TC-net 100(JTNI)拡張カード...ユニファイドコントローラnv-pack シリーズTC-net...

ユニファイドコントローラ

nv-packシリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード

取扱説明書

6E8C5679

ご注意

(1)本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用に際しての当社および

第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

(2)本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。

(3)本書の内容については、お断りなく変更することがあります。

(4)本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がございましたら、ご一報くだ

さいますようお願いいたします。

TC-net は、株式会社東芝の登録商標です。

Ethernet は、Xerox corporation の登録商標です。

PCI Express は、PCI-SIG の登録商標です。

Microsoft, Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国および他の国における登録商標です。

Linux、リナックスは Linus Torvalds 氏の米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。

© TOSHIBA CORPORATION 2017

All rights reserved

ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード取扱説明書 i

製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損失を未然に防ぎ、製品を安全に正

しくお使いいただくために、重要な内容を記載しております。次の内容(表示・図記号)を良く理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。表示の説明

表示表示の意味

“回避しないと、死亡または重傷*1 を招く差し迫った危険な状況になること”を示しま

す。

“回避しないと、死亡または重傷*1 を招く恐れがある危険な状況になること”を示しま

す。

“回避しないと、軽傷または中程度の傷害*2 を招く恐れがある危険な状況および物的

損害*3のみの発生を招く恐れがあること”を示します。

*1：重傷とは、失明、けが、やけど(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、および治療に入

院や長期の通院を要するものを指す。 *2：傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、けが、やけど、感電などを指す。 *3：物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害を指す。

図記号の説明

図記号図記号の意味

禁止(してはいけないこと)を示します。具体的な禁止内容は、の中や近くに絵や文章で示します。

指示

指示(必ずすること)を示します。具体的な指示内容は、の中や近くに絵や文章で示します。

警告

警告を示します。具体的な警告内容は、の中や近くに絵や文章で示します。

(注)本体表示に合わせて、禁止、指示、警告の説明内容が変わります。

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1. 設置時における安全上のご注意

装置を接地する

感電・火災の原因になります。

非常停止回路、インターロック回路など

は、ｎｖ-pack シリーズの外部で構成する

ｎｖ-packシリーズに故障、誤動作が生じた場

合、人身事故、機械破損の原因になりま

す。

次の環境で設置・保管・使用をしない・じんあいの多い場所

・腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの

発生する場所

・許容値を超える振動、衝撃のある場所

・急激な温度変化により結露するような場

所

・設置条件から外れる低温または高温

・設置条件から外れる高湿度

・直射日光の当たる場所

・強い電波や磁界を発生する機器の近く

事故の原因になります。

通風口、吸排気口はふさがない

過熱などによって、火災や故障の原因にな

ります。

システムの据付け・配線は、本書に記

載している設置条件、取付方法を守る

落下、火災、故障、誤動作の原因になりま

す。

装置は、保守・点検が容易にできる場

所に設置する

事故の原因になります。

ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード取扱説明書 iii

2. 保守点検時における安全上の注意

配線後、モジュールを着脱するときは、

必ず外部電源が切れていることを確認

する

モジュールの外部端子台裏面にも電極が

現れ、感電の恐れがあります。

装置やボードを落としたり、つぶしたり、

また、これに強いショックを与えない

故障の原因となります。

装置、ボードに触れる前には、接地さ

れた金属に触れて人体に帯電している

静電気を放電する

静電気により、装置の誤動作や故障の原因

となります。

装置やモジュール、ボードの汚れは、

柔らかい布でふく

汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固

くしぼってふいてください。

汚れたままにしておくと、誤った判断や誤操

作の原因になります。

ユニットやベースユニットから取り外した

ボードやモジュールは、接地された机

の上に導電性マットまたは導電袋(予備

ボードなどの入った袋)を敷き、その上

に置く

静電気などにより部品を壊す恐れがありま

す。

装置やモジュール、ボードの汚れを落

とす場合、ベンジンやシンナーなどは

使用しない

装置のパネルやモジュール、ボードの変形

や変色の原因となります。

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3. 寿命部品交換時における安全上の注意

装置に電源ヒューズや警報ヒューズが

ある場合、これを交換するときには、必

ず事前にその装置のスイッチを OFF に

する

感電や火災の原因となります。

4. 日常使用時における安全上の注意

通電中はモジュール、ユニットの端子

には触れない感電の原因になります。

装置やモジュール、ボードの改造・修

理・分解・調整はしない感電・火災・けが・故障の原因になります。

動作不良・故障時は、支社店またはサービ

ス代理店に連絡してください。

電源容量、周波数、電圧および変動率

が、装置の仕様に適合するか確認して

から使用する適合しない場合は、装置本来の性能が得ら

れないだけでなく、装置を破損したり、過熱

により、火災などの原因になります。

装置の周囲温度や内部温度が異常に

上昇したり、装置に故障が生じた場合

には、使用をやめて装置の電源を切

り、最寄の当社サービス担当窓口に連

絡する

そのままの状態で使用すると、過熱により火

災などの原因となります。

通電中はモジュール、ユニットの端子

には、触れない感電の原因になります。

ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード取扱説明書 v

モジュール内部の IC部品や端子、コネ

クタ、ハンダ面など、操作部(モジュール

内部の設定スイッチ)以外に手を触れな

い

IC、LSI などが静電破壊し、故障の原因に

なります。また、部品リード線の末端での受

傷、高温部品での火傷の恐れがあります。

装置やモジュール、ボードの分解や改

造をしない

装置の安全性が失われるだけでなく、装置

の誤動作や故障の原因となります。

電源コードやケーブルは無理に折り曲

げたり、引張ったり、ねじったりしない

断線や発熱の原因となります。

装置本体などのすきまから金属類を差

し込んだりしない

火災などの原因となります。

5. 輸送・保管・廃棄時における安全上の注意

条例や規則に従う

製品を廃棄する場合は、地方自治体の条

例または規則に従ってください。

製品の輸送、保管は、導電性袋に入

れ、さらに梱包箱に梱包して行う

故障の原因となります。

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用途制限

■ この製品は、人の生命に直接関わる装置など(注 1)を含むシステムに使用できるよう開発･製作されたもので

はないので、それらの用途に使用しないでください。 ■ この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステム(注 2)に

使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注 3)が必要となるので、当社営業窓

口に相談してください。 (注 1) 人の生命に直接関わる装置などとは、以下のものをいいます。

・生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器 (注 2) 人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、以下の

ようなものをいいます。・原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上重要な

系統およびシステム・集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム

(注 3) 特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フール･プルーフ設計、フェー

ル･セーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

免責事項

■ 火災、地震、第三者による行為、その他の事故、使用者の故意または過失、誤用、その他異常な条件下で

の使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶内容の変

化･消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ 取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ 接続機器との組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ お客様作成のアプリケーションプログラムとの組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一

切責任を負いません。

お願い携帯電話や PHS は、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/O バスケーブルなどから 1m 以

上離れたところでご使用ください。システムが誤動作する恐れがあります。

ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード取扱説明書 vii

この説明書は、ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズに情報・制御ネットワーク TC-net 100 を接続する

TC-net 100(JTNI)拡張カード(以下、「JTNI」と呼びます)について、その機能、設置や設定方法、保守点検など

について説明しています。装置を正しく使用するため、まず「安全上のご注意」をお読みください。 JTNI に関連する説明書には、次のものがあります。・「ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ typeFR 取扱説明書」 (6E8C5650)

コントローラ typeFR の本体の据付、配線、保守に関して説明しています。・「ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ typeFR PLC CPU 機能説明書」 (6E8C5957)

コントローラ typeFR の PLC CPU について機能を紹介し、その基本的な使い方を説明しています。・「ユニファイドコントローラ nv シリーズ／統合コントローラ V シリーズ命令語説明書」

(6E8C4826) nv シリーズおよび統合コントローラ V シリーズがサポートするプログラム言語(LD、FBD、SFC)について、各

命令語の仕様詳細を説明しています。・「ユニファイドコントローラ nv シリーズ／統合コントローラ V シリーズ nV-Tool(基本編)

取扱説明書」 (6E8C4890) nV-Tool を使用して、プログラムを作成、デバック、印刷および保存するための操作方法について説明してい

ます。・「ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100 拡張カード取扱説明書」 (6E8C5679)(本書)

nv-pack シリーズの、TC-net 100(JTNI)拡張カードについて説明しています。説明書は読み終えた後も大切に保管し、必要な時にすぐに取り出せるようにしてください。

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●表記上の約束次の記号による、本書を理解するための約束事項いついて説明しています。

◆重要：製品を正しく取り扱うために、特に注意していただきたいことを説明しています。

注記：製品を正しく取り扱うために、守っていただきたいことを説明しています。補足：補足説明をしています。

●本書の読み方本書は、次の内容で構成されています。・第 1 章 JTNI の導入にあたって

モジュールの機能と特長、各部の名称とはたらきについて説明しています。・第 2 章設置と配線

本体への実装方法、各種ケーブルの接続方法について説明しています。・第 3 章設定

正しくご使用いただくための、各種スイッチやパラメータの設定方法について説明しています。・第 4 章操作

操作前の確認、起動と停止の方法を説明しています。・第 5 章トラブルシューティング

故障かなと思ったときの対処のしかたなどのトラブルシューティングについて説明しています。・第 6 章保守点検

日常点検および、定期点検の内容と点検のしかたなどのトラブルシューティングについて説明

しています。・第 7 章アプリケーションインタフェース

ユーザアプリケーションインタフェースおよび、使用上の制約について説明しています。

ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード取扱説明書 ix

第 1 章

JTNI の導入にあた

って

…1

1.1 JTNI の機能と特長 ··············································································· 2 1.2 各部の名称とはたらき ·········································································· 4

1.2.1 各部の名称 ························································································ 4 1.2.2 各部のはたらき ·················································································· 5

