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小型高性能固定式 2D コードリーダ MATRIX300N 取扱説明書 Ver1.01

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Page 1: MATRIX300NMATRIX300N 412-010 広角赤色LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル+Ethernetタイプ 以下に、MATRIX300Nの主な特長を挙げます。 • DPM(ダイレクトマーキング)の読取に適した内部照明搭載タ

小型高性能固定式 2D コードリーダ

MATRIX300N取扱説明書 Ver1.01

Page 2: MATRIX300NMATRIX300N 412-010 広角赤色LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル+Ethernetタイプ 以下に、MATRIX300Nの主な特長を挙げます。 • DPM(ダイレクトマーキング)の読取に適した内部照明搭載タ

はじめにこのたびは小型高性能固定式2DコードリーダMATRIX300Nをお買い上げいただき誠にありがとうございます。本取扱説明書ではMATRIX300Nの設置・接続・仕様に基づく内容を記載しておりますので、必ずご一読いただきますようにお願い致します。

ご注意①本書の内容の全部または一部を無断で転載することは禁止されています。②本書の内容に関しては改良のため予告なしに変更することがありますのでご了承ください。③本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や誤り記載漏れなどお気付きのことが ございましたら巻末記載の弊社担当窓口までご連絡くださるようお願い致します。④運用した結果の影響については③項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。

表記について

誤った使用をすると、機器の破損につながるもの、または、正しく使用するために特に注意する事柄を記載していますので、必ずお読みください。ご注意

13.MATRIX300Nの接続方法・・・・・・・・・・1813.1 標準レイアウト・・・・・・・・・・・・・・1813.2 パススルー接続・・・・・・・・・・・・・・1813.3ID-NETTM 接続・・・・・・・・・・・・・・・1913.3.1 シンクロナイズ接続・・・・・・・・・・・1913.3.2 マルチデータ・・・・・・・・・・・・・・1913.4Ethernet 接続・・・・・・・・・・・・・・・2013.4.1 標準 Ethernet 接続・・・・・・・・・・・・2014.X-press による設定方法・・・・・・・・・・・2015.DL.CODEについて・・・・・・・・・・・・・2215.1DL.CODEのインストーラについて・・・・・2215.2DL.CODE の 動 作 環 境・・・・・・・・・・2215.3DL.CODE のインストール・・・・・・・・・2315.4MATRIX との接続・・・・・・・・・・・・・2516.MATRIX300Nの焦点距離の調整・・・・・・・2716.1リキッドレンズタイプの調整方法・・・・・・2816.2マニュアルフォーカスタイプの調整方法・・・2917.DL.CODEの操作について・・・・・・・・・・3117.1 デバイス設定について・・・・・・・・・・・3317.2イメージセットアップについて・・・・・・・3417.3コードセットアップについて・・・・・・・・3617.4 読取フェーズについて・・・・・・・・・・・3817.5グッドリードのセットアップについて・・・・3917.6データのフォーマッティングについて・・・・4217.7出力セットアップについて・・・・・・・・・4317.8内部ネットワーク設定について・・・・・・・4418. トラブルシューティング・・・・・・・・・・・4719. メンテナンスについて・・・・・・・・・・・・4820. 仕様一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・48

目 次1.MATRIX300N 外観図・・・・・・・・・・・・・12. レーザの安全対策について・・・・・・・・・・・・13.MATRIX300N の特長・・・・・・・・・・・・・24. 型番一覧とアクセサリ・・・・・・・・・・・・・・25.LEDの表示について・・・・・・・・・・・・・・・36. 設置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46.1 設置の手順・・・・・・・・・・・・・・・・・・46.2 梱包内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46.3MATRIX300Nの外形寸法図・・・・・・・・・・56.4MATRIX300Nの取付角度について・・・・・・・76.5MATRIX300Nの読取エリアについて・・・・・・87. 接 続・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107.1CAB-DSXX-S ケーブルの仕様・・・・・・・・107.2CBX100/CBX500 の端子配列図・・・・・・117.3 電源の配線について・・・・・・・・・・・・・118. メインシリアルインターフェース・・・・・・・・118.1RS232 インターフェース・・・・・・・・・・128.2RS422 インターフェース・・・・・・・・・・128.3Ethernet インターフェース・・・・・・・・・129. ID-NETTM インターフェース・・・・・・・・・・139.1 各リーダに共通の電源を供給する場合・・・・・139.2 各リーダに独立した電源を供給する場合・・・・149.3ID-NETTM の最大ケーブル長と応答速度について・1510.AUXシリアルインターフェース・・・・・・・・1611. 信号入力・・・・・・・・・・・・・・・・・・1612. 信号出力・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

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1.MATRIX300N 外観図①レーザクラス・警告ラベル ⑥レンズカバー ⑪ Ethernet コネクタ②取付ビス穴 (M4) ⑦ X-press インターフェース ⑫ノーリードスポット LED( 赤 )③電源ON表示 LED( 青 ) ⑧レンズ ⑬レーザポインター④Ethernet 接続表示 LED( 黄 ) ⑨内部照明 ⑭フォーカス調整用ボリューム⑤グッドリードスポット LED( 緑 ) ⑩電源・シリアル通信・I/Oコネクタ ( マニュアルフォーカスタイプ )

③ ④

⑥ ⑦

⑩⑪

⑬ ⑬

2. レーザの安全対策について

MATRIX300Nのレーザポインターで使用されているレーザビームは低出力ですが、長時間凝視すると目に悪影響を及ぼすことがあります。このリーダの動作中はレーザビーム出力窓を凝視しないで下さい。また、鏡のようなもので反射されたレーザビームであっても、目に当たらないように設置して下さい。MATRIX300NはEN60825-1規格によるとクラス2レーザ製品として分類され、CDRH規格でもクラス2レーザ製品として分類されます。このレーザビームは可視光帯の波長で読取窓から放射されます。そこで右図の警告ラベルが、本体の裏側に貼付されています。

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4. 型番一覧とアクセサリMATRIX300Nは、内部照明とレンズの種類、インターフェース仕様によって以下のタイプがあります。・MATRIX300N型番一覧

型式 仕様MATRIX300N412-010 広角赤色 LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N452-010 広角白色 LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N472-010 DPM用赤色 LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N482-010 DPM用マルチLED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N423-010 標準赤色 LED照明、9mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N453-010 広角白色 LED照明、9mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N473-010 DPM用赤色 LED照明、9mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N483-010 DPM用マルチLED照明、9mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N434-010 狭角赤色 LED照明、12mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N464-010 狭角白色 LED照明、12mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N435-010 狭角赤色 LED照明、16mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +EthernetタイプMATRIX300N465-010 狭角白色 LED照明、16mmマニュアルフォーカスレンズ、シリアル +Ethernetタイプ

以下に、MATRIX300Nの主な特長を挙げます。• DPM(ダイレクトマーキング )の読取に適した内部照明搭載タイプが選択可能• バーコード/2 次元コードをマルチリード( 一度に最大100個のコードの読取が可能 )• 1.3メガピクセルのCMOSセンサで60フレーム/秒の高速画像キャプチャーが可能• リキッドレンズ搭載により、焦点距離をソフトウェアにて変更が可能• マニュアルフォーカスタイプはボリュームで焦点距離の調整が可能• ID-NETTM ネットワーク内蔵で読取エリアの拡張が容易• コネクタ部分を90°回転させることにより、狭いスペースでも取り付けが可能• レーザポインターとX-pressインターフェースで簡単に読取位置の調整が可能• 読取OK/ 読取NGをスポットLEDで表示が可能

3.MATRIX300N の特長

MATRIX300Nの内部照明は下図の4つのタイプ7種類となります。

MATRIX300Nはその他にもPoEタイプ、ESD対応タイプ、YAGレーザマーカー対応タイプもあります。これらの機種については、巻末の弊社営業担当窓口まで問い合わせをお願いします。

広角赤色LED照明標準赤色LED照明狭角赤色LED照明

広角白色LED照明狭角白色LED照明

DPM用赤色LED照明 DPM用マルチLED照明

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また、MATRIX300Nには以下のアクセサリをオプションでご用意しております。型式 仕様

CBX100ALLINONE パラメータバックアップモジュール (BM100)付端子台ボックスCBX500 高機能端子台ボックスBM100 パラメータバックアップモジュールCAB-DS01-S MATRIX300N-CBX接続用コネクタケーブル(1m)CAB-DS03-S MATRIX300N-CBX接続用コネクタケーブル(3m)CAB-DS05-S MATRIX300N-CBX接続用コネクタケーブル(5m)CAB-ETH-M01 MATRIX300N-Ethernet 接続用コネクタケーブル(1m)CAB-ETH-M03 MATRIX300N-Ethernet 接続用コネクタケーブル(3m)CAB-ETH-M05 MATRIX300N-Ethernet 接続用コネクタケーブル(5m)

