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早稲田大学 早稲田大学 Digital Digital Campus Campus Consortium Consortium 21 21 世紀の新しい教育研究スタイルを目指して 世紀の新しい教育研究スタイルを目指して

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早稲田大学早稲田大学    DigitalDigital        CampusCampus            ConsortiumConsortium

2121世紀の新しい教育研究スタイルを目指して世紀の新しい教育研究スタイルを目指して

2004年 4月 6日版

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目次目次

  ごあいさつ       4

 21世紀の大学モデル実現を目指して       5

  DCC(第1次)の成果       6

  DCC(第2次)のプロジェクト       7

  2004年度DCC(第2次)重点活動       8

  DCC(第2次)の歩み       9

    CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

        CUC設立のための実験講座       10

     CCDL講座       14

     英語コミュニケーション講座       16

        中国語コミュニケーション講座       18

        ロシア語/日本語コミュニケーション講座       20

        日本語教育講座       21

        会員企業提供講座       22

    CUC設立プロジェクト

        CUCに必要なネットワーク、システムの検討       23

        CUCの企画運営および単位互換の検討       23

        オンデマンド授業システム       24

    会員交流・広報 等

        サロン等会員交流活動       25

        広報活動       26

  会員企業一覧、DCC運営委員会       27

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ごあいさつごあいさつ

デジタルキャンパスコンソーシアム運営委員長デジタルキャンパスコンソーシアム運営委員長

早稲田大学理事  高木 直二早稲田大学理事  高木 直二                 

 21世紀に入りあらゆる分野におけるグローバル

化の勢いがますます激しくなってきています。大学

もまた例外なく変革の波にさらされています。

 早稲田大学にとって、「情報化」は「教育研究の

オープン化」を達成するための最も有用な手段で

あるとの考えから、「早稲田大学情報化推進プロ

グラム9ヵ年計画(1997~2005年度)」を推進し、

学内情報基盤の整備を開始しました。1999年には

20数社の企業協力により、「早稲田大学デジタル

キャンパスコンソーシアム(DCC)」を結成し、会員

企業のそれぞれが得意とする分野を活かして、「インターネットを利用したオンデマン

ド授業の実用化」「16カ国30大学に上る海外協定校との異文化交流共同ゼミ(Cross-

Cultural Distance Learning 以下CCDL)の実施」「チュートリアル英語学習プログラム

の開発」「40に迫る学術データベースのオンライン公開」「社会人向け遠隔講座の配

信」、そして「企業と早稲田大学との共同事業会社(2社)の設立」などの様々な成果

を残すことができました。

 このような貴重な経験を積み重ねてまいりましたDCCは2002年、DCC(第2次)とし

て新たなスタートを切りました。DCC(第2次)ではグローバルな舞台での教育の情報

化を実現し、企業と大学との新しい関係を構築することを目標としています。具体的

には「行動する国際派知識人の育成」「教育研究のグローバル化」「企業との連携を

強化したコーポレートユニバーシティの実現」をキーワードに、CCDL海外協定校を基

礎とした大学間の授業・研究・学生・研究者すべてに亘る大学間相互交流コンソーシ

アム(Cyber University Consortium)結成を目指します。

 こうした趣旨を是非ともご理解いただき、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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21世紀の大学モデル実現を目指して21世紀の大学モデル実現を目指して

 「情報ネットワークを基盤とした、21世紀の新しい大学モデル実現を目指す」

 この理念に賛同した企業のコンソーシアムが、「デジタルキャンパスコンソーシアム

(DCC)」です。1999年に設立され、第1次活動(1999~2001年度)において早稲田大

学の「教育研究のオープン化」を推進してきました。

 2002年度から3年間の予定で実施される第2次活動では、アジア太平洋地域を中

心とした、大学間の授業・研究・人材すべてにわたる大学間相互交流コンソーシアム

「サイバーユニバーシティコンソーシアム(CUC)」の設立および運営を支援し、真に開

かれた21世紀型大学モデル実現に向けた様々なプロジェクトを推進していきます。

アジア太平洋地域を中心とした大学コンソーシアム

21世紀の大学モデル       実現をめざす

DCC(第2次)DCC(第2次)プロジェクトプロジェクト

 CUC結成を支援する 企業コンソーシアム

CUCCUCCyber UniversityCyber University

ConsortiumConsortium

DCCDigital Campus

Consortium

DCCDCCDigital CampusDigital Campus

ConsortiumConsortium

CUC設立CUC設立プロジェクトプロジェクト

- 大学間共同授業のモデル化- 運営インフラの企画・構築- 産学連携の企画

  ・・・ 21世紀型    大学モデル実現

CUC実現に向けたCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト遠隔講座プロジェクト

会員交流・広報会員交流・広報 等等

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 DCC第1次活動(1999~2001年度)では、時空を越えた「オープンキャンパス」の創

出をめざし大学の持つ知的資源と企業などが持つデジタル化・情報化技術を融合す

ることで、多くの成果をあげました。

 社会人向け 社会人向け    遠隔講座配信    遠隔講座配信  衛星通信で衛星通信で3434科目を日本科目を日本各地の受講教室へ配信各地の受講教室へ配信

     出版活動支援出版活動支援  

「早稲田大学「早稲田大学

      デジタル革命」      デジタル革命」      (アルク、      (アルク、20002000年)年)

「早稲田大学「早稲田大学

    新世紀への挑戦    新世紀への挑戦    (東洋経済新報社、    (東洋経済新報社、                      20012001年)年)

 企業と早稲田大学の 企業と早稲田大学の  共同事業会社設立  共同事業会社設立  企業(技術力・事業力)と企業(技術力・事業力)と大学(学術資産・ノウハウ)大学(学術資産・ノウハウ)を融合し、2社設立を融合し、2社設立  

