Claris FileMaker Cloud 懏...Claris が雇用する次の専任チームが FileMaker Cloud...

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Claris FileMaker Cloud ® 移行ホワイトペーパー 作成者: Claris シニアソリューションコンサルタント、Ryan Manook Claris トレーナーおよびコンテンツ開発者、Steve Romig 目的 このドキュメントには、既に展開されている FileMaker® を FileMaker Cloud に移行するための手順と考慮事項 を記載しています。インストール、構成、および操作に関するベストプラクティスについては、プロダクトドキュメンテー ションセンターの FileMaker Cloud ヘルプを参照してください。 FileMaker Cloud について FileMaker Cloud は職場におけるデジタルトランスフォーメーションと最高のデジタル体験を推進する Claris のクラウド ファーストの大きな取り組みにおける最初のステップです。FileMaker Cloud は FileMaker Pro Advanced、 FileMaker Go、および FileMaker WebDirect クライアント用のカスタム App をクラウド上で使用するための サービスです。 Powered by AWS を使用した Claris 所有のインフラストラクチャ FileMaker Cloud は Amazon Web Services (AWS) インフラストラクチャ上で稼働しますが、Claris International Inc. は土台となる FileMaker Cloud インフラストラクチャを所有しこのインフラストラクチャのセキュリティを確 保しています。 1

Transcript of Claris FileMaker Cloud 懏...Claris が雇用する次の専任チームが FileMaker Cloud...

Claris™ FileMaker Cloud®移行ホワイトペーパー

作成者:Claris シニアソリューションコンサルタント、Ryan Manook Claris トレーナーおよびコンテンツ開発者、Steve Romig

目的このドキュメントには、既に展開されている FileMaker® を FileMaker Cloud に移行するための手順と考慮事項を記載しています。インストール、構成、および操作に関するベストプラクティスについては、プロダクトドキュメンテーションセンターの FileMaker Cloud ヘルプを参照してください。

FileMaker Cloud についてFileMaker Cloud は職場におけるデジタルトランスフォーメーションと最高のデジタル体験を推進する Claris のクラウドファーストの大きな取り組みにおける最初のステップです。FileMaker Cloud は FileMaker Pro Advanced、FileMaker Go、および FileMaker WebDirect クライアント用のカスタム App をクラウド上で使用するためのサービスです。

Powered by AWS を使用した Claris 所有のインフラストラクチャ

FileMaker Cloud は Amazon Web Services (AWS) インフラストラクチャ上で稼働しますが、Claris International Inc. は土台となる FileMaker Cloud インフラストラクチャを所有しこのインフラストラクチャのセキュリティを確保しています。

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Claris が雇用する次の専任チームが FileMaker Cloud 環境の開発、信頼性、およびセキュリティに関する業務を行います。

• セキュリティ業務 (エンドツーエンドの暗号化、多要素認証、および IP のホワイトリスト登録など)• 開発業務 (開発、監視、および可用性)• クラウド業務 (稼働時間、自動更新と自動バックアップ、およびパフォーマンス)

この変更により、クラウド展開に求められる俊敏性、スピード、セキュリティのスタンダードを Claris が提供することが可能になり、より深い洞察、さらにシームレスな接続と協業、および新しいテクノロジーをより速く市場に投入できるようにするための手段も実現します。

移行前の考慮事項および制限カスタム App を FileMaker Cloud に移行する前に次の点に注意してください。

• FileMaker ID は Claris 製品とサービスのユーザを認証するための統合されたサインオンシステムです。また、これは FileMaker Cloud の唯一の認証メカニズムです。FileMaker Cloud インスタンスを作成したり、FileMaker Cloud で共有されているアプリケーションにアクセスするには、ライセンスユーザが各自の FileMaker ID アカウントでサインインする必要があります。この変更は次の点に関して既存の展開に影響を与える可能性があります:同時接続ライセンスモデルすべての FileMaker Cloud ユーザは固有の FileMaker ID アカウント (共有不可) を持ち、固有のライセンスを付与された FileMaker Cloud ユーザである必要があります。このため、FileMaker Cloud では匿名の同時接続をサポートしていません。

外部認証FileMaker ID は FileMaker Cloud の唯一の認証メカニズムです。Active Directory や Open Directory および OAuth アカウントに対する外部認証はサポートされていません。FileMaker ID アカウントを使用して FileMaker Cloud にアクセスするには、グループおよびアカウントを再度作成します。

• 既存の Web ページは FileMaker Data API を使用できるように作成する必要があります。FileMaker Cloud はカスタム Web 公開テクノロジーを使用して作成された Web ページをサポートしません。

