TR27-2018 Technical Topics - Fuji Xerox...注記1:Business Machine Linkage...

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技術トピックス 富士ゼロックス テクニカルレポート No.27 2018 119 この 1 年間の主な外部表彰受賞を紹介します。

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技術トピックス

富士ゼロックス テクニカルレポート No.27 2018 119

この 1 年間の主な外部表彰受賞を紹介します。

技術トピックス

120 富士ゼロックス テクニカルレポート No.27 2018

一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)の総会で、委員会・

部会活動における功績が顕著であるとして当社から佐古泰史、下田康平が個人表

彰、岡崎正嗣がグループ表彰最優秀賞、石塚智顕がグループ表彰優秀賞を受賞しま

した。JBMIAでは、毎年、業界の発展や委員会・部会活動に功績のあった者およ

びグループに対して「会長感謝・表彰」を行っています。佐古泰史は、BMLinkS注1

に関するプロモーション提案を実施するなど、普及促進への貢献が高く評価され

ました。下田康平は、複合機などの騒音に関するさまざまな課題の解決に向け、国

内外での交渉の場で業界を代表して解決策を提案するなど、大きな成果に結びつ

けたことが高く評価されました。岡崎正嗣は、海外の化学物質規制の動向をいち早

く情報収集を行い、対応策を検討するとともに、政府を巻き込んで取り組んだこと

により、JBMIAの要望を現地政策に反映したことが高く評価されました。石塚智

顕は、複合機などの回収機の交換・再資源化について、循環型社会構築のモデルと

して積極的にプロモーションを展開し、「グリーン物流パートナーシップ会議注2」

の特別賞を受賞し、JBMIAの存在感向上に寄与しました。

コミュニケーション変革の体感・共感・実証の場である「お客様価値創造センター注1」

において、一般社団法人日本印刷産業機械工業会が付与する「デジタル印刷認証」

を取得しました。本認証は同工業会が設ける「Japan Color認証制度注2」のうち、

デジタル印刷のさらなる普及を促すことを目的として始まった制度で、取得は当

社が初めてです。「デジタル印刷認証」は、「Japan Color2011注3」を基本とし

たデジタル印刷の再現近似性(色再現)を実現する印刷ワークフローの運用能力に

ついて、工場単位で認証を行います。今回はプロダクションプリンター「Color

1000i Press」の運用に対し、審査が行われました。

注記1:横浜市西区みなとみらい3丁目6番1号 みなとみらいセンタービル4階。本施設は、2018年春に神奈川県海老名市に移転予定です。

注記2:ISO国際標準に準拠し、日本のオフセット枚葉印刷における印刷色の標準である「枚葉印刷用ジャパンカラー」に基づいて行う認証。

注記3:「ISO準拠 ジャパンカラー枚葉印刷用2011」の略称。http://www.jpma-net.or.jp/company/jc2011.html

品質工学会主催の「第25回品質工学研究発表大会」で、当社の研究論文が「品質

工学会 ASI賞(American Supplier Institute 賞)」を受賞しました。ASI賞は、

品質工学会と米国The American Supplier Instituteが学会誌「品質工学」に掲

載された論文の中から、米国に紹介すべき優秀な論文を選定・表彰する賞で、毎年

1~2件が選出されています。今回、「シミュレーションを用いた機能性評価による

ブレードクリーニングシステムの開発」の論文が選ばれました。クリーニングブ

レードによる感光体ドラムへの負荷低減の取り組みと安定性の高い技術の事例が、

海外にも品質工学を広く普及させることができる点が高く評価されました。

お客様価値創造センターがJapan Color認証の新制度「デジタル印刷認証」の第一号認証を取得

2017年5月30日

* 見出し中の日付は当社ニュースリリース日または受賞日です。

* 部門名は受賞当時の所属部門です。

業界団体活動での貢献が評価され、JBMIAより表彰

2017年5月25日

富士ゼロックスの技術力が高く評価され、「品質工学会 ASI賞」を受賞

2017年6月22日

(右から)エンタープライズドキュメント

ソリューション事業本部 開発統括 システ

ム開発部・佐古泰史と国際認証センター・

下田康平

お客様価値創造センター

(左端)RTD&M企画管理統括部 開発生産性

推進グループ・安藤 力(連名発表者)、(右

端)デバイス開発本部 次世代マーキング開発

部・高橋義典(筆頭発表者)

