★ 知恵の輪の記憶 - city.murakami.niigata.jp school news.pdf ·...

4
先日、児会が企画運営した砂小まつりが行われ、たくさんの保護者・ご家族の皆様のご参加により、大 いに盛り上がりました。子どもたちは、縦割り班の中で一人一人が自分の役割を責任持って取り組みました。 生き生きと楽しそうに動き回る子どもたちの姿はとても嬉しく感じました。 知恵の輪の記憶 以前勤めていた学校でのことです。休み時になると、校室に遊びに来る子どもたちを飽きさせないた めに、ある日知恵の輪を用意して置きました。2つの絡み合ってはずれそうもない金属のリング状のもので す。子どもたちは早速、奪い合うように知恵の輪をはずしにかかりました。上級者用の知恵の輪はなかなか 簡単にはずれるものではありません。 そこに、5年生ののぞみさん(仮名)がやってきました。この子は大変賢い子でした。もはずせないよう な難易度の高いリングもものともせず簡単にはずしてしまいます。ところがある時、彼女にもなかなかはず せないものがあり、家に持って帰ってやるので、貸して欲しいと言いました。他の子どもたちもそれを使っ て遊ぶので、明日必ず返すことを約束して貸し出しました。ところが翌日もその翌日も、彼女は返してくれ ませんでした。他の子どもは、のぞみさんが返すまでその知恵の輪で遊ぶことができません。「いつまでも 返さないのは、ずるい。」という声が上がりました。その声が彼女に届いていたのかも知れません。 数日たった日の朝、がいつものように校にっていると、のぞみさんが登校して来ました。彼女は、 借りていた知恵の輪をどこかになくしてしまったと言いました。その時は、「いいよ、いいよ。気にしな いで。」と言いました。多分彼女がとても申し訳なさそうな表情だったからだと思います。でも、あの時の ことは、正直なところはあまり詳しく記憶に残っていませんでした。 それから、ずっと月日がたちました。知恵の輪遊びもとっくに飽きてしまい、の記憶からなくした知恵 の輪のことは完全に消え去ってしまいました。 その年度も終わりにさしかかり、は転勤することになりました。離任式が終った後で、に手紙をくれ た子がいました。それはのぞみさんでした。そこには次のように書いてありました。「知恵の輪をなくして しまった時に、校先生に言ったら、気にしないでいいよって言ってくれて、とてもうれしかったです。わ たしも友達が失敗した時には怒らないで優しく許してあげられる人になりたいです。」と。 はその手紙を読んで、随分温かい気持ちにもなりました。小学生にこんなことを言ってもらえることは 嬉しいことでした。そして、この時自身も、人の失敗は叱ったりけなしたりするより、許してあげること の方がよいのだということを、のぞみさんが教えてくれたような気がしました。 今年度1学期に、初めて父母学級を催 しました。沢山の父母の皆さんからご出席 をいただきました。その時、児の意識調査 の結果をスライドでお伝えしました。「おじ いちゃん・おばあちゃんの好きなところは何 か?」の問いかけに、多くの子どもたちの回 答が、「やさしいところ」とありました。そ ういえば、父母のいるお家では子どもはや さしく育つ、と言われます。子どもは、人生 経験豊かでやさしい父母の背中を見て育つ のだなあと改めて感じています。 おばあちゃん方は包丁さばきがうまい (4年生塩引きづくり体験にて) 平成26年11月28日 村上市立砂山小学校

Transcript of ★ 知恵の輪の記憶 - city.murakami.niigata.jp school news.pdf ·...

