タイミングカーブ...
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タイミングカーブとDAQテスト
実験Ⅲ素粒子テーマ3回目
素粒子物理で使う単位系について
タイミングカーブの測定
Coincidenceカーブ
Vetoカーブ
DAQテスト
第1回:素粒子物理概説,μ粒子寿命測定法,
同軸ケーブルとインピーダンス,NIMモジュールの機能.
第2回:シンチレーション・カウンターの理解,HVカーブの測定.
第3回:タイミング・カーブの測定
第4回:寿命測定回路のセットアップ,寿命データ収集開始(Al)
第5回:[データ収集継続(Al)] UNIX入門,PAWを用いたμ粒子寿命測定
データの解析法
第6回:[データ収集継続(Fe)] Z粒子質量測定法概説,ATLAS検出器の概説,
Event display,Z粒子の質量
第7回:[データ収集継続(Fe)] 軽い粒子(J/ψ)の質量
第8回:データ解析とグループ内でのまとめ
第9回:発表・討論
第9回の一週間後が締め切り
実験スケジュール
2,3回目は、グラフ作成にExcelを使用してもよい。
第4回目は、時間がかかる場合があります。タイミングカーブを完了し、時間に余裕がある班は、今日中に先にすすめてください。
評価:出席点9点,成績点10点(発表3点,レポート7点)
成績評価に関して
レポート:手書き・ワープロどちらでもよい。自分の言葉でやったことを纏めること。
以下は大幅減点の対象とする。• テキストの丸写し• 友達のレポートを丸写し
素粒子で使う単位系
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素粒子で使う単位系
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6
自然単位系
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自然単位系の量をMKSに変換する
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自然単位系の量をMKSに変換する
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2
長さ=ℏ𝑐𝑐
14 𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇= 197×106𝑇𝑇𝑇𝑇×𝑓𝑓𝑓𝑓
14×1012 𝑇𝑇𝑇𝑇∼ 10−5 𝑓𝑓𝑓𝑓
原子核よりさらに5桁くらい小さなスケール。
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セットアップ
前回設定したHV,DiscriminatorのVthを使う. Discriminatorの出力パルス幅は,それぞれ15ns, 15ns, 40ns
Variabledelay
T1
T2
T3
Vth=-50mVWidth 15ns
15ns
40ns
S1
S2
S3
μ
ストッパー
μ粒子が
ストッパーで止まった事象
Veto入力
μ粒子がS1とS2を通過した事象
e
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Coincidence カーブ
突き抜けμ粒子を使ってS1とS2のタイミングを合わせる
平らな部分の高さ
N(S2) ~ S2のNoise + MIP N(S1*S2) ~ MIP
S1とS2のタイミング
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VETO カーブ
宇宙線μ粒子を使ってS1,S2とS3のタイミングを合わせる
S1とS2のタイミング(T1-T2)はCoincidenceカーブで得た値を使う
T1を変更するときは,T2も同時に変更しT1-T2は不変に保つ
平らな部分の高さ N(S1*S2) ~ 突き抜け+Stopped N(S1*S2* NOT S3) ~ Stopped
S1,S2とS3のタイミング
DAQテスト 本実験では、パルス・カウンタでμ粒子の崩壊時間を測定する。
パルス・カウンタが正しく動作していることを確かめる。
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PCに測定データを取り込み
測定された時間データが、ディレイの設定値と一致しているかどうか確かめる。
注意事項
今日作るCoincidenceカーブとVetoカーブは、それぞれ印刷して保存しておく。
今回セットアップしたタイミングは、次回以降でそのまま使用する。
ディレイ設定したあとでは、次回のはじめを含めて、モジュール・配線を一切変更しないこと!!
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ディスクリミネータの出力パルス幅 前回、ディスクリミネータのアウトプット・パルス幅を15 nsに
調整した。
パルス幅を再確認し、必要なら直すこと。
テキストには15nsと書いてあるが、これは下図bのことではないので注意。
パルスが短すぎると信号が正しく処理されないこともある(毎年多いセットアップ・ミス)。
15
15 ns
15 nsa. b.