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東京工業大学附属科学技術高等学校 Tokyo Tech High School Web News News Letter No. July 2019 芝浦 SDGs 部キックオフワークショップ 英語による講演会 東京工業大学キャンパス・アジアサマースクール 2019 Communicating Science and Engineering in SocietyCSES)参加報告 2019 年度 生命理工学院研究室見学会を終えて 立命館高校 SSH 科学技術人材育成重点枠連携台湾研修 167

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東京工業大学附属科学技術高等学校

Tokyo Tech High School Web News

News Letter

No.

July 2019 □ 芝浦 SDGs 部キックオフワークショップ □ 英語による講演会 □ 東京工業大学キャンパス・アジアサマースクール 2019

Communicating Science and Engineering in Society(CSES)参加報告 □ 2019 年度 生命理工学院研究室見学会を終えて □ 立命館高校 SSH科学技術人材育成重点枠連携台湾研修

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News Letter No.167

芝浦 SDGs 部キックオフワークショップ 去る 7月 6日(土)午後,浜松町ビルディング 29階(港区芝浦 1-1-1)において第 1回「芝浦 SGDs

部」キックオフワークショップが行われました。この「芝浦 SDGs 部」は SGH(スーパーグローバル

ハイスクール)研究開発事業の一環として,野村不動産株式会社,NREG 東芝不動産株式会社,一般

社団法人 Think the Earth と連携して行う,芝浦のまちづくりを対象とした取り組みになります。

当日は,高校生 23名(本校生徒 22名,他 1名),学校関係者 8名,企業・団体 5名,野

村不動産関係者 14 名の参加がありました。ワークショップでは「自分の街・芝浦の街の良

い点・悪い点は?」,「2050 年はどんな街に住みたい?働きたい?」,「芝浦 SDGs 部で活

動したいこと」についてグループで話し合い,プレゼンテーションを行いました。本校生徒

にとっては 1学期期末試験の翌日の開催となりましたが,ワークショップの中では試験勉強

の疲れを見せることなく積極的に行動,発言をしていました。多くの参加者が自分達の住

む・働く街に対する思いを笑顔で熱く語り合う時間となり,盛会のうちにイベントを終える

ことができました。今後も,この「芝浦 SDGs 部」が生徒を中心として,芝浦の街に貢献で

きるような活動として展開していくことを期待しています。

(SGH研究開発委員会幹事)

英語による講演会 7 月 12 日(金)に,米国ハーバード大学の Gavin H. Whitelaw

先生をお招きし,今年 2 度目の「英語で聞く講演会」を本校大

講義室にて実施いたしました。生徒・保護者合わせて 100 名以

上の参加がありました。 Gavin 先生は 2016 年まで ICU で教鞭をとられており,以前

も本校で大変興味深いご講演をいただきました。是非また機会が

ありましたらと思っておりましたところ,今回,再びご縁があってお越しいただくことがで

きました。ご講演のタイトルは“At Your Konbini: A Convenient Approach to Thinking about Japan, Culture and Technology”で,日本のコンビニという身近なテーマでしたので,

多少難しい内容があっても,生徒たちはついていこうと真剣に聴

き入っていました。Gavin 先生もそれを察してくださって,終始

簡単な単語やユーモアを交えてお話してくださいましたので,本

当に楽しく,あっという間の 1 時間半でした。 ものの見方を少し変えることで,普段当たり前のように接して

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July 2019

いるものから新たな発見が得られるということを学ぶことができ,大変貴重な機会になった

と思います。Gavin 先生,ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

(SSH国際交流研究会) 東京工業大学キャンパス・アジアサマースクール 2019 Communicating Science and Engineering in Society(CSES)参加報告 7 月 12 日(金)および 16 日(火)の 2 日間,東京工業大学キャンパス・アジアサマー

スクールの講義“Communicating Science and Engineering in Society”(CSES)に,SSH海外研修(タイ王国)および SGH 海外研修(フィリピン共和国,マレーシア)に派遣され

