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かがわ産業情報 21 成功への道筋が見えて来る!香川の産業界の今をお届けする - 6 2013 vol.48 かがわ健康関連製品開発フォーラム 活動からみえる未来予想図 【トップニュース】 TOP NEWS ●鎌長製衡株式会社 ●株式会社ヨコレイ 【支援事例紹介】 SUPPORT EXAMPLE 【かがわ発!元気創出企業】 COMPANY REPORT 独創的な発想と巧みな技術力で 多くの企業の課題を解決し続ける。 株式会社セリックス (年4回発行) 【特集】 FEATURE ARTICLE 平成25年度 香川県の中小企業支援事業 チャレンジコンペ最優秀賞受賞者に 当財団理事長がインタビューしました 学生服専門リユースshop さくらya 【理事長が行く】 PRESIDENT VISIT

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かがわ産業情報21成功への道筋が見えて来る!香川の産業界の今をお届けする-

62013 vol.48

かがわ健康関連製品開発フォーラム活動からみえる未来予想図

【トップニュース】TOP NEWS

●鎌長製衡株式会社●株式会社ヨコレイ

【支援事例紹介】 SUPPORT EXAMPLE

【かがわ発!元気創出企業】COMPANY REPORT

独創的な発想と巧みな技術力で多くの企業の課題を解決し続ける。株式会社セリックス

津郷 雅央取引支援課 専門調査員

●総務部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル1F・2F総務課TEL(087)840-0348 FAX(087)869-3710企画情報課TEL(087)868-9901 FAX(087)869-3710ファンド事業推進課TEL(087)868-9903 FAX(087)869-3710施設管理課TEL(087)869-3700 FAX(087)869-3703

●企業振興部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル2F企業支援課・海外展開支援室TEL(087)840-0391 FAX(087)869-3710取引支援課TEL(087)868-9904 FAX(087)869-3710

●技術振興部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地16FROM香川1階産学官連携推進課・健康産業プロジェクトチームTEL(087)840-0338 FAX(087)864-6303

●地域共同研究部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地43RISTかがわ1階研究管理課・研究開発課TEL(087)869-3440 FAX(087)869-3441

(年4回発行)

「私の知っている中国」

印刷:香川印刷株式会社この印刷製品はグリーン基準に適合した印刷資材を使用し、グリーンプリンティング認定工場が印刷した環境配慮製品です。

財団コーディネーター リレーエッセイ1981年、初めての中国。北京飯店の朝、メニューには沢山ある

のに烤面包、酸牛奶、茶水の他は全て没有。ホテルの外の厠所は壁なし扉なし。戸惑った。帰国後、初めての研修団の受入れ。通訳の社会科学院大学の

孫教授は戦前に日本に留学していた人。教授も団長も紳士で中国の習慣などを教わった。団員は学びは熱心であったが、どこか騙されまいという気持も見え隠れしていた。初めての現地指導。北起厰の通訳は見習中で片言だけ、仕方

なく床に白墨で漢字の筆談。昼食は会社の招待所で、ホテルより旨かった。専任の服務員がいて、作業服の洗濯もしてくれた。休日は、八達嶺など名所旧蹟の観光。我々用に扉付き厠所も作ってくれたが工場が広すぎて自転車で3分。非常時には遠すぎた。電圧変動や停電で作業できない時もあったが、皆一生懸命だった。1号機の完成式典はあの人民大会堂で行われた。1983年冬、哈爾浜厰。昼でも-25℃、鼻毛も凍る。夜の氷燈

はきれいだった。春節に帰れなかった我々のために、会社の招待所に皆が家から料理を持寄ってくれ毎日宴会、暖まった。5月、草木の花と芽が一斉に開く。正に春。通訳の李小姐は勝気な娘だったが、良くしてくれた。哈爾浜は素朴で親日的な人が多くいた。1984年冬。浦源厰。雪が降るのに長沙のホテルは国の規制と

かで暖房なし。湖南料理は塩辛く唐辛子辛く3日間我慢したが、

以降朝昼晩とも会社の招待所で頂いた。亀もあったがスッポン料理旨かった。皆、技術習得に貪欲で、服務員の小姐も可愛かった。1995年、10年ぶりの中国。変わりかけていた。地方都市でも卡

拉OKがあり、北国之春が流行っていた。徐州から車で開封・鄭州・洛陽・許昌・揚州・南通・常州・無錫・蘇州・上海・抗州を廻ったが、幹線道路でも穴だらけ。頭は打つし腰は痛いし。徐州厰から借りていたアメ車の後輪タイロッドが無錫でついに破損。これが翌日だったら高速道路上で一巻の終り。ぞっとした。この15年、最初は何もない所からとにかく一緒にやってきた。情熱も人情も義理もあり、名所旧蹟も雄大だった。定年したら女房と一緒にと思っていた。あれから十数年。今はその気になれない。中国4千年の知恵か、

はたまた何でもありの国柄のせいか。私の知っている中国はまだどこかに残っているのだろうか。

県道三木国分寺線

国道11号バイパス

高松西I.C

高松檀紙I.C

四国横断自動車道

琴電高松築港駅

国道11号

四国横断自動車道

琴電志度線

県道太田上町志度線

琴電長尾線長尾街道

香川インテリジェントパーク

国道32号

国道193号太田駅

瓦町駅国道11号

JR高徳線

JR高松駅

高松中央  I.C

琴電琴平線

レインボーロード

サンメッセ香川

県立図書館・文書館

香川大学工学部

高松桜井高校高松土木事務所 サンシャイン通り

技術振興部 総務部 企業振興部

バス停サンメッセ香川

かがわ産業支援財団ネクスト香川FROM香川

RISTかがわ 地域共同研究部至レインボーロード▲ 

<香川インテリジェントパーク 拡大図>【特集】FEATURE ARTICLE

平成25年度 香川県の中小企業支援事業

●JR高松駅より、車で約25分(約9km)定期路線バスで約30分[サンメッセ・川島・西植田線 サンメッセ香川下車]●高松中央インターチェンジより、車で約5分(約1km)●高松空港より、車で約25分(約12km)

交通アクセス

チャレンジコンペ最優秀賞受賞者に当財団理事長がインタビューしました学生服専門リユースshop さくらya

【理事長が行く】PRESIDENT VISIT

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 2K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 211

「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2012」で最優秀賞を受賞されました「お母さんの家計応援!学生服専門リユースshop さくらya」代表者 馬場加奈子さんに(公財)かがわ産業支援財団中山理事長が最優秀賞を受賞された時の気持ちや、ユニークな学生服のリユースシステムなどについてお聞きしました。

チャレンジコンペ最優秀賞受賞者に当財団理事長がインタビューしました

学生服専門リユースshop さくらyaさん

■最優秀賞を獲得されたお気持ちは今回のチャレンジコンペ最優秀賞受賞、おめでとうございます。ありがとうございます。コンペでお名前を呼ばれた瞬間は、どんなお気持ちでしたか。初めの1字が「お」から始まり、さくらyaの「さ」でなかったので、ああ駄目だと思ったら、「お母さんの家計応援」と発表された次の瞬間、もう涙がじわーっととめどなくあふれ出し、これまでたくさんの人が協力してくれたことや、夜遅くまで残業した思い出などがよみがえり、その苦労のかいがあったと思いました。去年もコンペに参加され惜しくも受賞を逃しましたが、今年再度チャレンジされました。昨年参加させていただき、他の人のお話をお聞きすることで、店の認知度が低い中、なんとか子育て中のお母さん方のためにお役に立てるよう、店の経営のあり方などを見直すことができたことが今回の受賞につながったと思います。

■ユニークなこの事業を始めたきっかけはそもそもこの事業を始めるきっかけを教えてください。まず自分の子供が3人いて、制服を買い直すのに非常に高くついたというのと、仕事をしておりましたから、お下がりをくださいって言えるお母さんが私はいなかったんですね。それでリサイクルショップは多くあるのに、なんで学生服は取り扱っていないんだろうという疑問はずっとありました。昔は近所の子供さんのお下がりとか、お母さんがた同士の付き合いでなんとか間に合わすこともできましたが、最近は近所の付き合いもあまりなくなかなか難しい。制服は学校生活でしか使わず、特に携帯電話とか塾にお金がかかるので、制服代をなんとか節約したいというお母さん方が多いみたいです。また、子供の成長に合わせ小学生で年4回もサイズ変更する人もいたりして、こうしたお母さん方の家計のやりくりに何とかお役に立ちたいという強い思いからこの事業を始めました。

■どのようなリユースシステムですか全国的にも非常にユニークな「さくらya」さんの制服のリユースシステムについてお聞きします。まず仕入れはどのように行っているのですか。割合にして1割ぐらいは、お客さんに日程を合わせて出張して買取ったりしておりますが、ほとんどが持ち込みです。買い取り価格、販売価格の設定は。修理の作業などにどれぐらい要するかによって価格は変わってきますが、だいたい定価の1割から3割です。たまには新品も入ってきます。傷み具合など物にもよりますが、だいたい定価の3~4割の値段で売っております。ちょうど上着を買う値段で体操服の上下から、シャツ、ズボン、スカートまで全部そろえられる値段です。販売するまでのメンテナンスは。売るまでには状態により品物をランク分けし、あと傷み具合を細かくチェックして、毛玉があったら毛玉をとり、体操服は障害者施設などに洗濯をお願いしたり、刺繍が服に施されていれば高齢者の方に刺繍とりをお願いするなど、いろいろメンテナンスにも気を使っております。以前より在庫が増えているようですが。1万点ぐらいはあるでしょうね。そのうち小学生のものが4割ぐらいです。中学生、高校生ともに3割程度、あと運動用具や授業で使う小物類などを少しですが扱っています。

■事業を始めてどんな点に苦労されましたかここに小学校、中学校、高等学校ごとにファイルがあり、それぞれ学校ごとに制服などの情報が整理されておりますが、馬場さんが一から情報収集を行ったものですか。学校ごとに制服や体操服がそれぞれ違い、また年齢、性別によりサイズなども異なることから、とにかく写真撮影したりしてデータを集めることから始めました。しかしこの時は、お店があまり知られていないことから、写真を撮る際にも顔を映さないようにとか怪しい店に疑われたり、とにかく各学校の情報をかき集めるのに苦労しました。こうした一つ一つの情報の蓄積により今の商売が成り立っていると思います。馬場さんのこうした頑張りが子育てをしているお母さん方の共感を得、ビジネスとして軌道に乗ったのですね。そう思います。平成23年1月に私を含め主婦3人でこのお店を立ち上げ、半年続いたらいいねということで始めました。その当時は半年サイクルでこのまま事業を続けていくかどうか悩みましたが、段々にお客さんにも知られるようになり、2年目、3年目と順調に売上も伸び採算ベースに乗るようになり、今では事業計画を作成してさらに事業展開を図っていくほどになりました。これも、子育て中のお母さん方が口コミでお店を宣伝してくれて、情報提供もしていただいているおかげであると思います。

■お店に対する利用者の反応はいかがでしょうか口コミでこのお店を知ったお母さん方も大勢いると思いますが、こうしたお母さん方の「さくらya」に対する反応はいかがですか。毎回始めて来られたお客さんに、何を通じてこのお店を知ったのでしょうかなどお聞きしておりますが、口コミでというほかに学校名をネットで検索したらうちの店のブログがヒットし、お店の存在を知ったという人もいます。学校名を入力したらお店のブログがヒットする何か仕掛けでもあるのですか。試行錯誤して検索かけたらブログがヒットするよう工夫しましたが、新聞やマスコミでお店が取り上げ

られたりしたのも多少影響があると思います。お店の営業日は原則として月・火・木・金曜日の週4日、土日は休みにしておりますが、入学式シーズンなどには土日でも開けるときがあり、ブログでお知らせしております。営業時間が短いことも子育て中のお母さんには理解してくれており、また、こうした制服のリユースシステムはもともと切実に求めていたものと多くのお母さん方から言っていただくなど、地域のニーズとマッチしたビジネスとしてしっかりとした手応えを感じており、たいへんありがたいと考えております。

■今後この事業をどのように展開していくのか今後この事業を展開していくにあたり、課題やその改善策などについてどのように考えていますか。まだまだお店の認知度は低く、また、私立高校が多い坂出・丸亀など西讃地域からの問い合わせが最近増えていますが、地域的にカバーしきれていないなど課題も多くあります。認知度を高めるため、お店の利用者に「さくらyaフレンド」として登録していただき、イベント情報などをメルマガで発信し地域のコミュニティづくりの一助としたいと考えています。「さくらya」さんのようなお店を持ちたいというお母さん方の起業を応援するような形でフランチャイズ(FC)展開していけたら、理想的ですね。はい、香川県でうちに似たような店が4、5店舗あったら、在庫を活用して急に転校することになっても調達できますし、全県域をカバーできるメリットがあり、FC展開について財団の専門家のご意見などをいただきながら進めてまいりたいと考えています。

中山理事長:

