サービスマニュアル - Mitsubishi Heavy Industries,...
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冷熱事業本部 輸送冷凍機部〒452-8561 愛知県清須市西枇杷島町旭三丁目1番地 TEL 052-503-9312三菱輸送用冷凍ユニットホームページ : http://truck.mhi.co.jp/ FAX 052-504-7552
販売元
製造元
No.058 (4.1A) R
8-264-1-S’08-5 発行
サービスマニュアルTDJS100D
サ
ビスマニ
アル
TDJS100D
ま え が き
型式説明TDJS100D- 2 L 2 N D V S TB
モータパック型式表示[TA:TPK08T][TB:TPK11T][TC:TPK15T][TD:TPK20T]荷室仕様[ S:1室仕様 ][ M:2室仕様 ]
コンプレッサベルト[ V:Vベルト(B形)][ 6:リブドベルト6山][ 7:リブドベルト7山]
組合せコンプレッサ型式[ A:CS55 ] [ B:CS90 ][ C:CS90E ] [ D:CS150 ][ E:CS150E ]
冷凍機架装位置[ N:ノーズマウント ][ U:アンダーマウント ]
電源電圧[ 1:DC12V] [ 2:DC24V ]
使用庫内温度範囲[L:低温用(使用庫内温度+30~-30℃)][H:中温用(使用庫内温度+30
コンプレッサ駆動方式の表示*[ 1:車両走行用エンジン駆動 ][ 2:車両走行用エンジン駆動及びモータ駆動] *:本文は1型・2型と省略して記載して います。
機種名
本製品は“ 世界初の高効率3Dスクロールコンプレッサ”を搭載した冷媒回路が2系統
の冷凍・冷蔵ユニットです。このサービスマニュアルは,整備にあたられるサービス関係の
皆さまのために冷凍ユニットの概要・整備要領等について説明したものです。
敏速で無駄のない整備を行うと共に冷凍ユニットの性能を維持させるため,熟読のうえ活
用されることをお願い致します。
ま え が き
型式説明TDJS100D- 2 L 2 N D V S TB
モータパック型式表示[TA:TPK08T][TB:TPK11T][TC:TPK15T][TD:TPK20T]荷室仕様[ S:1室仕様 ][ M:2室仕様 ]
コンプレッサベルト[ V:Vベルト(B形)][ 6:リブドベルト6山][ 7:リブドベルト7山]
組合せコンプレッサ型式[ A:CS55 ] [ B:CS90 ][ C:CS90E ] [ D:CS150 ][ E:CS150E ]
冷凍機架装位置[ N:ノーズマウント ][ U:アンダーマウント ]
電源電圧[ 1:DC12V] [ 2:DC24V ]
使用庫内温度範囲[L:低温用(使用庫内温度+30~-30℃)][H:中温用(使用庫内温度+30
コンプレッサ駆動方式の表示*[ 1:車両走行用エンジン駆動 ][ 2:車両走行用エンジン駆動及びモータ駆動] *:本文は1型・2型と省略して記載して います。
機種名
本製品は“ 世界初の高効率3Dスクロールコンプレッサ”を搭載した冷媒回路が2系統
の冷凍・冷蔵ユニットです。このサービスマニュアルは,整備にあたられるサービス関係の
皆さまのために冷凍ユニットの概要・整備要領等について説明したものです。
敏速で無駄のない整備を行うと共に冷凍ユニットの性能を維持させるため,熟読のうえ活
用されることをお願い致します。
安全上のご注意
○点検整備前にこの「安全上のご注意」をよくお読みのうえ整備してください。○ここに示した注意事項は「 警告」・「 注意」に区分していますが,点検整備時に死亡や重傷等
の重大な結果に結び付く可能性が大きいものを「 警告」の欄にまとめて記載しています。
しかし「 注意」の欄に記載した事項でも状況によっては重大な事故に結び付く可能性があります。
いずれも安全に関する重要な内容を記載していますので,必ず守ってください。
○本文中に使われる“図記号”の意味は次の通りです。
警 告⑴ 冷凍ユニット運転中は,可動部・排気管・高圧側配管等の高熱部には手を触れないでください。
ヤケドの原因になります。
⑵ 作業中に冷媒ガスが漏れた場合は換気をしてください。 冷媒ガスが火気に触れると有害ガスが発生する原因になります。
⑶ 架装は,本書に従って確実に行ってください。 架装に不備があると,冷媒漏れや感電・火災の原因になります。
⑷ 架装は,製品ユニット重量に充分耐える方法で行ってください。 強度不足や取付けが不完全な場合は,製品ユニットの落下により,事故・ケガの原
因になります。
⑸ 保護装置・安全装置の設定値変更はしないでください。 設定値を変えると製品ユニットの破裂・発火の原因になります。
⑹ 冷凍サイクル内に指定冷媒以外の冷媒や空気などを混入させないでください。 混入すると冷凍サイクルが異常高圧になり,破裂・ケガの原因になります。
⑺ 改造は行わないでください。 改造を行うと異常作動により,ケガ・感電・火災の原因になります。
⑻ キャビンコントローラの運転/停止スイッチを「OFF」にして,バッテリ端子及び電源コードのプラグを外してから点検・整備を行ってください。運転/停止スイッチが「ON」の状態で点検・整備を行うと,サーモスタットの働きにより冷凍ユニットが停止していても,自動的に運転を再開しケガの原因になります。
⑼ ファンモータを点検・整備するときは,ファンモータのコネクタを外してから行ってください。サーモスタットの働きにより冷凍ユニットが停止していても,自動的に運転を再開しファンが突然回転することあり,ケガの原因になります。
専門技術者以外は修理・分解を行わないでください。
絶対に行わないでください。 必ず指示に従い,行ってください。
絶対に手を触れないでください。
⑴ 冷凍ユニットの運転は,ドア・外板等のネジが完全に締まっていることを確認してから行ってください。回転物に触れるとケガの原因になることがあります。
⑽ 冷媒ガスが漏れている場合は,単に追加チャージするだけでなく漏れ箇所を発見し,確実に修理してください。その後,冷媒チャージを行い,漏れがないことを確認してください。冷媒ガスそのものは無害ですが,ファンヒータ・ストーブ・コンロなどの火気に触れると有毒ガスが発生する原因になります。
⑾ 冷媒の取扱いは保護メガネ及び保護手袋を着用して行ってください。冷媒が直接肌に触れると凍傷の恐れがあります。また,目に入ると失明の恐れがあります。
⑿ 揮発性・引火性のあるもの,又は腐食性ガスを発生するものは庫内に積載しないでください。爆発・火災・腐食による性能低下・ガスもれの原因になります。
⒀ 冷凍ユニットに乗る・ぶら下がる・つかまる・足を掛ける等の行為をしないでください。ケガ・故障の原因になります。
⒁ 吹出し口や吸込み口に指や棒を入れないでください。内部でファンが高速回転していますので,ケガ・故障の原因になります。
⒂ キャビンコントローラに水・コーヒー等をこぼさないでください。また,電装品に直接水を掛けたり,水で洗ったりしないでください。ショート・感電の原因になります。
⒃ 高圧洗浄機及びスチーム洗浄機による洗浄は行わないでください。高圧洗浄を行うとコンデンサフィン等が変形します。また,スチーム洗浄は装置内の圧力が異常に上昇し,破壊する原因になります。
⒄ 濡れた手で電源プラグ等の電装品に触れたり,スイッチ操作をしないでください。感電の原因になります。
⒅ 車両運転中はキャビンコントローラを操作しないでください。わき見運転となり交通事故の原因になります。
⒆ 爆発の可能性のある大気中で冷凍ユニットを使用しないでください。爆発・火災の原因になります。
⒇ 修理技術者・資格のある専門業者以外は絶対に分解・修理を行わないでください。分解・修理に不備があると異常動作してケガをしたり,火災・感電の原因になります。
� 大気中に冷媒を放出しないでください。環境破壊の原因になります。
注 意
⑵ キャビンコントローラのモニタ表示部及びデジタル表示部が,違法出力無線のノイズによりちらつく場合があります。その際は一旦運転/停止スイッチで冷凍ユニットを“OFF”にし,再度運転/停止スイッチを“ON”にしてモニタ表示部及びデジタル表示部を確認してください。
1. 特 長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �
2. 仕 様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
3. 概要説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.� キャビンコントローラ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.2 駆動装置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.3 運転制御 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.4 霜取り ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.5 保護装置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
4. 各部の名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
5. 試運転調整 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
5.� 運転前の点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
5.2 運転中の点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
6. 日常運転 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
6.� 各スイッチのはたらきとモニタ表示 ・・・・ 5
7. 積 荷 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
�.� 積荷前の準備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
�.2 積荷の要領 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
�.3 荷降し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �
�.4 使用上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �
8. 冷媒配管系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
8.� 冷媒配管系統図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
8.2 冷媒回路 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
8.3 運転パターン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �0
8.4 冷凍サイクル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ��
9. 制御系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �4
10. 主要機器説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �5
�0.� コンプレッサ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �5
�0.2 マグネットクラッチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ �5
�0.3 高圧スイッチ(H PS) ・・・・・・・・・・・・・・ �6
�0.4 圧力センサ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �6
�0.5 オイルセパレータ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ��
�0.6 ヒートイクスチェンジャ ・・・・・・・・・・・・・ ��
�0.� アキュムレータ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ��
�0.8 電磁弁 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �8
�0.� 逆止弁 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �8
�0.�0 レシーバ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ��
�0.�� サイトグラス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ��
�0.�2 ドライヤ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ��
�0.�3 ファンモータ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ��
�0.�4 複合弁 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
�0.�5 サクションプレッシャ
レギュレータバルブ(SPR) ・・・・・・・・ 20
�0.�6 イクスパンションバルブ ・・・・・・・・・・・・・ 2�
�0.�� 庫内温度センサ(TH),
エバ出口温度センサ(ET) ・・・・・・・・・ 2�
�0.�8 吐出ガス温度センサ(Tdセンサ) ・・・・ 22
�0.�� キャビンコントローラ ・・・・・・・・・・・・・・・ 22
�0.20 ドレンホースヒータ(オプション) ・・・・ 22
11. 電気配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
��.� 展開配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
��.2 実体配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
��.3 動作説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2�
12. 定期点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32
�2.� 取付試運転時 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32
�2.2 日常の点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32
�2.3 1ヶ月毎の点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33
�2.4 6ヶ月毎の点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33
�2.5 第1回及び第2回無償点検 ・・・・・・・・・・・ 33
�2.6 各部ボルト締付トルク一覧表 ・・・・・・・・・ 33
�2.� 日常点検時の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・ 34
�2.8 定期点検時の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・ 36
�2.� 小・中形(取付試運転,定期点検)
チェックシート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
�2.�0 標準運転圧力表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3�
13. 故障とその原因 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
�3.� 冷媒系統の故障診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
�3.2 冷媒チャージ方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
�3.3 電気関係故障診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
14. 飽和温度圧力表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 68
15. 架装要領 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6�
�5.� 架装時の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6�
�5.2 架装時の注意とお願い事項 ・・・・・・・・・・・ �0
�5.3 架装要領図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �5
16. マグネットクラッチ用特殊工具図 ・・・・ �0�
17. 関連法規 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ �02
目 次
− � −
⑴ 本製品は,世界初の 3D スクロールコンプレッサを塔載した高効率な冷凍・冷蔵ユニットです。また,冷媒
回路が 2 系統あり,万一の時は � 系統でも運転します。
⑵ 3D スクロールコンプレッサは,従来一般的なスクロールでの径方向での圧縮に加え,軸方向にも三次元で圧
縮します。圧縮比が高い低温用製品に最適で,小型・大能力・高効率化を実現しました。
⑶ 冷凍ユニットは,エバポレータとコンデンサをコンパクトにまとめた新型の一体型レフユニットで,バン
外側前壁に取付けるためキャビンと一体感のあるエアロデザインを採用すると共にデザインを一新しました。
また,エアロパネルの正面上方に看板スペースを設け,お客様の社名や製品名を入れることを可能としました。
⑷ キャビンコントローラは,高度な操作パネル表示機能があり,視認性・操作性の向上を図りました。また,デー
タロギング機能により温度管理記録等の出力が容易にできます。
⑸ 冷凍ユニットは外気温 − �0℃〜+ 40℃の範囲内で冷却運転ができ,庫内の温度は − 30℃〜+ 30℃の範囲内
に維持することができます。ただし,外気温度より高い温度を維持することはできません。
⑹ エバポレータファン及びコンデンサファンにはブラシレスモータを採用しました。
⑺ コンプレッサの動力(熱源)を庫内で放熱する非凝縮冷媒加温・デフロスト方式を採用しました。これは,
吐出冷媒をエバポータ内で凝縮できない圧力まで 圧し,加温サイクル中のガス量を調整することで安定し
た加温能力を確保します。
コンプレッサ
コントロールボックス
第2系統
キャビンコントローラ
レフユニット
第1系統
1. 特 長
装 備 図
− 2 −
2. 仕 様
形式項目
TDJS100D-1L2NB6STDJS100D-1L2NB7S
TDJS100D-2L2NB6STBTDJS100D-2L2NB7STB TDJS100D-1L2NDVS TDJS100D-2L2NDVSTB 備考
使用庫内温度 ℃ -30~+30
使用外気温度 ℃ -10~+40
冷凍能力エンジン駆動(外気35℃)
庫内 10℃
W (kcal/h)
12450 (10700) 12500 (10750) コンプレッサ回転数Nc=2950min-1
(リブドベルト)Nc=2100min-1
(Vベルト)〔車速40km/h 走行相当〕
庫内 0℃ 10000 (8600) 10050 (8640)
庫内-18℃ 5900 (5070) 6000 (5160)
庫内-25℃ 4650 (4000) 4750 (4080)
冷凍能力モータ駆動
(外気35℃)
庫内10℃
W (kcal/h)
6600 (5670) 6600 (5670) モータ駆動AC200V/60Hzコンプレッサ回転数Nc=1750min-1
庫内 0℃ 6150 (5290) 6150 (5290)
庫内-18℃ 3650 (3140) 3650 (3140)
庫内-25℃ 2800 (2410) 2800 (2410)
冷 媒種 類 R404A
封入量 kg 1.9×2 2.1×2 1.9×2 2.1×2
冷凍機油種 類 新日本石油ダイヤモンドフリーズ MA32R
封入量 cc 600×2 1500×2 600×2 1500×2 追加油量500cc×2含む。
コンプレッサ駆動方式車輌用エンジンによる
ベルト駆動
<エンジン駆動時>車輌用エンジンによる
ベルト駆動<スタンバイ駆動時>
ACモータ駆動
車輌用エンジンによるベルト駆動
<エンジン駆動時>車輌用エンジンによる
ベルト駆動<スタンバイ駆動時>コンプ内蔵ACモータ駆動
直流電源 車輌用バッテリ
<エンジン駆動時>車輌用バッテリ
<スタンバイ駆動時>市中電源(3相AC200V)*1
車輌用バッテリ
<エンジン駆動時>車輌用バッテリ
<スタンバイ駆動時>市中電源(3相AC200V)*1
* 1:3相全波整流で直流に変換
直流消費電力 W 820<DC24V仕様車向け><測定条件>DC24Vはモータ端子電圧27V時
除霜装置非凝縮ホットガスデフロスト方式
(自動タイマー及び手動)
安全装置高圧スイッチ
可溶栓
高圧スイッチ可溶栓
過電流継電器
高圧スイッチ可溶栓
高圧スイッチ可溶栓
過電流継電器
製品総重量 kg 191 376 196 382 車種毎の専用部品は除く
レフユニット
型 式 TDJS100-1L2 TDJS100-2L2 TDJS100-1L2 TDJS100-2L2 モータパック有無で冷凍機本体が異なる。外形寸法 mm W2100×H900×D680
エバポレー
タファン
φ220 ターボファン&DCブラシレスファンモータ ×4
風量 m3/h 2440
回転数 min-1 2450
消費電力 W 320
吹出風到達距離 m 17コンデンサ
ファン
φ320 プロペラファン&DCブラシレスファンモータ ×4
風量 m3/h 3580
回転数 min-1 2100
消費電力 W 315
重 量 kg 152.5 139.5 152.5 139.5
コンプレッサ
型 式 開放 3Dスクロール CS90R6/R7 開放 3Dスクロール CS150B1 左記仕様は1台分を示し,本ユニットは2台使用します。
外形寸法 mm φ130×L220 φ140×L250
押し退け量 cc/rev 92 144.5
クラッチ外形 mm φ95.0 φ132.7
クラッチ消費電力 W 40 43
使用ベルト リブドベルト PK6山/PK7山, 1本 Vベルト B形, 1本
重 量 kg 6.7 9.5 含マグネットクラッチ
配管ユニット
型 式 TDJS-PUB2W2 TDJS-PUB2W2 左記仕様は1台分を示し,本ユニットは2台使用します。
外形寸法 mm W635×H1500×D68 W635×H1500×D68
重 量 kg 15.7 15.7
モータパック
型 式 半密閉 レシプロ式TPK11T
半密閉 レシプロ式TPK11T
左記仕様は1台分を示し,本ユニットは2台使用します。電 源 三相AC200V,50/60Hz 三相AC200V,50/60Hz
定格出力 kW 2.2 2.2
押し退け量 cc/rev 110(2気筒) 110(2気筒)
