PENTAX ESPIO120SW II 使用説明書 - RICOH IMAGING · 使用説明書 quartz date カメラの正しい操作のため、ご使用前に必ずこの使用説明書をご覧ください。
DIFFERENT NEEDS YOUR GLOBAL SOLUTION3...
Transcript of DIFFERENT NEEDS YOUR GLOBAL SOLUTION3...
Hip Knee Spine Navigation
D I F F E R ENT NEEDS . . . . . .YOUR G LOBA L SO LUT ION
GLOBAL MEDACTA KNEE
手術手技書
GMK PRIMARY 手術手技書
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Hip Knee Spine Navigation
GMK® Primary の以下開発チームメンバーの先生方に謝辞を送ります。
DR. WERNER ANDERLBarmherzigen Schwestern 病院,Wien, Austria
PROF. DANIEL FRITSCHYUniversity Cantonal Hospital, Geneva, Switzerland
DR. PETER KOCHUniklinik Balgrist, Zürich, Switzerland
謝 辞
は じ め に
DR. RENÉ VERDONKGhent University Hospital,Ghent, Belgium
DR. PASCAL VIÉClinique du Cèdre,Rouen, France
GMK® Primary は、術者の意向と習慣に応じて、以下のそれぞれの手術手技によりインプラントすることができます。
MIS及び従来の手術手技
All in One手術手技
LBS手術手技
Ligament Tensor手術手技 この説明書では、Measured Resection法と呼ばれる手術手技について説明します。
本手技は、膝関節のアライメントをベースに脛骨・大腿骨の切除位置を決定します。軟部組織バランスは骨切りの状態に応じて調整します。また本手技は、脛骨ファーストあるいは大腿骨ファーストいずれでのアプローチにも対応することができます。
大腿骨遠位骨切は骨髄腔を基準に行いますが、A/P 4in1ブロックの設置は様々な解剖学的指標(posterior condyles, epicondyles or Whiteside line)を用います。
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GMK®の器械を固定するピンは専用のピンを使用して下さい。使用前には、必ずピンのチェックをして下さい。曲がりや損傷のあるピンは必ず新しいものと交換してください。ピンを抜去する時には、ピンが曲がらないよう、ピンの軸と抜去器を並行にして真っ直ぐに抜いて下さい。 手術手技書に特に記載されていない場合、器械をハンマーやインパクターで叩かないで下さい。使用方法の詳細については、お近くのメダクタ営業担当者までご連絡ください。
注 意
ここに記載する手術手技では、以下の順序で骨切除を行います。 A.大腿骨遠位切除B.脛骨切除 C.大腿骨前方顆部と後方顆部及びシャンファーカット
これらによらずとも、術者は次のように骨切りの順番を変更する事も可能です。A.大腿骨遠位切除C.大腿骨前方顆部と後方顆部及びシャンファーカットB.脛骨切除 又はB.脛骨切除 A.大腿骨遠位切除C.大腿骨前方顆部と後方顆部及びシャンファーカット必ず、大腿骨前方顆部と後方顆部及びシャンファーカットの前に大腿骨遠位切除を行ってください。
注 :
本手術手技書では、以下のシンボルマークを使用しています。
シ ン ボ ル マ ー ク
オプション欄では、同様の手技を行なうための代替的な手法を記載しています。
SS“MSS”欄では、MIS(筋肉温存 )アプローチ用に設計された器具を記載しています。
PS“PS”欄では、GMK® Primary インプラントの PS型に関連した手技を記載しています。
GMK PRIMARY 手術手技書
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1 適応
2 禁忌
3 術前計画 3.1 レントゲンによる計画 3.2 手術前の確認
4 アプローチ
5 大腿骨遠位骨切り
6 脛骨の骨切り 6.1 脛骨骨切りガイドの組立て 6.2 内外反の調整
6.3 後傾角の調整 6.4 骨切り高さの調整
6.5 脛骨骨切りガイドの固定 6.6 脛骨骨切りガイドの取り外し
6.7 脛骨の骨切り
7 伸展位ギャップの確認
8 大腿骨の前後面およびシャンファーの骨切り 8.1 大腿骨コンポーネントのサイズ変更
9 脛骨の仕上げ 9.1 脛骨トライアルの設置 9.2 脛骨の仕上げ 9.3 脛骨ステム・エクステンション(オプション)
10 膝蓋骨の骨切りと仕上げ 10.1 リサーフェシング・パテラ 10.2 インセット・パテラ
11 トライアル
12 大腿骨の仕上げ
索 引
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6
66
6
6
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13
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13 コンポーネントの選択‐サイズの組み合わせ 13.1 モバイルタイプ 13.2 フィックスドタイプ
14 インプラントの設置 14.1 脛骨ベースプレート 14.2 脛骨インサート
14.3 大腿骨コンポーネント 14.4 膝蓋骨コンポーネント
15 インプラント
2828
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適応 GMK®- 人工膝関節全置換システムは、セメントレス及びセメントを使用した人工膝関節全置換術用に設計されています。これらのコンポーネントを設置するための充分な骨状態である事が前提とされます。
GMK®人工膝関節置換術の適応症例を以下に示します。
関節炎、外傷性関節炎、リウマチ性関節炎又は多発性関節炎により、重度の疼痛及び/又は機能障害を有する関節
大腿骨顆部の虚血性骨壊死
正常な関節構造が外傷後に損失された症例
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禁忌本人工膝関節全置換システムは以下の症例を禁忌とします。
進行性局所又は全身性感染症
手術の適応性がない、体肢の筋量不足、神経筋疾患または血管障害を持つ症例
進行性の大腿骨顆部の破壊または内外側側副靭帯に重度の不安定性を持つ症例
精神障害または神経筋障害を持つ患者には大きなリスクを与えるため、術後合併症の原因となり得ます。術者の責任において、使用する材料に患者が既知のアレルギーを有していないことを確認してください。