校 長

先日、児童会が企画運営した砂小まつりが行われ、たくさんの保護者・ご家族の皆様のご参加により、大

いに盛り上がりました。子どもたちは、縦割り班の中で一人一人が自分の役割を責任持って取り組みました。

生き生きと楽しそうに動き回る子どもたちの姿はとても嬉しく感じました。

★ 知恵の輪の記憶

以前勤めていた学校でのことです。休み時間になると、校長室に遊びに来る子どもたちを飽きさせないた

めに、ある日知恵の輪を用意して置きました。2つの絡み合ってはずれそうもない金属のリング状のもので

す。子どもたちは早速、奪い合うように知恵の輪をはずしにかかりました。上級者用の知恵の輪はなかなか

簡単にはずれるものではありません。

そこに、5年生ののぞみさん(仮名)がやってきました。この子は大変賢い子でした。私もはずせないよう

な難易度の高いリングもものともせず簡単にはずしてしまいます。ところがある時、彼女にもなかなかはず

せないものがあり、家に持って帰ってやるので、貸して欲しいと言いました。他の子どもたちもそれを使っ

て遊ぶので、明日必ず返すことを約束して貸し出しました。ところが翌日もその翌日も、彼女は返してくれ

ませんでした。他の子どもは、のぞみさんが返すまでその知恵の輪で遊ぶことができません。「いつまでも

返さないのは、ずるい。」という声が上がりました。その声が彼女に届いていたのかも知れません。

数日たった日の朝、私がいつものように校門に立っていると、のぞみさんが登校して来ました。彼女は、

借りていた知恵の輪をどこかになくしてしまったと言いました。その時私は、「いいよ、いいよ。気にしな

いで。」と言いました。多分彼女がとても申し訳なさそうな表情だったからだと思います。でも、あの時の

ことは、正直なところ私はあまり詳しく記憶に残っていませんでした。

それから、ずっと月日がたちました。知恵の輪遊びもとっくに飽きてしまい、私の記憶からなくした知恵

の輪のことは完全に消え去ってしまいました。

その年度も終わりにさしかかり、私は転勤することになりました。離任式が終った後で、私に手紙をくれ

た子がいました。それはのぞみさんでした。そこには次のように書いてありました。「知恵の輪をなくして

しまった時に、校長先生に言ったら、気にしないでいいよって言ってくれて、とてもうれしかったです。わ

たしも友達が失敗した時には怒らないで優しく許してあげられる人になりたいです。」と。

私はその手紙を読んで、随分温かい気持ちにもなりました。小学生にこんなことを言ってもらえることは

嬉しいことでした。そして、この時私自身も、人の失敗は叱ったりけなしたりするより、許してあげること

の方がよいのだということを、のぞみさんが教えてくれたような気がしました。

今年度1学期に、初めて祖父母学級を開催

しました。沢山の祖父母の皆さんからご出席

をいただきました。その時、児童の意識調査

の結果をスライドでお伝えしました。「おじ

いちゃん・おばあちゃんの好きなところは何

か?」の問いかけに、多くの子どもたちの回

答が、「やさしいところ」とありました。そ

ういえば、祖父母のいるお家では子どもはや

さしく育つ、と言われます。子どもは、人生

経験豊かでやさしい祖父母の背中を見て育つ

のだなあと改めて感じています。

おばあちゃん方は包丁さばきがうまい (4年生塩引きづくり体験にて)

