(7) Maria de Lourdes Correa Mariotto (ブラジル)...S-186 (7) Maria de Lourdes Correa Mariotto...

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  • S-186

    (7) Maria de Lourdes Correa Mariotto(ブラジル)

    1) 基本情報1-1 研修生氏名 マリア・デ・ルールデス・コヘア・マリオット1-2 所属 ブラジル農協婦人部連合会(ADESC) 1-3 研修期間 2012 年 11 月 13 日~2012 年 12 月 2 日 1-4 組合員数 ADESC 会員 100 名、カッポンボニート農協(CACB)25 名

    1-5 主な栽培作物と面積(ha) コムギ、大豆、トウモロコシ、フェイジョン豆、果実1-6 農協として加工、販売を行って

    いるか

    乾燥・貯蔵

    婦人会:豆腐、かりんとう、焼きそば、うどん、餃子、肉ま

    ん、天ぷら、お弁当

    商業化

    2) 現在、日系農協あるいは日系農業者が抱えている問題点 農協に対する組合員の忠誠不足

    非常に高い生産コスト

    組合員の後継問題

    小規模農家と大規模生産者との難しい関係

    婦人会:

    会員の高齢化

    新規会員獲得が困難

    3) 研修で得たい知見(研修の目的) 千年以上の伝統を誇り、大変豊かな文化をもつ国である日本を知ること。

    ブラジルに導入可能な新しいアイディアを日本から持ち帰ること。

    文化や料理で交流すること。

    日本(大都会と田舎)の生活を感じ取ること。

    4) 研修内容報告日程 2012 年 11 月 14 日 場所 中央開発株式会社(CKC) テーマ 研修員の自己紹介および研修内容の説明

    内容 プロジェクトの目的、日本・南米間の商取引の可能性

    学んだこと 日本政府は食糧部門の将来について懸念しているということ

    日程 2012 年 11 月 15 日 場所 東京農業大学

    テーマ 三簾先生より、日本農業に関するオリエンテーション

    内容 大学見学。今後数年間の農産物供給に対する日本政府の懸念。日本は全消費量の 40%のみを生産し、60%を輸入している。政府の支援があっても、若者は親が営む農業を引き継ぎたくないため、農業における後継者問題が起きてしまう。

    学んだこと 日本は技術を保有しているものの、農業従事者の高齢化、後継者不足、農園放置問

    題等により、この先の農業は存続が困難な状況に追い込まれている。この問題を解

    決するには、どのような対策が必要なのだろうか。

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    日程 2012 年 11 月 16 日

    場所 アグリビジネス創出フェア―東京ビッグサイト

    テーマ 最先端技術 内容 民間企業、NGO、公社、大学等の参加による新規研究開発。

    それらの研究に基づく食品加工。 学んだこと 日本は優れた技術を保有する国であるものの、それらの技術を大規模に実用化するた

    めの土地が限られているということ。そして、研究の成果は、食糧を代替または補完

    するために実践できるということ。

    日程 2012 年 11 月 19 日 場所 十勝農業試験場

    テーマ 研究成果の技術的データ

    内容 気温が低い北海道の気候特性から、穀類の病虫害、品質・生産性向上の研究の技術

    データ。

    学んだこと 研究によって、作物を気候要因に適応させ、病虫害を防ぎ、より良い生産性や品質

    を得て、望ましい成果を出すことが可能だということ。

    日程 2012 年 11 月 20 日 場所 十勝中央農業協同組合(十勝農業協同組合連合会) テーマ 農協に関する説明 内容 十勝平野と農業活動、作付け・収穫の時期。十勝(農協連合会)には 24 の農協が加

    盟しており、その事業範囲は農業、畜産業、信用貸し、商業、保険業で、主な活動

    は技術指導である。また、研究機関とも連携し、新品種の種子を生産して日本全国

    に配給している。北海道はまだ農業の歴史が浅い地域で、農夫は機械化も先進技術

    ない時代に北部に入植したが、今日では日本で最も(農業の)開発が進んでいて、

    大規模生産が行われている地域である。 学んだこと 十勝は農業がまだ新しく、気温の低い地域だが、農業・畜産業の生産性はともに目

    覚ましい成果を上げている。 日程 2012 年 11 月 21 日 場所 士幌町農業協同組合 テーマ 農協に関する広範な説明 内容 農協の説明。事業範囲は次の通り:農業、畜産業、工業化、食品加工業、飼料製造

    業、食肉冷蔵所、屠殺、食肉カッティング・梱包業。600 名の組合員から成り、それぞれジャガイモ、コムギ、豆、大豆、てん菜等の栽培や、酪農業、屠畜業、社会事

    業等を営んでいる。 学んだこと 共同精神、団結、忠誠があれば農協は大きく成長し、組合員にとっても、資金的、

    文化的、社会的付加価値を伴う大きな恩恵が得られる。

    日程 2012 年 11 月 22 日 場所 中央開発株式会社(CKC) テーマ 研修員のミーティング 内容 南米の日系農協が抱える問題と解決策の案 学んだこと ブラジルの農協と他の参加農協の抱える問題は同じで、それは(組合員による)農協

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    に対する共同精神と忠誠心の欠如である。(彼らは)農協がいかに自分たちを支援で

    きるものか気付いていない。

    日程 2012 年 11 月 23 日 場所 2012 ニッポン全国物産展 テーマ 日本全国各地域の産品や食品等の展示会

    内容 各地域がそれぞれの産品や加工食品を(現物または調理済み)来場者に紹介できる。

    学んだこと 日本の生産者と消費者は連携し同じ目標を持っており、食品の美しさ、見た目、味、

    香を意識し、調理段階から最終的に食卓に出すまで、見栄えが良くなければならな

    い。

    日程 2012 年 11 月 26 日 場所 NPO 法人 日本 GAP 協会(茨城県ユニオンファーム) テーマ JGAP とその目的についての説明 内容 JGAP:食の安全と環境の認証制度。研修を実施し、土壌に残留する農薬の過剰によ

    って環境や消費者の健康を損なわないよう、農家が安全な食糧を生産するために守る

    べきルールを周知する。

    学んだこと JGAP は始まったばかりで、農薬の使用が多い日本において農家の大部分がこのシステムに適応するまでの道のりは長い。

    日程 2012 年 11 月 27 日 場所 なないろ畑農場見学

    テーマ 有機農業

    内容 市内各地に散在する温室にて小規模生産する農家で、顧客へ配達される品物はボラ

    ンティアによって梱包されている。作業場は昔アトリエだった場所が寄贈された。

    学んだこと この小規模農家は栽培するための土地を確保するのが困難で、政府の支援もなく、

    労働力はボランティアに頼り、福島の放射能についても懸念している。有機栽培と

    いう自己の理想を実現させ、認められるよう奮闘している。

    日程 2012 年 11 月 27 日 場所 ブドウ・柿農園(神奈川県)

    テーマ 農村観光

    内容 ブドウ、梨、柿の生産者が、農村観光業を通じ果樹園で作物を販売。果実収穫のた

    めの労働力コストがないため、財務収益も増える。

    学んだこと 企画および商業の多様化を図れば、仲買人を通さず収益性の高い、様々な形の販売

    を取り入れる余地がある。

    日程 2012 年 11 月 27 日 場所 東京デリカフーズ 野菜カット工場(神奈川県)テーマ 野菜のカッティング・梱包

    内容 工場は様々な地域から野菜や根菜を仕入れ、洗浄・カット・梱包加工を経て、10 万人の顧客に供給している。取り扱い商品は 1,000 種で、ファミレスや居酒屋、ファストフード店等に配達している。我々も手・靴の衛生処理をし、適切な器具を借り、

    工場内を見学することができた。工場は年間 365 日、1 日 24 時間稼働している。 学んだこと 加工から最終的な商品提供まで、日本人は非常に要求が厳しい。

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    日程 2012 年 11 月 27 日 場所 わいわい市場 藤沢店

    テーマ 直売

    内容 商品搬入口を見学した。生産者は、自己の商品を陳列する台にポスター等を飾り、

    自前でマーケティングを行なっていた。生産者は朝商品を搬入し、必要であれば午

    後に補充し、夕方になると売れ残った商品を撤収し、翌日新鮮な商品を新たに搬入

    する。

    学んだこと 非常によく整理・整備された店で、商品の品質も実に素晴らしく、大変きれいにパ

    ッキングされた商品が、見栄え良く並べられ消費者に提供されている。

    日程 2012 年 11 月 28 日 場所 日本マテ茶協会

    テーマ 日本におけるマテ茶

    内容 日本マテ茶協会の創立は 1985 年。科学的な観点から、マテ茶は鉄分・カルシウムを豊富に含む。ラジオ、テレビ、新聞を通して宣伝され、大手製造業者もそれに参加し

    ている。コカ・コーラ社はブラジルのレオン・マテ茶(シャー・マテ・レオン/Chá Mate Leão)を買収し、日本人の好みに合わせた天然の味で売り出し、薬局、コンビニ、レストランで販売している。12 月までの販売目標は 600 億リットルだったが、8月の時点でその目標は達成された。2013 年の目標はその二倍。マテ茶はなぜ日本人に好評だったのか? 異なる文化の魅力、低価格による求めやすさ、使いやすさ、飲