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術前計画 3.1 レントゲンによる計画スカウト像、前後像、ラテラル像、及びスカイラインビューの膝関節X線撮影を行います。術前計画では、以下の点を確認していきます。患側側の大腿骨の解剖学軸と機能軸によって形成される外反角。脛骨後方傾斜角。骨切除量。IMガイド刺入点。大腿骨及び脛骨コンポーネントのサイズ、脛骨インサートの厚さ、切除する膝蓋骨の厚み。また手術部位の骨形態(骨棘、主に後方骨棘の位置)を把握します。
3.2 手術前の確認関節のROMと膝蓋骨の中心の確認。及び変形の度合いや靭帯の不安定性があるかどうかの確認を行います。
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アプローチ一般的に用いられる手術アプローチは、”medial parapatellar approach”ですが、この他のアプローチも使用することができます。例えば、重度の外反変形を有する患者では、”lateral paraptellar approach”が使用される場合もあります。 この他にも、”subvastus”や”midvastus”アプローチなどがあります。関節の展開を行った後、インプラントサイズの選択や関節安定性の確認が容易になるように、出来る限りその時点で骨棘等を切除することを推奨します。
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遠位カット・ポジショナ・カーブロッドを6°遠位カット・ポジショナの周囲に取り付けます。同様に遠位カッティング・ブロックも取り付けます。レバー(A)を押し下げると、カッティング・ブロックがポジショナにしっかりと固定されます。
SSMIS・ディスタル・カッティング・ブロックは左右別の膝に対応するため、術側の膝に対応する側の表示が前方に向いていることを確認してください。
通常8mm(これは大腿骨コンポーネントの遠位部厚みおよび後方顆部の厚みと同じです)に設定されている大腿骨遠位骨切り面は、図Bのつまみ(緑で表示)を回転させることにより4~12mmの範囲で調整することができます。 ニュートラル骨切り用ホールに2本のピンを刺入してブロックを固定させます(前ページの図を参照)。必要に応じ骨切り面調整用ホールを用いて、カッティング・ブロックを2mm間隔で遠位あるいは近位方向へ移動させることができます。
A
B
SS
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大腿骨遠位骨切り9mmドリルを用いて骨髄腔を穿孔します。この操作中に髄腔内の除圧をするために、ドリル先を出し入れすることを薦めます。
リファレンスライン
リファレンスライン
スタンダード・ディスタル・カッティング・ブロック
MIS・ディスタル・カッティング・ブロック
遠位カッティング・ブロック・ホール
骨切面用ホール
固定用斜めホール
ソーブレード・ガイド/アライメント・ロッド・ホール
再位置決め用パラレル・ホール
ディスタル・カット・ポジショナーにIMガイドロッドを取り付け、ロッドを髄腔内へ挿入します。ディスタル・カット・ポジショナーはアナトミカル・アクシス(解剖軸)に対し6°補正されています。そのためディスタル・カット・ポジショナー面に記載されている「R」または
「L」の文字が正しい術側に示されるようにします。IMロッドに固定された状態で、ディスタル・カット・ポジショナーを大腿骨顆部遠位方側に接するように設置します。
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切除した後、ピンとディスタル・カッティング・ブロックを外します。再切除が必要な場合は、ピン・ホールを再度設置することができます。
オプション他のカッティング・ブロックを使用することで、大腿骨遠位部切除の内反/外反角度を補正することができます(+/-2°内反/外反)。補正用のカッティング・ブロックは、必ず大腿骨遠位切除の際に使用したものと同じ列の穴に合わせてください。
SS
切除を行う前に、カッティング・ブロックにシックル・フィンガーを取り付け骨切りレベルを確認します。 ディスタル・カッティング・ブロックのアライメントが正しいことを確認するために、伸縮ロッドをカッティング・ブロックに取り付けロッドが大腿骨頭の中心方向を指していることを確認します。
SS
ディスタル・カッティング・ブロックを所定の位置に設置した後、さらに斜めのピンで固定することを推奨します。レバー(A)を緩め、ディスタル・カッティング・ポジショナーを外します。IMロッド・アセンブリを取り外し、大腿骨遠位切除の準備を行います。
ソー・ブレード・ガイドを設置し、大腿骨遠位切除を行います。
SS
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6.1 脛骨骨切りガイドの組立て
脛骨髄外ガイドの組立て
髄外ガイドは以下のコンポーネントから構成されています。
マレオラクランプ サポート (D
髄外用脛骨スーペリア・ガイド (A)
3°傾斜脛骨カッティング・ガイド (B)
脛骨カッティング・ガイド・遠位部(C)マレオラクランプ (E)
ティビアル パルベータ (F)
ティビアルカッティングブロック (G)
3°傾斜脛骨カッティング・ガイドを 髄外用脛骨・ガイドに固定します。このガイドにより、髄外用脛骨ガイドのシャフトが脛骨突起に平行であれば脛骨骨切り面に3°の後傾がつきます。脛骨骨切りガイド遠位部を 髄外用脛骨スーペリア・ガイドに接続します。この時まだロックはしないで下さい。マレオラクランプをサポートに取り付け、下肢遠位部に設置します。脛骨カッティング・ガイドの左右のぶれを確かめて3°傾斜脛骨カッティング・ガイドをスライドさせ、このガイドの側面にあるつまみでガイドを固定させます。ACL(CRインサート使用の場合)や両十字靭帯
(PSあるいはUCインサート使用の場合)を切除した後、組み立てたガイドを脛骨上に設置し 髄外用脛骨・ガイドのもっとも長いスパイクを脛骨顆間隆起の中央に打ち込み、それからマレオラクランプを固定します。この時回旋位が正確に足関節の中心を向くように注意して下さい。
SSM S Sアプ ロ ー チで は 、す べ てを 調 整した 後 にsuperior guideのスタビライゼーション・スパイク1本と仮のピン1本で固定します。
SS
脛骨の骨切り6脛骨切除は、髄外又は髄内(IM)のいずれのガイドを使用しても行うことができます。MISアプローチの場合、髄外ガイドが適しています
脛骨髄内ガイドの組立て
髄内ガイドは以下の部品から構成されています。
イントラメデュラリーロッド (C)
イントラメデュラリー ロッドガイド (B)
イントラメデュラリーガイド (A)
3° ティビアルカッティングガイド サポート (D)
Tibia guide
テレスコピックロッド (E)
ティビアル パルパータ (F)
ACL(CRインサートを使用する場合)や両十字靭帯(PS及びUCインサートを使用する場合)を切除し
た後、9mmのドリルを用い骨髄腔を穿孔します。
注意脛骨骨幹内での髄内ロッドを正しく配置するために、tibial spineの前方にドリリングして孔を設けます
脛骨カッティング・ブロック(スタンダードタイプ)を脛骨カッティング・ガイドへスライドさせながら取付ます。側面のつまみを回すとブロックが固定されます。IMガイドを3°後方傾斜ガイドへ挿入し、伸縮型ロッドをIMガイド(A)の下肢遠位へ挿入します。脛骨カッティング・ガイドが装着されたIMロッドをできる限り深く脛骨髄腔内へ挿入します。 IMガイドを髄内ロッドサポートに組み立て、システム全体を脛骨近位部に設置します。
