IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc....

20
Aman Naimat IoT技術の開発と採用を推進する企業のデータ駆動型分析 IoT市場 推薦:

Transcript of IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc....

Page 1: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

Aman Naimat

IoT技術の開発と採用を推進する企業のデータ駆動型分析IoT市場

推薦:

Page 2: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

マスタデータ管理

データプレパレーション

データ統合

クラウド統合

ビッグデータ統合

アプリケーション統合

ダウンロード

データからアクションを導き出す完全なプラットフォーム。多数の小さなデータを集約することで、大きな差別化につながります。Talendは、ビジネスのデジタル化に必要な規模と速度でIoT技術の接続の実現を支援します。

Talendの次世代データ統合基盤が実現するリアルタイムソリューション、製品のレコメンド、予測保守、不正検出、リスク管理、ダイナミックプライシング等の多くの付加価値は、状況の変化にリアルタイムで対処可能な組織へ変革します。

Page 3: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IoT市場IoT(モノのインターネット)市場の

データ駆動型調査

Aman Naimat

Page 4: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

著者:Aman Naimat

©2017 Talend Inc.

本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly

Media, Inc. の認可された翻訳版です。

本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly Media, Inc. によ

る許可の元に制作されています。

©2017 Talend Inc.

Authorized Japanese translation of the English edition of The

Internet of Things Market (ISBN: 978-1-491-97347-9) ©2017 O’Reilly

Media, Inc.

This translation is published by permission of O’Reilly Media, Inc.,

which owns or controls all rights to publish and sell the same.

編集者:Marie Beaugureau, Ben Lorica

デザイナー:Ellie Volckhausen

制作担当編集者:Shiny Kalapurakkel

発行者及び著者は、本書に含まれる情報及び指示が正確であること

を確実にするために誠実な努力を払っていますが、発行者及び著者

は、本書の使用または依拠に起因する損害の責任を含むが、これに

限定されない、誤謬または脱落に対するあらゆる責任を放棄します。

本書に含まれる情報及び指示の使用は、自己責任で行ってください。

本書に記載されているコードサンプルやその他の技術がオープン

ソースライセンスや他者の知的財産権の対象である場合、その使用

がそのようなライセンスや権利に準拠していることを確認するのは

使用者の責任です。

Page 5: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IoT市場.......................................................................................................................................i

はじめに............................................................................................................................1手法...................................................................................................................................2これまでの調査.................................................................................................................22016年はIoTが現実のものに...........................................................................................3IoTの成長を推進する要因................................................................................................4IoTの成熟と現状...............................................................................................................5IoT分野におけるトップ企業50社.....................................................................................6業種別のIoTへの投資.......................................................................................................8IoTユースケースへの投資..............................................................................................10規模及び地域別のIoTへの投資.....................................................................................12ビッグデータとIoTの重複の少なさ................................................................................14まとめ..............................................................................................................................15

IOT市場

目次

IV

Page 6: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

本レポートは、データに基づく、 IoT(モノのインターネット)市場に

関する調査です。

他の調査会社による従来の調査とは異なり、 本レポートではモデルや質問への回答によるものではなく、 ビッグデータに基づいて市場を測定するアプローチを提示します。

IOT市場

Page 7: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

はじめに

2,000社以上がIoTを 採用しています

未来を予測することはできませんが、ここに示す展望は2017年のIoTの状況について最も的確に表していると考えられます。2,000社以上

の企業はIoTを採用し、200社以上はビジネスの戦略的方向性として推進しています。現在のIoTへの支出は、警備、小売、在庫管理といった単純なユースケースに向けられ、患者や交通のモニタリング等の複雑なユースケースは未成熟です。IoTの採用は着実に拡大しており、ビッグデータのような他のトレンドと比

較して、地理的にもユースケースとしても、そして業種の範囲もはるかに広がっています。

IoT(モノのインターネット)を人間にたとえるとすれば、優れた才能があるにもかかわらず、成長しても家に閉じこもっている若者のような存在です。2017年は、IoTがついに独り立ちして活動を始める年となるでしょうか。本レポートでは、IoTを採用しているトップ企業/業種を含む現在のIoT市場について、データ駆動型手法に基づいて論じます。マッキンゼー等の調査会社による従来の調査とは異なり、本レポートに提示されるのはモデルや人間が入力した調査ではなく、ビッグデータに基づいて市場を測定するアプローチです。

