支援団体が備えておくべきこと - rokin.or.jp2017/02/17  · 熊本地震における...

Post on 27-Aug-2020

0 views 0 download

Transcript of 支援団体が備えておくべきこと - rokin.or.jp2017/02/17  · 熊本地震における...

支援団体が備えておくべきこと ~【コミュニティ】【障がい者】【こども】支援の経験から~

主催 :大阪ボランティア協会

共催 :しがNPOセンター、滋賀県労働者福祉協議会、奈良NPOセンター

わかやまNPOセンター、きょうとNPOセンター、シンフォニー

阪神NPO連絡協議会、日本災害救援ボランティアネットワーク

協賛 :近畿労働金庫

近畿ろうきん肥後橋ビル 12階メインホール

熊本地震シンポジウム

2017年1月23日(月)13時30分から17時00分

熊本地震における コミュニティ・障がい者・こども

支援の経験から学ぶ ・発災直後や復旧活動中に、何が起こったか? ・支援団体は、何に備えておく必要があるか? ・ボランティアスタッフの力をより生かすには、何が必要か? など

熊本地震シンポジウム

◎大阪市の「地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業」について

◎3人のゲストより話題提供

【コミュニティ支援】寺本 わかばさん(わかばmeeting 代表)

【障がい者支援】 上村 加代子さん(特定非営利活動法人にしはらたんぽぽハウス 施設長)

【こども支援】 木村 由美子さん(子育て応援「おおきな木」代表)

コーディネーター:浦田 和久 (近畿労働金庫 地域共生推進室 室長)

第1部 13時30分から15時30分

熊本地震シンポジウム

大阪市の「地域における要援護者の 見守りネットワーク強化事業」について

松本勝也 大阪市 福祉局 生活福祉部 福祉活動支援担当課長

第1部

熊本地震シンポジウム

熊本県西原村出身、神戸大学学生。

発生後、大学を休学し西原村で活動

中。被災地NGO恊働センターの現地

スタッフとして活動する傍ら、西原

村の住民を中心とした団体、わかば

meetingを結成し、住民主体の復興

活動に取り組む。

話題提供【コミュニティ支援】

寺本 わかば さん (わかばmeeting代表)

第1部

熊本地震シンポジウム

にしはらたんぽぽハウス施設長。中

学校の旧生徒寄宿舎を改修し、地域

活動支援センターや地域の縁がわ

「交流サロンたんぽぽ」を展開。熊

本地震では炊き出し活動に取り組み、

訪問活動等で障がい者のニーズ把握

につとめた。

話題提供【障がい者支援】

上村 加代子 さん (特定非営利活動法人

にしはらたんぽぽハウス代表)

第1部

熊本地震シンポジウム

熊本県益城町にて、震災以前からこ

どもの広場事業を運営。発災後は避

難所等でこどもの居場所事業に取り

組む。10月より地域支え合いセン

ター事業の子ども子育て支援で益城

町全域の仮設団地集合所でつどいの

広場を行っている。

話題提供【こども支援】

木村 由美子 さん (子育て応援「おおきな木」代表)

第1部

休憩

支援団体が備えておくべきこと

熊本地震シンポジウム

◎熊本支援に取り組んだ関西の3団体より災害に向けた課題についてミニ発題

【コミュニティ支援】 土橋 一晃(特定非営利活動法人わかやまNPOセンター 事務局長)

【障がい者支援】岡村こず恵(社会福祉法人大阪ボランティア協会 事務局次長)

【こども支援】 阿部 圭宏(認定NPO法人しがNPOセンター 代表理事)

◎参加者全員の参加型のグループディスカッション方式で、登壇者の話を

受けて「支援団体が備えておくべきこと」について話し合う。

第2部 15時45分から17時00分

近畿ろうきんNPOパートナーシップ制度の仕組み

2016年度のプログラム

地 区 主催団体 企画内容

共 通 大阪ボランティア協会 わかやまNPOセンター

熊本地震支援/ボランティア活動&訪問ツアー(9月16日~19日)

共 通 大阪ボランティア協会 熊本地震シンポジウム「支援団体が備えておくべきこと」(1月23日)

滋 賀 しがNPOセンター ①みなみ阿蘇福祉救援ボランティアネットワークの支援活動(5月、7月) ②みなみ阿蘇福祉救援ボランティアネットワーク活動報告会(10月4日)

奈 良 奈良NPOセンター 防災フォーラム2016 (11月20日) 「熊本地震に学ぶ 災害と災害弱者」

京 都 きょうとNPOセンター 災害時支援―地域コーディネーター・本部オペレーター養成研修検討事業 (7/19 ・ 8/29 ・ 9/16 ・ 10/11 ・ 12/12)

和歌山 わかやまNPOセンター 「災害の教訓から学び・考える」セミナー (12月5日) 〜 子どもを守る・子どもと創る、被災ママから学ぶ防災〜

大 阪 大阪ボランティア協会 「おおさか災害支援ネットワーク」 (7/7 ・ 10/26 ・ 2/9)

