わせて処理されます。

ピザの注文データを使いこなす

“ドミノ・ピザはピザのeコマース会社になりました。Talendはそのために必要だったデジタル トランスフォーメーションをサポートしてくれました。

ケーススタディ

業界• ホスピタリティ/レジャー/レストラン

情報• 本社:米国

• 従業員1万人以上

ユースケース• 360°のカスタマービュー

• 顧客エンゲージメント

• 店舗パフォーマンス向上

課題• あらゆる場所に分散するデータ

使用するTALEND製品• Talend Data Fabric

成果• 17TBのデータ

• 8万5,000のデータソース(構造化 データと非構造化データ)の統合

• 顧客エンゲージメントおよびビジネスパフォーマンスの強化

”ドミノ・ピザ社 グローバルインフラストラクチャー&エンタープライズインフォメーションマネジメント担当バイスプレジデント Dan Djuric氏

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Talendをほかの市販MDMソフトウェアソリューションと合わせて使用することで、ドミノ・ピザは数百万件の注文のトランザクションから顧客を一意に特定できます。

「Talendのおかげでデータの品質も向上し、従来のテクノロジーと比べて、開発とソフトウェアライセンスのコストも削減できました」と、Djuric氏は語ります。「これには、お金には換えられない価値があります。」

「すでにTalendで大量のデータを処理しています。Talendは柔軟性が高く、当社の事実上のエンタープライズデータ処理プラットフォームとなっています。」

最先端のデータプラットフォームを活用することで、ドミノ・ピザは信頼できる「唯一の情報源(single source of the truth)」を手にしました。これにより、物資調達から財務予測までのあらゆるビジネスパフォーマンスを向上させるとともに、あらゆるタッチポイントで顧客1人1人に応じた購入のカスタマーエクスペリエンスを提供しています。

「当社は非常に野心的で向上心の高い企業であり、店舗数の成長を重要視しています。スケーラビリティの高いプラットフォームを確実に導入する必要があり、その基準を満たしているのがTalendなのです。」

写真:ドミノ・ピザ

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