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脛骨内反/外反-髄内ガイドの設定
前面のアライメントを調節します。伸縮型ロッドの先端が第2中足骨を指していることを確認します。90°に位置するレバー(L)を用いて、髄内ロッドガイドに対し垂直に脛骨骨切りを行います。内反/外反への補正が必要な場合は、レバー後方のつまみを緩めた後、レバーをV/Vポジションに切り替えて内反/外反を調整します。最後に、このつまみでロックします。
LL
6.2 内外反の調整
脛骨の回旋をニュートラルにするため、脛骨カッティング・ブロックの中心を必ず脛骨結節の内側3分の1に向かい合わせて置きます。カッティング・ブロックの前方の平面は、脛骨の内外側横断面と平行である必要があります。
注意切除時に内反/外反位切除とならないよう、カッティングガイドの中心を慎重に合わせることが重要です。
脛骨内反/外反-髄外ガイドの設定
脛骨切除面がメカニカル・アクシスに対して垂直になるよう、マレオラクランプサポートを足関節の中央に設置します。遠位ステムをマレオラクランプサポート上で移動させると、前面で脛骨切除の内反角度を調節することができます(内反又は外反)。
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6.3 後 傾角の調整
脛骨ベースに固定される通常のインサートの場合は0°~3°の後傾、モバイルベアリングタイプは3°~6°の後方傾斜を推奨します。
脛骨傾斜の設定-髄内ガイド IMガイドの上部にあるマイクロメトリック・スクリューを回して脛骨切除の傾斜を調節します(後傾0°~8°で調整可能)。
注意IMガイドの上部に印字された傾斜値のみを参照してください。脛骨カッティング・ガイド 上の3°の印字は無視してください。
脛骨傾斜の設定-髄内ガイド
髄外ガイドが脛骨突起に対して平行である場合、3°傾斜脛骨カッティング・ガイドにより3°の後傾が得られます。さらに後傾が必要な場合は、マレオラ・クランプ の遠位部のマレオラ・クランプロッドに沿ってスライドさせることで可能となります。
適切な脛骨カッティング・ガイドの回旋、前面のアライメント及び後方の傾斜が得られた後、髄外用スーペリアガイドへ2本のスパイクを顆間隆起内へ確実に挿入します。
SSMISアプローチの場合、スーペリアガイドの近位孔に2.2mm スウォードピンを挿入してガイドを固定します。
SS
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6.5 脛骨骨切りガイドの固定
脛骨カッティング・ブロックを固定する前に、シックルフィンガーを用いて切除位置と後傾を確認して下さい。
スタンダード脛骨カッティング・ブロック MSS脛骨カッティング・ブロック
脛骨カッティング・ブロック・ホール(左膝)
位置決め用パラレル・ホール
固定用斜めホール
ソー・ブレード・ガイド・ホール
パルペータ・ホール
プレ・ドリリングの後、線で示されたホールへピン2本を挿入します。これにより、骨切りの追加の調整が容易になります。
6.4 骨切り高さの調整
3°傾斜脛骨カッティング・ガイドの側面にあるつまみのロックを外し、カッティング・ガイドを近位脛骨から数ミリの位置に設置して脛骨用パルペータをカッティング・ガイド上の専用のホールに取り付けます。ここには2種のパルペータが利用できます。ひとつは脛骨プラトーから8mmの標準的位置、もうひとつはプラトーの下2mmでの骨切り用になっています。
脛骨骨切除位置の設置- 髄外ガイド
3°傾斜脛骨カッティング・ガイドを髄外用スーペリア・ガイドに沿って垂直にスライドさせ、リファレンス・スタイラスを選択して骨切り位置を調整します(2mm間隔の目盛)。シックル・フィンガーを用いて骨切り面の位置を確認します。
調整が完了したら3°傾斜脛骨カッティング・ガイドの前面のつまみをロックします。
脛骨切除位置の設定-髄内ガイド
選択したリファレンス・スタイラスを用いて高さスクリューを調整して切除位置を微調整します。
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6.6 脛骨骨切りガイドの取り外し
脛骨髄内カッティング・ガイドの取り外し
ティビアルパラパータとIMガイドを脛骨カッティグ・ガイドから除去します。その後、IMロッドをサポートと共に引き抜きます。
脛骨用パルペータを脛骨カッティング・ブロックから取り外すためには、図に示す通り、パルペータの矢印をカッティング・ブロックについている直線に合わせます。カッティング・ブロックの前面アライメントを確認するためには、標準カッティング・ブロックに伸縮ロッドを取り付けロッドが第2中足骨を指しているかどうかで確認出来ます。
SS
6.7 脛骨の骨切り
脛骨カッティング・ブロックをピンに沿ってスライドさせ脛骨と密着させます。必要に応じて、安定性を増すために、3本目の斜めピンを脛骨カッティング・ブロックの中央のホールあるいはMISカッティング・ブロックの内側のホールから挿入することができます。
SS
ソー・ブレード・ガイドを用いて切除を行います(標準カッティング・ブロックを使用している場合)。
オプションCRインサートを使用する場合は、1本または2本のピンをPCLの脛骨付着部の前に固定することで、骨切り中にPCLを保護出来ます。
脛骨髄外カッティング・ガイドの取り外し
脛骨用パルペータを除去し、3°傾斜ガイドの前面のつまみを回しロックを解除します。髄外ガイドを緩め、近位髄外ロッドをマレオラクランプに取り付けたシャフトから引き抜きます。
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注意脛骨には後方傾斜があるため、ガイドの取り外し時に脛骨カッティング・ガイドの回旋および内反/外反に変更がないかを確認します。
スタンダードブロックの使用時、斜めピンとソー・ブレード・ガイドを取り外した後、脛骨カッティング・ブロックを3本のパラレルピン上でスライドさせます。これらのピンは脛骨の再骨切りに備えて残したままにしておきます。
オプション必要に応じて2種のカッティング・ブロックを利用することができます。これにより、すでに実行した脛骨切除のアライメント(+2°内反/外反)や後傾(+/-2°)を修正することができます。修正用のカッティング・ブロックは必ず最初の脛骨切除の際使用した孔と同じ列に配置してください。
オプション
SS
切除後は脛骨の保護のため、脛骨のサイズに応じて異なるカバー・プレートを使用することができます
(1/2、3/4および5/6)。脛骨のサイズ測定は、脛骨ベース・プレートを切除した脛骨プラトーに重ねるか、脛骨に直接重ねて行います。必要に応じて脛骨テンプレート・セットを利用することができます。
注意カバー・プレートの下面には3つのカッティング・スパイクがあります。取扱いに注意してください。
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フェモラルトライアル
フェモラルスペーサー