MATRIX300Nの本体上部には左図の様にX-pressインターフェースがあり、そこには5つのLEDが付いており、それぞれ以下の状況を表示します。通常動作時③STATUS(赤色 ):MATRIX300Nが同期信号の動作中にノーリードであったことを示します。④COM(黄色 ):点灯時はメインインターフェースがデータを送受信中であることを示します。⑤TRIGGER(黄色 ):同期信号が動作中(アクティブ )であることを示します。⑥GOOD(緑色 ):MATRIX300Nがコードの読取が完了したことを示します。⑦READY(緑色 ):点灯時はMATRIX300Nが動作可能の状態を示します。

X-pressスイッチを使用している際のLEDの表示についてはP20を参照して下さい。

5.LED の表示について

MATRIX300Nの本体の裏側には左図の様に2つの LEDが付いており、それぞれ以下の状況を表示します。

①電源ON( 青色 ):MATRIX300Nの電源がONの時に点灯します。② Ethernet( 黄色 ):MATRIX300Nの Ethernetで接続されている時に点灯します。

① ②

⑤③ ④ ⑥ ⑦

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6. 設置

6.1 設置の手順MATRIX300Nを運用するまでに必要な手順は以下の通りです。①個装箱を開けて、全ての物がそろっているか確認して下さい。②本取扱説明書のP7「6.4MATRIX300Nの取付角度について」を全てお読み下さい。③MATRIX300Nを設置する場所に仮固定します。④MATRIX300Nをご使用条件に合わせて機器と正しく接続します。⑤X-press インターフェースまたは設定用ソフト "DL.CODE" を使用してMATRIX300Nの読取調整を 行います。⑥読取の調整が完了したら、MATRIX300Nをしっかりと固定をします。⑦通信等のパラメータをご使用条件に合わせて設定を行います。(これらの設定には "DL.CODE" と接続する必要 がありますが、事前に設定がされている場合には不要です。またバックアップモジュールから設定をコピーした 場合にもこの設定は不要となります。)⑧最後に要求する動作が可能かテストを行います。これから上記の手順にて、設置に関する詳しい内容を説明します。

MATRIX300Nがお手元に届きましたら、すぐに開梱して以下のものがあるか、確認して下さい。もし、不足・破損等がある場合は、ご購入先の販売店、もしくは巻末の弊社営業窓口まで、ご連絡をお願いします。①MATRIX300N本体 1②取扱説明書 1③読取テストチャート (BARCODETESTCHART-GRADEA,1D/2DCODETESTCHART) 1 枚④取付金具セット 1⑤ビスセット (ビス×4+2、ワッシャー×2) 1

② ③④

6.2 梱包内容

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MATRIX300Nの本体のネジ穴(M4×深さ4)は取付金具のためのものです。下図以降はスキャナ本体と取付金具の外形寸法図です。設置の際に参照して下さい。また最適な取付位置については、P7「6.4MATRIX300Nの取付角度について」を参照して下さい。

36.1

BUSY OUT1 OUT2 OUT3 ONLINE22.4 8.9

読取中心位置

読取

中心位置

FOCUS

NEAR FAR

37.5

75

20.1

94.8

369.5

93.8

36

8.1

43.3

20.5

MATRIX300N外形寸法図 (コネクタがストレートの状態 )

6.3MATRIX300N の外形寸法図

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読取中心位置

読取

中心位置

FOCUS

NEAR FAR75

37.5

20.1

62.6

61.6

62.6

37.5

54

BUSY OUT1 OUT2 OUT3 ONLINE

22.5 8.9

43.3

9.5

367.6

75

36

20.5

MATRIX300N外形寸法図 (コネクタが90°の状態 )3

17.7

36

47

17.736

47

M 4 N°5

40

60

3

36 23

Ø4.5

Ø8.2

90°

47

90°

4.5

4.5

30°

取付金具 (A) 外形寸法図 取付金具 (B) 外形寸法図

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取付金具使用例

チルト角

ピッチ角

MATRIX300Nは最適な取付角度により、読取性能を発揮することが可能となりますので、以下の内容に従って、最適な角度にて取付をする様にして下さい。(以下の例はラベルに印字されたコードを読み取る場合となります。ダイレクトマーキングされたコード等のコントラストの低いコードの読み取り用の取付角度については、以下の場合とは異なる取付をする場合がありますので、ダイレクトマーキングのコードについては巻末の弊社営業担当窓口まで問い合わせをお願いします。ピッチ角右図のPの方向の回転角度はピッチ角度と定義されており、この方向については10°~20°にして下さい。10°未満の場合には、MATRIX300Nは直接反射により、読取性能が低下する可能性があります。(但し、以下のスキュー角を10°~20°にしている場合には、ピッチ角は最小にして下さい。)

P

スキュー角右図のSの方向の回転角度はスキュー角度と定義されており、この方向については10°~20°にして下さい。10°未満の場合には、MATRIX300Nは直接反射により、読取性能が低下する可能性があります。(但し、以下のスキュー角を10°~20°にしている場合には、ピッチ角は最小にして下さい。)

S

チルト角右図のTの方向の回転角度はチルト角度と定義されており、この方向については読取コードによって異なりますので、最適な角度については、実際の読取コードが読取エリア内に収まる様にして下さい。

T

6.4MATRIX300N の取付角度について

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MATRIX300Nは機種によって、読取分解能により最適な読取距離が異なりますので、以下の図表に従って、最適な距離にて取付をする様にして下さい。

6.5MATRIX300N の読取エリアについて

分解能 (1D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.076 89 75 590.127 159 126 990.191 247 190 1500.254 334 253 2000.305 404 304 2400.330 438 329 2590.381 508 380 2990.508 683 507 400

最小読取距離22mm 最小読取エリア

26mm X 21mm

Matrix300N-4X2読取範囲

分解能 (2D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.076 39 39 300.127 76 66 520.191 122 99 780.254 167 132 1040.305 203 158 1240.330 221 171 1350.381 257 197 1550.508 348 264 208

Matrix300N-4X3読取範囲

最小読取距離70mm

最小読取エリア61mm X 50mm

分解能 (1D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.076 86 73 590.127 151 121 990.191 234 183 1500.254 315 244 1990.305 381 293 2400.33 413 317 2590.381 479 366 3000.508 642 488 399

分解能 (2D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.127 73 63 510.191 116 95 780.254 158 126 1030.305 192 152 1240.33 209 165 1350.381 243 190 1550.508 328 253 207

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Matrix300N-4X4読取範囲

最小読取距離70mm

最小読取エリア42mm X 34mm

分解能 (1D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.076 124 73 590.127 211 123 990.191 320 186 1500.254 428 248 1990.305 515 298 2400.33 558 322 2590.381 645 372 3000.508 861 496 399

分解能 (2D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.127 108 64 520.191 164 96 780.254 220 128 1030.305 266 155 1250.33 288 167 1350.381 333 193 1560.508 446 258 208

Matrix300N-4X5読取範囲

最小読取距離80mm

最小読取エリア36mm X 28mm

分解能 (1D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.076 172 75 590.127 292 126 990.191 443 190 1500.254 591 253 1990.305 711 304 2400.33 770 329 2590.381 890 380 3000.508 1189 508 400

分解能 (2D) 最大読取距離 横エリア 縦エリア0.076 87 39 310.127 149 65 520.191 228 99 780.254 305 132 1040.305 367 158 1250.33 398 171 1350.381 460 198 1560.508 616 264 208

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

7. 接続

MATRIX300N専用ケーブルCAB-DSXX-S のケーブルの仕様は以下の通りです。

・DB25コネクタのピン2・ピン3・ピン4・ピン5はMATRIX300Nのメインインターフェースのタイプにより接続が異なります。詳細はP11「8. メインシリアルインターフェース」を参照して下さい。・DB25コネクタのピン18/19/6/10・ピン8/11/14はMATRIX300Nの内部設定により動作が異なります。詳細はP16「11. 信号入力」P17「12. 信号出力」を参照して下さい。

ご注意

1000

±15_

CA

B-D

S01

-S30

00±1

5_C

AB

-DS

03-S

5000

±15_

CA

B-D

S05

-S

コネクタ面

1

23

45 6

78

91011

1213

14

1516

17

Φ14.5 Max.

M12

44.0

Max

.

Φ14.0 Max.

50±5

16.8

55.5

47.05

46.7

4

16.8

P1

P14

P13

P25

7.1CAB-DSXX-S ケーブルの仕様

ピン(DB25).

