5年 AZZ 最も新しい革新的なジャ スクエアなビートにうねるリズ …

9月17日(土)、18日(日) 万灯祭/山陽高砂駅南周辺  18:00~ 21:00 無料(一部有料ライブ あり) キャンドルでライトアップされた街と ジャズ に 溢 れ た 二 日 間 。東 播 ジャズ 倶 楽 部 も 毎 年 参 加して い ま す。高 砂 高 校 B F J O を はじめ地元のビッグバンドや、コンボが 大 集 結 。各 所 で あ な た の 好 き なグ ル ープ を探してみませんか? 10月21日(金) AikoDUOライブ加古川 和洋ダイニングSASAYU 19:00~ ¥500(飲食代別途) 出演:Aiko(vo) 山下けんけん(pf) 偶数月第三金曜の定例ジャズライブ。 最近播州での活動が際立つAikoのロマン チックな歌とピアノのライブは、初めてジャ ズに触れる人にもお勧めです。 1 0 月2 9日( 土 ) ハロウィン 親子ジャズコンサート加古川海洋文化センター 10:15~ 11:20 中学生以上500円  3歳から小学生200円 3歳以下無料 出 演:井 渕 美 保(org)、奈 良 雅 美(vo)、 瀬戸敬二(pf) 今 年 で 4 回 目 を 迎 える イ ベ ント。カ ー ペットスペースに座って聴ける、おうち感 覚が好評です。童謡のジャズアレンジから スタンダードまで。大人も子供も楽しめま す。 11月12日(土) 平 木 かよソロライブ/加古川 紅茶と 英国菓子の店 CHATSWORTH 14:30~ ¥2,500(1ドリンク別途) 出演:平木かよ(pf) NYを拠点にヨーロッパツアーやアジア ツアーを成功させている平木かよ。今年も 秋のツアーで関西にやってきます。スウィ ング する ピ アノとフェミ ニ ン な 歌 。会 場 全 体で同じ景色が共有できる音色は必聴。 11月27日(日) 辻 川 弘 子 カ ル テットライブ垂水 JB-5 1st 19:00~ ¥1,500(1ドリンク別途) 出演:辻川弘子(sax) 河村孝彦(pf)  財盛紘(bs) 川上隆幸(ds) 関西を中心に活動する辻川弘子のライ ブ。JB-5オーナーを筆頭とするサイドメン が 控 えます。毎 回 お 席 が 足りな いと不 満 が 出るようなのでご予約をお勧めします。 エっもう、7号目です。早いなぁ。 リクエストのあった、CDレビュー特集 ッまみながらのご紹介ですが クいついて頂ければ幸いです。 ドんな時代にも寵児が現れ魅了されます。 ルい似点や差異を発見すると面白い! フィーチャーしたいアーティストができたら もう立派なジャズファン。 NEWS ★ 設立8年目に突入!東播ジャズ倶楽部会員募集! 地域のライブのお手伝いや、知識を広げる例会など。ジャズが 好きな方ならどなたでも、お気軽にお問い合わせください。 ● 配布先一覧(加古川)L スクール加古川、紅茶と英国菓子の店 CHATSWORTH、され ど ...Mini、和洋ダイニング SASAYU、総合文化センター、アラベスクホール、かこむ、 森岡楽器、海洋文化センター(高砂)万灯祭、高砂いろは食品、パブ&レストラン サン・ はーばー(姫路)GEORGE ADAMS、HUMMOK Cafe (神戸)JB-5、Voice、M's Kitchen、 北野オールディーズ(加東市)PINK HOUSE(大阪)YS コーポーレーション 他多数 現在、最も新しい革新的なジャ ズへのアプローチ実験アルバム。 スクエアなビートにうねるリズ ム。音楽は思想か?を問いに現代 社会にたたきつけたジャズとヒッ プホップの融合アルバム。まず は、ブラック・ミュージックの歴 史に刻まれた誇るべき遺産への敬 意を迷わずに聴いていただきたい。(筆:大友建) To Pimp a Butterfly Kendrick Lamar ▶ NEW JAZZ 2015年

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● 9月17日( 土 )、 18日(日)  万 灯 祭 / 山 陽 高 砂 駅 南 周 辺    18:00 ~ 21:00   無 料( 一 部 有 料ライブあり)  キャンド ル で ラ イトアップ さ れ た 街 とジャズ に 溢 れ た 二日間 。東 播ジャズ 倶 楽 部も 毎 年 参 加して い ます。高 砂 高 校 BFJOをはじ め 地 元 の ビッグ バ ンド や 、 コン ボ が大 集 結 。各 所 で あ な た の 好 き なグ ル ープを探してみません か?

