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Project: GPS Plus Handheld λʔϛφϧϚχϡΞϧ 2011.7.12

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Project:

GPS Plus Handheld ターミナルマニュアル

2011.7.12

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イントロダクション GPS Plus ターミナルはパソコンと首輪を無線通信で接続するための機器です。以下の用

途で使用します。 ・ 首輪から GPS データをダウンロードする。 ・ 首輪からアクティビティデータと気温データをダウンロードする。 ・ 首輪からモータリティデータをダウンロードする。 ・ 首輪からステータス情報をダウンロードする。 ・ 世界標準時の日時設定を首輪にアップロードする。 ・ 新しい GPS 測位スケジュールを首輪にアップロードする。 ・ 新しい UHF ビーコン設定を首輪にアップロードする。 ・ 新しい VHF ビーコン設定を首輪にアップロードする。 ・ 強力な UHF ビーコン発信を起動する。 ターミナルには電子コンパスと GPS(12 チャンネル)が内蔵されているので追跡が容易

に行えます。「Range Checker Mode」を実行すると首輪までの距離と方角を強力に探知し、

数メートルの精度で現在地から首輪までの方位角や高度(方角)、距離を表示します。 通信可能範囲は受信機のアンテナのゲインや湿度、植生の種類や密度、首輪と受信機と

の標高差、地形、データの送受信設定に依存します。この理由により、通信可能範囲は数

百メートルから数キロメートルまで変化します。通常の条件下で小さいサイズの八木アン

テナを使用した場合の範囲は数キロメートルです。

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1 スペック サイズ:204×110×41mm (UHF アンテナコネクタ除く) 重さ:550g キーボード:21 キー 画面:128×64 ピクセル マトリックスディスプレイ(LED バックライト付き) メモリ容量:512MB 首輪 大保存数 512 台 大気温データ・アクティビティデータ数:11848320 大 GPS データ数:通常データ 2230272 ディファレンシャルデータ 836352 バッテリ:内蔵充電式リチウムイオンバッテリ 3.6V / 6000mAh 充電時間:8 時間以下 稼働時間(充電池使用時):使用方法に依存する

(GPS モード:24 時間 / 受信機モード:75 時間) 外部電源: 大 12V, 800mA インターフェイス:シリアル(ボーレート 115200 8N1)(LM1 Link Manager 使用) USB 防水防塵:IP65 GPS 受信機:内蔵 12 チャンネルアンテナ一体型 GPS 受信機 UHF 周波数:420~470MHz(工場出荷時設定) 出力:0~1000mW(工場出荷時設定)・通常 630mW モジュール:FM アンテナインピーダンス:50 Ohm コンパスモジュール:内蔵電子磁気コンパス 分解能:1 mgauss 範囲:±1 gauss

大出力:1000gauss 動作温度:0℃~+50℃(充電池使用時) -20℃~+60℃(外部電源使用時) 保管温度:-40℃~+80℃

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2 オプション付属品 ・ 国際規格電源アダプタ 90-240V 入力 12V 1000mA 出力 ・ フレキシブルヘリカルアンテナ(短距離) ・ HB9CV アンテナ(ゲイン 5dB、長さ 33cm)(中距離) ・ 6 素子八木アンテナ(ゲイン 8dB、長さ 75cm)(長距離) ・ 10 素子八木アンテナ(ゲイン 11.5dB、長さ 160cm)(長距離) ・ 同軸ケーブル(1m) ・ 同軸ケーブル(1.5m) ・ 同軸ケーブル(2m) ・ アンテナマスト(長さ 3~15m) ・ USB ケーブル

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3 操作盤とコネクタ

GPS アンテナ(内蔵)

電源・インターフェイスコネクタ用ベースキャップ

UHF アンテナ

図 1:GPS Plus ターミナル

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充電表示用 LED

充電用コネクタ

シリアル通信用コネクタ USB コネクタ

図 2:ベースキャップを取り外したところ

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3-1 ベースキャップの取り外し キャップの両端にある小さな突起を同時に押し込むと留め金が外れ、筐体からキャップ

を取り外せます(図 3)。

図 3:ベースキャップの留め金位置 ベースキャップを外すと、中には充電用コネクタやシリアル通信コネクタ、USB コネク

タ、充電状態を表示する LED が入っています。 注:湿気の多い場所ではベースキャップを取り外したままでターミナルを使用しないでく

ださい。ターミナル内部に水が入り、故障の原因となるおそれがあります。

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4 操作方法 ターミナルの電源を入れるには、キーボードの右上にある「START」ボタンを軽く押し

てください。起動中は「START」ボタンを押せばいつでもターミナルの動作を中断させる

ことができます。 もし「START」ボタンを押しても何も起こらなかった場合、バッテリ内の充電が完全に

無くなっている可能性があります。その場合は、充電用コネクタに充電用アダプタを差し

込み、満充電になるまで充電してください。充電中に電源を入れていると、電力が消費さ

れていつまでも充電が終わらなくなってしまうので、充電中はターミナルの電源は切るよ

うにしてください。 バッテリの節約のため、ディスプレイはキー操作を止めてから 30 秒後に自動的に消灯し

ます。キー操作を再開すると自動的にディスプレイは点灯し、操作終了後 30 秒経過すると

また自動的に消灯します。「SHIFT」ボタンを押せば、プログラムを中断させることなくデ

ィスプレイを再点灯させることができます。 ターミナルを使用した通信(USB、シリアル、無線)を終えてから、または 後にキー

操作を行ってから 10 分後、ターミナルのディスプレイにシャットダウンまでのカウントダ

ウンが表示されます(図 4)。約 5 分間そのままにしておくと、ターミナルは自動的にシャ

ットダウンします。手動でシャットダウンさせる場合は、メインメニュー画面で F10(SHIFT + F5)を押してください。 ターミナルの電源を入れると、まず内蔵メモリのチェックが始まります。メモリは512MBあり、1 台のターミナルで 大 512 台の首輪を操作することができます。メモリチェック後、

「ENTER」ボタンを押すとソフトウェアが起動しメインメニュー画面になります。ソフト

ウェアの使用方法については 5 章を参照してください。

図 4:シャットダウン画面 4-1 バッテリの節約方法 バッテリの使用可能時間は、ターミナルの扱い方によって大きく変わってきます。また、

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ターミナルは自動的にバッテリを節約するように動作しますが、操作を終えた時には自動

シャットダウン前に手動でシャットダウンさせるようにするとバッテリの消費量を更に減

らすことができます。 4-2 充電方法 充電用コネクタに充電用アダプタを差し込み、満充電になるまで充電してください。充

電中に電源を入れていると、電力が消費されていつまでも充電が終わらなくなってしまう

ので、充電中はターミナルの電源は切るようにしてください。 ターミナルには、リチウムイオンバッテリの充電アルゴリズムを管理するステートマシ

ンが組み込まれています。ターミナルの電源を入れると、ステートマシンはリセットされ

充電タイマーがゼロになります。リセットされたステートマシンは、その後待機段階にな

ります。待機段階から充電段階になると、充電表示用 LED が黄色に点灯します。この状態

ではバッテリは通常の 10 分の 1 の時間で充電されます。このとき電圧が起動電圧より上の

場合はステートマシンは急速充電段階になりますが、起動電圧より下の場合は準備タイマ

ーが起動し 15 分間待機状態が続き、その間 LED は赤く点灯します。 急速充電中は LED は黄色く点灯し、バッテリは 1A でコンスタントに充電されます。も