インディペンデッドカット用リファレンススペーサー ティビアルカ
バープレートティビアルトライアル
10 mm ティビアルインサート
最終インプラント
18 mm
脛骨及び大腿骨遠位切除を確認するために、専用の大腿骨スペーサに取り付けたインディペンデッドカット用リファレンススペーサーを使用します。 大腿骨スペーサーは大腿骨コンポーネントの厚みを再現しており、幅は2種類でサイズ1~3と4~6に適合します。そのため、大腿骨スペーサと脛骨カバープレートの傾斜に取り付けたインディペンデッドカット用リファレンススペーサーの厚みは、脛骨ベースプレート、ポリエチレンインサート及び大腿骨コンポーネントによる人工関節全体の厚みに対応しています。
膝を伸展させた状態で、ベースプレート・ハンドルに大腿骨スペーサーと組み合わせたインディペンデッドカット用リファレンススペーサーを取り付け、関節内に挿入します。
注意大腿骨スペーサーは「FEMORAL」と印字された側のスペーサーへ固定します。
弛 緩 状 態 の 場 合 は 、脛 骨 ス ペ ー サ ー を 追加 し て リ フ ァ レ ン ス・ス ペ ー サ ー の 厚 みを 増 や す こ と が で き ま す 。脛 骨 ス ペ ー サー は 、異 な る 脛 骨 イ ン サ ート( 1 2 、1 4 、1 7 、 及び20mm)と同じ厚みになっています。脛骨スペーサーは「TIBIAL」と印字された側のリファレンス・スペーサへ固定します。
フェモラルスペーサー
Tibial spacer
オプション脛骨カバー・プレートを使用しない場合、最も薄い
(10mm)青色の脛骨スペーサを「TIBIAL」と印字された側のインディペンデッドカット用リファレンススペーサーへ追加します。
弛緩状態の場合は、青色の脛骨スペーサを追加してリファレンス・スペーサの厚みを増やすことができます。青色の脛骨スペーサは、異なる脛骨インサート
(10、12、14、17、および20mm)と同じ厚みになっています。
レファレンス・スペーサを関節内に挿入できない場合、脛骨カッティング・ブロックを残しておいた2本のピン上に再度設置し直すことによって脛骨切除位置を変更することができます。追加で2mmまたは4mmの骨切除を行うことができます。
後方解離にも関わらず、トライアル時に不十分な伸展の場合は、さらに2mmの遠位大腿骨切除が必要とされます。この場合、2mm再切除用の列の穴に残しておいた3本のピン上に遠位カッティング・ブロックを再度設置しなおしてください。
伸展位ギャップの確認7
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大腿骨の前後面およびシャンファーの骨切り84 in 1フェモラル・カッティングブロックを用いて大腿骨の前方切除、後方切除、及びシャンファーカットを行います。
注意大腿骨切除については幅13mm、厚さ1.28mmのソー・ブレードを使用して下さい。
4in1カッティング・ブロック・ホール
骨切面用ホール(ポステリア・リファレンス)
骨切面用ホール(アンテリア・リファレンス)
固定用斜めホール
ハンドルホール
海綿骨スクリューホール
4 in 1カッティングブロックを設置するには、2種の異なる大腿骨サイザーを使用することができます。
後方リファレンス大腿骨サイザー
前方リファレンス大腿骨サイザー
大腿骨サイザー・ホール
骨切面用ホール(ポステリア・リファレンス)
骨切面用ホール(アンテリア・リファレンス)
4 in 1 ペグ・ドリリング・ホール
エピコンディラー アキシス リファレンス・ホール
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ポステリア・リファレンス:大腿骨サイジング及び外旋角度調整
ポステリア・リファレンス大腿骨サイザーを遠位骨切り面に密着させた状態で設置します。その際、両側の後方顆部をベースにしっかりとあてがいます。前方パルペータの大腿骨のサイズを選択し、サイザーの位置を微調整します。(A).前方パルペータが顆部前方皮質に接触するまでサイザーを動かします。(B).
AB
大腿骨のサイズは大腿骨サイザーから読み取ることができます。 (A). サイザーの中央部を回して術側の外旋角度(0°、3°、 6°、又は9°)を設定し、大腿骨サイザーの中央スクリューを締めてシステムをロックします。(B).
A
B
エピコンディラー・アクシス・リファレンスを用いて上顆軸のアライメントを考慮して、外旋角度を確認することも可能です。
前方リファレンス:大腿骨のサイジング及び外旋角度の調整
アンテリア・リファレンス大腿骨サイザーを大腿骨遠位骨切り面に密着させた状態で設置します。 大腿骨のサイズは大腿骨サイザーから読み取ることができます。
前方パルペータ上で大腿骨のサイズを選択し、サイザーの位置を微調整します。(A).ベースが顆部後方に接触するまでサイザーを動かします。ベースが顆部後方に接触するまでサイザーを動かします。(B).
AB
サイザーの中央部を回して術側の外旋角度(0°、3°、 6°、又は9°)を設定し、大腿骨サイザー(A)の中央のつまみを締めてシステムをロックします。エピコンディラーアキシス リファレンス(B)を用いて上顆軸のアライメントを考慮し外旋角度をチェックすることも可能です。
A B
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アンテリア・リファレンス:4 in 1カッティングブロックの設置
サイザーの設置が完了した後、プレドリルを行い、直線で示されたホールへピンを2本挿入します。
注意
ピンを挿入する間、大腿骨サイザーと遠位切除面が常に密着しているようにしてください。
2本のピンからスライドさせ、大腿骨サイザーを抜去します。選択されたサイズの4 in 1カッティング・ブロックを、前方のラインで示された列のホールにピンを通して遠位骨切り面にあてます。
必要に応じて、カッティング・ブロックを2mm上方又は下方に移動させることができます。これにはリファレンス・ラインの直下又は直上のホールを用いて行います。最後に、両側方の斜めホールに2本のピンを用いて4 in 1カッティング・ブロックを固定し、中央のピンを抜去します。
後方リファレンス:4 in 1カッティングブロックの設置
オプション1:中央ピン - サイザーの設置が完了した後、プレドリルを行い、直線で示されたホールへピンを2本挿入します。 (A).
注意ピンを挿入する間、大腿骨サイザーと遠位切除面が常に密着しているようにしてください。
2本のピンに沿ってスライドさせ大腿骨サイザーを除去します。選択したサイズの4 in 1カッティングブロックを、後方のリファレンス・ライン上に示されたホールを選んで遠位骨切り面へあてます。 (B)
A B
必要に応じて、ラインの真下のホールを使用することで、カッティング・ブロックを2mm前方に移動させることができます。 最後に、4 in 1カッティングブロックの側方のホールにヘッド付きの2本のピンを挿入して固定したあと、中央のピンを抜去します。
オプション2:ペグ - 中央のピンの代わりに、2本のペグを用いて4 in 1カッティングブロックを設置することもできます。 大腿骨サイザーの調整が終了した後、大腿骨サイザーの専用ホールでペグホールを作ります。 (A).