馬場さん:中山理事長:

馬場さん:

中山理事長:

馬場さん:

中山理事長:馬場さん:

中山理事長:

馬場さん:

中山理事長:

馬場さん:

中山理事長:馬場さん:

中山理事長:馬場さん:

中山理事長:馬場さん:

中山理事長:

馬場さん:

中山理事長:

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中山理事長:

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中山理事長:

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中山理事長:

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理 事 長 が 行 く

『インタビューを終えて』 ありそうでなかった学生服のリサイクルショップを創業した馬場さん。子育て中のお母さんの願いをビジネスモデルに昇華させたご苦労がストレートに伝わってきました。これからもお母さん方と一緒にお店を育てていって欲しいと思います。             (中山)

(左から 馬場さん、松原さん、杉原さん)

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「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2012」で最優秀賞を受賞されました「お母さんの家計応援!学生服専門リユースshop さくらya」代表者 馬場加奈子さんに(公財)かがわ産業支援財団中山理事長が最優秀賞を受賞された時の気持ちや、ユニークな学生服のリユースシステムなどについてお聞きしました。

チャレンジコンペ最優秀賞受賞者に当財団理事長がインタビューしました

学生服専門リユースshop さくらyaさん

■最優秀賞を獲得されたお気持ちは今回のチャレンジコンペ最優秀賞受賞、おめでとうございます。ありがとうございます。コンペでお名前を呼ばれた瞬間は、どんなお気持ちでしたか。初めの1字が「お」から始まり、さくらyaの「さ」でなかったので、ああ駄目だと思ったら、「お母さんの家計応援」と発表された次の瞬間、もう涙がじわーっととめどなくあふれ出し、これまでたくさんの人が協力してくれたことや、夜遅くまで残業した思い出などがよみがえり、その苦労のかいがあったと思いました。去年もコンペに参加され惜しくも受賞を逃しましたが、今年再度チャレンジされました。昨年参加させていただき、他の人のお話をお聞きすることで、店の認知度が低い中、なんとか子育て中のお母さん方のためにお役に立てるよう、店の経営のあり方などを見直すことができたことが今回の受賞につながったと思います。

■ユニークなこの事業を始めたきっかけはそもそもこの事業を始めるきっかけを教えてください。まず自分の子供が3人いて、制服を買い直すのに非常に高くついたというのと、仕事をしておりましたから、お下がりをくださいって言えるお母さんが私はいなかったんですね。それでリサイクルショップは多くあるのに、なんで学生服は取り扱っていないんだろうという疑問はずっとありました。昔は近所の子供さんのお下がりとか、お母さんがた同士の付き合いでなんとか間に合わすこともできましたが、最近は近所の付き合いもあまりなくなかなか難しい。制服は学校生活でしか使わず、特に携帯電話とか塾にお金がかかるので、制服代をなんとか節約したいというお母さん方が多いみたいです。また、子供の成長に合わせ小学生で年4回もサイズ変更する人もいたりして、こうしたお母さん方の家計のやりくりに何とかお役に立ちたいという強い思いからこの事業を始めました。

■どのようなリユースシステムですか全国的にも非常にユニークな「さくらya」さんの制服のリユースシステムについてお聞きします。まず仕入れはどのように行っているのですか。割合にして1割ぐらいは、お客さんに日程を合わせて出張して買取ったりしておりますが、ほとんどが持ち込みです。買い取り価格、販売価格の設定は。修理の作業などにどれぐらい要するかによって価格は変わってきますが、だいたい定価の1割から3割です。たまには新品も入ってきます。傷み具合など物にもよりますが、だいたい定価の3~4割の値段で売っております。ちょうど上着を買う値段で体操服の上下から、シャツ、ズボン、スカートまで全部そろえられる値段です。販売するまでのメンテナンスは。売るまでには状態により品物をランク分けし、あと傷み具合を細かくチェックして、毛玉があったら毛玉をとり、体操服は障害者施設などに洗濯をお願いしたり、刺繍が服に施されていれば高齢者の方に刺繍とりをお願いするなど、いろいろメンテナンスにも気を使っております。以前より在庫が増えているようですが。1万点ぐらいはあるでしょうね。そのうち小学生のものが4割ぐらいです。中学生、高校生ともに3割程度、あと運動用具や授業で使う小物類などを少しですが扱っています。

■事業を始めてどんな点に苦労されましたかここに小学校、中学校、高等学校ごとにファイルがあり、それぞれ学校ごとに制服などの情報が整理されておりますが、馬場さんが一から情報収集を行ったものですか。学校ごとに制服や体操服がそれぞれ違い、また年齢、性別によりサイズなども異なることから、とにかく写真撮影したりしてデータを集めることから始めました。しかしこの時は、お店があまり知られていないことから、写真を撮る際にも顔を映さないようにとか怪しい店に疑われたり、とにかく各学校の情報をかき集めるのに苦労しました。こうした一つ一つの情報の蓄積により今の商売が成り立っていると思います。馬場さんのこうした頑張りが子育てをしているお母さん方の共感を得、ビジネスとして軌道に乗ったのですね。そう思います。平成23年1月に私を含め主婦3人でこのお店を立ち上げ、半年続いたらいいねということで始めました。その当時は半年サイクルでこのまま事業を続けていくかどうか悩みましたが、段々にお客さんにも知られるようになり、2年目、3年目と順調に売上も伸び採算ベースに乗るようになり、今では事業計画を作成してさらに事業展開を図っていくほどになりました。これも、子育て中のお母さん方が口コミでお店を宣伝してくれて、情報提供もしていただいているおかげであると思います。

■お店に対する利用者の反応はいかがでしょうか口コミでこのお店を知ったお母さん方も大勢いると思いますが、こうしたお母さん方の「さくらya」に対する反応はいかがですか。毎回始めて来られたお客さんに、何を通じてこのお店を知ったのでしょうかなどお聞きしておりますが、口コミでというほかに学校名をネットで検索したらうちの店のブログがヒットし、お店の存在を知ったという人もいます。学校名を入力したらお店のブログがヒットする何か仕掛けでもあるのですか。試行錯誤して検索かけたらブログがヒットするよう工夫しましたが、新聞やマスコミでお店が取り上げ

られたりしたのも多少影響があると思います。お店の営業日は原則として月・火・木・金曜日の週4日、土日は休みにしておりますが、入学式シーズンなどには土日でも開けるときがあり、ブログでお知らせしております。営業時間が短いことも子育て中のお母さんには理解してくれており、また、こうした制服のリユースシステムはもともと切実に求めていたものと多くのお母さん方から言っていただくなど、地域のニーズとマッチしたビジネスとしてしっかりとした手応えを感じており、たいへんありがたいと考えております。

■今後この事業をどのように展開していくのか今後この事業を展開していくにあたり、課題やその改善策などについてどのように考えていますか。まだまだお店の認知度は低く、また、私立高校が多い坂出・丸亀など西讃地域からの問い合わせが最近増えていますが、地域的にカバーしきれていないなど課題も多くあります。認知度を高めるため、お店の利用者に「さくらyaフレンド」として登録していただき、イベント情報などをメルマガで発信し地域のコミュニティづくりの一助としたいと考えています。「さくらya」さんのようなお店を持ちたいというお母さん方の起業を応援するような形でフランチャイズ(FC)展開していけたら、理想的ですね。はい、香川県でうちに似たような店が4、5店舗あったら、在庫を活用して急に転校することになっても調達できますし、全県域をカバーできるメリットがあり、FC展開について財団の専門家のご意見などをいただきながら進めてまいりたいと考えています。

中山理事長:

馬場さん:中山理事長:

馬場さん:

中山理事長:

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中山理事長:馬場さん:

中山理事長:

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理 事 長 が 行 く

『インタビューを終えて』 ありそうでなかった学生服のリサイクルショップを創業した馬場さん。子育て中のお母さんの願いをビジネスモデルに昇華させたご苦労がストレートに伝わってきました。これからもお母さん方と一緒にお店を育てていって欲しいと思います。             (中山)

(左から 馬場さん、松原さん、杉原さん)

TOP NEWST O P N E W S

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 4

Contents 2013年6月 vol.48 発行(年4回発行)

理事長が行く

チャレンジコンペ最優秀賞受賞者に当財団理事長がインタビューしました学生服専門リユースshop さくらya ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1トップニュース

かがわ健康関連製品開発フォーラム活動から   みえる未来予想図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3特 集平成25年度 香川県の中小企業支援事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5支援事例紹介

•鎌長製衡㈱ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7•㈱ヨコレイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

財団からのお知らせ「かがわ中小企業応援ファンド/かがわ農商工連携ファンド成果事例集」を発刊!! ・・・・・・・ 8かがわ中小企業応援ファンド 平成25年度後期事業募集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9地域需要創造型等起業・創業促進事業(創業補助金)募集中! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10香川県 新技術・新工法展示商談会 in NISSAN 出展企業募集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10「かがわ機能性食品等開発研究会キックオフセミナー」を開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11経営革新等支援機関として認定を受けました ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11「香川発・世界初の希少糖」がいよいよ全国展開へ…!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12アドバイザー紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12かがわ発!元気創出企業

独創的な発想と巧みな技術力で多くの企業の課題を解決し続ける。株式会社セリックス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 213

かがわ健康関連製品開発フォーラム活動からみえる未来予想図

昨年設立された「かがわ健康関連製品開発フォーラム」は、香川県内における付加価値が高い健康関連製品の研究開発に向けてセミナーの開催等を通じて情報を提供するとともに人的ネットワークの構築に取り組んでいます1)。本稿では、筆者が当フォーラムの活動から得た知見を基にして、県内における健康関連製品を福祉機器・器具を中心に紹介するとともに私見を述べます。

かがわ産業情報21 6

日本では老年人口(65歳以上)が近年増加して高齢社会に移行しており、福祉機器産業が注目されています。現在の介護保険制度において、車椅子、特殊寝台等の13品目の福祉機器・用具には介護保険が適用され原則利用者の負担は1割です。したがって、福祉機器・用具分野への参入において保険対象となるレンタル品と購入品を事業の中心とすることが収益を上げる上で有効です2)。しかしながら、福祉機器を利用する高齢者が将来の不安等

から福祉機器への支出を抑えることもあり、福祉機器分野の市場は必ずしも大きくないとも言われています。このような状況で市場を拡大する術はあるのでしょうか?この答の1つとしてユニバーサルデザインが考えられます3)。例えば、TOTO社のウォシュレット。TOTO社は元々医療福祉用の商品であったウォシュレットを一般の消費者用の商品として広めることにより市場拡大に成功しました。このように障がい者、高齢者に便利なものは一般消費者にも便利であるという発想の下に福祉機器をユニバーサルデザイン化することは重要であると考えます。ここ数年、電気製品量販店などでコーヒーの香りが漂うこと

にお気づきの方も多いと思います。香りの源はネスレ社のコーヒーマシン。2009年に発売後、2012年2月までに販売台数80万台を突破しています。特徴はマシンにコーヒーを封入したカプセルをセットするだけで手軽に良質のコーヒーを供給でき、

かつ、マシンが安価である点です。この特徴を可能にしているのは、「本体(マシン)を安価で販売して顧客を確保する一方、消耗品(カプセル)の販売を維持することにより高収益を確保する」ビジネスモデルです。これは、キヤノン社などプリンタメーカーが成功している「プリンタを安価で販売してインクカートリッジ等の消耗品で利益を得る」“消耗品”モデルの応用と言えます。このように、ビジネスモデルの成功例の応用、または新しいビジネスモデルの創出が収益の拡大に繋がると考えます。上述したように福祉機器事

業における収益を考えるとき、ユニバーサルデザイン化による市場の拡大を水平方向の展開とすれば、ビジネスモデルの構築による1製品(事業)当たりの収益の拡大が垂直方向の展開と言えます(図1)。このように福祉機器事業(ビジネス)を3次元的に捉えることによりビジネス全体での収益を考えることを提案します。

福祉機器産業への参入において最も重要なことは事業の継続性です。福祉機器に関する事業が利益を生み出す事業として成立するまでには時間を要します。県内においてスワニーと徳武産業は全国的に有数の福祉機器企業です4)。両社それぞ

れの“顔”と言える商品であるウォーキングバッグとケア(介護等)シューズは商品として利益を生み出すまでに多くの時間を要しています。また、両社に共通している点はアンケート回収率の高さと利用者からの回答内容の充実です。両社ともにこのアンケート回答からニーズを把握して新製品を開発していることは興味深い点です。健康関連製品開発において利用者のニーズを把握にすることは重要です5・6)。両社は効率的にニーズを把握している好例と言えますが、この背景に利用者との良好な信頼関係が構築されていることを忘れてはならないことです。

将来的な健康関連製品として、微小なセンサーやアクチュエータを集積したマイクロマシン(MEMS;M i c r o   e l e c t r o mechan ica l  sys tems)の応用は期待できます。香川大学のマイクロマシン技術は学術会議で数々の受賞を受けるなど高いポテンシャルを有しています7)。さらに、この技術を基にした産学官連携8・9)、医工連携での取り組みは、国際総合展示会nanotech2013において「日刊工業新聞社賞」を受賞するなど、研究水準の高さとともに高く評価されています。MEMS技術を用いた健康関連製品の一例としてウェアラブルセンサーがあります。ウェアラブルセンサーは衣服などに装着したセンサーにより在宅患者、高齢者などの日常的な生体情報(バイタルサイン)、例えば脈拍や血圧などを検出します。図2に示すように、このセンサーを用いたビジネスにはMEMS製造技術だけではなく、周辺技術として電気・電子回路、光学部品、実装技術、さらにインターネット、縫製技術も関係します。このようにマイクロマシン製造企業だけでなく周辺技術を有する多くの企業がマイクロマシンを用いた医療福祉分野に参入することを期待します。

香川県における医療機器産業について簡単に述べます。図3に示すように、近年の香川県内における薬事法の業許可を受けた企業数はほとんど増加していません10)。企業が医療機器分野に参入するためには薬事法において主に製造販売業、製造業、販売業などの許可が必要ですが11)、このことが“参入障壁”となっていると考えられます。今後、香川県における医療機器産業を活性化するためには業許可を受ける企業が増加することが必要です。当フォーラムでは薬事法の理解を進めるために勉強会の開催を予定していますので興味のある方は是非御参加ください。現職に携わってから1年半余りの身でありながら健康関連製

品産業について私見を述べましたが、筆者も未だその正解を得るに至ってはいません。ただ、「苦しんでいる患者さんのために」という気持ち無くして医療福祉機器産業に参入する意義はないと信じております。最後に、本稿が医療・福祉機器産業を考える上で一助となることを願うとともに、日頃当フォーラムにご参加、ご協力いただいている方々に感謝いたします。

1. 福祉機器産業、儲かりますか?