し急速充電タイマーの終了時間(5 時間)以内にバッテリの電圧が一定以上になった場合は、

ステートマシンは満充電段階に切り替わります。また、もしバッテリが急速充電タイマー

の終了時間までに満充電段階にならなかった場合は、バッテリへの充電は中断され、LEDは赤く点灯します。満充電状態段階になると、LED は緑色に点灯し、以後一定の電圧で充

電が続けられます。充電の電流が 100mA 以下になるか満充電段階のタイマーの終了時間(2時間)になると、充電は終了し LED が消灯します。 バッテリの充電回路には気温センサーが取り付けられています。これは周囲の気温が充

電可能温度の範囲から外れていた場合、充電を取りやめるためのものです。充電可能温度

は 0℃から+50℃までです。 表 1:充電表示用 LED の色別のターミナル状態 LED 充電 色 状態 (外部電源のみ) 黄 準備段階または急速充電段階(0~80%) 緑 満充電段階(80~100%) 赤 状態異常 消灯 満充電

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4-3 ターミナルとパソコンの接続 ターミナルとパソコンとの間でデータのやり取りを行うには、以下の方法で USB ケーブ

ルを使ってターミナルとパソコンを繋ぎます。 1. 「START」ボタンを押してターミナルの電源を入れます。ディスプレイに何も表示され

ない場合は、充電が無くなっている可能性があるため、まず 初に充電を行ってくだ

さい。 2. 付属の USB ケーブルを使ってターミナルとパソコンを接続します(図 5)。 3. パソコン上でソフトウェア GPS PLUS を起動し、接続ポートを USB に設定し、アッ

プロードまたはダウンロードを行います。

図 5:USB を使用したターミナルとパソコンとの接続

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4-4 電子磁気コンパス ターミナルには電子磁気コンパスが内蔵されており、磁北の方角を知ることの他に、現

在地からの首輪のある方向を「Range Checker Mode」で探すこともできます。磁気コンパ

スを使用する際は、ターミナルは水平に持ってください(ディスプレイが上面になります)。

磁気コンパスはターミナルが水平状態ではない場合に起こるヘディングエラーを補正する

ために、傾斜センサーも備えています。傾斜センサーは±90°の傾斜エラーまで補正する

ので、垂直にターミナルを持っている状態でも磁気コンパスを使用することができる場合

があります。 4-4-1 地磁界 4-4-2 近くに鉄がある場合 4-4-3 コンパスキャリブレーション コンパスのキャリブレーションを行うには、 初に現在地の磁力線の方向を設定する必

要があります。キャリブレーション中に少なくとも一度は磁界センサーの 3 軸それぞれを

正方向および負方向の双極の磁力線に沿わせてください。以下でその方法を説明します。 コンパスのキャリブレーションを行うには、まずターミナルの電源を入れて起動し、F4ボタンを押して「Compass Menu」を開きます。このとき、鉄を含むものや磁気を帯びた

ものからターミナルを離すようにしてください(例:机や事務用品、パソコン用品、首輪

用のマグネットスイッチなど)。F9 ボタンを押すとキャリブレーションが始まり、以下のよ

うな画面が表示されます(図 13)。

図 13:コンパスキャリブレーション

画面には磁界センサーで検知したターミナルの XYZ 軸それぞれの現在値、 大値、 小

値の 3 種類のデータが表示されます。画面の右下に表示されているのはカウントダウンの

数字で、キャリブレーションの残り時間を表示しています。

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図 14:磁力線に沿ってターミナルを置いたところ

ターミナルを水平に持ち(ディスプレイを上面に向ける)、X 軸の現在値が 大値になる

までターミナルを回転させます。 大値まで回転させると、アンテナは南方向に向きます。

ターミナルを上下方向に傾けて X 軸の 大値を探してください。この状態が磁力線に沿っ

た形です(図 14)。次に、今までアンテナが向いていた方向にボトムキャップが向くように

ターミナルを回転させ、上下左右に少しスライドさせます(図 15)。以下の操作からはディ

スプレイに表示されている情報を見ている必要はありません。

図 15:X 軸(負方向)でのキャリブレーション 先述の 後 2 つの作業工程を、残りの 4 つの面で行います(前側、後ろ側、左側、右側)。

XYZ それぞれの軸で 大値と 小値の方向に置き、カウントダウンがゼロになると 3 軸そ

れぞれのスケール値とオフセット値のキャリブレーションが終了し、ターミナルの内蔵メ

モリに保存され、ディスプレイには以下のような画面が表示されます(図 16)。「ENTER」

ボタンを押してコンパスのメインメニューに戻ってください。

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図 16:コンパスキャリブレーション終了画面 硬鉄および軟鉄による方位の歪みは、同じターミナルを使っていても場所によって変化

しますが、同じ場所でしか使用しないか、またはそれほど正確性を求めない場合には、再

度キャリブレーションを行う必要はありません。 以上の行程を、以下で簡単に説明します。

1. ターミナルの電源を入れ、F4 ボタンを押してコンパスメニューを開き、F9 ボタンを押

してキャリブレーションを開始します。 2. ターミナルを水平に保ちつつ、画面に出ている X 軸の現在値が 大値になるまでターミ

ナルを回転させます。 3. ターミナルを上下方向に傾けて、X 軸の 大値になる方向を探します。 4. そこからターミナルを、先ほどまでアンテナが向いていた方向にベースキャップが来る

ように回転させます。 5. その状態で、ターミナルを上下左右にスライドさせます。 6. 上記 4 と 5 の行程を、ターミナルの 4 面全てで行います。 7. 「ENTER」ボタンを押してコンパスメニュー画面に戻ります。 4-5 真北 GPS コンパス 磁気コンパスに加えて、ターミナルは 12 チャンネルの GPS 受信機を使って方角を知る

ことができます。磁気コンパスとの違いは、GPS コンパスの場合は「真北」を指し示すと

いうことです。ターミナルの電源を入れ、メインメニューで F4 ボタンを押してコンパスメ

ニューを開き F2 ボタンを押すと、GPS コンパスが起動します。この機能は、屋外の上空

が開けた場所でのみ使用できます。また GPS コンパスを使用するためには、ターミナルを

持ったまま時速約 1 キロ以上の速度で移動している必要があります。

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5 ソフトウェア ターミナル起動直後はメーカーの基本情報がディスプレイに数秒間表示され(図 17)、そ

の後にターミナルの情報が表示されます(図 18)。

図 17:起動直後の画面

図 18:ターミナル情報画面

「ENTER」ボタンを押すと、メインメニュー画面が表示されます(図 19)。メニューは

分かりやすく構成されており、またそれぞれのメニュー内ではいくつかのサブタスクが選

択できるようになっています。

図 19:メインメニュー画面

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5-1 首輪との通信(F1 Collar Comm.) メインメニュー画面で F1 ボタンを押すと、首輪通信メニューが開きます(図 20)。デー