定格回転数 min-1 1450/1750 1450/1750
外形寸法 mm W255×H330×D371 W255×H330×D371
重 量 kg 57 57
電源ボックス
型 式 TPSS2 TPSS2 左記仕様は1台分を示し,本ユニットは2台使用します。
外形寸法 mm W167×H266×D425 W167×H266×D425
重 量 kg 17.8 17.8
付属品重量 kg 24.6 43.4 24.6 43.4
TDJS100D
− 3 −
3. 概要説明
3.1 キャビンコントローラキャビンコントローラは,バックライト付大型
液晶画面を備え,視認性・操作性の向上を図ると
共に,1DIN サイズでスッキリと収まります。
また,データロギング機能により温度管理記録
等の出力が容易にできるので,サービス性も向上
しました。
3.2 駆動装置⑴ 走行用エンジン駆動の場合
この冷凍ユニットは,車両走行用エンジンに
よりコンプレッサをベルト駆動し,コンデンサ
ファン,エバポレータファンは各々直流モータ
により駆動しています。
冷凍ユニットは,車両のイグニッションス
イッチを入れエンジンをスタートした後,キャ
ビンコントローラの運転スイッチを「ON」に
すれば運転できます。
⑵ モータ駆動の場合(2 型のみ)
この冷凍ユニットは,車両走行用エンジンに
よる運転のほかにモータも装備されており,ト
ラックターミナルあるいはフェリボート等の電
源(三相 AC200V 50/60Hz,220V 60Hz)で使
用することもできます。
電源ボックスのコンセントに三相電源を接続
した後キャビンコントローラの運転スイッチを
「ON」にすれば運転できます。
3.3 運転制御庫内温度がサーモスタットの設定より高いとき
はコンプレッサのマグネットクラッチが接続し冷
却運転をし,庫内温度がサーモスタットの設定温
度まで下がればマグネットクラッチが外れ,コン
プレッサが停止すると同時にコンデンサファンも
停止し冷却運転を停止します。
なお,エバポレータファンは停止せず連続運転
します。
3.4 霜取りエバポレータに霜がつき,冷却効果が下がるの
を防止するためにデフロストタイマ(工場出荷時
3時間毎に設定)が作動し,自動的に霜取り(デ
フロスト)を行います。
霜取りが完了しエバポレータの温度が上がると
冷却運転に切り換わります。また,霜取り運転中
はエバポレータファンは停止し,温風が庫内に出
ないようになります。
なお,水分の多い荷物を積み込んだ場合又は庫
内の冷却がおそい場合は,手動で霜取りをするこ
ともできます。
3.5 保護装置この冷凍ユニットはコンプレッサの吐出圧力が
異常に高くなるとコンプレッサを止める保護装置
(高圧スイッチ)と火災等で更に圧力が高くなった
場合に,冷媒を放出するための溶栓とで二重に保
護しています。
また,冷媒漏れ等でコンプレッサの吐出ガス温
度が異常に高くなると冷凍ユニットを停止します。
これらの保護装置(除溶栓)で異常停止した場合,
異常表示灯で異常を表示します。
− 3 −
− 4 −
4. 各部の名称
⑸ モータパック(2 型のみ)
リミットスイッチ
電源コンセント 電源表示ランプ
異常表示ランプ
[ モータ用過電流 ] 継電器作動時表示
ヒューズ
手動リセットボタン
[ モータ用過電流 ] 継電器用復帰ボタン
⑹ 電源ボックス(2 型のみ)
⑷ コントロールボックス⑴ レフユニット
⑵ キャビンコントローラ
⑶ コンプレッサ
吸入側 フィッティング
吸入側ポート
吐出側フィッティング
吐出側ポート
マグネットクラッチ マグネットクラッチ
コンプレッサ モータ
※型式により多少形状及び仕様が異なります。
− 5 −
5. 試運転調整ユーザに下記項目を実施するよう,必ず説明し
てください。
5.1 運転前の点検⑴ レフユニットのバン貫通部シール点検
⑵ 配管のクランプは適正か点検
⑶ ドレンホースの接続は確実か,クランプは適
正か点検
⑷ ベルトのゆるみ , 平行度(芯の出方),キズ
の有無点検
⑸ 他の部分との接触有無点検(コンプレッサ,
プーリ,ベルト,配管,配線)
⑹ 取付ボルト増締
・レフユニット
・コンプレッサ及びブラケット
・マグネットクラッチ
・テンションプーリ及びブラケット
・ファンモータ及びファン
⑺ 電気配線間違い有無,クランプは適正か点検
⑻ 電気配線端子ゆるみ,配線被覆損傷有無点検
⑼ 冷媒系統ガス漏れ(油漏れ)点検
⑽ 電源配線点検(アース線,絶縁不良有無)
(2 型のみ)
5.2 運転中の点検⑴ 異常音,異常振動(コンプレッサ,マグネッ
トクラッチ,モータ,ファン,配管)有無点検
⑵ 冷媒サイトグラスの色,フラッシュ度合点検
⑶ サーモスタットによるコンプレッサ,マグ
ネットクラッチの発停,点検
⑷ 冷却点検(温度ディスプレイの指示,高低圧
圧力点検)
⑸ デフロスト動作確認
⑹ 高圧スイッチ動作確認
⑺ モータ駆動点検(2 型のみ)
含ブザー鳴り確認(イグニッション ON して)
6. 日常運転
6.1 各スイッチのはたらきとモニタ表示⑴ 各スイッチのなまえとはたらき
① 運転/停止スイッチ
……冷凍ユニットの運転/停止を行います。
② モードスイッチ
……画面表示モードの切換え等を行います。
③ アップスイッチ
…… 温度,時間等の設定値の切換え等を行い
ます。
④ ダウンスイッチ
…… 温度,時間等の設定値の切換え等を行い
ます。
⑤ セットスイッチ
……動作等の確定を行います。
⑥ デフロストスイッチ
……手動デフロスト(霜取り)を行います。
⑦ デジタル表示部
…… 上段に設定温度,下段に庫内温度を表示
します。
⑧ ブザー
……誤発信防止のブザーです。
モータ駆動用電源コードを接続したまま
車両イグニッションスイッチを「ON」に
すると,コントローラ内蔵のブザーが鳴
り冷凍ユニットが停止します。(2型のみ)
①運転/停止スイッチ
⑥デフロストスイッチ ④ダウンスイッチ ②モードスイッチ ⑦デジタル表示部
③アップスイッチ モニタ表示部 ⑤セットスイッチ
⑧ブザー (内蔵)
− 6 −
⑵ モニタ表示の説明 7 積 荷ユーザに下記項目を実施するように必ず説明し
てください。
7.1 積荷前の準備⑴ 庫内をきれいに清掃してください。
⑵ 車両側及び冷凍ユニットの点検を行ってくだ
さい。
⑶ コントローラで庫内温度を設定してください。
⑷ 積荷前には必ず予冷運転を行い庫内を設定温
度まで冷やしてください。
夏の炎天下では,庫内は 60℃にもなること
があります。この中にいきなり品物を入れれば,
輸送温度不良が起きてしまいます。
予冷運転を効果的に行う方法
・冷凍ユニットを日陰で運転してください。
・エンジン駆動の場合はエンジン回転数を
800min-� 以上で行ってください。
・2 型の場合モータ駆動で予冷運転してくださ
い。
⑸ サイトグラスを運転中に点検し,泡立ちがな
いこと,またチェックカラーが緑であることを
確認してください。
7.2 積荷の要領⑴ 積荷はあらかじめ他の冷却装置で所定の温度
まで冷却したものを冷凍車に積込んでください。
(温度の高い物を積込んで冷却するという使
い方は冷凍ユニットの過負荷運転となるため絶
対にしないでください。)
⑵ 積荷は冷凍ユニットの運転を停止してなるべ
く短時間に行ってください。
⑶ 冷風が庫内の隅々まで循環するように積荷を
してください。
冷風を循環させるために,積荷と庫内壁との
隙間は天井エバポレータ吹出以下,両側面30
㎜以上,後面・前面及び床からは次の通りとし
ます。
……警告表示です。異常発生時等に点灯(バッ
クライトは点滅)・点滅します。
……外部通信状態表示です。運行管理スイッ
チON時に点灯・点滅します。
……プリンタ表示です。プリンタにデータ
を出力しているとき等に点灯・点滅し
ます。
……デフロスト表示です。デフロスト運転
中に点灯します。
……タイマ表示です。タイマ運転に関する
表示・設定がされているときに点灯・
点滅します。
……外部電源表示です。外部電源が接続さ
れているときに点灯します。バッテリ
電源と商用電源が同時に供給された場
合は点滅します。
……確定表示です。設定確定を促すとき等
に点灯・点滅します。
……加熱運転表示です。加熱運転時に点灯
します。
……冷却運転表示です。冷却運転時に点灯
します。
……庫内温度表示です。デジタル表示部下
段で庫内温度表示をしているときに点
灯します。また,庫内温度外れのとき
には点滅します。
− � −
⑷ 積荷の上面はなるべくフラットになるように
してください。
⑸ 積荷後,冷凍ユニットを運転してください。
7.3 荷降し⑴ 冷凍ユニットを停止して荷降ししてくださ
い。
⑵ 1回のドア開閉により瞬間的に庫内温度が上
昇しますので,ドアの開閉はすばやく行い少し
でも冷気が逃げないようにしてください。
⑶ 積荷時又は荷降し時の外気の侵入 , 冷気の流
出を防ぐため必ずカーテンを利用してくださ
い。
7.4 使用上の注意⑴ 冷凍車を冷蔵庫代りに長期間連続で使用する
場合は1週間に1回は庫内を完全にプラス温度
にして氷を完全に溶してください。
⑵ 冷凍ユニットを長期間使用しない時も3〜4
日に1回 �5 分以上冷凍ユニットを運転してく
ださい。
⑶ エンジン側,モータ側どちらか一方長期間停
止となる使用は避けてください。長期間停止側
も必ず3〜4日に1回 �5 分以上冷凍ユニット
を運転してください。
⑷ コントローラの温度表示が車の無線電波によ
りちらつく(自車・他車無線)場合があります。
自車に,もし無線機を取付けている場合は無線
を切ってください。
⑸ モータ駆動の電源電圧容量について
・モータ始動時で冷凍ユニット側のラッシュ電
圧が �80V 以上を確保できる電圧容量を設け
てください。
・モータ仕様
三相 AC200V 50/60Hz
定格出力:3.0kW
・商用電源を使用する場合,電源供給回路には
漏電対策が必要です。(電気設備技術基準第
4� 条による)
⑹ 洗車について
・洗車するとき,冷凍ユニット内の電装品に直
接水がかからないように注意してください。
・コンデンサ,エバポレータコイルの清掃時
高圧洗浄機にて高圧洗浄を行いますとフィン
が潰れますので絶対に行わないでください。
なお,スチーム洗浄は装置内の圧力が異常に
上昇し危険ですから絶対に行わないでくださ
い。
− 8 −
8.1 冷媒配管系統図
8. 冷媒配管系統
吐出
吸入吐出
モータパック側車両エンジン側
レフユニット
複合弁
アキュムレータ(2型のみ)
(2型のみ)
オイルセパレータ
吸入ホース
吐出ホース
(モータパックTPK11T使用時のみ)
モータパック
コンプレッサ
(吸入)
(吐出)
LPHPLPHP
サクションレギュレータバルブ(SPR)
吸入
8.2 冷媒回路⑴ 1 型冷媒回路
エバポレータ1
エバポレータ2
アキュムレータ1
アキュムレータ2
サービスポート(A)
サービスポート(A)
サービスポート(B)サービスポート(B)
サービスポート(C)
サービスポート(C)
サービスポート(E)
サービスポート(D)サービスポート(D)
サービスポート(E)低圧センサ2
複合弁2低圧センサ1
複合弁1
高圧センサ1
高圧スイッチ1
オイルセパレータ1
高圧センサ2 高圧スイッチ2
オイルセパレータ2
ヒートイクスチェンジャ2
ヒートイクスチェンジャ1
コンプレッサ1 コンプレッサ2
コンデンサ出口電磁弁SV32コンデンサ出口電磁弁SV31
コンデンサ2コンデンサ1
液ライン電磁弁SV52液ライン電磁弁SV51
ホットガス電磁弁SV12
液バイパス電磁弁SV22液バイパス電磁弁SV21
ホットガス電磁弁SV11 サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
SD SD
コンデンサファンモータ
エバポレータファンモータ
コンデンサファンモータ
イクスパンションバルブ2
イクスパンションバルブ1
8.2 冷媒回路
(1)1型冷媒回路
各機能品末尾の数字は 1:第1系統 2:第2系統の機能品であることを示しています。
レフユニット
− � −
(2)2型冷媒回路
各機能品末尾の数字は 1:第1系統 2:第2系統の機能品であることを示しています。
配管ユニット
レフユニット
D S
コンプレッサ1
サービスポート(C)
サービスポート(A)
高圧スイッチ1
低圧センサ1
サービスポート(D)
複合弁1
ホットガス電磁弁SV11
液バイパス電磁弁SV21
サービスポート(E)
モータパック1
アキュムレータ1
エバポレータ1
エバポレータ2
コンデンサ電磁弁SV31 コンデンサ出口電磁弁SV32
液ライン電磁弁SV51
液ライン電磁弁SV52
2系統冷媒回路(1系統と同様省略)
ヒートイクスチェンジャ2
ヒートイクスチェンジャ1
コンデンサ2コンデンサ1
コンデンサファンモータ コンデンサファンモータ
サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
サクションレギュレータバルブ(SPR)(モータパックTPK11T使用時のみ)
エバポレータファンモータイクスパンションバルブ1
イクスパンションバルブ2
⑵ 2 型冷媒回路
− �0 −
8.3 運転パターン
本製品では,冷却運転・加温運転・デフロスト運転を下表の通り行います。 設定温度 Tsに対し,庫内温度センサの検出値 Thによって下記の通りサーモのON又はOFF を判定します。
冷却サーモON
サーモOFF
加温サーモON 加温ループ
冷却ループ
Ts-3℃ Ts-2℃ Ts-1℃ Ts Ts+1℃ Ts+2℃ Ts+3℃
庫内温度Th
注)運転開始時,(Ts-1)<Th<(Ts+1)の場合,サーモOFF[○印]にて運転を開始します。
各運転パターンにおける制御信号
コントローラへの電源供給
有り 無し
冷却 加温 サーモOFF デフロスト
マグネットクラッチ RTS, RTS2 ○ × ○ ×
FM1F1, 1F2 × エバファンモータ
FM1F3, 1F4 ○
○ 工場設定
○運転開始直後は×
×運転開始直後は○
× ×
FM21, 22 × コンデンサファン
モータ FM23, 24 ○ × ×
×
ドレンホースヒータ DH (○) ○ ×
ホットガス電磁弁 SV11, 12 × × ○ ×
液バイパス電磁弁 SV21, 22 (○) × × ×
コンデンサ出口電磁弁 SV31, 32 ○ × (○) ×
液ライン電磁弁 SV51, 52 ○ × ×
運転/停止出力 RUN ○ ×
異常出力 ALM (○)
運転停止異常が発生しているとき。 ×
適温外れ出力 TSD (○)
庫内温度と設定温度の差が5℃(工場設定)を超えるとき。 ×
下表内の記号 ○,×,(○) は次の状態を表します。 【 ○ 通電,× 無通電,(○)該当条件時のみ通電 】
− �� −
⑴ 冷却運転下図の通り,冷却サイクルを形成します。(�0 ページ各運転パターンにおける制御信号参照)
⑵ 加温運転運転開始後は,加温サイクル側への冷媒供給運転を行い,その後は下図の通り加温サイクルを形成しま
す。また,高圧圧力が規定値以上になるとコンデンサ出口SV31,32を開き,余剰冷媒をレシーバに
送ることで高圧圧力を低下させます。(�0 ページ各運転パターンにおける制御信号参照)
8.4 冷媒サイクル
エバポレータ1
エバポレータ2
アキュムレータ1
アキュムレータ2
低圧センサ2複合弁2
低圧センサ1
複合弁1
高圧センサ1
高圧スイッチ1
オイルセパレータ1
高圧センサ2 高圧スイッチ2
オイルセパレータ2
ヒートイクスチェンジャ2
ヒートイクスチェンジャ1
コンデンサ出口電磁弁SV32コンデンサ出口電磁弁SV31
コンデンサ2コンデンサ1
液ライン電磁弁SV52液ライン電磁弁SV51
ホットガス電磁弁SV12
イクスパンションバルブ1
液バイパス電磁弁SV22液バイパス電磁弁SV21
ホットガス電磁弁SV11
イクスパンションバルブ2
サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
コンデンサファンモータ
エバポレータファンモータ
コンデンサファンモータ
8.4 冷媒サイクル
(1)冷却運転
レフユニット
エバポレータ1
エバポレータ2
アキュムレータ1
アキュムレータ2
低圧センサ2複合弁2
低圧センサ1
複合弁1
高圧センサ1
高圧スイッチ1
オイルセパレータ1
高圧センサ2 高圧スイッチ2
オイルセパレータ2
ヒートイクスチェンジャ2
ヒートイクスチェンジャ1
コンデンサ出口電磁弁SV32コンデンサ出口電磁弁SV31
コンデンサ2コンデンサ1
液ライン電磁弁SV52液ライン電磁弁SV51
ホットガス電磁弁SV12
イクスパンションバルブ1
液バイパス電磁弁SV22液バイパス電磁弁SV21
ホットガス電磁弁SV11
イクスパンションバルブ2
サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
コンデンサファンモータ
エバポレータファンモータ
コンデンサファンモータ
(2)加温運転
レフユニット
コンプレッサ2コンプレッサ1SDSD
コンプレッサ2コンプレッサ1SD SD
:通電
:無通電
:開閉制御
:通電
:無通電
:開閉制御
エバポレータ1
エバポレータ2
アキュムレータ1
アキュムレータ2
低圧センサ2複合弁2
低圧センサ1
複合弁1
高圧センサ1
高圧スイッチ1
オイルセパレータ1
高圧センサ2 高圧スイッチ2
オイルセパレータ2
ヒートイクスチェンジャ2
ヒートイクスチェンジャ1
コンデンサ出口電磁弁SV32コンデンサ出口電磁弁SV31
コンデンサ2コンデンサ1
液ライン電磁弁SV52液ライン電磁弁SV51
ホットガス電磁弁SV12
イクスパンションバルブ1
液バイパス電磁弁SV22液バイパス電磁弁SV21
ホットガス電磁弁SV11
イクスパンションバルブ2
サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
コンデンサファンモータ
エバポレータファンモータ
コンデンサファンモータ
8.4 冷媒サイクル
(1)冷却運転
レフユニット
エバポレータ1
エバポレータ2
アキュムレータ1
アキュムレータ2
低圧センサ2複合弁2
低圧センサ1
複合弁1
高圧センサ1
高圧スイッチ1
オイルセパレータ1
高圧センサ2 高圧スイッチ2
オイルセパレータ2
ヒートイクスチェンジャ2
ヒートイクスチェンジャ1
コンデンサ出口電磁弁SV32コンデンサ出口電磁弁SV31
コンデンサ2コンデンサ1
液ライン電磁弁SV52液ライン電磁弁SV51
ホットガス電磁弁SV12
イクスパンションバルブ1
液バイパス電磁弁SV22液バイパス電磁弁SV21
ホットガス電磁弁SV11
イクスパンションバルブ2
サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
コンデンサファンモータ
エバポレータファンモータ
コンデンサファンモータ
(2)加温運転
レフユニット
コンプレッサ2コンプレッサ1SDSD
コンプレッサ2コンプレッサ1SD SD
:通電
:無通電
:開閉制御
:通電
:無通電
:開閉制御
− �2 −
⑶ ホットガスデフロスト① 冷媒サイクル
前ページ⑵加温運転と同様に制御します。但し,エバファンモータは停止します。
② デフロストの開始と終了エバ出口温度センサ ET の検出温度と運転時間によってデフロストの開始/終了を行います。
デフロストの開始と終了
≪開始条件≫下記のいずれかを満足したとき。
≪終了条件≫下記のいずれかを満足したとき。
① 手動デフロスト◦冷却運転中に『DEFROST』スイッチが押
されたとき。② 自動デフロスト
◦デフロスト間隔タイマ※3が設定時間を経過したとき。
◦ 負圧防止保護作動しフロストが進行していると判断できるとき。
(但し,前回デフロスト終了より � 時間以上経過している場合に限る。)
◦エバ出口温度センサ検出温度が規定温度に逹したとき。
◦運転が停止したとき。「RUN/STOP SW」OFF,IG-OFF,異常停止
◦デフロスト運転強制終了タイマ(30 分)が作動したとき。
◦『DEFROST』スイッチが再度押されたとき。・・・手動デフロストの時に限ります。
※3 工場設定3時間[タイマ無効 および 0.5 〜 6.0 時間まで 0.5 時間刻みで変更可能]デフロスト間隔タイマは,エバ出口温度センサ+5℃以下でカウントを開始する。
− �3 −
︵4︶ 保護制御
保護制御内容
名 称 制 御 内 容
高圧圧力保護 高圧圧力が上昇し,高圧スイッチの設定値を超えると,コンデンサファンモータを除 く全機器の通電を停止します。(自動復帰)
負圧防止保護
【新機能】
吸入圧力が規定値以下になるとシール部からの空気侵入等を防止するためエバファン モータを除く全機器の通電を一時的に停止します。(自動復帰)
冷媒不足保護 冷媒不足のまま運転されない様,高圧圧力が規定値以下の時は全機器の通電を停止し, 異常コード【 】を表示します。(異常停止)
注)庫内温度≧-10℃時に限ります。
吐出温度保護 吐出温度が規定値を超えると液バイパス電磁弁を通電(開)し,コンプレッサを冷却し ます。それでもなお吐出温度が上昇し,異常停止温度を超えると全機器の通電を停止 します。 (自動復帰)
運転再開後,短時間で再度異常停止温度を超過すると異常コード【 】を表示 します。(異常停止)
過度オイル戻り保護
」 ツ マ︵サ 、
コンプレッサの運転が停止(=運転停止,サーモOFF)すると,ホットガス電磁弁SV₁F を₁₀秒間通電(開)します。 オイルセパレータ内の油が,急激にコンプレッサに戻ら ないよう保護します。
過度液戻り保護
【新機能】
【新機能】
運転中にコンプレッサに液冷媒が戻っているとエバファンモータを除く全機器の通電 を停止し,1分後に自動復帰します。
液排出運転
長期間冷凍機を使用しない時にコンプレッサに寝込んだ液冷媒を定期的に排出します。 車両IGがOFFのままで₂₄時間以上経過した際は,次にIGをONした時に数秒間冷凍機を 運転し,自動的に停止します。
【新機能】
運転再開後短時間で再度高圧スイッチの設定値を超えた時,全機器の通電を停止させ, 異常コード【 】を表示します。(異常停止)
− �4 −
(GB)
Td1用
(GB)
(BL)
(N)
(WB)
(WG)
(GB)
(R)
20P
(8P)(BL)(BL)
(BL) TD22
OCR
OCR
LP2
HPS2
HP2
SV22
SV12
LP
HPS
HP
SV21
SV11
(2) 2型制御系統
(1) 1型制御系統
9. 制御系統
イグニッション系統へ(表示:IG)
Td12用
プリンタ,パソコン,運行管理(表示:PRT/DATA)
ライト(表示:LIGHT)運行管理(表示:I/F)
コンプレッサ(2系統)
Td12センサ
マグネットクラッチ
アイドルアップ信号(表示:ID-UP)
オプション(表示:OP)
バッテリ( )端子へ
アース
(B) +(+)
(-)(G) ヒュージブルリンク
(B)
(10P)
コンプレッサ(1系統)
Td1センサ
マグネットクラッチ
コントロールBOX(共通)
(8P)
(RY)
(RW)(T)
(BG)(BG)
(GB)
(LR)
(RY)(RW)
(LR)
(N)(BG)
(BG)
TD21
アース(-)
赤
黒
赤
黒
(G)(B)
モータパック(2系統)
モータパック(1系統)
レフユニット(2型用)電源ボックス(1系統)
配管ユニット(2系統)
配管ユニット(1系統)
電源ボックス(2系統)
2系統用コネクタ接続部
1系統用コネクタ接続部
キャビンコントローラ
(GB)
(B)
(G)
(G)
Td12用
(GB)
(GB)
(BL)(BL)
(N)
(WB)
(WG)
(GB)
(R)
(BL)(BL)
20P
8P
レフユニット(1型用)
イグニッション系統へ(表示:IG)
プリンタ,パソコン,運行管理(表示:PRT/DATA)
ライト(表示:LIGHT)
運行管理(表示:I/F)
コンプレッサ(2系統)
Td12センサ
マグネットクラッチ
アイドルアップ信号(表示:ID-UP)
オプション(表示:OP)
バッテリ( )端子へ
アース
(B)+
(+)
(-)
(G)
ヒュージブルリンク
(B)(B)
(G)(G)
(10P)
