1.76 Project Works 2012 春・秋連結学期 今出川校地開講科目 西陣を世界へ!the...

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imadegaw

ado

shishakyo

tanabe

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春・秋連結学期 今出川校地開講科目

西陣を世界へ!

t h e p u r p o s e a n d a n o u t l i n e

 西陣地域は歴史・文化・伝統のある地域にも関わらず、その魅力が見落とされていることをとても惜しく思い、このままではその魅力が広く一般に知られることなく、緩やかに衰退の一途を辿ることになるかもしれないと私たちは感じました。西陣地区は我が同志社大学今出川キャンパスの近くに位置しているのに、それを知らないままに卒業し離れていく人も多いと思います。折角、縁あって京都の学生として勉学に励む機会を得たのだから、この学び舎のある地域の価値にも気づいてほしい、それが私たちプロジェクトメンバー全員の共通の願いでした。 そこで私たちは、西陣地域の情報発信のために、京都になじみは深いが精通している訳でない同年代の学生をターゲットに設定し、以下2つのことを行いました。1つは、伝統文化である茶道と西陣という地域を結びつけたお茶会の開催です。西陣地域の史跡を利用して、気軽なお茶会の開催を目指し、西陣について学生に親しんでもらえるよう考えました。2つ目は、西陣地域を気軽に散策してもらえるように『散歩』をキーワードにした、手に持ちやすいサイズの冊子を作成して、西陣地区の地域活性化を促そうと考えました。

1. 目的・概要

a n n u a l s c h e d u l e

帯屋捨松、弘道館へフィールドワーク

メンバーが各グループに分かれ西陣地域でフィールドワークを行う

西陣地域活性化を目的としたフリーペーパー「西陣さんぽ」作成開始

弘道館で「和♡ガール~パステルカラーなハート茶会~」を開催

えんま堂で「妖怪茶会~日本版halloweeeeen★~」を開催

「西陣さんぽ」発行

2012年

2013年

4月

5~7月

10月

11月

1月

3日

10日

77P r o j e c t Wo r k s 2 0 1 2

今出川校地開講科目 i m a d e g aw a西陣を世界へ!

 自分たちが触れて感じた西陣地域の良さを、決して満足のいく人数ではありませんが伝えられたと思います。なによりも私たち自身が新たに西陣地域の良さに気付くことができ、本当に大きな成果だったと思います。

~冊子に関して~ 冊子「西陣さんぽ」で取り上げる内容に、西陣地域が網羅できるような散歩ルートとルートを中心としたトピックスを掲載をしました。西陣を紹介するのに欠かせないものである西陣織に加えて、留学生や学生を対象に行ったアンケートの結果を踏まえた上で史跡はもちろん、西陣織の販売店や博物館・美術館なども紹介しました。また古い店や建造物の紹介はもちろん、現代的な店も近年増えてきているという内容を掲載することで、西陣地区の伝統的な魅力と現代的な魅力を広報できたと思います。

~お茶会に関して~ 今まで堅いイメージだったお茶会を身近に感じてもらい、今後気軽にお茶会に参加してもらうことを目的に、弘道館とえんま堂で2回お茶会を行いました。 11月3日に行われた弘道館のお茶会では、テーマを「和♡ガール~パステルカラーなハート茶会~」としました。お茶会の基本的な姿勢は残しつつ、お茶を可愛く日常的に楽しめる方法の一例を新たに提案しようと考えました。実際のお茶会では、参加者の方に自身でお茶を点ててもらった他、お干菓子作り体験、西陣織の展示やプチファッションショーを行いました。気軽で可愛く楽しんでもらいたいという思いからお茶室の装飾から小物、お菓子のデザイン、バックミュージックにまでこだわりました。 一方11月10日には、えんま堂という少しおどろおどろしいエピソードのある史跡を利用して、「妖怪茶会~日本版halloweeeeen★~」というお茶会を開催しました。ハロウィンは元々先祖への感謝を表す日であり、先祖への感謝というコンセプトと、えんま堂の先祖信仰はマッチしているとフィールドワークを通じて感じたため、ハロウィンの仮装と日本伝統的な妖怪との仮装を組み合わせたお茶会にしました。スタッフが妖怪のコスプレをして登場したり、妖怪のエピソードを紹介しました。