    みやすさ、自然な味等による。

    学んだこと 日本人は西洋諸国の影響を受けて食習慣を変え、日本の伝統的な食品や飲料の消費が

    減りつつあるとのこと。

    日程 2012 年 11 月 28 日 場所 ふるさと交流参加者(愛媛県・高知県出身)との交流

    テーマ 交流

    内容 西川久美さん(愛媛県)、真辺由香さん、そして川井由紀さん(ともに高知県)と交

    流をした。彼女らはブラジルに行き ADESC(カポン・ボニート、ヴァルジェン・グランデ、タトゥイー)と交流し、その後パラグアイのイグアス移住地へ向かい会合に

    参加する予定である。彼女らはブラジル行きを楽しみにしており、ブラジルの風習や

    食事などについて質問し、コミュニケーションを取りやすくするためにポルトガル語

    も少し練習していた。

    学んだこと 女性は大きな婦人部に属し、民芸品や料理といった多くの活動に参加している。

    日程 2012 年 11 月 29 日 場所 パソナ植物工場

    テーマ 人工光による栽培

    内容 パソナは企業に人材を派遣する会社で、将来農業を経営したい人を対象に研修も実

    施している。同社ビルにおいて人工光システムによる植物栽培を実施し、収穫物を

    社員食堂で利用している。

    学んだこと 人工光によって良好な成果を得ること、大都会のビル内でも良質な野菜や根菜を栽

    培することが可能だということ。

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    日程 2012 年 11 月 29 日 場所 農林中金総合研究所 テーマ 日本の農協の財務状況

    内容 農協銀行、財務調査、農協の活動や動向、国内外の農協の状況等に関する研究。農

    協の目的は、農業生産力の向上、農業従事者の社会経済的地位の向上である。

    学んだこと 農協に係る財務調査は多く、問題を緩和し、農業従事者がより大きな財務収益を得

    るにはどうすべきかなどが検討されている。

    日程 2012 年 11 月 30 日 場所 生産者連合デコポン テーマ 梱包および直売 内容 有機、減農薬・減化学肥料の野菜や根菜を販売する組織。この団体には千葉、茨城、

    群馬、北海道、愛媛の生産者が加入し、品物を生協や自然食品店、レストランに卸

    している。農業に適した条件の中、通年生産していて、購買力の強い消費地である

    東京に隣接しているため、生産者も有利な価格で販売できる。 学んだこと デコポンは、各地域の産品の特徴を活かしながら、仕入れから消費者への販売まで

    計画性を持って動く、堅実な団体。

    日程 2012 年 11 月 30 日 場所 株式会社関東甲信クボタ テーマ 農機具の転売 内容 この店は、地域の主要作物である米栽培を中心に、土壌準備から収穫まで使用され

    る農機具や農業用投入資材を販売している。同店は豊富な機材ラインナップを揃え

    ており、小規模農家から大規模生産者まで対応している。 学んだこと 日本の農機具の技術レベルはブラジルと似ていて、大きさと設置出力だけが異なっ

    ている。その他の重要な違いは、日本のコストの方が低いことと、日本人農家向け

    に提供されているクレジットラインである。

    日程 2012 年 11 月 30 日 場所 和郷園 テーマ 野菜・根菜の冷凍加工 内容 和郷園は、6 人の共同経営者で構成される株式会社。千葉県の気候は野菜・根菜・豆

    類の栽培に適している。和郷園では価格事前設定制による農家とのパートナー契約

    が展開されており、農家は何をいつ栽培し、どれだけの収益が見込まれるかを予め

    知ることができるだけでなく、その作物の販売も保障されている。同社は商品の品

    質を保ちながら、通年で日本市場に供給し、さらに在外和食レストランを中心にア

    ジア市場にも輸出している。また、野菜加工の残渣を利用して有機肥料およびバイ

    オガスを生産している。 学んだこと 和郷園のパートナーシップ制度は、生産者・企業・消費者の全員にメリットをもた

    らす、有効かつ環境を深く尊重した、持続可能な関係だということ。

    5) 本研修で有益であった点

    異なる文化をもちながら、同じ目標をもつ人々と出会う機会が得られた。

    研修を通じ、将来の取引に向けた関係を作ることができた。

  • S-191

    6) 当初、学びたかったことと学んだことの違い

    私の目標はすべて叶えられたが、今後はそれを実行に移す必要がある。それは南米の日系農協と日本の

    農協との交流を通じて、二国間貿易を実際に開始させることである。

    7) 帰国後、今回学んだことをどう活用しようと考えているか (日系農協、農業者への働きかけも含めて)

    成功を遂げている農協の事例を活用すること。 日本で経験したことを、写真を見せたり、高度な技術の事例や日本人の強い購買力について説明するこ

    とで、CACB(カッポンボニート農協)の婦人部および幹部に広めていきたい。 日本国民における変化、動向、および風習の進化について紹介しようと思う。ブラジル日系社会は日本

    にいる日本人よりも保守的で、多くは日本が何十年もの昔から変わっていないと考えている。日本で習

    得した知識を(ブラジルで)利用するのはなかなか難しい。なぜなら、面積、生産コスト、税金、公的

    支援、購買力、消費者の要求度、国民の文化・食習慣など、両国の状況があまりにも違っているからで

    ある。

    8) その他、意見、コメント

    日本へ来て、日本の文化や伝統にさらに深く触れることができ、非常にうれしい。日本人の互いを尊重

    し合う姿勢や、生態系(エコ)意識、生活の利便性、高い人口密度における能率的な交通機関等に感銘

    を受けた。日本の風景、特に晩秋の田畑や森の景色には驚嘆した。日本の消費者の消費力と要求の高さ

    に感心した。途上国(ブラジル)と比較した際の先進国(日本)の違い、自国民の福利を真剣に考える

    政府の主導、また、多民族(多人種)で多様な文化(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、インディオ)を

    もつブラジルと比べ、単一民族から成る国の在り方も知ることができた。

    ブラジルは大陸規模の国で、あらゆる作物が生産できる多様な気候に恵まれているのに対し、日本は人

    口が多く、土地と労働力が不足し、強い購買力を有し、食糧・原料の需要も増加しているため、両国間

    の商業パートナーシップの可能性は大きい。あとは、何をどのように栽培するかの詳細を決め、日本ま

    での流通を実現可能にするため、食糧を加工して生産を垂直化することであるが、全て近いうちに実現

    すると信じている。

  • S-192

    (8) Maria Luisa Miyuki Takahara Noritake(ブラジル) 1) 基本情報 1-1 研修生氏名 マリア・ルイサ・ミユキ・タカハラ・ノリタケ 1-2 所属 ブラジル農協婦人部連合会(ADESC) 1-3 研修期間 2012 年 11 月 13 日~2012 年 12 月 7 日 1-4 組合員数 地元農協 21 名、ADESC 会員 100 名 1-5 主な栽培作物と面積 自家製品、野菜 1-6 農協として加工、販売

    を行っているか ケーキ、石けん、(巻き)寿司、味噌、生花、麹、焼き物・揚げ物系の

    つまみ等、自家製品の販売。 ケーキ類、焼き物・揚げ物系のつまみ多種、(巻き)寿司、お弁当、民

    芸品等々。 2) 現在、日系農協あるいは日系農業者が抱えている問題点 農協に対するコミットメント不足 後継者不足

    3) 研修で得たい知見(研修の目的) 新しい技術、文化。

    4) 研修内容報告 日程 2012 年 11 月 14 日 場所 中央開発株式会社(CKC) テーマ 研修生の自己紹介およびそれぞれが自国にて行なっている業務の紹介。

    研修そのものの説明:見学先の詳細情報 内容 日本技術・文化、作物研修 学んだこと 研修の説明 日程 2012 年 11 月 15 日 場所 東京農業大学 テーマ 三簾久夫先生による講義 内容 農村人口の高齢化。

    農業生産における困難並びに若者を中心とした食習慣の変化と、パンその他の加

    工品消費の増加。 学んだこと 農業とは、雨、風、その他人間が自分で解決できない様々な要素に頼っているた

    め、大変リスクを含む職業だということ。 生産するのは困難なことであるにもかかわらず、その価値が認められず、見合わ

    ない価格で販売されている。 大学の学生とのディベート:参加が少なく、ほとんど一方的。

    日程 2012 年 11 月 16 日 場所 アグリビジネス創出フェア ― 東京ビッグサイト テーマ 農業の動向や変化、そして近代化 内容 遺伝子組み換え(イモ、リンゴ):果実等をパイ・菓子作り用に生産。

    様々な色のサツマイモ生産。

  • S-193

    米乳生産およびアイスクリーム製造(米消費量増加のため。大変美味)。 精米機、重量基準化ベルトコンベアーその他。

    学んだこと 米乳(無香料。乳糖アレルギーの人にとって、新たな選択肢)の生産については大変興味深かった。 米を製粉に活用し、グルテンフリーのクッキー、ケーキ、パン製造に利用:米を

    もっと活用できるだけでなく、健康食品で、小麦粉アレルギーの人にも勧めるこ

    とができる。 新規技術の公表や、生産者・企業家間、発明家・企業家間、製造者・消費者間の

    交流を深める上で、重要な取り組みだと思った。 様々な色の(サツマ)イモに関しては、菓子製造に利用されると製品がずっと美

    しくおいしそう見える。このような自然色の製品の方が健康的だが、ブラジルで

    は衛生監視が乏しく、健康管理意識も薄いため、菓子製造にはまだ着色料を利用

    している。 日程 2012 年 11 月 19 日 場所 北海道 十勝農業試験場 テーマ 十勝地域における農業に関する講義 内容 他の地域・県に比べ、この地域における農業はより広大な面積で営まれている。