Td1用
コンプレッサ(1系統)
Td1センサ
マグネットクラッチコントロールBOX(共通)
(8P)
2系統用コネクタ接続部
1系統用コネクタ接続部
キャビンコントローラ
(B)
(G)
9. 制御系統⑴ 1 型制御系統
⑵ 2 型制御系統
− �5 −
10.1 コンプレッサスクロールの歯丈を外周部より中央部を低くす
ることで従来の径方向での圧縮に加え,軸方向に
も三次元に圧縮する 3D スクロールコンプレッサ
です。圧縮比が高い低温製品に最適で,大幅に小
型・大能力・高効率化を実現しました。
< CS90 >名 称 仕 様
型 式 開放型 3D スクロールCS�0R6/R�
吐 出 量 �2cc/rev冷凍機油 新日本石油タイヤモンドフリーズ MA32R外形寸法 Φ�30×L�220重 量 6.�kg(マグネットクラッチ含む)
< CS150 >名 称 仕 様
型 式 開放型 3D スクロール CS�50B�吐 出 量 �44.5cc/rev冷凍機油 新日本石油タイヤモンドフリーズ MA32R外形寸法 Φ�40×L250重 量 �.5(マグネットクラッチ含む)
10.2 マグネットクラッチマグネットクラッチはコンプレッサのクランク
シャフトに取付けてあり,サーモスタットの指示
によってコンプレッサをON−OFFさせます。
マグネットクラッチは,V ベルト仕様とリブドベ
ルト仕様があります。
<Vベルト仕様>
<リブドベルト仕様>
マグネットクラッチ
10.主要機器説明型式により本文中のイラスト形状と異なることがあります。
プーリ
摩擦板 コイル
リード線①
エアギャップ
エアギャップ
プーリ
摩擦板 リード線①
コイル
吸入側フィッティング 吐出側フィッティング
Td センサ
固定スクロール 旋回スクロール
ウェイトバランス
クランクケース
フロントケース
*CS₉₀を代表 しています。
ボルベアリング
断面図
三次元圧縮イメージ
コンプレッサ
− �6 −
< CS90 コンプレッサ用>電 圧 DC24V消 費 電 力 40W静伝達トルク 26.5N・m(2.�kgf・m)回 転 方 向 右重 量 リブドベルト仕様:�.5�kg
< CS150 コンプレッサ用>電 圧 DC24V消 費 電 力 46W静伝達トルク 33.32N・m(3.4kgf・m)回 転 方 向 右重 量 Vベルト仕様:2.3�kg
良否の判断
リード線①〜本体アース間にバッテリ電圧を通
電したとき,プーリと摩擦板とが密着(カチンと
音がする)すればコンプレッサは回転します。
電圧をかけてもコンプレッサが回転しなければ
不良,テスタでリード線①〜本体アース間の導通
を測定して導通があれば正常,なければコイルの
断線で不良,音がする場合はベアリングの摩耗に
つき不良。マグネットクラッチ不良の場合はアセ
ンブリ交換。
エアギャップの測定リブドベルト仕様:0.3 〜 0.5 ㎜Vベルト仕様:0.3 〜 0.6 ㎜上記以外の場合は交換。
10.3 高圧スイッチ(HPS)コンプレッサの吐出圧力が異常に高くなった場
合,危険防止のため高圧スイッチが作動して運転
を停止します。設定値 MPa(kgf/cm2)
CUT OUT 3.�8(32.5)CUT IN 2.2�(22.5)(自動復帰)
調整不可能です。不良の場合はアセンブリで交
換してください。
10.4 圧力センサ高圧及び低圧の異常圧力を検知し,ユニットを
制御します。
圧力 MPa高圧センサ特性
圧力 MPa
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
3.5
0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5
出力
電圧
V
出力
電圧
V
圧力センサ
低圧センサ特性
高圧スイッチ
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
3.5
10.90.80.70.60.50.40.30.20.10-0.1
ピン
圧力ディスク 固定接点
動接点 リード線
− �� −
10.5 オイルセパレータオイルセパレータはコンプレッサから吐出され
たガス冷媒と油を分離し,油戻しキャピラリで適
正な油量をコンプレッサへ戻すことでコンプレッ
サの油不足や油による熱交換器の効率低下を防ぎ
ます。
なお油戻しキャピラリはコンプレッサ交換等異
物詰まりの可能性がある場合は必ず交換してくだ
さい。
10.6 ヒートイクスチェンジャ高温の液冷媒と低温のガス冷媒を熱交換させて
冷凍能力を増加させています。
10.7 アキュムレータコンプレッサに液冷媒が吸込まれないように液
冷媒とガス冷媒とを分離します。
< 1 型仕様>
< 2 型仕様>
コンプレッサから
コンデンサへ
コンプレッサへ(油戻り)
オイルセパレータ
ヒートイクスチェンジャ
コンプレッサへ (エンジン側又はモータパック側 )
エバポレータより
アキュムレータ
アキュムレータ
エバポレータよりコンプレッサへ
− �8 −
10.8 電 磁 弁⑴ ホットガス電磁弁,コンデンサ出口電磁弁,
液ライン電磁弁
①ホットガス電磁弁
加熱運転時,デフロスト運転時にホットガス
をエバポレータ側へ冷媒を流すために取付けて
あります。
②コンデンサ出口電磁弁,液ライン電磁弁
・冷却運転中に開きコンデンサ側へ冷媒を流す
ために取付けてあります。
・デフロスト運転中は電磁弁は閉になります。
`
良否の判断
リード線①②間の導通を測定したとき導通があ
ればコイル正常,なければコイル不良です。
コイル通電前に冷媒入口と冷媒出口の温度差が
あり,通電後温度が同じになればプランジャが正
常に作動しています。
温度差がある場合はプランジャが固着していま
す。
簡単な見分け方
電磁弁に手を触れてコイルに通電するとカチン
とプランジャの上がるショックがある場合は正常
です。
⑵ 液バイパス電磁弁
コンプレッサ吐出温度が設定値以上になると
開き吐出温度が高くならないようにしていま
す。
良否の判断
ホットガス電磁弁と同じですので参照してくだ
さい。
10.9 逆 止 弁冷媒の逆流を防ぐため取付けてあります。
良否の判断
逆止弁の出入口の温度差で判断し漏れている場
合は交換します。
ホットガス電磁弁,コンデンサ出口電磁弁,液ライン電磁弁
液バイパス電磁弁
逆 止 弁
− �� −
10.10 レシーバコンデンサで液化した冷媒液を溜めます。
レシーバには,溶栓が取付けてあり,異常高温時
危険防止のため溶解して冷媒を外気に放出します。
溶栓が溶解した場合は新品と交換してください。
10.11 サイトグラスサイトグラスは,冷媒の循環量と冷媒中の水分
の有無を判断することができます。
冷媒不足の場合は,漏れ箇所を修理後ガス
チャージを行ってください。
水分有無の判断
黄色の場合は真空引きとドライヤの交換が必要
です。
10.12 ドライヤ冷媒中の水分,異物を除去します。ドライヤ内の乾燥剤(モレキュラシーブス)が
水分を除去できなくなったとき(サイトグラスのチェックカラーが黄色になったとき)はドライヤAssy で交換してください。
冷凍ユニットに取付けるときは方向性がありますので冷媒の流れと矢印を合わせて組みこんでください。
10.13 ファンモータ⑴ エバポレータファン&モータ
ブラシレス式ターボファン& モータを採用しました。従来品対比,小型・軽量・省動力化を実現しました。
単体特性(無負荷時)
レシーバ
サイトグラス
冷媒量が適正 冷媒量不足
(泡が数個移動する程度か,又は泡がない。)
(泡が相当量あり,極端に冷媒不足の場合は白くみえる。)
サイトグラス
ドライヤ
判 断
正 常
やや異常
異 常
水分量(冷媒温度 38℃)
R404A
30ppm 以下
30 〜 �40ppm
�40ppm 以上
チェック
カラーの色
緑 色
薄緑色
黄 色
電圧仕様
DC₂₄V
回転数 極数 消費電力 入力
₂₄₅₀min-₁ ₂ ₃₂₀W ₆₉W
ファンモータ ターボファン
回転方向
ターボファン Assy
− 20 −
備考: ファンモータは,ターボファンに圧入
されています。交換は,ターボファン
Assy でお願いします。
⑵ コンデンサファン&モータ
ブラシレス式のモータを新採用し,大径プロペ
ラファンとの組み合せで大風量・省動力を実現
しました。
単体特性(無負荷時)
<ロック検知回路>
異物かみ込み等によりモータがロックした場
合は,ロック検知回路により,モータ電源回路
を遮断しモータの過熱を防止します。
10.14 複合弁複合弁には次の特長があります。
⑴ 異常高圧時には吸入圧力を制御することによ
り,ユニットを異常停止(高圧カット)するこ
となく運転出来ます。
⑵ ユニット停止中は,複合弁の主弁が閉じるた
め,液戻りがなく,液圧縮の危険性がなくなり,
コンプレッサの信頼性が増しました。
⑶ 複合弁の均圧穴により,ユニット停止直後の
差圧を早くバランス良くさせることができ,起
動時のトルクを減少させることができます。
工場設定圧力
高圧側:2.�4 ± 0.05MPa (30.0 ± 0.5kgf/cm2)
注意:① 複合弁は工場出荷時点で調整してあるの
で,現地で調整しないでください。
調整ネジを回すと設定がずれて動作不良
の原因になります。
② 複合弁の取付け及び配管接続時には,複
合弁に衝撃を与えないでください。ガス
漏れや動作不良の原因になります。
10.15 サクションプレッシャレギュレータバルブ(SPR)
運転初期及び運転中,コンプレッサの吸入圧力
が高いとエンジンが過負荷となり,オーバーロー
ドになる。TPK��T モータパックのコンプレッサ
の吸入配管に取付け,一定圧力以上にならないよ
うに減圧しています。
プロペ ラ径
₃₂₀Φ
電圧仕様
DC₂₄V
回転数 極数 電流値 電力
₂₁₀₀min-₁ ₂ ₂.₆A ₇₀W
プロペラファン
モータ
複 合 弁
サクションプレッシャレギュレータバルブ
− 2� −
設定圧力
0.235 ± 0.02MPa(2.4 ± 0.2kgf/cm2)
調整要領
吸入圧力を測定したとき設定圧力より外れてい
る場合は下記の要領で調整してください。
調整するときはモータ駆動にて調整します。
キャップを外し調整ネジを時計方向に回せば圧
力は上昇します。調整ネジを反時計方向に回せば
圧力は下降します。
10.16 イクスパンションバルブイクスパンションバルブは,エバポレータに適
正量の冷媒が流れるように,エバポレータ出口の
過熱度を感知して自動的に調整します。
調整時,調整ネジは1/4回転,1/2回転と
少しずつ回転して過熱度を見てください。
10.17 庫内温度センサ(TH),エバ出口温度センサ(ET)
⑴ 庫内温度センサ
庫内温度センサは庫内温度を設定温度に保つよ
う庫内温度を感知してマグネットクラッチ又はリ
レーを制御しています。
⑵ エバ出口温度センサ
エバ出口温度センサはエバ出口の冷媒温度を感
知して,デフロスト開始・終了のタイミングや各
種保護制御に使用しています。
良否の判断
⒜ コネクタ端子を外し導通測定をします。
⒝ 温度検出器の正常状態の抵抗値を測定し
ます。
(単位 k Ω)
℃ 最 小 標 準 最 大
-30 25.2�3 26.3�6 2�.3�6
-20 �5.�25 �5.5�2 �6.03�
-10 �.342 �.524 �.�0�
0 5.�40 6.000 6.060
10 3.8�0 3.882 3.�55
20 2.505 2.5�3 2.644
25 2.04� 2.��3 2.���
30 �.68� �.�46 �.808
40 �.�63 �.2�3 �.265
50 0.8�� 0.860 0.�03
⒞ 抵抗値が大幅に違っている場合は , 交換
してください。
庫内温度センサ・エバ出口温度センサ
イクスパンションバルブ
− 22 −
10.18 吐出ガス温度センサ(Td センサ)コンプレッサの吐出ガス温度を検知し,吐出ガ
ス温度が高くなると冷凍ユニットを停止又は液バ
イパス電磁弁を開きます。
良否の判断
コネクタを外し抵抗値を測定します。
正常状態の抵抗値
10.19 キャビンコントローラ高度な操作パネル表示機能を持つ新しいキャビ
ンコントローラを採用し,視認性・操作性の向上
を図りました。
また,次の特長があります。
⑴ バックライト付大型液晶画面で視認性向上。
⑵ 大型ボタンスイッチで操作性向上。
⑶ 1DIN サイズでスッキリ収納。
⑷ データロギング機能により温度管理記録等の
出力が容易なためサービス性向上。
⑸ タイマ運転機能を使って任意の時間に ON/
OFF 運転が可能。
⑹ RS232C 通信出力で遠隔操作や将来の拡張機
能にも対応可能。
10.20 ドレンホースヒータ(オプション)デフロスト中及びデフロスト終了後 �0 分間は通
電し,ドレンホースの凍結を防ぎます。(容量 6W)
200℃
175℃
115℃
0.430k Ω
0.�38k Ω
3.352k Ω
5.228k Ω
80.4�0k Ω
100℃
25℃
吐出ガス温度センサ
運転/停止スイッチ
デフロストスイッチ ダウンスイッチ
モードスイッチ デジタル表示部
アップスイッチ モニタ表示部
セットスイッチ
キャビンコントローラ
ドレンホースヒータ
− 23 −
11.電気配線図
11.1展開配線図
線色コード
線色
はア
ルフ
ァベ
ット
によ
り以
下の
よう
に示
して
いま
す。
⑴1型仕様
コード
B W R G
緑色 黒 白 赤 緑
コード
Y L Br O
緑色 黄 青 茶 橙
コード
P V Gy Lg
緑色 桃 紫 灰 若葉
BATT
TD1
TH
LIGHT
PCPR
IG
ET
HP
LP
PC/PR
TD12 HP
2
LP2
ET2
リレー
基板
Rへ
T1
SWSE
T
SW RUN/ST
OP
DEFROS
T
SW SWSWSW
UP DOWN
MODE
リレ
ー基
板L
メイン
基板
キャビ
ンコ
ント
ロー
ラ
FL
FL
メイ
ン基
板へ
メイン
基板へ
MCL2
AR
AR AR
AR
AR
AR
AR
FMFM
DH
FMFM
AR
AR
AR
F13
F14
F61
F33
F34
F22
AR
AR
AR
FUSE
AR
F72
AR
AR
AR
AR
DD
AR
SV
DD
D
DD
DD
DD
DD
D
MCL1
FMFM
FMFM
FUSE
AR
AR
AR
AR
AR
AR
F11
F12
F31
F2
F7
AR
FET
SV
SV
SV
SV
HPS
HPS2
GND
T3
T2
T9
T5
T7
T13
T15
T3
T2
T9
T5
T7
T11
T13
T15
T1
T8
T4
T6
T10
T12
T14
リレ
ー基
板R
メイ
ン基
板へ
DD
D
T8
T4
T6
F32
T12
T14
GND
(1) 1型
仕様
DD
DD
D
T1
FM1F1
RTS
FM1F2
FM21
FM22
GND
RTS
FM22
FM1F2
FM21
FM1F1
FM1F3
FM1F
3RT
S2
GND
FM1F
4
DH
RTS2
FM1F4
FM24
FM23
FM23
DH
FM24
M
M
M2
M2
SV
SV
SV
2221
1F2
1F1
2423
1F4
1F3
2111
3151
71
BLBLLG LGLGWBN LG
BB
WW
WYWY
BRBR
YL YL Y Y BY
810 20 1752 111
9,19
G
413 12 1416 15
BR18
4 5181 2 22 21 7 156 14 40 47 56 42 49 58 52
64 73 65 74 66 76
8 9 16 17
WY
68 79 90 91 93 94
1712
GDGD26 32 50 59 60 41 48 57
HY46
70 82 69 80
WL WL25 37
(BrR
)
44
WL GWR BGGBL
YG GYG RB GRB G
TY(BrY
)
TB GTB
TY(BrY
)
LG
LY TW(BrW
)
YR
G
LY YR YB YBTW(BrW
)
RL RL RY RYTL(BrL
)TL
(BrL
)YW YW
T2
LWLB
LRG
L
1
BB
76
23
4
a
RW
RL RL RY RYTL(B
rL)
TL(B
rL)
YW YW
RB
1252
2232
LGYW
YBLY
Gb
BR
1716
1513
14
RRG
TR
12
a
b
1
SWSE
Tス
イッ
チ(
セッ
ト)
DHAR
FM21
,22
AR
FM1F
1,1F
2AR
RTS
高圧
スイ
ッチ
(#1
系統
)HP
S
スイ
ッチ
(ダ
ウン
)DO
WNSW
スイ
ッチ
(ア
ップ
)UP
SW
STOP
RUN
運転
スイ
ッチ
SW
スイ
ッチ
(モ
ード
)SW
MODE
スイ
ッチ
(デ
フロ
スト
)SW
DEFR
OST
サー
モス
タッ
トリ
レー
(#1
系統
)
ドレン
ホー
スヒ
ータリ
レー
ヒュ
ージ
ブル
リン
ク
バッ
テリ
BATT
庫内
温度
セン
サ
Tdセ
ンサ
(エン
ジン側
#1系
統)
1
TH TDコンデ
ンサファ
ンモータリレー(#1系
統)
エバフ
ァン
モー
タリレ
ー(
#1系
統)
AR
ヒュ
ーズ
(10
A)
ヒュ
ーズ
(15
A)
211,1
2
FL
FF
名
称
名
称
記号
記 号
M負
荷電
源リ
レー
(#1
系統
)AR
ヒュ
ーズ
(10
A)7 F
ヒュ
ーズ
(15
A)31
,32
F
エバ出
口温
度セ
ンサ(
#1系
統)
ET
高圧
セン
サ(
#1系
統)
HP
低圧
セン
サ(
#1系
統)
LP
夜間
照明
入力
LIGH
T
イグ
ニッ
ショ
ン入
力IG
アイ
ドル
アッ
プ出
力
PC/P
R外
部機
器通
信用
高圧
スイ
ッチ
(#2
系統
)HP
S2
Tdセ
ンサ
(エン
ジン側
#2系
統)
12TD
高圧
セン
サ(
#2系
統)
HP2
低圧
セン
サ(
#2系
統)
LP2
エバ出
口温
度セ
ンサ(
#2系
統)
ET2
ID_U
P
記号説明
DH
液バ
イパ
ス電
磁弁
(#1
系統
)21
SV
ドレ
ンホー
スヒー
タ(
オプシ
ョン)
1
コン
デン
サ出
口電
磁弁
(#1
系統
)
ホッ
トガ
ス電
磁弁
(#1
系統
)
マグネット
クラッチ(エンジン
側#1系統)
コン
デン
サフ
ァン
モー
タ(#
1系統
)
エバ
ファ
ンモ
ータ
(#1系
統)
3121,2
2
111F1,
1F2
SVSVMCL
FMFM
ヒュ
ーズ
(15
A)61
F
液ラ
イン
電磁
弁(
#1系
統)
51SV
エバ
ファ
ンモ
ータ
(#2系
統)
121F3,
1F4
SVFM
13,14
F22
SV
コン
デン
サフ
ァン
モー
タ(#
2系統
)23,24
FM
2マグネット
クラッチ(エンジン
側#2系統)
MCL
液バ
イパ
ス電
磁弁
(#2
系統
)
ホッ
トガ
ス電
磁弁
(#2
系統
)
コン
デン
サ出
口電
磁弁
(#2
系統
)32
SV
液ラ
イン
電磁
弁(
#2系
統)
52SV
FM23
,24
AR
FM1F
3,1F
4AR
RTS2
サー
モス
タッ
トリ
レー
(#2
系統
)
コンデンサ
ファンモータリレー
(#2系統)
エバ
ファン
モータ
リレ
ー(#2
系統)
AR
ヒュ
ーズ
(10
A)22
F
ヒュ
ーズ
(15
A)33,34
F
ヒュ
ーズ
(15
A)
M2AR
負荷
電源
リレ
ー(
#2系
統)
ヒュ
ーズ
(10
A)72
F
P001-023.indd 23 2008/05/22 9:12:11
− 2
4 −
⑵
2型
仕様
71
BL
BL
LG
LG
LG
WBN LG
BB
WW
WY
WY
BR
BR
YL
YL
Y Y BY
8
10
20
1752 111
9,19
G
413 12 1416 15
BR
18
4 518
1 2 22
21
7 15
6 14
40
47
56
42
49
58
52
64
73
65
74
66
76
8 9 16
17
WY
68
79
90
91
93
94
GD
GD26
32
50
59
60
41
48
57
HY46
70
82
69
80
T(Br)
6
RW45
3B
WL
WL25
37
BG
BG24
36
GW
GW27
38
NT(Br
)
63
BW55
3B
N
1712
(BrR
)
44
UV
W
2R
UV
W
2
B
3R3
B2R
76
23
4
LG
1716
1512
1314 YW
YBR
RGLY
TRG
7E
7A7C
RL
RL
RY
RY
TL(BrL)
TL(BrL)
YW
YW
b
a
T3T2
T9T5
T7T1
1T1
3T1
5
T8T4
T6T1
2T1
4T1
T8T4
T6T1
0T1
2T1
4
BR
B
LWLB
RWRB
LRG
L
7E
7A7C
B
1
T3T2
T9T5
T7T1
3T1
5
T1
LY
TW(BrW)
YR
YG
GYG RB
GRB
G
LY
YR
YB
YB
TW(BrW)
RL
RL
RY
RY
G
TY(BrY)
TB
GTB
TL(BrL)
TL(BrL)
YW
YW
TY(BrY)
bLG
T2
WL GWR BGGBL
2
2B
B
3R3
B
a
T1
1
OCR
50/6
0Hz
1MS
22AR
23AR
1MS
3.7k
W
GND
TSR GND
SR T
6D5D
4D
C
1D2D
3D
21AR
23AR21
RL21
GL
M
2121
ARAR
F 22
AR23
2B
SR
OCR
50/6
0Hz
1MS
22AR
T
T
SR2121F F
OCR
23AR
1MS
3.7k
WM
GND
TSR GND
BATT
r
11
PCPR
FL
PC/P
R
21AR
3D2D1D
6D5D
4D1D2D
23AR21
RL21
GL
3
C
D
FL
3D2D1D
rT
1S1R2121F F
OCR
GND
SWSET
SW RUN/ST
OP
DEFROS
T
SW SWSWSW
UP
DOWN
MODE
LIGHT
IG
2121
ARAR
F 22
AR23
FM21AR
2221
FMFM
RTS
FM22
AR
AR
AR
FM1F
1AR
SV11
SV21
SV31
FET
TD1
TH
AR RTS
D
MAR
GND
DD
D
FM21
AR
D
AR
D
ET
HP LP
GND
FM1F
2AR
FM22AR
F11
F12
F31
F32
F2F7
SV51
MAR
TD12
HP2
LP2
22AR
21AR
ET2
TD21
TD22
FM1F2
FM1F1
1F2
FM1F1
FM
FUSE
HPS
HPS2
LS1
LS2
FUSE
MCL1
AR
DD
DD
SV12
SV52
RTS2AR
AR
AR
DD
D
FM24
AR
AR
DD
FM23
SV22
SV32
M2AR
F72
M2AR
FM23
AR
2423
FMFM
DH
FM1F3
ARDHAR
AR RTS2
DD
DD
DD
GND
FM1F4
ARFM24
AR
F13
F14
F61
F33
F34
F22
22AR
21
AR
DH
D
FM1F3
FM1F4
FM1F3
FM1F4
MCL2
リレー基板L
リレー基板R
メイ
ン基板
へ
メイ
ン基板
へリ
レー
基板Rへ
メイ
ン基板
へ
メイン基板
3相AC200V
3相AC200V
キャビン
コントローラ
(2) 2型仕様
名
称名
称記号
記号
逆転防止リレー
APR
D
ダイオード
8D
ダイオード
1,2,
3
4,5,
6
モータ
M
ダイオード
コンデンサ
D C
名 称
記号
名
称記号
LS
1
OCRリ
レー
OCR作
動表示ランプ
23AR
21RL
アクチュエータリレー
切換リレー
ACーDC
22AR
21AR
(3A)
ヒューズ
21F
(OCR付)
電磁開閉器
MS
トランス
AC電源表示ランプ
D
ダイオード
8D
ダイオード
1,2,
3
4,5,
6
モータ
M
ダイオード
コンデンサ
D C
21GL
名 称
記号
名 称
記号
(3A)
ヒューズ
22F
高圧
スイッ
チ(#1系
統)
HPS
ヒュ
ージブ
ルリン
ク
バッ
テリ
BATT
庫内
温度セ
ンサ
Tdセ
ンサ
(エン
ジン