早稲田大学インターナショナル早稲田大学インターナショナル早稲田大学ラーニングスクエア早稲田大学ラーニングスクエア

学術データベースのオンライン公開学術データベースのオンライン公開  

学術資料のデジタルコンテンツ化学術資料のデジタルコンテンツ化書籍情報のデータベース化書籍情報のデータベース化DVDDVD『『狂言でござる』(角川書店)出版狂言でござる』(角川書店)出版 ⇒ ⇒4040点にせまる学術データベースの点にせまる学術データベースの     オープン化オープン化

 チュートリアル英語学習 チュートリアル英語学習           プログラムの開発           プログラムの開発  「海外協定校との異文化交流共同ゼミ」へ「海外協定校との異文化交流共同ゼミ」への導入として開発の導入として開発  

のべのべ28002800人が受講、語学能力向上を確認人が受講、語学能力向上を確認英語スピーキング能力テスト(英語スピーキング能力テスト(SSTSST))スコア向上スコア向上

       オンデマンド授業の実用化オンデマンド授業の実用化  

インターネットを用い、いつでもどこでも受講でインターネットを用い、いつでもどこでも受講できるオンデマンド授業を実用化きるオンデマンド授業を実用化((20012001年度:年度:55科目、科目、20022002年度:年度:1717科目)科目)  

学生個々人のライフスタイルに合わせた受講学生個々人のライフスタイルに合わせた受講が可能にが可能に

 海外協定校との 海外協定校との  異文化交流共同ゼミ(  異文化交流共同ゼミ(CCDLCCDL))実施実施  

1616カ国・カ国・3030大学との外国語による共同ゼミ大学との外国語による共同ゼミ  

チャットやビデオ会議システムをチャットやビデオ会議システムを用て双用て双方向方向のリアルタイムコミュニケーションにより、国際コのリアルタイムコミュニケーションにより、国際コミュニケーションプログラムを実践ミュニケーションプログラムを実践  

   オンラインチャットオンラインチャット

    学生間でのリアルタイムチャット    学生間でのリアルタイムチャット   サイバーセミナーサイバーセミナー

    専門分野におけるディスカッション    専門分野におけるディスカッション   サイバーレクチャーサイバーレクチャー

    より専門的なテーマを扱う遠隔講義    より専門的なテーマを扱う遠隔講義学術学術

データベースデータベース

DCC(第1次)の成果DCC(第1次)の成果

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DCC(第2次)のプロジェクトDCC(第2次)のプロジェクト

 DCC(第1次)での成果を引き継ぎ、DCC(第2次)では「21世紀型大学モデルの実

現」に向けて、3つのプロジェクトを柱に活動します。

- CUC設立のための実験講座  - CCDL講座            - 英語コミュニケーション講座     

- 中国語コミュニケーション講座- ロシア語 / 日本語コミュニケーション講座- 日本語教育講座- 会員企業提供講座

- サロン等   会員交流活動- 広報活動

CUC実現にCUC実現に向けた遠隔講座向けた遠隔講座

プロジェクトプロジェクト

会員交流・会員交流・広報広報 等等

- CUCに必要なネットワーク、   システムの検討- CUCの企画運営および   単位互換等の検討- オンデマンド授業システム

CUC設立CUC設立プロジェクトプロジェクト

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2004年度DCC(第2次)重点活動2004年度DCC(第2次)重点活動

 2004年度から、国内大学の組織化、実務能力として資格認定される学習コンテンツの

充実、アジア各国での緊急課題であるOSS分野で主導的役割を果たすため、「オンデ

マンド授業流通フォーラム」、「実務能力認定機構(NPO)」および「早稲田大学OSS研究

所」の活動支援を重点項目として位置付け相互に連携することによって、CUC設立に

向けた国内基盤の確立を目指します。

 この2年間でそのための実質的な土台作りが完成しつつあります。

グローバル

海外との共同授業・交流→国際派知識人の育成

オープン

産官学連携生涯学習

oo 21世紀型大学モデルの実現21世紀型大学モデルの実現– 教育研究のオープン化・グローバル化

– 社会に根ざした大学(生涯学習機関化)

– 企業と連携したコーポレイトユニバーシティの実現

オンデマンド授業システムコンテンツ制作

講座提供NPO運営支援

OSS研究・開発プロトタイプ開発OSS教育コンテンツ

コンテンツ制作講座提供・運営

講座運営システムNPO運営支援

OSS研究開発・教育環境の提供

→ビジネスチャンスの拡大

遠隔教育システムコンテンツ制作

講座提供CUC運営支援

海外大学・研究教育機関

授業コンテンツの流通促進→新たな教育システムの創出

オンデマンド授業オンデマンド授業流通フォーラム流通フォーラム

早稲田大学早稲田大学OSSOSS研究所研究所

実務能力認定機構実務能力認定機構((NPONPO))

CUCCUC

実務能力を持つ人材育成・キャリア形成

→雇用制度改革

oo 産業の活性化(企業)産業の活性化(企業)– 国内大学マーケット確立

– 海外大学マーケット確立

– OSS新ビジネスモデル形成

– 人材育成・流動化

– 雇用促進・安定化

海外企業海外拠点

官公庁地方自治体企業(中小)

国内大学・研究教育機関

CUCの拡大CUCの拡大 ←← CUCの基盤確立CUCの基盤確立

オンデマンド授業流通フォーラムの設立支援

実務能力認定機構の活動支援 早稲田大学OSS研究所の活動支援

国からの助成の可能性拡大新たなビジネスモデルの形成 大学向けビジネス展開の可能性拡大

国内大学の組織化 実務能力認定コンテンツの充実OSS分野での社会貢献(アジア各国での緊急課題)