注意穿孔中は、大腿骨サイザーと遠位切除面が常に密着しているようにしてください。
最後に大腿骨サイザーを取り外し、選択したサイズの4 in 1カッティング・ブロックにペグを取り付け遠位骨切り面に設置します。 (B).
BA
注意4 in 1カッティング・ブロックのペグの位置は、大腿骨コンポーネントのペグの位置とは異なります。最終的な大腿骨コンポーネントのホールは、大腿骨用トライアルを介して作成します。
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オプション側方の斜めのピン固定と同時に、専用のスクリュードライバーを用いキャンセラス・スクリューで4 in 1カッティングブロックを固定出来ます。
オプションスクリュー
ホール
4 in 1カッティングブロックを固定した後、大腿骨骨切りを以下のように行います。
大腿骨前方切除
大腿骨後方切除
後方シャンファー部
前方シャンファー部
注意大腿骨の骨切りはすべて幅13mm、厚さ1.27mmのブレードを使用して下さい。
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Hip Knee Spine Navigation
アンテリア・リファレンス:サイズアップ/サイズダウン 同じ列のホールを使用して、より適したサイズの4イン1カッティング・ブロックと交換します。前方基準のホールでサイズを小さくする場合は、大腿骨後方顆部の骨切り位置は4mm前方に移動させます。必要に応じて、ガイドを別の列のホールへ動かすことができます(2mmの修正)。
8.1 大腿骨コンポーネントのサイズ変更
大腿骨は各サイズにおいてA/P面およびM/L面ともに4mmの違いがあります。
ポステリア・リファレンス・サイズアップ/サイズダウン オプション1:中央ピン - 骨切り面用ピンを後方のリファレンス・ライン上に設置していた場合、適切なサイズの4 in 1カッティングブロックを同じ後方のリファレンス・ライン上のホールに設置することで、サイズ変更が可能です。
注意後方部のピンフォールを基準にサイズを小さくする場合は、大腿骨前方顆部の骨切り面は4mm後方に移動されます。この場合前方のノッチ形成がないことを確認し、必要な場合は、更に後方のピンホールへガイドを移動させてください。
オプション2:ペグ - ペグを用いて4イン1カッティングブロックを設置した場合は、同じペグ・ホールを使用してより適したサイズのカッティング・ガイドと交換してください。
注意ペグホールを基準にサイズを小さくする場合は、大腿骨前方顆部の骨切り面の位置は4mm後方に移動させれます。この時、前方にノッチ形成がないことを確認してください。
ガイドを前方へ移動させる必要がある場合は、ライン上のホールに2本のピンを配置し、カッティング・ブロックをピンに沿ってスライドし移動させてください。2本のペグを引き抜き、ラインの後方のピンホールへ設置し直します。
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ポステリア・リファレンス:大腿骨切除後のサイズダウン
大腿骨骨切りを行った後に大腿骨コンポーネントのサイズを小さくする必要が生じた際は、ブレードを前方切除のスロットに挿入し、遠位切除部へ4 in 1カッティングブロックをあてます。ブレードが完全に前方骨切り面と接触していることを確認し、後方に示されたラインのホールに2本のピンを刺入します。
カッティング・ガイドを小さいサイズのものと交換します。18ページ(後方リファレンス:4 in 1カッティング・ブロックの配置)と19ページに記載された手順に従い、カッティング・ブロックを固定し、大腿骨のリカットを行います。
ポステリアル・リファレンス:大腿骨切除後のサイズダウン
大腿骨切除を行った後に大腿骨コンポーネントのサイズを小さくする必要が生じた際は、ソー・ブレードを前方切除のスロットに挿入し、遠位切除部へ4 in 1カッティングブロックをあてます。ソー・ブレードが完全に前方切除面と接触していることを確認し、下に示されたラインのホールに2本のピンを刺入します。
カッティング・ガイドを小さいサイズのものと交換します。18ページ(後方リファレンス:4 in 1カッティング・ブロックの配置)と19ページに記載された手順に従い、カッティング・ブロックを固定し、大腿骨のリカットを行います。
注意大腿骨顆部前方の切除面位置は4mm後方に移動します。前方のノッチ形成がないことを確認してください。
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Hip Knee Spine Navigation
9.1 脛骨トライアルの設置
フィクスドタイプ
トライアル・ベース・ハンドルを取り付けた脛骨トライアル・ベースプレートを脛骨切除面に設置します。脛骨ベースプレートは非対称性です。脛骨皮質骨を完全に覆うまでベースプレートを回転させ、2本のピンで固定します。それぞれのピンは必ず反対側に設置してください。1本を脛骨表面の前方に、もう1本を後方に設置します。
脛骨ベースプレートの正しい設置を容易にするため、脛骨インプラントの前方に2本の直線が示されています。これは脛骨トライアル・ベースプレートのアライメント・ラインに対応しています。トライアル・ベースプレートを固定した後、電気メスで2本の直線の位置を脛骨上にマーキングします。
9.2 脛骨の仕上げ
リーマー・ガイドと脛骨トライアル・ベースプレートを組み立てます。
1.リーマー・ガイドをトライアル脛骨ベース上に設置します。矢印(1)をベースプレートのセンターラインに合わせます。
2.リーマー・ガイドを矢印(2)に沿って回転させ、ベースプレートの位置決めライン2本のうちの1本へ合わせます。
3.レバーを押し下げ、リーマー・ガイドをロックします。
キール・ホール作成のため専用のリーマーをガイドを用い、ゲージ・ストッパーが到達する深さまで骨軸に平行にリーミングします。
脛骨の仕上げ9
23
切除するためには骨ドリルを時計回り、圧縮する(骨切除なし)ためには骨ドリルを反時計回りとします。
レバー(小)を持ち上げ、ロック解除位置に合わせてリーマー・ガイドを取り外します。トライアル・キールにハンドルを取り付け、トライアル・ベースプレートのキール・ホールを介して嵌め込み、キールの準備を完了します。
9.3 脛骨ステム・エクステンション(オプション)
脛骨ベース・プレートへの安定性をさらに高めるためには、脛骨キールにステム・エクステンションを追加することもできます。皮質骨へのインピンジのリスクを避けるため、術前にステム・エクステンションの配置をX線テンプレートを用いて慎重に計画します。
まず、トライアル・キールを取り外します。次にリーマー・ガイドをトライアル脛骨ベースプレートに取り付け、内部に9mmリダクション・ブッシュを挿入します。必要に応じて、9mmドリル・ビットを用いて骨髄腔をリーミングします。Tハンドルに9mmリーマーを取り付け、リーマー上に示された65mmラインがリーマー・ガイドの位置に揃うまでリーミングします。リダクション・ブッシュ(15mm径)をトライアル・ベースプレートに取り付けたリーマーガイドに挿入し、15.5mmのリーマーを用いてキールの準備を完了します。リダクション・ブッシュとリーマーを取り外し、9mmリーマーに示された65mmラインがトライアル脛骨ベースプレートの位置に揃うまでリーミングを繰り返します。11mmリーマーを用いて65mmの深さになるまでリーミングします。