● 10月21日( 金 )  AikoDUOライブ /  加 古 川   和 洋ダイニングSASAYU  19:00 ~   ¥ 500( 飲 食 代 別 途 )  出 演:Aiko(vo)   山 下 けんけん(pf )   偶 数 月 第 三 金 曜 の 定 例 ジャズ ライブ。最 近 播 州で の 活 動 が 際 立 つ Aikoのロマンチックな 歌とピアノのライブ は、初 めてジャズ に 触 れる人 にもお 勧 めで す。

● 10月29日( 土 )  ハロウィン  親 子ジャズコンサート/  加 古 川 海 洋 文 化 センター  10:15 ~ 11:20   中 学 生 以 上 500円    3 歳 から小 学 生 200円   3 歳 以 下 無 料  出 演:井 渕 美 保(org)、奈 良 雅 美(vo)、  瀬 戸 敬 二 (pf )

  今 年 で 4 回 目 を 迎 える イ ベ ント。カ ーペットス ペ ースに 座って聴 ける、 おうち 感覚 が 好 評 で す。童 謡 のジャズアレンジ からスタンダ ードまで 。大 人 も 子 供 も楽しめます。

● 11月12日( 土 )  平 木 かよソロライブ / 加 古 川   紅 茶と英 国 菓 子 の 店   CHATSWORTH  14:30~   ¥ 2,500(1ドリンク別 途 )  出 演:平 木 かよ(pf )

  NYを 拠 点 にヨー ロッパ ツアー やアジアツアーを 成 功させている平 木 かよ。今 年も秋 の ツアー で 関 西 に やってきます。スウィング する ピアノとフェミニ ン な 歌 。会 場 全体で 同じ景 色 が 共 有できる音 色 は 必 聴 。

● 11月27日(日)  辻 川 弘 子カルテットライブ /  垂 水 J B - 5 1st 19:00~  ¥1,500(1ドリンク別途)  出 演:辻 川 弘 子(sax)   河 村 孝 彦 (pf )     財 盛 紘 (bs)   川 上 隆 幸 (ds)   関 西 を 中 心 に 活 動 する辻 川 弘 子 のライブ。 JB-5オーナーを 筆 頭とするサイドメンが 控えます。毎 回 お 席 が 足りな いと不 満 が出るような のでご 予 約をお 勧 めします。

エっもう、7号目です。早いなぁ。リクエストのあった、CDレビュー特集ッまみながらのご紹介ですがクいついて頂ければ幸いです。ドんな時代にも寵児が現れ魅了されます。ルい似点や差異を発見すると面白い!フィーチャーしたいアーティストができたら もう立派なジャズファン。

NEWS★ 設立8年目に突入!東播ジャズ倶楽部会員募集!地域のライブのお手伝いや、知識を広げる例会など。ジャズが好きな方ならどなたでも、お気軽にお問い合わせください。

● 配布先一覧(加古川)L スクール加古川、紅茶と英国菓子の店 CHATSWORTH、されど ...Mini、和洋ダイニング SASAYU、総合文化センター、アラベスクホール、かこむ、森岡楽器、海洋文化センター(高砂)万灯祭、高砂いろは食品、パブ&レストラン サン・はーばー(姫路)GEORGE ADAMS、HUMMOK Cafe (神戸)JB-5、Voice、M's Kitchen、北野オールディーズ(加東市)PINK HOUSE(大阪)YS コーポーレーション 他多数

 現在、最も新しい革新的なジャ

ズへのアプローチ実験アルバム。

スクエアなビートにうねるリズ

ム。音楽は思想か?を問いに現代

社会にたたきつけたジャズとヒッ

プ ホ ッ プ の 融 合 ア ル バ ム。ま ず

は、ブラック・ミュージックの歴

史に刻まれた誇るべき遺産への敬

意を迷わずに聴いていただきたい。(筆:大友建)