注記1:Business Machine Linkage Serviceの略称。各メーカーのオフィス機器(複合機、プリンター、スキャナー)などをつなぐ共通ソフ

トウェアのこと。

注記2:物流面におけるCO2排出削減に向けて、荷主企業と物流業者が協力して対策を実施するための体制作りを推進する場。

技術トピックス

富士ゼロックス テクニカルレポート No.27 2018 121

当社の複合機やプリンターに幅広く搭載されている「EA-Ecoトナー」が、公益社

団法人新化学技術推進協会(JACI)主催の「第16回(2016年度)グリーン・サ

ステイナブル ケミストリー賞(GSC賞)」において「環境大臣賞」を受賞しまし

た。GSC賞は、グリーン・サステイナブル ケミストリー注の推進に貢献する優れ

た実績を挙げた個人・団体に贈られます。その中でも「環境大臣賞」は、総合的な

環境負荷低減に貢献した業績に授与されます。「EA-Ecoトナー」は、製造時のエ

ネルギーや使用時消費電力、トナーの消費量や廃棄量など、ライフサイクルにおけ

るさまざまな側面での環境負荷低減を実現したことが認められ、総合的な環境負

荷低減に貢献した実績と、次なる技術への発展性が高く評価され、今回の受賞とな

りました。

注記:生態系に与える影響を考慮し、持続成長可能な化学工業のあり方を提言する環境運動。

顧客満足度に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社

J.D. パワー アジア・パシフィックが発表した 2017年日本カラーコピー機顧客満

足度調査注において、8年連続で第1位となりました。顧客満足度に影響を与える

ファクターのうち、「商品」、「コスト」の2つのファクターにおいて、トップの評価

を受けました。

注記:J.D. パワー2010-2017年日本カラーコピー機顧客満足度調査。2017年調査は、従業員30

名以上の企業6,630社から回答を得た結果による。japan.jdpower.com

当社の関連会社富士ゼロックスアジアパシフィックは、シンガポールで

「Sustainable Business Awards Singapore」における「Waste Management

and Material Productivity」の分野において、最優秀賞を2回連続で受賞しまし

た。富士ゼロックスアジアパシフィックは、“廃棄ゼロ”を全社ポリシーとして掲

げ、すべてのオペレーションに及ぶ統合的なリサイクリングシステムを構築して

います。この取り組みは、バーゼル条約注が定める高いレベルの廃棄物管理基準を

順守しているため、今回、高い評価を受けました。

注記:有害廃棄物の国境を越える移動、および、その処分の規制に関する国際的な環境プログラム。

J.D. パワー “カラーコピー機

顧客満足度No.1<ラージ&ミドル

オフィス市場セグメント>”

富士ゼロックスアジアパシフィックが、「Sustainable Business Awards Singapore 2017」を受賞

2017年7月31日

8年連続でカラーコピー機顧客満足度No.1の評価を獲得

2017年7月27日

「EA-Ecoトナー」が「グリーン・サステイナブル ケミストリー賞環境大臣賞」を受賞

2017年7月3日

(前列左から)画像形成材料事業部 化成品開

発部・飯塚章洋部長、同事業部・鈴木千秋本

部長、同事業部 画形材研究開発部・二宮正伸

部長

(後列左から)同事業部 化成品開発部・佐藤

修二、水谷則之、原 敬

受賞メンバー

* 見出し中の日付は当社ニュースリリース日または受賞日です。

* 部門名は受賞当時の所属部門です。

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122 富士ゼロックス テクニカルレポート No.27 2018