連携 連携

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DCC(第2次)の歩みDCC(第2次)の歩み

2002年 6月3日 DCC(第2次)設立総会

10月~12月 「英語チュートリアル講座」「中国語チュートリアル講座」

「ロシア語/日本語会話レッスン」 トライアル実施

12月 「アカデミック・ライティング講座」 コンテンツ作成

12月 「共同実験講座 『アジアの共生』」

2003年 ~1月 5カ国・5大学を訪問、構想についての説明と講座への参加を提案

1月 『日本のIT動向講座』 コンテンツ作成

3月~4月 「共同実験講座 『アジアの共生』」

3大学より教員が来日しコンテンツを作成

4月17日 「共同実験講座 『アジアの共生』」 Phase1実施

~7月1日

5月~7月 「英語チュートリアル講座」「アカデミック・ライティング講座」「中国語

チュートリアル講座」「ロシア語/日本語会話レッスン」 トライアル実施

6月~7月 「日本語教育講座」『日本語教育学』 コンテンツ作成

8月~ 『World Englishes and Miscommunications』 コンテンツ作成開始

9月17日 「共同実験講座 『アジアの共生』」 Phase2実施

~11月26日

10月~12月 「英語チュートリアル講座」「アカデミック・ライティング講座」「中国語

チュートリアル講座」「ロシア語/日本語会話レッスン」 トライアル実施

11月1日 『日本のIT動向講座』 実験授業実施

~1月31日

11月6日 「日本語教育講座」『日本語教育学』 実験授業実施

~12月17日

12月20日 公開シンポジウム 「アジア太平洋地域に築く 『知』 の共創世界を

目指して」 開催

12月 「新規プロジェクト企画」 実務能力認定機構(NPO)設立支援

内閣府に申請、認可を受ける

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

CUC設立のための実験講座

 アジア太平洋地域を中心とした、大学間の授業・研究・人材すべてにわたる交流を実現す

るサイバーユニバーシティーコンソーシアム(CUC)設立を目指し、DCC(第1次)で実現した

「教育研究のオープン化」をグローバルに展開するための実験講座を実施します。インターネ

ットを基盤とした海外大学との共同授業などの実施、単位互換実現を目指します。

 ◆◆ システムシステム

   ▣ オンデマンド授業システム

   ▣ ビデオ会議システム(ViewStationなど)

 ◆◆ 実績実績

   ▣ 共同実験講座『アジアの共生』

    ・2002年12月~2003年1月

      アジア太平洋地域の大学を訪問し、共同実験講座

      『アジアの共生』への参加提案活動を行いました。

      高麗大学(韓国)、シンガポール国立大学、

      タマサート大学(タイ)、北京大学(中国)

      から賛同を得ました。

    ・2003年3月~4月

      高麗大学、シンガポール国立大学、タマサート大学

      より教員が来日し、早稲田大学のスタジオでオンデ

      マンドコンテンツの収録を行いました。

      ※北京大学はSARSの影響のため、実験講座への参加を

        見合わせました。

    ・2003年4月~7月(Phase1)、9月~11月(Phase2)

     共同実験講座『アジアの共生』を実施しました。

     4大学・4人の教員によるオムニバス形式で、前期

     63名、後期61名の受講生を集めて実施されました。

     後期には「小テストの実施」「学生コミュニケーション

     用BBSへの投稿促進」など、受講モチベーションの

     維持や受講生コミュニティ形成のための試みも行い

     ました。

     各期の初回および最終講義にはビデオ会議システ

     ムによるライブ授業を実施、教員による講座の総括

     や学生プレゼンテーションが行われました。

『アジアの共生』オンデマンドコンテンツ イメージ

『アジアの共生』講座構成イメージ

第1週 ガイダンス第1週 ガイダンス

第2週 早稲田大学オンデマンド授業・1

第2週 早稲田大学オンデマンド授業・1

第3週 早稲田大学オンデマンド授業・2

第3週 早稲田大学オンデマンド授業・2

第4週 高麗大学オンデマンド授業・1

第4週 高麗大学オンデマンド授業・1

第9週 タマサート大学オンデマンド授業・2

第9週 タマサート大学オンデマンド授業・2

最終週 ライブ授業最終週 ライブ授業

……

ライブ授業風景 イメージ

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

CUC設立のための実験講座

早稲田大学 木下早稲田大学 木下 俊彦俊彦 教授教授

“Features of East Asian Economic Development and the  Cooperation for Co-prosperity” 1 & 2 (前期)

“How to avoid repetition of currency crisis in East Asia?” 1 & 2 (後期)

高麗大学 シン高麗大学 シン マンスーマンスー 教授教授

“Recent Trends in Global Business Environment” Ⅰ&Ⅱ

シンガポール国立大シンガポール国立大学 寺田学 寺田 貴貴 助教授助教授

“Japan-Singapore Economic Partnership Agreement(JSEPA):  Asia’s first bilateral FTA”

“The Rise of East Asian Regionalism and Japan”

タマサート大タマサート大学 バヌポン学 バヌポン ニディプラバニディプラバ 助教授助教授

“Thailand’s Foreign Trade Reform”

“From Multilateral Agreement to Bilateral Negotiations”

≫受講生アンケートより

 Q1. 海外の学生と同じ授業を受けられる Q2. またこのような講座を受講したいと    ことについてどう思いますか      思いますか

やや満足(29%)

普通(4%)

やや不満(2%)

非常に満足(60%)

無回答(5%)不満(0%)