1

Page 8: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

手法本レポートは、データを基にしたIoT市場に対する調査です。Demandbase社が開発したデータクローラーと独自の自然言語解析技術を使用して、ビジネス界全体を網羅するライブデータ(Webサイト、会合、採用パターン、ビジネス関係、ブログ、プレスリリース、フォーラム、米国証券取引委員会の記録等のあらゆるデータ)から知見を導き出しています。この調査のために、300 TB近くのテキストと数十億に上る文書が処理されました。このようなボトムアップ型のデータ手法は、少数のユーザーのサンプルやアナリストの調査から得られる事例証拠に依拠する従来のアプローチとはまったく異なるものです。

これまでの調査IoTについては多数の調査が行われ(その大部分は2012年以降に発表)、IoT市場の将来の可能性が示されています。最初に発表されたのは、GE社のインダストリアルインターネットに関するホワイトペーパー(2012年)です。その中で、航空、電力、医療、エネルギーといった分野にわたってIoTが採用されることにより、15年間で2,760億ドルの利益が創出されると予測されました。Cisco社のIoE(Internet of Everything)に関するホワイトペーパー(2013年)では、人とデバイスの接続によってIoTから13兆ドルの消費者余剰が生まれることが予測されました。マッキンゼーによる詳細なユースケースの調査(2015年)では、2025年にはIoTが創出する価値が総額で4〜11兆ドルに上り、そのうちB2Bが65%を占めると予想されています。マッキンゼーの調査は、IoTから価値が生み出される業種について詳細な内訳も提供しています。今回の調査では、IoT市場の現在の採用状況とユースケースについて検討します。

IOT市場

2

Page 9: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

GOOGLE検索件数 IOT関連トピックとビッグデータ関連トピックの比較

100

75

50

25

02011年12月25日 2015年6月7日

ビッグデータIoT

2013年9月15日出典:Google Trends

2016年はIoTが 現実のものに

この調査はIoTの投資と活動の現況を評価するものですが、2016年初めにGoogle検索での「モノのインターネット」関連の検索件数が「ビッグデータ」関連の検索件数を上回ったことは、今後の動向を展望するうえで重要な知見を提示していると考えられます。実際に、この検索件数の差は年間を通じて拡大し続けました。Google検索の件数と創出される価値の大きさの間で相関関係が証明されているわけではありません。しかし、このデータは、IoT分野における活動が他の技術トレンドをはるかに超える可能性を示唆していると考えられます。

IOT市場

3

Page 10: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

IoTの成長を推進する要因次の表は、IoT市場の現在の成長の背景にある主要要因を示しています。

要因 説明 裏付けとなるデータ

接続するモノの増加 全世界の接続デバイス数は年率20〜30%の勢いで増加しています。

2016年は60億台2020年は200億台

(出典:ガートナー、2015年)

主要企業 最大手ブランド及びビジネスの一部がIoTのサポートと標準化を推進するようになっています。

IBM、Samsung、Intel、GE、Cisco

プラットフォームの サポート

多数のIoTプラットフォームが大手ベンダーから提供されています。

PTC社のThingWorx、Amazon IoT、GEのPredix、 CiscoのJasper、IBMのWatson IoTプラットフォーム、 Ayla社、PubNub社、Xively社、Zatar社等

人材の利用可能性 IoT製品/プラットフォームの開発/実装スキルを持つ人材が増えています。

LinkedInには、IoT関連スキルを有する194,000人が登録しています。

リアルタイムデータ/ 分析サポート

IoTは、リアルタイムで処理、分析、応答することで初めて役立ちます。多くのベンダーとオープンソースプラットフォームが、IoTデータの処理に必要な環境とデータベースサービスを提供するようになっています。

Amazon、Talend、SAP HANA、Apache Spark等

高収益の潜在性 IoTは、高収益セクターである製造と医療における産業オートメーションを推進しています。

将来見込まれているIoTの65%以上はB2Bです (出典:マッキンゼーによるIoTの調査)

センサーにかかる コストの減少

過去10年間でセンサーのコストが半分になっています。

(出典:ゴールドマンサックス)

4

Page 11: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場の成熟TIOT対応企業総数:2,240

IOTの成熟レベル

企業数

開発中(レベル1)

最も成熟(レベル3)

成熟途上(レベル2)