タのやり取りをしたい首輪の ID を選択すると、データのアップロードやダウンロード、

UHF ビーコンの電源のオンオフ、新しいスケジュールファイルや時間設定のアップロード

などが行えます。

図 20:首輪通信メニュー画面

首輪は 32 秒ごとに 200 ミリ秒間スイッチが入ります。この短い時間でターミナルは首輪

にウェイクアップコードを送る必要があります。首輪の通信可能時間にコードを送るため、

ターミナルからは 200 ミリ秒を遥かに超える時間ウェイクアップコードを送り続けなくて

はいけません。 5-1-1 Search for Collars(F1) ターミナルは首輪との接続を確立するために、まず 40 秒間ウェイクアップコードを送り

続けます。その後、首輪からの送られる ID(首輪のシリアル番号)を 30 秒間受信できる

状態になります(図 21)。この 30 秒間に、ウェイクアップコードでスイッチの入った首輪

はそれぞれ固有の IDをターミナルへ発信します。首輪通信メニューでF1ボタンを押すと、

これらの動作が行われます。 注:50Ohm アンテナを装着していない状態で、首輪通信メニューを使用しないでください。

アンテナ無しで通信した場合、内蔵の UHF パワーアンプに損傷が生じるおそれがあり

ます。

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図 21:ウェイクアップコード送信画面と ID 受信画面

首輪の ID を受信すると、ID 選択画面に自動的に切り替わり、受信できた ID の一覧を表

示します(図 22)。

図 22:ウェイクアップコード送信後に受信できた首輪の ID 一覧画面

5-1-2 Select Collar(F2) メインメニュー画面で F2 ボタンを押すと、パソコン上であらかじめソフトウェア GPS Plus を使って登録しておいた首輪の ID の一覧が表示されます。1 から 9 までのキーを押し

て、通信したい首輪の ID を選択してください。希望する ID が画面に表示されていない時

は、ID が現在表示されている画面より上または下にある可能性があるので、画面を上下に

スクロールさせてください(9 はページアップ、3 はページダウンのキーです)。左のスク

ロールバーの中にある四角のマーカーは、現在選択されている ID(左右に三角のマーカー

が表示されている ID)がスクロール画面の中のどの位置にあるかを表しています。首輪と

通信するには、ID の左右の三角マーカーをキーを使って移動させて(8 が上、2 が下、4 が

左、6 が右にマーカーを移動)、対象の首輪の ID を選択して「ENTER」キーを押してくだ

さい。 選択した首輪との通信は 2 分間有効になります。また、データの転送を行うと、その時

点で更に 2 分間通信時間が延長されます。ターミナルから何もコマンドを送らないまま 2

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分間が経過すると、自動的に首輪の通信スイッチが切れます。無線通信を行う間隔が 2 分

以上開いてしまった場合、通信コマンドを送ったあとに図 23 のような画面がディスプレイ

に表示されます。新しくまた通信を確立するには、首輪にウェイクアップコードを送る必

要があります。5-1-1 Search for Collars(F1)を参照してください。「ENTER」ボタン

を押すと、首輪通信メニューに戻ります。もし ID 選択画面で「00000」を選択した場合、

図 24 のような画面が表示されます。

図 23:通信の有効時間切れの画面

図 24:無効な ID を入力した場合の画面

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首輪との通信が確立すると図 25 のような画面

この画面で、アップロードするかダウンロードするかを選択します。「アップロード」と

-1-2-1 F1 Upload Data 行う場合は、F1 ボタンを押してアップロードメニューを表示さ

行うようコマンドを送る。

する。

が表示されます。

、ターミナルから首輪へデータを送るという意味で、「ダウンロード」とは首輪からター

ミナルへデータを送るという意味です。 5 データのアップロードを

せます(図 26)。この画面でできることは、以下の通りです。 ・ 設定したGPSスケジュールとは関係無く、首輪にGPS測位を

・ ターミナルから日時の設定を首輪へアップロードする。 ・ 新しい GPS 測位スケジュールをアップロードする。 ・ 新しい UHF ビーコン発信スケジュールをアップロード

・ 新しい VHF ビーコン発信スケジュールをアップロードする。

-1-2-1-1 GPS 受信機のリモート起動(F5 Force GPS Fix) すぐに起動させることがで

図 :アップロード ダウンロード選択画面

図 26:アップロードメニュー画面

25 /

5 ターミナルからコマンドを送信すると、首輪の GPS 受信機を

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きます(首輪のファームウェアバージョン 1.3.0 以上)。これは、首輪の現在位置を表示す

る「Range Checker Mode」を使用する際に大変役立つ機能です。 アップロードメニュー画面で F5 ボタンを押すと、図 27 のような画面がしばらくの時間

表示され、首輪の GPS 受信機を起動させるコマンドが送られます。エラーが発生すること

なく首輪にコマンドが届くと(図 28)ターミナルは無線通信を終了し、首輪の GPS 受信機

が起動し測位を始めます。その後、測位が成功するかもしくはタイムアウトになると、バ

ッテリ節約のため首輪は設定したスケジュール通りの動作に戻ります。首輪を起動させる

ためには、再度無線通信を接続する必要があります(5-1-1 Search for Collars 参照)。

-1-2-1-2 首輪への UTC 日時のアップロード(F6 Tx UTC Time) 測位に成功するたび

図 27:GPS 受信機起動コマンド送信画面

図 28:「Force GPS Fix」で首輪の GPS 受信機を強制的に起動させるのに成功した画面

5 ターミナル内の UTC(世界標準時)日時は、内蔵の GPS 受信機が

にアップデートされます。この日時の設定は F6 ボタン(SHIFT+F1)で首輪に送信できま

す。F6 ボタンを押すと、現在のターミナル内の日時が画面に表示されます(図 29)。ここ

で「ENTER」ボタンを押すと日時設定のアップロードはキャンセルされ、アップロードメ

ニュー画面に戻ります。F10 ボタン(SHIFT+F5)を押すと、すぐに首輪への日時設定の

アップロードが開始されます(図 30)。

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日時の設定のアップロードが成功すると、図 31 のような画面が表示されます。新しく日

時を設定された首輪は、その日時に従って GPS および UHF、VHF のそれぞれのスケジュ

ールを実行します。もし日時設定のアップロードに失敗した場合には、自動的に何度かア

ップロードを行い、それでもアップロードできなかった場合には図 32 のような画面が表示

され通信は中断されます。「ENTER」ボタンを押してアップロードメニュー画面に戻って

ください。

図 29:日時設定のアップロード決定画面

図 30:日時設定のアップロード画面

図 31:日時設定のアップロード成功画面

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5-1-2-1-3 新しい GPS 測位スケジュールのアップロード(F7 Tx GPS Sched.) 新しい GPS 測位スケジュールをターミナルから首輪にアップロードするには、まず 初

にパソコンで作成した新しい GPS 測位スケジュールをターミナルにアップロードする必要

があります(GPS PLUS software manual 参照)。一度 GPS 測位スケジュールを首輪の IDと共にターミナルに保存すると、ターミナルから首輪の ID データを削除するか、スケジュ

ールを上書きするまでは、そのスケジュールはターミナル内に保管され続けます。首輪に

アップロードし終わったあとも削除されることはありません。 スケジュールアップロード画面になります。

択した首輪の ID に対応したスケジュールがターミナル内に保存されていない場合は、図

図 32:日時設定のアップロード失敗画面

F7 ボタン(SHIFT+F2)を押すと、GPS 測位

33 のような画面が表示されます。

ターミナル内に指定した首輪の ID に対して有効な GPS 測位スケジュールが保存されて

いた場合、自動的にアップロードが開始されます。スケジュールデータは 4 パケットずつ

転送され、途中でエラーが発生した場合は何度か再転送が行われます。もし首輪との無線

通信接続が成功しなかった場合は図 32 のような画面が表示され、接続に成功しデータのア

図 33:GPS スケジュールが見つからない場合

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ップロードが実行され始めると図 34 のような画面が表示されます。その後スケジュールフ