わからない(13%)

受講したくない(7%)

受講したい(80%)

Q3. ご意見・ご感想をお聞かせ下さい

   「この授業の“自分の好きな時に好きな場所で受講できる”ところがよかったです。海外の受   講生と一緒に学習しディスカッションすることは、とてもよい勉強になりました。   これを機会にアジアについてもっと勉強しようと思います」

   「自分がどんなに新しい試みに参加しようとしているか、この講座を受講し始めた時にはまっ   たく気がつきませんでした。4カ国の4人の先生方の講義を聞くのはとても面白かったです」

- 共同実験講座『アジアの共生』担当教員・講座一覧

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

CUC設立のための実験講座

    ・2003年12月20日

      早稲田大学公開シンポジウム「アジア太平洋地域に築く『知』の共創世界を目指し

      て」を開催、各大学の教員および代表学生が、実験講座参加経験に基づいて国際

      共同講座の意義や今後の展開に対する期待を報告しました。

      当日は白井克彦 早稲田大学総長も挨拶に立ったほか、早稲田大学内外より約

      120名の参加者を集め好評を博しました。

      - 学生プレゼンテーション

        事前に与えられた2つのテーマそれぞれについ

        て、各学生のプレゼンテーションおよびシンポ

        ジウム前日のグループワークでまとめた提言を

        発表しました。

       <テーマA:「私たちが考える『アジアの共生』」>

         「この実験講座を通じて、物理的な国の枠を超えて一つの活動に皆で取り組むことが

          でき、相互理解が深められた。このようなインターネットを使用した遠隔教育をさらに

          広げていくことにより、アジア地域におけるコラボレーションをより多く生み出すことが

          できると思う」

       <テーマB:「ネットワークを利用した新たな教育スタイルに対する提言」>

         「学生の交流をより深めるためにチャットルームを設けること、よりテーマを絞った講座

          にするなど、学生の視点から様々な提案を行った。今後これらの提案が取り入れられ、

          共同遠隔講座がより充実したものになることを大いに期待する」

      - 教員パネルディスカッション

        早稲田大学・木下教授の司会のもと、経済発展と教育研究の側面から見た“アジ

        アの共生”についてディスカッションを行いました。

「グローバル化が相互理解を深め、平和な“アジアの共生”が実現

 されることを望む」

 (バヌポン ニディプラバ助教授 / タマサート大学)

「異なる国の教員から複数の観点を学ぶことは、学生にとって非常

 に重要である」 (シン マンスー教授 / 高麗大学)

「アジア共同体創出に向け、この講座のような試みを発展させる努

 力が必要である」 (寺田貴助教授 / シンガポール国立大学)

「私自身も、この講座を通じ多くを学んだ。講義の運営法についても

 今後より良いものにしていきたい」 (木下俊彦教授 /早稲田大学)

代表学生のプレゼンテーション

教員によるパネルディスカッション

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

CUC設立のための実験講座

      - 総括

        早稲田大学遠隔教育センター所長・中野美知子教授

        より、ネットワークを利用した教育の利点や大学教育

        のありかた、DCCの支援のもと進められてきた活動

        について発表が行われました。中野教授自身の経験

        に基づく最先端の事例報告が行われ、最後はCUC実

        現に向けての今後の展望で締めくくられました。

               ・2004年2月

                 『アジアの共生』記録ビデオを作成しました。教員や受講生へのイ

                 ンタビューのほか公開シンポジウムの様子を収録、2003年度活 

                 動のほかCUC構想についても紹介しています。

   ▣ 『World Englishes and Miscommunications』

      2003年度後期より、新たな共同実験講座コンテンツ

      の作成を始めました。

      アジアを中心とした7カ国・10名の教員による講座

      で、英語を世界語として捉え、各国で使われている

      英語の特徴とその背景について論じます。

      

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

   ▣ 『アジアの共生』を参加各大学での正規科目として実施することを目指します。

    (早稲田大学では2004年度より正規科目として設置)

   ▣ 『World Englishes and Miscommunications』の講義コンテンツを追加・完成し、実験授

    業を実施します。

   ▣ CUC構想への参加大学の拡大を目指して提案・広報活動を進めます。

≫参加者アンケートより

   「世界の教員・学生と生でディスカッションする機会を与えることは、今後を担う若者の育成に    大きな効果があると思う。今後の発展を期待する。」(会社員)

   「同じ学生として、実験講座に参加した学生が英語の流暢さと自分の意見というものを両方身    につけたことに驚き、大きな刺激を受けました。より多くの国を含めた『アジアの共生』が実現    することを願います。」(学生)

『World Englishes and Miscommunications』

オンデマンドコンテンツ イメージ

中野美知子教授

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

CCDL講座

 早稲田大学は、コンピュータネットワークを介した双方向の通信システムを利用し、海外の

大学と連携してネットワーク型異文化交流ゼミ(CCDL : Cross Cultural Distance Learning)を

実施してきました。 2002年度の参加数は、約20カ国・30以上もの大学/機関におよんでいま

す。チャット、ビデオ会議システムを利用したリアルタイム共同ゼミナールは、学生の外国語

運用能力の向上が図られるばかりでなく、学生自身の内発的な学習意欲の向上にも効果が

認められました。

 DCC(第2次)ではこのCCDLによる成果をさらに大きく発展させ、日常的な異文化交流を実

践するための活動を推進します。

 ◆◆ システムシステム

    ▣ CU-SeeMe

    ▣ ビデオ会議システム

     (ViewStation、ViaVideo)

