ECHONET 2.0ビジョン発表...bルートを搭載したスマートメータ:2,700万台以上...

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ECHONET 2.0ビジョン発表 一般社団法人エコーネットコンソーシアム 代表理事 平松 勝彦 1

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ECHONET 2.0ビジョン発表

一般社団法人エコーネットコンソーシアム代表理事 平松勝彦

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目 次

1. ECHONETの活動の全体像

2. ECHONET 1.0の成果

3. ECHONET 2.0について

4. まとめ

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1. ECHONETの活動の全体像

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エコーネットコンソーシアムの創立

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【1990年代後半に、様々な課題が顕在化】〇 個々の家電機器の省エネ技術開発は飽和状態?→家庭をシステムと捉え、エネルギーの効率利用をマネジメントをする時代へ○ 高齢者への生活支援・健康管理の体制確立が急務

機器のネットワーク化と社会連携による地球にも人にもやさしい居住空間が必要

通産省委託研究「21世紀のホームネットワークのあり方に関する調査研究委員会」(96/10~97/5)

エコーネットコンソーシアム創立 (1997年12月)

エコーネットコンソーシアムとは

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一般社団法人エコーネットコンソーシアムは

IoT 時代の家電・設備機器等を連携させる通信規格

ECHONET Lite を推進する団体です

幹事会員企業 : 標準規格策定,コンソーシアムの運営,普及活動推進

7社(シャープ,東京電力ホールディングス,東芝,日本電信電話,

日立製作所,パナソニック,三菱電機),および準会員42社

一般会員企業 : 標準規格策定支援,対応製品,サービス開発

168社および,一般準会員37社

学術会員 : 標準規格策定・普及支援 31会員

会員構成 *全285会員 2018年12月1日現在

エコーネットコンソーシアムの組織体制

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理事会 評議会

企画運営委員会

ECHONET Lite AIF認証構築WG

規格・認証WG

国際標準化WG

知財・法務WG

技術委員会

システムアーキテクチャWG

スマートEMS検討WG

相互接続WG

普及委員会

戦略構築WG

海外推進WG

広報WG

WebAPI検討WG

監事

総会

国内推進WG

事務局 コンソーシアムの運営,制度設計の検討

各種規格書,試験仕様書の策定,試験ツールの開発

国内外の団体との連携,HP/展示会を通じた普及促進

アドバイザリーフェロー:丹 康雄 (北陸先端科学技術大学院大学 教授)一色 正男 (神奈川工科大学 教授)梅嶋 真樹 (慶應義塾大学 特任准教授)

代表理事:平松 勝彦(パナソニック)専務理事:児玉 久理 事:野村 敏男(シャープ), 天津 孝之(東京電力)久保田 洋(東芝), 川田 道靖(日本電信電話)長谷川 敬(日立), 鈴木 浪平(三菱電機)

エコーネットの歩み

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2011/06ECHONET LiteVer.1.00 公開

2012/2ECHONET Lite

HEMS標準I/Fに推奨

2012~ECHONET Lite 国際標準化

2016~ECHONET Lite AIF第三者認証開始

2014~ECHONET Lite搭載スマートメータ設置開始

1997年コンソーシアム

創立

ECHONET規格の策定と普及活動

ECHONET Lite規格そしてAIF仕様の策定と普及のための活動

<ECHONET 1.0>

2015/10ECHONET LiteVer.1.12 公開

2000ECHONET規格Ver.1.00 公開

2002Ver.2.00公開

2005Ver.3.00公開

次世代の家電としてネットワーク家電が注目

2011Ver.4.00公開

2008~ECHONET 国際標準化

1997年12月~2011年6月 2011年6月~2018年12月

電力安定供給のためのHEMSに注目が集まる

2002~ 各社からECHONET対応家電発売

ECHONET Liteを構成する規格書群

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アプリケーション(サービス)

L4~L1

L7~L5

●様々な標準通信規格の活用が可能

例)Ethernet, Wi-Fi, Bluetooth, Wi-SUN, G3-PLC等

AIF(アプリケーションインタフェース)「アプリケーション通信インタフェース仕様書」(機器ごとに作成:機器固有の動作仕様)

機器オブジェクト(制御コマンド) 「ECHONET機器オブジェクト詳細規定」

伝送メディア / ネットワーク

通信ミドルウェア(通信仕様) 「ECHONET Lite規格書」 ISO/IEC 14543-4-3

IEC 62394

機器リモート

メンテナンス

サービス

エネルギー

マネジメント

サービス

快適

生活支援

サービス

モバイル

サービス

ヘルスケア

サービス

セキュリティ

サービス

マルチベンダー環境において,各サービスの実現に向けた通信仕様の開発・標準化を推進

サービス

2. ECHONET 1.0の成果

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ECHONET 1.0とは:エネマネをメインターゲットとしてECHONET Lite規格/AIF仕様の策定と普及活動

※AIF仕様:アプリケーション通信インタフェース仕様

ECHONET 1.0実現に向けた連携活動(エネマネ)

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エコーネットコンソーシアム

・慶應義塾大学・・・ 国際戦略

・神奈川工科大学(HEMS認証支援センター)・・・ 技術開発

・ ISO/IEC, IEC, IEEE・ Wi-SUN, ZigBee,・ W3C etc.