ァイルが全てアップロードされ終わると、図 35 のような画面が表示されます。首輪は、次

の GPS 測位時間から新しいスケジュールで動作します。 「ENTER」ボタンを押すとアップロードメニュー画面に戻ります。

5-1-2-1-4 UHF ビーコン発信スケジュールのアップロード(F8 Tx UHF Beacon Schedule) 新しい UHF ビーコン発信スケジュールをターミナルから首輪にアップロードするには、

図 34:GPS スケジュールアップロード画面

図 35:GPS スケジュールアップロード成功画面

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まず 初にパソコンで作成した新しい UHF ビーコン発信スケジュールをターミナルにア

ップロードする必要があります(GPS PLUS software manual 参照)。一度 UHF ビーコン

発信スケジュールを首輪の ID と共にターミナルに保存すると、ターミナルから首輪の IDデータを削除するか、スケジュールを上書きするまでは、そのスケジュールはターミナル

内に保管され続けます。首輪にアップロードし終わったあとも削除されることはありませ

ん。 F8 ボタン(SHIFT+F3)を押すと、UHF ビーコン発信スケジュールアップロード画面

になります。選択した首輪の ID に対応したスケジュールがターミナル内に保存されていな

い場合は、図 33 のような画面が表示されます。 ターミナル内に指定した首輪の ID に対して有効な UHF ビーコン発信スケジュールが保

れます。スケジュールデータは 2 パケ

トずつ転送され、途中でエラーが発生した場合は何度か再転送が行われます。もし首輪

ロードが実行され始めると図 36 のような画面が表示されます。その後スケジ

存されていた場合、自動的にアップロードが開始さ

との無線通信接続が成功しなかった場合は図 32 のような画面が表示され、接続に成功しデ

ータのアップ

ュールファイルが全てアップロードされ終わると、図 37 のような画面が表示されます。首

輪は、次の UHF ビーコン発信時間から新しいスケジュールで動作します。 「ENTER」ボタンを押すとアップロードメニュー画面に戻ります。

図 36:UHF ビーコン発信スケジュールアップロード画面

図 37:UHF ビーコン発信スケジュールアップロード成功画面

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5-1-2-1-5 VHF ビーコン発信スケジュールのアップロード(F9 Tx VHF Beacon Schedule) 新しい VHF ビーコン発信スケジュールをターミナルから首輪にアップロードするには、

まず 初にパソコンで作成した新しいVHFビーコン発信スケジュールをターミナルにアッ

プロードする必要があります(GPS PLUS software manual 参照)。一度 VHF ビーコン発

信スケジュールを首輪の ID と共にターミナルに保存すると、ターミナルから首輪の ID デ

ータを削除するか、スケジュールを上書きするまでは、そのスケジュールはターミナル内

に保管され続けます。首輪にアップロードし終わったあとも削除されることはありません。 F9 ボタン(SHIFT+F4)を押すと、VHF ビーコン発信スケジュールアップロード画面に

ミナル内に保存されていない

場合は、図 33 のような画面が表示されます。 ターミナル内に指定した首輪の ID に対して有効な VHF ビーコン発信スケジュールが保

存されていた場合、自動的にアップロードが開始されます。スケジュールデータは 2 パケ

ットずつ転送され、途中でエラーが発生した場合は何度か再転送が行われます。もし首輪

との無線通信接続が成功しなかった場合は図 32 のような画面が表示され、接続に成功しデ

ータのアップロードが実行され始めると図 38 のような画面が表示されます。その後スケジ

ュールファイルが全てアップロードされ終わると、図 39 のような画面が表示されます。首

輪は、次の VHF ビーコン発信時間から新しいスケジュールで動作します。 「ENTER」ボタンを押すとアップロードメニュー画面に戻ります。

なります。選択した首輪の ID に対応したスケジュールがター

図 38:VHF ビーコン発信スケジュールアップロード画面

23 23

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データのダウンロードを行う場合は、アップロード/ダウンロード選択画面で F2 ボタン

押してダウンロードメニューを表示させます(図 40)。この画面でできることは、以下の

りです。 首輪のステータス情報をダウンロードする。 首輪が測位した 新の位置情報をダウンロードして、ターミナルに首輪の現在位置を表

示する。 UHF ビーコンを起動する。

・ モータリティデータをダウンロードする(オプションで追加していた場合)。 ・ アクティビティおよび気温データをダウンロードする(オプションで追加していた場

合)。 ・ GPS データをダウンロードする。

5-1-2-2 F2 Download Data

図 40:ダウンロードメニュー画面

5-1-2-2-1 首輪のステータス情報のダウンロード(F1 Telemetry)

図 39:VHF ビーコン発信スケジュールアップロード成功画面

ダウンロードメニュー画面で F1 ボタンを押すと、首輪のステータス情報をダウンロード

24 24

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することができます。F1 ボタンを押すとすぐに、ステータス情報のダウンロードが自動的

時にエラーが発生したり(図 42)、ターミナルが何も受

した場

に行われます(図 41)。データ転送

信できない時(図 42)は、自動的に数回再転送を実行します。それでも通信に失敗

合には、図 32 のような画面が表示されます。

首輪との通信が確立すると、ターミナルの画面にステータス情報が数ページ表示されま

す。表示されているページから次のページに移動する場合は、「ENTER」ボタンを押しま

図 41:ステータス情報ダウンロード準備画面

図 42:転送エラー画面

図 43:首輪との通信が確立しない場合

25 25

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す。1 ページ目には、首輪の世界標準時(UTC)での日時、メインバッテリとバックアッ

プバッテリの電圧、現在の気温が表示されます(図 44)。

2 ページ目には UHF ビーコンの周波数と次の GPS 測位予定日時が表示されます。3 ペ

ージ目には GPS 測位データの個数とアクティビティおよび

図 45:ステータス情報の 2 ページ目

気温データの個数が表示されま

す(図 46)。 後のページには 新の位置情報が、GPS で測位した日時と共に緯度経度と

高度で表示されます。 新の GPS データが無い場合には、データの代わりに N/A という文

字が表示されます(図 47)。バッテリの交換を行ってすぐにこの操作を行うと、 新の GPSデータは表示されません。 新の GPS データは揮発性メモリに保存されるため、電源が供

給されなくなるとデータが消えてしまうためです。しかし、全ての GPS データやモータリ

ティデータ、アクティビティおよび気温データは不揮発性メモリに保存されるため、バッ

テリ交換などで電源が供給されなくなってもデータが消えることはありません。 「ENTER」ボタンを押すと、ダウンロードメニュー画面に戻ります。

図 44:ステータス情報の 1 ページ目

26 26

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図 46:ステータス情報の 3 ページ目

図 47:ステータス情報の 終ページ

5-1-2-2-2 Range Checker Mode(F2 Range Checker) ダウンロードメニュー画面で F2 ボタンを押すと、Range Checker Mode になります。

Range Checker Mode では、まず 初に首輪からステータス情報を受信します(5-1-2-2-1 首輪のステータス情報のダウンロード(F1 Telemetry)参照)。データ受信後、ターミナル