信号名ピン(M12)

入出力 信号名

1 CHASSIS NUT シャーシ2 TX232/TX422+ 17 出力 MAIN ポート3 RX232/RX422+ 11 入力 MAIN ポート4 TX422- 12 出力 MAIN ポート5 RX422- 10 入力 MAIN ポート6 I2A 13 入力 入力2A7 SGND 2 シグナルグランド8 O1 9 出力 出力19 Vdc 1 電源 (DC10~ 30V)10 I2B 3 入力 入力2B11 O2 8 出力 出力212 N.C. 未接続13 Vdc 1 電源 (DC10~ 30V)14 O3 16 出力 出力315 N.C. 未接続16 O3 16 出力 出力317 N.C. 未接続18 I1A 6 入力 同期信号+19 I1B 5 入力 同期信号 -20 RXAUX 14 入力 シリアル入力 (AUX ポート )21 TXAUX 4 出力 シリアル出力 (AUX ポート )22 N.C. 未接続23 ID+ 7 ID-NETTM(+)24 ID- 15 ID-NETTM(-)25 GND 2 電源グランド

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MATRIX300Nの電源接続は以下の方法にて接続が可能です。

VdcGND

CHASSIS接地グランド

DC+10~30VGNDFG

外部機器MATRIX300NMATRIX300Nの電源には、DC10~ 30Vの安定した電源を使用して下さい。ピーク電流値は約800mA程度となるので、出力に余裕のある電源を使用して下さい。また、電気的ノイズからMATRIX300Nを保護するために必ず接地グランドの接続を推奨します。

ご注意

MATRIX300Nを CBX100に接続して使用する場合の端子配列は右図の通りです。

+V -V O1+ O1- O2+ O2- OUTPUTS

+V I2A I2B -V INPUT2

TX RX AUX 3

Vdc GND POWER

Earth REF ID+ ID- ID-NET

Shield +V I1A I1B -V TRIGGER

SGND AUX 2

1 Vdc GND POWER

Earth REF ID+ ID- ID-NET

Shield SGND TX RTS RX CTS MAIN (R)TX+ (R)TX- RX+ RX-

CBX100/500 を使用する場合はGNDと SGNDと REFは必ず共通のグランドに接続して下さい。これらの端子はCBX内部にフィルター回路が内蔵されており、これらの端子間で電位差が0.8V 以上になると、このフィルター回路の故障の原因となります。

ご注意 +V -V O1+ O1- O2+ O2- OUTPUTS

+V I2A I2B -V INPUT2

TX RX AUX 3

Vdc GND POWER

Earth REF ID+ ID- ID-NET

Shield +V I1A I1B -V TRIGGER

SGND AUX 2

1 Vdc GND POWER

Earth REF ID+ ID- ID-NET

Shield SGND TX RTS RX CTS MAIN (R)TX+ (R)TX- RX+ RX-

O3A O3B +V I3A I4A -V I34B I34B OTHER I/O 4

Shield SGND RTX+ RTX- MAIN

MATRIX300Nを CBX500に接続して使用する場合の端子配列は右図の通りです。(CBX100は出力信号1~2に対応していますが、出力信号3の接続には対応していませんので、出力信号3を使用する場合は必ずCBX500を使用して下さい。

7.2 CBX100/CBX500 の端子配列図

7.3 電源の配線について

8. メインシリアルインターフェースMATRIX300Nは機種に応じて、以下のシリアルインターフェース信号がコネクタから得られます。 RS232インターフェース RS422インターフェース次に、各インターフェースの接続とその使用法について詳しく説明します。

MATRIX300Nのメインシリアルインターフェースは、設定ソフトウェア "DL.CODE" で設定を変更することが可能です。ご注意

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

メインシリアルインターフェースで使用が可能なRS232インターフェースはホスト等の機器とMATRIX300Nをポイント・トゥー・ポイントにて接続する場合に使用するインターフェースです。RS232インターフェースを選択した場合のMATRIX300Nと接続機器との配線は以下の通りに行います。

TX

RX

SGNDMAIN

ホストSDRDSG

MATRIX300N

8.1RS232 インターフェース

このインターフェースはホスト等の機器とMATRIX300Nをポイント・トゥー・ポイントの接続で、電気的ノイズの発生する環境やRS232では規格外の長距離通信を必要とする場合に使用するシリアルインターフェースです。このインターフェースを使用した場合のMATRIX300Nと接続機器との配線は右図の通りに行います。

もし、RX+とRX-間にホストを接続しない場合にはノイズ等に影響を受ける可能性があるので、必ず、右図の様にRX+とRX-とGNDを短絡させて信号レベルを安定させて下さい。

ご注意

ホストRD+RD-SD+SD-SG

MATRIX300N

ツイストペア

TX422+

TX422-

RX422+

RX422-

SGND

TX

TX

RX

RXSGNDMAIN

ホストRD+RD-SD+SD-SG

ツイストペア

ツイストペア

TX+

TX-

RX+

RX-

SGNDMAIN

TX422+

TX422-

RX422+

RX422-

SGND

MATRIX300N8.2RS422 インターフェース

このインターフェースはMATRIX300Nに付属している下図のコネクタから専用ケーブル (CAB-ETH-MXX) を使用して接続します。

1

2

TX+

RX+

MATRIX300NEthernetポート

3TX-

4RX-

PCRJ45ポート

1

3

2

6

TX+

RX+

TX-

RX-

1

4

2

3

8.3 Ethernet インターフェース

Page 15: MATRIX300NMATRIX300N 412-010 広角赤色LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル+Ethernetタイプ 以下に、MATRIX300Nの主な特長を挙げます。 • DPM(ダイレクトマーキング)の読取に適した内部照明搭載タ

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

9. ID-NETTM インターフェース

このインターフェースは、ID-NETTM 対応機器を最大32台まで高速ネットワークで接続可能なインターフェースです。このインターフェースで接続する方法としては以下の2通りがあります。

9.1 各リーダに共通の電源を供給する場合

フィールドバスまたはEthernet

ID-NET終端抵抗 ON

CBX100/CBX500

RS232RS422インターフェース

Shield と Earth 間を接続する

メインインターフェース

ホスト

ShieldID -ID+REF

EarthGNDVdc

ShieldID -ID+REF

EarthGNDVdc

ShieldID -ID+REF

ShieldID -ID+REF

EarthGNDVdc

Shield と Earth 間は接続しない

スレーブリーダID=1

CBX100/CBX500

ID-NET終端抵抗 OFF

Shield と Earth 間は接続しない

スレーブリーダID=2~ 31

CBX100/CBX500

ID-NET終端抵抗 ON

DC10~ 30V

ID-NET

TMケーブル

最大ケーブル長表を参照

マスターリーダ

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

9.2 各リーダに独立した電源を供給する場合

フィールドバスまたはEthernet

ID-NET終端抵抗 ON

DC10~ 30V

CBX100/CBX500

RS232RS422インターフェース

Shield と Earth 間を接続する

メインインターフェース

ホスト

ShieldID -ID+REF

EarthGNDVdc

ShieldID -ID+REF

EarthGNDVdc

ShieldID -ID+REF

ShieldID -ID+REF

EarthGNDVdc

Shield と Earth 間は接続しない

スレーブリーダID=1

CBX100/CBX500

ID-NET終端抵抗 OFF

DC10~ 30V

Shield と Earth 間は接続しない

スレーブリーダID=2~ 31

CBX100/CBX500

ID-NET終端抵抗 ON

DC10~ 30V

ID-NET

TMケーブル

最大ケーブル長表を参照

マスターリーダ

ID-NETTM は高速ネットワーク用のインターフェースなので、ノイズ等の影響を最小限にするために、使用するケーブルや配線は以下の点を考慮して行って下さい。

・使用するケーブルはCAT5ツイストペア+CAT5ツイストペアでシールドはAWG24或いはAWG22のワイヤを使用して、電圧降下が0.8V以下となるケーブルを使用して下さい。・ケーブルのシールドはマスタ側のみを接続して、共通の電源を使用する場合には、電源ラインはID-NETTM の信号線とできる限り近づけて配線を行って下さい。・AC電源ケーブルや動力線とは必ず離して配線をして下さい。ID-NETTM のシールドはコモンのリファレンスラインとして使用しないで下さい。・ID-NETTM のネットワークは同一建物内で限定したネットワークとして使用して下さい。

ご注意

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

9.3 ID-NETTM の最大ケーブル長と応答速度について

このインターフェースで接続する場合の最大ケーブル長は以下の表の通りで、通信速度に依存します。この表の最大ケーブル長以下で接続するように設計をして下さい。通信速度 125Kbps 250Kbps 500Kbps 1Mbps最大ケーブル長 1200m 900m 700m 問い合わせ願います

また、このインターフェースを使用する場合の応答速度 (同期信号の立ち上がりからホストへの送信データの先頭まで )は接続するスレーブの台数と通信速度に依存します。この応答時間は下図のグラフを参照して下さい。

240

220

200

180

160

140

120

100

80

60

40

20

0

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

ノード数

500Kbps 250Kbps 125Kbps

応答時間(ms)

条件 ID-NETTM シンクロナイズモードで動作 データ長 :各スレーブで50バイトのデータを送信

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

10.AUX シリアルインターフェース

このインターフェースは、MATRIX300Nでパススルー接続やローカルエコーモードで使用するインターフェースでRS232のみをサポートしています。このインターフェースを使用する場合のMATRIX300Nと各種機器との配線は以下の通りに行います。

SGNDAUX

ホストSD

RD

TXAUX

RXAUX

SG

TXA

RXA

SGND

MATRIX300N

11. 信号入力

MATRIX300Nは2点の入力端子 (EXTTRIGGER/INPUT2)を装備しており、同期信号として使用する場合には、この入力がアクティブ状態になると、TRIGGERLED( 黄色 LED)が点灯して、MATRIX300Nは画像を取り込みコードのデコードを行います。これらの入力はフォトカプラにて絶縁処理されており、NPN入力でもPNP入力でも起動できます。接続方法を以下に示します。

入力機器DC+OUT

GND

NPNトランジスタ入力、内部電源使用時

INPUT2

+V

I2A

I2B

-V

TRIGGER

+V

I1A

I1B

-V

MATRIX300N

入力機器DC+OUT

GND

外部電源DC30V max.