    (ジャガ)イモ、小豆、コムギ、砂糖製造用てん菜の栽培および畜産業。 学んだこと 長期間雪に埋もれたままの、冬期における小麦畑が非常に感心深かった。2013

    年 8~9 月にしか収穫しないことを知った。 また、牛の飼育にも非常に感心した。 講義内容は大変技術的で、農業にあまり詳しくない私にとっては、残念ながら理

    解や習得がかなり難しかった。 日程 2012 年 11 月 20 日 場所 十勝農業協同組合連合会 テーマ 農協に関する説明がなされ、こちらは農協連合会のため、全部で 24 の農協が加

    盟している。 農協は組合員に対して技術指導し、他にも信用貸しや農業用投入資材の提供、販

    売も行なっている。地主である農協は組合員に土地を貸し、その賃料を農協の維

    持に充てている。 GAP に関する説明もなされ、生産者側の理解がまだ不十分であるものの、430 名の組合員がすでに認証を取得している。

    内容 学んだこと かつては我々も加盟していた、以前のような中央農協がもはや存在しないもの

    の、説明を聞き、我々の古き良き時代を思い出した。 GAP の導入においては、受け入れや理解を得ることが困難とのこと。 十勝農協には研究センターがあり、日本全国に向けて種子の生産・販売がされて

    いる。 原発事故による放射能問題のため、また毒性管理のため、約 2 万個の土壌サンプルを分析している。 昔からの伝統として今日も受け継がれる、6000 キロの荷物を運ぶ馬レースが非常に興味深かった。 消費者の福利を保全するために、日本人は製品の品質を大変強く意識していると

    感じた。

  • S-194

    日程 2012 年 11 月 21 日 場所 北海道士幌町農協

    牛用飼料工場見学 食肉加工冷蔵施設見学 農協記念館見学 加納氏農園見学

    テーマ 会長、副会長、畜産部長代理による歓迎。 肉牛・乳牛飼育にて畜産業を営む加納氏の農場を見学。 3 分割されている農場の管理に関する説明:オーナーのエリア、オーナーの兄のエリア、農協のエリア。 飼料の大部分は輸入され、サイレージの一部のみ農場で生産。残りのサイレージ

    は地域にて購入。 1 頭当たりの牛乳生産量は 80 リットル/日で、牛 1 頭約 5 年間生産。 収入源:牛乳、肉牛、子牛の販売および農業。

    内容 肉牛 7000 頭、乳牛 1200 頭の飼育であるが、ほとんどの作業がコンピュータ管理され、各任務に特定のトラクターが割り当てられているため、農場での業務はさ

    ほど重労働ではないとのこと。 学んだこと 一頭ずつ分量が厳密に定められている、子牛の授乳の厳しい管理方法を関心深く

    聞いた。 飼料工場は農協のものではない。1974 年に創立され、3 工場にて働く計 150 人の従業員は比較的若く、平均年齢は 44 歳。他の部門と同様に、作業工程はすべてコンピュータ管理されている。 3 つの工場合わせた総生産量は 1 カ月当たり 500 トンで、1 キロ当たりの生産コストは約 50 円。 食肉切断冷蔵所では、14 種のカッティングがなされ、真空パッキングされる。作業は大変効率よく、1 時間当たり牛5頭が切断され、従業員数は 30 名。 衛生監視は大変厳しく、異物混入やパッケージ破損の発生等を防ぐために、パッ

    キングされた食肉は全て X 線検査を受ける。 日本における食肉消費は牛肉 22%、豚肉 44%、鶏肉 33%、子羊肉 1%。 国産食肉の供給は不十分で、市場価格も大変高いため、オーストラリアやニュー

    ジーランド、米国から輸入する必要がある。 農協創立から今日までの歩みについて、視聴覚資料を通じての説明があった。 さらに同農協では、ジャガイモ澱粉およびフライドポテトの工場をも運営してい

    る。 農協は様々な事業を営んでいるため、経営も可能である。

    日程 2012 年 11 月 22 日 場所 中央開発株式会社(CKC)

    東京へ戻って テーマ 各参加者の農協で抱えている問題についての話し合い 内容 学んだこと 共同精神の欠如

    農産品の販売価格の改善 コミットメント不足

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    日程 2012 年 11 月 23 日 場所 2012 ニッポン全国物産展(東京・池袋にて) テーマ 地域産品の紹介と販売 内容 学んだこと ほぼ全ての県の産物が紹介されていたため、全体的に非常に面白そうであった。

    しかし時間が少なくほとんど何も見ることができず、また、日本語が読めないの

    でどこの県かも分からなかった。その中でも、お茶、魚肉加工食品、菓子、餅、

    饅頭、民芸品等を出展している一部のブースを見て回った。 出展物の大部分は自家製品だったため、私には興味深かったが、時間が短い上に

    他の研修員(男性陣)があまり興味を示さなかったため、あまり見学できず非常

    に残念であった。 日程 2012 年 11 月 26 日 場所 NPO 法人 日本 GAP 協会

    茨城県ユニオンファーム テーマ GAP、JGAP とは何か 内容 日本の法律と国際的な基準・規則に沿った、食の信頼・安全と農夫の労働安全に

    関する農業生産規範の認証シール。同時に、品質保証技術、労働の信頼・安全、

    環境への配慮等の取り組みも含まれる。 学んだこと 食品の品質に対する配慮

    生産者側における意識不足 農薬や農業投入資材の使用における、農夫側の管理不足

    日程 2012 年 11 月 27 日 場所 有機農業―なないろ畑農場見学(神奈川県) テーマ 農薬・化学薬品を使用しない、有機野菜。

    ブルーベリー、イチゴ、ネギ、葉物の栽培 内容 暴風によって温室が破損したとの説明もあったので、そのせいだったのかも知れ

    ないが、今回見学した産品は傷みが酷く、広大な面積の我が国においては見込み

    がないと感じた。 学んだこと その事業の真の目的がよく理解できなかったせいかもしれないが、将来性を感じ

    られず、少し気分が沈んだ。 日程 2012 年 11 月 28 日 場所 日本マテ茶協会(渋谷)

    ふるさと交流参加者(愛媛県・高知県出身)との交流 テーマ 日本の様々なお茶の紹介

    お茶の研究者、各国への渡航経験あり、25 年前に本を出版。 内容 現在はマテ茶を製造する工場が多くなり、日本におけるその消費も増加した。 学んだこと 決して諦めることなく、強い味方やパートナー(工場)を探し求め続けること。

    消費そのものだけではなく、製品の栄養価値をも念頭に置きながら、生産者をよ

    く知り、良い普及活動を展開することの重要性。 常に、多様性に富み、将来性のある市場を探すこと。ワールドカップのため、恐

    らく来年はブラジルへ行くことになるだろうとのこと。 愛媛県および高知県の研修生(交流参加者)とのミーティング:大変良い印象。

  • S-196

    彼女らはとても不安も感じている様子(私たちが日本へ来る前と同様に)。ブラ

    ジルに関する質問が多く、ポルトガル語に対しても少し関心あり。交流会は 1 時間の予定だったが、全く気付かないうちに時が経ち、かなり時間オーバーしてし

    まった。話が止まらないおしゃべりな女性が 5 人いる中、通訳する人が 1 人しかいなかったが、楽しかった。そこに真実がある場合、あらゆるコミュニケーショ

    ンの限界を超え、理解し合い楽しいものになる。

    日程 2012 年 11 月 29 日 場所 パソナ植物工場(大田)

    農林中金総合研究所(神田)

    テーマ 日本農業の問題(空間)を解決する

    キーワード:雇用と農業

    内容 ビル内で人工光を利用した野菜・根菜の栽培による、空間の活用。

    VIP ルームの天井におけるトマト栽培、廊下の天井におけるレタスの水栽培、会議室におけるカボチャとキュウリの栽培、キブドウや金柑、パッションフルーツ

    等の多年生果実やハーブのプランター栽培の紹介。土地を借りて、そこで若者を

    対象に 3 年間の農業研修も実施されている。また、農業および経営学に関する理論的講座も開講されている。

    研究者で、大学で教鞭も取る田中久義先生が、マクロ経済および日本経済の歩み

    に関して講義し、2 年後には日本もデフレから抜け出せるであろうとの展望を語った。

    学んだこと 自然光がなくても、厳しい管理の下で全ての必要条件が整っていれば、植物は成

    長・生産するということ。目的別に異なる色を使う照明システムは大変興味深か

    った。

    経済に関する知識が足りない私にとっては、この講義は少し理解し難かった。非

    常に技術的な講義であった。

    日程 2012 年 11 月 30 日 場所 a) デコポン(千葉県生産者協会)

    b) 株式会社関東甲信クボタc) 和郷園(千葉)