内部の GPS 受信機が起動し、ディスプレイには図 48(左)のような画面が表示されます。

ここで、首輪までの距離(範囲)を 2D で表示するか 3D で表示するかを選択します。F2(2D)か F3(3D)を押すと図 48(右)のような画面が表示され、ターミナル内部の GPS受信機が衛星からのデータを十分に受信すると、自動的に Range Checker Mode 画面(図

から受信した 新の位置情報に基づいて、現

在地から首輪までの方向と距離を表示します。「ΔTIME」は、受信した首輪の 新データ

時間とターミナルの現在時間との時差を「hhh.mm.ss」(時・分・秒)形式で表しています。

ターミナルから首輪までの距離は地心座標に基づいて計算され、ディスプレイ上では

「Range」値として 1 メートルの精度で表示されます。1 つ前の画面で 2D を選択したか 3Dを選択したかによって、表示される画面は変わります。方向は水平方向の 2 軸から方位角

として、垂直方向は高度として計算されます。水平精度および垂直精度は 1 度です。

49)に切り替わります。ターミナルは、首輪

27 27

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注:Range Checker Mode および GPS モードは、上空の開けた屋外でのみ使用できます。

GPS 受信機が動作するためには、上空の衛星からのデータを十分に受信する必要があ

るためです。

方位の表示は 0 度から 359 度まで、アナログコンパスの針のように移動します。北は

図 48:2D と 3D の選択画面(左)と内蔵 GPS 受信機起動準備画面(右)

図 49:Range Checker Mode 画面:2D(左) / 3D(右)

0、東は 90 度、南は 180 度、西は 270 度です(図 50)。高度は 0 度から 90 度の間で表示

は首

されます。高度が 0 度の場合は首輪がターミナルと水平の位置にあることを意味し、90 度

輪がターミナルの上空にあることを意味します(図 51)。

28 28

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図 50:ターミナルから見た首輪の方位の角度

図 51:ターミナルから見た首輪の高度の角度

29 29

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Range Checker Mode 画面の方位と高度の表示の下には、2 つの線グラフが表示されてい

ます。上のグラフはターミナルから見た首輪の方向を、磁北を基準とした磁気コンパスで

表しています。下のグラフはターミナルから見た首輪の方向を、真北を基準とした GPS コ

ンパスで表しています。コンパス偏差などのエラーが発生しない条件であれば、磁気コン

パスが役立ちます(4-4 参照)。ターミナルを回転させると、首輪の方向を示すグラフ上の

マーカーの位置も変化します。しかし、GPS コンパスを使用している場合は、そういった

変化は起こりません。GPS コンパスはターミナルを持ったまま移動しながら使用します。

移動速度は、 低でも 0.3m/秒必要です。移動速度が上がるほど、GPS コンパスの精度は

上がります。GPS コンパスのグラフ上のマーカーが真ん中から動かない時は、移動速度が

遅すぎて方位の計算ができていない可能性があります。GPS コンパスは、上空の開けた場

所である程度早い速度で移動しながら使用する場合には役立ちます。 首輪を探す場合には、グラフ上のマーカーが真ん中になる方向へ向かって移動してくだ

さい。グラフの精度は±180 度です。グラフ上のマーカーが真ん中になる方角へ真っ直ぐ進

み、マーカーが左側へずれた時には左側へ、右へずれたときは右側へ進行方向を修正して

ください。マーカーが左端または右端にある時には、進行方向を 180 度変えてください。 5-1-2-2-3 UHF ビーコンの発信(F6 UHF Beacon on) ダウンロードメニュー画面で F6 ボタン(SHIFT+F1)を押すと図 52 のような画面が表

示され、UHF ビーコンの発信コマンドが首輪に送られます。UHF ビーコンは、あらかじ

首輪に設定したスケジュール通りに発信されます(UHF ビーコン発信時間と UHF ビー

コンモード終了後 2 分間は無線通信が可能になり、その 2 分間の間にコマンドの送信など

の通信を行うと、その都度 2 分間無線通信可能時間が延長されます。

コン発信間隔)(図 53)。ビーコンモード中は首輪との無線通信が使用できませんが、ビー

図 52:UHF ビーコン発信コマンド送信画面

30 30

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図 53:UHF ビーコン設定 5-1-2-2-4 モータリティデータのダウンロード(F7 Rec. Mortality) ダウンロードメニュー画面で F7 ボタン(SHIFT+F2)を押すと、首輪からモータリティ

データをダウンロードできます。モータリティデータは、このオプションを付けていない

場合であってもいつでもダウンロードすることが可能です。ダウンロードしたモータリテ

ィデータをパソコンに取り込むと、ソフトウェア側でモータリティオプションが使用可能

かどうかを判断します。 メニュー画面で F7 ボタンを押すと図 54 のような画面が表示され、データ転送が問題無

く終了すると図 55 のような画面に切り替わります。もしデータの転送中に何か問題が発生

した場合は図 42 のような画面が表示され、首輪との接続が確立されなかった場合には図 43のような画面が表示されます。どちらの場合でもターミナルは自動的に再試行を行います

が、数回実行しても成功しなかった場合には図 32 のような画面が表示されます。首輪から

ダウンロードしたモータリティデータはターミナル内で上書き保存されるので、新しくデ

ータをダウンロードするたびにターミナルからデータを前もって消去する必要はありませ

ん。「ENTER」ボタンを押すと、ダウンロードメニュー画面に戻ります。

31 31

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5-1-2-2-5 アクティビティおよび気温データのダウンロード(F8 Rec.Act.Data) ダウンロードメニュー画

図 55:モータリティデータ転送終了画面

面で F8 ボタン(SHIFT+F3)を押すと、首輪からアクティビテ

続けてくださ

い。データダウンロード中に何か異常が発生した場合、図 59 のような画面が表示され、自

動的に再度ダウンロードが行われます。首輪との通信が確立しなかった場合には図 60 のよ

うな画面が表示されます。また、新しいデータが取得できなかった時には、図 61 のような

画面が表示されます。「ENTER」ボタンを押すと、ダウンロードメニュー画面に戻ります。

エラーデータ以外の全てのデータはターミナル内に保存され、保存終了後は図 55 のような

図 54:モータリティデータ転送中画面

ィおよび気温データをダウンロードできます。アクティビティおよび気温データは、この

オプションを付けていない場合であってもいつでもダウンロードすることが可能です。ダ

ウンロードしたデータをパソコンに取り込むと、ソフトウェア側でオプションが使用可能

かどうかを判断します。 F8 ボタン(SHIFT+F3)を押すと、図 56 のような画面が表示されます。まず 初にタ

ーミナルはどれくらいのデータを受信できるかを計算し、次に自動的にアクティビティお

よび気温データのダウンロードを開始します(図 57)。ダウンロードを中止したい時には、

ターミナルの「SHIFT」以外のボタンを図 58 のような画面が出るまで押して

32 32

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画面が表示されます。「ENTER」ボタンを押すと、ダウンロードメニュー画面に戻ります。 注:アクティビティおよび気温データは同じ ID の首輪のデータであっても上書き保存され