• FileMaker Cloud はサーバーサイドプラグインをサポートしません。

• すべてのファイルを FMP12 形式に変換する必要があります。

• FileMaker Pro 18.0.3 Advanced が FileMaker Cloud アプリケーションのアップロードおよびアクセスできる最低バージョンです。

メモ:FileMaker Data API リクエストを FileMaker Cloud で実行するには FileMaker ID 認証が必要です。

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FileMaker Cloud への移行FileMaker Server または FileMaker Cloud for AWS の管理者は通常次の 4 つの簡単な手順で移行することができます:

1. カスタム App を集約する。2. FileMaker ID ユーザを招待して FileMaker ID グループを作成する。3. FileMaker ID ユーザおよびグループをカスタム App に追加する。4. カスタム App を FileMaker Cloud にアップロードする。

ステップ 1:カスタム App を集約する

FileMaker Server または FileMaker Cloud for AWS が現在のホストの場合、Admin Console を使用してカスタム App を閉じてからダウンロードします。サイズが大きすぎるカスタム App または外部に保存されたオブジェクトデータを使用するカスタム App は、ZIP ファイルとしてダウンロードされる場合があります。

ステップ 2:FileMaker ID ユーザを招待してグループを作成する前述のように、FileMaker ID で Claris 製品およびサービスへのアクセスを認証します。FileMaker Cloud では、FileMaker ID が次の処理を行うために要求されます:

• FileMaker Cloud インスタンスの作成。• FileMaker Cloud で共有されるカスタム App へのアクセス。• FileMaker Cloud で共有されるカスタム App へのシングルサインオン。• FileMaker Cloud へ FileMakerカスタム App をアップロード。• FileMaker Data API リクエストの実行。

FileMaker ID アカウントおよびグループはカスタム App をアップロードするために必要です。そのため、ファイルをアップロードする前に FileMaker ID ユーザおよびグループを FileMaker Customer Console で管理することで時間を節約できます。

メモ:外部に保存されたデータを含むオブジェクトフィールドについては、FileMaker Cloud ではセキュア格納オプションが有効の場合のみサポートします。オブジェクトフィールドでオープン格納が設定されている場合、アップロード時にエラーが表示されます。セキュア格納にオブジェクトデータを転送するための手順については、次の FileMaker Pro Advanced ヘルプを参照してください:https://fmhelp.filemaker.com/help/18/fmp/ja/#page/FMP_Help%2Ftransferring-container-data.html

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FileMaker ID ユーザを招待する

FileMaker Customer Console の上部にある [ユーザ] タブをクリックします。次に、画面の左側の [新しいユーザを招待] ボタンをクリックします。

ダイアログが表示されたら、FileMaker Cloud チームに招待するユーザの FileMaker ID ユーザ名を入力します。FileMaker ID アカウントをまだ作成していないユーザを招待した場合、作成するための手順が電子メールでそのユーザに送られます。

この招待プロセスにおいて、ユーザはライセンスユーザおよび/またはチームマネージャのステータスを与えられます。FileMaker Customer Console を使用していつでもステータスを変更できます。FileMaker Cloud で共有されるカスタム App にアクセスできるのはライセンスユーザだけです。各ライセンスユーザはサブスクリプションの合計ユーザ数に含まれる 1 つのライセンスを消費します。

メモ:複数のユーザを同時に招待することはできません。一度に 1 ユーザずつ招待してください。

メモ:複数のユーザで FileMaker ID アカウントや FileMaker Cloud ライセンスを共有することはできません。

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チームマネージャは、FileMaker ID アカウントをアクティブおよび非アクティブにする、ユーザを FileMaker Cloud チームに招待する、グループを作成するなどのタスクを行うことで FileMaker Cloud チームを管理できます。

退社やプロジェクトからの離脱などの理由によりチームマネージャが非アクティブになる場合に備えて、チームマネージャが 2 人以上いるのがチームにとってベストプラクティスです。

FileMaker ID ユーザでグループを作る

グループはチーム内のユーザのサブセットです。グループによりグループ内のすべての FileMaker ID ユーザがチームリソースに対して同じアクセス権を許可されます。

メモ:複数の FileMaker ID ユーザを一度にグループに追加することはできません。FileMaker ID アカウントは一度に 1 ユーザずつグループに追加してください。

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グループを作成するには、FileMaker Customer Console の上部にある [グループ] タブをクリックします。次に、[グループを作成] ボタンをクリックしてグループの名前を入力します。