    テーマ a) 団体の歴史:18 年前より存続。60 名の会員を有する有機農業の目的や概念。 生産したものを協会に託す必要がないということは興味深い。何人かの生産

    者は JGAP 認証シールを取得している。豆類や野菜等を販売し、製品加工してジュースやお菓子、ジャム等を製造している。

    問題点:腐敗しやすい商品なので、多くの注意が必要。

    b) 株式会社関東甲信クボタでは、吉野氏に迎えられた。農業における収穫が終わり、仕事が少ない時期とのこと。彼らは、機械を販売するほか、修理も行

    う。機械のほとんどは小型で、ブラジルでの生産にとっては、手動と同じ。

    c) 和郷園(千葉)では、イモの収穫期真最中だった佐藤氏に迎えられた。ホウレン草や青梗菜、サツマイモの生産。現在はホウレン草、トウモロコシ、ブ

    ロッコリー、大豆を冷凍加工している。約 100 名の生産者によって構成され、そのうち 40 名は GAP 認証を、3 名は JGAP 認証を取得している。

    内容

    学んだこと a) まだブラジルにはないものを見ることができた。1 本の果樹を一年分買い取

  • S-197

    り、そこで生産されたものは全て購入者のものになるシステムが私の関心を

    引いた。中規模の企業でも、野菜、豆類、果実 12、3 種類のセットを 3,500円という価格でシンガポールや香港に輸出していた。

    b) 私の知識不足と、農業に関わる機会がないせいかもしれないが、見学中、ネギやニンニク、米その他の穀類を植え付ける機械類がおもしろいと感じた。

    c) 冷凍工程は非常に優秀であった。試食したところ、商品の味、食感、色合いに何ら変化がなく、素晴らしかった。諺の通り、「自然界では失われる物はな

    く、全て変化する」であった。見学したことはすべて興味深かった。野菜の

    根っこや落ち葉からメタンガスが得られ、それが工場から車両 1 台を動かすために利用されていた。有機肥料製造の残留物に関しても同様であった。

    日程 2012 年 12 月 3 日 場所 新宿の会議室(第 3 回国内事業推進会議に出席) テーマ 農林中金総合研究所、東京大学、筑波大学、JICA、農林水産省から計 8 名の委員

    メンバーと、8 名の研修員(ブラジルの研修員 1 名並びにアルゼンチンの研修員1 名が欠席)が参加。

    内容 この会議の目的は、研修の成果発表と修了で、日本・南米間の将来的なプロジェクト等に関する意見交換も実施。

    学んだこと 各農協・協会から選ばれた研修員に対して、日本への出発前に理解を促すための(旅の目的の説明等)連絡やコミュニケーションが不足していた。 各見学や講義後の質疑応答時間が足らなかった。 田中久義氏の話の中で、農協組合員の子どもや若者向けに、組合のシステムをよ

    り理解してもらうためのオリエンテーション活動が必要との意見があった。 各訪問先において堅苦しい感じがあったので、これから先も CKC によってこの研修が続けられるために、講師・機関と研修員がより円滑に交流できるよう、も

    っと気軽でインフォーマルな環境を作ることが望ましい。 今後の研修に対して様々な意見や提案が出され、非常に生産的な会議であった。

    日程 2012 年 12 月 4 日 場所 a) 千葉大学植物工場

    b) (農業テーマパーク)オークビレッジ柏の葉 テーマ 大学の園芸科で教えていて、野菜専門家である先生による講義。

    耕作、栽培技法、収穫等における様々な工程を用いた温室コンソーシアムについ

    て話された。例:通年収穫が可能なトマトの栽培において、天井に届きそうなほ

    ど植物を成長させている箇所、3 回だけ少量収穫して後は植物を放置している箇所、異なる大きさ、すなわち生育段階の箇所がある。すべての工程は、空けてい

    る間隔が異なっている。 2 種類のレタス栽培もあり、人工光を利用した温室で育てられている。この方法では作物の洗浄の労力が省略し、スーパーやレストランに出荷することができ

    る。一日当たりの生産量は、1 玉 80 グラムのレタスが 2900 玉。1 つの品種の栽培期間は 20 日間、もう 1 つの品種のサニーレタスは 50 日間。 b) 農業テーマパーク・オークビレッジでは有機農業が中心に営まれている。様々な野菜、豆類等の栽培用に土地を貸しているが、借り手が 10 品種から何を栽培するかを選ぶ。 企業システムで、(借り手が)作業する必要はなく、施設の従業員が世話をし栽

    培する。金額は、年間 100 万円。結婚式場もあり、収穫した作物を当日のパーテ

  • S-198

    ィーに利用できるよう、新郎新婦が事前に植え付ける。 企業会員 10 社と個人会員 40 人で構成されている。個人会員は、趣味として参加している。個人会員の会費は 18 万円で、収穫物を家に持ち帰ることもできるが、最低 2 週間に 1 度は手入れ等の作業をする必要がある。

    学んだこと a) 変わった栽培法である。とくにトマトの栽培が特殊だったが、レタスの栽培

    方法に関しても、洗浄する必要がなく、主婦やレストランの負担を減らす有

    益なものだった。 b) 自然に触れ、作物を収穫することで、重要なストレス発散法になると思った。

    ブラジルのように土地が広大な国では導入は難しいだろうが、都市近郊で、

    家族が集まって共同作業を営むことができる地域なら実現可能かもしれな

    い。 日程 2012 年 12 月 5 日 場所 a) 日本生活協同組合(CO-OP)(東京都渋谷区)

    b) 株式会社フルッタフルッタ(東京都千代田区) テーマ a) 日本全国に対してカタログ販売を行なう、消費者の協同組合である。500 円

    の年会費を納める会員に対してのみ販売される。会員数は 2621 万人。360 の生協があり、食品・衣料・掃除用品・健康用品等 4000 アイテムのオリジナル商品を取り扱う。

    内容 学んだこと a) 注文から 2 週間後には消費者宅に商品が届けられるため、女性が外で働く現代

    においては非常に関心が高いシステムである。日本では、消費者も商品を完全に

    信頼しているため、このような販売方法がよく利用される。ブラジルでは、その

    ような段階に到達するまでは長い道のりがまだあるだろう。消費者の商品への信

    頼度が低く、手にとって確認しないと買わないが、いつかは必ず私たちもそうな

    れるだろう。 b) アマゾン産アサイーを初めて日本に輸入し紹介した。マーケティング活動は、歌手やスポーツ選手などが商品を利用した口コミを通して展開された。先駆的な

    取り組みはいつもアグレッシブに進める必要がある。ブラジルのトメアス総合農

    業協同組合とのパートナーシップがり、興味深い。自分はその地域の人間ではな

    いが、ブラジル人として誇りに思う。この企業は、環境問題や自然環境保全に対

    しても配慮している。 日程 追記として。

    この研修プログラムは間違いなく技術的なスキルアップに向けられているが、で

    きれば日本の文化、風習、伝統などに関する内容もあればよかった。 日本語が理解できる者は楽だろうが、コミュニケーションが思うように取れない

    者には苦労が多く、休日(土日)も暇になってしまう。 最後に。 農林水産省、中央開発株式会社(CKC)、各企業、農協、そしてこの研修が成功裏に終わるために、何らかの形で関わられたすべての関係者の皆様に対して、私

    やほかの参加者より、心よりお礼を申し上げたい。言葉や教えは直ちには結果を

    出さないかもしれないが、私の記憶や態度、行動に反映され、私を少しでも完全

    な人間に近付けてくれるだろう。今回私たちに与えられた機会を、さらに多くの

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    人達が与えられるよう願ってやまない。私を信頼してくれた ADESC(ブラジル農協婦人部連合会)にも感謝している。

    5) 本研修で有益であった点 文化的に得るものも多かったものの、技術面が多く、本研修は間違いなく、技術面でのスキルアップや

    成長に向けられた内容であった。 6) 学びたかったことと学んだことの違い 婦人たちがどんな料理を食べ、どんな伝統や風習をもって、どのように生活しているかを学びたかった。 様々な栽培システム・技術や農協に関して多く学ぶことができ、見学先の様々な農協の仕組みに感心し

    たが、特に感銘を受けたのは神奈川県藤沢市のわいわい市場である。いつの日か、あそこで見たような

    設備と空間をもてるようになりたい。 7) 帰国後、今回学んだことをどう活用しようと考えているか(日系農協、農業者への働きかけも含め

    て) 勿論。なぜなら私は協同組合の概念の中で生まれ、生き、今後も生き続けたいと思っているからだ。諺

    にもあるように、「一人では弱くとも皆でならとても強い」または「一本の糸は弱くとも何本もあれば切

    れにくい」。 私たちの(婦人)会が誕生したのは、コチア農業協同組合が解散となり、「孤児」となってしまい、他に

    誕生した農協や、各地域で生き残った農協とともに、自分たちの活動を続け、広めていく必要があった

    からである。私たちは既に 4 冊の料理本を発行し、子供を対象にした活動もあり(毎年子どもたちの絵を日本の「家の光」に送る)、料理教室の開催や指導のほか、毎年(日本人しか入っていない)老人ホー

    ムを訪問している。 8) その他、意見、コメント 日本語が理解できる者は楽だろうが、コミュニケーションが思うように取れない者には苦労が多く、休

    日(土日)も暇になってしまう。 最後に、農林水産省、中央開発株式会社(CKC)、各企業、農協、そしてこの研修が成功裏に終わるために、何らかの形で関わられたすべての関係者の皆様に対して、私やほかの参加者より、心よりお礼を申

    し上げたい。言葉や教えは直ちには結果を出さないかもしれないが、私の記憶や態度、行動に反映され、

    私を少しでも完全な人間に近付けてくれるだろう。今回私たちに与えられた機会を、さらに多くの人達

    に与えられるよう願ってやまない。私を信頼してくれた ADESC(ブラジル農協婦人部連合会)にも感謝している。

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    (9) Hideto Eder Hayashi Kanazawa(パラグアイ) 1) 基本情報 1-1 研修生氏名 ヒデト・エデール・ハヤシ・カナザワ 1-2 所属 学生 1-3 研修期間 2012 年 11 月 11 日~2012 年 12 月 9 日 1-4 組合員数 34 名 1-5 主な栽培作物と面積 トマト、オールスパイス、キュウリ、ぶどう、メロ

    ン、プラム、モモ 1-6 農協として加工、販売を行っているか すべての生産物は加工せず販売 2) 現在、日系農協あるいは日系農業者が抱えている問題点 密輸された農産物の流入 コナジラミ等の害虫の問題 国産生産物の価格の下落