ず、ターミナル内で常に新規データとして保存されます。これは、以前ダウンロード

したデータを記憶し新規のデータのみをダウンロードすることによって、バッテリの

節約を行うためです。もし首輪内のアクティビティおよび気温データを消去した場合

には、必ずターミナル内部のデータも同じく消去してください。

図 56:アクティビティおよび気温データダウンロード準備画面

図 58:ダウンロード中止画面

図 57:アクティビティおよび気温データダウンロード画面

33 33

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図 59:ダウンロードエラー画面

図 60:首輪との接続エラー画面

図 61:新規データ取得エラー画面

34 34

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5-1-2-2-6 GPS データのダウンロード(F9 Rec. GPS Data)

ダウンロードメニュー画面で F9 ボタン(SHIFT+F4)を押すと図 63 のような画面が表

示され、首輪からの GPS データダウンロードメニューが表示されます。ここでは GPS 衛

星のチャンネル情報を取得するかどうかを選択します。GPS 衛星チャンネル情報には、以

下の情報が含まれます。 ・ 測位に使用した衛星の個数 ・ 各チャンネルで使用した衛星の ID ・ 各チャンネルの使用衛星の CN 比

チャンネル情報を含む場合は 33 バイトで、含

まない場合は 21 バイトです。つまり、チャンネル情報を含まずに GPS データをダウンロ

ードした場合には、含んだ場合と比べて 40%ダウンロード時間が短縮される計算になりま

す。GPS データをダウンロードする際、一部のデータにはチャンネル情報を含ませ、その

他のデータには含ませずにダウンロードするということはできますが、チャンネル情報の

みをあとからダウンロードするということはできません。もし、既にダウンロード済のデ

ータのチャンネル情報を取得したい場合には、ターミナル内部に保存されている該当する

GPS データを削除してください。ターミナルから該当する GPS データを削除すると、再び

そのデータをダウンロードできるようになります。 DGPS 取得オプションを付けた首輪の場合 用の追加データとして保存されます

。DGPS データは、チャンネル情報を付加する

しないに関わらず、全ての GPS データに含まれます。解決済 GPS データのみを保存する

設定の首輪の場合は、チャンネル情報無しのデータのみダウンロードが可能です。 チャンネル情報の有無を決定した後、はじめにターミナルはどれくらいのデータを受信

できるかを計算し、次に自動的に GPS データのダウンロードを開始します(図 65)。首輪

のオプション設定(解決済 GPS 情報またはディファレンシャル GPS 情報)によって、1

データ保存終了画面 図 62:アクティビティおよび気温

GPS データの 1 点あたりのデータ容量は、

、後処理

が、これはデータ転送速度に影響しません

35 35

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データあたりの GPS データの個数は変わります。ダウンロードを中止したい時には、ター

ミナルの「SHIFT」以外のボタンを図 58 のような画面が出るまで押して続けてください。

データダウンロード中に何か異常が発生した場合、図 59 のような画面が表示され、自動的

に再度ダウンロードが行われます。首輪との通信が確立しなかった場合には図 60 のような

画面が表示されます。また、新しいデータが取得できなかった時には、図 61 のような画面

が表示されます。「ENTER」ボタンを押すと、ダウンロードメニュー画面に戻ります。エ

ラーデータ以外の全てのデータはターミナル内に保存され、保存終了後は図 55 のような画

面が表示されます。「ENTER」ボタンを押すと、ダウンロードメニュー画面に戻ります。

き保存されず、ターミナル内で

常に新規データとして保存されます。これは、以前ダウンロードしたデータを記憶し

リの節約を行うためです。

注:GPS データは同じ ID の首輪のデータであっても上書

新規のデータのみをダウンロードすることによって、バッテ

もし首輪内の GPS データを消去した場合には、必ずターミナル内部のデータも同じく

消去してください。

図 63:GPS データダウンロード選択画面

64:GPS データダウンロード準備画面 図

36 36

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3 首輪のアップデート(F3) 輪が受信モードになっ

5-1- 首 ていて、かつターミナルの電源が切られているかもしくはリセ

ットボタンが押された場合でも、ウェイクアップコード無しで再び首輪とターミナルとの

通信を確立させることができます。周囲の全ての首輪へコマンドを送ったあと、ターミナ

ルは 30 秒間、首輪からの ID 番号(各首輪のシリアル番号)を受信するための待機状態に

なります(図 66)。コマンドを受け取った首輪はその 30 秒間に、ぞれぞれの固有の ID 番

号をターミナルへと発信します。この一連の動作は、通信メニュー画面で F3 を選択すると

実行されます。 注:50Ohm アンテナを装着していない状態で、首輪通信メニューおよびそのサブメニュー

を使用しないでください。アンテナ無しで通信した場合、内蔵の UHF パワーアンプに

損傷が生じるおそれがあります。

ID 受信終了後、受信した ID は全て首輪の選択画面に表示されます(図 22)。

(左:解決済

図 65:GPS データダウンロード画面 GPS データ / 右:ディファレンシャル GPS データ)

図 66:首輪 ID 受信待機画面

37 37

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5-1-4 UHF ビーコン一斉発信 ターミナルの通信圏内にある首輪の UHF ビーコンを一斉に起動し発信させるには、通信

メニュー画面で F9 ボタン(SHIFT9+F4)を押します。すると、ウェイクアップコード(図

67)とビーコン起動コードが 40 秒間ターミナルから送信され、その後図 68 のような画面

が表示されます。「ENTER」ボタンを押すと、通信メニュー画面に戻ります。 ターミナルの通信圏内にあった首輪の UHF ビーコンは、首輪の設定に従って発信を開始

します(UHF ビーコン発信時間と UHF ビーコン発信間隔)(図 53)。UHF ビーコンの発

信モードになっている間は、首輪との無線通信を行うことはできません。ビーコンモード

終了後 2 分間は無線通信が可能になり、その 2 分間の間にコマンドの送信などの通信を行

が延長されます。 うと、その都度 2 分間無線通信可能時間

5-2 首輪の登録(F2 Collar Reg.) 所有者以外の人が首輪と無線通信を行ってしまうのを防ぐために、あらかじめターミナ

あります。首輪にはそれぞれ、登録のための固有のキーフ

と同じ

法で、ターミナルに首輪を登録してください。 大 512 台の首輪を、1 台のターミナルに

図 68:UHF ビーコン起動

図 67:ウェイクアップコード送信画面

ルに首輪の ID を登録する必要が

ァイルがあります。パソコンに GPS PlUS ソフトウェアを使って首輪を登録したの

38 38

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登録することができます。 メインメニュー画面で F2 ボタンを押すと、首輪の登録メニュー画面が開きます(図 69)。この画面では、現在既に登録済みの首輪の ID をリストで確認したり、首輪の登録をそのデ

ータごと削除したりすることができます。

5-2-1 首輪の ID リストの閲覧(F1 Show Collar ID) 首輪の登録メニュー画面で F1 ボタンを押すと、登録済みの首輪の ID リスト画面が開き

ます(図 70)。1 台のターミナルに登録できる首輪の台数は 大 512 台です。

IDを確認することができます。画面の操作方法は、

ボタン(カーソルを上へ移動)、2 ボタン(カーソルを下へ移動)、7 ボタン(リストの先

移動)、9 ボタン(ページ単位で上へスクロール)、3

図 69:首輪の登録メニュー画面

図 70:首輪の ID リスト画面

この画面で、登録済みの全ての首輪の

8頭へ移動)、1 ボタン(リストの 後へ

ボタン(ページ単位で下へスクロール)です。左にあるスクロールバーの■の位置で、現

在表示しているリスト内の位置が分かります。「ENTER」ボタンを押すと、首輪の登録メ

ニュー画面に戻ります。

39 39

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5-2-2 登録済みの首輪 ID の削除 登録済みの首輪の ID を削除するには、まず登録メニュー画面で F2 ボタンを押して登録

