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短期投資講座第20回目 GIVE WING BUSINESS SCHOOL

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短期投資講座第20回目

GIVE WING BUSINESS SCHOOL

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Alligator(アリゲーター)

移動平均線を応用したテクニカル指標

Alligatorは、長期、中期、短期の3本の平滑移動平均線を現在の位置よりも右側(将来)へずらして表示したもの

長期の平滑移動平均線の計算本数は13、中期の平滑移動平均線の計算本数は8、短期の平滑移動平均線の計算本数は5

長期の平滑移動平均線は右側へ8、中期の平滑移動平均線は右側へ5、短期の平滑移動平均線は右側へ3、それぞれ移動して表示

長期の平滑移動平均線はJaws Period(ワニのアゴ)、中期の平滑移動平均線はTeeth Period(ワニの歯)、短期の平滑移動平均線はLips Period(ワニの唇)

ワニの口の開き具合になぞらえている。

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パラメーターと意味

LIPS(短期)5 3先行表示 唇

TEETH(中期)8 5先行表示 歯

JAWS(長期)13 8先行表示 顎

ラインが重なっているところ⇒Sleeping(眠っている)=ラインの収束

離れているところ⇒Hunting(口が開いて捕食している)

3本の平滑移動平均線の収束⇒拡張⇒収束をワニの捕食にたとえている

タイミングは、口の開き始めでエントリーして口を閉じて再び眠りに入るところでイグジット

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Bill Williams

ほとんどの場合、市場は静止しています。市場でトレンドが発生するのは、わずか15~30%の時間においてでしかありません。したがって取引所の中にいないトレーダーは、利益の大部分をトレンドから得ています。私の祖父の口癖はこうでした「目の見えないニワトリでも、いつも同じ時刻に餌を与えれば、トウモロコシを見つけるものだ」。私たちはトレンドに基づく取引を「目の見えないニワトリ」と呼びます。私たちは長年かけてテクニカル分析を作り出しました。これを用いれば、目の見えないニワトリが市場に遭遇するまで、常に臨戦態勢を整えていられます。

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単純移動平均

単純移動平均(SMA)Simple Moving Average

所定の期間の価格(通常は終値を使用)の平均値

10日移動平均線なら毎日の終値で10日連続買い付けると仮定した場合平均的な買いのコストだと想定できる

直近の新しい価格を「加えて」、古い価格を「引き」くので、「加えた価格」と「引いた価格」の大小により、単純移動平均線は増減する。新しい価格>古い価格ならば、単純移動平均線は大きくなる。

26日移動平均線が前日よりも大きくなったということは、26日前の価格よりも高い、ということで、上昇トレンドの可能性が高い。

短期の移動平均線は、短期的な方向性(トレンド)を表し、長期の移動平均線は、長期的な方向性(トレンド)を表す。大きな価格変動が起きた場合、短期の移動平均線はすぐに反応できるが、長期の移動平均線はすぐに反応できないため、短期と中期と長期の移動平均線を組み合わせることで、トレンドの方向性、転換を見極める

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指数移動平均

指数移動平均(EMA)Exponential Moving Average

100日前の数字と前日の数字を平等に扱うのではなく、直近の値動きを「重視」し、過去の値動きを若干「軽視」した方が、より精度の高い予想ができる

最近の価格に比重を置き、過去になればなるほど比重を軽くして平均値を決定

比重の減少度合いは「平滑化係数」と呼ばれる0と1の間の値を取る定数α(平滑定数)で決められる

n日間の指数平滑移動平均

1日目=(当日も含め)n日の終値の平均

2日目以降=前日の指数平滑移動平均+α×{当日終値-前日の指数平滑移動平均}

α(平滑定数)=2÷(n+1)

例えば、使用日数を3日と設定するなら、α(平滑定数)は2÷(3+1)=0.5

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EMAの具体例

日 終値 3日間指数平滑移動平均

2011/05/12 500

2011/05/13 510

2011/05/16 520 1日目 (500+510+520)÷3=510

2011/05/19 530 2日目 510+(0.5×(530-510))=520

2011/05/20 540 3日目 520+(0.5×(540-520))=530

2011/05/19 555 4日目 530+(0.5×(555-530))=542.5

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EMAの計算式はいくつかある

{(当日の終値を含むnの終値の合計)+当日の終値)}÷(n+1) = EMA

指数関数移動平均線(EMA)は新しいデータ(直近の終値)に比重を重くし古いデータ(過去の終値)の比重を小さくすることで直近の動きを反映しやすくしている

EMAは、主にプロなど上級者が使っている。

直近のデータを重視しているのでトレンド判断に使いやすいが、その分変化が早いことに注意

MACDもこのEMAを使っており、MACDを使うならEMAを使う方が便利。

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平滑移動平均

平滑移動平均(SMMA) Smoothed Moving Average

EMAを改良した移動平均線

{(n-1)×前期間のSMMA+当日の終値)}÷ n = SMMA

線形加重移動平均(LWMA)Linear Weighted Moving Average = WMA

〔(n×当日の終値)+{(n-1)×前日の終値)}+{(n-2)×前々日の終値)}・・・

+{2×(n-2)前の終値)}+1×(n-1)日前の終値〕÷{n+(n-1)+(n-2)・・・2+1}

加重移動平均は「現在に近い値のほうが重要」という考えのもと、単純に平均するのではなく新しい値に加重をかけて平均計算

EMAは、直近の価格を重視、過去の価格を軽視して平均化されていますが、WMAは、直近の価格を重視し、過去の価格は徐々に減らす

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3つの概念図

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3つの特徴

滑らかさ WMA < EMA < SMA

線は滑らかなほど大きな上昇・下降トレンドの判断ができ、シグナルの信頼性も高まる

直近の値動きへの反応 SMA < WMA < EMA

EMAは振れ幅が少なく、直近の値動きに早く反応するため、トレンドの転換点を見る上では優位性がある

値動きへの追従 SMA < EMA < WMA

WMAは緩やかなトレンドを形成している相場では、もっとも価格に追従して推移します。

価格に合わせてきれいにWMAが追従していれば、トレンドが形成されているとの見方ができる

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SMA

長期的なトレンドの方向性を見るのに有効的。

直近の値動きによる売買サインが遅れがち。

EMA

SMAよりも、直近の値動きに早く反応する。

大きな変動のときやレンジ相場のときは、ダマシが多い。

WMA

直近の値動きを重視していて、過去の値動きを軽視している。

緩やかな上昇・下降局面に有効的。

大きな変動のときやレンジ相場のときは、ダマシが多い。

相場が大きく乱高下して変動している時や、横ばいに動いている時は、変動幅が大きいWMAはSMAやEMAよりもダマシが多くなりがち。

早い段階で売買サインを知ることができるWMAですが、このような相場においては、価格に追従する性質はデメリットとなる。

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移動平均の種類は多数あるが、、

なぜ、こんなにも、いろんな種類の移動平均線ができたのかというと、基本となる単純移動平均線の直近の値に対する反応が弱くて、そのサインを待っていると遅すぎるという問題があったから、それを克服しようとして、色々なものが考案され始めた。

他にもまだまだ以下のように無数にあるが、無視してよい。

ダブル指数移動平均線(Double Exponetial Moving Average:DEMA)

三重指数移動平均線(Triple Exponential Moving Average:TEMA)

トリプル指数移動平均線(Triple Exponential Moving Average:T3)

三角移動平均線(Triangular Moving Average:TRIMA)

ハル移動平均線(Hull Moving Average:HMA)

カウフマン適応移動平均線(Kaufman Adaptive Moving Average:KAMA)