NPNトランジスタ入力、外部電源使用時

INPUT2

I2A

I2B

TRIGGER

I1A

I1B

MATRIX300N

入力機器DC+

OUT

GND

PNPトランジスタ入力、内部電源使用時

INPUT2

+V

I2A

I2B

-V

TRIGGER

+V

I1A

I1B

-V

MATRIX300N

入力機器DC+

OUT

GND

外部電源DC30V max.

PNPトランジスタ入力、外部電源使用時

INPUT2

I2A

I2B

TRIGGER

I1A

I1B

MATRIX300N

この信号線の電気的定格は以下の通りとなっています。 最大電圧 DC30V 最大電流値 10mA(Matrix)+12mA(CBX)入力端子はチャタリング等による誤動作を防止するために、信号の立ち上がり時に約0.1msec ~ 10msec のディレーが発生します。このディレー時間の設定は "DL.CODE" の " デバウンスフィルター "パラメータで行います。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

12. 信号出力MATRIX300Nは 3点の制御出力端子を内蔵しており、下図の様に接続して使用します。

これらの制御出力信号は "DL.CODE" のパラメータにより、以下の動作等に設定することが可能です。

ノーリード 読取動作中にコードの読取が全くできなかった場合に出力します。パーシャルリード 読取動作中に一部のコードの読取ができなかった場合に出力します。コンプリートリード 読取動作中にバーコードの読取が全てできた場合に出力します。

また、マッチコード時は登録したデータとバーコードデータが一致した場合に出力します。更に、外部照明を使用する場合は、この出力信号を使用して外部照明のON-OFF のコントロールも可能です。

これらの出力はいずれもレベルまたはパルス信号の出力が選択することができます。パルスに設定した場合は50ms~ 15sec のパルス信号が生成されます。また、レベルに設定した場合は次の同期信号が入力されるまで、この出力が継続して出力されます。電気的特性は以下の通りです。

最大出力電圧 (負荷0mA時 ) 30V最大出力電圧 (負荷100mA時 ) 3V

ご注意出力1と出力2(O1とO2) についてはCBX100/500に接続すると逆接続保護回路が内蔵されて、光学的な絶縁処理がなされておりますので、できる限りCBX100/500を使用して下図の通りに外部機器と接続をして下さい。

PNPオープンコレクタ出力、内部電源使用時

OUT2

+V

O2+

O2-

-V

OUT1

+V

O1+

O1-

-V

MATRIX300N外部機器

GND

COM

IN

GND

負荷

PNPオープンエミッタ出力、内部電源使用時

OUT2

+V

O2+

O2-

-V

OUT1

+V

O1+

O1-

-V

MATRIX300N外部機器

GND

負荷

COM

IN

PNPオープンエミッタ出力、外部電源使用時

O2+

O2-

O1+

O1-

OUT2OUT1

MATRIX300N 外部機器

GND

COM

IN

負荷

Vext

PNPオープンコレクタ出力、外部電源使用時

O2+

O2-

O1+

O1-

OUT2OUT1

MATRIX300N 外部機器

GND

IN

GND

負荷

出力3(O3) については、CBX100/500に接続しても、光学的絶縁処理が施されていませんので、次頁の様に接続をして下さい。尚、CBX100/500を使用しない場合は、使用する外部電源はMATRIX300Nと同一電源を使用する様にして下さい。

Vext Vdc MATRIX300N 外部機器

O3

GND

負荷

Vdc

O3

GND

MATRIX300N 外部機器

負荷

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

13.MATRIX300N の接続方法

MATRIX300Nは一般に、対象物が読み取りゾーンに入ったとき、同期信号として用いられている光電センサによって起動され、対象物にあるコードを読み取り、読み取ったデータはメインシリアルインターフェースを通じてホストへと送信され、Ethernetインターフェースは別売コネクタケーブル (CAB-ETH-MXX) を使用して、ターミナルPCに接続をして、DL.CODE で設定変更や画像データの送信等に使用します。( 右図参照 )

ホストPC

① ②

①メインシリアルインターフェース ③電源(DC10~30V)

②同期センサ ④Ethernetインターフェース

(CAB-ETH-MXX)

ターミナルPC

(DL.CODE接続用)

DC10~30V

電源 ③

CBX100/500

MATRIX300NSTATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

13.1 標準レイアウト

ホストPC

① ②

①メインシリアルインターフェース ④Ethernetインターフェース

②同期センサ (CAB-ETH-MXX)

③電源(DC10~30V) ⑤AUXシリアルインターフェース(RS232)

ターミナルPC

(DL.CODE接続用)

DC10~30V

電源 ③

CBX100/500

CBX100/500

MATRIX300NSTATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

MATRIX300NSTATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

13.2 パススルー接続パススルー接続では、1つのホストシリアルインターフェースに2台以上のスキャナが接続できます。各スキャナは、AUXポートで受信したメッセージをメイン /Ethernet/ID-NETTM ポートに送ります。全メッセージが、この通信系統を通過(パススルー)してホストに送られることになります。例としてメインポートとAUXポートの接続を下図に示します。パススルー接続では、スキャナ毎に読み取り位相は独立しています。パススルー接続を使用する場合は、次の注意事項を守り正しく設定をして使用して下さい。①全てのスキャナのメインポートはRS232に統一して下さい。②パススルー接続全機器のボーレート 、データビット 、ストップビット 、パリティは同じ設定にして下さい。③パススルー接続全機器のメッセージターミネータを、同一構成にして下さい。④必要であれば、機器を識別するためにヘッダを使用して下さい。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

この接続では各スキャナに独立して入力している同期信号のタイミングでメッセージがホストPCに送信されます。そして、この接続での最大接続台数はマスターも含めて32台となります。

ホストPC

①メインシリアルインターフェース ④ID-NETTM②同期センサ ⑤Ethernetインターフェース③電源(DC10~30V) (CAB-ETH-MXX)

ターミナルPC(DL.CODE接続用)

DC10~30V電源 ③ ④

MATRIX300Nマスター

CBX100/500

CBX100/500 CBX100/500

③ ③ ④

Ethernetハブ

⑤②

MATRIX300Nスレーブ1

⑤② ②

MATRIX300Nスレーブ2

STATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

STATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

STATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

13.3.2 マルチデータ

ID-NETTM 接続では同期信号をマスターにだけ入力して、全てのスレーブをマスターと同一の読取位相で制御する (シンクロナイズ )と全てのスキャナが独立した読取位相で制御される (マルチデータ )の2つの接続方法があります。それぞれの接続方法については以下の通りとなります。

13.3ID-NETTM 接続

ホストPC

① ②

①メインシリアルインターフェース ④ID-NETTM②同期センサ ⑤Ethernetインターフェース③電源(DC10~30V) (CAB-ETH-MXX)

ターミナルPC(DL.CODE接続用)

DC10~30V電源 ③ ④

MATRIX300Nマスター

CBX100/500

MATRIX300Nスレーブ1

CBX100/500 CBX100/500

③ ③ ④

Ethernetハブ

⑤MATRIX300Nスレーブ2

STATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

STAT

USCO

M

TEST

TRIG

GER

LEAR

N

GOOD

READ

Y

SETU

PAI

M

STATUSCOM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOODREADY

SETUPAIM

この接続ではマスターに入力している同期信号のタイミングで1つのメッセージがホストPCに送信されます。そして、この接続での最大接続台数はマスターも含めて16台となります。

13.3.1 シンクロナイズ接続

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

MATRIX300Nは標準でEthernet インターフェースを内蔵しています。このインターフェースは専用のコネクタケーブル (CAB-ETH-MXX) で通常のRJ45コネクタにてEthernet ポートに接続が可能です。

13.4 Ethernet 接続

通常のMATRIX300Nは下図の様にCAB-ETH-MXX専用コネクタケーブルでEthernet ポートに接続します。尚、MATRIX300Nの Ethernet は自動でストレート /クロスを識別しますので、下図の様にEthernetスイッチに接続したり、ホストPCとピアートゥーピアーでも接続が可能です。

ホストPC

① Ethernetインターフェース(CAB-ETH-MXXで接続)② 同期センサ

MATRIX300N MATRIX300N MATRIX300N①

Ethernetスイッチ

14.X-press による設定方法MATRIX300N本体に内蔵されているX-press スイッチを使用すれば、PC無しで簡単に読取テストや読取コードの設定が可能です。以下の手順に基づいてこれらの機能を使用して下さい。