 弘道館、えんま堂合わせて学生14名、一般の方11名がお茶会に来てくださいました。アンケートをとったところ、参加者の方全員が「またこういったお茶会があったら参加したい」と答えてくれ、また年配の女性の参加者の方からは「こんなにかわいいキラキラした思いを久しぶりに思い出すことが出来た。ありがとう。」との声を頂き、本当にうれしく感じました。お茶会を身近に感じてもらえたようで私たちの目的は達成できたように思います。しかし、集客に関しては広報に力が注げず目標人数が達成できなかったり、基礎的なお茶の知識が足りなかったり、準備不足が目立ちました。

2. 成果達成度 t h e a c h i e v e m e n t d e g r e e

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doshisha

kyotanabe

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i m a d e g aw a西陣を世界へ!

 この1年間に渡るプロジェクト活動は困難の連続でした。しかし、その分通常の座学の講義では学べないこと、貴重な体験をたくさん得ることが出来ました。 初期の時点では、メンバー内で完全に仕事を分けていたこともあり、各々の調査結果・進行具合がプロジェクトメンバー全員に把握されておらず、意見の食い違いが発生することがありました。このことに気づき、メンバー内での連絡・確認を徹底することで、後期の活動では、各個人が積極的に仕事を見つけ、「こういう思いで実現したい!!」という強い思いを持って企画を実行することの大切さを学びました。全員で協力できる体制が出来上がり、無事イベントの成功につながりました。また冊子作成やお茶会の準備などで、学内外の方との交渉することが多々ありました。その際に、アポイントの取り方や、写真の撮影・掲載許可など相手先の知らないところで話を進めないように連絡と確認の作業をこまめに取るようにしました。こちらがお願いしている立場であることを常に心に刻み、相手に対し失礼にならないよう、信頼を裏切ることのないよう心がけました。今まで学内での活動で、学校の関係者との交渉しかした事のない私たちにとって、この信頼関係を築くことは普段味わうことのない緊張を伴う作業の連続でした。こちらが何か不手際をしてしまった際、相手は学生だからと許していただいた場面もありました。多くの失敗を通じ信頼関係を築くことの難しさを実感しました。 京都の歴史・文化・伝統の奥深さ。西陣という京都の一地域だけを取り上げてみてもその魅力は尽きず、1年間のプロジェクトではほんの一部分を垣間見ることしか出来ませんでした。まだまだ知りたいこと、知らないことは山ほどあり、その魅力をすべて伝えきれたとは言えません。プロジェクト科目を通して、この京都の奥深さについての勉学に励むことが出来た幸運に感謝したいと思います。また何かを成し遂げるということは、たとえ学生であっても甘えは通用しないということがわかり、社会に出る前に「生きた経験」ができてよかったと思います。

3.プロジェクトを通じて t h r o u g h a p r o j e c t

[ 編集後記 ]

 成果報告書をかきながら、この1年あったことを思い出しました。主体的に動くことの楽しさや苦しみを、本プロジェクトを通して学ぶことが出来たと感じます。まだ普段接することのない年齢や立場の人と交流することが出来、とてもよい経験になりました。最後までプロジェクトを完遂できたのは、メンバー同士の努力と先生たちの協力があってのことでした。社会に出てこの経験が活かせれるよう頑張りたいと思います。

[ プロジェクトメンバー ]上野 朝子(文3) 舩井 里菜(法3) 後藤 雪予(法3) 橋本 真梨恵(法3) 南井 愛加(法3) 濱田 あゆみ(経済3)相楽 友理(経済3) 竹尾 匠平(経済3) 日笠 佑香(商4) 菊池 恭子(政策3) 三輪 真莉亜(政策3) 堤 菜 (々政策3)森川 頌子(政策2) 佐野 里帆(文化情報3) 梅田 香織(社会2) 脇坂 雄祐(SA)