第 2 章

設置と配線

…7

2.1 設置(拡張スロットへの実装)······························································· 8 2.2 TC-net 100 ケーブルの接続 ···························································· 9

第 3 章設定

…11

3.1 スイッチ設定 ························································································· 12 3.1.1 ステーションアドレス設定スイッチ

(STN-H、STN-L) ··········································································· 12 3.1.2 動作モード設定スイッチ(MODE)·············································· 13

3.2 ネットワークパラメータの設定 ··························································· 14 3.2.1 ネットワークＩＤとサブネットマスク ··············································· 14

3.2.2 ステーションアドレス ······································································ 15 3.2.3 マルチキャストアドレスの概要 ···················································· 15

3.3 エンジニアリングツールでの設定 ··················································· 17 3.3.1 ネットワークパラメータの設定 ····················································· 18 3.3.2 スキャン送信ブロックの設定 ······················································· 29

3.4 ネットワーク情報 ·················································································· 32 3.4.1 LAN 送信マップの参照 ······························································· 32 3.4.2 スキャンデータのアクセス ···························································· 33 3.4.3 スキャンアンヘルシークリア ························································ 33 3.4.4 重複送信 SA のクリア··································································· 33 3.4.5 LAN 管理情報················································································ 34 3.4.6 LAN 管理情報の詳細 ·································································· 35 3.4.7 受信系切替 ····················································································· 36 3.4.8 インリングマップの表示 ································································ 37

3.５オプション機能（将来） ······································································· 38 3.5.1 セルフヘルシーモードパラメータの設定 ································ 38

3.６スキャン伝送での RAS 情報ブロックの設定 ······························· 40

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第 4 章

操作

…43

第 5 章

トラブルシューティ

ング

…45

第 6 章

保守点検

…47

6.1 点検 ··································································································· 48

6.1.1 日常点検 ·························································································· 48 6.1.2 定期点検 ·························································································· 49

6.2 寿命部品 ······························································································· 49

第 7 章

アプリケーションインタフェース

…51

7.1 ソケット単位情報（将来） ···································································· 54 7.1.1 ソケット単位情報の構成······························································· 54 7.1.2 ソケット単位情報の参照方法 ····················································· 55 7.1.3 ソケット単位情報生成タイミング ················································· 56

7.2 伝送路診断情報 ················································································· 58 7.2.1 スキャンデータヘルシーマップの構成 ···································· 58 7.2.2 スキャンデータアンヘルシーマップの構成 ···························· 59 7.2.3 スキャンデータトーカーマップの構成 ······································ 60 7.2.4 RAS 情報の構成 ··········································································· 61 7.2.5 インリングマップの構成 ································································ 63

7.3 使用上の制約 ······················································································ 64

付録 A

仕様

…65

A.1 一般仕様 ······························································································· 66 A.2 TC-net 100 伝送仕様 ······································································· 67 A.3 機能仕様 ······························································································· 68

付録Ｂ

外形寸法

…69

ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード取扱説明書 xi

付録 C

関連製品

…71

付録 D

10 進－16 進変換表

…73

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1

第 1 章 JTNI の導入にあたって JTNI の機能と特長、各部の名称とはたらきについて説明します。

1.1 JTNI の機能と特長 ·················································································· 2 1.2 各部の名称とはたらき ············································································· 4

1.2.1 各部の名称 ···························································································· 4

1.2.2 各部のはたらき ····················································································· 5

第 1 章 JTNI の導入にあたって

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1.1 JTNI の機能と特長

JTNI は、ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズのコントローラ typeFR を、情報・制御ネ

ットワーク TC-net 100 に接続するための機器です。JTNI のインタフェースには、光ファイバケ

ーブルが用意されており、シングルバス用と二重化バス用があります。・JTNI61：光ファイバケーブルシングルバスモジュール・JTNI62：光ファイバケーブル二重化バスモジュール

JTNI は、typeFR の拡張スロットに 1 台を実装することができます。

■ JTNI の特長・オープン性

100 Mbps Ethernet のオープン性を維持し、衝突回避機能および確定的実時間応答性を

もつ監視制御用のネットワークです。・通信サービス

通信サービスには、制御データを周期的に伝送するスキャン伝送(サイクリック同報送受信)があります。スキャン伝送には、高速／中速／低速スキャンの 3モードがあります。データの更新周期に

応じて割り当てることができ、確定的実時間応答性を確保しています。・高信頼性

伝送路の二重化によって、信頼性の高いシステム構成を構築することができます。

1.1 JTNI の機能と特長

ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード取扱説明書 3

■ システム構成例

図 1-1 システム構成例(光伝送路)

上位情報系ネットワーク


nv シリーズ

TC-net I/O

システム

TC-net 100

監視制御ネットワーク

typeF


nv-pack シリーズ


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1.2 各部の名称とはたらき

1.2.1 各部の名称

・JTNI61 パネル

・JTNI62 パネル

シングル版 JTNI61 は TN-A コネクタのみ実装あり。TN-B コネクタは実装なし。

図 1-2 JTNI 各部の名称

状態表示 LED ・ACT ・LINK

動作モード設定スイッチ MODE

ステーションアドレス設定スイッチ

・STN-L ・STN-H

Ethernet 接続コネクタ EN (将来用)

TC-net 100 A 系接続コネクタ TN-A

TC-net 100 B 系接続コネクタ TN-B

1.2 各部の名称とはたらき


1.2.2 各部のはたらき

各部の主なはたらきを次に示します。

■ 状態表示 LED

表 1-1 状態表示 LED の内容と表示

名称表示内容正常時表示 TN-A LINK(緑)

TC-net 100 A 系リンク状態表示点灯：ハブと正常に接続されている状態消灯：ハブと接続されていない状態

点灯

TN-A ACT(緑)

TC-net 100 A 系フレーム送信状態表示点滅：TC-net 100 フレーム送受信中消灯：TC-net 100 伝送停止中

点滅

TN-B LINK(緑)

TC-net 100 B 系リンク状態表示(JTNI62 のみ) 点灯：ハブと正常に接続されている状態消灯：ハブと接続されていない状態

点灯

TN-B ACT(緑)

TC-net 100 B 系フレーム送信状態表示(JTNI62 のみ) 点滅：TC-net 100 フレーム送受信中消灯：TC-net 100 伝送停止中

点滅

EN LINK(緑) （将来用）

－－

EN ACT(緑) （将来用）

－－


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■ ステーションアドレス設定スイッチ(STN-H、STN-L) ステーションのアドレスを 16 進数で設定するスイッチです。設定方法は、「第 3 章設定」

で説明しています。

■ 動作モード設定スイッチ(MODE) 動作モードを設定するスイッチです。設定方法は、「第 3 章設定」で説明しています。

■ TC-net 100 MT-RJ コネクタ(TN-A、TN-B)

TC-net 100 用通信ポートです。MT-RJ コネクタ付き光ファイバコードを接続します。

■ Ethernet 接続コネクタ（EN) 将来用途にて、接続しないでください。（将来、メッセージ伝送のサポート予定）

7

第 2 章設置と配線 JTNI の、設置と配線方法について説明します。設置および配線をするときは、この取扱説明書をよくお読みください。

2.1 設置(拡張スロットへの実装) ·································································· 8 2.2 TC-net 100 ケーブルの接続 ································································ 9

第 2 章設置と配線

6E6C5679 8

2.1 設置(拡張スロットへの実装)

モジュールの取付け／取外しは、typeFR 本体の電源

が切断されていることを確認してから行う

感電の恐れがあります。

製品内部には、スイッチ以外に手を触れない


製品仕様を満たす環境に設置する

製品使用温度範囲を満足しない環境に設置する場合は、冷

却装置で強制冷却してください。

人体の静電気を取り除いてから、設置および配線をす

る

人体に帯電した静電気により、製品が故障する可能性があり

ます。

不用意にケーブル類へ触れない

ケーブル類に触れるなどでストレスを与えると、誤動作や事故

の原因になります。

伝送プロトコルで、アプリケーションレベルでの送達確

認をする

次の手順で工場出荷時に指定の拡張スロットへ JTNI を実装しています。システムにより

typeFR の拡張スロットへ JTNI を実装、交換するには、typeFR 取扱説明書(6E8C5650) 2.2章を参照して、PCI Express 拡張スロットに取り付け、取り外しをしてください。

＋ドライバを使用する

ネジを壊さないためにも、ドライバはネジにあったものを使用

してください。

2. 2 TC-net 100 ケーブルの接続


2.2 TC-net 100 ケーブルの接続

TC-net 100 ケーブル(光ファイバコード)を、JTNI に接続します。

人体の静電気を取り除いてから、設置および配線をす

る

人体に帯電した静電気により、製品が故障する可能性があり

ます。

不用意にケーブル類へ触れない



伝送プロトコルで、アプリケーションレベルでの送達確

認をする

電源が投入されないなど、異常が発生したときは使用を止

め、当社サービス担当窓口まで連絡してください。ご不明な点がございましたら、当社サービス担当窓口までご

相談ください。

■ 光ファイバコードの接続次の手順で、MT-RJ 型光コネクタ(TN-A、TN-B)に光ファイバコードを接続します。

光コネクタのダストカバーを取り外す接続する光コネクタのダストカバーを取り外します。このとき、ダストカバーを、カチッと音が

するまで指でつまみ、引き抜きます。

光ファイバコードを接続する光ファイバコードを MT-RJ 型コネクタに差し込み、カチッと音がするまで押し込みます。

ケーブルを固定するケーブルにストレスが、かからないようにクランプして固定します。

第 2 章設置と配線

6E6C5679 10

表 2-1 ケーブルの許容曲げ半径

ケーブル名ケーブル外径(mm) 許容曲げ半径(mm) 固定時敷設時

光ファイバコード 5 50 50

注記

・光ファイバケーブルは、製品によって許容曲げ半径が異なります。ご使用になる光ケーブルのメ

ーカ仕様に従ってください。

11

第 3 章設定

3.1 スイッチ設定 ···························································································· 12 3.1.1 ステーションアドレス設定スイッチ