側#1
系統
)1
TH TD FL
エバ
出口
温度
セン
サ(#
1系統
)ET
高圧
センサ
(#1系
統)
HP
低圧
センサ
(#1系
統)
LP
Tdセ
ンサ
(モー
タ側
#1系
統)
21TD
1リミットスイッチ(プ
ラグキャップ)
LS
1,2
OCRリ
レー
OCR作
動表示ランプ
23AR
21RL
アクチュエータリレー
切換リレー
ACーDC
22AR
21AR
(3A)
ヒューズ
21F
(OCR付)
電磁開閉器
MS
トランス
AC電源表示ランプ
21GL
(3A)
ヒューズ
22F
2
rT
rT
記号
説明
SWSE
Tスイッチ(セ
ット)
スイッチ(ダ
ウン)
DOWN
SW
スイッチ(ア
ップ)
UPSW
STOP
RUN
運転スイッチ
SW
スイッチ(モ
ード)
SWMO
DE
スイッチ(デ
フロスト)
SWDE
FROS
T
夜間照明入力
LIGHT
イグニッション入力
IG
アイドルアップ出力
PC/PR
外部機器通信用
ID_UP
高圧
スイッ
チ(#2系
統)
HPS2
Tdセ
ンサ
(エン
ジン
側#2
系統
)12
TD
高圧
センサ
(#2系
統)
HP2
低圧
センサ
(#2系
統)
LP2
エバ
出口
温度
セン
サ(#
2系統
)ET2
Tdセ
ンサ
(モー
タ側
#2系
統)
22TD
DHAR
FM21,2
2AR
FM1F1,1F2
AR
RTS
サー
モスタ
ットリ
レー(#
1系統)
ドレ
ンホ
ース
ヒー
タリ
レー
コン
デンサ
ファン
モータ
リレー
(#1系
統)
エバ
ファ
ンモ
ータ
リレ
ー(#
1系統
)
AR
ヒュ
ーズ(1
0A)
ヒュ
ーズ(1
5A)
211,12
FF
MAR
ヒュ
ーズ(1
0A)
7F
ヒュ
ーズ(1
5A)
31,32
F
負荷
電源リ
レー(#
1系統)
13,14
F
FM23,2
4AR
FM1F3,1F4
AR
RTS2
サー
モスタ
ットリ
レー(#
2系統)
コン
デンサ
ファン
モータ
リレー
(#2系
統)
エバ
ファ
ンモ
ータ
リレ
ー(#
2系統
)
AR
ヒュ
ーズ(1
0A)
22F
ヒュ
ーズ(1
5A)
33,34
F
ヒュ
ーズ(1
5A)
M2AR
負荷
電源リ
レー(#
2系統)
ヒュ
ーズ(1
5A)
61F
ヒュ
ーズ(1
0A)
72F
DH
液バ
イパス
電磁弁
(#1系
統)
21SV
1
コン
デンサ
出口電
磁弁(#
1系統)
ホッ
トガス
電磁弁
(#1系
統)
マグ
ネット
クラッ
チ(エ
ンジン
側#1系
統)
コン
デンサ
ファン
モータ
(#1系
統)
エバ
ファン
モータ
(#1系
統)
3121,22
111F1,
1F2
SVSVMCL
FMFM
液ラ
イン電
磁弁(#
1系統)
51SV
エバ
ファン
モータ
(#2系
統)
121F3,
1F4
SVFM
22SV
コン
デンサ
ファン
モータ
(#2系
統)
23,24
FM
2マグ
ネット
クラッ
チ(エ
ンジン
側#2系
統)
MCL
液バ
イパス
電磁弁
(#2系
統)
ホッ
トガス
電磁弁
(#2系
統)
コン
デンサ
出口電
磁弁(#
2系統)
32SV
液ラ
イン電
磁弁(#
2系統)
52SV
ドレ
ンホー
スヒー
タ(オ
プショ
ン)
− 2
5 −
11.2
実
体配
線図 20
19
18
17
16
15
14
13
12
11
10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
20
W
11
101
WW W W
WW
WW
WW
WW
WW
WW
WW
W20
W
11
10
WW W W
WW
WW
WW
WW
WW
WW
WW
W
81
169
WWW W W
WW
WW
WW
W
1
WW
WW
WW
WW
WW
WW
111
BR
20
10
シャ
ーシ
コン
トロ
ール
ボッ
クス
エバ
ポレ
ータ
セク
ショ
ン
コン
デン
サセ
クシ
ョン
リレ
ー基
板L(1系
統)
メイ
ン基
板
リレ
ー基
板R
(2系
統)
キャ
ビン
コン
トロ
ーラ
(1)T
DJS100D
-1L2
11.2
実体
配線
図
(1系
統)
(2系
統)
(1系
統)
(2系
統)
(1系
統)
(2系
統)
SW
DEFR
OST
SW
RU
N/
STO
P
SW
MO
DE
SW
UP
SW
DO
WN
SW
SET
PR
/P
C
LIG
HT
IG
I/F
FM1F
1
FM1F
2
TH
ET
DH
-F1
DH
-F2
SV
31
FM
21
FM
22
SV
51
SV
11
SV
21
HP
S
HP
LP
(オプ
ショ
ン)
(オプ
ショ
ン)
ET2
HP
2
LP
2
SV
12
SV
22
HP
S2
FM1F
3
FM1F
4
FM
23
SV
32
FM
24
SV
52
MC
L1
TD
1バ
ッテ
リTD
12
MC
L2
ID/U
PID
/U
P
FL
F34
F33
F61
F22
F14
F13
AR
M2
AR
FM
24
AR
FM
23
AR
DH
AR
RTS2
AR
FM
1F4
AR
FM
1F3
F72
CN
1
CN
1
F32
F31
F2
F12
F11
AR
M
AR
FM
22
AR
FM
21
AR
RTS
AR
FM
1F2
AR
FM
1F1
F7
GB
(+
)(-
)
E
G
WR
GG
BL
WL
BG
GB
GD
GD
B
LW
G LB
G YL
YL
Y Y TR
G
黄
L YR
RW
G RB
G
赤
L LY
TW
L BY
G
黒 青
RB
YG
RB
GGYG
RBWRBW
TR
G L YB
BWR BWR
LYTW
TW
YRYRYB
YB
YGYG
GGRB
RB
BY
BWW
R
GW
Y YLYL
GD
W BG BR
WY
LGW
YLG
WY
GD
Y
GW
LY
TW
CN
3
1
7
1622
23
35
28
39
40
56
46
63
64
85
72
94 2
2P
17P
24P
31P
T1(B
)
T2(G
)
T5(LW
)
T7(LB
)
T9(LY)
T13(R
W)
T15(R
B)
T4(B)T6(B)
T8(B)T12(B)T14(B)
T2(G)T1(B)
T3(L)
B
B
B
B
LY
YB
YR
BW
B
茶黄
YW
G YB
G WL
黄
RBW
黄 赤 赤
TB
TB
GGBWR
LG
RL
LG
TL
HY
G
黒 青赤
T5(YW
)
T7(YB
)
T9(LR
)
T11(TR
)
T13(R
)
T15(R
G)
T4(B)T6(B)
T8(B)T10(B)
T12(B)T14(B)
T2(G)T1(B)
T3(LG)
BL
BL
WL
RY
LR
RW
N
BL
BL
BLBG
BG
WL
WL
B
G
B
B
HY
G GTB
HY
G TB
G
GG
LR
GTB
TB
TYG
RW
RWHY
RY
BL
RY
YW
RY
RL RLRYRY
YWTL
TL
G
R G
GB
BG
BG
LG
GB
TB
TB
TY
TY
TY
TY
TY
TY
BWR
YWTL
20P
CN
4
GW
GW
BG
BG
R RG
G
R RG
G
GG
YW
YB
G
YW
YB
G
GG
G
L
G
G
G
G
RL
G
G
LG
TR
Y LG
GRY
TR
Y TR
RY
G
YY
YW
YB
G
YW
YB
G
GG
WL
L GTR
YL
WL
L TR
YB
GYL
WL
WL
YL
YL
G
LW
LB
G
LW
LB
G
GG
YB RW
RB
G
RW
RB
G
GG
L TW
L
L TW
L
LY
LY
BY
YG
G GRB
YG
RB
BY
YG
G RB
RB
YG
G
GG
LG
LG
TL
LG
LG
TL
RL
RL
L YR
L YR
LG
YW
LG
YW
G BNWL
LG
G WB
WWR
BL
BG
WY
GLG
GBR
BR
G
1
WR
GD
LY
GD
GD
LY
GD
WR
GD
LY
BW
GD
GW
GWR
LG
W G
LG
BR
LG B
WBR
WY
G RB GG
BR
WY
LG
BR
予備
予備
R
BR
BR
GB
GB
LG
YW
赤
RG
G
赤LG
RY
LY TY
NN
茶
WG
Br
Br
LG
WR
GD
LY
BW
GD
GW
GW
N
RY
LR
RW
BL
BL
BG
BG
白
白 茶茶
緑緑
青青
黄黄
赤赤
緑緑
青青
赤赤 白
白
黄黄
20P
20P 16P
RY
RW
N BG
BG
RY
BG
RW
BG
NR
Y
RW
N BG
BG
RY
BG
RW
BG
N
CE8-1
CE8-9
CE8-2
CE2-1
CE2-2
CN
8
CE2-4
CE2-5
CE2-3
CE8-15
CE8-3
B-8-1
B-8-3
CE8-12
CN
8-5
CE2-9
CE2-10
CE2-11
CE8-10
CN
4-4
CE8-4
CE2-7
B-8-2
CE8-6
CE8-7
B-8-4
CE8-5CE8-13
CE8-14
CE2-8
CE8-11
CN
8-3
CN
4-3
CN
8-2
CE8-8
CN
4-2
CN
4-1
CN
2-1
CN
4-5
CN
8-4
CN
4-6
CN
2-2
CN
8-1
CN
8-12
CN
10
⑴TD
JS10
0D-1
L2
− 2
6 −
(2)TDJS100D-2L2
WWW W W
WW
WW
WW
WW
WW
WW
WW
W20
W
11
10
WW W W
WW
WW
WW
WW
WW
WW
WW
W
81
169
WWW W W
WW
WW
WW
W
1
WW
WW
WW
WW
WW
WW
111
BR
20
10
MCL1
GB
(+)
(-)
FL
E
G
TD1
シャーシ
バッテリ
PR/PC W
RG
GBL
WL
BG
コントロールボックス
GB
ID/UP
エバポレータセクション
コンデンサセクション
GD
GD
B
FM1F
1LW
G
FM1F
2LB
G
TH
YL
YL
Y Y
ET
TR
G
DH-F1
DH-F2
黄
SV31
L YR
FM21
RW
G
FM22
RB
G
SV51
赤
SV11
L LY
SV21
TW
L BY
GHPS
HP
LP
黒 青
RB
YG
RB
GGYG
RBWRBW
TR
G L YB
BWR BWR
LYLY
TWTW
YRYRYB
YB
YGYG
GGRB
RB
BY
BWWR
GW
Y YLYL
GD
W BG BR
WY
LGWY
LG
リレー基板L(1系統)
メイン基板
WY
GD
Y
GW
LY
TW
CN3
CN1
1
7
1622
23
35
28
39
40
56
46
63
64
85
72
94 22P
17P
24P
31P
T5(LW)
T7(LB)
T9(LY)
T13(RW)
T15(RB)
F32
F31
F2
F12
F11
T4(B)T6(B)
T8(B)T12(B)T14(B)
T2(G)T1(B)
T3(L)
ARM
ARFM22
ARFM21
ARRTS
ARFM1F2
ARFM1F1
B
B
B
(オプション)
(オプション)
B
LY
F7
YB
YR
BW
B
茶黄
YW
G YB
G WL
ET2
黄
RBW
黄 赤 赤
HP2
LP2
TB
TB
GGBWR
SV12
LG
RL
SV22
LG
TL
HY
GHPS2
黒 青赤
リレー基板R(2系統)
T5(YW)
T7(YB)
T9(LR)
T11(TR)
T13(R)
T15(RG)
F34
F33
F61
F22
F14
F13
T4(B)T6(B)
T8(B)T10(B)
T12(B)T14(B)
T2(G)T1(B)
T3(LG)
ARM2
ARFM24
ARFM23
ARDH
ARRTS2
ARFM1F4
ARFM1F3
F72
MCL2
GB
TD12
GB
ID/UP
BL
BL
FM1F
3
FM1F
4
WL
RY
LR
RW
N
BL
BL
BL
BG
BG
WL
WL
B
G
B
B
HY
G GTB
HY
G TB
G
GG
LR
GTB
TB
TYG
RW
RW
HY
RY
BL
YW
RY
RL
RL
RY
RY
YWTL
TL
G
SV32
LG
YW
FM23
R G
FM24
RG
G
SV52
赤LG
RY
パイピングセクション
GND
LS
2R
GL21
GND
GND
3B
D6
D5
D4
RL21
2R
3
GND
D2
D3
UW
V
T98
R3
96
D1
C2
2122
23
11C1
1213
95
3
T97
T
1
R2R
ST
3
GND53
R
R2
4
2R6R38
3R1
2R 7GND
2R
37C
3B
7A7E
22B
111
3
R7E
2BGND
10
GND
22R
986
7E7A
54
72R
22
22R
2R
RT
S
GND
C
F22
3R
3
F21
S1
S
F21
RR1
D3
D2
D1
TB
TB
Tr
AR21
AR22
AR23
MS
OCR
34
12
7
56
8
2R
2R
2B7C
(2次側)
(1次側)
GND
LS
2R
GL21
GND
GND
3B
D6
D5
D4
RL21
2R
3
GND
2R
D2
D3
UW
V
T98
R3
96
D1
C2
212223
11C1
1213
95
3
T97
T
1
R2R
ST
3
GND53
R
R2
4
2R6R38
3R1
2R 7GND
2R
37C
3B
7A7E
22B
111
3
R
2B
7E
2BGND
10
GND
22R
986
7E7A
54
72R
22
22R2R
RT
S
GND
C
F22
3R
3
F21
S1
S
F21
RR1
D3
D2
D1
TB
TB
Tr
AR21
AR22
AR23
MS
OCR
34
12
7
56
8
2R
2R
2B7C
(2次側)
(1次側)
Br
Br
モータパック
M
W
V
U
M
W
V
U
GB
GB
GB
LR
RW
BG
BG
(1系統
)
(2系統
)
(1系統
)
(2系統
)
(2系統
)
(1系統
)
(1系統
)(2系統
)
LG
RW
LR
TB
TB
TY
TY
TY
TY
TY
TY
BWR
YWTL
CN1
2B
TS1
R1
TS1
R1
GW
GW
BG
BG
R RG
G
R RG
G
GG
YW
YB
G
YW
YB
G
GG
G
L
G G
G
G
RL
G
G
LG
TR
Y LG
GRY
TR
Y TR
RY
G
YY
YW
YB
G
YW
YB
G
GG
WL
L GTR
YL
WL
L TR
YB
GYL
WL
WL
YL
YL
G
LW
LB
G
LW
LB
G
GG
YB RW
RB
G
RW
RB
G
GG
L TW
L
L TW
L
LY
LY
BY
YG
G GRB
YG
RB
BY
YG
G RB
RB
YG
G
GG
LG
LG
TL
LG
LG
TL
RL
RL
AC電源
ボックス
RY
L YR
L YR
LG
YW
LG
YW
(1系
統)
(2系統
)(1系統
)(2系統
)
キャビンコントローラ
G BNWL
LG
G WB
WWR
BL
BG
WY
GLG
GBR
BR
LIGHT
IG
G
SW
DEFROST
SW
RUN/
STOP
SW
MODE
SW
UP
SW
DOWN
SW
SET
1
WR
WR
GD
LY
BW
GD
GW
GWR
LG
W G
LG
BR
LG B
WBR
WY
G RB GG
BR
WY
LG
BR
予備
予備
R
Br
BR
BR
N
T1(B)
T2(G)
WG
I/F
茶
TY
RY
LR
RW
BL
BL
BG
BGWR
GD
LY
BW
GD
GW
GW
NWR
GD
LY
BW
GD
GW
GW
NWR
GD
LY
BW
GD
GW
GW
N
白白 茶
茶
緑緑
青青
黄黄
赤赤
緑緑
青青
赤赤 白
白
黄黄
LG
20P
CN4
16P
20P
20P
CE8-1
CE8-9
CE8-2
CE2-1
CE2-2
CN8
CE2-4
CE2-5
CE2-3
CE8-15
CE8-3
B-8-1
B-8-3
CE8-12
CN8-5
CE2-9
CE2-10
CE2-11
CE8-10
CN4-4
CE8-4
CE2-7
B-8-2
CE8-6
CE8-7
B-8-4
CE8-5CE8-13
CE8-14
CE2-8
CE8-11
CN8-3
CN4-3
CN8-2
CE8-8
CN4-2
CN4-1
CN2-1
CN4-5
CN8-4
CN4-6
CN2-2
CN8-1
CN8-12
CN10
G
20
19
18
17
16
15
14
13
12
11
10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
2011
101
⑵TD
JS10
0D-2
L2
− 2� −
1.走行用エンジンが始動され,『RUN/STOP』スイッチを押す(電源ON)と表示パネルが点灯し,以下の機器が作動します。・負荷電源リレーが通電され,各負荷の上流側にバッテリ電圧が掛かります。・コンデンサファンモータリレー(ARFM21,22,23,24)が通電され,コンデンサファンFM21, 22, 23, 24
が回ります。・サーモスタットリレー(ARRTS,RTS2) が通電され,コンプレッサクラッチが繋がります。 コンデンサ出口電
磁弁SV31,32,液ライン電磁弁SV51,52 が通電され,弁が開きます。・エバファンモータリレー(ARFM1F1, 1F2, 1F3, 1F4)が通電され,エバファンFM1F1,1F2,1F3, 1F4 が回ります。
A 冷却運転
11.3 動作説明(1 型を対象に説明します)⑴ エンジン駆動の場合
BATTTD1
TH
LIGHT
PC
PR
IG
ET
HP
LP
PC/PR
TD12
HP2
LP2
ET2
リレー基板Rへ
T1
SWSET
SWRUN/STOP
DEFROST
SW
SW
SW
SW
UP
DOWN
MODE
リレー基板Lメイン基板キャビンコントローラ
FLFL
メイン基板へ
メイン基板へ
MCL2
AR
AR
ARARAR ARAR
FM24FM23DHFM1F4FM1F3
ARAR AR
F13 F14 F61 F33 F34F22
ARAR AR
FUSE
AR
F72
ARAR AR AR
D D
AR
SV
D DD
DDD D D D
D D D
MCL1
FM22FM21FM1F2FM1F1
FUSE
ARARAR
AR
ARAR
F11 F12 F31F2F7
AR
FET
SV SV SV SV
HPS
HPS2
GND
T3 T2 T9 T5 T7 T13 T15 T3 T2 T9 T5 T7 T11 T13 T15
T1 T8 T4 T6 T10 T12 T14リレー基板Rメイン基板へ
D DD
T8 T4 T6
F32
T12 T14
GND
(1) エンジン駆動の場合
A 冷却運転
D D DDD
T1
FM1F1RTS FM1F2 FM21 FM22
GND
RTSFM22FM1F2 FM21FM1F1 FM1F3
FM1F3RTS2
GND
FM1F4
DHRTS2FM1F4 FM24FM23
FM23DH FM24
M
M
M2
M2
SVSV SV2111 31 51
7
1
BL
BL
LGLG
LG
WBN
LG
BB
WW
WYWY
BRBR
YL
YLY
Y
BY
8
102017
52
11
1
9,19
G
4
1312
14
1615
BR18
4
5
18
12
22
21
7
15
6
14
404756
424958
52
647365746676
891617
WY
68799091
9394
17
12
GD
GD 26
32
505960
414857
HY 46
70826980
WL
WL25
37(BrR)
44
WLG
WR
BG
G
BL
YGG
YG
RBG
RB
G
TY(BrY)
TBG
TB
TY(BrY)
LG
LY
TW(BrW)
YR
G
LY
YRYBYB
TW(BrW)
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
T2
LW LBLRGL
1
B
B
762 3 4
a
RW
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
RB
12 5222 32
LG YW YBLYGb
BR
17161513 14
R RGTR
12
a
b
1
− 28 −
�. 走行用エンジンが始動され,『RUN/STOP』スイッチを押す(電源ON)と表示パネルが点灯し,以下の機器が作動します。・負荷電源リレーが通電され,各負荷の上流側にバッテリ電圧が掛かります。・サーモスタットリレー(ARRTS,RTS2)が通電され,コンプレッサクラッチが繋がります。
ホットガス電磁弁SV11,12,液ライン電磁弁SV51,52 が通電され,弁が開きます。・数秒後,液ライン電磁弁SV51,52 の通電を解除します。 エバファンモータリレー(ARFM1F1,1F2,1F3,1F4)
が通電され,エバファンFM1F1,1F2,1F3,1F4 が回ります。2.高圧圧力が規定値より高い場合は,コンデンサ出口電磁弁SV31,32 が通電され,弁が開きます。
B 加温運転
BATTTD1
TH
LIGHT
PC
PR
IG
ET
HP
LP
PC/PR
TD12
HP2
LP2
ET2
リレー基板Rへ
T1
SWSET
SWRUN/STOP
DEFROST
SW
SW
SW
SW
UP
DOWN
MODE
リレー基板Lメイン基板キャビンコントローラ
FLFL
メイン基板へ
メイン基板へ
MCL2
AR
AR
ARARAR ARAR
FM24FM23DHFM1F4FM1F3
ARAR AR
F13 F14 F61 F33 F34F22
ARAR AR
FUSE
AR
F72
ARAR AR AR
D D
AR
SV
D DD
DDD D D D
D D D
MCL1
FM22FM21FM1F2FM1F1
FUSE
ARARAR
AR
ARAR
F11 F12 F31F2F7
AR
FET
SV SV SV SV
HPS
HPS2
GND
T3 T2 T9 T5 T7 T13 T15 T3 T2 T9 T5 T7 T11 T13 T15
T1 T8 T4 T6 T10 T12 T14リレー基板Rメイン基板へ
D DD
T8 T4 T6
F32
T12 T14
GND
(1) エンジン駆動の場合
B 加温運転
D D DDD
T1
FM1F1RTS FM1F2 FM21 FM22
GND
RTSFM22FM1F2 FM21FM1F1 FM1F3
FM1F3RTS2
GND
FM1F4
DHRTS2FM1F4 FM24FM23
FM23DH FM24
M
M
M2
M2
SVSV SV2111 31 51
7
1
BL
BL
LGLG
LG
WBN
LG
BB
WW
WYWY
BRBR
YL
YLY
Y
BY
8
102017
52
11
1
9,19
G
4
1312
14
1615
BR18
4
5
18
12
22
21
7
15
6
14
404756
424958
52
647365746676
891617
WY
68799091
9394
17
12
GD
GD 26
32
505960
414857
HY 46
70826980
WL
WL25
37(BrR)
44
WLG
WR
BG
G
BL
YGG
YG
RBG
RB
G
TY(BrY)
TBG
TB
TY(BrY)
LG
LY
TW(BrW)
YR
G
LY
YRYBYB
TW(BrW)
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
T2
LW LBLRGL
1
B
B
762 3 4
a
RW
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
RB
12 5222 32
LG YW YBLYGb
BR
17161513 14
R RGTR
12
a
b
1
− 2� −
�. 運転中にデフロストタイマが作動,又はデフロストスイッチを押すと以下の機器が作動します。・負荷電源リレーが通電され,各負荷の上流側にバッテリ電圧が掛かります。・ドレンホースヒータリレー(ARDH)が通電され,ドレンホースヒータDH(オプション)が通電します。・サーモスタットリレー(ARRTS,RTS2)が通電され,コンプレッサクラッチが繋がります。