    ▣ CCDL専用サイト

      テキストチャット、BBS、

     チャット会議室予約

 ◆◆ 実績実績

   2003年 アジア太平洋地域を中心にヨーロッパ、北米

   などの約30大学/機関と交流しました。

ビデオ会議システムによる共同ゼミ

チャットシステムによる交流

  北京大学 (中国) ノッティンガムトレント大学 (イギリス)

  首都師範大学 (中国) リヨン大学 (フランス)

  復旦大学 (中国) キール大学 (ドイツ)

  浙江大学 (中国) オレゴン大学 (アメリカ)

  香港バプティスト大学 (中国) コロラド大学 (アメリカ)

  台湾師範大学 (台湾) ユタ大学 (アメリカ)

  高麗大学 (韓国) ポートランド州立大学 (アメリカ)

  江原大学 (韓国) ワシントン大学(アメリカ)

  成均館大学 (韓国) アデレード大学 (オーストラリア)

  デラサール大学 (フィリピン) APRU総会

  マラヤ大学 (マレーシア) JACET

  シンガポール国立大学 (シンガポール) 他

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

CCDL講座

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

   オンデマンド授業とCCDLを組み合わせた「オンデマンドベースCCDL」など、新しいCCDL

   の検討、および交流規模の拡大と、それに適応した運用の検討を進めます。

CCDL交流校

≫受講生アンケートより

 Q1. CCDLに参加して良かったことはなんですか

    (複数回答可、%は全有効回答数に占める割合)

 Q2. CCDLに参加して満足していますか Q3. またCCDLに参加したいと思いますか

コンピュータリテラシーが向上した             30%

海外の学生と知り合いになれた                              76%

異文化理解を深めることができた                49%

語学力が向上した       13%

外国語を使うことに慣れた              33%

やや満足(43%)

普通(19%)

やや不満(5%)

非常に満足(28%)

無回答(4%)

不満(1%)

参加したくない(3%)

ぜひ参加したい

(41%)

どちらかというと参加したくない

(13%)

どちらかというと参加したい

(38%)

無回答(5%)

2004.03.02Copyright (c) Waseda University Digital Campus Consortium

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

英語コミュニケーション講座

 DCC(第1次)における「チュートリアル英語学習プログラム」の成果をもとに、「地球市民育

成」のための基本コミュニケーションスキル習得プログラムとして英語講座を実施します。

■■ 海外大学チューターによる英語チュートリアル講座海外大学チューターによる英語チュートリアル講座

  上級以上のレベルの学生を対象に、アデレード大学(豪)・ポートランド州立大学(米)のチュ

ーターによる少人数制遠隔英語チュートリアル講座を実施します。

 ◆ ◆ システムシステム

   ▣ ViewStation、ViaVideo

     (ビデオ会議システム)

 ◆◆ 実績実績

   ▣ 2002年10~12月

     チューター1人:学生4人形式

     の実験講座を実施しました。

      + アデレード大学

         2コース14レッスン

      + ポートランド州立大学

         1コース3レッスン

   ▣ 2003年度前・後期

     各大学と前期1クラス、後期2クラスの

     実験講座を実施しました。

      + アデレード大学

        チューター1人:学生4人形式

      + ポートランド州立大学

        チューター1人:学生4 / 6人形式

        ディスカッションやディベート中心

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

  2004年度も引き続き実験講座を実施し、

  正規科目設置を目指して教育効果・

  運用面での一層の向上を図ります。

Internet

早稲田大学(学生)

海外大学(チューター)

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

英語コミュニケーション講座

■■ WUIWUI チューターによる英語チュートリアル講座チューターによる英語チュートリアル講座

 WUI(早稲田大学インターナショナル)のチューターに

よる、遠隔英語チュートリアル

講座を実施します。

 ◆ ◆ システムシステム

   ▣ Webベース

    コミュニケーションシステム

 ◆◆ 実績実績

   ▣ 2002年4月

     システムプロトタイプ開発

   ▣ 2002年度前期

     学生を対象にしたトライアルを実施

     しました (受講学生数:約90名)。

   ▣ 2002年度後期

     Biz Mate(PCビデオ会議システム)を

     使用した実験講座を実施しました。 (2コース・各4レッスン)

   ▣ 2003年度前・後期

     6週間、12レッスンの実験講座を実施しました。

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

    引き続き実験講座を実施し、更なる改善を目指します。

■■ オレゴン州立大学によるアカデミック・ライティング講座オレゴン州立大学によるアカデミック・ライティング講座

 英語での論文作成に必要なスキル習得をめざすオンデマンド講座を実施します。

 ◆◆ システムシステム

   オンデマンド授業システム

 ◆◆ 実績実績

   2002年12月

    オレゴン州立大学より講師来日、コンテンツ作成

   2003年5月~7月、10月~2004年1月

    実験授業を実施しました(受講学生数:各30名)。

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

    2004年度も引き続き実験講座を実施し、正規科目設置を目指して教育効果・運用面

   での一層の向上を図ります。

アカデミック・ライティング 授業コンテンツ

サーバ

Internet

早稲田大学(学生・チューター)

国内外ロケーション         (学生・チューター)

早稲田大学LAN

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

中国語コミュニケーション講座

 DCC(第1次)における「チュートリアル英語プログラム」のノウハウを活かし、 「地球市民育

成」のための基本コミュニケーションスキル習得プログラムとして、ビデオ会議システムを利

用した中国語講座を実施します。

 学生はブースに集まり、海外提携大学のチューターとの1対複数による講座を受講します。

テレビモニター越しにチューターと対面する臨場感に溢れた講座は、2002年度に実験授業と

して台湾師範大学との提携により開始されました。

 2003年度からは北京大学との実験授業も実施されています。

 ◆◆ システムシステム

   ViewStation、ViaVideo

   (ビデオ会議システム)

