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最新機能を最大活用!日々進化を続けるHDXの最新情報とその設定方法

セールスエンジニアリング本部 パートナーSE部SIパートナーグループシニアシステムズエンジニア

越川 達也

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C-5

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Agenda

VDI環境におけるプロトコル

HDXのアップデートと追加機能

Skype for Business

グラフィックカードとの関係性

プロトコルの比較

パフォーマンスチューニング

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VDI環境におけるプロトコル

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1.誕生

Windows NT Terminal Editionの登場により非力なクライアントマシンからサーバに接続することで高速なアプリケーション処理を実現

2.コネクションブローカーおよび転送プロトコル

複数のアプリケーションサーバに効率よく接続させるコネクションブローカーが必要になる。また、32kのダイヤルアップ回線経由でも使用可能な転送プロトコルも必要とされる。

3.クライアントOS

クライアントPCの高速化、サーバ仮想化の導入促進に伴い、サーバ共有型からクライアントOS自体の仮想化にシフト。

4.サーバ共有型の有効活用

クライアント仮想化はコストを考慮するとすべてには適用できないためサーバ共有型を活用する例(Web分離など)がでてきた。

VDIの歴史(略歴)

MetaFrame+ICA

XenDesktop

XenApp

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VDIの進化とプロトコルに求められるもの従来のサーバ共有型および個別デスクトップ

利用者の一般化(非PowerUser)

不適合な外部デバイス

グラフィック処理は苦手

不適合なアプリケーション

進化したサーバ共有型および個別デスクトップ

独自環境の提供(アプリ導入)

多様な外部デバイス

グラフィックカードアサイン

多様なアプリケーション進化

画面の変更部分だけを画面転送するだけではなく、デバイスのトラフィックや描画処理を求められ、ユーザー数と統合率の増加に伴う負荷を低く保ちながらパフォーマンスのよさも必要とされる

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・グラフィックメモリの必要性とそれに伴うCPU負荷の増大の防止

アプリケーションだけではなくWindows10のOSの通常動作においてグラフィックメモリが必要となってきている

グラフィックカードが存在しない場合、その処理はCPUで行われるため、CPUの負荷がサーバサイジングに大きく影響する

・ネットワークの状況に応じた帯域使用の必要性

朝の一斉ログオンや繁忙期にパフォーマンス劣化を最小限に抑えることが必要同時にパフォーマンス劣化を最小限に抑えるためのユーザーエクスペリエンス低下も最小限とすることが必要上記を実現するためにネットワーク帯域状況の把握、使用帯域の自動調整および効率のよい転送を行う必要がある

VDI環境でのプロトコルのトレンド

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HDXのアップデートと追加機能Adaptive Transport

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TCP

EDTover UDP

Adaptive Transport(EDT)

新開発のEDTプロトコルにより従来のICA機能であるThinwire、ファイル転送、印刷、マルチメディアリダイレクト、その他の機能でデータ転送を高速化

ICAの更なる進化によるユーザー体感の向上

HDX(ICA)プロトコル

汎用USB

Skype

Thinwire

SuperCodec

音声Flash

マルチメディア

DCR

キーボードマウスクリップボード

印刷モバイルセンサースマートカード

ドライブ

oror

FromVer. 7.13

複雑なチューニングは不要!

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EDT: 画面転送の性能向上

ファイル

転送印刷 画面操作

音声/ビデオ

FPS

すべてのバーチャルチャネルによりよいパフォーマンスを

VDA インストール時に、UDP 1494、2598 ポートがオープンされるDirector にて TCP/UDP のどちらが利用されているか確認可能Receiver for Windows 4.7、Mac 12.5が必要NetScaler Gateway 利用時は、11.1.53以上が必要

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EDTの設定Citrix PolicyからICA→HDXアダプティブトランスポート

オフ(デフォルト):TCPで通信する

優先:通信可能な場合UDPで通信する状況に応じてTCPとUDPの使い分け

診断モード:TCPへのフォールバックを無効テスト用途のみの使用を推奨

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HDXのアップデートと追加機能Framehawk

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Framehawk高遅延、パケットロス発生ネットワークでのパフォーマンス改善

クライアントデバイス仮想デスクトップ

ネットワーク

アプリケーショ

ン意図変換 描画描画

ネットワーク状況を判断し再送を

行わないように送信

クライアント側でもユーザーの意図を判断して適切な動作

を行う

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Framehawkの設定Citrix PolicyからICA→グラフィック→Framehawk→Framehawkディスプレイチャネル有効無効(デフォルト)