(STN-H、STN-L) ··········································································· 12

3.1.2 動作モード設定スイッチ(MODE) ·················································· 13

3.2 ネットワークパラメータの設定 ······························································ 14 3.2.1 ネットワークＩＤとサブネットマスク ··················································· 14

3.2.2 ステーションアドレス ·········································································· 15

3.2.3 マルチキャストアドレスの概要 ························································· 15

3.3 エンジニアリングツールでの設定 ······················································· 17 3.3.1 ネットワークパラメータの設定 ·························································· 18

3.3.2 スキャン送信ブロックの設定 ···························································· 29

3.4 ネットワーク情報······················································································ 32

3.4.1 LAN 送信マップの参照 ···································································· 32

3.4.2 スキャンデータのアクセス ································································ 33

3.4.3 スキャンアンヘルシークリア ····························································· 33

3.4.4 重複送信 SA のクリア ······································································· 33

3.4.5 LAN 管理情報 ···················································································· 34

3.4.6 LAN 管理情報の詳細 ······································································· 35

3.4.7 受信系切替 ·························································································· 36

3.4.8 インリングマップの表示 ····································································· 37

3.５オプション機能（将来） ·········································································· 38

3.5.1 セルフヘルシーモードパラメータの設定 ····································· 38

3.６スキャン伝送での RAS 情報ブロックの設定 ··································· 40

第 3 章設定

6E6C5679 12

3.1 スイッチ設定

動作モードおよびステーションアドレスを決定するスイッチは、JTNI の内部にあります。次にスイッチの設定方法を説明します。

◆重要

・ JTNI の動作モードおよびステーションアドレスを決定するスイッチを設定するときは、電源を立ち

上げる前に行ってください。

3.1.1 ステーションアドレス設定スイッチ(STN-H、STN-L)

ステーションアドレス設定スイッチは、TC-net 100 ネットワーク上のステーションアドレスを決

めるための 16 進ロータリスイッチです。 IP アドレスの設定に関しては「3.2 ネットワークパラメータの設定」を参照してください。シス

テム構築時に割り付けたステーションアドレス(1～254)を、HEX(16 進)コードで設定します。シ

ステム内のすべてのノードには、それぞれ異なった値のアドレスを割り付けます。表 3-1 にステーションアドレスの設定内容を示します。

表 3-1 ステーションアドレスの設定

名称設定内容設定範囲：01～FE(h) STN-H STN-H(上位桁アドレス)：0～F(h) STN-L STN-L(下位桁アドレス)：0～F(h)

(注)(h)は 16 進数であることを表しています。

補足

・設定には、小型のマイナスドライバを使用してください。

ステーションアドレスを、16 進数で設定します。たとえば、アドレスの値が 28 の場合、16 進数に変換すると‘1C’(h)となるので、次のように

設定します。 STN-H 側：‘1’ STN-L 側：‘C’

10 進-16 進の変換については、「付録 D 10 進-16 進変換表」を参照してください。注記

・他のノードとアドレスが重複しないように、注意してください。

3.1 スイッチ設定


3.1.2 動作モード設定スイッチ(MODE)

動作モード設定スイッチは、4 ビット DIP スイッチです。動作モード設定スイッチは、通常全て OFF の状態でご使用ください。

各々のスイッチの説明を「表 3-2 動作モード設定表」に示します。

表 3-2 動作モード設定表

スイッチ番号

名称機能設定初期設定

(出荷時設定) 1 RV1 リザーブ未使用 off 2 RV2 リザーブ未使用 off 3 SYN 同期ノード

昇格禁止／許可同期ノードへの昇格を許可する場合に設定します。 OFF：禁止 ON：許可

off

4 RV3 リザーブ未使用 off

第 3 章設定

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3.2 ネットワークパラメータの設定

ネットワークパラメータは、ステーションアドレス設定スイッチおよびエンジニアリングツール

で設定します。 JTNI では、必ず次のネットワークパラメータを設定してください。

・IP アドレスタイプ・ステーションアドレス

IP アドレスタイプは、nv series 1、nv series 2 と、任意設定の 3 つを用意し、エンジニアリン

グツールから設定を行います。

3.2.1 ネットワークＩＤとサブネットマスク

■ nv series 1 設定(標準設定) 標準設定では、IP アドレスタイプ「nv series 1」です。これは、ユニファイドコントローラシステ

ムの標準設定です。ネットワーク ID：172.16.64.XX

(XX は、ステーションアドレス設定スイッチの値) サブネットマスク：255.255.192.0

■ nv series 2 設定

エンジニアリングツールで、IP アドレスタイプを「nv series 2」に設定します。この設定は、

TC-net 100 システムの拡張用です。通常は使用しません。ネットワーク ID：172.31.64.XX

(XX は、ステーションアドレス設定スイッチの値) サブネットマスク：255.255.192.0

■ 任意設定

エンジニアリングツールで、IP アドレスタイプを「任意」に設定します。この設定を選択すると、エンジニアリングツールから任意に設定でき、ステーションアドレス

設定スイッチの値よりも優先されます。ただし、IP アドレスは、次の内容は使用できません。

・ 127(7FH)で始まるアドレス・ネットワークアドレスの全ビットが「0」または「1」のアドレス・ホストアドレスの全ビットが「0」または「1」のアドレス

また、サブネットマスクの値は、最上位ビットから連続する「1」で構成する値になります。

3.2 ネットワークパラメータの設定


3.2.2 ステーションアドレス

ステーションアドレス設定スイッチで、ステーションアドレスを設定します。ステーションアドレスは、任意に設定できますが、システムの中で唯一の値となるようにしてく

ださい。ステーションアドレスの設定可能な範囲は、01(h)～FE(h)(1～254)です。 IP アドレスタイプを「ツール設定」にした場合、ステーションアドレス設定スイッチの値よりも優

先されます。この場合でも、設定した IP アドレスの最下位の値(172.16.64.5 の場合は 5)と、ステーションアドレス設定スイッチの値を一致させることを推奨します。「ツール設定」では、ステ

ーションアドレスを、ドット付き 10 進表記でエンジニアリングツールから設定します。

3.2.3 マルチキャストアドレスの概要

JTNI は、15 個のマルチキャストアドレスをサポートしています。サポートアドレスは、次のようになっています。

表 3-3 マルチキャストアドレス

No. マルチキャストアドレス 1 225.224.0.1 2 225.224.0.2 3 225.224.0.3 4 225.224.0.4 5 225.224.0.5 6 225.224.0.6 7 225.224.0.7 8 225.224.0.8 9 225.224.0.9

10 225.224.0.10 11 225.224.0.11 12 225.224.0.12 13 225.224.0.13 14 225.224.0.14 15 225.224.0.15

1 つの JTNI で、この 15 アドレスを任意に選択し、登録することができます。 JTNI への登録は、エンジニアリングツールから行います。登録方法は、「3.3 エンジニアリングツールでの設定」を参照してください。

第 3 章設定

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グループＡ

コントローラ 1 コントローラ 2

コントローラ 4 コントローラ 5 コントローラ 6

コントローラ 3 PC

グループB

図 3-1 マルチキャストグループ構成例マルチキャストでは、図 3-1 に示す例のように、コントローラをグループ分けすることができま

す。グループ A には、コントローラ 1、2、4、5 が属し、グループ B には、コントローラ 3、5、6 が

属しています。この構成例では、マルチキャストアドレスを次のように設定します。

・グループ A のマルチキャストアドレス················· 225.224.0.1 ・グループ B のマルチキャストアドレス················· 225.224.0.2

このように設定すると、コントローラには次のように登録され、グループ分けができます。・コントローラ 1、2、4 ··············· 225.224.0.1 ・コントローラ 3、6 ··················· 225.224.0.2 ・コントローラ 5 ························ 225.224.0.1 と 225.224.0.2

以上の設定で、該当グループに属しているコントローラに対して、一斉にメッセージを渡すこ

とができます。

3.3 エンジニアリングツールでの設定



JTNI への設定は、エンジニアリングツールから行います。エンジニアリングツールの操作方法は、『ユニファイドコントローラ nV シリーズ／統合コントロ

ーラ V シリーズ nV-Tool(基本編)取扱説明書』(6E8C4890)を参照してください。エンジニアリングツールとコントローラ typeFR は、Ethernet ポートで接続します。

第 3 章設定

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3.3.1 ネットワークパラメータの設定

次の手順で、JTNI のネットワークパラメータを設定します。

プロダクトツリーより JTNI を登録する作成したシステムの下の「ステーション」を選択し、メニューバーの［ファイル(F)］から［新規

作成(W)］を選びます。

図 3-3 ステーション登録画面

ステーション名を設定するステーション機種名から「nv pack station」を選択し、ステーション名を設定します(この例

では「Stn1」と設定します)。

図 3-4 ステーション名設定画面



ステーションにユニットを追加する作成されたステーションの下の「ユニット」を選択し、メニューバーの［ファイル(F)］から［新

規作成(W)］を選びます。次にユニット追加ダイアログからユニット機種名の「typeFR」を選

択します。

図 3-5 ユニット登録画面

第 3 章設定

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ユニットに拡張カードを追加するユニットの下の「拡張カード」を選択し、［新規作成(W)］を選びます。次に拡張カード追加

ダイアログから機種名の「TNI61」（シングルの場合）または「TNI62」（二重化の場合）を選

択します。

図 3-6 拡張カード登録画面



追加された JTNI を選択する拡張カードの［TNI62］をクリックし、メニューバーの［ファイル(F)］から［モジュールパラメー

タ］を選択すると、モジュールパラメータ画面が表示されます。

図 3-7 拡張カード登録例

第 3 章設定

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モジュールパラメータを設定する先程登録した JTNI のモジュールパラメータ画面の［パラメータ］を設定します。