2. 継続は力なり

3. MEMS TO HEALTH

4. 最後に

筆者紹介

平成23年10月1日「かがわ健康関連製品開発地域」地域連携コーディネータ(公益財団法人かがわ産業支援財団)就任、元 日本電信電話㈱フォトニクス研究所主任研究員、香川大学客員教授、博士(工学)、弁理士当フォーラムHPで「会長備忘録」を掲載中。

山 本 知 生

かがわ健康関連製品開発フォーラム 会長(かがわ健康関連製品開発地域 地域連携コーディネーター)山本 知生

図1. 福祉機器ビジネスの収益拡大3Dモデル

徳武産業のケアシューズ“あゆみ”。靴底の高さをオーダーメイド可能(製品例)

nanotech2013「日刊工業新聞社賞」受賞(右が筆者)

スワニーのウォーキングバッグ体を支える押し歩き型かばん(製品例)

図2. 健康関連製品におけるMEMS応用例(ウェアラブルセンサー)

References1) http://www.medfere.com/2) 北川昌彦、かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナー(2012年10月17日)3) 古市努、かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナー(2012年10月17日)4) 三好鋭郎、十河孝男、かがわ健康関連製品開発フォーラム設立記念シンポジウム  (2012年7月26日)5) 片山陽子、かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナー(2012年10月17日)6) 渡邊精四郎、かがわ健康関連製品開発フォーラム第2回セミナー(2012年12月13日)7) 鈴木孝明、かがわ健康関連製品開発フォーラム第3回セミナー(2012年2月13日)8) 香川大学微細加工プラットフォーム、http://www.kagawa-u.ac.jp/nanoplatform/9) 地域産学官共同研究拠点「医工情報領域融合による新産業創出拠点」、  http://www.kagawa-u.ac.jp/ccip/inno/kyoten.html10) 香川県健康福祉部薬務感染症対策課11) 井上毅、かがわ健康関連製品開発フォーラム第2回セミナー(2012年12月13日)

図3. 県内の業許可件数の推移

(件数)

(年度)19

02468

101214161820

20 21 22 23

製造販売業製造業

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K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 4

Contents 2013年6月 vol.48 発行(年4回発行)

理事長が行く

チャレンジコンペ最優秀賞受賞者に当財団理事長がインタビューしました学生服専門リユースshop さくらya ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1トップニュース

かがわ健康関連製品開発フォーラム活動から   みえる未来予想図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3特 集平成25年度 香川県の中小企業支援事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5支援事例紹介

•鎌長製衡㈱ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7•㈱ヨコレイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

財団からのお知らせ「かがわ中小企業応援ファンド/かがわ農商工連携ファンド成果事例集」を発刊!! ・・・・・・・ 8かがわ中小企業応援ファンド 平成25年度後期事業募集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9地域需要創造型等起業・創業促進事業(創業補助金)募集中! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10香川県 新技術・新工法展示商談会 in NISSAN 出展企業募集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10「かがわ機能性食品等開発研究会キックオフセミナー」を開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11経営革新等支援機関として認定を受けました ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11「香川発・世界初の希少糖」がいよいよ全国展開へ…!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12アドバイザー紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12かがわ発!元気創出企業

独創的な発想と巧みな技術力で多くの企業の課題を解決し続ける。株式会社セリックス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

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かがわ健康関連製品開発フォーラム活動からみえる未来予想図

昨年設立された「かがわ健康関連製品開発フォーラム」は、香川県内における付加価値が高い健康関連製品の研究開発に向けてセミナーの開催等を通じて情報を提供するとともに人的ネットワークの構築に取り組んでいます1)。本稿では、筆者が当フォーラムの活動から得た知見を基にして、県内における健康関連製品を福祉機器・器具を中心に紹介するとともに私見を述べます。

かがわ産業情報21 6

日本では老年人口(65歳以上)が近年増加して高齢社会に移行しており、福祉機器産業が注目されています。現在の介護保険制度において、車椅子、特殊寝台等の13品目の福祉機器・用具には介護保険が適用され原則利用者の負担は1割です。したがって、福祉機器・用具分野への参入において保険対象となるレンタル品と購入品を事業の中心とすることが収益を上げる上で有効です2)。しかしながら、福祉機器を利用する高齢者が将来の不安等

から福祉機器への支出を抑えることもあり、福祉機器分野の市場は必ずしも大きくないとも言われています。このような状況で市場を拡大する術はあるのでしょうか?この答の1つとしてユニバーサルデザインが考えられます3)。例えば、TOTO社のウォシュレット。TOTO社は元々医療福祉用の商品であったウォシュレットを一般の消費者用の商品として広めることにより市場拡大に成功しました。このように障がい者、高齢者に便利なものは一般消費者にも便利であるという発想の下に福祉機器をユニバーサルデザイン化することは重要であると考えます。ここ数年、電気製品量販店などでコーヒーの香りが漂うこと

にお気づきの方も多いと思います。香りの源はネスレ社のコーヒーマシン。2009年に発売後、2012年2月までに販売台数80万台を突破しています。特徴はマシンにコーヒーを封入したカプセルをセットするだけで手軽に良質のコーヒーを供給でき、

かつ、マシンが安価である点です。この特徴を可能にしているのは、「本体(マシン)を安価で販売して顧客を確保する一方、消耗品(カプセル)の販売を維持することにより高収益を確保する」ビジネスモデルです。これは、キヤノン社などプリンタメーカーが成功している「プリンタを安価で販売してインクカートリッジ等の消耗品で利益を得る」“消耗品”モデルの応用と言えます。このように、ビジネスモデルの成功例の応用、または新しいビジネスモデルの創出が収益の拡大に繋がると考えます。上述したように福祉機器事

業における収益を考えるとき、ユニバーサルデザイン化による市場の拡大を水平方向の展開とすれば、ビジネスモデルの構築による1製品(事業)当たりの収益の拡大が垂直方向の展開と言えます(図1)。このように福祉機器事業(ビジネス)を3次元的に捉えることによりビジネス全体での収益を考えることを提案します。

福祉機器産業への参入において最も重要なことは事業の継続性です。福祉機器に関する事業が利益を生み出す事業として成立するまでには時間を要します。県内においてスワニーと徳武産業は全国的に有数の福祉機器企業です4)。両社それぞ

れの“顔”と言える商品であるウォーキングバッグとケア(介護等)シューズは商品として利益を生み出すまでに多くの時間を要しています。また、両社に共通している点はアンケート回収率の高さと利用者からの回答内容の充実です。両社ともにこのアンケート回答からニーズを把握して新製品を開発していることは興味深い点です。健康関連製品開発において利用者のニーズを把握にすることは重要です5・6)。両社は効率的にニーズを把握している好例と言えますが、この背景に利用者との良好な信頼関係が構築されていることを忘れてはならないことです。

将来的な健康関連製品として、微小なセンサーやアクチュエータを集積したマイクロマシン(MEMS;M i c r o   e l e c t r o mechan ica l  sys tems)の応用は期待できます。香川大学のマイクロマシン技術は学術会議で数々の受賞を受けるなど高いポテンシャルを有しています7)。さらに、この技術を基にした産学官連携8・9)、医工連携での取り組みは、国際総合展示会nanotech2013において「日刊工業新聞社賞」を受賞するなど、研究水準の高さとともに高く評価されています。MEMS技術を用いた健康関連製品の一例としてウェアラブルセンサーがあります。ウェアラブルセンサーは衣服などに装着したセンサーにより在宅患者、高齢者などの日常的な生体情報(バイタルサイン)、例えば脈拍や血圧などを検出します。図2に示すように、このセンサーを用いたビジネスにはMEMS製造技術だけではなく、周辺技術として電気・電子回路、光学部品、実装技術、さらにインターネット、縫製技術も関係します。このようにマイクロマシン製造企業だけでなく周辺技術を有する多くの企業がマイクロマシンを用いた医療福祉分野に参入することを期待します。

香川県における医療機器産業について簡単に述べます。図3に示すように、近年の香川県内における薬事法の業許可を受けた企業数はほとんど増加していません10)。企業が医療機器分野に参入するためには薬事法において主に製造販売業、製造業、販売業などの許可が必要ですが11)、このことが“参入障壁”となっていると考えられます。今後、香川県における医療機器産業を活性化するためには業許可を受ける企業が増加することが必要です。当フォーラムでは薬事法の理解を進めるために勉強会の開催を予定していますので興味のある方は是非御参加ください。現職に携わってから1年半余りの身でありながら健康関連製

品産業について私見を述べましたが、筆者も未だその正解を得るに至ってはいません。ただ、「苦しんでいる患者さんのために」という気持ち無くして医療福祉機器産業に参入する意義はないと信じております。最後に、本稿が医療・福祉機器産業を考える上で一助となることを願うとともに、日頃当フォーラムにご参加、ご協力いただいている方々に感謝いたします。

1. 福祉機器産業、儲かりますか?

2. 継続は力なり

3. MEMS TO HEALTH

4. 最後に

筆者紹介

平成23年10月1日「かがわ健康関連製品開発地域」地域連携コーディネータ(公益財団法人かがわ産業支援財団)就任、元 日本電信電話㈱フォトニクス研究所主任研究員、香川大学客員教授、博士(工学)、弁理士当フォーラムHPで「会長備忘録」を掲載中。

山 本 知 生

かがわ健康関連製品開発フォーラム 会長(かがわ健康関連製品開発地域 地域連携コーディネーター)山本 知生

図1. 福祉機器ビジネスの収益拡大3Dモデル

徳武産業のケアシューズ“あゆみ”。靴底の高さをオーダーメイド可能(製品例)

nanotech2013「日刊工業新聞社賞」受賞(右が筆者)

スワニーのウォーキングバッグ体を支える押し歩き型かばん(製品例)

図2. 健康関連製品におけるMEMS応用例(ウェアラブルセンサー)

References1) http://www.medfere.com/2) 北川昌彦、かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナー(2012年10月17日)3) 古市努、かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナー(2012年10月17日)4) 三好鋭郎、十河孝男、かがわ健康関連製品開発フォーラム設立記念シンポジウム  (2012年7月26日)5) 片山陽子、かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナー(2012年10月17日)6) 渡邊精四郎、かがわ健康関連製品開発フォーラム第2回セミナー(2012年12月13日)7) 鈴木孝明、かがわ健康関連製品開発フォーラム第3回セミナー(2012年2月13日)8) 香川大学微細加工プラットフォーム、http://www.kagawa-u.ac.jp/nanoplatform/9) 地域産学官共同研究拠点「医工情報領域融合による新産業創出拠点」、  http://www.kagawa-u.ac.jp/ccip/inno/kyoten.html10) 香川県健康福祉部薬務感染症対策課11) 井上毅、かがわ健康関連製品開発フォーラム第2回セミナー(2012年12月13日)

図3. 県内の業許可件数の推移

(件数)

(年度)19

02468

101214161820

20 21 22 23

製造販売業製造業

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FEATURE ARTICLE

事業名 事業内容 25年度事業内容

○企業誘致強化事業○企業立地促進強化事業

特集 平成25年度香川県の中小企業支援事業

希少糖を活用した商品開発を行う企業を育成するため、県内企業による食品開発を支援するとともに、香川大学等の糖質バイオ分野の研究成果を事業化する県内企業の取組みを支援する。