ホットガス電磁弁SV11,12,液ライン電磁弁SV51,52 が通電され,弁が開きます。・数秒後,液ライン電磁弁SV51,52 の通電を解除します。
2.高圧圧力が規定値より高い場合は,コンデンサ出口電磁弁SV31,32 が通電され,弁が開きます。3.エバ出口温度センサ ET,ET2 の検出温度が規定値を超えると全ての負荷を無通電とし,デフロストを終了
します。その後,自動的に運転を再開します。 また,ドレンホースヒータDHはデフロスト終了後も10分間は通電します。(備考)エバファンFM1F1,1F2,1F3,1F4は,他の機器より遅延して始動します。
C デフロスト運転
BATTTD1
TH
LIGHT
PC
PR
IG
ET
HP
LP
PC/PR
TD12
HP2
LP2
ET2
リレー基板Rへ
T1
SWSET
SWRUN/STOP
DEFROST
SW
SW
SW
SW
UP
DOWN
MODE
リレー基板Lメイン基板キャビンコントローラ
FLFL
メイン基板へ
メイン基板へ
MCL2
AR
AR
ARARAR ARAR
FM24FM23DHFM1F4FM1F3
ARAR AR
F13 F14 F61 F33 F34F22
ARAR AR
FUSE
AR
F72
ARAR AR AR
D D
AR
SV
D DD
DDD D D D
D D D
MCL1
FM22FM21FM1F2FM1F1
FUSE
ARARAR
AR
ARAR
F11 F12 F31F2F7
AR
FET
SV SV SV SV
HPS
HPS2
GND
T3 T2 T9 T5 T7 T13 T15 T3 T2 T9 T5 T7 T11 T13 T15
T1 T8 T4 T6 T10 T12 T14リレー基板Rメイン基板へ
D DD
T8 T4 T6
F32
T12 T14
GND
(1) エンジン駆動の場合
C デフロスト運転
D D DDD
T1
FM1F1RTS FM1F2 FM21 FM22
GND
RTSFM22FM1F2 FM21FM1F1 FM1F3
FM1F3RTS2
GND
FM1F4
DHRTS2FM1F4 FM24FM23
FM23DH FM24
M
M
M2
M2
SVSV SV2111 31 51
7
1
BL
BL
LGLG
LG
WBN
LG
BB
WW
WYWY
BRBR
YL
YLY
Y
BY
8
102017
52
11
1
9,19
G
4
1312
14
1615
BR18
4
5
18
12
22
21
7
15
6
14
404756
424958
52
647365746676
891617
WY
68799091
9394
17
12
GD
GD 26
32
505960
414857
HY 46
70826980
WL
WL25
37(BrR)
44
WLG
WR
BG
G
BL
YGG
YG
RBG
RB
G
TY(BrY)
TBG
TB
TY(BrY)
LG
LY
TW(BrW)
YR
G
LY
YRYBYB
TW(BrW)
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
T2
LW LBLRGL
1
B
B
762 3 4
a
RW
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
RB
12 5222 32
LG YW YBLYGb
BR
17161513 14
R RGTR
12
a
b
1
− 30 −
�. 運転中に庫内温度が設定温度に達し,サーモOFFすると 以下の機器が作動状態となります。(備考)サーモのON / OFF判定は,�0 ページ参照。・負荷電源リレーが通電され,各負荷の上流側にバッテリ電圧が掛かります。・サーモスタットリレー(ARRTS,RTS2) が無通電になると同時に ホットガス電磁弁SV11,12を10秒
間(又は,HP − LP ≦ 0.2MPa となるまで)通電します。・ エバファンモータリレー(ARFM1F1,1F2,1F3,1F4)が通電され,エバファンFM1F1,1F2,1F3,1F4
が回ります。
D サーモ停止
BATTTD1
TH
LIGHT
PC
PR
IG
ET
HP
LP
PC/PR
TD12
HP2
LP2
ET2
リレー基板Rへ
T1
SWSET
SWRUN/STOP
DEFROST
SW
SW
SW
SW
UP
DOWN
MODE
リレー基板Lメイン基板キャビンコントローラ
FLFL
メイン基板へ
メイン基板へ
MCL2
AR
AR
ARARAR ARAR
FM24FM23DHFM1F4FM1F3
ARAR AR
F13 F14 F61 F33 F34F22
ARAR AR
FUSE
AR
F72
ARAR AR AR
D D
AR
SV
D DD
DDD D D D
D D D
MCL1
FM22FM21FM1F2FM1F1
FUSE
ARARAR
AR
ARAR
F11 F12 F31F2F7
AR
FET
SV SV SV SV
HPS
HPS2
GND
T3 T2 T9 T5 T7 T13 T15 T3 T2 T9 T5 T7 T11 T13 T15
T1 T8 T4 T6 T10 T12 T14リレー基板Rメイン基板へ
D DD
T8 T4 T6
F32
T12 T14
GND
(1) エンジン駆動の場合
D サーモ停止
D D DDD
T1
FM1F1RTS FM1F2 FM21 FM22
GND
RTSFM22FM1F2 FM21FM1F1 FM1F3
FM1F3RTS2
GND
FM1F4
DHRTS2FM1F4 FM24FM23
FM23DH FM24
M
M
M2
M2
SVSV SV2111 31 51
7
1
BL
BL
LGLG
LG
WBN
LG
BB
WW
WYWY
BRBR
YL
YLY
Y
BY
8
102017
52
11
1
9,19
G
4
1312
14
1615
BR18
4
5
18
12
22
21
7
15
6
14
404756
424958
52
647365746676
891617
WY
68799091
9394
17
12
GD
GD 26
32
505960
414857
HY 46
70826980
WL
WL25
37(BrR)
44
WLG
WR
BG
G
BL
YGG
YG
RBG
RB
G
TY(BrY)
TBG
TB
TY(BrY)
LG
LY
TW(BrW)
YR
G
LY
YRYBYB
TW(BrW)
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
T2
LW LBLRGL
1
B
B
762 3 4
a
RW
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
RB
12 5222 32
LG YW YBLYGb
BR
17161513 14
R RGTR
12
a
b
1
− 3� −
1.電源(AC200V)を ON にする。GL2�(AC 電源表示ランプ)が点灯する。AR2�(AC−DC 切換リレー)が励磁する。(エンジン駆動からモータ駆動へ自動切換)
2.『RUN/STOP』スイッチを押す(電源ON)と表示パネルが点灯し,以下の機器が作動します。・負荷電源リレーが通電され,各負荷の上流側にバッテリ電圧が掛かります。・コンデンサファンモータリレー(ARFM21,22,23,24)が通電され,コンデンサファンFM21, 22, 23, 24
が回ります。・サーモスタットリレー(ARRTS,RTS2) が通電され,アクチュエータリレー(AR22)が励磁し,MS�(電
磁開閉器)が励磁し,M(モータ)に通電し,モータが回ります。・エバファンモータリレー(ARFM1F1,1F2,1F3,1F4)が通電され,エバファンFM1F1,1F2,1F3,1F4
が回ります。
A 冷却運動
⑵ モータ駆動の場合
備考:加温運転・デフロスト運転・サーモ停止はエンジン駆動の場合と同じです。2� 〜 30 ページを参照してください。
7
1
BLBL
LGLG
LG
WBN
LG
BB
WW
WYWY
BRBR
YLYLYY
BY
8
102017
52
11
1
9,19
G
4
1312
14
1615
BR18
4
5
18
12
2221
715
614
404756424958
52
647365746676
891617
WY
68799091
9394
GDGD 26
32
505960414857
HY 46
70826980
T(Br)6
RW 453B
WLWL
2537
BGBG 24
36
GWGW 27
38
NT(Br)
63
BW 553B
N
17
12
(BrR)
44
U V W
2R
U V W
2
B
3R 3
B 2R
762 3 4
LG
17161512 13 14
YW YB R RGLY TRG
7E
7A
7C
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
b
a
T3 T2 T9 T5 T7 T11 T13 T15
T8 T4 T6 T12 T14 T1 T8 T4 T6 T10 T12 T14
BR
B
LW LB RW RBLRGL
7E
7A
7C
B
1
T3 T2 T9 T5 T7 T13 T15
T1
LY
TW(BrW)
YR
YGG
YG
RBG
RB
G
LY
YRYBYB
TW(BrW)
RLRL
RYRY
G
TY(BrY)
TBG
TB
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
TY(BrY)
bLG T2
WLG
WR
BG
G
BL
2
2B
B
3R 3
B
a
T1
1
OCR
50/60Hz
1MS
22AR
23AR1MS
3.7kW
GND
T
S
R
GND
S
R
T
6D5D4D
C
1D 2D 3D
21AR
23AR
21RL 21GL
M
21
21
AR
AR
F22
AR23
2B
S
R
OCR
50/60Hz
1MS
22AR T
T
S
R21
21F
F
OCR
23AR1MS
3.7kWM
GND
T
S
R
GND
BATTr
1
1
PC
PR
FL
PC/PR
21AR
3D
2D
1D
6D5D4D
1D 2D
23AR
21RL 21GL
3
C
D
FL
3D
2D
1D
rT
1S
1R
21
21F
F
OCR
GND
SW SET
SWRUN/STOP
DEFROST
SW
SW
SW
SW
UP
DOWN
MODE
LIGHTIG
21
21
AR
AR
F22
AR23
FM21AR
2221 FMFM
RTSFM22ARARAR
FM1F1AR
SV11 SV21 SV31
FET
TD1
TH
ARRTS
D
MAR
GND
D D D
FM21AR
D
AR
D
ET
HP
LP
GND
FM1F2AR
FM22AR
F11 F12 F31 F32F2F7
SV51
MAR
TD12
HP2
LP2
22AR
21ARET2
TD21
TD22
FM1F2FM1F1
1F2FM1F1FM
FUSE
HPS
HPS2
LS1
LS2
FUSE
MCL1
AR
D D DD
SV12 SV52
RTS2ARARAR
DD D
FM24ARAR
D D
FM23
SV22 SV32
M2AR
F72
M2AR
FM23AR
2423 FMFMDH
FM1F3AR
DHARAR
RTS2
D D D D DD
GND
FM1F4AR
FM24AR
F13 F14 F61 F33 F34F22
22AR
21AR
DH
D
FM1F3 FM1F4
FM1F3FM 1F4
MCL2
リレー基板L リレー基板Rメイン基板へ
メイン基板へ
リレー基板Rへ
メイン基板へ
メイン基板3相AC200V 3相AC200V
キャビンコントローラ
(2) モータ駆動の場合
A 冷却運転
− 32 −
12. 定期点検
定期点検は,下記時期に必要項目を実施してくだ
さい。
38 ページチェックシートに必要事項を記入して
ください。
�. 取付試運転時
2. 1ヶ月毎点検
3. 6ヶ月毎点検
4. 第1回無償点検
5. 第2回無償点検
12.1 取付試運転時⑴ レフユニットのバン貫通部のシール点検
シール剤が確実に処理され,外気侵入がない
か確認する。
⑵ 配管のクランプは適正か点検
走行中に配管が振動しないこと。
⑶ ドレンホースの接続,排水具合,クランプは
適正か確認。
⑷ ベルトの張り,平行度(芯出し),キズ有無
点検
ベルト中央部を指で押え,約 � 〜 �0 ㎜のた
わみに調整してください。
⑸ 他の部分との接触有無点検(コンプレッサ,
プーリベルト,配管,配線)
特に可動部分から異常音が出ていないか
チェックする。
⑹ 取付ボルト増締,レフユニット,コンプレッ
サ,コンプレッサヘッド,マグネットクラッチ,
テンションプーリ,ブラケット,ファンモータ,
ファン取付状況,ユニットの変形,車両側ボ
デーのキズ点検。
⑺ 電気配線間違い,クランプ,端子部のゆるみ
チェック。
⑻ 冷媒系統,オイル漏れ,ガス漏れチェック。
配管の接続箇所,機能部品取付部等。
⑼ 異常音,異常振動
コンプレッサ,マグネットクラッチ,モータ,
ファン,配管等から異常音,異常振動が出てい
ないかチェックする。
⑽ サイトグラスの点検
サイトグラスの色は緑で極端な泡立ちがない
こと。
⑾ サーモスタットによるコンプレッサ,マグ
ネットクラッチ,コンデンサファンの発停
チェック。
⑿ 冷却運転
ディスプレイの温度表示,温度降下は良いか。
⒀ デフロスト動作確認
デフロストスイッチを入れ確認する。
⒁ 高圧スイッチ動作確認
CUT OUT[高圧側]3.�8MPa (32.5kgf/cm2)
⒂ 電源配線点検(アース線,絶縁抵抗)(2 型
のみ)絶縁抵抗測定要領(AC 三相 200V 回路
のみ) 電源端子(R・S・T 又は電源プラグの刃)
を細い銅線で短絡し,絶縁抵抗計(500V メガ)
により,この短絡した部分とアース部分の間の
絶縁抵抗を測定します。
⒃ モータ駆動の動作確認,(運転電流測定)(2
型のみ)
⒄ ブザー鳴り確認(2 型のみ)
⒅ 取扱説明書 , 保証書の説明
12.2 日常の点検ユーザに下記項目を実施する様,必ず説明し
てください。
下記以外は 34 ページ参照
⑴ 走行用エンジン廻りの点検項目を実施する。
⑵ 異常音,異常振動がないことを確認する。
⑶ 可動部分に接触しているものはないか確認す
る。
⑷ コンプレッサベルト(エンジン側及びモータ
側共)
⑸ コンデンサ,エバポレータファンが回ってい
るか確認する。
⑹ ディスプレイの温度表示は適正か確認する。
⑺ 商用電源駆動装置の点検(モータ駆動)
・電源コードは損傷していないか確認する。電源
ボックスのカバーはしっかり固定されているか
確認する。
・ 電源コンセント部に水が入っていないか確認する。
− 33 −
材質
ヘッドマークネ
ジ径
・モータが回っているか確認及び運転中の異音が
出ていないか確認する。
⑻ 輸送中は時々ディスプレイを見て庫内設定温
度を維持していることを確認する。
12.3 1ヶ月毎の点検⑴ ベルトのゆるみ,平行度(芯の出方),キズ
の有無を点検する。(ベルトのたわみは � ㎜〜
�0 ㎜程度)
⑵ 他の部分との接触有無点検(コンプレッサ
プーリ,ベルト,配管,配線)
⑶ レフユニット,ドレン排水口掃除
やわらかいブラシでていねいに汚れを落す。
かたいブラシを使用するとフィンが変形しま
す。
注意:⒜ 高圧洗浄機にて高圧洗浄を行うと ,
コンデンサフィンが潰れますので絶
対に行わないでください。
⒝ スチーム洗浄は装置内の圧力が異常
に上昇し,危険ですから絶対に行わ
ないでください。
⑷ 冷媒サイトグラスの色,フラッシュ度合い点検
緑色=正常,黄色=異常(水分混入),泡立
ちが多い場合=冷媒不足(水分混入の場合ドラ
イヤ交換,冷媒交換が必要)
⑸ 冷却点検(ディスプレイの温度表示,高低圧
圧力点検)
3� ページの標準運転圧力表をご覧ください。
⑹ 36ページの定期点検時の注意事項を実施する。
12.4 6ヶ月毎の点検⑴ 取付試運転時及び1ヶ月毎の点検項目を実施
する。(除電気配線間違い有無)
⑵ リレー接点点検
ショートによる接点不良修正
⑶ 36ページの定期点検時の注意事項を実施する。
12.5 第1回及び第2回無償点検6ヶ月毎の点検項目を実施する。
12.6 各部ボルト締付トルク一覧表⑴ フレアナット標準締付トルク
締付トルク N·m (kgf·m)
�.8 〜 �4.� (� 〜 �.5)
��.6 〜 2�.4 (2 〜 3)
34.3 〜 44.� (3.5 〜 4.5)
4�.0 〜 58.8 (5 〜 6)
58.8 〜 68.6 (6 〜 �)
⑵ 一般ボルトの締付トルク
N・m(kgf・m)
SS400 S45C SUS304
なし or 4 △ or 7 なし
0.6 〜 �.0 �.0 〜 �.5 0.8 〜 �.0 M3 (0.06 〜 0.�) (0.� 〜 0.�5) (0.08 〜 0.�)
�.0 〜 �.5 2.0 〜 3.0 2.0 〜 2.5 M4 (0.� 〜 0.�5) (0.2 〜 0.3) (0.2 〜 0.25)
2.0 〜 2.5 4.0 〜 5.0 3.4 〜 4.4 M5 (0.2 〜 0.25) (0.4 〜 0.5) (0.35 〜 0.45)
3.5 〜 4.4 6.� 〜 8.3 6.4 〜 �.8 M6 (0.36 〜 0.45) (0.� 〜 0.85) (0.65 〜 0.8)
8.4 〜 �.8 ��.� 〜 ��.6 �6.� 〜 ��.6 M8 (0.86 〜 �) (�.8 〜 2) (�.� 〜 2)
��.0 〜 ��.6 35.3 〜 40.2 33.3 〜 8.2 M10 (�.�3 〜 2) (3.6 〜 4.�) (3.4 〜 3.�)
2�.4 〜 33.3 5�.8 〜 6�.6 56.� 〜 65.� M12 (3 〜 3.4) (6.� 〜 �.�) (5.8 〜 6.�)
4�.� 〜 53.0 �6.� 〜 �0�.� ��.2 〜 �04.� M14 (4.8 〜 5.4) (�.8 〜 ��) (�.3 〜 �0.�)
�3.5 〜 84.3 �56.� 〜 ��6.5 �42.2 〜 �65.� M16 (�.5 〜 8.6) (�6 〜 �8) (�4.5 〜 �6.�)
適用銅管
φ 6.35
φ 9.52
φ 12.7
φ 15.88
φ 19.05
− 34 −
12.7 日常点検時の注意事項下記項目はユーザの方へ実施するよう,必ず指導してください。
�
2
3
4
ガス漏れ点検
コンデンサコイルの洗浄
本体塗装
長時間停止時の注意
サイトグラスにより冷媒量を判断できるので日常点検として実施する。
コイル汚れによる熱 交 換 の 低 下 防止。
長時間使用されたユニット金属部の塗装欠落,錆の発生処置。
長時間不使用時にコンプレッサへの冷媒寝込みを減らすこと及びシャフトシールの油切れ防止。
�. 冷媒量ガス漏れで冷媒量が不足の時は泡立ちが多く,極端に冷媒不足の時は白く(フラッシュ状態)見える。
2. 水分の有無チェックカラーが緑色の場合は正常,黄色の場合は水分が下記の状態で異常状態。
�40ppm 以上(冷媒温度 38℃)
�. 高圧水流を直接フィンにかけるとフィンがつぶれるのでホース水流によるブラシ洗浄とすること。
�. 塗装面への飛石,キズ等により発生する錆は気付かない間に進行してしまう。初期の錆はタッチアップで進行を充分防止できる。
�. ユニットを長時間使用しない場合は,3 〜 4 日に一度位の割合で�5 分間程度運転する。
2 形の場合 エンジン及びモータ駆動運転
を 3 〜 4 日に一度位の割合で �5 分間程度運転する。
�. 冷媒量不足・冷却不良,不冷。・吐出ガス温度の
上昇。2. 水分の侵入。
・膨張弁詰まり。・ドライヤ詰まり。
�. コンデンサコイルの汚れ。
HPS 作動,冷凍能力不足。
�. パ ネ ル の 穴 あき,亀裂。
2. パネルの脱落。
�. コンプレッサを長時間停止しておくと,内部に冷媒液が溜まり込み,これが起動時に潤滑不良を起こしコンプレッサ焼付を起こす。
ま た, シ ャ フ トシール部の油切れにより,冷媒ガス漏れを起こすことがある。
�. 漏れ箇所を点検,処理の上,冷媒を補充する。
2-� 冷 媒 回 収, ドライヤ交換の上,真 空 引 き を 実 施し,冷媒を規定量チャージする。
2-2 コンプ油量も同様に点検補充をする。
�. こまめにコイルの汚れ除去洗浄を実施する。
�. 錆 発 生 を 確 認 し たら,早い時期に該部をサンドペーパ等で清掃の上,タッチアップによる補修を実施する。
2. 穴あき,亀裂まで発展した部品は交換
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
サービス店へ
サービス店へ
− 35 −
5
6
�
8
冷凍装置のみ使用しない時の注意
冷凍車を冷蔵庫代わりに使用する時の注意
庫内への荷物の積込み方
2 型モータパック電源
コンプレッサベルトは外さない。
予冷,積込品の保冷,余り荷の夜間保冷に利用の商用電源駆動装置を長時 間, 冷 蔵 庫 代わりに使用した場合,デフロストトラブルの防止
�. 庫 内 で の 風の循環が確保できるように,充分な隙間を開けて,荷物を積む。
2. ドアを開けて荷物の積み降ろしをする時は,ユニットを停止して行う。
やむを得ない場合を除き,�・2 系統とも運転してください。
�. 車両は使用して冷凍装置は長時間使用しないというような場合でもコンプレッサのベルトは外さない。
長時間 , 連続で冷蔵庫代わりに使用する場合は1週間に1回は庫内を完全にプラス温度にしてフロストした氷をとかす。
�. 特に重要な寸法は次の 4 箇所である。
�. 電源プラグは両系統ともに差込む。
2. やむを得ず片側運転するときは2 系統側を使用する。
�. ベルトの張力により軸系のベアリング類が固定された状態になっているがベルトを外した状態で走行すると該部に振動によるフレッチングコロージョンが発生することがある。
�. デフロスト水の氷結によりドレンパイプ詰り,排水不良氷が成長し,デフロストパイプ及び冷却コイルをつ ぶ す こ と が ある。
�. 庫内の上下,前後での温度むらが大きくなることがある。
2. 風を循環させてドアを開けると,庫内の冷気が,外気と入れ替わり,庫内温度が上昇する。
�. � 系統側の片側運転が長時間行うとバッテリ上がりとなります。
�. 寸法はできるだけ大きい方が庫内の温度むらが少ない。
2. 両側面の積荷との隙間は 30 ㎜以上あること。
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
− 36 −
12.8 定期点検時の注意事項
�
2
3
コンプレッサベルトの張り
車体側アース線の点検ハーネス保持処理点検
冷凍機油
直結式のエンジンプーリ,アイドルプーリ,クラッチプーリ間のベルト張力。
ユ ニ ッ ト 及 び,バッテリアース線の車両シャーシ部へのアース線端末部の処理。
圧縮機へチャージする冷凍機油使用時の注意
�. ベルト調整はテンションメータを使用し適正な張りを与える。
2. 新品のベルトは初期に伸びを起こすので当初 �0Hr 程度運転したら張りなおす。
3. 後は �00Hr 毎に点検,調整する。
�. アース線は車両の走行振動で内部断線しないよう,端子部のクランプ及びシーラ塗布を行う。シャーシ側の塗装は落とすこと。
�. 冷凍機油(ダイヤモンドフリーズ MA32R)は吸湿性が非常に高いため冷凍機油を取り扱う時は速やかに作業する。
2. 残油は再使用しないで廃却処理とする。
3. 使用するオイル缶は冷凍機油を除去し,乾燥状態にて保管する。
�. 緩みすぎ。・ベルトスリップ。・能力ダウン。
2. 張りすぎ・プーリベアリン
グ異常。・ベルト早期摩耗。・エンジンクラン
ク折れ。
�. リレー焼損等が原因となる故障多数。
2. 端子部の腐食による端子折れ。