図 3-8 モジュールパラメータ登録画面

IP アドレスタイプ、IP アドレス、サブネットマスクなどを登録する注記

・他のノードとアドレスが重複しないように設定してください。

個々の設定内容は、次のとおりです。・ IP アドレスタイプ：Vseries 標準 1、Vseries 標準 2、任意から選択します。

Vseries 標準 1 の場合 IP アドレス：172.16.64.xx(xx はステーションアドレス設定スイッチの値) サブネットマスク：255.255.192.0 Vseries 標準 2 の場合 IP アドレス：172.31.64.xx(xx はステーションアドレス設定スイッチの値) サブネットマスク：255.255.192.0



任意設定の場合ツールで設定した値がステーションアドレス設定スイッチの値より優先します。

・マルチキャスト登録数：0～4 の範囲で設定します。0 で未使用になります。・マルチキャスト IP アドレス： 225.224.0.1～225.224.0.15 の 15 アドレスの中から

設定します。マルチキャストアドレスの登録は上詰めで登録してく

ださい。・スキャン伝送：オンラインで開始を選択し、JTNI に書き込むと、エンジニアリングツ

ールからスキャンの開始/停止ができます。パラメータとしては開始を選択した後、JTNI が再起動した場合には

停止に戻ります。・スキャン周期高速： 10～1600 の範囲で設定します(単位は 0.1ms)。

50 と設定した場合、5ms となります。・スキャン周期中速： 2～1000 の範囲で設定します(単位は 1ms)。

50 と設定した場合、50ms となります。・スキャン周期低速： 2～10000 の範囲で設定します(単位は 1ms)。

500 と設定した場合、500ms となります。・全コントローラダウンでスキャン停止する：

No がデフォルト設定です。デフォルトでは、各コントローラがダウンした場合、

ダウンしたコントローラが、送信権を持っているスキャンブロックのみを送信停

止にします。その他のスキャンブロックは継続します。Yes と設定した場合、実

装しているコントローラすべてがダウンしたときに、全コントローラの送信権を持

っているスキャンブロックの送信を停止します。・受信系選択：自動選択／A 系固定／B 系固定で設定します。・最大ノード間距離：最も離れているノード間の距離を、整数値で設定します。

デフォルト値は8kmです。デフォルト値で使用することを推奨し

ます。システムで調整が必要な場合、値を変更することができま

す。例えば、7.3km の場合には 8km と登録します。・最大リピータ段数：最もリピータの段数の多い経路の値を設定します。

デフォルト値は 3 段です。・オプションスイッチ：オプションスイッチに関しては、「3.5 オプション機能」を参

照してください。スキャン周期高速、スキャン周期中速、スキャン周期低速、最大ノード間距離

および最大リピータ段数は、システム全体で同じ値を設定します。

第 3 章設定

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登録した内容を JTNI へダウンロードするダウンロードはパラメータ情報を表示し、［ファイル(F)］ダウンロード ( D) で実施しま

す。一括ダウンロード(L) ではタブに含まれるパラメータ、送信ブロックのダウンロー

ドを実施します。

図 3-9 モジュールパラメータ登録例

再起動するダウンロードした情報は、次回の立上げから有効になります。ダウンロード完了後は、必ず再起動してください。



プロダクトツリーから、ネットワークを設定するシステムの下のネットワークを選択して新規作成( W ) を選びます。

図 3-10 ネットワーク登録画面

ネットワーク追加ダイアログから［TC-net 100LAN］を選択するシングルの場合は、［TC-net 100LAN］を選択し、二重化の場合は［TC-net 100LANd］を選択します。次に、追加された［TC-net 100LAN］の下のモジュールを選択して

新規作成( W ) を選びます。

図 3-11 ネットワークの追加ダイアログ

第 3 章設定

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図 3-12 ネットワークモジュール登録画面

［TC-net 100LAN］に接続するモジュール追加ダイアログに、先ほど追加した JTNI が表示されます。これを選択すると

TC-net 100LAN に接続されます。

図 3-13 ネットワークモジュール追加ダイアログ



図 3-14 TC-net 100LAN 接続画面

エンジニアリングツールを Ethernet 経由で接続して、現在の JTNI の情報を取り

出す

第 3 章設定

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登録が完了したら、該当する JTNI の情報を読み出せることを確認する

図 3-16 JTNI 情報の読出例



3.3.2 スキャン送信ブロックの設定

プロダクトツリーよりスキャン送信ブロックを設定する TC-net 100LAN のスキャンメモリを選択して［送信ブロック］を選びます。

図 3-17 スキャン送信ブロック読出画面

各ブロックを登録する各ブロックを登録します。

図 3-18 スキャン送信ブロック設定画面

ブロック No.：スキャン送信ブロック番号を示します。ワード No.：該当ブロック内で使用する先頭のワード番号を指定します。ワード長：該当ブロック内で使用するワード数を指定します。伝送速度：該当ブロックの伝送速度を高／中／低で指定します。各伝送速度の最大登

録数は、高速：64 個、中速：128 個、低速：384 個です。

第 3 章設定

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送信ノード：該当ブロックを送信する伝送モジュールを指定します。出力コントローラ：該当ブロックを使用するコントローラを指定します。 typeFR のユニットに割付した CPU（PLC／Linux）と拡張カード（TNI 61／TNI62）で、該当ブロックの出力元を指定します。

図 3-19 スキャン送信ブロック登録例

スキャン送信ブロックの設定内容を確認する JTNI のパラメータ画面を開き、［送信ブロック］タブを選択します。登録したスキャン送信ブロックに対して、伝送速度とそのブロックを使用する出力コントロ

ーラの実装スロット情報が表示されます。

図 3-20 送信ブロックパラメータ画面



登録した内容を JTNI へダウンロードするデータの内容を確認後、JTNI にダウンロードします。ダウンロードはパラメータ情報を表示し、［ファイル(F)］ダウンロード ( D) で実施しま

す。

再起動するダウンロードした情報は、次回の立上げから有効になります。ダウンロード完了後は、必ず再起動してください。

登録した内容を確認するダウンロード後、送信ブロックパラメータ画面を再度表示し、［表示］の［モジュール］を選択

し、JTNI の情報が読み出せることを確認します。

図 3-21 JTNI 送信ブロック情報の読出例

第 3 章設定

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3.4 ネットワーク情報

3.4.1 LAN 送信マップの参照

LAN 送信マップを表示するシステムビューでTNI61またはTNI62を選択し、［ツール（T）］［LAN送信マップ（S）］を選

択します。

図 3-24 LAN 送信マップ選択画面

トーカー状態およびヘルシー状態の表示ここで［開始］をクリックします。現在のスキャンブロックのトーカー状態およびヘルシー状態が表示されます。

図 3-25 スキャントーカー状態およびヘルシー状態表示画面



3.4.2 スキャンデータのアクセススキャンデータをアクセスするときは、LAN 送信マップ画面でアクセスしたいブロックをダブ

ルクリックします。

図 3-26 スキャンデータ表示画面

ブロック No.を選択することで、任意のブロックのデータにアクセスできます。表示形式を選択することで、10 進数表示もしくは 16 進数表示ができます。特定のワードに

データを書き込みたいときは、該当ワードのデータをダブルクリックします。そして、書き込むデ

ータを入力した後（赤く表示が変わったことを確認してください）、［書き込み（W）］を実行してく

ださい。任意のデータを書き込むことができます。また、表示しているデータをファイルに保存したい場合には、［ファイル保存（S）］をクリックし、

ファイル名を指定して保存することができます。

3.4.3 スキャンアンヘルシークリアスキャンアンヘルシーマップは、一度アンヘルシー状態を検出すると、その状態を保持しま

す。そのため状態復帰を確認するには、スキャンアンヘルシークリアを実施してください。モニタの［停止］をクリックします。ここで［スキャンアンヘルシークリア］を選択し、実行するこ

とで、スキャンアンヘルシーをクリアすることができます。

3.4.4 重複送信 SA のクリアスキャンブロックが複数のノードから重複して送信されている場合、重複送信状態となります。

このとき、LAN 送信マップ画面で該当ブロックの背景色が赤色に変化して、重複状態が発生し

ていることがわかります。同時に、該当ブロックに 2 つの数字が表示され、重複状態となってい

るノード番号がわかります。重複状態を解除するには、スキャン送信ブロックを再設定し、重複状態となっているノードに、

再度ダウンロードをしてください。重複状態を解除した後、正常に動作していることを確認します。重複送信マップは、一度重

複送信状態を検出すると、その状態を保持します。そのため、状態復帰を確認するには、重複

送信 SA(ステーションアドレス)のクリアを実施します。モニタの［停止］をクリックします。ここで［重複送信 SA クリア］を選択し、実行することで、重

複送信 SA(ステーションアドレス)をクリアすることができます。

第 3 章設定

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3.4.5 LAN 管理情報

システムビューで TNI61 または TNI62 を選択し、メニューバーの［ツール(T)］から LA N 管理情報( N) を選択します。

図 3-27 LAN 管理情報選択画面 TC-net 100LAN に接続されている、各ノードの情報が表示されます。

図 3-28 LAN 管理情報画面



3.4.6 LAN 管理情報の詳細

LAN 管理情報画面の［詳細（D）］をクリックすると、各詳細カウンタの内容が表示されます。

図 3-29 LAN 管理情報の詳細画面

第 3 章設定

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3.4.7 受信系切替

TC-net 100 の受信系の選択を実施します（通常は、自動受信にします）。 LAN 管理情報画面の［受信系切替え（X）］をクリックすると、設定ダイアログが表示されま

す。

図 3-31 TC-net 100 受信系切替画面



3.4.8 インリングマップの表示

インリングマップは、現在 TC-net 100 に参加しているノードを表示します。 LAN 管理情報画面の［インリングマップ（I）］をクリックすると、インリングマップの内容が表示