有効化することでUDPが使用され、高遅延、パケットロスの発生するネットワークにおいてパフォーマンス改善が見込まれる該当するネットワーク環境のユーザーのVDAにのみ適用することを推奨

ICA→グラフィック→Framehawk→Framehawk表示チャネルポートの範囲3224,3324(デフォルト)

開始ポート番号,終了ポート番号の形式で入力UDPの使用ポートを指定可能

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HDXのアップデートと追加機能Adaptive Display

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Adaptive Display

コンテンツに合わせて最適な圧縮方式で描画

•動画•H.264で圧縮

(高画質、CPU負荷高い)

⇒動画を最もスムーズに転送

•静止画および写真イメージ• JPEG圧縮 (CPU負荷低い)

•テキスト•ロスレス圧縮

⇒文字のにじみを防止

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Adaptive Display設定Citrix PolicyからICA→グラフィック→圧縮にビデオコーデックを使用する

可能であれば使用(デフォルト)VDA7.11以降Receiver for Windows 4.5以降 Receiver for Linux 13.4以降であれば、動画領域にのみH.264で圧縮して転送上記に該当しない場合は動画領域をJPEGで圧縮してCPU負荷を現象させる

画面全体に使用画面全体をH.264で圧縮して転送

領域をアクティブに変更VDAとReceiverの条件が満たされている“可能であれば使用”と同じ結果

ビデオコーデックを使用しないVDAとReceiverの条件が満たされていない“可能であれば使用”と同じ結果

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HDXのアップデートと追加機能Desktop Composition Redirect

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・デスクトップコンポジションの処理を接続端末にリダイレクト

デスクトップコンポジションの処理を接続端末にリダイレクトすることでVDA側のCPU負荷の軽減

デスクトップコンポジションによってユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能だが、VDI環境における集約率を下げることになるため特別な要件がない限り無効化する場合が多い

接続端末のGPUが使用できない場合はH.264で転送を行う

Desktop Composition RedirectWindowsデバイスからの接続ユーザーに良好なパフォーマンスを提供

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Desktop Composition Redirect設定Citrix PolicyからICA→デスクトップUI→デスクトップコンポジションリダイレクト

有効無効(デフォルト)

ICA→デスクトップUI→デスクトップコンポジションの画質

無損失高中低

有効にした場合のみ画質を設定可能

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HDXのアップデートと追加機能各機能のまとめ

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各画像転送方式の特徴

ThinWire(レガシー) H.264 ThinWire Plus DCR Framehawk

AdaptiveTransport

帯域効率Best

(Office, web browsing)

Best(video, graphics)

Best (Office, web browsing)

Poor Poor Best

CPU効率 Best Poor Best Best Poor Best

互換性 Good(No Win 8/10/2012)

Good Best Good Basic Best

ユーザーエクスペリエンス

Good Best Good Best Best Best

ネットワーク耐性

Good Good Good Basic Best Best

7.5~7.8デフォルト

7.0~7.1デフォルト

7.9~デフォルト

~XD 5.6~XA 6.5

7.13~New!

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従来からの変更もしくは機能を有効化することで変更になるネットワークポート

EDTを有効化してUDPの通信ができない場合TCPにフォールバックされ、通信不可とはならないがEDT無効と同じ状況となる。

Framehawkは1セッションに1つのポートを使用するためXenAppサーバの場合は十分な数のポートを確保(範囲で指定)しておく

ネットワークポート

従来プロトコル/ポート番号

変更もしくは有効化後プロトコル/ポート番号

ICA/HDX TCP/1494 TCP,UDP/1494

EDT有効時UDPで通信

ICA/HDX(セッション保持機能)

TCP/2598 TCP,UDP/2598

Framehawk - UDP/3224から3324

ポリシーにて変更可能

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Skype for Business

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Skype for Business on XenApp/XenDesktop