○希少糖食品開発支援補助金 希少糖を使用して食品開発を行う県内企業の取組みに対して必要な経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 100~1,000千円○糖質バイオ活用支援補助金 糖質バイオ分野における研究成果等を活用して製品化に向けた開発を行う県内企業に対して必要な経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 1,000~4,000千円

今後の成長が見込まれる医療や福祉などの健康関連産業の創出を図るため、県内企業の健康関連製品の開発や当該分野への新規参入を促進するための支援を行う。

事業名 事業内容 25年度事業内容

糖質バイオ商品開発支援事業【予算額:13,152(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3352

高松・上海線を活用して本県経済の活性化につなげるため、県内企業の上海地域におけるビジネス展開を支援する。

○上海ビジネスチャンス開拓支援事業○上海ビジネス塾運営事業○上海ビジネスサポートデスク事業○上海ビジネスチャレンジ支援事業 上海地域で行われる国際見本市等に出展する県内中小企業者等に対して、出展経費の一部を補助する。●補 助 率 2/3●補助金額の上限 300千円

上海ビジネス展開支援事業【予算額:19,641(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

知的財産の創造・保護・活用による県内企業の競争力の維持・向上を図るため、特許流通の支援や知的財産に関する情報提供などの各種支援策を実施するとともに、県内企業の海外における事業展開に支障が出ないよう支援を行う。

○商標等の知的財産に関する講習会及びセミナー等の開 催○県内団体の外国における商標出願の経費補助●補 助 率 1/2以内●補助金額の上限 30万円

○外国における本県地名の抜け駆け商標出願に対する異 議申立 など

知的財産推進事業【予算額:9,321(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3350

製造業に係る中小企業者の経営基盤の強化や新分野進出などの積極的な事業展開を促進するため、県内中小企業者が行う設備投資のための事業資金借入金に対する利子補給補助を行う。

○補助対象者: 県内に本社又は事業所を有する中小企業者(製造業)で、設備投資のために1,000万円以上の資金借入を行ったもの○補助対象となる設備投資: 県内における製造業のための工場又は試験研究施設の新築若しくは増改築又は取得並びに機械及び装置の取得○補助率: 資金借入に伴う利子のうち年利1%以下で算定期間内に支払われた額の10/10○補助期間:融資実行日から起算して7年以内○補助金額の上限:200万円/年○交付対象者を決定する期間:平成25年度~27年度

県内中小企業設備投資資金利子補給補助事業【予算額:104,000(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

かがわ健康関連製品開発地域構想推進事業【予算額:21,088(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3352

本県の強みである、ものづくり基盤技術産業と食品産業の振興を図るため、将来の成長が有望な分野における研究開発や新商品開発の支援、展示商談会などを活用した販路開拓・受注拡大の支援、地域産業に必要な人材の育成支援などを行う。

○次世代ものづくり基盤技術産業育成事業○省エネルギー型製品等開発支援事業○エネルギー関連産業育成支援事業○次世代食品産業育成事業○オリーブ商品競争力強化事業○小豆島桶醤油ブランド化支援事業○マーケティング力強化支援事業○次世代有望分野進出支援事業○戦略的展示商談会出展事業○新事業分野開拓者認定商品販路拡大支援事業○地域産業人材創出支援事業

次世代ものづくり産業育成事業【予算額:122,487(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

積極的な事業展開に意欲のある地域の中堅企業を認定し、各産業支援機関と連携して、認定企業が取り組む研究開発、経営改善、営業力強化などの課題解決に対して、集中的な支援を行う。

○地域の中堅企業の中から、公募により事業計画を審査した上で、支援対象企業を認定する。

○認定企業に対し、県と各産業支援機関が連携して、各支援ツールを積極的に活用し、認定を受けた事業計画の実現に向けた集中支援を実施する。●研究開発支援●補 助 率 2/3●補助金額の上限 30,000千円/年●補助期間 最長2年間  

●専門家派遣  ●補 助 率 2/3●補助金額の上限 1,000千円/年●補助期間 最長2年間

地域企業競争力強化推進事業【予算額:64,000(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

「香川ものづくり産業振興計画」に基づき、戦力的な企業誘致活動を実施するほか、企業へのサポート体制を強化し、企業立地の促進を図る。

戦略的企業誘致強化事業【予算額:11,339(千円)】

■企業立地推進課 TEL.087-832-3354

○新規創業支援○経営革新支援○経営安定支援○企業立地支援詳しくは「香川県中小企業者のための融資制度のご案内」参照http://www.pref.kagawa.lg.jp/shoko/shoukou/sesaku/sikin/h25_yuushi.pdf

県信用保証協会の保証制度を活用し、取扱金融機関と協調して融資を行い、県内中小企業者等の事業資金調達の円滑化を図る。

中小企業振興融資【予算額:39,220,000(千円)】

■経営支援課 TEL.087-832-3347

県内に工場、試験研究施設、情報処理関連施設、物流拠点施設等を設置する企業に対して助成金を交付することにより、企業立地を促進する。

希少糖の生産や試験研究を行う施設・設備を設置する企業に対して助成金を交付することにより、県内での希少糖の生産・研究をより一層促進する。

○助成対象: 工場(生産施設)や試験研究施設等の区分に応じて定める投下固定資産額、新規雇用等の要件を満たすもの○助成額: 投下固定資産額等を基礎に算出した額(対象施設の区分により助成額が異なる)※工場、試験研究施設の場合●補 助 率 投下固定資産額の10~15%●10人を超える新規常用雇用に対する助成あり●助成限度額 5億円

○助成対象: 希少糖の工場(生産施設)や試験研究施設であって、投下固定資産額、新規雇用等の要件を満たすもの○助成額: 投下固定資産額等を基礎に算出した額(助成率30%)

香川県企業誘致条例に基づく助成金【予算額:2,082,000(千円)】

■企業立地推進課 TEL.087-832-3354

■産業政策課 TEL.087-832-3352

○医療・福祉機器等開発枠 県内企業による医療機器や福祉機器等の開発に要する経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 100~4,000千円

○医療・福祉情報分野支援枠 かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)の取組みを生かしたIT製品の開発など、県内企業による情報分野における医療・福祉用ソフトウェア等の開発に要する経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 100~1,000千円

香川県商工労働部関係

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FEATURE ARTICLE

事業名 事業内容 25年度事業内容

○企業誘致強化事業○企業立地促進強化事業

特集 平成25年度香川県の中小企業支援事業

希少糖を活用した商品開発を行う企業を育成するため、県内企業による食品開発を支援するとともに、香川大学等の糖質バイオ分野の研究成果を事業化する県内企業の取組みを支援する。

○希少糖食品開発支援補助金 希少糖を使用して食品開発を行う県内企業の取組みに対して必要な経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 100~1,000千円○糖質バイオ活用支援補助金 糖質バイオ分野における研究成果等を活用して製品化に向けた開発を行う県内企業に対して必要な経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 1,000~4,000千円

今後の成長が見込まれる医療や福祉などの健康関連産業の創出を図るため、県内企業の健康関連製品の開発や当該分野への新規参入を促進するための支援を行う。

事業名 事業内容 25年度事業内容

糖質バイオ商品開発支援事業【予算額:13,152(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3352

高松・上海線を活用して本県経済の活性化につなげるため、県内企業の上海地域におけるビジネス展開を支援する。

○上海ビジネスチャンス開拓支援事業○上海ビジネス塾運営事業○上海ビジネスサポートデスク事業○上海ビジネスチャレンジ支援事業 上海地域で行われる国際見本市等に出展する県内中小企業者等に対して、出展経費の一部を補助する。●補 助 率 2/3●補助金額の上限 300千円

上海ビジネス展開支援事業【予算額:19,641(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

知的財産の創造・保護・活用による県内企業の競争力の維持・向上を図るため、特許流通の支援や知的財産に関する情報提供などの各種支援策を実施するとともに、県内企業の海外における事業展開に支障が出ないよう支援を行う。

○商標等の知的財産に関する講習会及びセミナー等の開 催○県内団体の外国における商標出願の経費補助●補 助 率 1/2以内●補助金額の上限 30万円

○外国における本県地名の抜け駆け商標出願に対する異 議申立 など

知的財産推進事業【予算額:9,321(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3350

製造業に係る中小企業者の経営基盤の強化や新分野進出などの積極的な事業展開を促進するため、県内中小企業者が行う設備投資のための事業資金借入金に対する利子補給補助を行う。

○補助対象者: 県内に本社又は事業所を有する中小企業者(製造業)で、設備投資のために1,000万円以上の資金借入を行ったもの○補助対象となる設備投資: 県内における製造業のための工場又は試験研究施設の新築若しくは増改築又は取得並びに機械及び装置の取得○補助率: 資金借入に伴う利子のうち年利1%以下で算定期間内に支払われた額の10/10○補助期間:融資実行日から起算して7年以内○補助金額の上限:200万円/年○交付対象者を決定する期間:平成25年度~27年度

県内中小企業設備投資資金利子補給補助事業【予算額:104,000(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

かがわ健康関連製品開発地域構想推進事業【予算額:21,088(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3352

本県の強みである、ものづくり基盤技術産業と食品産業の振興を図るため、将来の成長が有望な分野における研究開発や新商品開発の支援、展示商談会などを活用した販路開拓・受注拡大の支援、地域産業に必要な人材の育成支援などを行う。

○次世代ものづくり基盤技術産業育成事業○省エネルギー型製品等開発支援事業○エネルギー関連産業育成支援事業○次世代食品産業育成事業○オリーブ商品競争力強化事業○小豆島桶醤油ブランド化支援事業○マーケティング力強化支援事業○次世代有望分野進出支援事業○戦略的展示商談会出展事業○新事業分野開拓者認定商品販路拡大支援事業○地域産業人材創出支援事業

次世代ものづくり産業育成事業【予算額:122,487(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

積極的な事業展開に意欲のある地域の中堅企業を認定し、各産業支援機関と連携して、認定企業が取り組む研究開発、経営改善、営業力強化などの課題解決に対して、集中的な支援を行う。

○地域の中堅企業の中から、公募により事業計画を審査した上で、支援対象企業を認定する。

○認定企業に対し、県と各産業支援機関が連携して、各支援ツールを積極的に活用し、認定を受けた事業計画の実現に向けた集中支援を実施する。●研究開発支援●補 助 率 2/3●補助金額の上限 30,000千円/年●補助期間 最長2年間  

●専門家派遣  ●補 助 率 2/3●補助金額の上限 1,000千円/年●補助期間 最長2年間

地域企業競争力強化推進事業【予算額:64,000(千円)】

■産業政策課 TEL.087-832-3348

「香川ものづくり産業振興計画」に基づき、戦力的な企業誘致活動を実施するほか、企業へのサポート体制を強化し、企業立地の促進を図る。

戦略的企業誘致強化事業【予算額:11,339(千円)】

■企業立地推進課 TEL.087-832-3354

○新規創業支援○経営革新支援○経営安定支援○企業立地支援詳しくは「香川県中小企業者のための融資制度のご案内」参照http://www.pref.kagawa.lg.jp/shoko/shoukou/sesaku/sikin/h25_yuushi.pdf

県信用保証協会の保証制度を活用し、取扱金融機関と協調して融資を行い、県内中小企業者等の事業資金調達の円滑化を図る。

中小企業振興融資【予算額:39,220,000(千円)】

■経営支援課 TEL.087-832-3347

県内に工場、試験研究施設、情報処理関連施設、物流拠点施設等を設置する企業に対して助成金を交付することにより、企業立地を促進する。

希少糖の生産や試験研究を行う施設・設備を設置する企業に対して助成金を交付することにより、県内での希少糖の生産・研究をより一層促進する。

○助成対象: 工場(生産施設)や試験研究施設等の区分に応じて定める投下固定資産額、新規雇用等の要件を満たすもの○助成額: 投下固定資産額等を基礎に算出した額(対象施設の区分により助成額が異なる)※工場、試験研究施設の場合●補 助 率 投下固定資産額の10~15%●10人を超える新規常用雇用に対する助成あり●助成限度額 5億円

○助成対象: 希少糖の工場(生産施設)や試験研究施設であって、投下固定資産額、新規雇用等の要件を満たすもの○助成額: 投下固定資産額等を基礎に算出した額(助成率30%)

香川県企業誘致条例に基づく助成金【予算額:2,082,000(千円)】

■企業立地推進課 TEL.087-832-3354

■産業政策課 TEL.087-832-3352

○医療・福祉機器等開発枠 県内企業による医療機器や福祉機器等の開発に要する経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 100~4,000千円

○医療・福祉情報分野支援枠 かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)の取組みを生かしたIT製品の開発など、県内企業による情報分野における医療・福祉用ソフトウェア等の開発に要する経費を助成する。●助 成 率 2/3●助成金額 100~1,000千円