当社の関連会社富士ゼロックスエコマニュファクチャリングは、タイ工業省 工場

局が主催する「Industrial Waste Management」において、「ゴールドメダル賞」

を受賞しました。前回に続き6回目のゴールドメダル賞の受賞です。この賞は、タ

イ国内の優良なリサイクル事業や廃棄物管理に贈られます。同社は、バーゼル条約

に準じた廃棄物輸入やリサイクル/リユース活動に優れている点などが高く評価

され、ゴールド/ゴールド +(プラス)賞の25工場の1つに選ばれました。

当社の関連会社富士ゼロックスマニュファクチュアリング 鈴鹿事業所は「第7回

GOOD FACTORY賞」(主催:一般社団法人日本能率協会)の「ファクトリーマ

ネジメント賞」を受賞しました。GOOD FACTORY賞は、国内外を問わず各地域

で工場の生産性向上や品質向上をはじめ、さまざまな体質革新活動に取り組んで

いる事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働くかたがたの意識改

革、社会的貢献などの内容を幅広く取り上げ、その成果を国内製造業の模範として

表彰する制度です。「ファクトリーマネジメント賞」は、総合的に工場運営のレベ

ルが高く、バランスに優れた工場に与えられる賞で、鈴鹿事業所は国内生産拠点と

して生き残るための強靭な体質作りを目指し、社員全員参加の生産革新活動を、継

続的に実施している点が高く評価されました。

ICTと教育の相乗効果で働き方改革を支援するスマートeラーニングシステム

「SkyDesk Mixed Learning」が、「第2回IMS Japan賞」の「優秀賞」を受賞し

ました。IMS Japan賞は、IMS(Instructional Management Systems)Global

Learning Consortium の Learning Impact Award(LIA)をモデルに、テク

ノロジーの教育利用に多大な貢献のあった優れた事例を表彰する制度です。当社

が働き方改革の実践例をもとに、働く現場における人材育成の手法や学習の場を

ICTと組み合わせて整備し、働き方に関わるさまざまな課題解決に貢献したことが

高く評価されました。

富士ゼロックスエコマニュファクチャリングが「Industrial Waste Management」 にて「ゴールドメダル賞」を受賞

2017年9月1日

富士ゼロックスマニュファクチュアリング 鈴鹿事業所が「GOOD FACTORY賞」を受賞

2017年10月16日

「SkyDesk Mixed Learning」が「第2回IMS Japan賞」の優秀賞を受賞

2017年10月25日

受賞の記念品

表彰式に出席した関係者

* 見出し中の日付は当社ニュースリリース日または受賞日です。

* 部門名は受賞当時の所属部門です。

受賞メンバー

技術トピックス

富士ゼロックス テクニカルレポート No.27 2018 123

当社のA3複合機「ApeosPort-VI C/DocuCentre-VI C」と海外市場向けA4プ

リンター複合機「Versalink C600/C500、Versalink C605/C505」が、公

益財団法人日本デザイン振興会主催の「2017年度グッドデザイン賞」を受賞しま

した。旧機種からデザインを一新し、シンプルと親しみやすさを追求した外観と、

快適な操作性が評価されました。

社会貢献活動の一環として、カラーマネジメント技術や特殊トナーなどを用いて

古文書の複製を行う当社の文化伝承活動が、「メセナアワード2017」(主催:公益

社団法人 企業メセナ協議会)の特別賞(文化庁長官賞)を受賞しました。メセナ

アワードは、企業による芸術・文化を通じた社会創造の観点で特に優れた活動に対

して表彰が行われ、「特別賞」は「文化力」や「創造力」の向上に貢献した活動に贈

られます。貴重な文化財でありながら経年劣化が心配される古文書の複製を行い、

原本に代わり公開展示や研究、教材などに活用できる「誰でも見て触れられる」資

料として実際に見て、触れる機会を創出することで、当時の様子や先人の工夫、知

恵を次世代に伝え、文化の発展に貢献している点が高く評価されて受賞しました。

当社の「責任ある用紙調達」の取り組みが、「グリーン市場拡大のためのグリーン

購入大賞(第 18 回)優秀賞」を受賞しました。この表彰制度は、環境に配慮した

商品やサービスの購入を普及・拡大する先進事例を表彰するもので、企業・行政・

消費者団体が参加する「グリーン購入ネットワーク」が主催しています。当社は、

お客様に販売する用紙と自社内で利用する用紙の調達において「用紙に対する調

達基準」と「調達先企業に対する取引基準」を定めています。その順守状況を、現

地監査や経営層が参加する会議で定期的に確認し、「森林資源の持続性」や「地域

社会との調和」を図った用紙を安定的に調達しています。この取り組みが「国内外

の関連企業や調達先企業を巻き込み、顧客も含めた用紙のグリーン購入が高い次

元で取り組めている」と評価されました。

古文書複製活動が「メセナアワード2017」の特別賞(文化庁長官賞)を受賞

2017年11月28日

シンプルと使いやすさを追求したA3複合機とA4プリンター複合機が「2017年度グッドデザイン賞」を受賞

2017年11月1日

「責任ある用紙調達」の取り組みが「グリーン市場拡大のためのグリーン購入大賞(第18回) 優秀賞」を受賞

2017年12月7日

(左)表彰を受ける

調達本部・佐藤義和本部長

* 見出し中の日付は当社ニュースリリース日または受賞日です。

* 部門名は受賞当時の所属部門です。

(左から)CSR部・石塚浩康、文化庁次長

中岡 司氏、CSR部・吉江則子部長、

同・大塚裕史、同・森田良輔

(左から)エンタープライズドキュメント

ソリューション事業本部 開発統括 ヒュー

マンインターフェイスデザイン開発部・野村

綾菜、野口由希、椎原 務、高田理恵部長、

大久保 恵、斎藤浩子、扇 一行