リーマー・ガイドを取り外し、エクステンション・ステムをトライアル・キールに取り付け、ハンドルを用いてトライアル・ベースプレートから嵌め込みます。
GMK PRIMARY 手術手技書
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膝蓋骨の骨切りと仕上げ10 10.1 リサーフェシング・パテラ
膝蓋骨骨切りガイドをパテラ・クランプに取り付けます。膝蓋骨周辺組織を慎重にリリースした後、骨切りガイドのスロットに取り付けたパテラ・スタイラスを用いて骨切りガイドを適切な切除量に設置します。
注意膝蓋骨の骨切り後、13mm以上の厚みの骨を残して下さい。
スクリュー式のつまみを回してクランプをしっかりとロックし、切除ガイドのスロットからブレードを挿入し膝蓋骨骨切りを行います。
パテラ・テンプレートを用いてサイズを選択します。
膝蓋骨クランプの2つの骨切り用ガイドを、スパイク・ジョーとドリルガイドに交換します。
膝蓋骨コンポーネントを正しく設置するために、1つのペグを膝蓋骨の外側ファセット上に設置し、ほかの2つのペグは内側ファセットに設置します。
内側ファセット
定位置の膝蓋骨 外転位の膝蓋骨
外側ファセット
内側ファセット
外側ファセット
膝蓋骨コンポーネントの設置に不具合をきたさないよう、ドリル・ガイドに示された表示を確認してください。内側アプローチの場合(膝蓋骨の外転位)、EXTと表示された側が上向きになるようにしてドリル・ガイドをクランプに取り付けます。また外側アプローチの場合(膝蓋骨の内転位)、INTと表示された側が読めるようドリル・ガイドを反転させます。
内側アプローチ
外側アプローチ
ドリル・ガイドを膝蓋骨の切除面にあて、膝蓋骨ペグ・ドリルを用いて3つのホールを開けます。ドリル・ガイドを外したのち、パテラ・インパクターをパテラ・クランプに取り付け、適切なサイズの膝蓋骨トライアルを嵌め込みます。 最後に、膝蓋骨を整復し、可動域全体のチェックを行います。
25
10.2 インセット・パテラ
それぞれのリーマー・ガイドあるいは専用のテンプレート・セットを使用して、膝蓋骨のサイズを選択します。 選択したサイズのリーマー・ガイドをパテラ・クランプのスパイク・ジョーに取り付けます。 適切なサイズのリーマーをリーマー・ホルダーへ取り付けるには、リーマー・ホルダーのロック機構を引き、リーマーを挿入し、90°回転させるとロック機構が解除されます。リーマーがしっかりと固定されていることを確認してください。
1
2
3
ドリリングの前に、デプス・ゲージ(A)がニュートラル・ポジションにあることを確認してください。必要に応じて、デプス・ゲージを回すことでリーミングする深さを変更することができます(1回転=1mm)。
ニュートラル・ポジション
深い設置位置 浅い設置位置
A
リーマーをリーマー・ガイドに挿入し、ディプス・ゲージがリーマー・ガイドにあたるまでドリリングします。
注意ドリル・ホールは13mm以上骨温存されるようにしなければなりません。
選択したサイズの膝蓋骨トライアルをパテラ・クランプに取り付けた専用のインパクタを使用して嵌め込みます。骨鉗子またはオシレーターを使用して骨の辺縁を滑らかにします。膝蓋骨を整復し、可動域全体のチェックを行います。
GMK PRIMARY 手術手技書
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トライアル11トライアル・インサートを脛骨トライアル・ベースプレートに取り付けます。
トライアル・インサートを設置する前に、スクリュードライバーを用いてトライアル・キール内に取り付けスクリュー・パンチャーを固定します。これによりトライアル・インサートがトライアルベースに設置することが可能になります。
フェモラル・インパクター/エクストラクターをスライド・ハンマーに取り付け、適切なサイズの大腿骨トライアル・コンポーネントを大腿骨の中央に嵌め込みます。内側または外側へのオーバーハングは最小限であることを確認してください。大腿骨コンポーネントの設置が正しいことを確認するには、膝蓋骨を整復し、膝を全可動域でテストします。
注意トライアル・パテラグルーブへの損傷を避けるため、大腿骨トライアル・コンポーネントを強く嵌め込まないでください。
PSPS型インプラントの場合は、大腿骨の最終骨切除が終了後、トライアルを行います(第12章大腿骨の最終調整を参照)。
PSトライアル・ペグをフィクスト型脛骨インサートに取り付け、PSトライアル・カムを大腿骨トライアルに取り付けます。PSペグに妨げられるのを避けるため、PSトライアル・インサートは大腿骨コンポーネントの嵌め込み後に取り付けます。
PS
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PSPS型インプラントの場合は、大腿骨ボックス切除ガイドの専用の孔からPS切除ノミを用いて顆間ノッチを作成します。
PS
最後に、適切なサイズの内顆部分のトライアルを大腿骨トライアル・コンポーネントに取り付け、膝蓋骨を整復し、膝を全可動域についてテストします。
大腿骨トライアルコンポーネントの内・外側設置位置が決まったのち、大腿骨トライアルコンポーネントの前方のホールにピンを挿入し、大腿骨トライアルの安定性を確保します。
大腿骨ペグ用ホールを作成します。 大腿骨ボックス・カッティング・ガイドを大腿骨トライアル・コンポーネントに取り付け、ボックス切除ノミを用いてパテラグルーブ部分の骨切りを行います。
大腿骨の仕上げ12
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コンポーネントの選択‐サイズの組み合わせ13 13.2 フィックスドタイプ
フィックストタイプ脛骨インサートSTD及びUC型は、同サイズの脛骨トレイにのみ適合します。 STD大腿骨コンポーネントのサイズXは、サイズX+1、 X、X-nのフィックストタイプ脛骨インサート(STD及びUC型)と適合します。フィクスドタイプ脛骨インサートPSは同サイズの固脛骨トレイのみに適合します。PS大腿骨コンポーネントのサイズXは、サイズX+1、 X、X-nのPSフィックスrタイプ脛骨インサートに適合します。適合性能を表3及び表4に示します。
フィクスドタイプ脛骨インサート (CR, PS and UC)
フィ
クス
ドタ
イプ
脛骨
トレ
イサ イ ズ 1 2 3 4 5 6
1
2
3
4
5
6
表3-フィクスドタイプ脛骨トレイとインサートの適合性
フィックストタイプ脛骨インサート(CR型、PS型及びUS型)
大腿
骨コ
ンポ
ーネ
ント
サ イ ズ 1 2 3 4 5 6
1
2
3
4
5
6
表4-フィクスドタイプ脛骨インサートと大腿骨コンポーネントの適合性
13.1 モバイルタイプ
モバイルタイプ脛骨インサート(STD及びUS型)は同サイズの大腿骨コンポーネントのみ適合します。またモバイルタイプ脛骨トレイのサイズXは、同サイズ及びサイズX-1及びX-2のモバイルタイプ脛骨インサート(STD及びUC型)に適合します。インプラント適合性は表1及び表2に示されています。
モバイルタイプ脛骨インサート(STD及びUC型)
大腿
骨コ
ンポ
ーネ
ント
サ イ ズ 1 2 3 4 5 6
1
2
3
4
5
6
表1-STD及びUC型モバイルタイプ脛骨インサートと大腿骨コンポーネントの適合性
モバイルタイプ脛骨インサート(STD及びUC型)
モバ
イル
タイ