①X-press メニューの起動方法 本体上面のX-press スイッチを押し続けると、本体の LED表示が左から右に点灯しますので、必要な機能 表示の箇所が点灯した時にスイッチを離せば、その機能が起動します。

テストモード ( コードの読取テストを行う機能 )エイムモード ( 読取位置の調整とリキッドレンズの読取焦点距離を調整する機能 )セットアップモード ( 取り込み画像の最適化を行う機能 )ラーンモード ( 読取コードの設定を自動的に行う機能 )

セットアップモード ラーンモードエイムモードテストモード

Xpress スイッチSTATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

13.4.1 標準 Ethernet 接続

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

テストモード (コードの読取テストを行う機能 )この機能に入ると、自動的に読取を開始して読取テストモードとなります。そして、コードを読取可能な状態にすると、以下の LED表示にて読取状態の確認ができます。

再度X-press スイッチを押すとエラーブザー音を1回出力後、テストモードは解除されて、通常動作に戻ります。

読取率75%以上 読取率95%以上読取率60%以上読取率40%以上読取率20%以上

STATUS COM

TEST

TRIGGER

LEARN

GOOD READY

SETUPAIM

エイムモード (読取位置の調整とリキッドレンズの読取焦点距離を調整する機能 )この機能に入ると、自動的にリキッドレンズの読取焦点距離の調整と読取位置の調整が可能です。以下の手順に従って操作MATRIX300Nの位置を調整して下さい。

①P8「6.5MATRIX300Nの読取エリアについて」を参照して、最適な読取距離となる様にMATRIX300Nの位置を固定します。

②右の写真の様に添付されている「BARCODETESTCHART-GRADEA」の読取中心位置に使用する分解能に最も近い分解能のコードが読取位置の中心に来る様にセットします。

④読取焦点距離の調整が完了すると、ブザー音3回を出力して、リキッドレンズの読取焦点距離をメモリー内に保存をしてからエイムモードを自動的に終了します。

⑤読取焦点距離の自動調整が約3分間で出来なかった場合、「AIMモード」がタイムアウトとなります。エラーブザー音を1回出力後、読取焦点距離を前の調整に戻して「AIMモード」を自動的に終了します。

③の「AIMモード」が開始した時点から最低3秒間はリキッドレンズの距離調整をしていますので、サンプルバーコードが動かない様にして下さい。ご注意

③X-press スイッチを押し続けて、「AIMモード」の LEDが点灯した時点でX-press スイッチをOFFにするとバーコード上にレーザポインターが点灯して、また「AIM」LEDが点滅してリキッドレンズの自動距離調整モードに入ります。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

セットアップモード (取り込み画像の最適化を行う機能 )この機能に入ると、自動的に読取用 LEDが点灯して、画像を取り込んで最適なレベルに調整をして、自動的に終了します。以下の手順に従って調整を行って下さい。

①読取中心位置に対象のコードの中心が来る様に位置を固定します。

②セットアップモードを起動します。

③画像の自動調整が完了すると、ブザー音3回を出力して、セットアップモードを自動的に終了します。

④約5秒間で画像の自動調整が出来ない場合は、エラーブザー音を1回出力後、画像レベルを前の調整に 戻して、セットアップモードを自動的に終了します。

セットアップモードに入る前に必ずMATRIX300Nの読取距離と角度についても調整を完了して下さい。セットアップモード後に位置をずらすと読取ができない場合があります。

ご注意

ラーンモード (読取コードの設定を自動的に行う機能 )この機能に入ると、自動的に読取用 LEDが点灯して、読取対象コードの設定を自動的に行います。ラーンモードの設定は以下の手順に従って行って下さい。

①読取対象コードを読取可能な位置に固定します。

②ラーンモードを起動すると、読取用 LEDを 1回点灯します。

③コードの読取ができるとコードの登録を行い、ブザー音3回を出力して、ラーンモードを自動的に終了します。

④約3分間で読取が出来ない場合は、エラーブザー音を1回出力後、読取コードの設定を前の設定に戻して、 ラーンモードを自動的に終了します。

15. DL.CODE についてMATRIX300Nは専用ソフトウェアDL.CODEを使用すれば、GUIにて容易にパラメータの設定や読取調整が可能です。この章ではDL.CODEの使用方法について説明をします。

15.1 DL.CODE のインストーラについてDL.CODE のインストーラは以下の弊社ウェブサイトに最新版がアップされていますので、以下のウェブサイトからダウンロードをして、インストールして下さい。

http://ias.co.jp/download/

15.2 DL.CODE の動作環境DL.CODEを動作させるためには、以下の環境が必要となります。インストールをする前にこれらの環境を揃えて下さい。

PC の環境

CPU 2.00GHz 以上OS WindowsXP,WindowsVista,Windows7RAMメモリ 1GB以上の空き領域ハードディスク容量 2GB(64ビットOS時 ) 以上 ;1GB(32ビットOS時 ) 以上の空き領域Ethernet インターフェース 100Base-T ポートディスプレィ 解像度1280x1024以上

その他に用意する物CAB-ETH-MXX(MATRIX300N-Ethernet 接続用コネクタケーブル )

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

15.3 DL.CODE のインストール以下の手順でPCにDL.CODEをインストールして下さい。

①不要なアプリケーションは全て終了をしてから、右図の様にインストーラファイルを選択して、ダブルクリックして下さい。

②右図のウィンドウが表示されたら、右下の「install」ボタンをクリックして下さい。

③右図のウィンドウが表示されたら、下の「Next」ボタンをクリックして下さい。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

④右図のウィンドウが表示されたら、下のチェックボックスのチェックをしてから、 「Next」ボタンをクリックして下さい。

⑤右図のウィンドウが表示されたら、「Next」ボタンをクリックして下さい。( 右図の様にチェックボックスにチェックが入っている場合には、デスクトップ画面にDL.CODEのアイコンが生成されます。)

⑥右図のウィンドウが表示されたら、「Install」ボタンをクリックするとDL.CODEのインストールが開始します。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

⑦右図のウィンドウが表示されたら、「Finish」ボタンをクリックするとDL.CODEのインストールが終了します。

15.4 MATRIX との接続PCにMATRIXの Ethernet コネクタを接続して、MATRIXの電源をONにすると、PC側で自動的にEthernet の接続を試みますが、MATRIXとの接続をするためには、右図の様に固定の IP アドレスに設定する必要がありますので、Windows のコントロールパネルから、ネットワークのプロパティを選択して、右図の様に IP アドレスを設定して、「OKボタン」をクリックします。

MATRIXのデフォルトの IP アドレスは192.168.3.100です。どうしてもEthernet での接続ができない場合には、以下の事を確認して下さい。

①MATRIXの設定をデフォルトに戻す。② PC のプロキシサーバーの設定を無効にする。

以下の手順で操作をすれば、MATRIX の設定を強制的にデフォルト設定に戻すことができます。①MATRIX の Xpress スイッチを押した状態でMATRIX の電源をONにします。②Xpress パネルの全ての LEDが点滅を開始してから、Xpress スイッチを離します。③MATRIX が再度起動する (約 20秒 ) まで待ちます。

ご注意

下図の左上の「デバイスの検索」のアイコンをクリックします。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

MATRIXとの接続に成功すると下図の様になります。

接続しているデバイスのアイコンをクリックすると、下左図の様な表示となります。そして、黒丸のアイコンをクリックすると、下右図のウインドウが開き、Ethernet の IP アドレス設定が可能となります。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

黒丸のアイコンをダブルクリックすると、下図の表示に切り替わりますので、ウインドウ下の「タスク選択」から必要な作業を選択します。

それぞれのタスクは以下の作業が可能です。

デバイスの設定を開く接続しているデバイスのパラメータ設定が可能です。読取の調整でもこのタスクを選択します。

内部ネットワーク設定のセットアップ

内部ネットワーク(ID-NETTM) のネットワーク設定ウィンドウになり、ネットワークアドレス等の設定が可能となります。

モニタデバイス 接続しているデバイスが通常動作状態となり、読取テスト等を簡単に行えます。

16.MATRIX300N の焦点距離の調整MATRIX300Nは以下の2つのフォーカスタイプのレンズを使用しており、それぞれ焦点距離の調整方法が異なります。①リキッドレンズタイプ ソフトウェアで焦点距離を入力すると、その距離で焦点が調整されます。 または、X-press の「エイムモード」で焦点距離が自動的に調整されます。②マニュアルフォーカスタイプ MATRIX300N 本体の側面にあるフォーカス調整用のボリュームを回転させて 焦点距離を調整します。①のソフトウェアで焦点距離を入力する場合や、②のボリュームで調整をする場合には、MATRIX300NをDL.CODEに接続して、次頁の手順に従って調整を行って下さい。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

16.1 リキッドレンズタイプの調整方法MATRIX300Nのリキッドレンズタイプの焦点距離はDL.CODEに接続して、焦点距離のパラメータに実際の焦点距離を入力するとソフトウェアでその焦点距離に調整がされます。