されます。［更新（R）］をクリックしたタイミングで、最新の情報にリフレッシュされます。

図 3-32 インリングマップ表示画面

第 3 章設定

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3.5 オプション機能（将来）

3.5.1 セルフヘルシーモードパラメータの設定

セルフヘルシーモードは、伝送路が異常となった場合でも、自ノードのトーカーブロックはス

キャンヘルシーとするモードです。JTNI の通常動作では、断線などによって伝送路が異常と

なった場合は、すべてのスキャンブロックがアンヘルシーとなります。しかし、JTNI をセルフヘ

ルシーモードに設定しておくと、伝送路が異常となった場合でも、自ノードのトーカーブロック

のスキャンヘルシー情報は、伝送路が異常となったときの状態を継続します。 JTNI をセルフヘルシーモードに設定する方法は、次のとおりです。

JTNIのパラメータ画面で、オプションスイッチ 1をONに設定し、ダウンロードする

セルフヘルシーモードに設定された JTNI が、ホストコントローラに提供するスキャンヘル

シー情報は次のようになります。

表 3-4 セルフヘルシーモードでのスキャンヘルシー情報

トーカーエリア伝送路正常時伝送路異常時（ケーブル断線など）自モジュールのト

ーカーエリアホストコントローラ正常：

ヘルシーホストコントローラ異常：

アンヘルシー

伝送路異常時にホストコントローラ正常：ヘルシーを継続

伝送路異常時にホストコントローラ異常：アンヘルシーを継続

他ノードのトーカ

ーエリア他ノード正常：ヘルシー他ノード異常：アンヘルシー

常にアンヘルシー

セルフヘルシーモードの構成例を、図 3-33 に示します。

3.5 オプション機能


図 3-33 セルフヘルシーモードの構成例

補足

・伝送路が異常となった後にホストコントローラが異常となった場合は、該当のホストコントローラ用

に設定されているスキャンブロックは、アンヘルシーとなります。・ 1 台構成や 2 台構成時にケーブルが切断された場合には、スキャンヘルシー以外の RAS 情報

は提供できません。

PC

JTNI

ケーブル

① １台構成 ② 2 台構成

typeFR

JTNI

typeFR

JTNI

第 3 章設定

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3.6 スキャン伝送での RAS 情報ブロックの設定

スキャン伝送に、JTNI が生成する RAS 情報を展開することができます。JTNI が生成する

RAS 情報をスキャンブロックに登録し、伝送するためには次の条件で登録します。登録方法

に関しては、「3.3.2 スキャン送信ブロックの設定」を参照してください。

RAS 情報ブロックの設定条件・ Block No： 2048－ステーションアドレス（ステーションアドレス設定スイッチの値）

（例：ステーションアドレスが 5 の場合、2043 ブロック）・伝送速度：中速（中）・出力コントローラ：該当する JTNI を実装しているスロット No.（50,53）

以上の条件が JTNI の送信ブロックで成立した場合、JTNI が該当するスキャンブロックに対

して RAS 情報を生成し、伝送を行います。 RAS 情報ブロックの伝送は、コントローラからスキャン送信開始要求を受け付けたときに開

始します。その後、コントローラが異常となった場合でも、RAS 情報ブロックの送信は継続しま

す。ただし、スキャン送信開始要求を行うコントローラに、スキャントーカーブロックの設定が必要

です。 ◆重要

・アプリケーションからこのブロックに対して、書込みはしないでください。

RAS 情報ブロックの情報構成は、表 3-5 のとおりです。

3.6 スキャン伝送での RAS 情報ブロックの設定


表 3-5 RAS 情報ブロックの情報構成

ワード No.

F 8 7 0 更新周期

備考

0 モジュールタイプ（0x23） 0 0 0 0 1 0 0 1 1s 対象コントローラ実装情報(*1) 1 JTNI ヘルシーカウンタ 0.1s JTNI61/62 ヘルシーカウンタ 2 スロット 0 ヘルシーカウンタ 0.1s CPU No1 PLC 3 スロット 1 ヘルシーカウンタ 0.1s CPU No2 PLC 4 スロット 2 ヘルシーカウンタ 0.1s CPU No3 PLC 5 スロット 3 ヘルシーカウンタ 0.1s CPU No4 PLC 6 スロット 4 ヘルシーカウンタ 0.1s Linux または Windows 7 スロット 5 ヘルシーカウンタ 0.1s リザーブ 8 スロット 6 ヘルシーカウンタ 0.1s リザーブ 9 スロット 7 ヘルシーカウンタ 0.1s リザーブ 10 リザーブ－ 11 リザーブ－ 12 リザーブ－ 13 リザーブ－ 14 リザーブ－ 15 リザーブ－ 16 コントローラタイプ 1s CPU No1 PLC SW0 17 コントローラタイプサブタイプ 1s CPU No1 PLC SW1 18 フェーズ／モード 0.1s CPU No1 PLC SW14 19 代表アラーム 0.1s CPU No1 PLC SW256 20 リザーブ－ 21 リザーブ－ 22 コントローラタイプ 1s CPU No2 PLC SW0 23 コントローラタイプサブタイプ 1s CPU No2 PLC SW1 24 フェーズ／モード 0.1s CPU No2 PLC SW14 25 代表アラーム 0.1s CPU No2 PLC SW256 26 リザーブ－ 27 リザーブ－ 28 コントローラタイプ 1s CPU No3 PLC SW0 ・・・

・・・

・・・

40 コントローラタイプ 1s Linux または Windows 41 コントローラタイプサブタイプ 1s 42 フェーズ／モード 0.1s 43 代表アラーム 0.1s 44 リザーブ－ 45 リザーブ－・・・

・・・

・・・

63 リザーブ－

(*1) 対象コントローラ実装情報は、1 で実装、0 で非実装。 0 ビットが 0 スロット（CPU No1 PLC）、１ビットが 1 スロット（CPU No2 PLC）、2 ビットが 2 スロット（CPU No3 PLC）、

3 ビットが 3 スロット（CPU No4 PLC）、4 ビットが 4 スロット（Linux または Windows）に該当します。

コントローラタイプ、コントローラサブタイプ、フェーズ／モード、代表アラームに関しては、コ

ントローラ typeFR の機能取扱説明書（6E8C5957）を参照してください。

第 3 章設定

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43

第 4 章操作 JTNI の操作について、操作前の確認、起動と停止方法を説明します。

第 4 章操作

6E6C5679 44

製品のスイッチ類は、現地調整時にシステムに合わせて設定されています。正常な運転を

するために、お客様が操作する必要のあるスイッチ以外は、変更しないでください。

絶対に誤設定をしない

スイッチの誤設定をすると、製品が正常動作しません。この取

扱説明書を熟読し、絶対に誤設定しないでください。

異常発生時は、直ちに使用を止める

電源が投入できないなど、異常が発生したときは使用を止

め、当社サービス担当窓口まで連絡してください。

■ 操作前の確認電源を投入して製品を動作させる前に、必ずもう一度、次の事項がこの取扱説明書どおりで

あることを確認してください。・スイッチの設定・設置・配線

注記

・スイッチの設定確認エンジニアリングツールを使用して、スイッチの設定を確認します(ステーションアドレス設定スイッ

チ、動作モード設定スイッチ)。

■ 起動操作電源を投入すると、自動的に動作を開始します。 JTNIが起動したら、「表1-1 状態表示LEDの表示内容と正常時表示」(5ページ)を参照し

て、正常に動作していることを確認してください。動作を開始しない場合、動作がおかしな場合は、直ちに製品の使用を止め、最寄りの当社

サービス担当窓口へ連絡してください。

■ 停止操作シャットダウン操作し、電源を遮断すると、停止します。

45

第 5 章トラブルシューティング JTNI のトラブルシューティングについて説明します。

第 5 章トラブルシューティング

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製品の状態表示 LED が、「表 1-1 状態表示 LED の表示内容と正常時表示」(5 ページ)の正常時表示と異なる表示をした場合や、ヒューマンインタフェースステーションで異常を検出

した場合は、直ちに使用を止め、最寄りの当社サービス担当窓口に連絡してください。また、RAS データ、システムログなどの読出方法は、エンジニアリングツール取扱説明書を

参照してください。

■ LED と状態の診断次表を参照して、LED とシステムビュー、システムログの表示、また、ステーションアドレス設

定スイッチの設定値から状態を確認し、対応処置を実施してください。

表 5-1 LED と状態の診断

状態名 LED 表示状態対応処置

LINK-A LINK-B

ACT-A ACT -B

正常動作点灯点滅正常スイッチ設定異常

点灯－ステーションアドレス設定スイッ

チの誤設定設定値を（00h）または

FF（h）以外の値にして

ください。点灯－ステーションアドレス設定スイッ

チの誤設定設定値をシステム上で

唯一の値にしてくださ

い。 TC-net 100 パラメータ不一致

点灯－ TC-net 100 パラメータが現在伝

送中の他のノードと一致してい

ない

エンジニアリングツール

で一致するように設定し

てください。トーカーブロッ

クの重複－－トーカーブロックの重複を検出重複ブロックの登録を

修正してください。ダウン－－拡張カードの異常モジュール交換

当社サービス担当窓口

まで連絡してください。

■ RAS データ、システムログの読出方法 RAS データ、システムログなどの読出方法は、『ユニファイドコントローラ nv シリーズ／統合

コントローラ V シリーズ nV-Tool(基本編)取扱説明書』(6E8C4890)を参照してください。

■ 異常が発生したとき拡張スロットから取り外す前に、RAS データ、システムログなどを読み出してください。

47

第 6 章保守点検 JTNI の日常点検、定期点検、および清掃などの保守点検について説明します。

6.1 点検 ······································································································· 48 6.1.1 日常点検 ······························································································ 48

6.1.2 定期点検 ······························································································ 49

6.2 寿命部品 ·································································································· 49