To Pimp a Butterfly

Kendrick Lamar

▶ NEW JAZZ2015年

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 エリック・ドルフィーはモダンジャズ期とフリーの橋渡し役と言われる程重要な役割を果たしている。特にこのアルバムはブッカー・リトル (TP) との火花を散らすぶつかり合い(両者とも若くして早死の天才!?)がお互いのプレイで相互作用をもたらし、一つのドラマとも言えるような高まり

を築きあげている。エリック・ドルフィーは bcl.fl と3つの顔を見せるがどれも素晴らしい。その中で vol.1/sideBのprophetはサックスプレイとしては圧巻である。(筆:持本)

Eric DolphyAT THE FIVE SPOT VOL.1.2.3

▶ MODERN JAZZ 1961年

 約100年の歴史を有するジャズ。中でも1960年代に全盛期を迎えたモダンジャズだけを「ジャズ」としてイメージされる方もいるでしょう。興味はあるものの、どこから手をつけてよいのか・・・と躊躇してしまう人もいる事実。たった100年の歴史ですが、アメリカでは国宝指定される作品もあるほど文化として確立しており、その変遷を限られた紙面で網羅することは難しいです。今回ジャズの一時代を築く4つのジャンルの中から、当倶楽部会員が選りすぐったアルバムを紹介します。① 黒人の生活に密着した音楽が白人社会に広く浸透し、大衆化したスウィングジャズ。② 即興演奏により自身の極みを目指していくモダンジャズ。③ ロックとの融合で新たな進化をみせたフュージョン。④ 世界各地の音楽と更なる融合と、モダンへの回帰が同時進行中のニュージャズ。音楽に聴くための順序はないので、本来リスナー自身が面白いと感じられれば、良いはずですが、道筋とポイントがあることで一歩踏み出してくれる人がいると嬉しいです。当たり前のこれを聴け! ではなく、本当にオススメしたい1枚。

 36歳の若さでベルリンで各死した、ドルフィー最後のレコーディングは、お馴染みバスクラリネット、アルトサックスに加え、とりわけフルートによる2曲が、まさに窓から聞こえてくる鳥たちの饒舌な会話のようだ。中でも「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラ

ブ・イズ」での演奏は、彼自身が最後に語るように、決して空間に消え去ることなく、今でも幻惑的な美しさを持ち、かつ、凛として私たちの空間に響き渡る。(筆:谷角)

Eric DolphyLast Date

▶ MODERN JAZZ 1964年

 カントリー、ブルーズやソウルといった合衆国テイストをちりばめられつつも、ノラの父シタール奏者ラビ・シャンカールの影響か、諸行無常な雰囲気が漂う作品。普段ジャズを聴かない層にも受け、グラミー賞8冠を獲得した。このアルバム発売前年に9.11が勃

発、「西側」は「テロとの戦い」を掲げ泥沼に二歩目を踏み入れた。作品のヒットにはそんな社会的背景も感じる。「Don't know why(なぜかわからない)」ノラの声が刹那的。(筆:奈良)

Norah JonesCome Away with Me

▶ NEW JAZZ 2002年

 マイルス生誕 90 年 (5/26) 。お勧めはご存知 ' 64年実況録音「フォア&モア」尋常ではない高速のテンポ、ローチ・ブラウン五重奏団も耳に残るが、60年代半ば黄金の五重奏団(2期)と呼ばれた、マイルス・バンドのリズム・セクション三人がとにかく凄い。中でも特

筆すべきはトニー・ウイリアムス。まるでマイルスが操られているかの様な強烈なドラミング(バスドラ、シンバル)だが、マイルスは最高のリーダー。では聴いていただきたい。(筆:小川)

Miles DavisFour & More

▶ MODERN JAZZ 1964年

  こ の ア ル バ ム に 出 会 っ た のは、ギター好きの友人の紹介でアル・デ・メオラがプロデュースしたラテンとエスニックの要素が融合した強烈で新鮮な印象(特にタイトル曲の (DANCE OF FIRE)に思わず買ってしまった異色の一枚。20 年以上経った今、益々世界に広がる不均衡や衝突の様相がこのア

ルバムのように強調できる糸口はないものか?と紹介させて頂いた。(筆:岸本)

