村田涼研究室 - 東京工業大学村田 涼 / Ryo MURATA, Dr. Eng., Architect...

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村田涼研究室 環境建築、パッシブデザイン、建築設計 緑が丘 1 号館 303 号室 http://www.arch.titech.ac.jp/murata/ [email protected] 村田涼研究室では「環境に応答した建築・都市がいかにしてつくられるのか」を主なテーマと し、さまざまな歴史的、地理的な文脈と建築・都市の関係を考察することで、優れた建築環境の 実体的な仕組みを明らかにすることを主題とした研究・設計を行っています。 例えば、中庭や窓といった構成要素には、建築と自然を媒介する装置としての面白さがありま す。これらは建物の内と外をつなぐインターフェースとして、私たちの生活を取り巻く環境が時 代や場所によって変化すると共に、実に多様な実践を派生しています。つまりこのような建築の 構成要素の形式は、いわば地域の環境的なポテンシャルを表すバロメーターのように、あるいは その時代の生活や建築技術を映す鏡のように作用し、そのあり方を場所や歴史と共に変容してき たと言えます。このような建築の実体的な姿や形に内在する原理に着目し、現代の社会にふさわ しい環境と共にある建築・都市のあり方を探ることが、私たちの研究室に通底するテーマです。 研究テーマの具体例としては、「現代の住宅作品における空間構成とパッシブデザインの関係 性」、「都市や街並みにみられる建物群の集合的な特性」、「建築のデザインとライフサイクル における環境性能の相関」などが挙げられます。これらには「空間」と「環境」、「時間」や 「場所」というキーワードが共通しますが、各自が主体的に具体的なテーマを設定し、研究を進 めていくことが望ましいと考えています。 「持続可能な社会の構築」の重要性が高まると共に、地域の自然や歴史の特性を読み、そのポ テンシャルを活かすデザインが求められています。そのため、デザインとエンジニアリングを高 度にバランスさせる、多角的に建築と環境を捉える視座を養うことを目標としています。 ○教員プロフィール 村田 涼 / Ryo MURATA, Dr. Eng., Architect 東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻(八木幸二研究室)修了、 エステック計画研究所、村田靖夫建築研究室における建築設計事務所での実務を経て、 2008年より東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻 助教(安田幸一研究室)、 2014年より東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻 准教授。現在、環境・社会理工学院 准教授 主な建築作品: 「Courtyard House A」「東京工業大学元素戦略研究センター」「日本建築学会建築書店Archi Books」 「LCCM住宅デモンストレーション棟」「東京工業大学てくてく保育園」 主な著書: 「時間を織り込む住宅設計術」彰国社(共著)、「LCCM住宅の設計手法」建築技術(共著)

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Page 1: 村田涼研究室 - 東京工業大学村田 涼 / Ryo MURATA, Dr. Eng., Architect 東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻(八木幸二研究室)修了、

村田涼研究室 環境建築、パッシブデザイン、建築設計

緑が丘 1号館 303 号室 http://www.arch.titech.ac.jp/murata/ [email protected]

村田涼研究室では「環境に応答した建築・都市がいかにしてつくられるのか」を主なテーマと

し、さまざまな歴史的、地理的な文脈と建築・都市の関係を考察することで、優れた建築環境の

実体的な仕組みを明らかにすることを主題とした研究・設計を行っています。

例えば、中庭や窓といった構成要素には、建築と自然を媒介する装置としての面白さがありま

す。これらは建物の内と外をつなぐインターフェースとして、私たちの生活を取り巻く環境が時

代や場所によって変化すると共に、実に多様な実践を派生しています。つまりこのような建築の

構成要素の形式は、いわば地域の環境的なポテンシャルを表すバロメーターのように、あるいは

その時代の生活や建築技術を映す鏡のように作用し、そのあり方を場所や歴史と共に変容してき

たと言えます。このような建築の実体的な姿や形に内在する原理に着目し、現代の社会にふさわ

しい環境と共にある建築・都市のあり方を探ることが、私たちの研究室に通底するテーマです。

研究テーマの具体例としては、「現代の住宅作品における空間構成とパッシブデザインの関係

性」、「都市や街並みにみられる建物群の集合的な特性」、「建築のデザインとライフサイクル

における環境性能の相関」などが挙げられます。これらには「空間」と「環境」、「時間」や

「場所」というキーワードが共通しますが、各自が主体的に具体的なテーマを設定し、研究を進

めていくことが望ましいと考えています。

「持続可能な社会の構築」の重要性が高まると共に、地域の自然や歴史の特性を読み、そのポ

テンシャルを活かすデザインが求められています。そのため、デザインとエンジニアリングを高

度にバランスさせる、多角的に建築と環境を捉える視座を養うことを目標としています。

○教員プロフィール

村田 涼 / Ryo MURATA, Dr. Eng., Architect

東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻(八木幸二研究室)修了、

エステック計画研究所、村田靖夫建築研究室における建築設計事務所での実務を経て、

2008年より東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻 助教(安田幸一研究室)、

2014年より東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻 准教授。現在、環境・社会理工学院 准教授

主な建築作品:

「Courtyard House A」「東京工業大学元素戦略研究センター」「日本建築学会建築書店Archi Books」

「LCCM住宅デモンストレーション棟」「東京工業大学てくてく保育園」

主な著書:

「時間を織り込む住宅設計術」彰国社(共著)、「LCCM住宅の設計手法」建築技術(共著)