位で上へスクロール)、3 ボタン(ページ単位

で下へスクロール)です。左にあるスクロールバーの■の位置で、現在表示しているリス

ト内の位置が分かります。 左右にマーカーがあり反転表示になっている IDが、現在選択されている IDになります。

その状態で「*」ボタンを押すと図 72 のような画面が表示されるので、削除を取り消す場

合には「ENTER」ボタンを、ID とそのデータの全てを削除する場合には「F10」ボタンを

押してください。「ENTER」ボタンを押すと元の画面に戻り、「F10」ボタンを押すと IDとデータを削除し終わるまで図 73 のような画面が表示され続けます(通常 1~3 秒程度の

時間がかかりますが、保存されていたデータ容量により削除に要する時間は変動します)。

ID の削除終了後は、「ENTER」ボタンを押すと首輪の登録メニュー画面に戻ります。

:首輪の ID を削除すると、その ID に関する全てのデータも同時に削除されます。

済みの全ての ID をリスト表示させます(図 71)。画面の操作方法は、8 ボタン(カーソル

を上へ移動)、2 ボタン(カーソルを下へ移動)、7 ボタン(リストの先頭へ移動)、1 ボタン

(リストの 後へ移動)、9 ボタン(ページ単

図 71:首輪 ID の削除画面

図 72:首輪 ID の削除確認画面

40 40

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5-3 内蔵 GPS モジュール(F3 GPS Module) ターミナルには 12 チャンネルの GPS 受信機が内蔵されています。この GPS 受信機を操

作して現在位置を確認したりナビゲーションを行うには、メインメニュー画面で F3 を押

図 73:首輪 ID の削除中の画面

GPS メニュー画面を開きます(図 74)。 て

5-3-1 GPS 受信機の電源を切る(F1 GPS Power off) ターミナル内蔵の GPS 受信機の電源を切るには、GPS メニュー画面で F1 ボタンを押し

てください。図 75 のような画面が 1 秒間表示されます。 注:手動で GPS 受信機の電源を切るか、またはターミナルの電源を切った場合にのみ、GPS

受信機の電源は切れます。GPS メニューを終了しただけでは GPS 受信機の電源は切れ

ません。

図 74:GPS メニュー画面

41 41

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図 75:GPS 受信機の電源オフ

5-2-2 ECEF モードで GPS 受信機を起動する(F2 GPS On ECEF)

信号の探索を中止した

り GPS メニュー画面に戻る場合には、画面が切り替わるまで「ENTER」ボタンを押し続

けてください。衛星の捕捉は、受信環境にもよりますが、数秒で完了します。上空が開け

た場所で探索を開始した場合には 1 秒程度で捕捉が完了するはずですが、もし室内や GPS信号を受信できないような環境で探索を開始した場合には、画面が切り替わるまで

「ENTER」ボタンを押し続けて探索を中断してください。

GPS 受信機を ECEF(地心座標)モードで起動するには、GPS メニュー画面で F2 ボタ

ンを押します。すると図 76 のような画面が表示され受信機は GPS 信号の探索を開始し、1つでも衛星の信号を捕捉すると図 77 のような画面が表示されます。

図 76:GPS 信号探索画面

42 42

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図 77:ECEF モード中

1 行目と 2 行目は、世界標準時(UTC)の現在の時間と日付で、3 行目から 5 行目までは

は更に 1 つまたはそれ以上の

衛星を捕捉していることを意味します。余剰分の衛星も全て位置情報の計測に使用するこ

とができるため、非常に良い条件で GPS 信号を受信している状態になります。 後の行は DOP の値と使用衛星数を表示しています。その下には、左右に 1 つずつ水平

の棒グラフがあります。このグラフは GPS 受信機の各チャンネルの信号強度を表しており、

左側のグラフは 1 から 6 までのチャンネルを、右側のグラフは 7 から 12 までのチャンネル

をそれぞれ表示しています。このグラフが表示されていれば、GPS 受信機は衛星からの信

号を受信しているということになります。信号の強度は、グラフの左端が 25dBHz(非常に

弱い)で、右端が 50dBHz(非常に強い)です。

またはターミナルの電源を切った場合にのみ、GPS受信機の電源は切れます。GPS メニューを終了しただけでは GPS 受信機の電源は切れ

ません。 5-3-3 LLA モードで GPS 受信機を起動する(F3 GPS On LLA) GPS 受信機を LLA(緯度、経度、高度)モードで起動するには、GPS メニュー画面で

F3 ボタンを押します。すると図 76 のような画面が表示され受信機は GPS 信号の探索を開

ECEF 座標上の位置情報(精度 1 メートル)です。4 行目は位置情報に関するステータス情

報で、以下のように表示されます。 ・ No Navigation ・ 2D Navigation ・ 3D Navigation ・ 3D Nav. Validated 「3D Nav. Valiadated」は、衛星が 5 つ以上使用可能な受信状態であることを表していま

す。4 つの衛星を捕捉すれば位置情報は取得できるので、これ

注:手動で GPS 受信機の電源を切るか、

43 43

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始し、1 つでも衛星の信号を捕捉すると図 78 のような画面が表示されます。信号の探索を

中止したり GPS メニュー画面に戻る場合には、画面が切り替わるまで「ENTER」ボタン

を押し続けてください。衛星の捕捉は、受信環境にもよりますが、数秒で完了します。上

空が開けた場所で探索を開始した場合には 1 秒程度で捕捉が完了するはずですが、もし室

内や GPS 信号を受信できないような環境で探索を開始した場合には、画面が切り替わるま

で「ENTER」ボタンを押し続けて探索を中断してください。

図 78:LLA モード

画面の見方は、前章(5-3-2 ECEF モードで GPS 受信機を起動する)と同じです。ただ

が緯度、経度、高度で表されているところだけが違います。

り、GPS 衛星の信号の探索を開始しま

。1 つでも衛星の信号を捕捉すると、図 77 のような画面が表示されます。信号の探索を

を押

空が開けた場所で探索を開始した場合には 1 秒程度で捕捉が完了するはずですが、もし室

や GPS 信号を受信できないような環境で探索を開始した場合には、画面が切り替わるま

し、位置情報の表示方法

注:手動で GPS 受信機の電源を切るか、またはターミナルの電源を切った場合にのみ、GPS受信機の電源は切れます。GPS メニューを終了しただけでは GPS 受信機の電源は切れ

ません。 5-3-4 ECEF モードで GPS 受信機をコールドスタートさせる(F4 GPS Cold.ECEF) 数分間に渡って GPS 信号が受信できない状態の時には、リセットまたはコールドスター

トが有効である場合があります。GPS メニュー画面で F4 ボタンを押すと、受信機内のリ

アルタイムクロックと位置情報、衛星暦が消去され、図 76 のような画面が表示されます。

その後受信機は数秒間コールドスタートモードにな

中止したり GPS メニュー画面に戻る場合には、画面が切り替わるまで「ENTER」ボタン

し続けてください。衛星の捕捉は、受信環境にもよりますが、数秒で完了します。上

で「ENTER」ボタンを押し続けて探索を中断してください。 注:手動で GPS 受信機の電源を切るか、またはターミナルの電源を切った場合にのみ、GPS

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受信機の電源は切れます。GPS メニューを終了しただけでは GPS 受信機の電源は切れ