香川県商工労働部関係

SU P PORT E XAMP L E

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支援事例紹介

かがわ中小企業応援ファンド(ものづくり基盤技術産業総合支援事業)

かがわ中小企業応援ファンド(食品産業総合支援事業)

鎌長製衡㈱(高松市)

車両の重心位置推定理論の開発及び論理搭載指示計(トラックスケール用)の開発

近年、海上コンテナ輸送トレーラーの横転事故が相次いで発生している。これはコンテナの「偏荷重」や「高重心」が原因と考えられるが、海外からの輸入コンテナは規約により運送業者が勝手に開封できないことになっており、積荷の偏りなどを把握することが難しい。そこで産業用はかりメーカー鎌長製衡㈱は、中小企業応

援ファンドによる助成制度を活用し、貨物の偏りを、コンテナを開けずに三次元(左右、前後、高さ)で把握することができるトラックスケール「satrs(サトルス)」を開発した。

サトルスはトラックスケールに載るだけで、通常の計量時間にわずか3~5秒追加することで重心位置を測定し、運転者に知らせることができる。前後左右の偏荷重は、荷重を検知するデジタルロードセルと位置センサの組み合わせで計測する。また、高さ方向は、平らなトラックスケール上を徐行してきた車輌を、スケール上に設置した「傾斜台」に乗り上げさせて停車させると、

車体が上向きにやや傾き、重心が後方に移動するが、その際の重量と平面上で測定した重量から測定する仕組みとなっている。開発には(財)横浜港湾貨物計量協会と共同で取り組み、大黒ふ頭と本牧ふ頭の計量所に一台ずつ導入して実証実験を行い、ド

ライバーからも高評価を得ている。同社ではより安全・安心なコンテナ輸送を実現するため、今後、全国の主要港湾等への導入を目指している。

テ ー マ

背景・目的

事業内容

コンテナの偏加重による横転事故 横浜港で試験設置

高さ方向の偏荷重

テ ー マ

背景・目的

事業内容

㈱ヨコレイ

県産の未利用小魚を活用した高カルシウム加工食品の開発

かつて小魚は日本人にとって重要なカルシウム源であったが、最近は小骨が多いことなどから敬遠され、食卓に上る機会も減っている。瀬戸内海においても底引き網漁でアブライワシ

やテンジクダイなど、栄養価の高い小魚が豊富に獲れるにもかかわらず、ほとんど出荷されてこなかった。冷凍調理食品製造業㈱ヨコレイは、こうした小

魚を骨まで食べられるフライとして売り出そうと、中小企業応援ファンドを活用して商品開発に取組んだ。

これまで利用されてこなかった小魚を、硬い骨もサクサクとした食感で食べられるように、フライ調理における衣の組成や油の温度・時間について研究し、食感向上やカロリー抑制のための測定試験などを重ねた。さらに付加価値を高めるため香川短期大学に協力を依頼し、学生からのアンケートに基づくレシピの開発やパンフレットの作成など

に取組んだ。今後、カルシウムを豊富に含む健康食品として全国に向けて売り込むとともに、新たな地産地消食品として学校給食などへの導入

も目指している。

カタクチイワシのフライ テンジクダイのから揚げ マメアジのから揚げ

香川短期大学と協力して試食会を開催(H25.3.19)

香川短期大学とパンフレットを作成

前後左右方向の偏荷重測定

SU P PORT E XAMP L E

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支援事例紹介

かがわ中小企業応援ファンド(ものづくり基盤技術産業総合支援事業)

かがわ中小企業応援ファンド(食品産業総合支援事業)

鎌長製衡㈱(高松市)

車両の重心位置推定理論の開発及び論理搭載指示計(トラックスケール用)の開発

近年、海上コンテナ輸送トレーラーの横転事故が相次いで発生している。これはコンテナの「偏荷重」や「高重心」が原因と考えられるが、海外からの輸入コンテナは規約により運送業者が勝手に開封できないことになっており、積荷の偏りなどを把握することが難しい。そこで産業用はかりメーカー鎌長製衡㈱は、中小企業応

援ファンドによる助成制度を活用し、貨物の偏りを、コンテナを開けずに三次元(左右、前後、高さ)で把握することができるトラックスケール「satrs(サトルス)」を開発した。

サトルスはトラックスケールに載るだけで、通常の計量時間にわずか3~5秒追加することで重心位置を測定し、運転者に知らせることができる。前後左右の偏荷重は、荷重を検知するデジタルロードセルと位置センサの組み合わせで計測する。また、高さ方向は、平らなトラックスケール上を徐行してきた車輌を、スケール上に設置した「傾斜台」に乗り上げさせて停車させると、

車体が上向きにやや傾き、重心が後方に移動するが、その際の重量と平面上で測定した重量から測定する仕組みとなっている。開発には(財)横浜港湾貨物計量協会と共同で取り組み、大黒ふ頭と本牧ふ頭の計量所に一台ずつ導入して実証実験を行い、ド

ライバーからも高評価を得ている。同社ではより安全・安心なコンテナ輸送を実現するため、今後、全国の主要港湾等への導入を目指している。

テ ー マ

背景・目的

事業内容

コンテナの偏加重による横転事故 横浜港で試験設置

高さ方向の偏荷重

テ ー マ

背景・目的

事業内容

㈱ヨコレイ

県産の未利用小魚を活用した高カルシウム加工食品の開発

かつて小魚は日本人にとって重要なカルシウム源であったが、最近は小骨が多いことなどから敬遠され、食卓に上る機会も減っている。瀬戸内海においても底引き網漁でアブライワシ

やテンジクダイなど、栄養価の高い小魚が豊富に獲れるにもかかわらず、ほとんど出荷されてこなかった。冷凍調理食品製造業㈱ヨコレイは、こうした小

魚を骨まで食べられるフライとして売り出そうと、中小企業応援ファンドを活用して商品開発に取組んだ。

これまで利用されてこなかった小魚を、硬い骨もサクサクとした食感で食べられるように、フライ調理における衣の組成や油の温度・時間について研究し、食感向上やカロリー抑制のための測定試験などを重ねた。さらに付加価値を高めるため香川短期大学に協力を依頼し、学生からのアンケートに基づくレシピの開発やパンフレットの作成など

に取組んだ。今後、カルシウムを豊富に含む健康食品として全国に向けて売り込むとともに、新たな地産地消食品として学校給食などへの導入

も目指している。

カタクチイワシのフライ テンジクダイのから揚げ マメアジのから揚げ

香川短期大学と協力して試食会を開催(H25.3.19)

香川短期大学とパンフレットを作成

前後左右方向の偏荷重測定

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 8

「かがわ中小企業応援ファンド/かがわ農商工連携ファンド成果事例集」を発刊!!~新商品や新技術の開発に成功した優良事例31を紹介~

公益財団法人かがわ産業支援財団 ファンド事業推進課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9903 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

●希少糖含有異性化糖を用いた新スイーツの開発●廃棄うどんを原料としたバイオエタノール生産技術の開発●軽量省エネ耐震乾式本葺瓦の開発●小豆島産オリーブの搾りカスを活用した小豆島オリーブ牛のブランド化など31事例を掲載

掲載している事業の一例

財団では平成19年に(独)中小企業基盤整備機構や県と連携して、『かがわ中小企業応援ファンド』を造成し、その運用益で県内中小企業が行う研究開発や販路開拓、人材育成、生産性の向上などの様々な取り組みを支援してきました。また、平成21年には同機構や地元金融機関などの協力を得て、『かがわ農商工連携ファンド』を造成し、農林漁業者と中小企業者

が互いの経営資源を生かして、連携協力して行う新商品や新サービスの開発を支援しています。いずれにおいても、これまで支援した事業の中には既に実用化や商品化に成功して、地域経済の活性化に寄与しているものも出て

きており、今回、この中から特に優れた成果をあげた事例をとりまとめた『ファンド事業成果事例集』を発刊しました。本書では両ファンドによる助成事業の中から優良事例31事例を選出して、事業概要のほか、苦労話や制度をいかに有効活用した

か、また今後目指している展開や目標などについても、関係者に直接インタビューして紹介しています。掲載事例は、食品、化学、機械など幅広い分野に渡りますが、専門的な内容も写真やイラストなどを豊富に用いて、一般の方にも読

みやすいものとなるよう心がけており、これから新分野への進出や、新商品の開発などを検討中の企業にとって、身近な成功事例として参考にしていただければと考えています。財団では今回3000部を作成し、県内の商工会・商工会議所、金融機関、行政、大学など関係機関に配布した他、今後ファンドによ

る助成を利用したいと考えている企業等にも配布して、制度をPRし、ファンドの有効活用につなげたいと考えています。中小企業応援ファンドの造成期間は平成29年まで、農商工連携ファンドは平成31年までの予定ですが、これからもこうした事例集

を随時発行して、かがわの中小企業が開発した優れた商品や技術を広く紹介していきたいと考えています。なお、本書は財団のホームページからもダウンロードできますので、是非ご覧ください。

財団ホームページ(http://www.kagawa-isf.jp/)にPDFで掲載

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 10K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 219

貴社の製品開発や販路開拓を応援します!!かがわ中小企業応援ファンド 平成25年度後期事業募集

地域需要創造型等起業・創業促進事業(創業補助金)募集中!地域での起業や後継者の新分野への挑戦を応援します

公益財団法人かがわ産業支援財団 企業支援課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-840-0391 FAX.087-869-3710

公益財団法人かがわ産業支援財団 地域共同研究部〒761-0301 高松市林町2217-43 RISTかがわ TEL.087-869-3440 FAX.087-869-3441

お問い合わせ先

財団では、平成19年に造成した「かがわ中小企業応援ファンド」を活用して、中小企業者等の研究開発や販路開拓などを支援しており、この度、平成25年度助成対象事業について後期募集を行います。今回は、新分野進出のための商品開発や、県外で開催される見本市への出展事業が対象となっており、応募のあった中から、新規

性や市場性、実現可能性などを審査して、採択された事業について、かかった経費の一部を助成します。皆様の新しい事業展開に是非ご活用ください。

「認定支援機関」(金融機関等)が計画策定~実行をサポートします。認定支援機関たる金融機関または金融機関と連携した認定支援機関に、事業計画の実効性等が確認されている必要があります。○『認定支援機関』とは地域の金融機関や公的な支援機関、税理士、中小企業診断士など国の認定を受けた機関で、「ちいさな企業」の『身近な相談窓口』です。

○『事業計画の策定』の支援と、それぞれの機関の『専門的アドバイス』が受けられます。 認定支援機関一覧▶http://www.shikoku.meti.go.jp/soshiki/skh_b5/1_sesaku/130426/130426.pdf

起業・創業に必要な官公庁への申請書類作成等に係る経費、店舗等借入費、設備費、原材料費、人件費、知的財産権等関連経費、謝金、旅費、委託費マーケティング調査費、広報費、謝金、旅費、委託費

【創業事業費】

【販路開拓費】

新分野チャレンジ支援事業

県内中小企業者等が取り組む新分野進出のための商品・研究開発や、市場性を見極めるための試作品作成、付加価値の高い新製品開発のための実証試験、新事業の可能性評価等に必要な経費を助成します。

【募集メニュー】

●研究開発費●販路開拓費●謝 金●旅 費

県内に事業所を有する中小企業者又は中小企業団体助 成 対 象 者

50万円以上100万円以下助 成 額

4/5以内 助 成 率

5件程度採択予定件数

平成25年6月17日㈪~平成25年7月31日㈬必着募 集 期 間

地域共同研究部 TEL 087-869-3440申 込 先

助成対象経費 原材料費、機械装置・工具器具費、産業財産権取得費、委託費広告宣伝費、国内見本市出展費、委託費技術指導謝金、専門家謝金専門家旅費、職員旅費(10万円を限度、国内旅費に限る)※委託費は、助成対象経費の50%未満とする。

第二回募集期間平成25年5月22日(水)~6月28日(金)【1次締切】 6月7日(金) 【2次締切】 6月28日(金) ※当日消印有効

15件程度採択予定件数

平成25年6月17日㈪~平成25年8月9日㈮必着募 集 期 間

企業振興部企業支援課 TEL 087-840-0391申 込 先

地域企業国内販路開拓支援事業(県外見本市出展支援)

自社で開発した新製品、新サービス、新技術等を見本市等へ出展し、大都市圏進出や全国展開を目指す中小企業者等に対し、当該見本市等の基本小間料を支援します。

県内に事業所を有する中小企業者又は中小企業団体助 成 対 象 者

支 援 内 容 ●基本小間の借上料(1小間に限る。基本小間の借上料に小間設営費が含まれる場合は、その経費を含む。)

