中学生の主張紹介 › ... ›...

2
5

Transcript of 中学生の主張紹介 › ... ›...

ある日私は、こんな動画を目にしました。

その動画名は「ある犬のおはなし~殺処分ゼ

ロを願って~」というもの。語り手は犬。そ

の犬は飼い主と幸せに過ごしていました。で

すが、いつからか幸せな時間は減っていきま

す。飼い主が忙しそうだからめいわくをかけ

ないように犬は何もしませんでした。ある日

飼い主に「おいで」とよばれ、よろこんで走っ

て行き車に乗りました。そして知らない場所

につき、白い部屋に閉じ込められ犬は旅立ち

ました。

この動画を見た時、今までに何匹の犬や猫

達が亡くなってしまったのだろうと思いま

令和元年の広川町人権啓発・青少年育成推進大会が

中止となったため、5月号では、そこで発表予定であ

った中学生の主張を紹介します。

普段の生活の中で感じたことや思っていることを作

文に書いてくれました。

した。私達が幸せに過ごす一日の中で、約

二百二十五匹の犬や猫が殺処分されているこ

とを知りました。また、少し前までは、ペッ

トショップで一年ほど売れ残った子犬は殺処

分されていたそうです。犬や猫、他の動物で

も人と同じように命があるのはちがいありま

せん。ペットを飼うとはその子の命を預かり、

責任をもって育てるということです。

また、テレビでは、殺処分されそうになっ

ている犬達を自分の家に引きとり保護する男

性の話が放送されていました。家族の人達み

んなで犬達に愛情をそそぎ生活しています。

私は、その人を見てかっこいいと思いました。

多くの犬を引きとるということは、その分え

さなど多くの費用がかかってしまいます。ま

た、それだけでなく飼い主に捨てられてし

まった犬たちの心の治療も共に行っているの

です。私も大人になったら一匹でもいいから、

犬たちの命を守ってあげられるようになりた

いと思っています。

そんな私も犬を飼っています。私が幼稚園

児の時に友達からもらって家にやってきまし

た。犬の名前がリリー。その日からリリーは

家族の仲間入りとなりました。私にとってリ

リーは、優しく、となりでいつもいてくれる

そんな存在です。私がつらい時、さとったか

のようにそばにきて手をなめてくれたり、私

の心をなごませてくれたりします。私はリ

リーが大好きです。誰もが犬や猫を飼うとそ

う思うと思います。こんな犬達を飼い、あき

たら捨てる。そのようなことはしないでほし

い。犬達はものではありません。何も悪いこ

とはしていません。私達と同じ命のある生き

物です。捨てるようなことをしてしまうなら

飼うのはやめてほしいです。犬も人間も心は

同じです。ひどいことを言われれば犬もきず

つくのです。動物達は、人間と比べれば弱い

立場にあります。だからこそ動物を飼うとい

うことは責任があるのです。

私達が今、できることは、飼っている犬や

猫、その他の動物に愛情をもって大切に優し

く育ててあげること。また、今からペットを

飼おうと思っている人は自分はちゃんとお世

話ができるのかを考え、ペットを捨てないと

いうことを重要視しなければなりません。動

物も人間もおたがいを理解して生活できる日

がおとずれるといいなと思います。

中学生の主張紹介

津木中学校 大おおさき

 美み

湖こ

共に生きる

僕は、言葉は人を傷つけることも、幸せに

することもできるものだと思います。だから

こそ、相手のことをよく考えて使い、みんな

が幸せになることが一番だと思います。

僕はこんな体験をしたことがあります。そ

れは、保育園の年中ごろのことでした。家の

ベランダに飛んでいったボールを取りに行こ

うとしたら、そのベランダから落ちました。

主に、おでこを大ケガをしました。そのおで

この傷は今も残っています。小学生の時、友

達に「ハリー・ポッター」とか「おでこに傷

あるん?だっさ」と言われたことがあります。

その時はほとんど笑いでごまかしていました

が、本当は心の中でとても傷ついていました。

それを言った友達は、僕が傷ついているなん

て、考えもしなかったと思います。

世の中では、もっとひどいことが起きてい

ます。それは、心ない言葉によるいじめです。

そのような残念な出来事が起きているのが現

状です。例えば、仲のよい友達グループで仲

間はずれが起き、ひどい言葉の暴力によって、

自殺してしまったという出来事を耳にしまし

た。相手の心を傷つけるつもりがなくても傷

つけてしまうこともあります。傷つけること

を目的として放った言葉は、きっと何倍もつ

らく、何倍も重く、何倍も恐ろしいものだろ

うと想像できます。いじめられていた子は、

きっと僕が想像しているより、もっともっと

つらかったはずです。だから僕がもしその子

の近くにいたのなら、話しかけ友達になり自

殺をさせないようにしたいです。

このようなことから、言葉は、最悪の場合

人の命を奪ってしまう恐ろしいものだと改め

て思いました。

しかし、言葉は、正しく相手を思って使え

ば、人を幸せにしてくれるものです。

僕は友達の誕生日に、「誕生日おめでとう」

と気持ちを込めて言いました。すると、友達

はとてもうれしそうな顔をしていました。そ

の様子を見ていると僕まで幸せな気持ちにな

りました。

他にも、人を幸せにしてくれる言葉といえ

ば挨拶があります。毎朝、僕はクラスメイト

に「おはよう」とあいさつをします。すると、

向こうも「おはよう」と返してくれます。そ

んなささいな言葉をかけただけで「今日も一

日頑張ろう」と思えます。僕のクラスはみん

なが元気で明るく学校生活を楽しく過ごせて

いると思います。それは自分たちの学年目標

にある「思いやり」を持って行動できている

ことが、楽しく過ごせることにつながってい

るのだと思います。

大切な言葉と言えば、日本人には「敬語」

があります。しかし、僕は中学校に入った時

は、「敬語はなんで使わないといけないんだ」

と思っていました。のちのち、敬語は「敬意

を示す言葉」と知り、それからは先輩や先生

に敬語を使うようになりました。言葉の使い

方によって、自分の思いがどれだけ相手に伝

わるのかが変わってくるということを学びま

した。僕は中学二年生なので後輩ができまし

た。部活動の後輩は僕に対して敬語を使って

くれます。それだけで少し尊敬されてるなと

思えてうれしいものです。

僕は、人を傷つける言葉は絶対に使いたく

はありません。やはり人を幸せにする言葉を

たくさん使っていきたいです。家族や友達な

ど、人と話すときには、相手に対して自分が

言われたらどう思うかを考えたいと思います。

相手の心も、自分の心も傷つけないように言

葉の一つ一つに気を配って使っていきたい

です。

言葉は日々の使うものです。ときにそれは

人の心を動かします。世の中の人々が、相手

を思いやった言葉を使えば幸せがあふれ、悲

しい出来事が少しでも無くなっていくのでは

ないかと思います。

耐久中学校 森もり

下した

 陽はる

斗と

言葉の使い方と

かけてあげたい言葉