ません。 5-3-5 LLA モードで GPS 受信機をコールドスタートさせる(F5 GPS Cold.LLA) 数分間に渡って GPS 信号が受信できない状態の時には、リセットまたはコールドスター

トが有効である場合があります。GPS メニュー画面で F4 ボタンを押すと、受信機内のリ

アルタイムクロックと位置情報、衛星暦が消去され、図 76 のような画面が表示されます。

その後受信機は数秒間コールドスタートモードになり、GPS 衛星の信号の探索を開始しま

す。1 つでも衛星の信号を捕捉すると、図 78 のような画面が表示されます。信号の探索を

中止したり GPS メニュー画面に戻る場合には、画面が切り替わるまで「ENTER」ボタン

を押し続けてください。衛星の捕捉は、受信環境にもよりますが、数秒で完了します。上

空が開けた場所で探索を開始した場合には 1 秒程度で捕捉が完了するはずですが、もし室

内や GPS 信号を受信できないような環境で探索を開始した場合には、画面が切り替わるま

で「ENTER」ボタンを押し続けて探索を中断してください。

電源を切るか、またはターミナルの電源を切った場合にのみ、GPS

て現在位置を確認したりナビゲーションを行うには、メインメニュー画面で F4 を押してコ

パスメニュー画面を開きます(図 79)。

注:手動で GPS 受信機の

受信機の電源は切れます。GPS メニューを終了しただけでは GPS 受信機の電源は切れ

ません。 5-4 コンパスモジュール(F4 Compass)

ーミナルは、電子コンパスと GPS コンパスを内蔵しています。このコンパスを使用し

図 79:コンパスメニュー画面

5-4-1 磁気コンパス(F1 Mag. Compass Information) 磁北の方角を表示させるには、コンパスメニュー画面で F1 ボタンを押します。すると図

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80 の

に設計されていますが(例:ディスプレイ側を上面にする)、ヘディングエラーを補正する

めのチルトセンサーを内蔵しているので、正確に水平を保たなくても正しい方角を表示

ような画面でコンパス情報が表示されます。磁気コンパスは水平状態で使用するよう

することができます。チルトセンサーの補正値は±90 度です。このため、垂直状態にし

ーミナルでも磁気コンパスを使用できることもあります。

位角はアナログコンパスと同じように、0 度から 359 度までの範囲で表示されます。方 方

角はそれぞれ、0 度は北、90 度は東、180 度は南、270 度は西になります(図 50)。また方

角表示の下にあるのは、方位角情報をグラフで表したものです。グラフの左端から、18090 度(東)、そして右端が 180 度(南)とな

5-4-2 GPS コンパス(F2 GPS Compass Information) ターミナルは磁気コンパスに加えて、内蔵 12 チャンネル GPS 受信機を使った GPS コン

パスも使用することができます。磁気コンパスと違い、GPS コンパスは真北を算出します。

GPS コンパスを起動するには、コンパスメニュー画面で F2 ボタンを押します。すると数

秒後に、図 76 のような画面が表示されます。GPS コンパスは、上空の開けた場所で使用し

てください。GPS 受信機が起動し位置情報を取得すると、図 81 のような画面が表示されま

す。GPS コンパスは移動速度を元に方位を算出するため、速度が秒速 0.3 メートルよりも

遅い場合には図 81 の代わりに図 82 のような画面が表示されます。「ENTER」ボタンを押

すと、コンパスメニュー画面に戻ります。

図 80:磁気コンパス使用画面

度(南)、270 度(西)、0 度 / 360 度(北)、

ります。ターミナルを水平方向に回転させると、グラフ上でマーカーがどのように動くか

確認できます。

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5-4-3 磁気コンパスのキャリブレーション(F9 Calibrate Compass)

磁気コンパスのキャリブレーション方法は、「4-4-3 コンパスのキャリブレーション方

と、図 83 のような画面が表示

法」を参照してください。F9 ボタン(SHIFT+F4)を押す

されます。

キャリブレーションが終了すると図 83のような画面でキャリブレーション結果の数値が

図 81:GPS コンパス使用画面

図 83:コンパスキャリブレーション画面

図 82:GPS コンパス使用時、移動速度が遅すぎる場合の画面

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表示され、本体のメモリに保存されて使用可能になります。「ENTER」ボタンを押すと、

コンパスメニュー画面に戻ります。

5-5 ステータス情報(F5 Status Info) ターミナルのステータス情報を表示させるには、メインメニュー画面で F5 ボタンを押し

ます。すると図 85 のような画面が表示されます。1 行目と 2 行目は、ターミナル内での世

界標準時(UTC)の現在の時間と日付です。ターミナル内の時刻は、GPS 信号の受信が有

効になっている間中自動的にアップデートされます。4 行目はバッテリの電圧です。ターミ

ナル内蔵リチウムイオンバッテリの電圧の正常範囲は、3~4.1 ボルトです。これより電圧

テリ容量を表示し

います。容量は電流や電圧、気温によって変動します。 後の行はターミナル内部の温

電中などに温度は

が低い場合は、接続が自動的に終了します。その下の棒グラフは、バッ

度情報です。データ通信中や GPS 受信機を使用中、またはバッテリの充

上昇します。

図 84:コンパスキャリブレーション終了画面

図 85:ターミナルのステータス情報画面

5-6 ターミナル情報(F6 Handheld Info) ターミナルに関する、ソフトウェアやハードウェアのバージョン情報を見るには、メイ

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ンメニュー画面で F6 ボタン(SHIFT+F1)を押してください。図 86 のような画面が表示

されます。この画面で、ターミナルのシリアル番号、ソフトウェアのバージョン、ソフト

ウェアのリリース日が確認できるのに加え、ハードウェアのバージョンと製造日も見るこ

とができます。「ENTER」ボタンを押すと、メインメニュー画面に戻ります。

5-7 メモリに関する情報(F7 Memory Info) ターミナルのメモリ情報を見るには、メインメニュー画面で F7 ボタン(SHIFT+F2)を

押してください。図 87 のような画面が表示されます。上の数値がターミナル内の全記憶容

量で、下の数値が現在使用可能な残容量です。

5-8 ターミナルを終了する(F10 Power Down) ターミナルの電源を切って終了するには、メインメニュー画面で F10 ボタン

86

図 87:メモリ情報画面

図 :ターミナル情報画面

SHIFT+F5)を押してください。ターミナルはすぐに終了します。(

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6 簡易解説 ・ GPS PLUS ソフトウェアを使用してターミナルに首輪の ID を登録します(5-2)。 ・ 登録した首輪の ID を削除することができます(5-2-2)。ID を削除すると、その首輪か

ら取得したデータも同様に消去されるので注意してください。 ・ 必要であれば、新しい GPS スケジュールや UHF スケジュール、VHF スケジュールを

GPS PLUS を使ってターミナルからアップロードします。 ・ 指定した首輪を探索します(5-1-1)。 ・ 首輪とターミナル間でデータをアップロードまたはダウンロードします(5-1-2)。 ・ GPS PLUS ソフトウェアを使って、ターミナルからパソコンへデータを出力します。 ・ 必要であれば、GPS PLUS ソフトウェアを使ってデータを消去します(例:首輪内部

のデータを消去した後など)

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