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グループの作成が終了したら、グループを選択して [ユーザを追加] ボタンをクリックします。FileMaker Cloud チームに関連付けられている FileMaker ID アカウントの一覧が表示されます。FileMaker ID アカウントを選択し、[追加] ボタンをクリックして FileMaker ID ユーザをグループに追加します。

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ステップ 3:FileMaker ID ユーザおよびグループをカスタム App に追加する

FileMaker Cloud でカスタム App を共有するには、カスタム App で FileMaker ID ユーザまたはグループのアカウントアクセスを設定する必要があります。カスタム App に有効な FileMaker ID ユーザまたはグループのアカウントが設定されていない場合、アップロード時にエラーが表示されます。

FileMaker Pro Advanced でカスタム App の FileMaker ID アカウントアクセスを作成または編集するには、[ファイル] メニュー > [管理] > [セキュリティ...] を選択します。[セキュリティの管理] ダイアログボックスの上部にある [認証方法] でカスタム App を共有する FileMaker Cloud チームを選択します。

ヒント:[新規アカウント] 一覧でグループ名の右側にある アイコンをクリックしてそのグループに関連付けられている FileMaker ID アカウントの一覧を表示します。一覧の右側にある アイコンをクリックすると FileMaker Customer Console が開き FileMaker ID ユーザおよびグループの編集をすぐに行うことができます。

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次に、ダイアログボックス左下の [+ 新規] ボタンをクリックします。右側に認証ウインドウが表示されます。[新規アカウント] から適切な FileMaker ID グループまたはアカウントを選択して、各グループのアクセスレベルを決めるアクセス権セットを選択します。

デフォルトでは、他に拡張アクセス権を設定していないとアップロード時に fmapp 拡張アクセス権が有効になります。しかし、fmwebdirect などの拡張アクセス権がアップロード前に有効になっている場合は fmapp 拡張アクセス権がデフォルトで有効になりません。根本的なデザイン、スキーマ、またはアクセスの変更を表示または作成するには、カスタム App をダウンロードする必要があります。

ステップ 4:カスタム App を FileMaker Cloud にアップロードする

FileMaker Server および FileMaker Cloud for AWS と同様に、FileMaker Pro Advanced を使用してカスタム App を FileMaker Cloud (必要最低条件は FileMaker Pro 18.0.3 Advanced です) にアップロードできます。最初に、FileMaker Pro Advanced を開いてアカウントがアクティブでなければ FileMaker ID アカウントにサインインします。[ファイル] メニュー > [FileMaker ID にサインイン] を選択するか、FileMaker ID 認証の起動センターの [サインイン] ボタンをクリックします。

次に、[ファイル] メニュー > [共有設定] > [ホストにアップロード...] を選択します。[ホストにアップロード] ダイアログボックスの左側に、ローカルおよびお気に入りのホストの一覧が表示されます。FileMaker Cloud チームはこのホスト一覧の上部に表示されます。[ホストにアップロード] ダイアログボックスでカスタム App を選択したりドラッグする前に、適切な FileMaker Cloud チームを選択します。

最後に、[アップロード] ボタンをクリックしてアップロードを開始します。共有されたカスタム App は FileMaker Customer Console に表示され、簡単にワンストップアクセスが可能になります。

© 2019 Claris International Inc. All rights reserved.FileMaker、ファイルメーカー、FileMaker Cloud、FileMaker Go およびファイルフォルダロゴは、Claris International Inc. (旧 FileMaker, Inc.) の米国および/またはその他の国における登録商標です。Claris、Claris ロゴおよび FileMaker WebDirect は、Claris International Inc. (旧 FileMaker, Inc.) の商標です。その他のすべての商標は該当する所有者の財産です。

メモ:カスタム App で FileMaker WebDirect を使用する場合、[セキュリティの管理] ダイアログボックスの [詳細設定...] ボタンをクリックして対象のユーザまたはグループの fmwebdirect 拡張アクセス権を有効にします。fmwebdirect 拡張アクセス権は FileMaker WebDirect でアクセスするために必要な設定です。また、カスタム App をアップロードする前に fmapp (FileMaker ネットワークによるアクセス) 拡張アクセス権を有効にする必要があります。

メモ:カスタム App を FileMaker Cloud にアップロードできるのはチームマネージャだけです。

メモ:暗号化していないカスタム App がアップロードされた場合、FileMaker Cloud によりそのカスタム App が自動的に暗号化され暗号化パスワードが生成されます。このパスワードは FileMaker Cloud Admin Console の [データベース] タブで確認できますが、FileMaker ID の再認証が必要です。暗号化したカスタム App をアップロードする場合はパスワードの入力を求められます。

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