・日本電機工業会・日本照明工業会・燃料電池実用化推進協議会・日本ガス石油機器工業会・太陽光発電協会・日本冷凍空調工業会・電動車両用電力供給システム協議会・電気事業連合会・・・ 機器オブジェクト規格策定

AIF仕様策定・住宅生産団体連合会・・・ HEMS/IoT住宅普及促進

スマートハウス・ビル標準・事業促進検討会

エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス検討会

委員参加

共同WG活動 リエゾン / MOU

共同開発

産学

国際

• エネマネに対応した標準仕様策定を完了,第三者認証開始• エネルギー重点8機器を中心に,機器へのECHONET Lite搭載が定着

会員数の遷移

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1997年コンソーシアム

創立

ECHONET規格の策定と普及活動

ECHONET Lite規格そしてAIF仕様の策定と普及のための活動

<ECHONET 1.0>

1997年12月~2011年6月 2011年6月~2018年12月

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

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160

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2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

一般会員の増加

電力安定供給のためのHEMSに注目が集まる

一般会員数の推移

2002~ 各社からECHONET対応家電発売

2011/06ECHONET LiteVer.1.00 公開

ECHONET Lite機器の普及状況

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【2012年以降の ECHONET Lite 認証機器の出荷台数】認証取得した ECHONET Lite 機器:1,700万台以上(機器の数:500種類以上)Bルートを搭載したスマートメータ:2,700万台以上

【スマートメータを除く毎年の出荷状況】

【2017年度 主な機器の出荷数】エアコン:630.9万台給湯機:37.2万台コントローラ:4.8万台

2013年度 1,104,414 台2014年度 2,082,234 台2015年度 2,639,749 台2016年度 4,053,476 台2017年度 7,524,332 台

【認証取得件数】 総計600件以上

ECHONET 1.0におけるサービス展開実績

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機器リモート

メンテナンス

サービス

エネルギー

マネジメント

サービス

快適

生活支援

サービス

モバイル

サービス

ヘルスケア

サービス

セキュリティ

サービス

「エネマネ」を軸にECHONET Lite化した機器を活用し、「快適生活支援」、「モバイル」、「リモートメンテナンス」などのサービスに展開

白物家電、業務用機器、設備機器などが主な対象新たな機器/サービスを対象

ECHONET 2.0へ

Society 5.0を実現するサービス群

ECHONET 2.0によるSociety 5.0への貢献

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ECHONET Lite機器が持つ情報をクラウド上のエネマネ・ヘルスケア・その他サービスがもっと活用することで、より良い社会(Society 5.0)を実現

ECHONET Lite対応コントローラ

ECHONET Lite機器 ECHONET Lite機器

サーバー エネマネ ヘルスケア

インターネット

その他

「コントローラ+サーバー」で重要な情報を守り、信頼できるサービスと接続

ECHONET Liteで接続

3. ECHONET 2.0について

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ECHONET 2.0とは:「エネマネ」に加え「ヘルスケア」を第2の基軸サービスとして、IoT社会/Society 5.0実現に貢献するため活動

相互接続性向上に向けた規格策定を継続して推進する領域

ECHONET 2.0の方向性

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ECHONET Lite機器がIoT社会に資するものであることを明確化するために、従来の規格拡張に加え、インターネット含めたシステム全体の指針策定も検討

ECHONET 1.0における検討領域ECHONET Lite対応

コントローラ

ECHONET Lite機器 ECHONET Lite機器

サーバー

相互接続性向上に向けた規格策定を継続して推進する領域

ECHONET 2.0の方向性

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エネマネ ヘルスケア

ECHONET 2.0における検討領域

インターネット

その他

ECHONET Lite対応コントローラ

ECHONET Lite機器 ECHONET Lite機器

サーバー

ECHONET Lite機器がIoT社会に資するものであることを明確化するために、従来の規格拡張に加え、インターネット含めたシステム全体の指針策定も検討

ECHONET 1.0における検討領域

ECHONET 2.0の方向性

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相互接続性向上に向けた規格策定を継続して推進する領域

ECHONET Lite機器/コントローラのIoT社会における重要性を伝えるための

指針作りを推進する領域

エネマネ ヘルスケア その他

ECHONET Lite対応コントローラ

ECHONET Lite機器 ECHONET Lite機器

サーバー

ECHONET Lite機器がIoT社会に資するものであることを明確化するために、従来の規格拡張に加え、インターネット含めたシステム全体の指針策定も検討

インターネット

ECHONET 2.0の目標と基本方針

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【ECHONET 2.0の目標】1. ECHONET Lite対応家電、業務用機器などを用いて世界一のIoT住宅・IoTオフィスの普及2. 経済的発展と社会的課題の解決に貢献する日本を代表する国際標準I/Fの推進・展開