 ◆◆ 実績実績

   ・2002年9月~2003年1月

     台湾師範大学との実験授業

     を実施、のべ約100名が受講

     しました。

   ・2003年前・後期

     台湾師範大学、北京大学との

     実験授業を実施しました。ビデ

     オ会議システムでの遠隔授業

     や、遠隔と対面式を組み合わ

     せた授業を計88名が受講しました。

Internet

早稲田大学(学生)

海外大学(チューター)

≫受講生アンケートより

 Q1. 中国語で話すことに自信がつきましたか

やや自信がついた(70%)

自信がついた(14%)

変化なし (12%)

やや自信を失った(4%)

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

中国語コミュニケーション講座

  また外部試験(中国語コミュニケーション能力検定、TECC)のスコアでも、受講生の実力

  の向上が確かめられました。

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

   2004年度も引き続き実験講座を実施し、正規科目設置を目指して教育効果・運用面で

   の一層の向上を図ります。

少し思う(32%)

強く思う(64%)

わからない(4%)

Q2. この授業で身につけた語学力が Q3. 来年度も引き続き受講したいと   実社会で通用する自信がありますか    思いますか

少しある(48%)

ある(15%)

わからない(15%)

まったくない(3%)

あまりない(19%)

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

受講前

受講後

0~39

40~7

980

~119

120~

159

160~

199

200~

239

240~

279

280~

319

320~

359

360~

399

400~

439

440~

479

480~

519

520~

559

560~

599

600~

639

640~

679

680~

719

720~

759

760~

799

800~

839

840~

879

880~

919

920~

959

960~

1000

(人)

(点)

中国語チュートリアル受講によるTECCスコア変化(受講前:2003年6月 と 受講後:2003年11月 の比較)

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

ロシア語/日本語コミュニケーション講座

 極東大学(ロシア)との提携により、ロシア語および日本語による会話レッスンを実施します。

極東大学と早稲田大学双方の学生が互いに母語を教えあうことにより、外国語による基本コ

ミュニケーションスキルを高めるだけでなく、語学教師を目指す学生の実践の場としても活用

します。

 ◆◆ システムシステム

   Biz Mate(PCビデオ会議システム)

 ◆◆ 実績実績

   2002年10月~12月

   2003年5月~7月、10月~12月

    ロシア極東総合国立大学との実験授業として、ロシア語/日本語会話レッスンに各回

    10名ずつ、計60名が受講しました。

◆今後の展望◆今後の展望

  極東大学との実験授業を2004年5月より再度実施、教育効果や運用面での一層の向上を

  目指します。

早稲田大学

ロシア極東大学

早稲田大学LAN

極東大学LAN

サーバ

Internet

≫ロシア語会話レッスン受講生アンケートより

 Q1. レッスンの満足度は? Q2. 音質は?

どちらともいえない(8%)

やや満足(38%)

良好(16%)

まあまあ(47%)

不良(37%)

不満(3%)

満足(51%)

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

日本語教育講座

 早稲田大学では、海外戦略として「アジア太平洋地域で存在感のある大学」「海外からの優

秀な留学生の受け入れ増」をキーワードとして、2002年5月現在での留学生受入れ数1368名

を、2007年までの5年間で3倍増とする計画を立てています。これを達成するためにも、海外

の留学希望者への日本語教育体制の充実が求められています。こうした日本語教育に関す

る要望にこたえるために、国内外の機関と連携し遠隔教育を実施します。

 ◆◆ システムシステム

   ▣ オンデマンド授業システム

 ◆◆ 実績実績

   早稲田大学日本語教育研究

   科と連携し、2003年度後期に

   同大学院生向けに「日本語

   教育学講座」を実施しました。

    2003年11月~12月 受講生 29名

    (うち台湾からの受講生 2名)

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

   2003年度後期実施の講座におけるフィードバックを

   吸収し、日本留学を目指す外国人学生などより広い

   層を対象とした日本語講座作成を目指します。PC

   ビデオ会議システムを使用したネットワーク型チュー

   トリアルレッスンとの組み合わせなどについても検

   討を進めます。

オンデマンド授業受講 (イメージ)

ネットワーク型チュートリアルレッスン (イメージ)

≫受講生アンケートより

 Q1. 講座全体としてどのように感じましたか Q2. ご意見、ご感想をお聞かせ下さい

やや満足(44%)

満足(56%)

「内容の濃い授業を何度でも繰り返し見られる だけでなく、BBSで他の受講生と意見交換も できて非常にいい刺激になった」

「教室での授業よりいい面があると思う」

普通、やや不満、不満(各0%)

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CUC実現に向けた遠隔講座プロジェクトCUC実現に向けた遠隔講座プロジェクト

会員企業提供講座

 企業との新たな連携の可能性を探るため、企業人講師による講座をオンデマンド形式で作

成・配信します。

 ◆◆ システムシステム

   ▣ オンデマンド授業システム

 ◆◆ 実績実績

   DCC会員企業6社から講師を迎え、12回シリーズの「日本のIT動向講座」を作成 、実験

   講座として2003年度後期に実施しました。

     監修 早稲田大学副総長 村岡洋一 教授(理工学部)、日英2言語対応

     受講生 49(早稲田大学生44人/うち留学生2人、シンガポール国立大学生 5名)

 ◆◆ 今後の展望今後の展望

   2003年度後期実施の講座について受講生にアンケートを実施し、企業人による講義の

   内容や教育効果についての評価を行います。この結果をもとに、2004年度にはロボット

   をテーマとした新たな「IT動向講座」を作成します。(監修 : 早稲田大学理工学部 橋本

   周司教授)。合わせてコンテンツ標準化の検討も実施します。

大規模ソフトウェア開発の動向12

Broadband Portal Platform11

10ITS事業の動向

9

8

Internet Technology for Multimedia & Mobile Communicationインターネットにおけるマルチメディア通信とモバイルインターネット技術