    3) 研修で得たい知見(研修の目的) 水耕栽培 人工光を利用した野菜の栽培 農産物商品化の方法

    4) 研修内容報告 日程 2012 年 11 月 14 日 場所 中央開発株式会社(CKC)(東京都新宿区西早稲田) テーマ オリエンテーション 内容 コース参加者によるプレゼンテーション、研修内容の説明、重要事項説明 学んだこと 日本食が南米全体で食べられていて、特に寿司は最も有名でよく知られていることを

    学んだ。 日程 2012 年 11 月 15 日 場所 東京農業大学 世田谷キャンパス(東京都世田谷区) テーマ 東京農業大学視察 内容 日本の農業の現状について三簾准教授との懇談 学んだこと 日本の農業生産量は大変少なく、大半を海外から輸入している。

    農業従事者の多くは高齢で、工場で従業員として働いた方が、農産物を作るよりも

    収入を得られるため、若者は少ない。 耕作する土地が狭いため、栽培方法は私の国のそれとは大きく異なる。

    日程 2012 年 11 月 16 日 場所 アグリビジネス創出フェア(東京ビッグサイト) テーマ 食品産業分野における最新の研究や技術について学ぶ 内容 農業、牧畜、農業機械の分野における新技術や研究を関心のある大衆に示す 学んだこと 温室での新しい農産物生産法について、特にココヤシの繊維を利用した 1 メートル

    のプランターでのトマト生産について学んだ。この方法では地面との直接の接触を

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    避けることで、地面から侵入し、耕作地全体に広がる病気や害虫を防ぐ。 また、水耕栽培で生産するメロンについても学んだ。水耕栽培では伝統的な生産方

    法よりも短い期間での収穫が可能なようであった。 日程 2012 年 11 月 19 日 場所 十勝農業試験場(北海道河西郡芽室町) テーマ 大豆の栽培 内容 大豆の改良、栽培環境の研究、害虫の研究 学んだこと 北海道で生産される大豆は気温によって生長し、南米のように日照時間によるもの

    ではない。また、麦は冬の間は雪の下で過ごし、春になって雪が解けると育ち始め

    る。 日程 2012 年 11 月 20 日 場所 十勝農協連(北海道帯広市) テーマ 農協の概要 内容 農協組織、環境配慮、食の安全 学んだこと 十勝の主な産物は麦、さつまいも、豆、及び牧畜による生産物である。各地域に協

    同組合があり、全てが農協である。農協は資金の貸付や必要な資材の提供、技術的

    支援を行っており、現在のところ農地を拡大する者に対する技術的支援を優先的に

    実施している。 以前は農地で仕事をするのに馬を使っていたが、時代が下るにつれ、トラクターが

    馬に取って代わるようになり、今では馬は競馬に使うのみになったとのことだった。 日程 2012 年 11 月 21 日 場所 士幌町農協(北海道河東郡士幌町) テーマ 農協運営の仕組み、ビジネスの展開 内容 乳牛及び肉牛の飼育行程 学んだこと 牧舎で集中的な肥育をすることと、食肉にするホルスタインは私の国よりずっと大

    きいことを学んだ。 和牛はそれぞれの飼育及び肥育方法をとっており、その方法は親から子へと引き継

    がれて、誰もが育てられるわけではないため、その肉は最も高級なのだとわかった。

    日程 2012 年 11 月 22 日 場所 ホテルプレッソイン(東京都新宿区) テーマ 2012 年 12 月 3 日のための打ち合わせ 内容 各国の協同組合の抱える問題を共有する 学んだこと 各国の協同組合が直面している問題は似通っていると感じた。 日程 2012 年 11 月 23 日 場所 2012 ニッポン全国物産展(東京都 池袋サンシャインシティ) テーマ 生産物の展示会 内容 地方経済活性化のための地域特産品の展示、紹介 学んだこと 日本市場の多様な食品、製品について学んだ。 日程 2012 年 11 月 26 日

  • S-202

    場所 NPO 法人 日本 GAP 協会(東京都千代田区) テーマ JGAP について 内容 NPO 法人日本 GAP 協会は食の安全や環境保全に対する認証の普及に取り組む団体 学んだこと JGAP のマニュアルに沿うことで、農産物の汚染や有毒化を防ぐことができることを

    学んだ。しかし導入にあたっては、生産者側から通常の生産コストより余分にかか

    る経費を生産物の値段には上乗せできないことを理由に反対が多いことも知った。 有機農産物の生産は、汚染を防ぐために収穫に際しての道具の使用まで厳重に管理

    されている。 日程 2012 年 11 月 27 日 場所 有機農場なないろばたけ農場、東京デリカフーズ野菜カット工場、わいわい市場藤

    沢店(神奈川県藤沢市) テーマ 有機農業 内容 有機農業の農地、生産物を直接販売する市場を訪問 学んだこと 東京デリカフーズの衛生管理の方法が強く印象に残った。従業員も見学者も加工場

    の中に入る際はマスクを付け、髪を覆って毛髪が生鮮野菜の容器に混入しないよう

    にして梱包し、市場に出される製品を衛生的に保っている。 なないろばたけでは柿を視察し、試食した。あれほど多様な品種があることは知ら

    なかった。その味と甘さに感激した。自分の国で食べていた柿とは比べ物にならな

    い。 日程 2012 年 11 月 28 日 場所 日本マテ茶協会(東京都渋谷区) テーマ 日本におけるマテ茶の販売、消費の現状 内容 マテ茶の消費の浸透と、マテ茶市場の安定的発展を図る 学んだこと 日本人のマテに対する関心と特に生産しているマテ茶とその消費に驚いた。日本人

    の嗜好はやわらかな味のようで、葉の味があまりしなかった。私の国ではマテの葉

    は通常のマテ茶や冷水で入れたマテ茶として消費量も多く、味ももっと濃い。 日程 2012 年 11 月 29 日 場所 パソナグループ・アーバンファーム、農林中金総合研究所(東京都千代田区大手町)テーマ 農業分野を事業の一つの選択肢として展開する会社の視察

    日本の農協の経営や財政の現状について学ぶ 内容 会社は人材派遣の大手だが、農業部門での雇用創出事業を開始した

    農林漁業、環境問題、農林漁業協同組合について研究する機関 学んだこと パソナで使われている野菜、果樹の栽培技術に驚いた。コンピュータと有機農法に

    よって建物全体が管理されており、特にミーティングルームは大変快適で、調和が

    とれていた。 日程 2012 年 11 月 30 日 場所 生産者連合デコポン(千葉県成田市)

    株式会社関東甲信クボタ(千葉県香取郡多古町) 農事組合法人和郷園(千葉県香取市)

    テーマ 農業機械の視察 第六次産業化や、廃棄物の有効利用、健康に良い食品、冷凍加工工程について知る

  • S-203

    内容 おいしさと安全性にこだわって野菜、果物の流通販売を行う組織。 クボタの農業機械の販売、保守を行う会社。 次世代の農業産品の創出に取り組むグループ。冷凍野菜の製造工場や野菜カット工

    場、食品廃棄物のリサイクルセンター。 学んだこと 和郷園を訪問して、一年を通じて野菜を消費できることを目的に、 野菜を商品化

    と保存のために冷凍している工程に驚いた。冷凍することで野菜は本来のおいしさ

    を失ってしまうと考えていたが、彼らの製品を試食してみると、実際にはおいしさ

    は全く損なわれず、まるで収穫されたばかりのような味を保っていた。 日程 2012 年 12 月 3 日 場所 新宿の会議室(東京都新宿区) テーマ 第 3 回国内事業推進会議に出席 内容 本事業の実施方針について総合的に検討する会議 学んだこと 会議はとてもオープンで、その流動性、及び考え方と意見の変化、各リーダーの参

    加をどのように改善していくかを考える点など、大変勉強になると感じた。 日程 2012 年 12 月 4 日 場所 植物工場千葉大学拠点

    オークビレッジ柏の葉「農」のテーマパーク(千葉県柏市) テーマ 農業生産における先進的な取り組み(植物の工場)

    農と食について新しい提案をするテーマパーク 内容 農林水産省の野菜のモデル工場、及び展示、研修拠点

    テーマパーク。楽しい農業体験を提供する施設 学んだこと 千葉大学では野菜の水耕栽培が温室で行われており、特にトマトの様々な品種が栽培

    されている。生でレタスを提供するレストランに出荷するため、レタスの人工栽培場

    に入るのに水をかけて消毒しなければならず、驚いた。 日程 2012 年 12 月 5 日 場所 日本生活協同組合(東京都渋谷区)

    株式会社フルッタフルッタ(東京都千代田区) テーマ 日本の消費者の傾向、日本の流通の現状(輸入)

    ブラジル農協(トメアス)と契約した日本企業の取り組み 内容 食糧・農業に取り組む協同組合。主にコープ商品の展開と国内生協への供給を行って

    いる。 アマゾンフルーツのマーケティング。アマゾン原産の「アサイー」を初めて日本に紹

    介した。CAMTA の独占代理店。 学んだこと 在庫のある商品をサービス品とともに掲載した冊子を使って、毎週、会員からの注文

    を取り、各家庭への配達を行うコープの販売サービスに驚いた。私の国ではコープが

    行っているようなサービスは聞いたこともない。 株式会社フルッタフルッタは、ブラジルの珍しいフルーツを広めるため、そして少な

    くともブラジルのアマゾンとのつながりをつくるため、アサイー果汁の販売を開始し

    たことを学んだ。 日程 2012 年 12 月 6 日 場所 大田市場(東京都大田区)