AZIZAMUSTAFA ZADEH DANCE OF FIRE

▶ FUSION 1995年

  ジ ャ ズ の 世 界 にR&Bや ヒ ッ プホップを融合させ、いまやジャズ界の「時代の寵児」ともなった彼の代表的アルバムといえばやはり"Black Radio"だろう。これに至る何枚かのアルバムの中で、分岐点に位置する重要な一枚。アルバムタイトル通り全体は二部構成、前

半はトラッドで彼一流の美学を盛り込んだピアノトリオ形式。後半は"Black Radio"にも繋がっていく意欲的な音楽構成となっている。(筆:しろくま)

Robert GlasperDouble-Bokked

▶ NEW JAZZ 2009年

 中学生の頃、 NHK 第二放送で “ラジオ受信機のつくりかた”と言うラジオ講座があり、そのテーマ音楽が実は軽快な“レッツダンス”だったのです。その講座内容よりテーマ音楽が強烈に僕の心を魅了、今聞いても熱いものがこみ上げてきます。2枚目のジャケットはベニーグッドマンの1960年ハリウッドでのライブセッ

ション、スクラッチノイズが少しありますがダイナミックレンジが広く、クラリネット・ソロの途中のグッドマンのしゃがれた声もご愛敬。”WhattaVoice I forgot words” とユーモアぶりを発揮、喝采を浴びてます。 (筆:西浜彰夫)

Benny Goodman上:Let's Dance下:Swings Again

▶ SWING JAZZ 1961年

 カーステレオの HD に登録していて繰り返される中でいつも耳に留まるチャーミングな声。軽やかながら少しハスキーでとても心地良い歌声。50年代のほんの短い間活躍した ビバリー・ケニーです。調べるまで彼女の名前は知りませんでしたが是非お勧めしたいシンガーです。ジャズファン

には少し物足りないポップな印象かもしれませんがドライブのお供などにはピッタリ。私が魅了された 「 Destination Moon 」が入ったこのデビューアルバムを是非聴いてみて下さい。(筆:IKU)

Beverly KenneySings for Johnny Smith

▶SWING JAZZ 1955年

 オルガンのジミー・スミスの代表作であるが、なかでもリー・モーガンがしっとりと吹く「フラミンゴ」のトランペットが聴きものだ。出だしから、パッパッパッ・パ~ラとメリハリのきいた伸びの良いトランペットで、切なくも甘美なメロディを奏でる。

彼の表現力にはいつも感服させられるが、ここでのプレイは出色の出来だ。この一曲だけでも買いだが、他の二曲もサイドメンが充実し、ソウルフルなジミーのオルガンが冴え渡る。(筆:谷角)

Jimmy SmithThe Sermon

▶ MODERN JAZZ 1958年

 今回もやられた・・・。いい意味でである。前回のアルバム「シルヴァ」でグラミー賞を取った彼らは今ノリに乗っている。 Vol.1から3年ぶりとなる今回のアルバムも、曲ごとにゲストを迎えながら、民族音楽も取り入れ独自の世界観を生み出している。ジャンル

を超えたジャンル。彼らはそれを目指そうとしているのだろうか。”今世紀に入って最も勢いのあるジャズバンド”聴けばそれが分かる。(筆:コバパーム)

SNARKY PUPPYFAMILY DINNER vol.2

▶ NEW JAZZ 2015年

  菊 地 雅 章 氏 の 音 源 がECMか ら発売されるならば、“買って”聴かなければならない。喜び勇んでCDショップに向かい購入しなければならない。ECM特有のパッケージから、プラケースを優しく引き出し、中身を開ける。その音と向かい合う。時間が流れていく。

2012年の東京でのピアノソロライブ。聴き終える。この一連の儀礼を通過してから次の話が始まる。(筆:小島)

菊地雅章Black Orpheus

▶ NEW JAZZ 2016年

 2度のグラミー賞受賞!2013年 に は、 日 本 人 と し て 初めて世界最大級の国際作曲コンペ テ ィ シ ョ ン で 最 優 秀 賞 を 受賞!”ReNew”は東北・ネパールの震災からの復興・回復に触発され、「回復・復興への道が新しい発見への旅路に繋がる」という大野俊

三の信念をもとに紡いだ魂の最新作。時代の先端を行く音楽を楽しんでください。 (筆:中嶋)