7

小型二足歩行エンターテインメントロボット SDR  小型二足歩行ロボットについての運動制御とコミュニケーションの技術について

6

エンターテインメントロボット AIBO  四足歩行ロボット AIBO の技術とビジネスについて

5

Project JXTA4

Java(TM) テクノロジー概説3

「Search and Data Mining ― Mathematics in Action」  インターネット検索、データマイニング技術の解説

2

「Web Service」  Web Serviceを実現するインターネット技術およびSecurity関連技術

1

「日本のIT動向講座」講義一覧「日本のIT動向講座」講義一覧

(日本アイ・ビー・エム)

(日本アイ・ビー・エム)

(サン・マイクロシステムズ)

(サン・マイクロシステムズ)

(エヌ・ティ・ティ・コムウェア)

(エヌ・ティ・ティ・コムウェア)

(松下電器産業)

(日本電気)

(ソニーブロードバンド ソリューション)

(ソニーブロードバンド ソリューション)

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CUC設立プロジェクトCUC設立プロジェクト

 DCCではCUC設立を目指し、新規プロジェクトの企画からテクニカル・サポート、運

用面までバックアップします。

◆◆ CUCCUCに必要なネットワーク、システムの検討に必要なネットワーク、システムの検討

 早稲田大学の既存システムを

ベースに、CUCの授業スタイル

に合わせてオンデマンド授業

システムなど必要な遠隔教育

システムを標準化します。

同様にネットワーク構成やLMS

(Learning Management System)

についても日本のみならず各国

の実情にあわせて検討し、CUC

スタンダードの制定を目指します。

◆◆ CUCCUCの運営およびの運営および

  単位互換等の検討  単位互換等の検討

 CUCの運営体制や運用面の

サポートについての検討および

企画立案を行います。

 言語や文化だけでなく、学校

暦や通信インフラの状況までが

違う国の間で共同授業を行う

ために必要な「実運用性」「技

術」「教育効果」について、実験

授業を通じて検証・評価します。

また単位互換も可能な海外大学間での授業・研究・人材すべてにわたる相互交流を

可能にしたコンソーシアム、すなわちCUCの実現を目指します。

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CUC設立プロジェクトCUC設立プロジェクト

オンデマンド授業システム

 オンデマンド授業とは、インターネットに接続されたパソコンにより受講することがで

きる、オンデマンド型マルチメディアコンテンツを用いた授業です。早稲田大学では

2000年度より実験的に導入され、翌2001年度からは正規科目として導入されました。

 学生はオンデマンド授業システムにアクセスして講義コンテンツを受講、BBS

(Bulletin Board System、電子掲示板)上で教員や他の受講生との質疑応答やディス

カッションに参加します。この他レポートや課題の提出、小テスト機能も用意され、「従

来にはない自発的な学習意欲を啓発する問題発見解決型授業を提供できる」「時間

や場所の制約を受けることなく受講できる」「各自の理解度に合わせてくり返し受講で

きる」などの利点もあります。

 DCC(第1次)では、このオンデマンド授業のオーサリングツールとLMS、BBSを連動

させ、講座の設計から収録、実施をシームレスにサポートするシステムを開発しまし

た。

 このオンデマンド授業をより広く活用するため、英語のほかアジアを中心とした各国

語対応などオンデマンド授業システムの改善をはかり、CUCを含む多くの学習シーン

に活用できるシステムの運営を進めます。

講義 コンテンツ撮影風景

(質疑応答・ディスカッション)

BBS

講義コンテンツ

BBSサーバ

コンテンツサーバ

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会員交流・広報会員交流・広報 等等

サロン等会員交流活動

 DCC事務局では、DCC会員企業の皆様と早稲田大学とのコミュニケーション・情報交換の

場となるイベントを開催しています。

 2002年度には『Breakfast Salon』を開催、立食形式

でのフリータイムを交え早稲田大学の教員より研究

成果をご紹介するこの取り組みは、新聞紙上におい

ても「大学と地域・産業界の連携の好例」として紹介

されました。2003年度には『イブニング・サロン』として

早稲田大学教員による講演のほか、会員企業によるプレゼンテーションや立食形式での懇

親会を設けたイベントを、年9回の予定で開催しました。

 2004年度にも早稲田大学教員講演と懇親会を組みあせたサロンを開催予定です。

第第11回 法学部 臨床法学教育研究所所長 須網回 法学部 臨床法学教育研究所所長 須網 隆夫隆夫 教授教授  (2003.5.30)      「臨床法学教育のあけぼの ― 早稲田のチャレンジ ―」 

第第22回 政治経済学部 長谷川回 政治経済学部 長谷川 眞理子眞理子 教授教授 (2003.6.25)      「性差の生物学 : その複雑な実態」 

第第33回 文学部 中国語教育総合研究所所長 楊回 文学部 中国語教育総合研究所所長 楊 達達 教授教授  (2003.7.24)      「中国語 e-learning から部品管理まで」 

第第44回 社会科学部 シンガポール情報技術戦略研究所所長 浦田回 社会科学部 シンガポール情報技術戦略研究所所長 浦田 秀次郎秀次郎 教授教授      「日本の新しい貿易戦略 : WTOかFTAか?」    (2003.8.27)   