  • S-204

    農林水産省(東京都千代田区霞が関) テーマ 生鮮品の流通

    表敬訪問と研修の報告 内容 野菜、果物、生花、魚を扱う、日本の大規模市場の訪問

    研修終了にあたっての会議 学んだこと 東京の市場の競りによる農産物の販売方法には大変驚いた。パラグアイでは市場で

    競りは行われず、フルーツや野菜に関しては特に想像もできないため、そのような

    方法で販売しているとは夢にも思わなかった。同時に、その準備と販売はどれもよ

    く連携が取られていて、競りも同時に行うのではなく、それぞれ個別に時間が重な

    らないように行っているなど、段取りが整っているのにも驚いた。 5) 本研修で有益であった点 今回の研修で有益であったことは、日本の様々な場所に行き、特に果樹野菜栽培において利用されてい

    る様々な技術を知ることができた点。 6) 当初、学びたかったことと学んだことの違い 全てが自分の興味の範疇の事柄だったので、学びたかったこととの違いを感じることはなかった。 7) 帰国後、今回学んだことをどう活用しようと考えているか (日系農協、農業者への働きかけも含めて) 研修で学んだ事柄については、収益性を検証、分析しながら、少しずつ実施し、数年後には今回見たこ

    とを 100%実現できるようにしたい。 8) その他、意見、コメント 日本について、他人を通じてではなく、自分自身でより知ることができ、大変良かった。また、今回の

    研修がなければ知り合う機会はなかったであろう他の国からの参加者と研修中共に過ごせたことも良か

    った。

  • S-205

    (10) Ito Junichi(パラグアイ)

    1) 基本情報1-1 研修生氏名 ヘンリー・ジュンイチ・イトウ・サトウ1-2 所属 学生1-3 研修期間 2012 年 11 月 11 日~2012 年 12 月 9 日 1-4 組合員数1-5 主な栽培作物と面積 (ha) 大豆、トウモロコシ、麦1-6 農協として加工、販売を行っているか 直接販売

    2) 現在、日系農協あるいは日系農業者が抱えている問題点 密輸された農産物の流入

    土地を持たない農民による私有地の不法占拠

    日系人とパラグアイ人との間の考え方の相違

    3) 研修で得たい知見(研修の目的) 水耕栽培、農産物の商品化方法

    人工光を使った農業、栽培

    4) 研修内容報告日程 2012 年 11 月 14 日 場所 中央開発株式会社(CKC)(東京都新宿区西早稲田) テーマ オリエンテーション

    内容 各研修参加者の発表

    学んだこと 他国の人と話すことを学んだ。また、恥ずかしがらないこと、友情を持つことを学ん

    だ。

    日程 2012 年 11 月 15 日 場所 東京農業大学 世田谷キャンパス(東京都世田谷区)

    テーマ 東京農業大学視察

    内容 農業について三簾准教授との懇談

    学んだこと 三簾先生とお話したところ、日本では、昔は女性が主に農業に従事し、男性は他の

    仕事をしていたとのことだった。その歴史を私は知らなかったし、女性が農業に従

    事するとは考えていなかったので驚いた。また、日本では現在、米の売上が落ちて

    いて、パンの販売の方が多いことも話された。日本の主食は米なので、日本の食が

    少しずつ売れなくなっているのは日本にとって悲しいことだ。

    三簾先生が私たちに話してくれたことから、私は日本について学ぶことができ、よ

    り深く日本について学べたので、満足だった。私は世界中の農業従事者は同じだと

    考えていたが、それは間違いで、沢山のことを学んだ。例えば私の国、パラグアイ

    では土地を持たない農民による土地の不法占拠の問題があるが、他の国では後継者

    の問題を抱えている。

    日程 2012 年 11 月 16 日 場所 アグリビジネス創出フェア(東京ビッグサイト)

  • S-206

    テーマ 食品産業分野における最新の研究や技術について学ぶ 内容 各事業の紹介。機械、農業、牧畜 学んだこと ハエが蜂の代わりとして利用できることを学んだ。現在、蜂の数が減っており、授

    粉することができないが、ハエを使えば授粉が可能になる。しかし問題もあって、

    ハエの卵が家の中に残っていると、ハエが家から外へは出ずに家の中でだけ使える

    ことになってしまう。 パラグアイでは考えられないことである。パラグアイには大量のハエがいるため、

    これを駆除しており、授粉には利用できないし、とても危険である。もしハエがい

    れば、食べ物を外に出しておくことはできない。もし出していると、ハエが卵を産

    みつけて、人を殺してしまう。私にとってこのプロジェクトはとても重要で、いつ

    の日かこの方法を授粉に利用したい。 日程 2012 年 11 月 19 日 場所 十勝農業試験場(北海道河西郡芽室町) テーマ 大豆の栽培 内容 大豆、麦の改良など 学んだこと 十勝の麦は冬が来る前に植え付けて、冬になると雪が降り、雪に埋もれることを学

    んだ。麦は冬を越して雪が解けるとようやく生長する。十勝の畑を見て驚いた。麦

    が雪の下にあっても枯れないことが信じられない。パラグアイでは、少し冷気が入

    るだけで麦は耐えられず、凍ってしまう。もしもこの品種の麦が手に入るならば、

    パラグアイで毎年、寒さの心配をしなくても済むため、入手したい。 日程 2012 年 11 月 20 日 場所 十勝農協連(北海道帯広市) テーマ 農協の概要 内容 農協組織、環境配慮、食の安全 学んだこと 十勝ではかつて仕事に馬を利用しており、また競馬もあって、強くて速い馬を持っ

    ている者が一頭ずつ馬を出し合って強さと速さを披露し、これが競馬の始まりとな

    ったことを学んだ。この歴史を知って、日本は畑で牛を使っていると思っていたの

    で驚いた。パラグアイでは牛を利用していた。もしできることなら一度、競馬を見

    てみたい。そして競走馬に触れてみたい。 日程 2012 年 11 月 21 日 場所 士幌町農協(北海道河東郡士幌町) テーマ 農協運営の仕組み、ビジネスの展開 内容 乳牛及び肉牛の飼育行程 学んだこと 日本の牛はパラグアイの牛よりも大きいことを学んだ。日本の牛は脂肪が多く、肉

    も美味しく、牛の飼料も良質で、雑穀と混ぜて牧草を与えており、だからこそ牛が

    大きくなる。日本の牛は大変高価で、和牛一頭が 800 万円もすることに驚いたが、和牛の肉は大変美味しい。問題は日本の肉はとても高価で沢山食べることができな

    いことだ。パラグアイでは 1,000 円あれば 4 キロの牛肉が買えるので、沢山食べられ、お腹が一杯になる。でも日本の肉の方がパラグアイの肉より美味しい。

    日程 2012 年 11 月 22 日 場所 京王プレッソインホテル(東京都新宿区)

  • S-207

    テーマ 2012 年 12 月 3 日のための打ち合わせ 内容 各国の協同組合の抱える問題を共有する 学んだこと 他の国では協同組合に関して様々な問題を抱えていること。私は組合員ではないの

    で協働組合の問題については何も知らなかった。しかし、牛についてのグループで

    話をすることで学ぶことができ、協同組合について少し理解することができた。組

    合について少し学んだことで、その重要性に感心した。 日程 2012 年 11 月 23 日 場所 2012 ニッポン全国物産展(東京都 池袋サンシャインシティ) テーマ 生産物の展示会 内容 地域経済活性化のための地域特産品の展示、紹介 学んだこと 沢山の食べ物と珍しい物があることを学んだ。日本にある食品その他を紹介するの

    は重要で、パラグアイでももっと自国について知るためにパラグアイ全土の展示会

    があればいいと思う。 日程 2012 年 11 月 26 日 場所 NPO 法人 日本 GAP 協会(東京都千代田区) テーマ JGAP について 内容 NPO 法人日本 GAP 協会は食の安全や環境保全に対する認証の普及に取り組む団体 学んだこと 日本の温室は耐久年数が 5 年あるのに、厚みは 0.5 ミリしかない。JGAP で土地が良

    いか悪いかも確認してくれ、後から通知してくれる。しかし、JGAP 認証を受けたからといって、生産品の値段が上がるわけではなく、通常価格と同じである。全ての

    点で違いがないのであれば、JGAP を受ける必要はないと思った。 日程 2012 年 11 月 27 日 場所 有機農場 なないろばたけ農場、東京デリカフーズ野菜カット工場、わいわい市藤沢

    店(神奈川県) テーマ 有機農業 内容 有機農業の農地、生産物を直接販売する市場を訪問 学んだこと デリカフーズの会社内に入るには、髪の毛の一本でも野菜の中に入らないよう、そ

    して野菜を汚染しないよう、マスクと服と手袋を着用しなければならず、同社では

    それが徹底的に守られていることを学んだ。パラグアイでは全くそのようなことは

    しないので驚いた。市場では、一応きれいにされてはいるが、完全に衛生的ではな

    い商品が、パックには入れられずに売られている。買って帰ってから、必ずもう一

    度、野菜は洗うが、パッケージに入っていれば、すぐに食べられる。しかし、その

    分値段は上がる。 パックに詰めずに売る方がいいと思う。何故なら、このような簡単に食べられる方

    法で販売し続けていると、将来的に、消費者は食べ物をきれいにする仕方を知らな

    いようになるし、ついには食事を準備することもできなくなるからだ。 日程 2012 年 11 月 28 日 場所 日本マテ茶協会(東京都渋谷区) テーマ 日本におけるマテ茶の販売、消費の現状 内容 マテ茶の消費の浸透と、マテ茶市場の安定的発展を図る。 学んだこと マテ茶は日本で生産していると思っていたので、マテをブラジル、アルゼンチン、