3. 接触不良。
�. 長時間空気に触れた冷凍機油を使用すると各部に詰りが発生する。
�. 適正張力。直結式。
�0kg の力で押し � 〜�0 ㎜のたわみ。
�. 点検つど確認。2. 配線の各端子部も
シーラを塗布する。 (除コントロール BOX
内)
�. 長時間空気に触れた冷凍機油は使用しない。
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
− 3� −
4
5
6
冷媒回路内の洗浄及びクリーニング運転
市販部品
塗装部分への補修
コンプレッサ故障によりコンプレッサ交換を実施した時には冷媒,オイル の 汚 れ を 確 認し,* 必要ならば回路内の洗浄又は,クリーニング運転を実施する。 (∗)右記欄 (予
想される故障)4 項の場合
市販部品使用時の注意。
ユニット金属部の塗装欠落発錆に対する早期処置。
�. 冷媒回路内の洗浄⑴ HCFC�4�b を封入し,別ポンプ
で循環させ,回路内を洗浄の後,HCFC�4�b を回収し真空引き後,冷媒封入のこと。
2. クリーニング運転⑴ 新しいコンプレッサに交換し,
真空引,ガスチャージを行い,冷却運転を約 � 時間(デフロスト運転を約 �5 分間)行う。
⑵ その後,冷媒を回収し,ドライヤを交換する。コンプレッサ冷凍機油を交換して,再度真空引,ガスチャージを行う。
以上でコンプレッサの再度の故障が防止できる。
�. 市販部品はサイズや容量の確認だけで安易に使用しないこと。
�. 発生した錆は放って置くと,どんどん進行し二次的な損傷にまで発展するので,ワイヤブラシ,サンドペーパ等で錆を落とし,よく洗浄の上,タッチアップ等,適切な補修作業を行う。
�. 不冷。2. 膨張弁詰まり。3. ド ラ イ ヤ 詰 ま
り。4. コンプレッサの
症状・焼付を起こして
いる場合。・残油が黒色に近
く,金属粉が混入している場合。
・旋回,固定スクロール等の摺動部に摩耗,キズが多い場合。
コンプレッサに上記のような症状が起きた場合には,冷媒回路も汚れている可能性があるためコンプレッサ交換後も短時間にて同種故障が再発することがある。
�. テンションプーリベアリングの場合では,シール構造の違う(非接触シール形)ベアリン グ を 使 用 す ると,交換後も短時間で故障が発生する。
2. ヒューズは特性が異なるものを使用すると保護できなかったり誤動作する。
�. パネル類の穴あき,亀裂。
2. パネルの脱落。
�. HCFC�4�b は 洗 浄用冷媒である。
�. 純正部品に交換する。
�. 穴あきや亀裂にまで発展している部品は,走行中の脱落事故防止のためにも交換する。
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
− 38 −
12.9 小・中形(取付試運転,定期点検)チェックシート
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○
○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
日 常 点 検
シーズンイン点検
庫内温度℃高圧 MPa (kgf/cm2)低圧 MPa (kgf/cm2)
備 考
製 番コンプレッサキットレ フ ユ ニ ッ ト 形式 冷凍ユニット 番号 取 付 会 社 名
点 検 項 目
レフユニットのバン貫通部のシール点検
配管のクランプは適正か点検
ドレンホースの接続は確実かクランプは適正か点検
ベルトのゆるみ,平行度(芯の出方),キズ有無点検
他の部分との接触有無点検(コンプレッサ,プーリ,ベルト,配管,配線)
取付ボルト増締(レフユニット,コンプレッサ,コンプレッサヘッド,ブラケット,マグネッ
トクラッチ,テンションプーリ,ファンモータ,ファン)
電気配線間違有無,クランプは適正か点検
電気配線,端子ゆるみ,配線,被覆損傷有無点検
リレー接点点検
レフユニット,ドレン排水口掃除
冷媒系統の操作弁は開いているか点検(ゲージマニホールド取付)
冷媒系統ガス漏れ(油漏れ)点検
異常音,異常振動(コンプレッサ,マグネットクラッチ,モータ,ファ
ン,配管)有無点検
冷媒サイトグラスの色,フラッシュ度合点検
サーモスタットによるコンプレッサ,マグネットクラッチの発停,コ
ンデンサファンの発停,確認点検
冷却点検(デジタル表示部温度の表示,高低圧圧力点検)
デフロスト動作確認
高圧スイッチ
動作確認
コンデンサコイルの洗浄
客 先 名
点 検 時 期
冷却点検
取付試運転時
一ヶ月毎
六ヶ月毎
第一無償点検
第二
バンメーカ
車 両
客 先 認 印
納入年月日点検年月日
点検会社名点 検 者 名
点 検 結 果
・ ・
備 考
外 温 ℃
注)所定温度に下がるま
で運転のこと
時刻項目
− 3� −
コンプレッサ回転数2950min-1
10 15 20 25 30 35 40
(1)TDJS100D-CS90Rコンプ
(MPa)
(MPa)
高圧圧力
低圧圧力
コンデンサ吸込空気温度(℃)(外気温度)
庫内温度 0℃
庫内温度 -18℃
庫内温度 0℃
庫内温度 -18℃
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.8
1.0
1.2
1.4
1.6
1.8
2.0
2.2
2.4
2.6
2.8
コンプレッサ回転数2100min-1
10 15 20 25 30 35 40
(2)TDJS100D-CS150Vコンプ
(MPa)
(MPa)
高圧圧力
低圧圧力
コンデンサ吸込空気温度(℃)(外気温度)
庫内温度 0℃
庫内温度 -18℃
庫内温度 0℃
庫内温度 -18℃
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.8
1.0
1.2
1.4
1.6
1.8
2.0
2.2
2.4
2.6
2.8
12.10 標準運転圧力表⑴ TDJS100D-CS90R コンプ
⑵ TDJS100D-CS150B コンプ
− 40 −
13.1 冷媒系統の故障診断⑴ 冷媒系統の故障内容と原因表
デフロストができない
冷凍能力が無い
コンプレッサより音がでる
コンプレッサが吸入圧力を維持しない
コンプレッサが吸入しない
吸入配管に霜がつく
サイトグラスに泡が見える
低圧が高い
低圧が低い
高圧が高い
○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○
○
○ ○
○ ○ ○
○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
○
○ ○
○
○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○
○ ○
○ ○ ○
○
○ ○
冷媒のオーバチャージ
冷媒の不足
冷媒が全然ない
コンデンサの吸入空気温度が高すぎる
コンデンサの目詰り
コンデンサの吸込空気温度が低すぎる
冷凍サイクルに空気が混入している
コンデンサファンの停止
エバポレートの目詰り
エバポレータの霜取りが必要
コンプレッサ吐出弁の漏れ
冷凍機油の循環量が多い
コンプレッサ,マグネットクラッチの締付不良
コンプレッサのベアリングが不良
コンプレッサのバルブプレートが破損
イクスパンションバルブの感温筒不良
イクスパンションバルブの感温筒の取付不良
イクスパンションバルブの開きすぎ
イクスパンションバルブの閉じすぎ
イクスパンションバルブの詰り
液バックしている
低圧側が詰っている
高圧側が詰っている
故 障
原 因
13. 故障とその原因
− 4� −
⑵ 圧力計による診断
圧力標準値(参考)
但し,庫内温度 0℃近辺
冷媒圧力高 圧
低 圧
〔コンデンサ入口空気温度〕+(約 �4 〜 �6℃)の飽和圧力
〔冷風入口温度〕−約 20℃の飽和圧力
No. 圧 力 原 因 の 主 た る も の
�
2
3
4
5
6
高圧も低圧も高過ぎる
高圧がやや低い,低圧が高過ぎる
高圧がやや高く,低圧が高過ぎる
高圧ほぼ正常,低圧が低過ぎる
(エバポレータにすぐ霜がつく)
高圧が高過ぎ,低圧ほぼ正常
高圧も低圧も低過ぎる
�. 冷媒過多(液バックをともなう)
冷媒を規定量まで回収する。
2. 庫内温度が非常に高い。
�. 弁割れ等によるコンプレッサ吸入不良(修理)
�. イクスパンションバルブの開きすぎ(調整)
2. イクスパンションバルブ感温筒が吸入管に接触不良
(修正)
�. 冷媒少な気味(冷媒チャージ)
2. ドライヤの詰り,又はイクスパンションバルブの詰り
(交換,調整)
3. エバポレータファンの故障(修理)
�. コンデンサの汚れ(掃除)
2. コンデンサ風量少ない
3. 外温高い。
4. 装置内に不凝縮ガスが混入(真空引きガスチャージ)
5. コンデンサ用ファンの故障(修理)
�. 極端に冷媒が少なすぎる(冷媒チャージ)
イクスパンションバルブでシューシューと音がする。
2. 外温低い。風量過多
− 42 −
⑶ 冷却不足
故 障 の 原 因 処 置
⑴ 風があまり出ない⒜ エバポレータコイルがフ
ロストしている。⒝ デフロストソレノイドバ
ルブが作動している。
⑵ 保冷バンに隙間があり外気が入る。
⑶ サイトグラスから気泡がたくさん見え,冷媒が少なくなっている。
⑷ コンデンサコイルの汚れ
⑸ 前記⑴⑵⑶⑷が正常な場合⒜ イクスパンションバルブ
の詰り
⒝ イクスパンションバルブの開きすぎ
⒞ コンプレッサのバルブの故障
⒜ デフロストタイマ作動時間を変更してみてください。⒝ 手動デフロスト運転を行ってください。⒞ デフロスト運転中であれば正常であるが,冷却運転中にデフロスト
ソレノイドバルブが作動している場合は点検してください。
点検し,隙間をなくすように修正してください。
ガス漏れ箇所を点検し,修理してから冷媒を補充してください。
水で洗う。ただし,かたいブラシなどでこするとフィンがつぶれるので注意してください。
⒜ ゲージマニホールドを接続しエンジンを始動し,コンプレッサが回っていることを確認する。高圧側圧力も多少低い値を示すが,低圧側 3� ページが示す圧力より低い値を示すときはイクスパンションバルブの詰りか,ドライヤの詰りである。�) イクスパンションバルブの詰りは,水分がイクスパンションバル
ブの出口で凍結していて穴をふさいでいることがあるので,一度運転を停止し中の氷が溶けてから感温筒を浮かした状態で再びコンプレッサを回すと,低圧側圧力が上昇する。しかし,しばらく運転すると再び正常運転時圧力より低い圧力を示す場合は,水分がサイクル内に入っていることが考えられます。感温筒を浮かしても低圧ゲージが上がらない場合は,イクスパンションバルブの固着・感温筒のガス漏れなどが考えられます。(交換)
2) 水分が入っている場合は冷媒を回収し,ドライヤを交換,真空引きは「反復真空法」を用いて完全に水分を取り除いてから冷媒をチャージします。
なお,ドライヤが詰っている場合も低圧ゲージが正常運転時圧力より低い圧力を示すことがありますが,この場合ひどいときにはドライヤ以後の配管に霜がたくさん付きます。また,少し詰っている場合は,ドライヤの前と後で温度差ができます。(交換)
⒝ 低圧側圧力が高いと同時にコンプレッサの低圧側に霜を生じる場合,イクスパンションバルブが開きすぎにより,液冷媒のままコンプレッサに入ることを示しています。感温筒が浮いていないか点検してください。イクスパンションバルブが固着していることがあります。
⒞ 高・低圧の圧力差が少ない場合は,コンプレッサのバルブ故障か,イクスパンションバルブの開きすぎで,バルブの開きすぎは⒝で判定し,コンプレッサのバルブ不良はゲージマニホールドを接続したまま高・低圧の圧力差が正常かどうかを点検してください。
コンデンサの温度がほとんど上がらない場合は,コンプレッサが圧縮していないことが考えられます。(点検,修理)
− 43 −
⑷ 異音がする
故 障 の 原 因 処 置
⒟ 冷媒が多すぎる。
⒠ 空気が装置中にたくさん混入している。
⒟ この判断は少しむずかしいが,傾向としては,�) 高圧ゲージが高く指示する。すなわち運転時圧力が 3� ページの
高圧圧力より高い値を示します。2) 高温時でコンプレッサを回転してもサイトグラスから気泡が見ら
れない。たとえば外気温が 35℃以上のときに扉を全開にした状態でコンプレッサを回しても気泡が見られない。
過充てんと思われる場合は,徐々に規定量まで回収してください。⒠ 高圧ゲージがかなり高く指示しているが,サイトグラスから気泡が
たくさん見え冷えも悪いという場合は,空気が混入している。空気は冷媒より軽いので,装置の一番上の高いところに集まるのでエアパージはできない。真空引きをする必要があります。
故 障 の 原 因 処 置
⑴ 取付工事不良
⑵ コンプレッサ内部から金属音などがする。
⑶ ベルトのゆるみ
⑷ ファンが接触している。
⑸ コンプレッサの液圧縮
点検・修理・増締を行う。
分解して内部を点検し,修理又は交換する。
張り直しを行う。
点検・修理。
イクスパンションバルブ及び冷媒量の点検。
− 44 −
13.2 冷媒チャージ方法
⑴ 1 型用チャージ方法
⒜ R404A 用真空引きゲージマニホールド高圧側をサービスポート C,低圧側をサービスポートⒹとサービスポートⒺに
ティーを使用して接続し,3 ヶ所より 60 分以上真空引きを行ってください。サービスポートⒷにホースを接続し,真空引き中に冷凍機油 500cc を吸入させてください。また,窒素等でガス漏れをチェックした場合は,サービスポートⒸ,Ⓓ,Ⓔより残圧をバージしてか
ら真空引きをしてください。⒝ R404A 用冷媒チャージ
① ボンベを計量器に乗せて,ボンベの重量を見ながら,液でサービスポートⒷ,Ⓒより規定量チャージします。
② 本システムは複合弁が付いていますので,主弁を開くための圧力が HP 取出し配管に必要となります。エンジン運転前にサービスポートⒺより30 〜 50g(チャージホース � 本分)の冷媒を液でチャージしてください。
③ 圧力が上昇し緩和(液冷媒の流動がなくなる)状態になったら,そのときのチャージ量を確認してください。
注意:規定チャージ量以上入れないように注意してください。④ 規定チャージ量入らない場合は,エンジンをスロー運転(アイドリング程度)させコンプレッサを動
かして,追加チャージしてください。規定チャージ量いおける標準運動圧力は,3� ページを参照してください。
⒞ 冷媒回収液ライン電磁弁 SV5F を開にして,サービスポートⒶ,Ⓓ,Ⓔ,から冷媒を回収してください。
液
サイフォン管付 (立てたまま液冷媒を充填できる。)
注(₂)
計 量 器
サービスバルブB C
注1 R404A 冷媒は,混合冷媒のためそのままガスでチャ
ージすると封入組成が変化し,所定の性能が得らない
ばかりか,機器への障害をもたらすことがあります。
注2 ボンベは,サイホン管付きか否かは外観からは分か
り難いので,サイホン管付きの場合はその旨をラベル
等で表示しています。表示のない場合は倒立させてチ
ャージしてください。
エバポレータ2
エバポレータ1
アキュムレータ1
アキュムレータ2
サービスポート(A)サービスポート(A)
サービスポート(B)サービスポート(B)
サービスポート(C)サービスポート(C)
サービスポート(E)
サービスポート(D)
サービスポート(D)
サービスポート(E) 複合弁2複合弁1
オイルセパレータ1 オイルセパレータ2コンデンサ2コンデンサ1
サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
SV11
SV21
SV31 SV32
SV51
SV52
SV22
SV12
ヒートイクスチェンジャ1
ヒートイクスチェンジャ2
コンプレッサ1 コンプレッサ2SD SD
HP取出し配管HP取出し配管
13.2 冷媒チャージ方法
(1)1型チャージ方法
レフユニット
− 45 −
⑵ 2 型用チャージ方法
⒜ R404A 用真空引きゲージマニホールド高圧側をサービスポートⒸ,低圧側をサービスポートⒹとサービスポートⒺに
ティーを使用して接続し,3 ヶ所より 60 分以上真空引きを行ってください。サービスポートⒶにホースを接続し,真空引き中に冷凍機油 500cc を吸入させてください。また,窒素等でガス漏れをチェックした場合は,サービスポートⒸ,Ⓓ,Ⓔより残圧をパージしてか
ら真空引きをしてください。⒝ R404A 用冷媒チャージ
① ボンベを計量器に乗せて,ボンベの重量を見ながら,液でサービスポートⒶ,Ⓒより規定量チャージします。
② 圧力が上昇し緩和(液冷媒の流動がなくなる)状態になったら,そのときのチャージ量を確認してください。注意:規定チャージ量以上入れないように注意してください。③ 規定チャージ量入らない場合は,エンジンをスロー運転(アイドリング程度)させコンプレッサを動かして,ゲージマニホールドの低圧側にセーフティチャージを使用してガスでサービスポートⒺより追加チャージしてください。
なお,サービスポートⒶより規定チャージ入ればそのままとします。
注意: コンプ運転時はサービスポートⒶ部の圧力がボンベより高くなり追加チャージは出来ません。追加チャージはサービスポートⒺより行ってください。
規定チャージ量における標準運動圧力は,3� ページを参照してください。⒞ 冷媒回収
サービスポートⒶ,Ⓒ,Ⓓ,Ⓔ,から冷媒を回収してください。
液
サイフォン管付 (立てたまま液冷媒を充填できる。) 注(₂)
計 量 器
サービスバルブ
A C
注⑴ R404A 冷媒は,混合冷媒のためそのままガスでチャージすると封入組成が変化し,所定の性能が得られないばかりか,機器への障害をもたらすことがあります。
注⑵ ボンベは,サイホン管付きか否かは外観からは分かり難いので,サイホン管付きの場合はその旨をラベル等で表示しています。表示のない場合は倒立させてチャージしてください。
液状ガス 霧状ガス
セーフティチャージ
ゲージマニホールド低圧側
(2)2型チャージ方法
配管ユニット
レフユニット
D Sコンプレッサ1
サービスポート(C)
サービスポート(A)
サービスポート(D)
複合弁1
SV11
SV21
サービスポート(E)
モータパック1
アキュムレータ1
エバポレータ1
エバポレータ2
SV31 SV32
SV51
SV52
2系統冷媒回路(1系統と同様省略)
ヒートイクスチェンジャ2
ヒートイクスチェンジャ1
コンデンサ2コンデンサ1
サイトグラス2サイトグラス1 ドライヤ2ドライヤ1
レシーバ1 レシーバ2
− 46 −
アラーム コード 異 常 内 容
マグネットクラッチ ヒューズ断線
外部出力(異常停止出力) 短絡異常
異常停止出力回路が短絡しています。外部出力側機器及び 配線・コネクタの点検をしてください。
負荷電源ヒューズ 断線
処 置 冷凍ユニット状態 マグネットクラッチ用ヒューズF₂,F₂₂が切れています。 コントロールボックス内のヒューズF₂,F₂₂を点検し交 換してください。 負荷電源ヒューズF₇,F₇₂が切れています。 コントロールボックス内のヒューズF₇,F₇₂を点検し交 換してください。
低圧センサが断線又は短絡しています。冷媒量及び低圧 センサを点検してください。 低圧センサ異常
高圧センサ異常 高圧センサが断線又は短絡しています。高圧センサを点 検してください。
庫内温度センサ異常
エバ出口温度 センサ異常
(※2)
庫内温度センサが断線又はコネクタ接触不良です。 庫内温度センサ抵抗値及び配線・コネクタの点検 をしてください。
(※2)
庫内温度センサが短絡しています。 庫内温度センサ抵抗値及び配線・コネクタの点検 をしてください。
冷凍ユニット 運転継続
吐出ガス温度異常
冷媒不足異常
吐出ガス温度異常です。サイトグラスに泡立ちがないか 確認してください。泡立ちがある場合は冷媒回路を点検 してください。 冷媒が不足しています。冷媒を補充し漏れがないか確認 してください。
吐出ガス温度 センサ異常
(エンジン側)
エバ出口温度センサが断線又は短絡しています。エバ出 口温度センサ抵抗値及び配線・コネクタの点検をしてください。
吐出ガス温度 センサ異常
(モータ側)
エンジン側吐出ガス温度センサが断線又は短絡していま す。吐出ガス温度センサ抵抗値及び配線・コネクタの点 検してください。 モータ側吐出ガス温度センサが断線又は短絡しています。 吐出ガス温度センサ抵抗値及び配線・コネクタの点検し てください。
冷凍ユニット 運転継続
キャビンコントローラ 通信異常
キャビンコントローラ〜メイン基板(コントロールボッ クス)間の通信異常です。通信不能が継続した場合は冷 凍ユニットを停止します。
冷凍ユニット 運転停止
冷凍ユニット 運転停止
(設定温度 -₁₀℃以下では 連続冷却運転)
外部出力(運転出力) 短絡異常
運転出力回路が短絡しています。外部出力側機器及び 配線・コネクタの点検をしてください。
外部出力(適温外れ出力) 短絡異常
適温外れ出力回路が短絡しています。外部出力側機器及び 配線・コネクタを点検してください。
高圧スイッチが作動
高圧スイッチが作動しています。 (1)コンデンサファンが回っているか確認し,回ってい
ない場合はコントロールボックス内のヒューズF₃₁〜 F₃₄又は配線の外れを点検してください。
(2)コンデンサコイルにゴミやドロ等で汚れていないか 点検してください。汚れていれば柔らかいブラシで 水洗いをしてください。
冷凍ユニット 運転停止
警告表示
!
(点滅)
!
(点滅)
(点灯) (※₁)
!
(点灯)(※₁) !
(点灯) 設定温度-₁₀℃ 以下では点滅 (※₁)
!
13.3 電気関係故障診断⑴ モニタ表示部の“警告表示”が点灯又は点滅したら,モードスイッチを押し
て(冷凍ユニット停止中2回,運転中1回),画面を発生アラーム表示に切換えます。発生アラームコードはデジタル表示部下段に,最大5コードを2秒間隔で順に切換えながら表示します。アラーム発生が無い場合は“ ”と表示します。
異常の発生している系統又は部屋をトラック絵表示の荷合①②で表示します。
※ �:第 � 系統側又は第 2 系統側のいずれかが正常の場合は ! を点減させます。※ 2:アラームコード と 又は が交互に表示されます。
− 4� −
アラーム コード 異 常 内 容
ホットガス 電磁弁異常
処 置 冷凍ユニット状態
ホットガス電磁弁SV₁₁,₁₂回路が短絡しています。 ホットガス電磁弁の点検及び配線・コネクタの点検をし てください。
冷凍ユニット 運転継続
(設定温度₅℃ 以上はファン デフロスト。 設定温度₅℃ 未満はデフロ
スト無し)
コンデンサ出口電磁弁SV₃₁,₃₂回路が短絡しています。 コンデンサ出口電磁弁の点検及び配線・コネクタの点検 をしてください。
冷凍ユニット 運転停止
コンデンサ出口 電磁弁異常
液バイパス 電磁弁異常
液バイパス電磁弁SV₂₁,₂₂回路が短絡しています。 液バイパス電磁弁の点検及び配線・コネクタの点検をし てください。
温水ポンプ電磁弁WP回路が短絡しています。 温水ポンプ電磁弁の点検及び配線・コネクタの点検をし てください。
温水ポンプ 電磁弁異常
冷凍ユニット 運転継続
冷凍ユニット 運転継続
(温水加温は 行わない)
温水電磁弁異常 温水電磁弁SV₄回路が短絡しています。 温水電磁弁の点検及び配線・コネクタの点検をしてくだ さい。
冷凍ユニット 運転継続
(温水加温は 行わない)
警告表示
!
(点滅)
!
(点滅)
(点灯) !
ドレンホースヒータ ヒューズ断線
液ライン電磁弁異常
ドレンホースヒータヒューズF₆₁が切れています。 コントロールボックス内のヒューズF₆₁を点検し交換して ください。
液ライン電磁弁SV₅₁,₅₂回路が短絡しています。 液ライン電磁弁の点検及び配線・コネクタの点検をしてください。
冷凍ユニット 運転停止 (点灯)
!
エバポレータファン モータヒューズ断線
コンデンサファン モータヒューズ断線
エバポレータファンモータヒューズF₁₁〜F₁₄が切れています。 コントロールボックス内のヒューズF₁₁〜F₁₄を点検し交換 してください。
コンデンサファンモータヒューズF₃₁〜F₃₄が切れています。 コントロールボックス内のヒューズF₃₁〜F₃₄を点検し交換 してください。
冷凍ユニット 運転継続 !