230

376

1,634 企業

IOT市場

IoTの成熟と現状全体的に見て、2,240社でのIoT採用の成熟レベルは一様ではありません。1,634社はIoTプロジェクトを推進して開発中です(レベル1)。376社は部門内または特定のユースケースでIoTを採用しています(レベル2)。また、230社は戦略的方向性としてIoTを採用し、複数のユースケースで展開しています

(レベル3)。それほど大きな数字には見えないかもしれませんが、これらの企業には非常に高い競争力があります。ビッグデータの方が注目を集めていますが、産業分野におけるビッグデータの実際の採用は、IoTの採用に比べてそれほど大きくはありません。

IOT MARKET MATURITYTOTAL WORLD OF IOT-ENABLED COMPANIES: 2240

IOTMATURITY LEVEL

COMPANY COUNT

In Develop-ment (Level 1)

Most Mature(Level 3)

Getting There(Level 2)

230

376

1,634 Companies

5

Page 12: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

以下は、全業種でIoTの支出と採用別にランク付けされたトップ企業です。評価は1人あたりの値に標準化されているので、これらは従業員1人あたりのIoTへの投資額が最も多い企業です。ここには、IoTプラットフォームの販売に特化したベンダーは含まれていません。

IoT分野におけるトップ企業

IOTに投資しているトップ企業(業種及び支出別)

デロイト

Verizon Nokia Vodafone

Siemens Bose OSI Group Air Liquide

Software AGGE Software

SAP Salesforce.com Google

Amazon

Booz Allen Hamilton HoldingHoneywell Process Solutions アクセンチュア キャップジェミニ

経営コンサルティング

インテル

富士通

マイクロソフト PTC

Cisco Systems 日立

Dell 東芝 LG Raytheon

半導体/ハードウェア

通信

ソフトウェア

IT

製造

インターネット

ダイキン工業 Honeywell Int'l

建材

製薬

航空宇宙

Applied Materials

ON Semiconductor

Arrow Electronics

United Technologies

AIG Allstate

保険 エネルギー

GE Oil & Gas

Johnson Controls

Schneider Electric Stanley Black & Deckerシマンテック

Siemens Bose

Johnson Controls

� Computer Sciences Corp. Johnson & JohnsonVisa, Inc. Cognizant Technology Solutions

TM

Page 13: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

業種別のIoTへの 投資IoTを採用し、IoTに投資している2,240社を業種別に分類すると、予想どおりソフトウェアと通信業界が多く、小売と製造業がそれに続いています。

IOT市場

8

Page 14: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

業種別のIOTへの投資

コンピューターソフトウェア30.1%

1.1%警備/調査

1.1%建築

1.2%小売

1.2%保険

1.4%消費財

1.5%コンピューターハードウェア

1.6%石油/エネルギー

1.8%経営

コンサルティング

2.1%自動車

2.2%ワイヤレス

2.3%家電

2.3%金融

2.6%半導体

2.6%病院/医療

3.3%電気/電子機器製造

3.4%マーケティング/

広告

5%通信

Page 15: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

きくありません。対照的に、家庭エネルギーとホームセキュリティへの投資は、マッキンゼーの調査では小さく見積もられていますが、現在では防衛や小売とともに主要な市場となっています。このように調

査結果が異なっている理由としては、製造や医療のユースケースが現在は複雑で危険が大きく、実装が難しい点が挙げられます。さらに、これらの産業は規制が厳しく、文化的にも公共政策の面でも技術に追い付いていません。自動運転車でも同じ現象が起こっています。マッキンゼーとガートナーが予測する将来のユースケースでは、適応型交通制御によって車が経路変更されますが、実際にこのような機能はまだ実現されていません。本格的に採用されていないユースケースの例としては、オ

ンラインの患者モニタリングも挙げられます。これは、単純な家庭内のモニタリングや来店客向けのパーソナライズされたディスプレイよりもはるかに複雑です。

IoTを採用する業種が分散する傾向にある一方で、IoTのユースケース、及びIoTプロジェクトへの支出には、より明確な特徴が見られます。次の図に示すIoTのユースケースへの投資は、2016年の投資実績に基づいています。これは、IoTを使用してビジネスプロセスを実現し、複雑な製品を構築し、IoTベンダーとの取引を行い、IoTスキルを持つ人材を雇用している企業の概要を示しています。今日のIoT支出は、マッキンゼーやガートナー等が予測したものとはかなり異なるユースケースに振り向けられていることがわかります。たとえば、マッキンゼーが予測した最大の価値/消費者余剰は、工場内で予測保守と在庫管理に関連して創出され、これに公衆安全やモニタリングといった医療及びスマートシティ関連のユースケースが続くと考えられました。これらのユースケースは、2025年に最大の余剰を創出している可能性がありますが、現在の投資はあまり大