第第55回 理工学部 ヒューマノイド研究所所長 橋本回 理工学部 ヒューマノイド研究所所長 橋本 周司周司 教授教授  (2003.9.26)      「人間共存ロボット ― 人間と機械の新しい関係を目指して ―」 

第第66回 教育学部 演劇博物館館長 伊藤回 教育学部 演劇博物館館長 伊藤 洋洋 教授教授  (2003.10.24)      「現代フランス演劇の諸相」 

第第77回 スポーツ科学部 スポーツビジネス研究所 木村回 スポーツ科学部 スポーツビジネス研究所 木村 和彦和彦 教授教授  (2003.11.21)      「ビジネスとしてのスポーツを考える」 

第第88回 商学部 回 商学部 ITIT戦略研究所所長 根来戦略研究所所長 根来 龍之龍之 教授教授  (2003.1.30)      「経営戦略としてのCRM : 経営資源と差別化」 

第第99回 政治経済学部 回 政治経済学部 文部科学省文部科学省2121世紀世紀COECOEプログラム「現代アジア学の創生」プログラム「現代アジア学の創生」          拠点リーダー拠点リーダー  毛里毛里 和子和子 教授教授  (2004.3.2)」      「現代アジア学と“東アジア共同体”」

2003年度 DCCイブニング・サロン 早稲田大学教員講演一覧

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会員交流・広報会員交流・広報 等等

広報活動

 DCC事務局では、DCC活動や早稲田大学の取り組みについて広く知っていただくため、各

種広報活動を行っています。

◆◆ 出版活動支援出版活動支援

    「早稲田大学「早稲田大学 世界への飛翔」世界への飛翔」  白井 克彦 (早稲田大学総長) 編著

        東洋経済新報社 (2003)  ISBN: 4492222278

      「国際」「教養」「専門」をキーワードに、「行動する国際派知識人」育

      成に向けて変革する早稲田大学について、CUC構想をはじめとす

      るさまざまな取り組みを紹介しています。

    「だから早稲田はトクなんです」「だから早稲田はトクなんです」

       日経ホーム出版社 (2002)  ISBN: 4931421121

      2003年度受験生の方を主な対象とした、話題の講義やスポーツな

      ど早稲田大学の情報を満載したムックです。

      特別付録:Music Video (CD-ROM版)

    「いま、最先端の研究がおもしろい」「いま、最先端の研究がおもしろい」  松岡 一郎 著

                中央公論新社 (2003)  ISBN: 4120034089

      早稲田大学の全学部より20名の教員について、研究分野や関心

      領域、プロジェクト研究所※での活動を、人となりとともにご紹介し

      ています。2002年度DCCブレックファスト・サロンで講師を務めた教

      員9名も紹介されています。

※プロジェクト研究所

  先端的研究等の推進を目指し、組織横断的に活動する研究プロジェクト。社会と幅広く連携し、早

  稲田大学外からの研究員の受け入れ、外部資金の導入などを積極的に行っています。時限活動

  による組織のスクラップ&ビルドにより、より時代の要請に応える研究を進めています。

◆◆VTRVTR作成作成

    「「Cyber University ConsortiumCyber University Consortium」」

      2003年度実施の共同実験講座『アジアの共生』を中心に、CUC実

      現に向けた活動をまとめたビデオで、担当教員・受講生へのインタ

      ビューや公開シンポジウム「アジア太平洋地域に築く『知』の共創世

      界を目指して」の様子を紹介しています。

2004.03.02Copyright (c) Waseda University Digital Campus Consortium

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◆◆ A会員企業A会員企業

  エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社

  ソニーブロードバンドソリューション株式会社

  株式会社東和エンジニアリング

  日本電気株式会社

◆◆ B会員企業B会員企業

 

◆◆ C会員企業C会員企業

  株式会社アルク

  伊藤忠テクノサイエンス株式会社

  株式会社内田洋行

  株式会社エスブイ インタラクティブ コミュニケーション

  株式会社エヌ・エヌ・エー

  株式会社エバーグリーン・デジタル・コンテンツ

  株式会社紀伊國屋書店

  サン・マイクロシステムズ株式会社

株式会社ジェイティビー

  テクノバン株式会社

東通産業株式会社

日本アイ・ビー・エム株式会社

  株式会社日本放送出版協会

東日本電信電話株式会社

マイクロソフト株式会社

ワールドビジネスセンター株式会社

2004年4月6日現在

以上 23社

会員企業一覧会員企業一覧

NECソフト株式会社

松下電器産業株式会社

横河電機株式会社

運営委員会運営委員会

◆◆ 委員長委員長   高木 直二  早稲田大学理事 渉外、事業、総合企画担当

◆◆ 副委員長副委員長    尾田 清  エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 

◆◆ 幹事幹事   中野 美知子  早稲田大学遠隔教育センター所長 教育学部教授

◆◆ 委員委員

       エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社   NECソフト株式会社

       ソニーブロードバンドソリューション株式会社 松下電器産業株式会社

         株式会社東和エンジニアリング   横河電機株式会社

       日本電気株式会社

◆◆ 顧問顧問   村岡 洋一  早稲田大学副総長 総合企画、研究推進、情報システム担当

 理工学部教授

2004.04.06Copyright (c) Waseda University Digital Campus Consortium

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    早稲田大学デジタルキャンパスコンソーシアム事務局

     169-8050 東京都新宿区戸塚町1-104

             早稲田大学西早稲田キャンパス24号館4階

電話 03-3203-6281

FAX 03-5273-4396

e-mail [email protected]

URL http://www.waseda.jp/dcc/consortium/

CU-SeeMeは、FIRST VIRTUAL COMMUNICATIONS社の登録商標です。

ViewStation、ViaVideoは、POLYCOM社の登録商標です。