※ 商品輸送費等、上記以外の出展経費については、支援対象者の負担です。

【第二創業】既に事業を営んでいる中小企業・小規模事業者において後継者が先代から事業を引き継いだ場合などに業態転換や新事業・新分野に進出するもの

●補助上限額:500万円●補助率:2/3

【海外需要獲得型起業・創業】

海外市場の獲得を念頭とした事業を、日本国内において興すもの

●補助上限額:700万円●補助率:2/3

【地域需要創造型起業・創業】

地域の需要や雇用を支える事業を興すもの

●補助上限額:200万円●補助率:2/3

香川県と(公財)かがわ産業支援財団では、県内企業の新たなビジネスパートナーの開拓を図るため、日産自動車㈱の協力を得て、下記のとおり展示商談会を開催いたします。自社の優れた技術・工法を売り込む絶好の機会であり、新規取引先を獲得するチャンス

でもありますので、積極的な御参加をお待ちしております。

開催概要

募集企業募集分野

出展費用

申込方法

申込締切そ の 他

平成25年10月30日(水)~31日(木)日産自動車㈱テクニカルセンター(神奈川県厚木市岡津古久560-2)香川県、(公財)かがわ産業支援財団日産自動車㈱及び関連会社の開発設計、生産管理、資材購買等の担当者1000名

30社程度(県内に本社、事業所を有する企業)自動車に関する新技術・新工法の具体的提案(金型・治工具、成型、電気・電子機器、システム・ソフトウェア、材料・資材、設備 等)●コンセプト「原価低減」「軽量化」「生産性向上」「品質向上」「安全/環境対策」等

1社あたり2万円(パネル・パンフレット等作成費用として)※交通費、運搬費等は出展企業の御負担となります。

「申込書」「提案書」を下記申込先へEメール又はFAXでお送り下さい。様式ダウンロード▼http://www.pref.kagawa.lg.jp/kgwpub/pub/cms/detail.php?id=17204平成25年6月14日(金)日産自動車㈱が提案書に基づき事前検討を行い、出展企業の調整をさせていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。

香川県 新技術・新工法展示商談会 in出 展企業募集

⑴⑵⑶⑷⑸

開 催 日会 場主 催来場予定者来場者目標数

公益財団法人かがわ産業支援財団 企画情報課 創業補助金担当〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9901 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

公益財団法人かがわ産業支援財団 企業振興部 取引支援課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9904 FAX.087-869-3710 E-mail:[email protected]

お問い合わせ先

新たな需要や雇用の創出を図る起業・創業や第二創業を行う者に対して、その創業等に要する経費の一部を補助します。

補助対象経費事業採択後に改めて具体的な対象を確認します

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貴社の製品開発や販路開拓を応援します!!かがわ中小企業応援ファンド 平成25年度後期事業募集

地域需要創造型等起業・創業促進事業(創業補助金)募集中!地域での起業や後継者の新分野への挑戦を応援します

公益財団法人かがわ産業支援財団 企業支援課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-840-0391 FAX.087-869-3710

公益財団法人かがわ産業支援財団 地域共同研究部〒761-0301 高松市林町2217-43 RISTかがわ TEL.087-869-3440 FAX.087-869-3441

お問い合わせ先

財団では、平成19年に造成した「かがわ中小企業応援ファンド」を活用して、中小企業者等の研究開発や販路開拓などを支援しており、この度、平成25年度助成対象事業について後期募集を行います。今回は、新分野進出のための商品開発や、県外で開催される見本市への出展事業が対象となっており、応募のあった中から、新規

性や市場性、実現可能性などを審査して、採択された事業について、かかった経費の一部を助成します。皆様の新しい事業展開に是非ご活用ください。

「認定支援機関」(金融機関等)が計画策定~実行をサポートします。認定支援機関たる金融機関または金融機関と連携した認定支援機関に、事業計画の実効性等が確認されている必要があります。○『認定支援機関』とは地域の金融機関や公的な支援機関、税理士、中小企業診断士など国の認定を受けた機関で、「ちいさな企業」の『身近な相談窓口』です。

○『事業計画の策定』の支援と、それぞれの機関の『専門的アドバイス』が受けられます。 認定支援機関一覧▶http://www.shikoku.meti.go.jp/soshiki/skh_b5/1_sesaku/130426/130426.pdf

起業・創業に必要な官公庁への申請書類作成等に係る経費、店舗等借入費、設備費、原材料費、人件費、知的財産権等関連経費、謝金、旅費、委託費マーケティング調査費、広報費、謝金、旅費、委託費

【創業事業費】

【販路開拓費】

新分野チャレンジ支援事業

県内中小企業者等が取り組む新分野進出のための商品・研究開発や、市場性を見極めるための試作品作成、付加価値の高い新製品開発のための実証試験、新事業の可能性評価等に必要な経費を助成します。

【募集メニュー】

●研究開発費●販路開拓費●謝 金●旅 費

県内に事業所を有する中小企業者又は中小企業団体助 成 対 象 者

50万円以上100万円以下助 成 額

4/5以内 助 成 率

5件程度採択予定件数

平成25年6月17日㈪~平成25年7月31日㈬必着募 集 期 間

地域共同研究部 TEL 087-869-3440申 込 先

助成対象経費 原材料費、機械装置・工具器具費、産業財産権取得費、委託費広告宣伝費、国内見本市出展費、委託費技術指導謝金、専門家謝金専門家旅費、職員旅費(10万円を限度、国内旅費に限る)※委託費は、助成対象経費の50%未満とする。

第二回募集期間平成25年5月22日(水)~6月28日(金)【1次締切】 6月7日(金) 【2次締切】 6月28日(金) ※当日消印有効

15件程度採択予定件数

平成25年6月17日㈪~平成25年8月9日㈮必着募 集 期 間

企業振興部企業支援課 TEL 087-840-0391申 込 先

地域企業国内販路開拓支援事業(県外見本市出展支援)

自社で開発した新製品、新サービス、新技術等を見本市等へ出展し、大都市圏進出や全国展開を目指す中小企業者等に対し、当該見本市等の基本小間料を支援します。

県内に事業所を有する中小企業者又は中小企業団体助 成 対 象 者

支 援 内 容 ●基本小間の借上料(1小間に限る。基本小間の借上料に小間設営費が含まれる場合は、その経費を含む。)

※ 商品輸送費等、上記以外の出展経費については、支援対象者の負担です。

【第二創業】既に事業を営んでいる中小企業・小規模事業者において後継者が先代から事業を引き継いだ場合などに業態転換や新事業・新分野に進出するもの

●補助上限額:500万円●補助率:2/3

【海外需要獲得型起業・創業】

海外市場の獲得を念頭とした事業を、日本国内において興すもの

●補助上限額:700万円●補助率:2/3

【地域需要創造型起業・創業】

地域の需要や雇用を支える事業を興すもの

●補助上限額:200万円●補助率:2/3

香川県と(公財)かがわ産業支援財団では、県内企業の新たなビジネスパートナーの開拓を図るため、日産自動車㈱の協力を得て、下記のとおり展示商談会を開催いたします。自社の優れた技術・工法を売り込む絶好の機会であり、新規取引先を獲得するチャンス

でもありますので、積極的な御参加をお待ちしております。

開催概要

募集企業募集分野

出展費用

申込方法

申込締切そ の 他

平成25年10月30日(水)~31日(木)日産自動車㈱テクニカルセンター(神奈川県厚木市岡津古久560-2)香川県、(公財)かがわ産業支援財団日産自動車㈱及び関連会社の開発設計、生産管理、資材購買等の担当者1000名

30社程度(県内に本社、事業所を有する企業)自動車に関する新技術・新工法の具体的提案(金型・治工具、成型、電気・電子機器、システム・ソフトウェア、材料・資材、設備 等)●コンセプト「原価低減」「軽量化」「生産性向上」「品質向上」「安全/環境対策」等

1社あたり2万円(パネル・パンフレット等作成費用として)※交通費、運搬費等は出展企業の御負担となります。

「申込書」「提案書」を下記申込先へEメール又はFAXでお送り下さい。様式ダウンロード▼http://www.pref.kagawa.lg.jp/kgwpub/pub/cms/detail.php?id=17204平成25年6月14日(金)日産自動車㈱が提案書に基づき事前検討を行い、出展企業の調整をさせていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。

香川県 新技術・新工法展示商談会 in出 展企業募集

⑴⑵⑶⑷⑸

開 催 日会 場主 催来場予定者来場者目標数

公益財団法人かがわ産業支援財団 企画情報課 創業補助金担当〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9901 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

公益財団法人かがわ産業支援財団 企業振興部 取引支援課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9904 FAX.087-869-3710 E-mail:[email protected]

お問い合わせ先

新たな需要や雇用の創出を図る起業・創業や第二創業を行う者に対して、その創業等に要する経費の一部を補助します。

補助対象経費事業採択後に改めて具体的な対象を確認します

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「香川発・世界初の希少糖」がいよいよ全国展開へ…!!

希少糖D-プシコース、希少糖含有シロップ(商品名:レアシュガースウィート)…皆さんも既にご存じかと思います。いよいよ希少糖含有シロップの生産工場であるサヌキ松谷株式会社(宇多津町)が7月19日(金)に竣工式を迎えます。年間1万2千トンの生産能力を持つこの工場から、希少糖含有シロップが日本全国へ向けて販売されることになります。

希少糖に関連した県内の動きとしては、希少糖含有シロップを用いた新商品の発売が拡大し、現在、スイーツを中心に50社、150種を越える商品が開発、販売されています。昨年度末に始まった、シロップの家庭向け販売も順調で、高松三越、コープ、栗林庵などで取り扱っています。今春からは「こだわり麺や」において、うどんのかけ出汁にも、シロップが使用されています。うどん県人のSoul Foodにも希少糖が使用されたことは、県民の皆さんへ希少糖が着実に浸透している証しであり、嬉しく感じています。県外企業における商品化事例は、ヤマザキのランチパック「つぶあん&ホイップ」など、数種類に留まっていますが、サヌキ松谷㈱の本格稼働により加速度的に商品開発が進むことを期待しています。

また希少糖含有シロップを用いた商品の製造業者などを会員とした一般社団法人希少糖普及協会が昨年11月27日に設立されました。本協会は希少糖に関連する情報の収集、研究成果の普及・利用の促進、相互啓発や教育研修活動を目的しています。

香川県では今年度から、世界的に求心力のある希少糖の「知の拠点」の形成、産学官一体となった「希少糖産業」の創出、世界に通じる「香川の希少糖」ブランドの確立を目標とした「かがわ希少糖ホワイトバレー」プロジェクト事業がスタートしています。かがわ産業支援財団でも、これまでに希少糖の愛称である「さぬき新糖」の商標登録や、利用促進、高松三越での催事やタウン誌を

活用したPRなどを行い、県民の皆さんの希少糖への認知度の向上と拡大に努めて参りました。今後も香川県や希少糖普及協会と強力なタッグを組み、希少糖と希少糖含有シロップの普及と事業化を図ってまいります。 本年度は「香川発・世界初の希少糖」のターニングポイントになると思います。うどんに続く香川のSoul Foodとして希少糖が認知されるよう、また「香川の希少糖」が全国ブランドへ、更に世界ブランドへと育つこと目指して、希少糖の普及に邁進してまいります。 県民の皆さんのご協力をお願いいたします。

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 健康産業プロジェクトチーム〒761-0301 高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303

お問い合わせ先

公益財団法人かがわ産業支援財団 地域共同研究部〒761-0301 高松市林町2217-43 RISTかがわ1F TEL.087-869-3440 FAX.087-869-3441

お問い合わせ先

サヌキ松谷㈱完成予想図

商標「さぬき新糖」(D-プシコースの愛称)

家庭向け用「レアシュガースウィート」

希少糖含有シロップを用いたスイーツなど

高松三越お中元ギフトコーナー(昨年7月)

アドバイザー紹介

野生須 香(元 ㈱香川銀行)

長年、金融機関に勤務した経験を生かし、起業される方から喜ばれるよう、親身に起業の相談に乗り、実現可能性の高い創業計画書作成のお手伝いをします。

専門相談員

● 企業支援課 TEL.087-840-0391

発注開拓コーディネーター

● 取引支援課 TEL.087-868-9904

コーディネーター

● ファンド事業推進課 TEL.087-868-9902

小松 正和(元 丸紅㈱)

学生時代及び民間企業で培いました人脈を生かし、より幅広い分野において世界的な展開も視野に入れ、且つ香川県下の企業様の目線にあった肌理の細かい情報の収集・あっせん業務を実践したいと考えています。(香川県東京事務所駐在)

原 卓雄(元 香川県産業技術センター)

地域企業の方 と々長年接触してきた経験を活かして、研究開発・技術課題の解決などのご支援ができればと考えています。

「かがわ機能性食品等開発研究会キックオフセミナー」を開催近年、人々の健康志向の高まりを背景に、食品等に対するニーズも多様化しており、生理機能に着目した食品や化粧品(以下「機

能性食品等」という。)への期待が高まっています。本県の食料品製造業界及び化粧品製造業界においても、今後、他産地との競争に打ち勝ち、活性化していくためには、より差別化