①MATRIX300Nを DL.CODEに接続して、設定ファイルを開きます。そして、下図の赤枠の箇所の「イメージセットアップ」ボタンをクリックします。

②下図の「イメージセットアップ」の赤枠の「読み取り距離」のパラメータに調整をする焦点距離の数値を (mm)単位で入力すると、自動的にMATRIX300Nの焦点距離が調整されます。

MATRIX300Nのリキッドレンズタイプの焦点距離は22mm~500mmの間で距離の調整が可能です。そして、これらの値を超える値を入力しても、入力データは自動的に排除されます。

ご注意

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16.2 マニュアルフォーカスタイプの調整方法

MATRIX300Nのマニュアルフォーカスレンズタイプの焦点距離は右図の様に本体側面にあるマニュアルフォーカスボリュームを回転させて焦点距離を調整します。そして、この調整にはDL.CODEの「焦点距離のキャリブレーション」ツールを使用すると、高い精度で焦点距離の調整が可能です。

マニュアルフォーカスボリューム

① MATRIX300Nを DL.CODEに接続して、設定ファイルを開きます。そして、下図の赤枠の箇所の「イメージセットアップ」ボタンをクリックします。

②MATRIX300Nの前に付属のバーコードテストチャートを置き、下図の赤枠の「焦点距離のキャリブレーション」 ボタンをクリックします。

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②下図の様に、画面の中央部が2段に分かれて、上段にキャプチャ画像、下段にオシロスコープが表示されます。 そこで下図の様にテストチャートに印刷されているバーコードに画面上の赤線が横切る様に固定すると、下段の オシロスコープ画面に信号波形が表示されますので、テストチャートを焦点距離に正確に固定します。

精度の高い焦点距離の調整をするためには、テストチャートの固定は以下の通りに行ってください。・使用するバーコードはできる限り、細バーが太いものを使用して下さい。・テストチャートはMATRIX300Nの正面で並行になる様に固定をして下さい。・それでも信号波形の高さが低い場合には、「露光時間」や「ゲイン」の値を調整して下さい。

ご注意

③MATRIX300Nのマニュアルフォーカスボリュームを調整して、下図の信号波形の様にバーコードの各エレメントがサイズに応じて、針の様な形になり、現在の調整焦点距離付近では。更に細かく調整するためには、下図の赤枠の中の SD の値が最大になった時点が焦点距離となります。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

オプション

言語の変更 DL.CODE の使用する言語を選択します。DL.CODE のユーザ DL.CODE の GUI に関するパラメータのインターフェース設定 設定を行います。ログレベルの変更 ログの出力条件を設定します。

ユーザの変更DL.CODEを操作するユーザのレベルを設定します。

DL.CODEのデフォルトの復元

DL.CODEのデフォルト設定を復元します。

デバイス

デバイスへの接続デバイスの IP アドレスをマニュアルで入力して接続を行います。

デバイスの検索Ethernet ネットワークに存在するデバイスを検索します。

設定 DL.CODE の統計カウンタのリセット等を行います。パッケージの更新 デバイスのファームウェアの更新を行います。現在の設定の変更 編集中の設定を変更します。デバイスの再起動 デバイスを再起動させます。

バックアップの復元設定パラメータの操作やバックアップ等の作業を行います。

RAMイメージバッファメモリの設定

RAMのバッファメモリ内のイメージを操作します。

ヘルプ

概要 DL.CODE のバージョン情報等を表示します。DL.CODE ユーザガイド

DL.CODEのユーザマニュアル (英文 )を表示します。

17. DL.CODETM の操作についてDL.CODEのアイコンやメニューでの操作は以下の通りとなります。

メニューバー

ファイル

初期画面 ソフトウェア起動時の画面に戻ります。開く PCまたはデバイスに保存している設定を開きます。保存 PCまたはデバイスに設定を保存します。内部ネットワークのセットアップ

ID-NETネットワークの設定画面を開きます。

モニタ モニタ画面を開きます。終了 DL.CODEを終了します。

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

アイコン

設定モード/モニターモードの切替 設定モードとモニターモードの画面の切替を行います。

一時メモリに設定を保存 デバイスの一時 (RAM)メモリに設定を保存します。

PCに保存 PCに設定を保存します。

PCからの読み込み PCに保存されている設定を読み込みます。

デバイスに保存 接続されているデバイスに設定を保存します。

デバイスの設定を開く 接続されているデバイスの設定を開きます。

デバイスの検索 接続されているデバイスを検索します。

初期画面 起動時の画面に戻ります。

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イメージセットアップ 取得する画像の調整やレンズの焦点距離の設定等を行います。コードセットアップ 読取コードの登録やコードに関するパラメータの編集等を行います。

読取フェーズオペレーティングモード等動作に関するパラメータの編集等を行います。その他、データ通信ポートや信号入力に関するパラメータの編集も行います。

グッドリードのセットアップ

読取コードの処理やノーリードの処理に関するパラメータや読取データの送信タイミングについても、ここで設定を行います。

データのフォーマッティング

送信データのデータフォーマットやパススルーの設定等を行います。

出力セットアップ通信ポート、I/O 信号ポート、グリーンスポットやレッドスポット LED の動作設定等を行います。

DL.CODEでのデバイスの設定は、下図の通り3つのステップに分かれており、これらのステップの順番に従って行うと、全ての設定が完了する様になっています。次項からは、このステップに従って、設定画面の説明を行っていきます。

17.1 デバイス設定について

最初にデフォルトの設定で「デバイスの設定を開く」を選択すると、下図の画面が表示されます。

MATRIX がデータマトリックスコードの読取を連続で行いますので、デバイスの設定を開始するためには、一旦、赤丸のボタンをクリックして、画像の取り込みを中止して下さい。ご注意

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17.2 イメージセットアップについてイメージセットアップの設定画面について説明します。

①イメージセットアップの設定グループを追加します。②イメージセットアップの設定グループを削除します。

①メモリーされている画像リストを上にスクロールします。②メモリーされている画像リストを下にスクロールします。③中央に表示している画像でズームインをします。④中央に表示している画像でウィンドウのサイズに合わせて表示倍率を変更します。⑤中央に表示している画像でズームアウトをします。⑥中央に表示している画像をPC上に保存します。(保存フォーマットは、BMP/JPG/GIF/TIFから選択できます。)⑦中央に表示されている画像でクロッピング領域が選択可能となります。⑧メモリーされている画像リストをグリッドで表示します。

①MATRIXの動作を制御します。(クリックで動作の停止・開始を行います。)②1回クリックするとMATRIX が1回画像の取得をして、画面中央に表示します。

設定パラメータリストについて

①画像極性の反転 このチェックボックスにチェックを入れると取得画像の明暗部が反転します。②露光時間 画像取得時の露光 (シャッター開放 )時間をμ秒単位で設定します。③ゲイン 画像取得時に取得した画像信号の増幅値を設定します。④ゲインマルチプライヤ ゲインの増幅値を倍数で調整します。⑤内部照明の点灯 内蔵 LED照明の点灯時間を設定します。⑥セクター 内蔵 LED照明の点灯部分を制御します。(リキッドレンズタイプ用 )⑦画像自動セットアップ 自動で画像の取得レベルを調整します。( 次頁参照 )⑧読取距離 読取距離を入力するとレンズの焦点距離が変更します。(リキッドレンズ用 )⑨焦点距離のオートラーン レンズの焦点距離を自動で設定します。(リキッドレンズ用 )⑩クロッピング領域 クロッピング領域の選択を可能にすると、領域を数値で設定ができます。

① ② ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ① ②

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画像自動セットアップについて

画像自動セットアップのボタンをクリックすると、右図のウィンドウが表示されます。下記の内容を選択して、開始ボタンをクリックすると画像セットアップが開始します。①読取をする対象が、静的 ( 読取対象が停止状態 )か動的 (読取対象が動作中 )を選択します。②読取をする対象が動的の場合には搬送速度とコードの解像度 (コードの最小エレメントのサイズ )を入力します。

画像自動セットアップが終了すると、右図のウィンドウになります。「開始」ボタンをクリックすると再度調整をします。「適用」ボタンをクリックすると、調整結果が設定に反映されます。「キャンセル」ボタンをクリックすると、ウィンドウが閉じて画像自動セットアップを終了します。

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17.3 コードセットアップについてコードセットアップの設定画面について説明します。

「一般設定 -コードグレーディング」は取得画像から読取対象のコードを検索する時間や検索方法を設定します。(設定方法については、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)

①メモリーされている画像リストを上にスクロールします。②メモリーされている画像リストを下にスクロールします。③中央に表示している画像でズームインをします。④中央に表示している画像でウィンドウのサイズに合わせて表示倍率を変更します。⑤中央に表示している画像でズームアウトをします。⑥中央に表示している画像をPC上に保存します。(保存フォーマットは、BMP/JPG/GIF/TIFから選択できます。)⑦現在の設定で読取テストを行います。(連続で読取テストを行います。)⑧メモリーされている画像リストをグリッドで表示します。⑨MATRIXの動作を制御します。(クリックで動作の停止・開始を行います。)⑩1回クリックするとMATRIX が1回画像の取得をして、画面中央に表示します。