プ脛
骨ト
レー
サ イ ズ 1 2 3 4 5 6
1
2
3
4
5
6
表2-モバイルタイプ脛骨インサート及びモバイルタイプ脛骨トレイの適合性
29
14 インプラントの設置 14.1 脛骨ベースプレート
ベースプレートを徒手的に設置します。ベースプレートの後方エッジと大腿骨間にインピンジがないことを確認してください。インピンジがあると、大腿骨の損傷や脛骨の回旋アライメントに影響が出ることがあります。使用した脛骨ベースプレートに適したバージョンのベースプレート・インパクターを用いて最終的な嵌め込みを行います。ステム・エクステンションを使用している場合は、脛骨キールのプラスチック・プラグを取り外して事前に取り付けます。キール上のステムを嵌め込み最後に脛骨キールから挿入したスクリューで固定します。
注意ステムの損傷を防ぐために、インパクションの際は保護を講じてください。ステムの六角ホール内へスクリュードライバーを挿入し、インパクションはスクリュードライバーでハンマリングして行います。
ティビアルプレート-セメントタイプ
脛骨セメント・ベースプレートはキール周囲にセメントを使用することなくインプラントすることを目的としています。骨セメントは、セメント製造会社の提供する関連の取扱説明書に従って下さい。セメントは、脛骨ベースプレートの下面の対応するセメントポケット内にのみ塗布し、キール周囲には塗布しません。インプラントの設置によってセメントがキール周囲に付着するリスクを避けるため、セメントを直接骨表面に塗布しないことを推奨します。脛骨ベースプレートが専用のインパクターを用いて完全に挿入された後、余分なセメントを脛骨から取り除きます。関節面にセメントが残っていないことを確認してください。
14.2 脛骨インサート
フィクスド式インサート
インサートの脛骨トレイへの取り付けは以下の手順で実行してください:1. 脛骨トレイの上面が完全にきれいな状態になっ
ており、脛骨トレイとインサートの間に介在物がない状態であることを確認します。
2. インサートの後方フックを脛骨トレイの後方に挿入します(A)。
3. インサートの前方部分を徒手的に押し込んで、ロックさせます(B)。
A B
オプションインサートの最終的な厚みを確認する為に、トライアルインサートを脛骨トレイに乗せて確認することが可能です。
PSPSインサートは必ず大腿骨コンポーネントの設置後に取り付かなくてはなりません。インサートを先に入れるとPSペグが大腿骨コンポーネント挿入の妨げになる場合があります。インサートに同梱されているスクリューを用いて、必ずスクリュー固定を行ってください。
注意適切にスクリューが締結されたことを確認する為に、トルクリミッティングドライバー3,5Nmを必ず使用してください。
モバイルタイプ脛骨インサート
脛骨前方に移動させ、ポリエチレンインサート(STD又はUC型)をトライアル時に確認したサイズと同サイズの脛骨ベースプレートに挿入します。
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30
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14.3 大腿骨コンポーネント
大腿骨インパクターをスライドハンマーに取り付けます。大腿骨インパクターの2つの爪を開き、それぞれの爪の先端を大腿骨コンポーネントの外側スロット2か所に取り付けます。ハンドルをしっかりと回して、大腿骨コンポーネントをインパクターにロックします。
正確なアライメントのためにペグ用に空けておいたホールを用いて大腿骨コンポーネントを設置し、ハンマーにて打ち込みます。インパクションの最後に、術者がインパクションの角度変更を望む場合は、ハンドルを最大に回してランナーをリリースし、2つの爪を取り外すことによって大腿骨インパクタを取り外すことができます。
フェモラルコンポーネント-セメントタイプ
骨セメントは、セメント製造会社の提供する関連の取扱説明書に従って下さい。セメントが適切な粘度になった後、大腿骨コンポーネントの内面にある対応するセメントポケット内に塗布します。切除した骨表面はパルス洗浄によって完全に清浄しなくてはなりません。また骨髄腔は海綿骨で塞いで下さい。専用のインパクターを用いて大腿骨コンポーネントが完全に挿入された後、余剰のセメントを大腿骨から取り除きます。ポリエチレンの摩耗を避けるため、関節面、顆間ノッチ、及び関節内にセメントが残っていないことを確認してください。
14.4 膝蓋骨コンポーネント
スパイクが付いてるジョーと圧迫用ジョーを膝蓋骨クランプに取り付けます。圧迫用ジョーには使用できる側面が2つあり、膝蓋骨2種類と同じ色分けがなされています。青側はリサーフェシング用、黄色側はインセット用です。骨セメントは、セメント製造会社の提供する関連の取扱説明書に従って下さい。セメントが適切な粘度になった後、膝蓋骨インプラントの内面に塗布します。膝蓋骨クランプのホイールをしっかりとねじ込み膝蓋骨をロックします。インプラントを最終位置に合わせ、膝窩骨の余剰なセメントを取り除きます。関節面にセメントが残っていないことも確認してください。
31
インプラント15FEMUR PS CEMENTED [2]
製品番号 left サイズ 製品番号 right02.07.2201L 1 02.07.2201R02.07.2202L 2 02.07.2202R02.07.2203L 3 02.07.2203R02.07.2204L 4 02.07.2204R02.07.2205L 5 02.07.2205R02.07.2206L 6 02.07.2206R
FEMUR CR CEMENTED [1]
製品番号 left サイズ 製品番号 right02.07.2001L 1 02.07.2001R02.07.2002L 2 02.07.2002R02.07.2003L 3 02.07.2003R02.07.2004L 4 02.07.2004R02.07.2005L 5 02.07.2005R02.07.2006L 6 02.07.2006R
TIBIAL COMPONENT MOBILE CEMENTED [3]
製品番号 left サイズ 製品番号 right02.07.1001L 1 02.07.1001R02.07.1002L 2 02.07.1002R02.07.1003L 3 02.07.1003R02.07.1004L 4 02.07.1004R02.07.1005L 5 02.07.1005R02.07.1006L 6 02.07.1006R
TIBIAL COMPONENT FIXED CEMENTED [1]
製品番号 left サイズ 製品番号 right02.07.1201L 1 02.07.1201R02.07.1202L 2 02.07.1202R02.07.1203L 3 02.07.1203R02.07.1204L 4 02.07.1204R02.07.1205L 5 02.07.1205R02.07.1206L 6 02.07.1206R
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32
Hip Knee Spine Navigation
TIBIAL INSERT CR FIXED [1]
製品番号 サイズ 厚さ(mm) 製品番号 サイズ 厚さ(mm)
02.07.0110SF
1
10 02.07.0410SF
4