  • S-208

    パラグアイから輸入していたことに驚いた。味に違いがあって、あまり美味しくな

    かった。パラグアイでもマテ茶を売って欲しいが、もう少しマテの味がするものが

    良い。 マテ茶を飲んでみると、薬の味がした。南米の消費者は薬の味は好きではないから、

    薬の味がすると売れないと思う。 日程 2012 年 11 月 29 日 場所 パソナグループ・アーバンファーム、農林中金総合研究所(東京都千代田区大手町)テーマ 農業分野を事業の一選択として事業展開する会社の視察

    日本の農協の経営や財政の現状について学ぶ 内容 会社は人材派遣の大手だが、農業部門での雇用創出事業を開始した。

    農林漁業、環境問題、農林漁業協同組合について研究する機関 学んだこと パソナの建物に入ってみると、室内に野菜をつくる畑があって驚いた。建物の中で

    も野菜や果物を作れることを学んだ。また太陽光でなしに、蛍光灯の光で育つ植物

    があることも学んだ。パソナの中には休憩して飲み物などを飲める場所があった。 最も良いと思った点は、パソナの従業員は野菜を建物の中で育てて、そのあとそれ

    を食べて楽しむことである。パラグアイでも日系人とパラグアイ人の間にもっとコ

    ミュニケーションがあるべきだ。 日程 2012 年 11 月 30 日 場所 生産者連合デコポン(千葉県成田市)

    株式会社関東甲信クボタ(千葉県香取郡多古町) 農事組合法人和郷園(千葉県香取市)

    テーマ 農業機械の視察 第六次産業化や、廃棄物の有効利用、健康、冷凍加工工程について知る。

    内容 おいしさと安全性にこだわって野菜、果物の流通販売を行う組織。 クボタの農業機械の販売、保守を行う会社。 次世代の農業産品の創出に取り組むグループ。冷凍野菜の製造工場や野菜カット工

    場、食品廃棄物のリサイクルセンター。 学んだこと 日本ではよくリサイクルを行っている。市場に出された農産物が売れ残り、腐って

    しまったら、その腐った野菜を肥料として再び畑で使うことには驚いた。この肥料

    で再び野菜が生産でき、販売することができる。リサイクルはとても重要であるこ

    とを学んだ。もしできるなら、このリサイクル方法をパラグアイに持ち帰りたい。

    パラグアイでは、いらない野菜をどこにでも投げ捨てるので、とても汚い。国民に、

    自国をもっときれいにする考え方をしてもらいたい。 日程 2012 年 12 月 3 日 場所 新宿の会議室(東京都新宿区) テーマ 第 3 回国内事業推進会議に出席 内容 本事業の実施方針について総合的に分析する会議 学んだこと 委員の前で話すことができ、言いたかったことが言えた。会議ではもっと発言しな

    ければならないと思った。 日程 2012 年 12 月 4 日 場所 植物工場千葉大学拠点

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    オークビレッジ柏の葉「農」のテーマパーク(千葉県柏市) テーマ 農業生産における先進的な取り組み(植物の工場)

    農と食について新しい提案をするテーマパーク 内容 農林水産省のモデル野菜工場、及び展示・研修拠点

    テーマパーク。楽しい農業体験を提供する施設 学んだこと 日本では結婚するにはとてもお金がかかり、式場も小さいので大勢の人は招待できな

    いことを学んだ。パラグアイの結婚式は式場も大きく、少なくとも 300 人は招待する。食事も会場を借りるのもそれほど高くはない。私が日本で結婚式をしたいと言った

    ら、そう教えられた。10 平方メートルの土地を 1 年間借りるのも、とても高い。パラグアイではもっと広い土地を持つことができる。 この奨学金で、パラグアイと日本の違いを学ぶことができた。パラグアイは広大な土

    地があるが、気候の問題や、農民による不法占拠の問題、技術の問題がある。他方、

    日本には技術があり、不法占拠もなく、気候も完璧だが土地面積がとても狭く、広げ

    ようにも山が沢山あって広げられない。 日程 2012 年 12 月 5 日 場所 日本生活協同組合(東京都渋谷区)

    株式会社フルッタフルッタ(東京都千代田区) テーマ 日本の消費者の傾向、日本の流通の現状(輸入)

    ブラジル農協(トメアス)と契約した日本企業の取り組み 内容 食糧・農業に取り組む協同組合。主にコープ商品の展開と全国の生協への供給を行っ

    ている。 アマゾンフルーツのマーケティング。アマゾン原産の「アサイー」を初めて日本に紹

    介した。CAMTA の独占代理店。 学んだこと CAMTA という会社では、現在、日本で販売が増えているアサイーのジュースを作っ

    ている。女子プロサッカー選手も飲んでおり、日本人はサッカー選手や歌手が飲んで

    いるのをみると、真似して飲む。ジュースはとても美味しく、パラグアイでも販売で

    きれば、多くの売上が見込めると思う。 コープの仕事内容には感心した。毎週、雑貨や食べ物が注文でき、翌週に配達される。

    例えばサーモンを注文すると、チリ産のサーモンが配達される。とても素晴らしいと

    思った。パラグアイでもコープの会社があれば、いつも食べ物を注文すると思う。と

    ても簡単だし、すぐに食べ物を食べられたり、物を使ったりできる。もし家に何時で

    も何でも持ってきてくれるようになれば、もう市場に買い物には行かなくなると思

    う。そして、他の人とコミュニケーションをとらず、友達もできなくなると思う。 日程 2012 年 12 月 6 日 場所 大田市場(東京都大田区)

    農林水産省(東京都千代田区霞が関) テーマ 生鮮品の流通

    表敬訪問と研修の報告 内容 野菜、果物、生花、魚を扱う、日本の大規模市場の訪問

    研修終了にあたっての会議 学んだこと 今日は野菜やフルーツや魚を売っている、大きな大田市場に行って、非常に驚いた。

    沢山のフルーツ、野菜、魚があり、販売が始まると、すぐに売り切れた。日本で一

    番大きい市場に行けて幸せだった。 日本で一番気に入ったことは、何事も時間通りに始まって、時間通りに終わること

  • S-210

    だ。野菜も魚も腐ってはおらず、衛生的で見た目もきれいだった。パラグアイだっ

    たら、腐っているものもあるし、時間通りにも始まらない。パラグアイでももっと

    それぞれの仕事に責任感を持って欲しいし、責任感を重視することはとても重要だ

    と学んだ。

    5) 本研修で有益であった点

    ・良かった点はこの奨学金で来日できて、日本とパラグアイの違いを知ることができたことである。例

    えば、パラグアイは土地が広く、機械も大きいが、日本は土地も機械も小さい代わりに機械の技術が進

    んでいる。また、農学者の生産者が少ないことも学んだ。

    ・その他、パラグアイはゴミで大変汚れており、ゴミはゴミ箱に捨てないが、日本はとてもきれいで、

    可燃ごみ、不燃ごみ、リサイクルごみの三つに分かれたゴミ箱もたくさんある。

    ・日本は何事も時間通りに開始されるが、パラグアイは時間通りではなく、1 時間遅れて開始される。この日本の習慣はパラグアイに持ち帰って、時間をもっと守るようにしたい。

    6) 当初、学びたかったことと学んだことの違い

    日本に来る前は、日本は土地も機械も大きいと思っていたが、日本に来てみるとそれは違っていて、土

    地も機械もとても小さく、一人の人が広くても 30 ヘクタール所有している程度だが、パラグアイでは少なくとも 150 ヘクタールは持っている。しかし日本は農学分野でも機械分野でも大変進んでいる。日本に来る前は農学に興味はなかったが、この研修を終えて、農業に対して関心が湧き、農学をもっと勉強

    したいと考えている。この奨学金に感謝している。

    7) 帰国後、今回学んだことをどう活用しようと考えているか(日系農協、農業者への働きかけも含めて)

    日本は野菜、果物の生産など、全ての面で進んでいる。今回学んだことを生かして、自分の土地を持ち、

    大豆やトウモロコシ、麦を作り、研修で学んだ日本の先進性を取り入れて、パラグアイもあらゆる面で

    進歩するようにしたい。

    8) その他、意見、コメント

    今後の研修では、もう少し農業機械について、並びに麦、大豆及びトウモロコシの生産について盛り込

    んで欲しい。中央開発株式会社の皆さんに、研修中、様々なことでいつも助けていただいたことに感謝

    したい。

    日本のことをより良く知ることができてとても幸せに思う。日本とパラグアイの機械と土地の違いにつ

    いて学ぶことができ、知りたかったことを学ぶことができた。

  • S-211

    6.2 中南米ふるさと交流研修 6.2.1 日本→中南米 6.2.1.1 基本情報

    1.1 目的 中南米ふるさと交流研修は、希薄になりつつある移住者の送り出し県との絆を再構築することを目的として実施する。

    1.2 期間 2012 年 11 月 28 日から 2012 年 12 月 9 日(12 日間、移動含む) 1.3 場所 6.2.1.2 の日程表参照のこと 1.4 参加者の人数 4 名(日本)

    6.2.1.2 研修日程詳細 日数 月日 曜日 内容 1 11 月 28 日 水 国内移動、オリエンテーション 2 11 月 29 日 木 日本出発 3 11 月 30 日 金 サンパウロ到着

    新聞社訪問インタビュー 4 12 月 1 日 土 ブラジル農協婦人部連合会(ADESC)主催フェリア見学(宮城県人会館)