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩

①バーコードの追加バーコードの読取設定を追加します。(クリック時にバーコードのシンボルのリストが表示されますので、必要なシンボルを選択して下さい。

②2次元コードの追加2次元コードの読取設定を追加します。(クリック時に2次元コードのシンボルのリストが表示されますので、必要なシンボルを選択して下さい。

③ポスタルコードの追加ポスタル ( 郵便 )コードの読取設定を追加します。(クリック時にポスタルコードのシンボルのリストが表示されますので、必要なシンボルを選択して下さい。

④新規フィルターの追加内蔵している画像フィルターの設定を追加します。( 設定方法については、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)

⑤選択したツールの削除 現在選択しているツールを削除します。

⑥コードのティーチングこのボタンをクリックすると、自動で読取コードを選択するモードが起動します。モードには以下の2つのタイプがありますので、必要なモードを選択して下さい。

・コードオートラーン 全てのシンボルを対象にして検索をします。( 通常はこのモードを使用して下さい。)

・データマトリックス DPMオートラーン

データマトリックスECC200コードのDPM(ダイレクトマーキング )専用で使用が可能な検索モードです。( 設定方法については、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)

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コードオートラーンについて

コードオートラーンモードを使用すれば、読取対象コードをMATRIX が自動的に検索して設定が可能です。以下の手順に従って、使用して下さい。

①コードオートラーンを選択すると、中央の画像表示が下図の様になります。

①このボタンをクリックすると、コードの検索が開始します。②このボタンをクリックするとマスク部分が無くなり、コードオートラーンモードが終了します。

マスク部分の周辺の点線部にポインターを移動すると、ポインターが矢印に変わります。この矢印の状態で点線のエリアを移動させることにより、コードの検索エリアを変更することが可能です。(複数のコードが存在する場合やコードの背景に多くの模様が存在する場合には、エリア変更をすることにより、コード部を正確に設定することが可能です。)

コードオートラーンが開始すると、左図のウィンドウが表示されます。

コードオートラーンでコードが検索できると左図のウィンドウとなります。「続行」を押すと、再度オートラーンを開始します。「終了」を押すと、コードオートラーンを終了して、下図の表示となります。

「現在の設定に追加」を選択すると、現在設定されているコード設定に加えて、検索結果のコードも読取可能となります。「現在の設定を置き換え」を選択すると、現在設定されているコードを消去して、検索結果のコードを設定します。「オートラーン結果を廃棄」を選択すると、検索結果のコード設定を消去します。

① ②

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17.4 読取フェーズについて読取フェーズの設定画面について説明します。

「一般設定」は取得画像のバッファメモリのサイズやシステム接続の状態 (単独か ID-NETのシンクロナイズ接続 )または内部照明の省エネルギーモードの選択が可能です。( 設定方法については、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ① ② ③ ④ ⑤

①コンティニュアス モード

画像取得のタイミングを内部タイミングで画像の取得を行います。(画像の取得タイミングは「連続」か「周期」が選択できます。)

②ワンショットモードMATRIXは画像取得のタイミング(トリガ )1回につき1回だけ画像の取得を行います。(トリガの入力ソースとトリガタイミングのディレー時間を設定できます。)

③フェーズモードMATRIXは画像取得のタイミング(トリガ )の間に設定されたモードで画像の取得を行います。(フェーズモードに設定すると、自動的に「フェーズオン」と「フェーズオフ」の設定が表示されます。)

④パックトラック  モード

物流システムで使用する場合に、搬送物と読取データの紐付けを行うことによって、搬送物の間隔を最小限にするモードです。(このモードはMATRIX300N以降で使用可能なモードでMATRIX210Nでは表示されません。)

⑤新規チャンネルの 追加

このボタンをクリックすると通信ポートの追加をします。(シリアルポートは標準で設定されているので、追加可能なチャンネルはEthernetポートのみとなります。)

⑥新規フィールドバスの追加

このボタンをクリックするとフィールドバス通信ポートを追加します。(設定方法については、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)

⑦選択したアイテムの削除

アイテムの削除をします。(アイテムの内容によっては削除ができないものもあります。)

①イメージ取得シーケンスの追加 ここでは追加ができないので、使用不可となっています。②ズームイン イメージ取得シーケンス図 (中央の図 )の表示を拡大します。

③画面にあわせて表示他のウィンドウの表示倍率にあわせて、イメージ取得シーケンス図 (中央の図 )を表示します。

④ズームアウト イメージ取得シーケンス図 (中央の図 )の表示を縮小します。⑤プレイ 設定されているフェーズにて、動作を開始します。

チャンネル 現在使用が可能な通信ポートが表示され、各通信ポートのパラメータが設定可能です。

フィールドバス「新規フィールドバスの追加」アイコンで追加したときに、フィールドバス用設定パラメータが表示されます。

入力信号 MATRIXに内蔵している2つの信号入力ポートのパラメータ設定が可能です。

センサMATRIXに接続する入力信号用センサの設定をします。(特にパックトラックモードで外部のエンコーダを使用する場合には、エンコーダの速度や分解能等の詳細を設定します。)

データ収集タイプ「ノーリード」の有無、「パーシャルリード」(部分読取 )、「マルチプルリード」(複数コードの読取 )の有効 /無効を設定します。

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17.5 グッドリードのセットアップについてグッドリードのセットアップの設定画面について説明します。

①コード収集このモードは「コンティニュアス」「ワンショット」「フェーズ」の各モードで有効です。このモードは1つの読取結果を出力する前に複数のコードの読取が可能です。結果の出力データフォーマット等は「データのフォーマッティング」で設定します。

②コードコンビネーション

このモードは「コンティニュアス」「ワンショット」「フェーズ」「パックトラック」の各モードで有効です。そして、このモードの結果の出力データフォーマットは、中央下の「コードコンビネーション」ウィンドウで読取データのロジックの生成が可能です。

③コードプレゼンテーション

このモードは「コンティニュアス」「ワンショット」の各モードで有効です。そして、このモードでは、特に読取コードがマニュアルでMATRIXの前に置かれると読取結果をホストに送信します。尚、このモードの場合、通常ノーリードは出力せずにマルチプルリードで正確に制御されます。

④マッチコードこのモードは「コンティニュアス」「ワンショット」「フェーズ」の各モードで有効です。そして、このモードでは登録したコードデータと読取したデータを比較して、一致・不一致を判定します。尚、このデータの登録は右側に表示されるウィンドウで登録を行います。

① ② ③ ④

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「コードコンビネーション」と「マッチコード」では下図の通り、中央の黒枠の様にコードデータのロジックの組み合わせが表示され、ロジックの生成が可能となります。以下にロジックの作成方法を説明します。

①通常、「コードセットアップ」で複数コードを設定していると、「コードコンビネーション」や「マッチコード」を選択すると下図の通りの表示となり、各コードシンボル間は「AND」でロジックが生成されます。

②それぞれのコードシンボル間を「XOR」でロジックを生成する場合には、上図の様に左の「コード設定」のリスト内のコードシンボルのアイコンを右の「必要なコード」のボックス内にドラッグ&ドロップをすると下図の様に「XOR」が生成されます。( 同一シンボル間で「XOR」の生成はできませんので注意して下さい。)

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③もし、「AND」で必要なコードを増やす場合には、下図の丸印のアイコンをクリックするとウィンドウ内に新たなボックスが生成されますので、そのボックス内に必要なシンボルを左の「コード設定」のアイコンをドラッグ&ドロップをすると、ボックス内にアイコンがコピーされ、「AND」ロジックが生成されます。

④「必要なコード」のボックスを削除する場合には、下図の黒枠の様に、「必要なコード」のボックスの中のコードのアイコン以外の部分をクリックして、ボックス内のバックグラウンドをグラデーション表示にしてから「Delete」キーを押すと、ボックスが削除されます。

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①コードに関連するフィールド

読取コードに関連する情報のデータブロックを追加します。(ここで表示される「必要なコード1」とは前のグッドリードのセットアップのコードコンビネーションで設定したコードです。)

②グローバル統計フィールド

これまでの総読取数や総ノーリード数等、稼動状態に関する統計情報のデータブロックを追加します。

③グローバル読取フィールド

複数台を使用しているシステムで、読取成功した機器を知らせるリードマスク等の情報のデータブロックを追加します。

④カスタムフィールド データ内に固定長のデータブロックを追加します。⑤診断フィールド システム内の様々なエラー情報のデータブロックを追加します。⑥コードの品質グレードのフィールド

コードの印字品質グレード(ISO15416等 )でのグレード判定情報のデータブロックを追加します。

⑦プレイ 設定されている内容にて、動作を開始します。

17.6 データのフォーマッティングについてデータのフォーマッティングの設定画面について説明します。

①診断メッセージの有効化MATRIXの様々エラー状況を診断メッセージとして通信で出力する場合に使用します。(画像の取得タイミングは「連続」か「周期」が選択できます。)