(点滅)
T10(B)
F61T11 (TR)
F72
T1(B)
T3(L)
ARM2
T9 (LR)
T13 (RW)
T12(B)
T8(B)
F22
F34
F14
F33
F13
AR FM24
AR FM23
AR RTS2
T4(B)
T6(B)
T5 (YW)
T7 (YB)
AR FM13
AR FM14
T2(G)
T14(B)
T15 (T)
T1 (B)
T2 (G)
T2(G)
T6(B)
T14(B)
T12(B)
T8(B)
F7
ARM
F2
F32
F12
F31
F11
AR FM22
AR FM21
AR DH
AR RTS
AR FM1F2
AR FM1F1T5 (LW)
T7 (LB)
T9 (LR)
T13 (RW)
T15 (RB)
T1(B)
T4(B)
T3(L)
F34:15A(コンデンサファンモータヒューズ)
F33:15A(コンデンサファンモータヒューズ)
F61:15A(ドレンホースヒータヒューズ)
F13:15A(エバポレータファンモータヒューズ)
F14:15A(エバポレータファンモータヒューズ)
F22:10A(マグネットクラッチヒューズ)
F72:10A(負荷電源ヒューズ)
F32:15A(コンデンサファンモータヒューズ)
F31:15A(コンデンサファンモータヒューズ)
F11:15A(エバポレータファンモータヒューズ)
F12:15A(エバポレータファンモータヒューズ)
F2:10A(マグネットクラッチヒューズ)
F7:10A(負荷電源ヒューズ)
コントロールボックス
<第2系統用><第1系統用>
コ ン ト ロ ー ル ボ ッ ク ス
ヒューズ取付位置
− 48 −
1)ヒューズ断線の場合<アラームコード「E003」,「E006」,「E101」,「E102」,「E104」>
ヒューズは溶断しているか
ヒューズ「*2」の 2次側端子に電圧があるか
*1アラームコードに対する線色
*2アラームコードに対するヒューズ
NO
NO
YES
YES
ヒューズの取付け不良
リレー基盤の「*1」接続タブとボデー間はショートしているか
YES YES ・負荷の故障(ショート)チェック・ハーネス劣化(被覆破れ)・断線 シートチェック
・規定容量より小さい電流容量のヒューズを接続していないかチェック・負荷(含ハーネス)の一時的短絡による溶断-配線チェック ・ヒューズ劣化・繰返しストレスによる溶断・ヒューズの取付け不良(接続不良)による溶断
リレー基盤とメイン基盤の接続コネクタ外れ・接触不良・断線があるか
YES NO リレー基盤を交換してアラームが消えるか
NO YES NO
メイン基盤を交換 コネクタ又は配線の点検・修理
ヒューズ「*2」の1次側端子に電圧があるか
E003:「LR, LY」 E006:「L, LG」 E101:「LW, LB, YW, YB」E102:「RW, RB, R, RG」E104:「BrR」
NO
・タブ端子の接続不良があるか ・規定容量より大きな容量のヒュー ズを接続していないか
・タブ端子の接続改善・規定容量のヒューズに変更
E003:「F2, F22」E006:「F7, F72」E101:「F11, F12, F13, F14」 E102:「F31, F32, F33, F34」E104:「F61」
NO
電源配線「B」断線チェック
⑵ キャビンコントローラ表示による故障診断手順
この故障診断は,主に � 型の場合を説明しています。
⒜ 警告表示による故障診断
モードスイッチを押してアラームコードを確認
してください。
備考:⑴ 電圧測定はボデーアースで測定してください。
⑵ B,RW,YG,G 等のアルファベットは配線の色を示します。
⑶ メイン基板の端子番号は 64 ページを参照してください。
⑷� 配線図は 23,24 ページを参照してください。
− 4� −
2)高圧スイッチ作動の場合<アラームコード「E010」>
高圧スイッチは正常か(16ページ参照)
NO高圧スイッチ交換
YES
YES
NO
コンデンサファンは回っているか
NOコンデンサコイルが汚れていないかチェック
NOコンデンサファンモータコネクタは抜けがないか
コネクタ点検・接続
YES
リレー基板とメイン基板の接続コネクタ外れ・勘合不良・ハーネス断線はないか
NO コネクタ又は配線の点検・修理
YES
冷凍運転中に,コンデンサファンモータに電源がきているか
配線「G」が断線しているか(車両シャーシとモータ配線と「G」との導線をテスタで確認)
YES YES コネクタ又は配線の点検・修理
NO
コンデンサファンモータの異常チェック
配線「RW, RB, R, RG」の断線チェック
リレー基板交換
YES
NO
冷凍運転中にリレー基板の「RW, RB, R, RG」の接続端子に電圧があるか
− 50 −
3)冷媒不足異常の場合<アラームコード「E014」>
庫内温度センサは正常か(21ページ参照)
YES
NO庫内温度センサ交換
メイン基板交換 配線「YL」の配線があるか(配線「YL」の導線をテスタで確認)
NONO
YES
メイン基板交換 メイン基板コネクタ,圧力センサコネクタの外れ・勘合不良があるか
NO
YES NO
YES
コネクタ又は配線の点検・修理
圧力センサの配線「G」は導線があるか(車両シャーシと配線「G」との導線をテスタで確認)
圧力センサの配線「YG」は導通があるか(テスタで確認)
コネクタ又は配線の点検・修理
コネクタ又は配線の点検・修理
NO
YES
NO
YES
メイン基板交換 圧力センサの出力電圧は正常か
YES
NO
圧力センサ交換
メイン基板接続コネクタ,温度センサコネクタの外れ・勘合不良があるか
低圧センサの電源電圧は正常か(圧力センサに5V±0.5Vが給電させているか)
− 5� −
4)低圧(高圧)センサ異常の場合<アラームコード「E016(E017)」>
圧力センサ端子での電源電圧は正常か(5V±0.5V)(16ページ参照)
メイン基板接続コネクタ,圧力センサコネクタ外れ・勘合不良があるか
コネクタ又は配線の点検・修理
YES NO
NO
圧力センサの配線「YG」(「RB」)は導通があるか(テスタで確認)
メイン基板交換
YES
YES
NO
圧力センサの配線「G」は導通があるか(車両シャーシと配線「G」との導通をテスタで確認)
NO コネクタ又は配線の点検・修理
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
圧力センサの配線「YG」(「RB」)は導通があるか(テスタで確認)
圧力センサの出力電圧は正常か
メイン基板交換
YES NO
NONO
圧力センサ交換 コネクタ又は配線の点検・修理
− 52 −
5)吐出ガス温度異常の場合<アラームコード「E013」>
サイトグラスの泡だちがあるか 冷媒回路チェック
YES
NO
吐出ガス温度センサは正常か(22ページ参照)
吐出ガス温度センサ交換 NO
YES
メイン基板接続コネクタ,温度センサコネクタの外れ・勘合不良があるか
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
NO
配線「BL」の断線があるか(配線「BL」の導通をテスタで確認)
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
NO
メイン基板交換
− 53 −
6)庫内温度センサ異常の場合<アラームコード「E050」>
7)吐出ガス温度異常の場合<アラームコード「E063」>
庫内センサは正常か
(21ページ参照) 庫内温度センサ交換
NO
YES
メイン基板接続コネクタ,温度センサコネクタ外れ・勘合不良はあるか
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
NO
メイン基板接続コネクタ,温度センサコネクタ外れ・勘合不良はあるか
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
NO
メイン基板交換
吐出ガス温度センサは正常か(22ページ参照)
吐出ガス温度センサ交換
メイン基板接続コネクタ,温度センサコネクタの外れ・勘合不良があるか
YES
YES コネクタ又は配線の点検・修理
NO
NO
配線「BL」の断線があるか(配線「BL」の導通をテスタで確認)
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
NO
メイン基板交換
− 54 −
エバ出口温度センサは正常か(21ページ参照)
エバ出口温度センサセンサ交換
NO
YES
メイン基板接続コネクタ,温度センサコネクタの外れ・勘合不良があるか
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
配線「BL」の断線があるか(配線「BL」の導通をテスタで確認)
NO
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
NO
メイン基板交換
メイン基板に電源がきているか
電源配線チェック
NO
メイン基板の配線「WY」の電位は0Vか
配線「WY」の断線があるか(配線「WY」の導通をテスタで確認)
NO
YES
コネクタ又は配線の点検・修理
配線「B」「W」は断線があるか(配線「B」「W」の導通をテスタで確認)
コネクタ又は配線の点検・修理
YES
NO
YES
キャビンコントローラ交換YES
NO
メイン基板を交換。交換後もE099がでるか 正常
NO
YES
キャビンコントローラ交換
8)エバ出口温度センサ異常の場合<アラームコード「E057」>
9)コントローラ通信異常の場合<アラームコード「E099」>
− 55 −
⑶ 異常表示以外の故障診断
⒜ 運転/停止スイッチを「ON」にしても運転しないとき
NO
YES
YES
YES
YES
運転/停止スイッチを ONにしても運転しない
運転表示するか
メイン基板₁,₂ 番端子LG線に₁₀〜₁₆V
出ているか
YES
キャビンコ ントローラコネクタ ₁₀,₂₀番LG線に₁₀〜₁₆
V出ているか
YES
YES
キャビンコン
トローラコネクタ₉,₁₉ 番G線はアースされて
いるか
キャビンコ
ントローラコネクタ ₈,₁₈番BR線に₁₀〜₁₆V
出ているか
メイン基板₁₆,₁₇ 番BR線に₁₀〜₁₆V出
ているか
リレー基板コネクタ ₄番端子に₁₀〜₁₆V出
ているか
リレー基板上 T₂端子︵G線︶がアー
スされているか
リレー基板上T₂端子〜 バッテリ間G線断線又 はコネクタ点検修理
メイン基板 交換
リレー基板 交換
キャビンコントローラ交換
NOYES
YES
NO
NO
NO
キャビンコントローラ交換
キャビンコントロ ーラ〜メイン基板 間BR線断線又は コネクタ点検修理
キャビンコントロ ーラコネクタ₅番WB線︵AC
モータ時は₆番Br線),メイン 基板上のT₁端子B線にバッ
テリ電圧があるか
NOキャビンコントロ ーラ〜バッテリ間 G線断線又はコネ クタ点検修理
NOキャビンコントロ ーラ〜メイン基板 間LG線断線又はコ ネクタ点検修理
NOメイン基板交換
NO 電源線(IG線,Br線)又はB線断線
− 56 −
⒝ エバファンモータが回らない場合
エバファンモータ点検
FM₁(F₁〜F₄)コネクタ〜コントロールBOX(F₁)間のLW,LB,YW,YB線断線又はコネクタ点検修理
YES
NO
NO
YES
エバファンモータが回らない
エバファンモータ コネクタ部LW,LB,YW,YB線
にバッテリ電圧あるか
エバファンモータ コネクタ部G線にバッテリ
電圧あるか
メイン基板又はリレー 基板交換
− 5� −
⒞ コンプレッサが回らない場合
⒟ コンデンサファンモータが回らない場合
アラームコードが「 」の場合の項4� ページを参照してください。
⒠ サーモ運転しない場合(ON-OFF しない)
冷却不良・・・・・冷媒系統の故障診断の項 40 ページを参照してください。
マグネ
ットクラッチ(エンジン側)コネクタ部
LR,LY線にバッテリ電圧あるか
マグネットクラッチアース線外れ
YES
マグネット クラッチアース線にバッテ
リ電圧あるか
YES
NO
NO
マグネットクラッチ交換
コンプレッサが回らない
メイン基板又はリレー基板交換
− 58 −
⒡ デフロスト運転
1) デフロスト運転をしない場合
デフロストタイマ時間を変更する
異常
正常
NO
YES
デフロスト運転しない
NO
YES
NO
YES
設定温度が₁₅℃ 以下か
ホットガス 電磁弁︵SV₁₁,₁₂︶コネクタ部
LY,RL線にバッテリ 電圧あるか
ホットガス 電磁弁コネクタ部
LY,RL線にバッテリ電圧 あるか
ホットガス電磁弁(SV₁F) 交換
YES アラームコード「EO₅₇」の場合 (₅₄ページ参照)
メイン基板又はリレー基板交換
デフロストタイマ 時間チェック
リレー基板(T₃)〜SV₁₁,₁₂間のL, LG線断線又はコネクタ点検修理
エバ出口温度 センサ異常でアラーム コード「EO₅₇」が出
ているか
デフロスト運転に 入らなくて正常
NO
− 5� −
2) デフロスト運転が復帰しない場合
3) デフロストタイマ運転が頻繁に作動する場合
デフロスト運転が復帰しない。
異常 (₁₅℃以上で OFFしない)
正常
NO
YES コネクタ又は配線の点検,修理
メイン基板交換
エバ出口 温度センサ抵抗値測定
(₂₁ページ参照) エバ出口温度センサ交換
メイン基板 ⑦ 番端子に約 ₂.₈V ( ₀ ℃)
あるか
デフロストタイマ運転が頻繁に作動する。
デフロストタイマ時間を変更する
キャビンコントローラ交換
正常
異常 デフロストタイマ 時間チェック
− 60 −
⒢ ドレンホースが凍結する場合(ドレンホースヒータはオプション)
ドレンホースヒータ交換
YES
NO
デフロスト運転の項 ( ₅₈ページ参照)
リレー基板〜ドレンホース ヒータ間の BrR線 断線又はコネクタ点検修理
NO
NO
YES
YES
ドレンホースが凍結する
デフロスト運転は 正常に行っているか
ドレンホース ヒータコネクタ部BrR線に
バッテリ電圧あるか
ドレンホース ヒータコネクタ部G線に
バッテリ電圧 あるか
メイン基板又はリレー基板 交換
− 6� −
⒣ モータ駆動の場合
前記と異なる箇所のみ記載しています。
�)エバファンモータが回らない場合・・・・・・・ 56 ページを参照してください。
2)コンデンサファンが回らない場合・・・・・・・ 5� ページを参照してください。
3)サーモ運転しない場合・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5� ページを参照してください。
4)デフロスト運転・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58 ページを参照してください。
5)ドレンホースが凍結する場合・・・・・・・・・・・ 60 ページを参照してください。
6)運転/停止スイッチを ON にしても運転しない場合
ヒューズ ︵F₂₂︶が切れてないか
NO
ヒューズ ︵F₂₂︶ 交換
AC電源表
示ランプ ︵GL₂₁︶ 点灯するか
YES
NO
YES
運転/停止スイッチをONにしても運転しない
異常表示灯点灯しているか(OCR)作動表
示 ランプ
YES OCR作動の項 (₆₃ページ参照)
NO
NO• ブレーカ側で電圧チェック
• 電源コード断線又はコネクタ点検修理
YES
ヒューズ(F₂₁︶ が切れていないか
YES
トランス交換
ヒューズ ︵F₂₁)交換
NO
NO
YES
AR₂₁リレーは励磁しているか
運転ランプ 点灯するか
NO
YES
以下₅₅ページ(₃︶,︵a)参照
トランス二次側₂Rと G線間に₂₄Vあるか
・AR₂₁リレー交換又は リレーのコイル₂R 及びG線断線修理
電源ボックス に₂₀₀Vあるか
− 62 −
7) コンプレッサが回らない場合
モータ点検,修理
ARRTS,RTS₂リレーが励磁しているか
NO
YES
AR₂₂リレーが 励磁しているか
NO
NO
YES
YES
コンプレッサが回らない
• MS₁電磁開閉器交換 • MS₁電磁開閉器の R₃ 又は R₄, 及び S 線(含む ) 断線又は点検修理
MS₁電磁開 閉器が励磁 しているか
リレー基板交換
• AR₂₂リレー交換 • 電源ボックス端子台₇C〜AR₂₂ コ イル₇E 及びGND線,断線又は点検 修理
− 63 −
8) OCR(過電流継電器)作動表示ランプ点灯
• ブレーカ交換 •�電源コード断線又は点検修理
MS₁電磁開閉器接点交換
モータ点検,修理
• 作動電流チェック(15A)•�上記以下で作動したら設定不良又は OCR交換 NO
NO
異 常
正常
OCR交換
NO
YES
NO
NO
YES
OCR 作動表示ランプ点灯
備考:再運転は手動リセットボタンを 押してください。
備考:運転してチェック してください。
電源ボックス に₂₀₀V
あるか
MS₁ 電磁開閉器一次側
に₂₀₀V あるか
MS₁ 電磁開閉器二次側
に ₂₀₀V あるか
モータ側端子 に₂₀₀V
あるか
線,断線又は 点検修理
線,断線又は 点検修理
OCR端子 に 導通があるか
� OCR 作動チェック
YES
YES
YES
− 64 −
⑷ コントローラ基板点検
⒜ プリント基板取扱上の注意点
�) 基板を持つ場合にはパターン画及び部品には手を触れないようにしてください。 基板の両サイドを手で押えて持つようにしてください。 2) 油等が付着した手で基板には触れないでください。 3) 基板の部品へ手等で荷重を加えないでください。 4) 落下等の衝撃は絶対に加えないでください。 5) 雨降り等でも絶対に水がかからないようにしてください。 6) 静電気の発生しやすい場所(乾燥した所及びジュータンの敷物をした部屋等)での扱いはさけてく
ださい。 �) 基板を一時置く場合は,アルミ箔及び導気袋等でくるんだ状態で保管してください。⒝ コネクタ端子ナンバー
1)メイン基板コネクタ
1
CN1A(22P)CN1B(17P)CN1C(24P)CN1D(31P)
234567
89101112131415
16171819202122
2324
2930
35
25
31
37
26
32
27
33
38
28
34
39
40
47
56
41
48
57
49
58
42
50
59
43
51
60
44
53 52
61
45
54
62
46
55
63
646566676869707172
737475767778798081828384
85868788899091929394 36
名 称 記 号 PIN 番号 名 称 記 号 PIN 番号
電源
1 キャビコン電源(�2V)
CN�A22P
(PIN�-22)
�,2圧力センサ入力
3高圧センサー2 VCC
CN�C24P
(PIN40-63)
502 メイン電源 ON MAIN-ON 8,� HP2 5�3 負荷電源リレー ON RELAY-ON �6,�� GND 60
通信
1キャビコン通信 RS485-A 5
4低圧センサー2 VCC 4�
RS485-B 4 LP2 48RS485-SHIELD �8 GND 5�
2RS232C 予備 RS232C-TXD ��
デジタル入力
1 高圧スイッチ1 HPS� 52RS232C-RXD �2 2 メインリレーヒューズ2 F�2 44RS232C-GND �� 3 微差圧スイッチ(前室) APSF 53
温度センサ入力
1庫内温度 TH 6 4 リミットスイッチ1 LS� 45
GND �4 5 (OCR�) OCR� 54
2吐出温度(エンジン1) TD�� 22 6 高圧スイッチ2 HPS2 46
GND 2� 7 リミットスイッチ2 LS2 55
3エバ出口温度1 ET� � 8 (OCR2) OCR2 62
GND �59
3相全波整流電圧(第1系統側) SBDC 63
4庫内温度(後室) TH-B
CN�B��P
(PIN23-3�)
23GND 35
外部出力
1 温水ポンプ WP
CN�D3�P
(PIN64-�4)
85
5吐出温度(モータ1) TD2� 24 2 運転出力 RUN 8�
GND 36 3 異常出力 ALM 86
6エバ出口温度2 ET2 25 4 適温外れ出力 TSD �5
GND 3�
電磁弁駆動出力
1 ホットガス電磁弁1 SV�� 64,�3
7吐出温度(エンジン2) TD�2 26 2 液バイパス電磁弁1 SV2� 65,�4
GND 32 3 コンデンサ出口電磁弁1 SV3� 66,�6
8吐出温度(モータ2) TD22 2� 4 温水電磁弁 SV4 6�,�8
GND 38 5 液ライン電磁弁1 SV5� 68,��
9オプション用 RSV 28 6 コンデンサ出口電磁弁2 SV32 6�,80
GND 3� 7 液バイパス電磁弁2 SV22 �0,82
圧力センサ入力
1高圧センサー1 VCC
CN�C24P
(PIN40-63)
40 11 液ライン電磁弁2 SV52 �3,�4HP� 4� 12 ホットガス電磁弁2 SV�2 �0,��GND 56
2低圧センサー1 VCC 42
LP� 4�GND 58
− 65 −
2) リレー基板コネクタ
10987654321
20191817161514131211
リレー基板
CN3(20P)/CN4(20P)
名 称 記 号 PIN 番号
第1系統用リレー基板
ヒューズ入力
1 エバファンモータヒューズ(前室)① F��
CN320P
202 エバファンモータヒューズ(前室)② F�2 ��3 サーモスタットヒューズ① F2 �84 (未使用) − ��5 コンデンサファンモータヒューズ① F3� �66 コンデンサファンモータヒューズ② F32 �57 負荷電源ヒューズ① F� �4
リレー駆動出力
1 エバファンモータ(前室)リレー① AR FM�F� �02 エバファンモータ(前室)リレー② AR FM�F2 �3 サーモスタットリレー① AR RTS 84 (未使用) − �5 コンデンサファンモータリレー① AR FM2� 66 コンデンサファンモータリレー② AR FM22 57 負荷電源リレー① AR M 4
第2系統用リレー基板
ヒューズ入力
1 エバファンモータヒューズ(前室)③ F�3
CN420P
202 エバファンモータヒューズ(前室)④ F�4 ��3 サーモスタットヒューズ② F22 �84 ドレンホースヒータヒューズ F6� ��5 コンデンサファンモータヒューズ③ F33 �66 コンデンサファンモータヒューズ④ F34 �57 負荷電源ヒューズ② F�2 �4
リレー駆動出力
1 エバファンモータリレー(前室)③ AR FM�F3 �02 エバファンモータリレー(前室)④ AR FM�F4 �3 サーモスタットリレー② AR RTS2 84 ドレンホースヒータリレー AR DH �5 コンデンサファンモータリレー③ AR FM23 66 コンデンサファンモータリレー④ AR FM24 57 負荷電源リレー② AR M2 4
− 66 −
⒞ コントローラ点検要領
BATT
TD1
TH
LIGHT
PC
PR
IG
ET
HP
LP
PC/PR
TD12
HP2
LP2
ET2
リレー基板Rへ
T1
SWSET
SWRUN/STOP
DEFROST
SW
SW
SW
SW
UP
DOWN
MODE
リレー基板Lメイン基板キャビンコントローラ
ARAR AR AR
D D
AR
MCL1
FMFMFMFM
FUSE
ARARAR
AR
ARAR
F11 F12 F31F2F7
AR
FET
SV SV SV SV
HPS
HPS2
GND
T3 T2 T9 T5 T7 T13 T15
D DD
T8 T4 T6
F32
T12 T14
D D DDD
T1
FM1F1RTS FM1F2 FM21 FM22
GND
RTSFM22FM1F2 FM21FM1F1
M
M
22211F21F1
2111 31 51
7
1
BLBL
LGLG
LG
WBN
LG
BB
WW
WYWY
BRBR
YLYLYY
BY