が図られ、付加価値の高い商品開発が重要であることから、産学官が連携して機能性食品等の開発に資する事業を実施することを目的として、「かがわ機能性食品等開発研究会(仮称)」を設立することとなりました。このたび、本研究会の設立総会及びキックオフセミナーを次のとおり開催します。

開催日時開催場所

参加予定者

内  容

平成25年7月5日(金) 13:30~16:00サンポートホール高松61会議室(高松シンボルタワー・ホール棟6階)機能性食品等の開発に関心のある企業及び研究会の運営に関して必要な助言・指導をしていただく試験研究機関・専門家等の参加を予定しています。【設立総会】 かがわ機能性食品等開発研究会規約(案)及び事業計画(案)を審議するとともに、会長等の役員を選出します。【キックオフセミナー】●講  演  「産学官連携による新規な機能性食品因子研究の最新の動向」

  愛知学院大学心身科学部  学部長・教授 大澤 俊彦 氏

●事例発表 県内企業による機能性に着目した新製品の開発について事例を発表していただきます。

 ①「カルシウムの豊富な乳製品『ミルクの力』の商品開発」

  香川短期大学  名誉教授 井上 貢 氏

 ②「小麦ポリフェノールに着目した小麦粉製品『ぎゅっとポリフェ』の開発」

  吉原食糧株式会社  代表取締役 吉原 良一 氏

公益財団法人かがわ産業支援財団 企業振興部 企業支援課〒761-0301 高松市林町2217-15 香川産業頭脳化センタービル2F TEL.087-840-0391 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

(公財)かがわ産業支援財団は、平成25年3月21日、「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律第17条第1項」に基づき、経営革新等認定支援機関として認定を受けました。

経営革新等支援機関として認定を受けました

●近年、中小企業を巡る経営課題が多様化・複雑化する中、中小企業支援を行う支援事業の担い手の多様化・活性化を図るため、中小企業に対して専門性の高い支援事業を行える機関を経営革新等支援機関として国が認定する制度が昨年8 月に創設されました。

●認定制度は、税務、金融及び企業財務に関する専門的知識や中小企業支援に係る実務経験が一定レベル以上の個人、法人、中小企業支援機関等を、経営革新等支援機関として認定することにより、中小企業に対して専門性の高い支援を行うための体制を整備するものです。

●当財団は、経営革新等認定支援機関として国から認定を受けましたことにより、国の「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」の申請にあたり、事業計画の作成支援やその実効性を確認する業務などを行っておりますが、今後とも、中小企業の経営の分析や経営計画の策定などを通して、地域の支援ネットワークの中核を担うものとして、各支援機関との連携強化を図りながら県内企業に対して専門性の高い支援事業の実施に努めてまいります。

●新事業展開や経営革新等企業経営における課題解決のため、お気軽にご相談ください。

(参考) 経営革新等支援機関認定制度については、中小企業庁HPも御参照ください。▶http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kakushin/nintei/index.htm香川県内の認定機関▶http://www.shikoku.meti.go.jp/soshiki/skh_b5/1_sesaku/130321/130321.pdf

ミルクの力

ぎゅっとポリフェ

の う す

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 12K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 2111

「香川発・世界初の希少糖」がいよいよ全国展開へ…!!

希少糖D-プシコース、希少糖含有シロップ(商品名:レアシュガースウィート)…皆さんも既にご存じかと思います。いよいよ希少糖含有シロップの生産工場であるサヌキ松谷株式会社(宇多津町)が7月19日(金)に竣工式を迎えます。年間1万2千トンの生産能力を持つこの工場から、希少糖含有シロップが日本全国へ向けて販売されることになります。

希少糖に関連した県内の動きとしては、希少糖含有シロップを用いた新商品の発売が拡大し、現在、スイーツを中心に50社、150種を越える商品が開発、販売されています。昨年度末に始まった、シロップの家庭向け販売も順調で、高松三越、コープ、栗林庵などで取り扱っています。今春からは「こだわり麺や」において、うどんのかけ出汁にも、シロップが使用されています。うどん県人のSoul Foodにも希少糖が使用されたことは、県民の皆さんへ希少糖が着実に浸透している証しであり、嬉しく感じています。県外企業における商品化事例は、ヤマザキのランチパック「つぶあん&ホイップ」など、数種類に留まっていますが、サヌキ松谷㈱の本格稼働により加速度的に商品開発が進むことを期待しています。

また希少糖含有シロップを用いた商品の製造業者などを会員とした一般社団法人希少糖普及協会が昨年11月27日に設立されました。本協会は希少糖に関連する情報の収集、研究成果の普及・利用の促進、相互啓発や教育研修活動を目的しています。

香川県では今年度から、世界的に求心力のある希少糖の「知の拠点」の形成、産学官一体となった「希少糖産業」の創出、世界に通じる「香川の希少糖」ブランドの確立を目標とした「かがわ希少糖ホワイトバレー」プロジェクト事業がスタートしています。かがわ産業支援財団でも、これまでに希少糖の愛称である「さぬき新糖」の商標登録や、利用促進、高松三越での催事やタウン誌を

活用したPRなどを行い、県民の皆さんの希少糖への認知度の向上と拡大に努めて参りました。今後も香川県や希少糖普及協会と強力なタッグを組み、希少糖と希少糖含有シロップの普及と事業化を図ってまいります。 本年度は「香川発・世界初の希少糖」のターニングポイントになると思います。うどんに続く香川のSoul Foodとして希少糖が認知されるよう、また「香川の希少糖」が全国ブランドへ、更に世界ブランドへと育つこと目指して、希少糖の普及に邁進してまいります。 県民の皆さんのご協力をお願いいたします。

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 健康産業プロジェクトチーム〒761-0301 高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303

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公益財団法人かがわ産業支援財団 地域共同研究部〒761-0301 高松市林町2217-43 RISTかがわ1F TEL.087-869-3440 FAX.087-869-3441

お問い合わせ先

サヌキ松谷㈱完成予想図

商標「さぬき新糖」(D-プシコースの愛称)

家庭向け用「レアシュガースウィート」

希少糖含有シロップを用いたスイーツなど

高松三越お中元ギフトコーナー(昨年7月)

アドバイザー紹介

野生須 香(元 ㈱香川銀行)

長年、金融機関に勤務した経験を生かし、起業される方から喜ばれるよう、親身に起業の相談に乗り、実現可能性の高い創業計画書作成のお手伝いをします。

専門相談員

● 企業支援課 TEL.087-840-0391

発注開拓コーディネーター

● 取引支援課 TEL.087-868-9904

コーディネーター

● ファンド事業推進課 TEL.087-868-9902

小松 正和(元 丸紅㈱)

学生時代及び民間企業で培いました人脈を生かし、より幅広い分野において世界的な展開も視野に入れ、且つ香川県下の企業様の目線にあった肌理の細かい情報の収集・あっせん業務を実践したいと考えています。(香川県東京事務所駐在)

原 卓雄(元 香川県産業技術センター)

地域企業の方 と々長年接触してきた経験を活かして、研究開発・技術課題の解決などのご支援ができればと考えています。

「かがわ機能性食品等開発研究会キックオフセミナー」を開催近年、人々の健康志向の高まりを背景に、食品等に対するニーズも多様化しており、生理機能に着目した食品や化粧品(以下「機

能性食品等」という。)への期待が高まっています。本県の食料品製造業界及び化粧品製造業界においても、今後、他産地との競争に打ち勝ち、活性化していくためには、より差別化

が図られ、付加価値の高い商品開発が重要であることから、産学官が連携して機能性食品等の開発に資する事業を実施することを目的として、「かがわ機能性食品等開発研究会(仮称)」を設立することとなりました。このたび、本研究会の設立総会及びキックオフセミナーを次のとおり開催します。

開催日時開催場所

参加予定者

内  容

平成25年7月5日(金) 13:30~16:00サンポートホール高松61会議室(高松シンボルタワー・ホール棟6階)機能性食品等の開発に関心のある企業及び研究会の運営に関して必要な助言・指導をしていただく試験研究機関・専門家等の参加を予定しています。【設立総会】 かがわ機能性食品等開発研究会規約(案)及び事業計画(案)を審議するとともに、会長等の役員を選出します。【キックオフセミナー】●講  演  「産学官連携による新規な機能性食品因子研究の最新の動向」

  愛知学院大学心身科学部  学部長・教授 大澤 俊彦 氏

●事例発表 県内企業による機能性に着目した新製品の開発について事例を発表していただきます。

 ①「カルシウムの豊富な乳製品『ミルクの力』の商品開発」

  香川短期大学  名誉教授 井上 貢 氏

 ②「小麦ポリフェノールに着目した小麦粉製品『ぎゅっとポリフェ』の開発」

  吉原食糧株式会社  代表取締役 吉原 良一 氏

公益財団法人かがわ産業支援財団 企業振興部 企業支援課〒761-0301 高松市林町2217-15 香川産業頭脳化センタービル2F TEL.087-840-0391 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

(公財)かがわ産業支援財団は、平成25年3月21日、「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律第17条第1項」に基づき、経営革新等認定支援機関として認定を受けました。

経営革新等支援機関として認定を受けました

●近年、中小企業を巡る経営課題が多様化・複雑化する中、中小企業支援を行う支援事業の担い手の多様化・活性化を図るため、中小企業に対して専門性の高い支援事業を行える機関を経営革新等支援機関として国が認定する制度が昨年8 月に創設されました。

●認定制度は、税務、金融及び企業財務に関する専門的知識や中小企業支援に係る実務経験が一定レベル以上の個人、法人、中小企業支援機関等を、経営革新等支援機関として認定することにより、中小企業に対して専門性の高い支援を行うための体制を整備するものです。

●当財団は、経営革新等認定支援機関として国から認定を受けましたことにより、国の「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」の申請にあたり、事業計画の作成支援やその実効性を確認する業務などを行っておりますが、今後とも、中小企業の経営の分析や経営計画の策定などを通して、地域の支援ネットワークの中核を担うものとして、各支援機関との連携強化を図りながら県内企業に対して専門性の高い支援事業の実施に努めてまいります。

●新事業展開や経営革新等企業経営における課題解決のため、お気軽にご相談ください。

(参考) 経営革新等支援機関認定制度については、中小企業庁HPも御参照ください。▶http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kakushin/nintei/index.htm香川県内の認定機関▶http://www.shikoku.meti.go.jp/soshiki/skh_b5/1_sesaku/130321/130321.pdf

ミルクの力

ぎゅっとポリフェ

の う す

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 2113 K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 14

かがわ発!

元気創出

企業

株式会社セリックス代 表 者所 在 地電話番号U R L

代表取締役 泉保壽雄氏香川県木田郡三木町氷上2510番地(087)898-2400http://www.serix.jp/

さまざまな開発において起こりうる「問題に直面した」「この部分がどうしても解決できない」という事態。そんな企業の“駆け込み寺”ともいえるのが、機械開発を行う設計技術集団セリックス。さまざまな分野からの課題が次々と持ち込まれる理由とは―。

代表取締役 泉保 壽雄 氏

  ❶社内の様子同社では、打合せ・計画・設計・制作等、担当者が最初から最後まで業務を担当。そのためスピード感と責任を持って仕事を遂行できます

 ❷❸商品・フィルム自動貼り付け フィルムを自動で貼り付けるための機械

❹❺❻商品・半導体搬送半導体搬送用の機械

困っているお客様の問題解決が使命。だから『得意分野』は持たない。昭和49年、泉保設計事務所として創業して以来、39年にわたりあ

らゆる分野の機械設備等を開発してきたセリックス。同社の特徴は、ひとつの分野に特化しない、というもの。食品加工用機械から、フィルム梱包機、自動車の無段変速機や半導体搬送機に至るまで、幅広い用途の機械開発に携わっています。というのも、「お客様が困っていることに対して、問題解決の方法を提案し、一緒に解決していく」ことが泉保氏をはじめとする同社の方針であるから。相談を受けた案件に関しては、自社が持ち得るア

イデアと技術力のすべてで解決することが開発企業としての使命だと話す同社では「先方のニーズをまず把握し、問題となっている部分についてあらゆる要因・要素を論理的に検証した上で解決方法を提案します」。根本的な問題解決という視点でお客様のニーズに応えていけば

どんな分野の機械であっても変わりないという泉保氏。『得意分野』という偏りなく、すべての業種に対応してきたのは、そういった理由からです。

難問解決のため、特許に繋がる開発も多数。それらの製品それぞれが優秀な営業マン。「課題を抱えているお客様は、その分野の第一線で活躍するプロ。それを設計技術のプロとして支えるのが我々の仕事」。お客様の持つ専門知識があってこそ、解決ができるといいます。また、提案の際には、目の前に見えている課題だけでなく、全体を俯瞰してすべての問題を洗い出し、根本から解決をしていくという同社。それは、それまでその企業が持っていなかった新しい発想と着眼点であることも多く、そのため、出来上がった製品が特許につながることも多くあるとか。「そこに至る経緯と蓄積してきた知識があってこその開