第 6 章保守点検

6E6C5679 48

安全のため、製品内部には手を触れないこと


清掃などで製品に触れる場合は人体の静電気を取り除

く

人体に帯電した静電気によって、製品が故障する可能性があ

ります。

清掃をするときは、製品のスイッチ設定を変更しない

ケーブル類にストレスを与えない



異常発生時は、直ちに使用を止める

電源が投入できないなど、異常が発生したときは使用を止

め、当社サービス担当窓口まで連絡してください。

6.1 点検

6.1.1 日常点検

日常点検は、次の項目を実施してください。

■ 正面パネル／背面＜LED> 各 LED が見えにくくなっていないか点検します。見えにくい場合は、柔らかい布などで清掃

してください。また LED の状態は正面から確認してください。＜TC-net 100 コネクタ＞次の事項を確認してください・ケーブルの接続に異常がないこと・モジュラコネクタがロックされていること・ケーブルの接続が外れかけていたり、外観に異常がないこと

異常が発見された場合は、当社サービス担当窓口まで連絡してください。

■ 通気口製品の正面パネルおよび背面の通気口に、ほこりや汚れがないかを点検します。ほこりや

汚れで通気口がふさがれている場合は、掃除機などでほこりを吸った後、やわらかい布などで

清掃してください。

6.2 寿命部品


■ 室内環境製品を設置している場所の温度、湿度が製品仕様範囲(付録Ａの表 A-1)内にあることを確

認してください。

6.1.2 定期点検

事故を未然に防ぎ、長時間の運転でも安心して使用していただくため、6 ヵ月に 1 回程度の

定期点検をお勧めします。また、定期的に寿命部品を交換することをお勧めします(「6.2 寿命部品」を参照)。定期点

検については、当社サービス担当窓口に相談してください。

6.2 寿命部品

製品を、安全に末永く使用していただくため、定期的に寿命部品を交換してください。交換

をするときは、当社サービス担当窓口へ相談してください。次表に、寿命部品と交換周期を示します。

表 6-1 寿命部品と推奨交換周期

部品名推奨交換周期光モジュール 10 年後および 10 年経過後は 1 年毎に光出力パワーを

測定、または測定を当社サービス担当窓口へ相談してく

ださい。 3ｄB 以上の光出力パワー劣化した場合には光モジュー

ルの交換を当社サービス担当窓口へ相談してください。スイッチ、コネクタ予防保全として 10 年ごとにサンプル調査実施をお勧め

します。

第 6 章保守点検

6E6C5679 50

51

第 7 章アプリケーションインタフェースアプリケーションインタフェースのソケット単位情報、伝送路診断情報、モジュール状態情報、およ

び使用上の制約について説明します。

7.1 ソケット単位情報（将来） ······································································· 54 7.1.1 ソケット単位情報の構成 ··································································· 54 7.1.2 ソケット単位情報の参照方法 ·························································· 55 7.1.3 ソケット単位情報生成タイミング······················································ 56

7.2 伝送路診断情報 ····················································································· 58 7.2.1 スキャンデータヘルシーマップの構成 ········································· 58 7.2.2 スキャンデータアンヘルシーマップの構成 ································· 59 7.2.3 スキャンデータトーカーマップの構成 ··········································· 60

7.2.4 RAS 情報の構成 ··············································································· 61 7.2.5 インリングマップの構成 ····································································· 63

7.3 使用上の制約 ························································································· 64

第 7 章アプリケーションインタフェース

6E8C5679 52

JTNI は、ユーザアプリケーションが使用するソケットごとの状態情報、および同一ネットワー

ク内の接続先との伝送路の診断情報を、ステーション共有メモリ上に展開しています。各々の

状態情報を展開しているステーション共有メモリ上のアドレスは異なるので、注意してください。ステーション共有メモリ上の、アプリケーション情報の構成を次に示します(CntBase は「7.1 ソケット単位情報」を参照してください)。

コントローラからのアクセス

システムリザーブ

インリングマップ %MW13.CntBase＋130512


ソケット単位情報（将来）

%MW13.CntBase＋130944


スキャンデータヘルシーマップ

TC_HLTYMAP または %MW13.CntBase＋340608

スキャンデータアンヘルシーマップ

TC_UHLTYMAP または %MW13.CntBase＋340736


スキャンデータトーカーマップ

TC_TALKMAP または %MW13.CntBase＋342016


RAS 情報 TC_RASINF または %MW13.CntBase＋344064


スキャン伝送エリア %MW13.CntBase＋393216

図 7-1 アプリケーション情報の構成コントローラのユーザアプリケーションからは、図 7-1 のステーションメモリの標準変数

（TG_RASINF,TG_HLTYMAP,TG_UHLTYMAP,TG_TALKMAP)またはステーションメモリ

のアドレスを指定して直接入出力による参照をします。標準変数はエンジニアリングツール上

でモジュールに JTNI を追加した状態で[ステーションメモリ]、[標準]を操作するとステーション

変数画面が表示されます。ステーション変数画面にて対象スロットの JTNI を選択、[標準変数

の登録]の順に操作すると各スロットに応じた変数が表７-１に記載のデータ型で登録されます。

アプリケーションにて必要な変数を登録し、入力コントローラを選択の上で、使用する変数を選

択し[入力変数に割り当てる]を選ぶとコントローラのステーション変数にて一括入出力が有効と

なります。ユーザアプリケーションでは一括入出力に割り当てて参照することを推奨します。

7.1 ソケット単位情報


[入力変数に割り当てる]を操作しない場合は直接入出力となります。図 7-1 の直接入出力アド

レスはワード単位の表記になっています。CntBase は、JTNI が実装されるスロットによって値

が変わります。また、実装スロットの値に関しては、後の項に示します。

表 7-1 JTNI の標準変数

変数名データ型ソケット単位情報（将来） TC_SOCKET_* ARRAY[0..127]OF WORD RAS 情報 TC_RASINF_* ARRAY[0..16383]OF WORD スキャンデータヘルシーマップ

TC_HLTYMAP_* ARRAY[0..63]OF DWORD

スキャンデータアンヘルシーマップ

TC_UHLTYMAP_* ARRAY[0..63]OF DWORD

スキャンデータトーカーマップ

TC_TALKMAP_* ARRAY[0..2047]OF WORD

変数名末尾の*はスロットに応じた数字 50,53 にて登録されますユーザが使用できるソケット数は、次のとおりです。

JTNI：48 個


6E8C5679 54

7.1 ソケット単位情報（将来）

7.1.1 ソケット単位情報の構成

ソケットごとの状態情報を、図 7-2 に示します。

TCP UDP AOP POP CON RCV RCL

F E C B A 9 8 0

reserve

D

図 7-2 ソケットごとの状態情報

■ 各ビットの“1”となる条件 TCP：ソケット TCP 使用 UDP：ソケット UDP 使用 AOP：ソケットをアクティブオープン(TCP のみ) POP：ソケットをパッシブオープン(TCP のみ) CON：コネクション確立中(TCP のみ) RCV：受信データあり RCL：コネクション確立時に相手から切断された(TCP のみ)

■ 各ビットの“0”となる条件

TCP：ソケットのクローズ要求時 UDP：ソケットのクローズ要求時 AOP：ソケットのクローズ要求時 POP：ソケットのクローズ要求時 CON：ソケットのクローズ要求時

もしくは相手からコネクションを切断された時 RCV：受信データなし RCL：ソケットのクローズ要求時

ソケット単位情報を展開しているステーション共有メモリアドレスを、ワードアドレスで示しま

す。

表 7-2 ステーション共有メモリアドレス

ワードオフセットソケット 0 130944 ソケット 1 130945 ソケット 2 130946

・・

ソケット 62 131006 ソケット 63 131007



ステーション共有メモリアドレスは、JTNI を実装しているスロットによって、ベースアドレスが

変わります。JTNI を各スロットに実装したときの、ソケット単位情報の先頭のワードアドレスを、

次表に示します。

表 7-3 スロットとステーション共有メモリアドレス

ベースアドレス (CntBase)

エンジニアリングツール上のシンボル名

ソケット単位情報の先頭

スロット 50 52428800 TC_SOCKET_50 %MW13.52559744 スロット 53 55574528 TC_SOCKET_53 %MW13.55705472

7.1.2 ソケット単位情報の参照方法

「7.1.1 ソケット単位情報の構成」で説明したように、JTNI のステーション共有メモリには、

各ユーザアプリケーションが使用しているソケットごとの単位情報が、展開されています。この

単位情報をアクセスする上で、注意しなければならない点があります。コントローラで命令語を使用して、ソケット通信をするとき、USEND_N 命令で命令語からソ

ケット番号が取得されます。このソケット番号は、コントローラで管理しているソケット番号です。

一度、このソケット番号を、JTNI が管理しているソケット ID に変換します。変換したソケット IDを基に、JTNI がステーション共有メモリに展開しているソケットごとの単位情報を参照します。通信 FB の詳細説明については、『ユニファイドコントローラ nv シリーズ/統合コントローラ Vシリーズ命令語説明書』(6E8C4826)を参照してください。


6E8C5679 56

7.1.3 ソケット単位情報生成タイミング

TCP／IP でオープンし、データ送受信後にクローズした場合の、各ソケット単位情報のセッ

トおよびクリアのタイミング示します。

ソケット単位情報

TCP オープン要求

（コマンド：35H、ｋｉｎｄ＝１）

アクティブ（クライアント）

（注：サーバ側は先にオープン要求を行い、

クライアントからの接続要求に備えます）

パッシブ（サーバ）

TCP オープン要求

（コマンド：35H、ｋｉｎｄ＝２）

socket (*1)

<TCP>=1 bind

listen

socket

<TCP>=1 bind

connect

<AOP>=1,<CON>=1 accept (新しいソケットを生成)

<TCP>=1,<POP>=1,<CON>=1 （注：*1 にて生成したソケットは

命令語にてｃｌｏｓｅされます）

TCP 送信要求

（コマンド：37H） (データ着信)