平成26年11月28日 村上市立砂山小学校

平林中学校で11月5日(水)に行われた、いじめ

見逃しゼロスクール集会に5・6年生が参加しました。

砂山小学校は、いじめをなくすための取組の紹介と

合唱をしました。その後、平林小、平林中の数名とグ

ルーブになり交流を深めると共に、実際の場面を想定

し、いじめのについて考えを深めて発表し合いました。

中学生のリーダーシップのもと、3校が楽しくふれあ

うことができました。この集会で学んだ『いじめ見逃し

ゼロ』への取組を、砂山小学校でも実践しようと児童会

を中心に努力しています。

11月6日(木)夜、第1回の地域見守り隊の会議を開催

しました。各地区(塩谷・福田・牛屋・赤松・長松・北新

保)から選出されたボランティアの皆さんにおいでいただ

きました。活動の感想や各地区の危険箇所について情報交

換することができました。有意義な会合となりました。

見守り隊の皆さんが、子どもたちの安全について、いつ

も気を配っていただいていることを改めて実感しました。

本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

冬期間のスクールバスの運行が11月10日(月)から始

まりました。朝は一番早い便が 7:30、最後のバスは 8:05

に学校に到着します。元気な挨拶や乗車マナーの遵守など、

高学年児童が見本となって行う姿がみられます。下校は地

域、曜日によって時間が変わります。子どもたちは体育館で

ボール運動や鉄棒をして過ごしたり、会議室で学習したりし

てバスを待っています。時計を見ながら行動し、5分前には

整列を完了しようと努力しています。

この期間、挨拶や時間を守ることの大切さ、下学年への思いやりなど多くのことを子ども

たちに学んでほしいと思います。

11月の学校生活から

今年度、4 年生は「鮭」

をテーマに総合的な学習を

行っています。11月19

日(水)は、荒川漁業協同組

合の協力の下、鮭の人工受

精を観察しました。

鮭の腹から卵を取り出す場面や受精の場面、水槽の水面に

落とした卵が底に沈む場面など、4 年生の子どもたちは驚き

と感動をもって見入っていました。

鮭の卵が孵化するのはいつになるのか、水温や卵の変化の

様子など、4 年生の子どもたちは毎日観察を続けています。

鮭の学習はこの後、塩引き作り体験に移ります。その様子

は次回お知らせいたします。

11月21日(金)に、児童会主催の砂小祭り(チャレンジ

ランキング大会)が行われました。松の子ファミリー(全校縦

割り班)で協力しながら、6 年生を中心に計画・準備してきま

した。低学年の子どもたちも、自分にできる仕事を考えたり高

学年の手伝いをしたりしました。

当日は、大勢の保護者や祖父母の皆さんも参加してください

ました。「お客さんに楽し

んでもらおう!」と、一人

一人が責任をもって自分の仕

事に取り組んでいました。子ど

もたちの素敵な笑顔をたくさ

ん見ることができました。

砂小祭りの後、松の子ファミ

リーのメンバー同士でお互い

のがんばりを讃え合い、メッセージ交換を行いました。

この活動を通して、協力することの大切さや努力を人に

認めてもらえる喜びを学んだのではないでしょうか。

今後も松の子ファミリー活動を通して、子どもたちの

豊かな心を育んでいきたいと考えています。

- 1 -

生活のめあて生活のめあて生活のめあて生活のめあて

◎安全に気を付けて生活しよう

学校では次のことを指導します。

①11月10日からスクールバスの運行が始まりました。バスの乗

り降りやバスの中でのマナーを守りましょう。

②日没が早くなりました。夕方5時には、もう真っ暗です。学校で

は、「4時30分には帰宅しましょう。」と指導しています。

夕暮れ時の交通安全に、十分気を付けましょう。

③廊下の歩き方等、学校のきまりを守り、安全に生活しましょう。

の行事予定 の行事予定

2日(火)全校朝会 7日(水)始業式

3日(水)3~6年 Web Test 8日(木)給食開始

4年生塩引き体験活動(2回目) 身体測定

5日(金)特別時程6限 9日(金)書き初め大会

学習発表会 13:30~15:00 13日(火)児童朝会

9日(火)児童朝会 15日(木)全校国語テスト

縦割り遊び 16日(金)4・5・6年

12日(金)地区子ども会 スキー教室

16日(火)表現朝会 ぜひ多くの方からお手伝いに来ぜひ多くの方からお手伝いに来ぜひ多くの方からお手伝いに来ぜひ多くの方からお手伝いに来

4年生塩引き体験活動(3回目) ていだきたいと存じます。よろていだきたいと存じます。よろていだきたいと存じます。よろていだきたいと存じます。よろ

17日(水)期末大清掃~19日(金) しくお願い申し上げます。しくお願い申し上げます。しくお願い申し上げます。しくお願い申し上げます。

20日(土)神林地区PTA協議会・神林地 20日(火)表現朝会

区青少年育成市民会議 講演会 26日(月)給食記念週間

22日(月)特別時程4限 給食最終日 ~30日(金)

給食後下校 業間なわとび開始

24日(水)終業式 28日(水)避難訓練

25日(木)冬季休業~1/6(火)

>

師走も間近。でも寒さに負けず子どもたちは元気に体育館やグラウンドで体を動か

います。11月中旬から各教室にも暖房が入りました。換気、手洗いやうがいの励行

めるよう、子どもたちに指導しています。冬期間も健康で元気な毎日を過ごせるよう

家庭でもご配慮いただけますようお願いいたします。