発。可能な限り、我々が特許を保有することなくお客様に無償提供しています」。自分たちが持っているよりもお客様が特許を持つほうが社会的な意義と価値があるともいいます。“営業”という部門も人材も存在しない同社。お客様のニーズを超えた提案と製品、そしてその奥にある社会的な価値まで見据えた同社の方針こそ、次の依頼へとつながる優秀な営業マンとなっています。

教育方針は「本質を見極める目を持つ」こと。月1回の社内勉強会で人間力を高める。同社の強みは、斬新なアイデアを生み出す『発想力』。そのため、社員には日頃から「本質は何かを正しく見極める」ことを課していると泉保氏は話します。日常の中でもただ漠然と情報を得るのではなく、本質を探ることを意識することで、本物を見極める目を養うことができ、仕事においての発想力も広がるといいます。また、その根底にあるのは『人間力』であると泉保氏。同社では全社員に対し、人間力を高める月刊誌『致知』を用いた勉強会を月1回、行っています。「人間としてはお客様とも一対一で付き合うわけです。人として魅力があるのは、光るものを持っている人間。それを高めたいと勉強会を設けたところ、就業時間外でもいいからやってほしいとの声で定期的に行うことになりました」。社員一人ひとりに自

分を成長させていきたいという気持ちが仕事を通じて根付いているからこその要望です。表面的ではなく根本か

ら解決するための提案、それを裏付ける人間としての考えや意識。営業部門を持たずとも、多くの顧客に信頼され続けている理由は、そこにあります。

独創的な発想と巧みな技術力で多くの企業の課題を解決し続ける。

▼機械発送の様子納品する機械の発送準備も行えるよう、社内には高さ・広さともに十分なスペースがとられています

香川県内の元気な企業を訪問し、培ってきた歩みとその根底にある想い、躍進し続ける姿を追う「かがわ発!元気創出企業」。今回訪問したのは、「ミニ工機からロボットまで」をキャッチフレーズとして、さまざまな分野で活躍する多様な装置や機械設備の設計を行う『セリックス』。これまで多くの企業の課題を解決してきた企業の方針と根底にある理念をお聞きします。

▲「木鶏会」と呼ばれるこの勉強会は、事前に指定された記事について4-5人のグループとなって感想を述べるもの。自分の考えを口にし、周囲の考えを聴くことで、意欲的な人生観が根付いていきます。

❶ ❷ ❸ ❹ ❺ ❻

食品加工用裁断機▶定型サイズに食品を裁断するための機械

K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 2113 K a g a w a I n d u s t r i a l I n f o r m a t i o n 21 14

かがわ発!

元気創出

企業

株式会社セリックス代 表 者所 在 地電話番号U R L

代表取締役 泉保壽雄氏香川県木田郡三木町氷上2510番地(087)898-2400http://www.serix.jp/

さまざまな開発において起こりうる「問題に直面した」「この部分がどうしても解決できない」という事態。そんな企業の“駆け込み寺”ともいえるのが、機械開発を行う設計技術集団セリックス。さまざまな分野からの課題が次々と持ち込まれる理由とは―。

代表取締役 泉保 壽雄 氏

  ❶社内の様子同社では、打合せ・計画・設計・制作等、担当者が最初から最後まで業務を担当。そのためスピード感と責任を持って仕事を遂行できます

 ❷❸商品・フィルム自動貼り付け フィルムを自動で貼り付けるための機械

❹❺❻商品・半導体搬送半導体搬送用の機械

困っているお客様の問題解決が使命。だから『得意分野』は持たない。昭和49年、泉保設計事務所として創業して以来、39年にわたりあ

らゆる分野の機械設備等を開発してきたセリックス。同社の特徴は、ひとつの分野に特化しない、というもの。食品加工用機械から、フィルム梱包機、自動車の無段変速機や半導体搬送機に至るまで、幅広い用途の機械開発に携わっています。というのも、「お客様が困っていることに対して、問題解決の方法を提案し、一緒に解決していく」ことが泉保氏をはじめとする同社の方針であるから。相談を受けた案件に関しては、自社が持ち得るア

イデアと技術力のすべてで解決することが開発企業としての使命だと話す同社では「先方のニーズをまず把握し、問題となっている部分についてあらゆる要因・要素を論理的に検証した上で解決方法を提案します」。根本的な問題解決という視点でお客様のニーズに応えていけば

どんな分野の機械であっても変わりないという泉保氏。『得意分野』という偏りなく、すべての業種に対応してきたのは、そういった理由からです。

難問解決のため、特許に繋がる開発も多数。それらの製品それぞれが優秀な営業マン。「課題を抱えているお客様は、その分野の第一線で活躍するプロ。それを設計技術のプロとして支えるのが我々の仕事」。お客様の持つ専門知識があってこそ、解決ができるといいます。また、提案の際には、目の前に見えている課題だけでなく、全体を俯瞰してすべての問題を洗い出し、根本から解決をしていくという同社。それは、それまでその企業が持っていなかった新しい発想と着眼点であることも多く、そのため、出来上がった製品が特許につながることも多くあるとか。「そこに至る経緯と蓄積してきた知識があってこその開

発。可能な限り、我々が特許を保有することなくお客様に無償提供しています」。自分たちが持っているよりもお客様が特許を持つほうが社会的な意義と価値があるともいいます。“営業”という部門も人材も存在しない同社。お客様のニーズを超えた提案と製品、そしてその奥にある社会的な価値まで見据えた同社の方針こそ、次の依頼へとつながる優秀な営業マンとなっています。

教育方針は「本質を見極める目を持つ」こと。月1回の社内勉強会で人間力を高める。同社の強みは、斬新なアイデアを生み出す『発想力』。そのため、社員には日頃から「本質は何かを正しく見極める」ことを課していると泉保氏は話します。日常の中でもただ漠然と情報を得るのではなく、本質を探ることを意識することで、本物を見極める目を養うことができ、仕事においての発想力も広がるといいます。また、その根底にあるのは『人間力』であると泉保氏。同社では全社員に対し、人間力を高める月刊誌『致知』を用いた勉強会を月1回、行っています。「人間としてはお客様とも一対一で付き合うわけです。人として魅力があるのは、光るものを持っている人間。それを高めたいと勉強会を設けたところ、就業時間外でもいいからやってほしいとの声で定期的に行うことになりました」。社員一人ひとりに自

分を成長させていきたいという気持ちが仕事を通じて根付いているからこその要望です。表面的ではなく根本か

ら解決するための提案、それを裏付ける人間としての考えや意識。営業部門を持たずとも、多くの顧客に信頼され続けている理由は、そこにあります。

独創的な発想と巧みな技術力で多くの企業の課題を解決し続ける。

▼機械発送の様子納品する機械の発送準備も行えるよう、社内には高さ・広さともに十分なスペースがとられています

香川県内の元気な企業を訪問し、培ってきた歩みとその根底にある想い、躍進し続ける姿を追う「かがわ発!元気創出企業」。今回訪問したのは、「ミニ工機からロボットまで」をキャッチフレーズとして、さまざまな分野で活躍する多様な装置や機械設備の設計を行う『セリックス』。これまで多くの企業の課題を解決してきた企業の方針と根底にある理念をお聞きします。

▲「木鶏会」と呼ばれるこの勉強会は、事前に指定された記事について4-5人のグループとなって感想を述べるもの。自分の考えを口にし、周囲の考えを聴くことで、意欲的な人生観が根付いていきます。

❶ ❷ ❸ ❹ ❺ ❻

食品加工用裁断機▶定型サイズに食品を裁断するための機械

かがわ産業情報21成功への道筋が見えて来る!香川の産業界の今をお届けする-

62013 vol.48

かがわ健康関連製品開発フォーラム活動からみえる未来予想図

【トップニュース】TOP NEWS

●鎌長製衡株式会社●株式会社ヨコレイ

【支援事例紹介】 SUPPORT EXAMPLE

【かがわ発!元気創出企業】COMPANY REPORT

独創的な発想と巧みな技術力で多くの企業の課題を解決し続ける。株式会社セリックス

津郷 雅央取引支援課 専門調査員

●総務部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル1F・2F総務課TEL(087)840-0348 FAX(087)869-3710企画情報課TEL(087)868-9901 FAX(087)869-3710ファンド事業推進課TEL(087)868-9903 FAX(087)869-3710施設管理課TEL(087)869-3700 FAX(087)869-3703

●企業振興部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル2F企業支援課・海外展開支援室TEL(087)840-0391 FAX(087)869-3710取引支援課TEL(087)868-9904 FAX(087)869-3710

●技術振興部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地16FROM香川1階産学官連携推進課・健康産業プロジェクトチームTEL(087)840-0338 FAX(087)864-6303

●地域共同研究部〒761-0301 香川県高松市林町2217番地43RISTかがわ1階研究管理課・研究開発課TEL(087)869-3440 FAX(087)869-3441

(年4回発行)

「私の知っている中国」

印刷:香川印刷株式会社この印刷製品はグリーン基準に適合した印刷資材を使用し、グリーンプリンティング認定工場が印刷した環境配慮製品です。

財団コーディネーター リレーエッセイ1981年、初めての中国。北京飯店の朝、メニューには沢山ある

のに烤面包、酸牛奶、茶水の他は全て没有。ホテルの外の厠所は壁なし扉なし。戸惑った。帰国後、初めての研修団の受入れ。通訳の社会科学院大学の

孫教授は戦前に日本に留学していた人。教授も団長も紳士で中国の習慣などを教わった。団員は学びは熱心であったが、どこか騙されまいという気持も見え隠れしていた。初めての現地指導。北起厰の通訳は見習中で片言だけ、仕方

なく床に白墨で漢字の筆談。昼食は会社の招待所で、ホテルより旨かった。専任の服務員がいて、作業服の洗濯もしてくれた。休日は、八達嶺など名所旧蹟の観光。我々用に扉付き厠所も作ってくれたが工場が広すぎて自転車で3分。非常時には遠すぎた。電圧変動や停電で作業できない時もあったが、皆一生懸命だった。1号機の完成式典はあの人民大会堂で行われた。1983年冬、哈爾浜厰。昼でも-25℃、鼻毛も凍る。夜の氷燈

はきれいだった。春節に帰れなかった我々のために、会社の招待所に皆が家から料理を持寄ってくれ毎日宴会、暖まった。5月、草木の花と芽が一斉に開く。正に春。通訳の李小姐は勝気な娘だったが、良くしてくれた。哈爾浜は素朴で親日的な人が多くいた。1984年冬。浦源厰。雪が降るのに長沙のホテルは国の規制と

かで暖房なし。湖南料理は塩辛く唐辛子辛く3日間我慢したが、

以降朝昼晩とも会社の招待所で頂いた。亀もあったがスッポン料理旨かった。皆、技術習得に貪欲で、服務員の小姐も可愛かった。1995年、10年ぶりの中国。変わりかけていた。地方都市でも卡

拉OKがあり、北国之春が流行っていた。徐州から車で開封・鄭州・洛陽・許昌・揚州・南通・常州・無錫・蘇州・上海・抗州を廻ったが、幹線道路でも穴だらけ。頭は打つし腰は痛いし。徐州厰から借りていたアメ車の後輪タイロッドが無錫でついに破損。これが翌日だったら高速道路上で一巻の終り。ぞっとした。この15年、最初は何もない所からとにかく一緒にやってきた。情熱も人情も義理もあり、名所旧蹟も雄大だった。定年したら女房と一緒にと思っていた。あれから十数年。今はその気になれない。中国4千年の知恵か、

はたまた何でもありの国柄のせいか。私の知っている中国はまだどこかに残っているのだろうか。

県道三木国分寺線

国道11号バイパス

高松西I.C

高松檀紙I.C

四国横断自動車道

琴電高松築港駅

国道11号

四国横断自動車道

琴電志度線

県道太田上町志度線

琴電長尾線長尾街道

香川インテリジェントパーク

国道32号

国道193号太田駅

瓦町駅国道11号

JR高徳線

JR高松駅

高松中央  I.C

琴電琴平線

レインボーロード

サンメッセ香川

県立図書館・文書館

香川大学工学部

高松桜井高校高松土木事務所 サンシャイン通り

技術振興部 総務部 企業振興部

バス停サンメッセ香川

かがわ産業支援財団ネクスト香川FROM香川

RISTかがわ 地域共同研究部至レインボーロード▲ 

<香川インテリジェントパーク 拡大図>【特集】FEATURE ARTICLE

平成25年度 香川県の中小企業支援事業

●JR高松駅より、車で約25分(約9km)定期路線バスで約30分[サンメッセ・川島・西植田線 サンメッセ香川下車]●高松中央インターチェンジより、車で約5分(約1km)●高松空港より、車で約25分(約12km)

交通アクセス

チャレンジコンペ最優秀賞受賞者に当財団理事長がインタビューしました学生服専門リユースshop さくらya

【理事長が行く】PRESIDENT VISIT