【ECHONET 2.0の基本方針】1. ECHONET Lite機器の普及台数を武器に、ニーズ(IoT、IoB等)に対応するサービス創造を推進A) ECHONET Lite機器の拡張B) ECHONET Lite機器を用いたシステムの信頼性の考え方の整理C) 多種多様なサービスを連携するためのサーバー間連携の技術検討D) サービス事業者との連携強化

2. 標準化団体などとの連携や新規事業者の容易な参入により、仲間作りを強化A) 国際標準化、国際展開の推進B) 新規参入者向け開発環境の整備

方針1-B: システムの信頼性の考え方の整理

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• コントローラとECHONET Lite機器間の高い相互接続性• コントローラとサーバーの組合せで構築可能なシステムの信頼性を検討

ECHONET Lite対応コントローラ

インターネット

ECHONET Lite機器 ECHONET Lite機器

• ヘルスケア、新規サービスなどのユースケースに適合する新しいAIF仕様の策定による相互接続性向上

• プラグフェストの継続的な運用

• 通信相手の認証や、インターネット上を流れるデータの秘匿/完全性の確保などにより、信頼性を確保

• 機器ベンダーに依存せず、共通のデータをサービス事業者に提供可能

指針作り

規格策定

サーバー

方針1-C:サーバー間連携の技術検討

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ECHONET LiteWebAPI

クラウド(実験サーバー)

各種サービス事業者(サービス、アプリ等)

ユーザ宅(ECHONET Liteベース)

AI

• サービス事業者等がECHONET Lite対応機器を対象とした各種サービスや応用アプリ開発を可能とするために、サーバー上のWebAPIを検討

• 制御/状態参照などの基本的な機能を実現するためのWebAPIの仕様書類(第1版)を公開済み

• サービスレベルの機能を実現するための仕様書類(第2版)を来春公開予定• 各種サービス事業者向けの実験サーバーを構築中、今冬より稼働予定(会員限定)

指針作り

方針1-D:サービス事業者の普及促進

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• ECHONET Lite機器を用いたサービス普及に向けて、サービス事業者の事業企画/マーケティングの認知度向上を図る

• ECHONET Lite機器の普及に向け、サービス事業者にヒアリングし、ヘルスケアサービスなどのMarket Requirements Documentを作成

• 実験サーバーの利用を通じたヒアリングなどにより、サービス開発の容易さにつながるWebAPIの検討

ネットワーク事業者デバイスベンダ ソフトベンダ

認証支援ツール販売コンサル

利用者

インストーラ B2B顧客

ハウスメーカ/ゼネコン/デベロッパー etc.

販売店

リテーラシステムインテグレータ

Sler

ディーラ

ディストリビュータ

アプリ/サービス提供者

アプリ開発

事業者

ソフトベンダ

ソフトウェアベンダ

アプリ・OS・パッケージ

VM・DB・クラウド基盤

ハード部品提供 ソフト部品提供

受託開発

認証関連サービス業者

機器認証

サーバ認証

アプリ認証

システム認証

Sler認証

機器

設備 システムハード サービス

サービス

APP

機器・設備メーカ(セットメーカ)

組込ソフト開発

デバイス開発 サービス提供

アプリ開発

サービスプロバイダ

サーバ事業者

laaS/PaaS/SaaS

ソフト認証

認証機関STEP1(~2014)・規格の充実・技術セミナー開催・展示会等での

認知度向上

STEP2(2015~)・AIF第三者認証スキーム整備

STEP3(2016~)・ハウスメーカー/ホームビルダー認知度向上・利用者認知度向上

ECHONET 2.0重点領域

メーカー系

アプリ・サービス系

ディストリビューター設置系

ECHONET 2.0(2019~)・サービス事業者認知度向上・利用者認知度向上

ECHONET2.0実現に向けた取組み

方針2-B:新規参入者向け環境整備

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• ヘルスケアを中心にサービス拡張するにあたり、新規事業者の参入を想定• アライアンス構築に向け、試験センターの横展開や開発環境のオープン化について検討実施

エネルギー

マネジメント

サービス

ヘルスケア

サービス

① ECHONET Lite対応ヘルスケア機器の検証環境の整備

② サービス事業者との連携にあたり、クラウド上の開発環境オープン化(ソースコード含む)を検討

ECHONET LiteWebAPI

実験サーバー構築

各種サービス事業者(サービス、アプリ等)

AIサンプル

ソース

コード

サンプル

ソース

コード

サンプル

ソース

コード

試験環境整備

その他

サービス群

(写真)HEMS認証支援センター

4. まとめ

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ECHONET 2.0における目指す姿

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ECHONET Lite実装機器:1億台 (~2020年) → 業務用機器への適用拡大も含む機器オブジェクトの定義:200機種(~2025年) → ヘルスケアなどの新サービスへの対応ホームコントローラを全世帯導入 (~2030年) → Society 5.0への貢献

さいごに

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「エネマネ」に加え「ヘルスケア」を第2の基軸サービスとして、IoT社会/Society 5.0の実現に貢献するため「ECHONET 2.0」を推進します。

引き続き、皆さまのご協力、よろしくお願いいたします。

ご清聴ありがとうございました