8
102017
52
11
1
9,19
G
4
1312
14
1615
BR18
4
5
18
12
2221
715
614
404756424958
52
647365746676
891617
WY
68799091
9394
GDGD 26
32
505960414857
HY 46
70826980
WLWL
2537
44
WLG
WR
BG
G
BL
YGG
YG
RBG
RB
G
TY(BrY)
TBG
TB
TY(BrY)
LG
LY
TW(BrW)
YR
G
LY
YRYBYB
TW(BrW)
RLRL
RYRY
TL(BrL)TL(BrL)YWYW
T2
LW LBLRGL
1
B
B
762 3 4
RW RB
a
b
1
電源供給ライン断線又は各端子の短絡:0V正常時:バッテリ電圧
IG OFF時:0VIG ON時 :バッテリ電圧
ライトOFF時:0VライトON時 :バッテリ電圧
正常値:10~16V異常値:上記以外
メイン基板ON時 正常値:0V 異常値:上記以外
冷凍運転中 正常値:10~16V 異常値:上記以外
キャビンコントローラとメイン基板の通信線 異常時はE099が表示
正常時:約4V(90℃時)
正常時:約2V(15℃時)
正常時:約1.5V(1.5MPa時)
正常時:約1V(0.2MPa時)
常時:0V
常時:0V
外部機器との通信インターフェイスのため,異常時は外部機器が正常に動かない。
圧力センサ電源 正常値:5±0.25V 異常値:上記以外
高圧圧力正常時:0V高圧圧力異常時:バッテリ電圧
各機器動作時:0V各機器停止時:バッテリ電圧但しユニット停止時は常時0V
各機器動作時:バッテリ電圧各機器停止時:0V
ユニット運転中:バッテリ電圧ユニット停止中:0V
(c) コントローラ点検要領
*1
*3
*4
*2
* �:0.5V 以外は TH(庫内温度センサ),ET(エ
バ出口温度センサ)換算表(P.6�)参照
* 2:0.5V 以外は TD(吐出温度センサ)換算表
(P.6�)参照
* 3:HP(高圧センサ)換算表(P.6�)参照
* 4:LP(低圧センサ)換算表(P.6�)参照
・電圧測定の際はアースと測定端子間を測ってく
ださい。
・チェックは市販テスタで可能ですがセンサの先
端は細く削つた物を使用してください。
(約φ �mm)
出力リレー名称ARM 負荷電源リレーARRTS,RTS2 サーモスタットリレーARFM1F1,1F2,1F3,1F4 エバファンモータリレーARFM21,22,23,24 コンデンサファンモータリレーARDH ドレンホースヒータリレー
※ 2 系統は � 系統に準ずる。
− 6� −
⒟ 庫内温度センサ及びエバ出口温度センサ抵抗と電圧の目安
⒠ 吐出ガス温度センサ抵抗と電圧の目安
⒡ 高圧センサ圧力と電圧の目安
⒢ 低圧センサ圧力と電圧の目安
温 度(℃)
−30
−25
−20
−�5
−�0
−5
0
5
�0
�5
抵 抗(kΩ)
26.3�6
20.�55
�5.5�2
�2.�3�
�.524
�.533
6.000
4.8��
3.882
3.�54
電 圧(V)
4.�8�
4.004
3.��5
3.564
3.3�3
3.050
2.���
2.50�
2.246
�.��5
温 度(℃)
20
25
30
35
40
45
50
抵 抗(kΩ)
2.5�3
2.��3
�.�46
�.45�
�.2�3
�.0��
0.860
電 圧(V)
�.�5�
�.543
�.34�
�.��5
�.022
0.888
0.��2
温 度(℃)
0
�0
20
30
40
50
60
�0
80
�0
�00
抵 抗(kΩ)
263.�
�6�.2
�0�.4
65.34
43.0�
2�.0�
��.��
�3.�2
�.8�2
�.�3�
5.228
電 圧(V)
4.�52
4.�2�
4.8�4
4.842
4.�6�
4.66�
4.535
4.364
4.�52
3.�00
3.6��
温 度(℃)
��0
�20
�30
�40
�50
�60
��0
�80
��0
200
抵 抗(kΩ)
3.88�
2.��6
2.220
�.�0�
�.32�
�.04�
0.824
0.658
0.530
0.430
電 圧(V)
3.2�5
2.�62
2.628
2.300
�.��3
�.��0
�.458
�.23�
�.04�
0.884
高圧圧力(MPa) 出力電圧(V)0 0.52.08 2.04.15 3.5
高圧圧力(MPa) 出力電圧(V)- 0.1 0.20 0.50.5 2.01.0 3.5
− 68 −
14. 飽和温度圧力表
温度℃
−50
−48
−46
−44
−42
−40
−38
−36
−34
−32
−30
−28
温度℃
−26
−24
−22
−20
−18
−16
−14
−12
−10
− 8
−6
−4
温度℃
−2
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
温度℃
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
温度℃
46
48
50
52
54
56
58
60
飽和圧力MPa(kgf/cm2)
−0.0��(�44.0 ㎜ Hg)
−0.0�� (��.5 ㎜ Hg)
−0.00� (�.8 ㎜ Hg)
0.0�0 ( 0.�)0.020 ( 0.2)0.02� ( 0.3)0.03� ( 0.4)0.05� ( 0.6)0.06� ( 0.�)0.088 ( 0.�)0.0�8 ( �.0)�.��8 ( �.2)
飽和圧力MPa(kgf/cm2)
0.�3� ( �.4)0.�5� ( �.6)0.��� ( �.8)0.��6 ( 2.0)0.226 ( 2.3)0.245 ( 2.5)0.2�5 ( 2.8)0.304 ( 3.�)0.333 ( 3.4)0.363 ( 3.�)0.3�2 ( 4.0)0.432 ( 4.4)
飽和圧力MPa(kgf/cm2)
0.46� ( 4.�)0.500 ( 5.�)0.53� ( 5.5)0.5�� ( 5.�)0.628 ( 6.4)0.66� ( 6.8)0.��6 ( �.3)0.�65 ( �.8)0.8�4 ( 8.3)0.8�2 ( 8.�)0.�23 ( �.4)0.�8� (�0.0)
飽和圧力MPa(kgf/cm2)
�.04� (�0.�)�.�08 (��.3)�.��� (�2.0)�.245 (�2.�)�.3�4 (�3.4)�.3�3 (�4.2)�.46� (�4.�)�.550 (�5.8)�.628 (�6.6)�.��6 (��.5)�.804 (�8.4)�.8�3 (��.3)
飽和圧力MPa(kgf/cm2)
�.��� (20.3)2.08� (2�.3)2.��� (22.4)2.2�5 (23.4)2.4�2 (24.6)2.520 (25.�)2.638 (26.�)2.�66 (28.2)
− 6� −
15. 架装要領
15.1 架装時の注意事項⑴ 冷凍サイクルはゴミ・水分を特に嫌うのでゴ
ミ,水が絶対に配管内に入らないよう注意して
ください。
セパレート形の配管接続工事は屋根のある場
所で行い,雨天や風の強い日又は屋外作業は可
能な限り避けてください。
⑵ ロー付作業時には酸化防止のため配管内に
N2(窒素)ガスを通してください。
⑶ 真空引き前に窒素ガスにて加圧し,漏れの有
無を確認してください。
⑷ 真空引き作業は �0℃以上の周囲温度で行う
のが望ましく,60 分以上確実に行い真空到達
度は− 0.�MPa(�50 ㎜ Hg)以上とします。ま
た,漏れの確認は5分間放置して− 0.�MPa(�50
㎜ Hg)を保持していれば漏れなしです。
⑸ 配管がシャーシ,ボデーの最下端より出たり
車輪から飛散した石が当たり易い場所にある配
管にはカバーを被せるか,プロテクタを付けて
ください。
⑹ ワイヤハーネスは,周囲温度が 80℃以下の
場所を選んで配線の取りまわしをしてくださ
い。
⑺ 配線は必要以上にたるまないように 400 ㎜
以内でクランプしてください。クランプはハー
ネスの太さにあったものを使い,軽く引っ張っ
た時,ずれたり抜けたりしないようにしてくだ
さい。また,クランプの先端がワイヤハーネス
に喰い込んだりつぶしたりしないようにしてく
ださい。
⑻ 床下配線,飛水のある部分の配線は,機器の
ターミナルハーネスのコネクタに水滴が入らな
いよう直前でトラップを設けてください。
⑼ キャビンコントローラの取付部は充分強度の
ある場所を選んでください。(プラスチック部
では破損する場合があります)
⑽ 配管,ハーネスのクランプは取付けてくださ
い。
⑾ 低圧配管の断熱をしてください。
⑿ エンジンとコンプレッサプーリ(マグネット
クラッチ)のアライメントはズレ角度の 0.5 度
以下になるようブラケット等の取付で調整して
ください。
⒀ コンプレッサの高低圧ホース配管は,コンプ
レッサの変位が三方向,各々 �5 ㎜の変位を見
込んで干渉をさけてください。
− �0 −
15.2 架装時の注意とお願い事項
�
2
3
4
直 結 式 ユニットプーリアライメント
コンプレッサホースの配管
コンプレッサホースの周囲温度
冷媒配管
車両エンジンにブラケットでコンプレッサを装着する場合のコンプレッサプーリ,エンジンプーリのアライメント調整。
エンジンは振動する た め, 取 付 られたコンプレッサの振動を吸収するホースの取付。
エンジン排熱のコンプレッサホースに与える影響。
�. 水分の侵入2. ゴミに侵入3. 冷媒サイクル
は水分,ゴミを特に嫌うので絶対に配管内に入らないよう注意のこと。
�. アライメントのズレは 0.5 度以下とするよう調整。確認は糸をはって目視確認。
2. ベルトの張力はテンションゲージにて調整のこと。
�. コンプレッサは上下左右約 �5 ㎜ゆれると考えホースと機器の干渉をさけること。
機器に近い所にはディスタンスラバーを取付けること。
2. 出来るだけ大きな曲げとすること。
�. ホースは周囲温度 80℃以下の所を通ること。やむをえずエキゾーストパイプ付近を通す場合はプロテクタ等を設け表面温度を 80℃以下にすること。
�. 配管接続工事は屋根のある場所で行い,雨の日や風の強い日は避ける。
2. パイプ切断及びフレア加工した所から銅クズが入り込む場合があるので加工後エアブロー(N2
ブロー)を行う。3. 配管材(銅パイプ)の作業場の
床面,地面等塵埃の多い所に置かない。
4. ロー付作業時には配管内に N2
ガスを通す。5. 真空引きは 60 分以上行い真空
到 達 は − 0.�MPa(�50 ㎜ Hg)以上のこと。
6. 長時間放置し内面に発錆した銅管は使用しない。
�. V ベルトの異常摩耗。
2. アイドルプーリ故障。
3. コ ン プ レ ッ サシャフトシール異常。
�. ホースの穴あき。2. 口金のフレア部
亀裂。3. ガス漏れ不冷。
�. ホースの穴あき。2. ホースのパンク。3. ホースの口金抜
け。
�. イクスパンションバルブ水分詰まり,ゴミ詰り,ドライヤ詰り。
�. ブラケットの加工,調整,交換。
2. —3. コンプレッサの交換。
�. ステー追設による固定。
2. ディスタンスラバーの追加。
�. ホースの通過位置変更。
2. アルミ板等でヒートプロテクタを作製する。
�. イクスパンションバルブ不良による不冷調査で原因は銅クズの引っ掛かりが多い。
2. 窒素ガスにて加圧し,ロー付作業部等からガス漏れのないことを確認した後,真空引きを行う。
真空引き後の漏れの確認は 5 分間放置して− 0.�MPa (�50 ㎜ Hg)保持のこと。
3. 冷媒配管を保管時切り口は止栓をすること。
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
− �� −
5
6
�
8
低圧配管(ホースは除く)
配管,ハーネスのクランプ取付
配管カバーの設置
ワイヤハーネス
(電気配線)
�. エバポレータ出口よりコンプレッサ吸入管までの配管を断熱する。
2. 2 型の配管の分岐
配 管, ハ ー ネ スのクランプ配管カバーをボデーにビス止めする場合。
�. 氷雪,飛石より配管及びハーネスの保護。
2. 見栄え向上のた め 配 管 カバーを取付ける。
キ ャ ビ ン コ ン トロ ー ラ, リ レ ーボックス,レフユニット,マグネットクラッチをつなぐ配線の処理。
�. 低圧配管は断熱チューブを通すこと。
2. チューブのつなぎ部分はビニールテープを巻く。
3. 配管の経路は極力短く取る。
4. 当社指定の分岐管を用いること。
�. クランプ等でボデーにビス穴を開けた場合は必ずシール材を塗り込むこと。ビスをしめ込んだ時,はみ出すくらいが良い。また,高圧配管に共締クランプはしないこと。
�. 配管がシャーシ,ボデーの最下端より出たり,車輪より飛散した石が当たり易い場所に配管を通す場合には配管カバーを取付すること。
2. ボデーにビスを打ち込む場合はシール材を使用のこと。
�. 電気配線工事はバッテリの端子を外して行う。
2. バッテリ配線に極性に注意。
3. 周囲温度 80℃以下の場所を選んで配線を取りまわすこと。
�. 吸入ガス温度上昇。
↓ 吐出ガス温度上昇。
↓ コンプレッサオイ
ル早期劣化。↓
コンプレッサ破損。2. 油のかたより。
�. シーラにて塞いでないとその隙間より水がボデー断熱材の中へ侵入し不冷となる。
2. シールはビスのゆるみ止めにもなる。
�. 配管亀裂より冷媒漏れ。
最悪の場合コンプレッサの場合。
�. 工事中に通電状態となり,短絡事故等を起こす。
2. (+) (–) を逆接続すると,電気部品が損傷(焼損)する。
3. 配線被覆の損傷,火災発生の恐れ。
�. 吸入ガス温度を上昇させないために低圧配管には断熱チューブを巻く。
�. 水を吸ったボデーの処置はありません。
�. バッテリ端子の外れていることの確認。
2. 損傷機器の交換。
3. エンジン排気管や高圧ガス管付近を避ける。
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
− �2 −
4.
5. ワイヤハーネス単独でクランプ。
6.
�. (否) (良)
ハーネスをつたう水は,トラップで下へ落ちる。
8.�. 電気配線工事の基本を守ること。
横着は禁物。実際 に火災発生の例も (ある。 )
�0. クランプを確実に行う。
配線接続部はオイル,燃料等付着の恐れなき場所とする。
4. 必要以上に緩まないように 400 ㎜以下の間隔でクランプすること。
5. 高圧ガス配管と共締めはしないこと。
6. クランプはハーネスの太さに合ったものを使い軽く引っ張った時,ずれたり抜けたりしないこと。また,クランプの先端が,ワイヤハーネスに喰い込んだりつぶれたりしないこと。クランプはハーネスに対し無理のない方向に固定すること。
�. 床下配線など飛水が当る配線接続部のコネクタに水滴が入らないようにトラップを設けること。
8. 配線関係の工事実施時には必ず規定の電線(太さ,被覆)を使用する。
�. 配線の接続部は圧着端子,又はハンダ付けとする。
圧着端子部のかしめ部にハンダ 付けすること。手でねじってテ (ープ巻だけの処理は厳禁。 )�0. 電気配線が途中で振動物体に接
触してこすれないか点検する。��. ロック付きコネクタは「カチッ」
と音がするまで差し込むこと。また,コネクタロック部をタイラップで締め付けないこと。
4. 他機器類との干渉。
5. 高圧ガス管は高温 に な り 被 覆 損傷,火災の恐れ。
6. 断線,接触不良。
�. 錆発生による接触不良断線。
8. 電線に容量不足による発熱及び被覆の焼損によりユニ ッ ト 火 災 の 恐れ。
�. 接触抵抗の増大による発熱発火でユニット火災の恐れ。
�0. 配線被覆の損傷から火災発生。
��. 振動で外れる。
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
− �3 −
吸入吐出 30°75°
�
�0
��
�2
アース線のシャーシ取付保持処理
ドライヤ又はレシーバドライヤの取付
バンへの貫通部に対する処置
コンプレッサ取付方向
ユ ニ ッ ト ア ー ス線,バッテリアース線の車両シャーシ部へのアース線端末部の処理
ドライヤの性能維持。
バン内への雨水浸入防止と冷凍能力の低下防止。
コンプレッサは取付方向の規制があります。
�2. BOX 内に後付けする接続ハーネスは BOX 貫通部のシールを確実に行うこと。
�3. BOX 外で閉端接続子を使用して接続する時はシーラで十分シールすること。
�. アース線は車両の走行振動にて内部断線しないよう,端子部のクランプ,シーラ塗布を行う。
2. シャーシ側は塗料を落す。
�. 装着作業におけるドライヤの取付は,他の関連冷媒配管工事が済んでから最後に行う。
2. ドライヤは密封されているので取付直前まで開封しないこと。
�. 装着作業の過程にて生じるバン側への穴,貫通部分(ユニット取付ボルト,冷媒配管,電気配線,ドレンホース等)の隙間はシーラ塗布にてふさぐ。
コンプレッサは垂直取付を基本とし,傾ける場合は,吐出側が �5°,吸入側が 30°までの範囲で取付てください。
�. リレー焼損等が原因となる多くの故障。
�. ドライヤの早期水分,異物詰まり。
ドライヤの取付後, 他 の 配 管工事をしていると,空気中に水分がドライヤに吸収されてしまう。また,配管工事の時に生じる切粉,異物も詰る可能性がある。
�. 貫通穴,隙間部からバン内への雨水の浸入及び断熱材の含水。
2. 隙間からの熱負荷の侵入及び断熱材の含水による不冷。
�. 液寝込みとの関係で起動時の液圧縮 に よ る コ ン プレッサ損傷が起きることがある。
点検の都度確認
�. 穴の隙間部は,全周に渡り確実にシールされていることを確認する。
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障現象 処 置(備考)
クラッチ側から見た図
− �4 −
�3 フレアナット,一般ボルト,ナットの締付トルク
ボルト,ナット類の締付時は,右表の締付トルクになるようにする。
〔下記の締付トルクを守ること〕
�. フレアナット標準締付トルク
2. 一般ボルトの締付トルク N・m (kgf・m)
�. 冷媒配管系統はガス漏れ。
2. 一 般 ボ ル ト,ナット類は
・締め過ぎの場合はボルトの伸びによる破断。
・締付け不足の時は各部の緩みによる事故の誘発。
�. ボルト,ナットでの締付部,取付部は,定期的に増し締めを実施し,規定トルクにて締まっていることを確認する。
なお,締め過ぎにな らぬよう充分注意す (ること。 )
No. 項 目 内 容 作業時の留意事項 予想される故障原因 処 置(備考)
適用銅管
φ 6.35
φ �.52
φ �2.�
φ �5.88
φ ��.05
締付トルク N·m (kgf・m)
9.8�~�14.7�(1�~�1.5)
19.6�~�29.4�(2�~�3)
34.3�~�44.1�(3.5�~�4.5)
49.0�~�58.8�(5�~�6)
58.8�~�68.6�(6�~�7)
材質ネジ径
M3
M4
M5
M6
M8
M10
M12
M14
M16
SS400
なし�or�4
0.6�~�1.0�(0.06�~�0.1)
1.0�~�1.5�(0.1�~�0.15)
2.0�~�2.5�(0.2�~�0.25)
3.4�~�4.4�(0.36�~�0.45)
8.4�~�9.8�(0.86�~�1)
17.0�~�19.6�(1.73�~�2)
29.4�~�33.3�(3�~�3.4)
47.1�~�53.0�(4.8�~�5.4)
73.5�~�84.3�(7.5�~�8.6)
S45C
△�or�7
1.0�~�1.5�(0.1�~�0.15)
2.0�~�3.0�(0.2�~�0.3)
4.0�~�5.0�(0.4�~�0.5)
6.9�~�8.3�(0.7�~�0.85)
17.7�~�19.6�(1.8�~�2)
35.3�~�40.2�(3.6�~�4.1)
59.8�~�69.6�(6.1�~�7.1)
96.1�~�107.9�(9.8�~�11)
156.9�~�176.5�(16�~�18)
SUS304
な し
0.8�~�1.0�(0.08�~�0.1)
2.0�~�2.5�(0.2�~�0.25)
3.4�~�4.4�(0.35�~�0.45)
6.4�~�7.8�(0.65�~�0.8)
16.7�~�19.6�(1.7�~�2)
33.3�~�38.2�(3.4�~�3.9)
56.9�~�65.7�(5.8�~�6.7)
91.2�~�104.9�(9.3�~�10.7)
142.2�~�165.7�(14.5�~�16.9)
ヘッドマーク
− �5 −
15.3
架
装要
領図
− �6 −
− �� −
− �8 −
− �� −
− 80 −
− 8� −
− 82 −
− 83 −
− 84 −
− 85 −
− 86 −
− 8� −
− 88 −
− 8� −
− �0 −
− �� −
− �2 −− �2 −
− �3 −
− �4 −
− �5 −
− �6 −
− �� −
− �8 −
− �� −
− �00 −
− �0� −
アマチュアプレート固定工具
₁₃
₃
₂
φ₂₂
₅₀︿₉
₀﹀
₂₅︿₄
₅﹀₂₅
︿₄₅﹀
₂₃₁₅
M₆
φ₄.₆
₈
M₆
₂₅︿₄₅﹀₄₀₀
₃-φ₇キリP.C.D.₃₂︿₇₀﹀
₃
① プレート
② ピン(3個) ③ JIS B ₁₁₈₁ 六角ナットM₆︵ 6個︶
穴
備考:︿ ﹀はCS₁₅₀コンプレッサの場合を示す。
16.マグネットクラッチ用特殊工具図
− �02 −
17.関連法規
冷凍ユニットを使用するについて次の法律及び基準を守る必要があります。
⑴ 道路運送車両の保安基準
⒜ 登録について
・本冷凍ユニットを装着した冷蔵・冷凍自動車は特殊用途自動車の扱いを受けますので同車種の登録が必要
になります。
⒝ 燃料装置関係について
・燃料タンク及び配管は,堅ろうで,振動,衝撃等により損傷を生じないように取付られていること。
・燃料タンクの注入口及びガス抜口は排気管の開口方向になく,かつ,排気管の開口部から 300 ㎜以上離れ
ていること。
・燃料タンクの注入口及びガス抜口は,露出した電気端子及び電気開閉器から 200 ㎜以上離れていること。
⒞ 電気装置関係について
・車室内等の電気端子,電気開閉器,その他火花を生じるおそれのある電気装置は,適当におおわれている
こと。
・バッテリは自動車の振動,衝撃等により移動し,又は損傷することがないようになっていること。
⑵ 高圧ガス保安法
高圧ガス保安法において冷凍設備の使用者として下記の義務を守る必要があります。
⒜ 冷凍ユニットの付近には燃え易いものを置かないこと。
⒝ 安全装置は定期的に点検すること。
なお,使用者で冷媒まわりの修理(冷媒チャージ,オーバホール)をすると,機器の製造業者に該当す
るので届出が必要になります。
⑶ 自動車渡船構造基準
⒜ フェリー内での安全性確保のため,6箇月保安点検の実施。
⒝ 特に電源ケーブルには損傷を与えないような保管と確実な点検を行うこと。
⑷ フロン回収破壊法
⒜ フロン類をみだりに大気中に放出することは禁じられています。
⒝ この製品を破棄する場合には,フロン類の回収が必要です。
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販売元
製造元
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8-264-1-S’08-5 発行
サービスマニュアルTDJS100D
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ビスマニ
アル
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