②イメージ保存条件の追加 MATRIXで取得した画像を保存する条件の設定等を行います。

③新規チャンネルの追加MATRIXの通信チャンネルを追加します。(追加可能なチャンネルはEthernetの通信ポートのみとなります。)

④新規フィールドバスの追加MATRIXでフィールドバス通信ポートの追加をする場合に使用します。(HMI社のフィールドバスインターフェースを使用する場合には、メインインターフェースが使用できなくなります。)

⑤パススルーの設定 このボタンをクリックするとパススルーモードでの接続条件等を設定します。

⑥選択したチャンネルの削除チャンネルの削除をします。(チャンネルの内容によっては削除ができないものもあります。)

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

「メッセージフィールド」ウィンドウでデータフォーマットを以下の様に簡単に作成できます。・下図の様に上のアイコンを下のウィンドウ内にドラッグ&ドロップで追加をします。・また、マウスでクリックをして黒枠の様にバックグラウンドをグラデーション表示に変更して「Delete」キーを押すとアイコンが削除できます。

①ズームイン イメージ取得シーケンス図(中央の図 )の表示を拡大します。②画面にあわせて表示

他のウィンドウの表示倍率にあわせて、イメージ取得シーケンス図(中央の図 )を表示します。

③ズームアウト イメージ取得シーケンス図(中央の図 )の表示を縮小します。④プレイ 設定されているフェーズにて、動作を開始します。

17.7 出力セットアップについて出力セットアップの設定画面について説明します。

①新規チャンネルの追加

MATRIXの通信チャンネルを追加します。(追加可能なチャンネルはEthernetの通信ポートのみとなります。)

②新規フィールドバスの追加

MATRIXでフィールドバス通信ポートの追加をする場合に使用します。(HMI社のフィールドバスインターフェースを使用する場合には、メインインターフェースが使用できなくなります。)

③選択したチャンネルの削除

チャンネルの削除をします。(チャンネルの内容によっては削除ができないものもあります。)

① ② ③ ④① ② ③

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17.8 内部ネットワーク設定について下図の様にMATRIXを接続した最初のウィンドウから「内部ネットワーク設定のセットアップ」を選択します。

MATRIX がデフォルトの状態の場合には、左上図の様な「注意」のウィンドウが表示されますので、ここで 「OK」ボタンをクリックすると、右上図の様にウィンドウが表示されて、ID-NET で接続しているMATRIXの内部ネットワーク構成をマルチP.S設定で自動的に設定を行います。

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設定が終了すると下図のウィンドウが表示されます。ここで、それぞれの機能を選択すると内部ネットワークの設定が開始します。

ネットオート設定開始 ID-NETのネットワーク設定を自動で (マルチP.S)で設定をします。設定の管理 ID-NETのスレーブ機器の設定の管理をします。デフォルトのマルチデータ設定のセット

ID-NETのマルチP.Sにネットワークを設定して、その他の設定は全てデフォルトの設定にしてから、デバイスの設定ウィンドウを表示します。

デフォルトのフェーズモード設定のセット

ID-NETのシンクロナイズにネットワークを設定して、読取フェーズは「フェーズモード」に設定した状態でデバイスの設定ウィンドウを表示します。

デフォルトのパックトラック設定の設定

ID-NETのシンクロナイズにネットワークを設定して、読取フェーズは「パックトラックモード」に設定した状態でデバイスの設定ウィンドウを表示します。

各機器の設定変更は以下の様に切り替えて行います。①下図の黒枠の「内部ネットワークの表示」をクリックします。

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②下図の黒枠の「内部ネットワークアドレス :1」のアイコンをクリックします。

③黒枠の部分の表示が「マスター」から「Slave1」に切り替わる事を確認します。

④左下の黒枠の「設定ボタン」をクリックすると、下図の通り、「Slave1」の設定ウィンドウが開きますので、設定を操作します。(スレーブ機のイメージセットアップでは、画像のモニターができませんので、注意して下さい。)

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18. トラブルシューティング

もし、MATRIX300Nが正常に動作をしない場合には、以下のフローに従って症状の確認を行うことにより、的確な対処が可能となります。

コードを読まない

MATRIX300Nの電源LEDは点灯していますか?

電源 LEDが点灯していない場合は電源のチェック後、MATRIX300Nへ再度、電源を入れて下さい。

MATRIX300Nの同期信号LEDは点灯しますか?

TRIGGER LEDが点灯しない場合は同期信号ケーブルのチェック後、再度同期信号を入れてLEDが点灯するか確認をして下さい。

同期信号ON時に読み取り用LEDは点灯していますか?

読み取り用LEDが点灯しない場合は動作モードの設定が正しく設定されているか確認して下さい。

同期信号ON時にMATRIX300Nは読み取りしていますか?

GOOD LEDの点灯を確認して下さい。点灯をしていない場合はMATRIX300Nの読み取りに関する設定と読み取り焦点距離の設定が合っているか確認後、MATRIX300Nの読み取り窓を清掃して下さい。更にコードラベルが読み取りできる状態かどうかも確認をして下さい。

通信ケーブルの配線はされていますか?

通信ケーブルの配線が間違っていないか確認して下さい。その後、MATRIX300Nの通信に関する設定も合っているか確認して下さい。

以上の内容を確認後も正常に動作しない場合は、弊社営業窓口にお問い合わせ下さい。     

NO

YES

NO

NO

NO

NO

YES

YES

YES

YES

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20. 仕様一覧

19. メンテナンスについて

MATRIX300Nを安定してご使用頂くためには、定期的に以下の内容のメンテナンスをする必要があります。

① MATRIX300N の読取窓の清掃 ( 読取窓の汚れ具合による )柔らかい材質の布等に無水アルコールを浸して清掃を行う。

②読取エリアの測定 ( 年 1 回程度 )サンプルコードを用いてMATRIX300Nの読取エリアがシステムの仕様を満たしているか確認する。

弊社では上記のメンテナンス作業を有償にて承っておりますので、詳細は巻末の弊社営業担当窓口までお問い合わせ下さい。

ご注意 読取窓の清掃はMATRIX300Nの電源をOFFにした時に行って下さい。また強くこすったり、布に堅い物質が付着している場合は窓の表面を傷つけることがありますので、注意して行って下さい。

電源電圧 DC10~30V消費電流 0.7A~0.2A受光素子 SXGA(1,280X1,024ピクセル)CMOSセンサ(グローバルシャッター機能内蔵)フレームレート 60フレーム/秒内蔵レンズ 9mm焦点リキッドレンズ、9mm焦点レンズ、12mm焦点レンズ、16mm焦点レンズ読取角度 最大ピッチ角±35°, 最大チルト角360°

読取コード(バーコード)

ITF,Standard2of5,Matrix2of5,Code128(GS1-128),Code39,EAN/JAN/UPCCode93,Codabar,Pharmacode,PDF417, マイクロPDF417,GS1DATABARfamilyCompositeCode 等

読取コード(2Dコード) DataMatrixECC200,QRコード ,マイクロQRコード ,Maxiコード ,Aztecコード

読取コード(郵便コード)

RoyalMail,JapanPost,Planet,Postnet,AustraliaPost,IntelligentMail,SwedishPost 等

通信インターフェース

Main RS232/RS422( 最高 115.2Kbps)AUX RS232( 最高 115.2Kbps)ID-NETTM( 最高 1Mbps)Ethernet(10M/100Mbps)

通信モード ローカルエコー、パススルー、ID-NETTM マスタースレーブ入出力信号 同期信号入力(1点),プログラマブル入力(1点),プログラマブル出力(3点)パラメータ設定方法 Xpressスイッチ、専用ソフトDL.CODE、シリアルホストモード

表示 ブザー ,LED7 点 ,読取完了用GreenSpot, 読取 NG用RedSpot読取中心位置表示用レーザポインター

重量 約238g(ケーブルを含まず )外形寸法 95X54X43mm(コネクターストレート時 ),75X54X62mm(コネクター90°時 )

動作温度/保存温度 0℃~+50℃/-20℃~+70℃( マニュアルフォーカスレンズ )0℃~+45℃/-20℃~+70℃(リキッドレンズ )湿度 90%(但し結露無きこと)保護構造 IP65,IP67(IP67用コネクタ使用時)耐振動/耐衝撃 14mm@2~10Hz各方向2時間/30g,11ms各方向3回

Page 51: MATRIX300NMATRIX300N 412-010 広角赤色LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル+Ethernetタイプ 以下に、MATRIX300Nの主な特長を挙げます。 • DPM(ダイレクトマーキング)の読取に適した内部照明搭載タ

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MATRIX300N取扱説明書Ver1.00

Page 52: MATRIX300NMATRIX300N 412-010 広角赤色LED照明、9mm焦点リキッドレンズ、シリアル+Ethernetタイプ 以下に、MATRIX300Nの主な特長を挙げます。 • DPM(ダイレクトマーキング)の読取に適した内部照明搭載タ

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