IoTユースケースへの投資

今日のIoT支出は、マッキンゼーやガートナー等が予測したものとはかなり 異 なる ユ ー ス ケ ー ス に 振り向 けられています。

10

Page 16: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

3%物流

4%医療

5%保険

7%自動車

8%モニタリング 8%

在庫管理 9%エネルギー

11%小売

14% 防衛

25%警備

IOTの主なユースケース2016年の投資に基づく

11

Page 17: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

IOT市場

規模及び地域別の IoTへの投資ビッグデータ市場に関する以前の調査(O'Reilly)では、大企業が中小企業以上にビッグデータ技術に投資していることが明らかになりました。しかし、IoTについては、その採用が企業規模によって異なるわけではなく、大企業でも中小企業でもIoTの採用が継続的に行われています。企業の所在地についても、米国ではビッグデータの採用が海岸沿いの地域に偏っているのに対して、IoTに投資している企業は米国全土に分散する傾向があります。これは、IoTのユースケースが警備、小売、物流、医療、エネルギー等に分散している事実を裏付けています。

企業規模別のIOTへの投資

0 100 200 300 400 500

従業員1~10人従業員10~50人従業員50~200人従業員200~500人従業員500~1,000人従業員1,000~5,000人従業員5,000~10,000人従業員10,000人以上

投資している企業の数

企業規模

12

Page 18: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

米国におけるIOTへの企業投資(州別)

0 100 200 300 400 500WYPE

MTMSAKSD

NMNDVTMEID

NVDEARALLASCNENH

IAKYOKTNKSUTDCIN

ORAZMICT

MDNCCO

MOWI

WAMNGAOHFLPANJVATXIL

MANYCA

IoTに投資している企業の数

米国の州別

13

Page 19: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

ビッグデータとIoTの 重複の少なさIoTを採用している企業のリストからわかるもう1つの意外な事実は、これらの企業がビッグデータを採用している企業と大きく異なっているという点です。ビッグデータを採用している企業とIoTを採用している企業の間には、強い相関があると考えられても不思議ではありません。イノベーションや早期採用のような企業文化は、一般的に何であれ新しい技術を試すように作用します。しかし、IoTにはこれが当てはまりません。実際、IoTを採用している企業とビッグデータ技術を採用している企業は、業種のカテゴリが類似している場合でもまったく異なっています。ビッグデータとIoTの両方に投資しているのは、Nokia社、Samsung社、Johnson Controls社をはじめとする380社だけでした。

重複 IOTとビッグデータに投資している企業

2,800社はビッグデータに投資

380社のみがビッグデータとIoTの両方に投資

2,240社はIoTに投資

IOT市場

14

Page 20: IoT市場 - TalendIOT市場 著者:Aman Naimat ©2017 Talend Inc. 本資料は原文(英語版)The Internet of Things Market ©2017 O’Reilly Media, Inc. の認可された翻訳版です。本翻訳版は、出版および販売の権利を有するO’Reilly

まとめ本レポートに示したデータから、2017年にはようやくIoTが実際に活用される準備が整うと考えられます。2016年には、主要業種でのIoTの採用がビッグデータ以上の加速を示しています。IoT駆動型プロジェクトを実施している2,240社のうち、230社以上は自社の戦略的な方向性としてIoTを採用しています。IoTのユースケースはまだ初期の段階にあり、医療のモニタリング、適応型交通制御、公衆安全等の複雑なユースケースは、市場アナリストが予測するほど拡大していません。しかし、人材、プラットフォーム、リアルタイムデータ処理の利用可能性が高くなり、最近まで利用できなかった多数のIoTユースケースが実現されるようになっています。ビッグデータとは異なり、IoTは大企業と中小企業の両方で採用に弾みがついており、投資もそれほど必要ありません。業種や地域を問わず均一にIoTの採用が進んでいることは、IoTがようやく本格的な実用化への節目を迎え、IoTによる変革の可能性が日々加速的に拡大していることを表しています。

IOT市場

15

ctoumeyragues
Typewritten Text
WP230-JP