<ＲＣＶ>=1 TCP 受信要求

（コマンド：38H）

recv

<ＲＣＶ>=0 （注：RCV は着信データが有る場

合に ON、無い場合に OFF）

TCP クローズ要求

（コマンド：39H） shutdown

close

全ビット=０

(リモートクローズ検出)

<ＲＣＬ>=1,<CON>=0 TCP クローズ要求

（コマンド：39H） shutdown

close

全ビット=０

select

(注) コントローラをRUN → HALTにした場合、コントローラが使用しているソケットに対して、コントロ

ーラ基本ソフトで close を要求します。

図 7-3 ソケット単位情報とクリアタイミング(1)



ソケット単位情報の各ビット情報のセット、およびクリアのタイミングを、次に示します。

ソケット単位情報

アクティブ

パッシブ

<ＴＣＰ>

<ＡＯＰ>

<POP>

<CON>

<RCV>

<RCL>

<ＴＣＰ>

<ＡＯＰ>

<POP>

<CON>

<RCV>

<RCL>

オープン

要求

オープン

要求

accept

connect 送信

要求

受信

要求

クローズ

要求

クローズ

要求

図 7-4 ソケット単位情報とクリアタイミング(2)


6E8C5679 58

7.2 伝送路診断情報

7.2.1 スキャンデータヘルシーマップの構成

スキャンデータヘルシーマップは、図 7-5 の構成で管理しています。スキャンデータヘルシーマップは、該当するスキャンデータブロックの状態情報を示します。

該当ビット“1” ··············· 該当スキャンブロックのスキャンデータがヘルシー該当ビット“0” ··············· アンヘルシー

スキャンデータヘルシーマップ情報は、該当ブロックのヘルシーを検出したときに、該当ブ

ロックの情報をONにします。また、該当ブロックのアンヘルシーを検出したときには、該当ブロ

ックの情報を OFF にします。アンヘルシーの検出条件：該当ブロックに設定したスキャン送信周期から定まる診断時

間内に一度も該当ブロックのスキャンデータを受信しなかった

場合にアンヘルシーを検出します。診断時間は、スキャン送信周期の 4 倍の値が 500ms よりも小さい場合は、500ms に設定さ

れ、500msより大きい場合は、スキャン送信周期の 4倍の値(10ms単位に繰上げ)に設定され

ます(3 周期分を診断します)。

F 8 7 0 BL 15

BL 14

BL 13

BL 12

BL 11

BL 10

BL 9

BL 8

BL 7

BL 6

BL 5

BL 4

BL 3

BL 2

BL 1

BL 0

BL 31

BL 30

BL 29

BL 28

BL 27

BL 26

BL 25

BL 24

BL 23

BL 22

BL 21

BL 20

BL 19

BL 18

BL 17

BL 16

・

・・

BL 2031

BL 2030

BL 2029

BL 2028

BL 2027

BL 2026

BL 2025

BL 2024

BL 2023

BL 2022

BL 2021

BL 2020

BL 2019

BL 2018

BL 2017

BL 2016

BL 2047

BL 2046

BL 2045

BL 2044

BL 2043

BL 2042

BL 2041

BL 2040

BL 2039

BL 2038

BL 2037

BL 2036

BL 2035

BL 2034

BL 2033

BL 2032

(注)BL 25 は、スキャンブロック No. 25 を示します。

図 7-5 スキャンデータヘルシーマップの構成



7.2.2 スキャンデータアンヘルシーマップの構成

スキャンデータアンヘルシーマップは、図 7-6 の構成で管理しています。スキャンデータアンヘルシーマップは、該当するスキャンデータブロックの状態の履歴情報

を示します。該当ビット“1” ················ 該当スキャンブロックのスキャンデータが、過去に 1 回以上アン

ヘルシーになった該当ビット“0” ················ 過去にアンヘルシーにはなっていない

スキャンデータアンヘルシーマップ情報は、該当ブロックのヘルシーを検出したとき、該当

ブロックの情報を ON にします。また、該当ブロックのヘルシーを検出したときでも、該当ブロッ

クの情報を OFF にはしません。アンヘルシーの検出条件：該当ブロックに設定したスキャン送信周期から定まる診断時

間内に一度も該当ブロックのスキャンデータを受信しなかった

場合にアンヘルシーを検出します。診断時間は、スキャン送信周期の 4 倍の値が 500ms より小さい場合は、500ms に設定さ

れます。500msより大きい場合は、スキャン送信周期の4倍の値(10ms単位に繰上げ)に設定

されます(3 周期分を診断します)。スキャンデータアンヘルシーマップは、スキャンデータアンヘルシーマップを一度 0 クリアし

てから、該当ブロックが一度以上アンヘルシーになったという情報を知ることができます。注記

・スキャンアンヘルシーマップを 0 クリアする場合には、他のエリアを誤ってクリアしないでください。

F 8 7 0

BL 15

BL 14

BL 13

BL 12

BL 11

BL 10

BL 9

BL 8

BL 7

BL 6

BL 5

BL 4

BL 3

BL 2

BL 1

BL 0

BL 31

BL 30

BL 29

BL 28

BL 27

BL 26

BL 25

BL 24

BL 23

BL 22

BL 21

BL 20

BL 19

BL 18

BL 17

BL 16

・

・・

BL 2031

BL 2030

BL 2029

BL 2028

BL 2027

BL 2026

BL 2025

BL 2024

BL 2023

BL 2022

BL 2021

BL 2020

BL 2019

BL 2018

BL 2017

BL 2016

BL 2047

BL 2046

BL 2045

BL 2044

BL 2043

BL 2042

BL 2041

BL 2040

BL 2039

BL 2038

BL 2037

BL 2036

BL 2035

BL 2034

BL 2033

BL 2032

(注)BL 25 は、スキャンブロック No. 25 を示します。

図 7-6 スキャンデータアンヘルシーマップの構成


6E8C5679 60

7.2.3 スキャンデータトーカーマップの構成

スキャンデータトーカーマップは、図 7-7 の構成で管理しています。スキャンデータトーカーマップは、該当するスキャンデータブロックを使用している送信局ア

ドレスを、下位 8 ビットで表示します。スキャンブロック No. 送信局アドレスには、該当するスキ

ャンブロックを使用して送信している局のアドレスが入ります。スキャンブロック No. 重複送信元アドレスには、該当するスキャンブロックに対して 2 局以上

が送信している場合に、送信している局のアドレスが入ります。スキャンデータトーカーマップは、該当ブロックに対して送信を検出したときに、送信局のア

ドレスをセットします。一度セットされた送信局情報は、0 クリアするまでセットされたままとなりま

す。スキャンデータトーカーマップは、一度スキャンデータトーカーマップを 0 クリアしてから、該

当ブロックが一度以上送信を検出したという情報を知ることができます。注記

・スキャンデータトーカーマップを 0 クリアした場合には、他のエリアを誤ってクリアしないでくださ

い。

スキャンデータトーカーマップを 0 クリア後、一度も送信を検出しない場合には、送信局アド

レスおよび重複送信元アドレスは 0 のままです。該当ブロックに送信している局が 1 つのみの

場合は、送信局アドレスにアドレスが入り、重複送信元アドレスは 0 となります。該当ブロックに対して 2つ以上の局で送信している場合には、送信局アドレスおよび重複送

信元アドレスの双方にアドレスが入ります。この場合、どちらの局が誤って送信しているかは、

ユーザシステムによって異なります。システム構成に従って判断してください。

F 8 7 0 スキャンブロック No.0 重複送信元アドレス

スキャンブロック No.0 送信局アドレス

スキャンブロック No.1 重複送信元アドレス




・・・





図 7-7 スキャンデータトーカーマップの構成



7.2.4 RAS 情報の構成

RAS 情報エリアには、全ノード分の情報を共有します。これらの情報は、各ノードから定期

的に各々の状態情報が更新され、1 ノード当り 64 ワード情報で構成されます。構成情報はノード種別によって異なっています。各ノードの情報は、RAS 情報エリアの先頭

からステーション番号×128 バイトの位置に、64 ワードごとに情報を展開します。図 7-8 に、TN8 および JTNI が提供する情報構成を示します。

ワード No.


備考

0 モジュールタイプ (注 1) リザーブ 1s 1 ヘルシーカウンタ 1s 2 リザーブ－ 3 リザーブ－・・・

・・・

63 リザーブ－

(注 1)：モジュールタイプ 23H：TN8、4：JTNI

図 7-8 RAS 情報の構成


6E8C5679 62

図 7-9 に、HUB が提供する情報構成を示します。この情報は、A 系 HUB(UTNH21A/UTNH23A)が正常動作しているときに提供可能です。

ワード No.