HDX RealTime Optimization Pack 2.2

• XenDesktop, XenApp環境での実装

• Citrix + Microsoft 両社の協業で開発

• 完全にネイティブなエクスペリエンス

• 幅広いデバイス、OSをサポート

→在宅勤務、BYOD を実現

• 豊富な採用実績

→ユニファイドコミュニケーション導入のCitrix顧客の4分の3が採用

Skype for Business サーバーSkype for Business Online

仮想デスクトップ仮想アプリケーション

クライアント クライアント

データセンター・クラウド

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・HDX RealTime Connector

VDA(XenAppサーバ、XenDesktop用クライアントOS)にインストール

・HDX RealTime Media Engine

エンドポイントデバイス(接続端末)にインストール

※会議(3者以上)の場合はエンドポイントデバイスとSkype Edgeサーバ(オンプレミスの場合)、もしくはSkype for Business Onlineサーバ(Office365)が通信できることが必要となる

Skype for Businessインストールモジュール

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グラフィックカードとの関係性

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HDX 3D PROは以下のグラフィックカードと併用してすべてのXenDesktopエディションで使用可能

XenServer7.2からAMDのMxGPUが使用可能(experimental)

グラフィックカードとの関係性

Citrix Only New(experimental)

Most Popular

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プロトコル比較

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使用環境および条件は以下のとおり

接続元:Windows 7(仮想マシン)接続先:Windows 10 2vCPU 4GBメモリ 24GBHDD

vSphere 6.0

XenDesktop 7.14(同一マスターからのクローン仮想マシン)

Horizon 7.2(InstantClone)

HDX:TCP

HDX enabled EDT:UDP

BLAST、PCoIP:UDP

RDP:UDP(RDP8.1パッチ適用)

上記環境にてyoutubeで動画を実行し、CPUおよびネットワークの状況をvCenterで取得する

環境説明

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• CPU 使用率(1Gbps Network)Low HighHDX < EDT < RDP < BLAST < PCoIP

• Network 帯域使用率(1Gbps Network)Low HighHDX < EDT < BLAST < PCoIP < RDP

結果(1Gbps Network)

EDT

1Gbps Network

HDX

RDP

BLAST

PCoIP

CPUU使用率低い

CPU使用率高い

ネットワーク帯域使用率低い

ネットワーク帯域資料率高い

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• CPU 使用率(10Mbps Network)Low HighEDT < HDX < RDP < BLAST < PCoIP

• Network帯域使用率(10Mbps Network) Low HighEDT < HDX < BLAST < RDP < PCoIP

結果(10Mbps Network)

HDX

10Mbps Network

EDT

RDP

BLAST

PCoIP

CPUU使用率低い

CPU使用率高い

ネットワーク帯域使用率低い

ネットワーク帯域使率高い

EDTのネットワーク使用状況による調整が有効に動作している

同様の機能をもつBLASTは有効に動作していない

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パフォーマンスチューニング

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表示品質を落としてパフォーマンスを改善する

Citrix Policyから

ICA→グラフィック→表示品質

品質 パフォーマンス

常に無損失 < 操作時は低品質 < 高 < 中 < 低

操作時は低品質を選択するとイメージの操作をしていない時にロスレスとなり高品質の表示となる

ICA→グラフィック→視覚的無損失の圧縮を使用する

上記ポリシーの“常に無損失”と“操作時は低品質”と組み合わせで使用する

完全なロスレスではないが目視で確認できない程度の損失を許容することでパフォーマンスを改善する

パフォーマンスチューニング その1

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送信フレーム数を減らしてパフォーマンスを改善する

Citrix Policyから

ICA→視覚表示

デフォルトは30fps 0~60で設定可能

パフォーマンスチューニング その2

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各機能ごとに使用する帯域を制限してパフォーマンスを改善する

以下の項目について最大帯域幅を値(Kbps)と割合(%)で設定可能

・USB

・印刷

・クリップボード

・ファイルリダイレクト(クライアントドライブ)

・オーディオ

・TWAIN

・LPT

・COMポート

パフォーマンスチューニング その3

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まとめ

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◆VDIにおける負荷のトレンド

OSやアプリケーションの変化に伴い、ネットワーク帯域だけではなくサーバCPUや接続端末のスペックにまで依存するようになってきている

◆トレンドに対するCitrixの回答

ネットワーク帯域の使用状況を自動的に検知して最適に転送するEDTを機能として追加

基本機能(Thinwire Plus)の革新

環境や要件に合致するような設定の用意

3Dグラフィックスへの対応

まとめ

EDTの有効化はデメリットがないので通信要件に問題がなければ有効化を推奨

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ご質問はセッション終了後、Ask the speakerコーナーにてお伺いいたします。是非お立ち寄りください!

Ask the speaker(講演講師質問コーナー)