る生徒 17 名が,その事前学習として参加しました。この講義は東京工業大学が主催する海

外の大学生および大学院生向けのサマースクール科目の 1 つで,物質理工学院原正彦教授の

ご紹介で 2015 年度から本校生徒も参加しております。昨年度に引き続き,元インテル株式

会社教育プログラム推進部の柳原なほ子先生を講師に迎え,国連開発計画の「持続可能な開

発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」をテーマに英語による講義および演習

をしていただきました。 初日(12 日)は,本校の生徒は海外からの留学生とともにグループに分かれ,SDGs の

テーマをディスカッションし,その内容をプレゼンテーションにまとめ,発表練習を行いま

した。その後,原先生のご案内により東工大 ELSI(Earth-Life Science Institute)の研究

設備を見学させていただきました。 2 日目(16 日)にはグループごとにまとめた内容を発表し,全体でディスカッションし

ました。また,今年度の Global Link Singapore に参加予定の他校生徒の研究発表を聴講し,

最後に開催されたポスターセッションでは海外研修における各自の研究テーマについてポ

スター発表を行い,留学生や他校生徒と質疑応答を行いました。 留学生はとても優しく対応してくださり,参加生徒の英語によるコミュニケーション力は

どんどん上達したように感じます。2 日間を通して,参加生徒はとても貴重な経験をするこ

とができました。講義をしていただいた柳原なほ子先生,このプログラムに招待していただ

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News Letter No.167

いた原正彦先生をはじめ,キャンパス・アジア事務局の渡辺様,半田様に深く御礼申し上げ

ます。みなさまありがとうございました。

(副校長補佐(研究担当))

2019 年度 生命理工学院研究室見学会を終えて 7 月 18 日の木曜日。今年も応用化学分野所属の 2年生 40人を引き連れて,すずかけ台キ

ャンパスにある生命理工学院の研究室見学に行ってきました。補講期間中に当たる終業式の

前日。例年より多少,涼しさを感じるすずかけ台駅(東急田園都市線)に集合し,要塞のよ

うな高層の建築物が建ち並ぶすずかけ台キャンパスに向かいました。

はじめに,本年度のコーディネーターをして頂いた生命理工学院の占部弘和教授に,東工

大の生命理工学院の特徴についてお話し頂きました。70 を超える研究室が,ライフサイエ

ンスとテクノロジーについて多面的な観点から研究を進めているという紹介に加え,「お理

工だけじゃダメなんだ。」という東工大が発行する読み物を使いながら,進路選択を前にし

た生徒たちに対し,大学での学びとはどんなものかを面白おかしく話して頂きました。

続いて 4班に分かれて,4つの研究室をローテーションで見学しました。ご協力頂いたの

は,中村(聡)・八波研究室,西山・三浦研究室,粂・白木研究室,太田・下嶋研究室です。

極限環境微生物の工学的利用に関する研究やがんをターゲットとした研究,iPS 細胞や ES

細胞の研究,植物の環境ストレスへの応答の研究と,ニュースでよく耳にするような最先端

な内容について説明頂きました。一線級の研究がまさに目の前で進められている現場を訪ね

ることができ,生徒たちは大きな刺激を受けておりました。

最後に博物館すずかけ台分館を訪問しました。シーラカンスのレプリカやノーベル賞メダ

ルのレプリカ,江戸城本丸御殿大広間の模型等について,ガイドの方の説明を受けました。

約半日間ではありますが,普段,なかなか訪れる機会のないすずかけ台キャンパスをいろ

いろと見ることができました。生徒にとっては活発な研究室の様子を目にし,進路選択の貴

重な材料になったことと思います。占部先生を始め,関係の先生方には,本当にお世話にな

りました。この場を借りて感謝申し上げます。

(応用化学分野 豊前太平)

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July 2019

立命館高校 SSH 科学技術人材育成重点枠連携台湾研修 7 月 26 日から 31 日まで,立命館高等学校主催の台湾共同研究研修に,本校から 1 名の

生徒が参加しました。このプログラムは,立命館高等学校の SSH 科学技術人材育成重点枠

事業として,6 校(立命館高等学校,早稲田本庄高等学院,筑波大付属駒場高等学校,清真

学園高等学校,東海大学付属高輪台高等学校,東京工業大学附属科学技術高等学校)と,台

湾からは 2 校(高雄高級中学,高雄女子高級中学)が参加し,共同研究を行い成果発表する

ことを目的としています。研修を通じて,日本の生徒たちは台湾生徒と積極的にコミュニケ

ーションをして,実際に共同で実験にとり組むこと,工夫を重ねながら議論をするなどの貴

重な経験をしました。現地では共同研究の他に,高雄高級中学の LEO 先生と立命館高等学

校の堀江校長による特別講義,National Primary & High school Science Faire への見学

などのプログラムが実施されました。この他にも,台北では淡紅大学にてロボットの講義や

研究室の見学があり,現地の大学生との交流を深める機会を得ました。本研修においては,

生徒はもちろん引率教員も大変貴重な経験をすることができました。この研修を主催して下

さった立命館高等学校や研修に参加した連携校,訪問先および施設見学の関係の方々に,こ

の場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(SSH研究開発委員会幹事)

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News Letter No.167

東京工業大学附属科学技術高等学校ニューズレター No.167 2019 年 10 月 15 日

東京工業大学附属科学技術高等学校ネットワーク運営委員会発行

企画:副校長,教務・図書グループ

編集:ネットワーク運営委員会 Web 担当