大野俊三ReNew

▶ NEW JAZZ 2015年

 いつもは作品やライブにおける演奏のレポートなど「ジャズ」の事を書いているのですが、何と今回のTJC通信は「私」とジャズとの関わりを書いてほしいとの依頼が。え、私なんかのジャズとの出会いや関わり、知りたいです

か!?私が好きなミュージシャンや作品についてなら、いくらでも書くのですが…。まぁでも引き受けたからには書かないと。これでもジャズライターと名乗っている者ですので。そもそもどうしてジャズを聴くようになったか。遡ること大学3回生頃、当時の私は実はいわゆる“メタラー ”でした(今も内に秘めたるものはあるような…)。ディストーションの効いたギターの速弾き、ツーバスドラムの疾走感、力強いボーカルのシャウト etc…。その魅力にゾッ

コンで時にはロクに弾けない、練習し始めたエレキギターを肩に担いで(授業の後、レッスンへ行くために)、学内をメタルのバンド Tを着て闊歩しておりました。バンドも組んでないし、もちろん軽音楽部にも入っていない、今思えば風変わりな学生ですね。そんな私をジャズに引き込んだのは、ギタリストの「アル・ディメオラ」。チック・コリアのリターントゥフォーエバーや、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアとのスーパーギタートリオなど、正確無比なピッキングと速弾きでメタル系ギタリストにも多大な影響を与えた、ギター史に残る名手です。先述のスーパーギタートリオの演奏動画を見た時に、もうホントに頭の中に、ズドーンと雷が落ちたんです。なんなんだ、このオジさん達は。笑いながら、ありえない演奏をしているぞ、何かよくわからんけど格好良い!!そこから、アル在籍時のリターントゥフォーエバー、マクラフリン参加のマイルス作品などを聴くにつれ、知らぬ間にジャズの底無し沼にどっぷり浸かり、気づけばもう抜け出せなくなっています。好きが高じて、ジャズについて書くことのご縁が拡がり、各種ジャズ媒体、そしてもちろん東播ジャズ倶楽部発行の「VOYAGE」編集長などを任せていただくことになりました。しかもライブまで企画するとは、大学3回生の頃には想像もしなかった事です。自分でも到底しない事であろうと思っていた事が実現していく、形になる。その過程における困難を乗り越えて、歓喜のゴールを迎えた時にまた次のスタートラインに立っている。やっぱり抜け出せそうにありませんね、ジャズからは。

小島良太

 後半からはバブル期に突入で百花繚乱の1980年代。トミー・リピューマがホライズン時代から面倒を見てきたニール・ラーセンとバズ・フェイトンをワーナーに連れてきて放ったこの 2作品。バズのギター、ハモンドをはじめ稀代の鍵盤弾きであるニールの魅力爆発の名盤。加藤は長年提唱しておりますが、ラジオオンエ

アも意識した1楽曲5分以内、歌ありインストあり、これこそ80年代ジャズ・フュージョン・ロックの百花繚乱な1枚。聴いて損なし。(筆:加藤)

L A R S E N - F E I T O N BAND上:LARSEN-FEITON BAND下:FULL MOON

▶ FUSION 1980年

 ウェストコースト、いやジャズドラム史においても重要なドラマー、シェリー・マン。マイルスも名演を残したブラックホーク。そこでの彼のバンドの絶頂期を捉えたこのシリーズは Vol.5 まで必聴。シェリー・マンがスティックを振り下ろせば、引き締まった体躯の競走馬にムチを打つかのよう

にバンドの推進力が増していく。ジョー・ゴードン( tp )、リッチー・カミューカ( ts )というリーダー作のあまりない2人の名演を聴き、ウェストコーストジャズの奥深さを味わってほしい。(筆:小島)

Shelly ManneAt The Black Hawk vol.2

▶ MODERN JAZZ 1959年

 ハードバップ期のピアニストで絶対外せないのがウィントン・ケリー。自身のアルバムより他人のアルバムで数多くの名演を残しましたが今回お薦めは19歳の時の作品。(意外に自身のブルーノート作品はこれだけ)。早いテンポでの軽快な演奏も勿論最高なんですが意外とバラー

ドもいいんですよねぇ。このアルバムでもしっかり聴けます。(筆:コバパーム)

Wynton Kellypianointerpretations

▶ MODERN JAZZ 1951年