兵 庫 シンフォニー 防災フォーラム (12月11日) 「災害に活かすNPOの力―東日本大震災・熊本地震の教訓と地域防災」

兵 庫 阪神NPO連絡協議会 防災 もしものときこそ女性の視点を大切に!(11月19日) ~その時おこった本当の話~

※各企画とも、近畿労働金庫の共催・協賛等にて実施

熊本地震支援訪問活動概要 ◎ねらい:

近畿のNPO支援センターが地域のNPO等と連携し

て、関西の地からできる熊本地震の復興支援に取り組むとともに、関西での災害の備えにつなげる。

◎訪問期間:2016年9月16日(金)~19日(月・祝)

◎訪問先:熊本地震支援に取り組む現地の

NPO市民活動団体

◎参加者:

災害時の【コミュニティ・高齢者支援】、【障がい者支援】、【こども支援】に関心のある支援関係者

30名(2府4県からご参加いただきました。)

熊本地震支援訪問活動ツアーの様子

今回、熊本支援に取り組むきっかけを提供する共に、今後、南海トラフ地震など関西でも災害が発生した場合に、個別専門的なニーズの発生が想定されることから、

「高齢者支援」、「障がい者支援」、「こども支援」等にかかわるNPO等の支援関係者を対象として、個別テーマにおける災害時対応の機運を高め、支援関係者同士の顔のみえる関係づくりを図ることが出来ました。

熊本地震支援訪問活動を通じて

熊本地震シンポジウム

災害に向けたNPOの課題

【高齢者・コミュニティ支援】

土橋 一晃 特定非営利活動法人

わかやまNPOセンター

事務局長

第2部

西原村rebornプロジェクトネットワーク

• 西原村内外の支援団体が集まるゆるやかなネットワークとして、支援活動を行いたい団体の活動や、西原村の住民の自主的な活動を支える活動をしている。

• 被災した集落コミュニティの再生、仮設住宅での木工ものづワークショッフ、農業支援プロクラムの立ち上げなど地震災害を機に、村民が自発的に動きだす環境づくりを仕掛けることによって、新たな交流を産み出す活動に取り組んでいる。

見えてきたこと

いざコミュニティ内のなかで被害の格差が起こった際のコミュニティの維持・再生が非常に困難である 。

外部(村外)からの支援を受けながらも、「地元住民にどれだけ小さな成功体験を持ってもらえるか」という支援方法は、これからのコミュニティ支援の中で、過疎地域や地域の関係性が希薄な都市部においても、外部の力を借りながらも住民が主体になって課題解決に取り組める。

熊本地震シンポジウム

災害に向けたNPOの課題

【障がい者支援】

岡村 こず恵 社会福祉法人

大阪ボランティア協会

事務局次長

第2部

被災地障害者センターくまもと • 発災後に結成。障がいの違いを越えて、約30団体が連携されたことは画期的。

• 障がい者に特化して相談体制をつくった。

• 熊本地震後半年は、精神障がい者からの家屋の補修や話し合い手の相談が半数を占めた。

• 全国の支援仲間の人的・金銭的支援を受けるとともに、専門家とボランティアをうまく組み合わせて、支援の規模を拡大してきた。

★支援要請のある障がい者のご自宅や、新拠点の片付け作業のお手伝い

にしはらたんぽぽハウス

• 発災直後から炊き出し活動。

• 被災した障害者の聞き取りや訪問調査を実施。

• 多くのボランティアやNPOをはじめとする支援団体を受け入れ、住民支援の可能性を広げている。

• 平時から住民との接点を大切に、「風通しの良い団体運営」を実践してこられた。

★支援物資の整理

見えてきたこと

◎現状では、指定避難所には避難したくても、できない障がい者が多数発生するという事実。

◎職員は被災し、建物も深刻な被害を受ける可能性があり、通常業務の継続がきわめて困難になること。

◎支援団体や施設には、馴染みの利用者や入居者以外にも、地域で助けを求める障がい者を受け入れる可能性があるということ。

◎災害時の組織の再建には、自己防災力とともに「受援力」を高めることが鍵であること。

熊本地震シンポジウム

災害に向けたNPOの課題

【こども者支援】

阿部 圭宏 認定NPO法人

しがNPOセンター

代表理事

第2部

避難所である益城町総合体育館

• 指定管理者 熊本YMCA 避難所運営を受託

• 体育館の一角で、おおきな木による「つどいの広場」開催

• コミュニティセンターとしての「よかましきハウス」の運営

• ハウスでの図書館による「おはなし会」開催

• ハウスでのおおきな木によるイベント開催

• よかましきハウス閉館に当たっての「ありがとう祭よかましき」の手伝い

• 子ども支援は優先されないことが多い中で、誰かが声を上げないとできない

• 日頃の関係性が活動に生かされる

※おおきな木(木村さん)と図書館(三井さん)

とが連携をしていた

※つどいの広場での幼児向けの図書館によるおは

なし会の開催

• 横につなげるキーパーソンの存在

• いろんな人が集える居場所があることで、子ども支援だけでなく、コミュニティ支援ができる

見えてきたこと

グループディスカッション

熊本地震シンポジウム

●登壇者のお話で印象に残ったこと ● (あれば)登壇者への質問 ●今後、どのような備えを進めたいか (支援団体として、団体の一員として) ●そのために、どのような課題があるか?

本日は、

ありがとうございました。