備考

0 モジュールタイプ(0x08) 0 0 0 0 0 0 1 1 60s 対象 HUB の実装情報(注 1) 1 HUB ヘルシーカウンタ 1s 2 リザーブ－ 3 リザーブ－ 4 光ポート 0 受信パケット数 (注 2) 1s スタック 0 実装(A 系) 5 光ポート 1 受信パケット数 (注 2) 1s 6 光ポート 2 受信パケット数 (注 2) 1s 7 光ポート 3 受信パケット数 (注 2) 1s 8 光ポート 4 受信パケット数 (注 2) 1s 9 光ポート 5 受信パケット数 (注 2) 1s 10 光ポート 6 受信パケット数 (注 2) 1s 11 光ポート 7 受信パケット数 (注 2) 1s 12 電気ポート受信パケット数 (注 2) 1s 13 リザーブ－ 14 光ポート 0 受信パケット数 (注 2) 1s スタック 0 実装(B 系) 15 光ポート 1 受信パケット数 (注 2) 1s 16 光ポート 2 受信パケット数 (注 2) 1s 17 光ポート 3 受信パケット数 (注 2) 1s 18 光ポート 4 受信パケット数 (注 2) 1s 19 光ポート 5 受信パケット数 (注 2) 1s 20 光ポート 6 受信パケット数 (注 2) 1s 21 光ポート 7 受信パケット数 (注 2) 1s 22 電気ポート受信パケット数 (注 2) 1s 23 リザーブ－・・・

・・・

・・・

54 光ポート 0 受信パケット数 (注 2) 1s スタック 2 実装(B 系) 55 光ポート 1 受信パケット数 (注 2) 1s 56 光ポート 2 受信パケット数 (注 2) 1s 57 光ポート 3 受信パケット数 (注 2) 1s 58 光ポート 4 受信パケット数 (注 2) 1s 59 光ポート 5 受信パケット数 (注 2) 1s 60 光ポート 6 受信パケット数 (注 2) 1s 61 光ポート 7 受信パケット数 (注 2) 1s 62 電気ポート受信パケット数 (注 2) 1s 63 リザーブ－

(注 1)：ビット位置は、<0>:A0、<1>:B0、<2>:A1、<3>:B1、<4>:A2、<5>:B2 A0 は、A 系 HUB のスタック 0。

(注 2)：受信パケット数は、各ポートのノーマルパケット数を 16 ビット構成で情報を展開するため、65535→0→1→2…と

遷移。

図 7-9 HUB の RAS 情報の構成



7.2.5 インリングマップの構成

インリングマップは、TC-net 100 に参入しているステーションの状態を示します。インリング

マップを参照することで、現在どのステーションがネットワーク上に存在するかを、把握すること

ができます。 TC-net 100 ネットワークや TN8 モジュール自身に異常が発生すると、インリングマップは 0クリアされます。インリングマップの情報は、10ms 周期で更新されます。インリングマップの構成を、図 7-10 に示します。

1F 0 STN 255

STN 254

STN 253

STN 252

STN 251

STN 250

STN 249

STN 230

STN 229

STN 228

STN 227

STN 226

STN 225

STN 224

STN 223

STN 222

STN 221

STN 220

STN 219

STN 218

STN 217

STN 198

STN 197

STN 196

STN 195

STN 194

STN 193

STN 192

・・・

STN 63

STN 62

STN 61

STN 60

STN 59

STN 58

STN 57

STN 38

STN 37

STN 36

STN 35

STN 34

STN 33

STN 32

STN 31

STN 30

STN 29

STN 28

STN 27

STN 26

STN 25

STN 6

STN 5

STN 4

STN 3

STN 2

STN 1

STN 0

(注)STN25 は、ステーション No. 25 を示します。

図 7-10 インリングマップの構成


6E8C5679 64

7.3 使用上の制約

■ ポート番号の制約 JTNI は、次のポートをシステムリザーブしています。ポート番号 10000：PCMP

上記以外で、1024～65535 のポート番号を使用してください。

65

付録 A 仕様

A.1 一般仕様 ·································································································· 66 A.2 TC-net 100 伝送仕様··········································································· 67 A.3 機能仕様 ·································································································· 68

付録 A 仕様

6E8C5679 66

A.1 一般仕様

表 A-1 一般仕様

項目仕様

JTNI6

使用温度範囲(PC 周囲温度) 5～40℃

使用湿度範囲 20～80%RH(結露しないこと)

塵埃 0.3mg/m3以下 (導電性塵埃がないこと)

（JEITA-IT-1004A Class B 相当)

腐食性ガス検出されないこと

（JEITA-IT-1004A Class A 相当)

耐振動性動作時 4.9m/s2以下（0.2G 以下）

IEC 60068-2-6:9～150Hz,1 サイクル

(光学ドライブの動作中を除く)

梱包時 19.6m/s2（2G 以下）

耐衝撃性動作時 19.6m/s2（2G 以下）

梱包時 245m/s2（25G 以下）

接地 D 種接地（接地抵抗 100Ω以下）

冷却本体ファンによる強制空冷

表 A-2 カード仕様

項目仕様

JTNI6

ネットワークインタフェース MT-RJ 光コネクタ / RJ-45 モジュラコネクタ

伝送ケーブル光ファイバコード／ケーブル

（GI、62.5/125 または 50/125、長波長）

定格電源電圧 3.3VDC±5%

消費電流(定格電源入力時) 3.0A 以下(3.3VDC)

消費電力(定格電源入力時) 10W 以下

モジュール寸法 84.49 (H)×166.65(D)mm（PCI Express ハーフサイズ）

活栓挿抜不可

パワーダウン検出ハードリセットは本体から供給

3.3V 電圧低下検出

LAN インタフェース TC-net 100 A 系、B 系

100BASE-TX

インタフェース PCI express Ver1.1 準拠 x1

PCI 動作モード EndPoint モード

PCI 転送モード PIO アクセス、DMA アクセス

PCI データ転送速度 2.5Gbps （1 レーン）

占有スロット１スロット

実装枚数最大 2 枚/PC

絶縁抵抗 10 MΩ以上：500Vdc

絶縁耐圧 500 Vac 1 分間（信号ライン）

質量 200g 以下

A.2 TC-net 100 伝送仕様


A.2 TC-net 100 伝送仕様

表 A-2 TC-net 100 伝送仕様

項目仕様メディアアクセス方式 DOMA(Deterministic Ordered Multiple Access)方式データ伝送速度 100Mbps トポロジスター型伝送路シングルバス

二重化バス伝送ケーブル／ケーブル長・光ファイバケーブル：2km

(レーザ発光ダイオードと光ファイバシングルモードを使用すれば

総延長 8km) ノード数最大 254 ノード／システム

(光シェアードハブ UTNH21A もノード数に含める) ハブ段数カスケード 5 段伝送モードスキャン伝送

高速周期：1ms～160ms 中速周期：2ms～1,000ms 低速周期：2ms～10,000ms

スキャン伝送容量 128KW／システム(16bits/Word) 2048 ブロック／システム(64W/ブロック) 送信容量 576 ブロック／ノード(36KW／ノード) (高速：64、中速：128、低速：384)

インタフェース光 MT-RJ 型光コネクタ

ケーブル光石英 GI ケーブル(62.5/125、長波長)または(50/125、長波長)

付録 A 仕様

6E8C5679 68

A.3 機能仕様

表 A-3 機能仕様

項目仕様伝送方式・ポイント・ツー・ポイント伝送

・マルチキャスト伝送・ブロードキャスト伝送

監視機能(RAS) ハードウェア／ソフトウェア

69

付録Ｂ外形寸法

付録Ｂ外形寸法

6E8C5679 70

次図に JTNIの外形寸法を示します。

図 B-1 JTNI 外形寸法図

71

付録 C 関連製品

付録 C 関連製品

6E8C5679 72

表 C-1 関連製品

製品名定格備考

光ファイバコード両端 MT-RJ 光コネクタ付き光フ

ァイバコード盤内ケーブル

73

付録 D 10 進－16 進変換表


6E8C5679 74

表 D-1 10 進－16 進変換表

10 進数 16 進数 10 進数 16 進数 10 進数 16 進数 10 進数 16 進数

0 0 32 20 64 40 96 60

1 1 33 21 65 41 97 61

2 2 34 22 66 42 98 62

3 3 35 23 67 43 99 63

4 4 36 24 68 44 100 64

5 5 37 25 69 45 101 65

6 6 38 26 70 46 102 66

7 7 39 27 71 47 103 67

8 8 40 28 72 48 104 68

9 9 41 29 73 49 105 69

10 A 42 2A 74 4A 106 6A

11 B 43 2B 75 4B 107 6B

12 C 44 2C 76 4C 108 6C

13 D 45 2D 77 4D 109 6D

14 E 46 2E 78 4E 110 6E

15 F 47 2F 79 4F 111 6F

16 10 48 30 80 50 112 70

17 11 49 31 81 51 113 71

18 12 50 32 82 52 114 72

19 13 51 33 83 53 115 73

20 14 52 34 84 54 116 74

21 15 53 35 85 55 117 75

22 16 54 36 86 56 118 76

23 17 55 37 87 57 119 77

24 18 56 38 88 58 120 78

25 19 57 39 89 59 121 79

26 1A 58 3A 90 5A 122 7A

27 1B 59 3B 91 5B 123 7B

28 1C 60 3C 92 5C 124 7C

29 1D 61 3D 93 5D 125 7D

30 1E 62 3E 94 5E 126 7E

31 1F 63 3F 95 5F 127 7F


表 D-1 10 進－16 進変換表

10 進数 16 進数 10 進数 16 進数 10 進数 16 進数 10 進数 16 進数

128 80 160 A0 192 C0 224 E0

129 81 161 A1 193 C1 225 E1

130 82 162 A2 194 C2 226 E2

131 83 163 A3 195 C3 227 E3

132 84 164 A4 196 C4 228 E4

133 85 165 A5 197 C5 229 E5

134 86 166 A6 198 C6 230 E6

135 87 167 A7 199 C7 231 E7

136 88 168 A8 200 C8 232 E8

137 89 169 A9 201 C9 233 E9

138 8A 170 AA 202 CA 234 EA

139 8B 171 AB 203 CB 235 EB

140 8C 172 AC 204 CC 236 EC

141 8D 173 AD 205 CD 237 ED

142 8E 174 AE 206 CE 238 EE

143 8F 175 AF 207 CF 239 EF

144 90 176 B0 208 D0 240 F0

145 91 177 B1 209 D1 241 F1

146 92 178 B2 210 D2 242 F2

147 93 179 B3 211 D3 243 F3

148 94 180 B4 212 D4 244 F4

149 95 181 B5 213 D5 245 F5

150 96 182 B6 214 D6 246 F6

151 97 183 B7 215 D7 247 F7

152 98 184 B8 216 D8 248 F8

153 99 185 B9 217 D9 249 F9

154 9A 186 BA 218 DA 250 FA

155 9B 187 BB 219 DB 251 FB

156 9C 188 BC 220 DC 252 FC

157 9D 189 BD 221 DD 253 FD

158 9E 190 BE 222 DE 254 FE

159 9F 191 BF 223 DF 255 FF


6E8C5679 76

5679.0.1701

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