    愛媛・高知県人会・ADESC との交流・意見交換 タトゥイ(井上愛媛県人会長宅近くの街)の農協(旧コチア組合)懇親会

    5 12 月 2 日 日 カッポンボニート婦人会と交流・講習会・夕食会 6 12 月 3 日 月 ヴァルジェン・グランデ ADESC と交流・講習会・昼食会 7 12 月 4 日 火 パラグアイへ移動

    イグアス移住地視察(太鼓工房、農協スーパー、植林センター) 8 12 月 5 日 水 第 3 回連絡会議「第 2 回南米婦人会の集い」

    各婦人会の活動報告・ワークショップ(南米他の移住地との交流、母親の

    立場から考えた人材育成についての議論) 9 12 月 6 日 木 イグアス婦人会との交流会 10 12 月 7 日 金 パラグアイ出発 11 12 月 8 日 土 移動 12 12 月 9 日 日 日本到着、国内移動 6.2.1.3 参加者リスト (日本からの研修生) No. 氏名 出身県 所属

    1 松浦有毅 愛媛県 JA 西宇和経営管理委員 2 西川久美 愛媛県 JA にしうわ女性部 八幡浜女性部幹事 3 真辺由香 高知県 JA 土佐れいほく「米米ハート」代表 4 川井由紀 高知県 JA 土佐れいほく「米米ハート」イベント部長

    (なお、愛媛県に関しては、受け入れ中心となっている「西宇和農業協同組合」から 1.の松浦有毅さんを技術指

    導も兼ね、派遣専門家と共に先行派遣した)

  • S-212

    6.2.1.4 各研修生報告書 (1) 松浦有毅(JA 西宇和経営管理委員) 1) 基本情報

    1-1 研修生氏名 松浦有毅 1-2 所属 愛媛県 1-3 期間 2012 年 10 月 4 日~10 月 18 日 1-4 面会した人数 アルゼンチン ミシオネス州:22 名

    パラグアイ ピラポ移住地:17 名、合計 39 名 1-5 使用した資料等 ・国内の柑橘農業の動向

    ・柑橘主要生産国の品種構成(1972 年) ・日本果物の No.1 は温州みかんだったが ・日本柑橘 20 年の動向(1989~2009 年) ・みかんの結果樹面積、10a 当収量、卸売価格 ・接木「高接、腹接」図解 ・清見、河内晩柑の写真説明書 ・愛媛のかんきつ旬別ベスト 19 ・みかん作り三代目 ・日露戦争とアルゼンチン

    2) 研修内容(期間、場所および研修内容)

    10 月 8 日(月) パラグアイ「サンタリタ」 イグアス愛媛県出身者と懇談: ・窪前勇氏(イグアス農協相談役、愛媛、野村出身) ・篠藤氏(愛媛出身) ・大西秀士氏(愛媛、柳谷村出身) ・高岡氏(愛媛、野村出身) 懇談内容:1983 年、大豆、菜種の不耕起栽培導入、今日に至る(自然農法、福岡正信氏よりヒントを得る) 10 月 9 日(火) アルゼンチン、ハルディン・アメリカ、プエルトリコ市に入る 打ち合わせ、柑橘生産者と懇談 生産者の内、菊江明氏は 17 年前、愛媛県宇和島市、八幡浜市に柑橘類に関しての研修の経験有り 10 月 10 日(水) アルゼンチン 午前 ハルディン・アメリカ 柑橘園視察、指導 ・菊江園、タンカン、興津早生、豊福若木園 ○ 興津早生、豊福については、枝枯れ症が多数見られる(同行専門家、高木先生の枝枯れ症に対する見解と指導方針が示される)。 ○ タンカンについては、極めて結実、生育がよく適応性が優れている。 ・山田氏園 興津早生の生育良好、症状見られず。 南香、ダランダ(ポメロ系)の生育良好。 ・FISSO 園 興津早生に枝枯れ症多発。尚、南香については生育良好。

  • S-213

    午後 INTA(Montecario)試験場訪問 アゴスティ博士より台木試験状況の説明を受ける。ラフレモン、ランパラ、プロイスト等

    10 月 11 日(木) アルゼンチン、講演会(グルアーペ日本人会館) 午前:温暖化と対応技術(高木専門家)23 名参加 午後:・気候と作物の関係を配付資料にて講演(松浦氏)

    ・柑橘類の活用について(柑橘類の皮より抽出したエキスを他食品に使用)(大崎氏:自費に

    よる同行者)

    10 月 12 日(金) アルゼンチン、資料整理

    10 月 13 日(土) アルゼンチン、資料整理

    10 月 14 日(日) アルゼンチン、資料整理

    10 月 15 日(月) パラグアイ、ピラポ移住地へ移動 午前:矢野氏と打ち合わせ

    午後:ピラポ市役所 永見市長(愛媛県出身)

    ピラポ農業協同組合 組合長 高橋幸夫氏 組合員 141 名、職員 64 名 ピラポ日本人会長 水本涼一氏

    10 月 16 日(火) パラグアイ、ピラポ 接木、剪定、土作りの指導:接木(切接、腹接)の実地指導 24 名参加 注)ピラポの気候がみかんの生育状況から判断すると日本の 7 月中旬頃の様子。本来、接木の適期とは言えないが、完着することを期待する。

    剪定、施肥等については、気候的時期を示すため、日本、真穴地区の「みかん年間行事予定表」を

    渡す。

    3) 所感、意見等(枝枯症対策について)

    今日までの 20 数年間、このような病症がみられ、樹体の衰弱が改善されていないという現状は、生産者にとっては作る希望を喪失する極めて残念なことである。

    一刻も早く収束の道筋を求めて、新たなる活動の展開を求めたい。

    例えば、今の温州中心から多様性(加工・生果)のある品質更新、より付加価値の高い品質選定が

    今後の発展の鍵になるのではないかと思う。

    (現況、販売対策の課題)

    当地方の柑橘類が大手資本による加工(ジュース)原料が主体で占められている。従って、より美

    味な果物への認識が乏しいように思う。露店、商店等でバレンシア系柑橘類が売られているが、よ

    り美味しい柑橘であれば店先、露店、口コミで広がるのではと思う。

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    (2) 西川久美(JA にしうわ女性部 八幡浜女性部部員) 1) 基本情報

    1-1 研修生氏名 西川 久美 1-2 所属 JA にしうわ女性部 1-3 期間 2012 年 11 月 28 日~12 月 7 日 1-4 面会した人数 200 名以上

    2) 研修内容(期間、場所および研修内容)

    11 月 30 日~12 月 7 日 愛媛、高知県人会、ブラジル農協婦人部、宮城県人会 タトゥイ農協婦人部・カッポンポニート婦人部 ヴァルジェン・グランデ婦人部、サンファン連合婦人会 アスンション婦人会、アマンバイ婦人会、エンカルナション婦人会、ラ・パス婦人会、ラ・コ

    ルメナ婦人会、ピラポ婦人会、イグアス婦人会との交流・意見交換 料理講習会(みかんコロッケ・豚肉のオレンジ煮) ブラジル農協婦人部連合会(ADESC)主催 「青葉祭り」市場見学 「第 2 回南米婦人会の集い」参加・活動報告(約 20 分) サンパウロ中央市場視察(井上愛媛県人会会長同行) サンパウロ日伯友好病院・援護協会視察 ヴァルジェン・グランデ婦人部経営スーパー視察 イグアス 石切り場・日本人会自然環境保護(CCMA)苗床、植林視察及び植樹体験・太鼓工

    房見学・農協スーパー視察・イグアス農協視察・非遺伝子組換え大豆園見学(井上農園・松浦

    農園・窪前農園) 3) 所感、意見等 高知県人会館 巻きずし・昆布煮・豚肉煮・まぐろの刺身・かつおのたたたき・もち米の炊きごみ・鶏のから揚

    げ・たこの酢の物・桜餅など、多くの日本料理を用意していただいた。 サンパウロ中央市場視察 市場にはたくさんの食材が並んでいて、朝早くから多くの人で賑わっていた。果物の店は、どの

    店も店員が果物を黙々と積み上げていた。時折、積み上げた果物が崩れコロコロ転がっていくが、

    気にせず積み上げていく。日本では考えられない。 愛媛・高知県人会・ADESC の方々と交流会 以前は年 1 回の主催だったが、リピーターを増やすため、現在は月 2 回開催している。たくさんのお客がいて、かなり賑わっていた。ADESC は 1994 年旧コチア産業組合中央会を失い、「せめて婦人部だけでも残したい」という強い思いで、1995 年 16 支部 220 人の部員で ADESC を始めた。 ENKYO(サンパウロ日伯援護協会)施設見学

    1959 年に創立。民間非営利団体で、無料医療サービス、高齢者の為のディサービスを 運営、無料医療サービスで地域社会と連携している。愛媛県人会井上会長が理事を務めている。移民・貧

    困者が利用している。好きな時間に施設に来て、新聞紙、広告紙で作品を作っている。(病院広

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    場のマーケットで販売。収益は、運営の一部。) ヴァルジェン・グランデ婦人部と交流会&講習会 各婦人部の自己紹介・活動報告および講習会(みかんコロッケ・豚肉のオレンジ煮) イグアス環境教育センター視察 永続的生活の安定を図るために、これまでに失われてきた自然の回復に努めさらに保護し、地球

    温暖化を防ぐために活動をしている。育苗場では、年間約 16 万本の苗を生産している。現在大小合わせて 25 の森の看板が立てられているとのこと。その中に愛媛の森・高知の森もあり、自分たちも植樹をした。 イグアス婦人部と懇親会 たくさんの日本料理