1002.07.0112SF 12 02.07.0412SF 1202.07.0114SF 14 02.07.0414SF 1402.07.0117SF 17 02.07.0417SF 1702.07.0120SF 20 02.07.0420SF 2002.07.0210SF
2
10 02.07.0510SF
5
1002.07.0212SF 12 02.07.0512SF 1202.07.0214SF 14 02.07.0514SF 1402.07.0217SF 17 02.07.0517SF 1702.07.0220SF 20 02.07.0520SF 2002.07.0310SF
3
10 02.07.0610SF
6
1002.07.0312SF 12 02.07.0612SF 1202.07.0314SF 14 02.07.0614SF 1402.07.0317SF 17 02.07.0617SF 1702.07.0320SF 20 02.07.0620SF 20
TIBIAL INSERT UC FIXED [1]
製品番号 サイズ 厚さ(mm) 製品番号 サイズ 厚さ(mm)
02.07.0110FUC
1
10 02.07.0410FUC
4
1002.07.0112FUC 12 02.07.0412FUC 1202.07.0114FUC 14 02.07.0414FUC 1402.07.0117FUC 17 02.07.0417FUC 1702.07.0120FUC 20 02.07.0420FUC 2002.07.0210FUC
2
10 02.07.0510FUC
5
1002.07.0212FUC 12 02.07.0512FUC 1202.07.0214FUC 14 02.07.0514FUC 1402.07.0217FUC 17 02.07.0517FUC 1702.07.0220FUC 20 02.07.0520FUC 2002.07.0310FUC
3
10 02.07.0610FUC
6
1002.07.0312FUC 12 02.07.0612FUC 1202.07.0314FUC 14 02.07.0614FUC 1402.07.0317FUC 17 02.07.0617FUC 1702.07.0320FUC 20 02.07.0620FUC 20
33
TIBIAL INSERT CR MOBILE [3]
製品番号 サイズ 厚さ(mm) 製品番号 サイズ 厚さ(mm)
02.07.0110SM
1
10 02.07.0410SM
4
1002.07.0112SM 12 02.07.0412SM 1202.07.0114SM 14 02.07.0414SM 1402.07.0117SM 17 02.07.0417SM 1702.07.0120SM 20 02.07.0420SM 2002.07.0210SM
2
10 02.07.0510SM
5
1002.07.0212SM 12 02.07.0512SM 1202.07.0214SM 14 02.07.0514SM 1402.07.0217SM 17 02.07.0517SM 1702.07.0220SM 20 02.07.0520SM 2002.07.0310SM
3
10 02.07.0610SM
6
1002.07.0312SM 12 02.07.0612SM 1202.07.0314SM 14 02.07.0614SM 1402.07.0317SM 17 02.07.0617SM 1702.07.0320SM 20 02.07.0620SM 20
TIBIAL INSERT UC MOBILE [3]
製品番号 サイズ 厚さ(mm) 製品番号 サイズ 厚さ(mm)
02.07.0110MUC
1
10 02.07.0410MUC
4
1002.07.0112MUC 12 02.07.0412MUC 1202.07.0114MUC 14 02.07.0414MUC 1402.07.0117MUC 17 02.07.0417MUC 1702.07.0120MUC 20 02.07.0420MUC 2002.07.0210MUC
2
10 02.07.0510MUC
5
1002.07.0212MUC 12 02.07.0512MUC 1202.07.0214MUC 14 02.07.0514MUC 1402.07.0217MUC 17 02.07.0517MUC 1702.07.0220MUC 20 02.07.0520MUC 2002.07.0310MUC
3
10 02.07.0610MUC
6
1002.07.0312MUC 12 02.07.0612MUC 1202.07.0314MUC 14 02.07.0614MUC 1402.07.0317MUC 17 02.07.0617MUC 1702.07.0320MUC 20 02.07.0620MUC 20
GMK PRIMARY 手術手技書
34
Hip Knee Spine Navigation
TIBIAL INSERT PS FIXED [2]
製品番号 サイズ 厚さ(mm) 製品番号 サイズ 厚さ(mm)
02.07.0110PSF
1
10 02.07.0410PSF
4
1002.07.0112PSF 12 02.07.0412PSF 1202.07.0114PSF 14 02.07.0414PSF 1402.07.0117PSF 17 02.07.0417PSF 1702.07.0120PSF 20 02.07.0420PSF 2002.07.0210PSF
2
10 02.07.0510PSF
5
1002.07.0212PSF 12 02.07.0512PSF 1202.07.0214PSF 14 02.07.0514PSF 1402.07.0217PSF 17 02.07.0517PSF 1702.07.0220PSF 20 02.07.0520PSF 2002.07.0310PSF
3
10 02.07.0610PSF
6
1002.07.0312PSF 12 02.07.0612PSF 1202.07.0314PSF 14 02.07.0614PSF 1402.07.0317PSF 17 02.07.0617PSF 1702.07.0320PSF 20 02.07.0620PSF 20
RESURFACING PATELLA [1]
サイズ 製品番号
1 02.07.0033RP2 02.07.0034RP3 02.07.0035RP
INSET PATELLA [1]
サイズ 製品番号
20 mm 02.07.0040IP24 mm 02.07.0041IP28 mm 02.07.0042IP32 mm 02.07.0043IP
STEM EXTENSION [1]
製品番号 Ø (mm) L (mm)02.07.F11066 11 65
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インスツルメントは納品時には未滅菌です。使用前には洗浄し、国内規則、該当するEU指標、及びオートクレーブ製造業者の取扱説明書に従って、オートクレーブ滅菌を行ってください。取扱いの詳細に関しては、www.medacta.comに掲載の「メダクタインターナショナル再使用可能整形外科器具の洗浄除染及び滅菌に関する推奨事項」をご参照ください。
滅菌に関する留意事項
部品番号は変更する場合があります。
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