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* オプションDOC1560529 Rev.5発行：2018年2月

この資料は、製造元から提供される取扱説明書の操作方法・注意事項等を簡潔に記載したものであるため、装置の操作にあたっては、製造元から提供される取扱説明書を参照してください。安全使用に関しての注意等は省略されている場合があります。安全使用のための注意、患者さんの安全確保のために、守っていただきたい事項などにつきましては、取扱説明書、添付文書に従ってください。

クイックガイド

- SWAN 編* -

SIGNA Architect 3.0TDiscovery MR750 / MR750w 3.0TSIGNA Pioneer 3.0TOptima MR450w 1.5TSIGNA Artist 1.5TSIGNA Voyager 1.5TSIGNA Explorer/Creator 1.5TOptima MR360 Advance 1.5TOptima MR360 1.5TSigna HDxt 3.0T / 1.5T OptimaEdition 23.0

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Chapter1 SWANとは？？

Chapter2 SWAN撮像プロトコル例

Chapter3 位置決めについて

Chapter4 SWAN後処理

FAQ

1. 参考パラメーター

2. SWANパラメーター詳細解説

クイックガイド

- SWAN 編* -

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3D T2-Star Weighted ANgiographyの略称。

BOLD効果※を利用して、脳実質内の静脈を鋭敏に描出する撮像法です。強いT2*強調画像のため、微小出血に含まれるヘモジデリンによって生じる磁場の乱れも低信号に描出されます。一般に磁化率強調画像やBold Venographyと呼ばれているものと同様の撮像法です。

SWANでは手法としてマルチエコーの3D GREシーケンスを用いており、短いTEで脳実質の高い信号および高いSNを、長いTEで強いT2*強調によるBOLD効果や磁場不均一を取得し、これを合成することで高いコントラストを実現しています。

※ BOLD効果

SWANとは？

Blood Oxygenation Level Dependentの略称。

動脈血は酸素と結合したオキシヘモグロビンが多く、静脈血は酸素を放出したデオキシヘモグロビンが多く含まれています。反磁性体であるオキシヘモグロビンが信号強度に影響を与えないのに対して、常磁性体であるデオキシヘモグロビンは磁場を乱し信号強度が低下することから、磁場不均一に鋭敏なT2*強調画像により両者に画像コントラストを生じさせる効果のことを指します。一般的にはfunctional-MRI（fMRI）の基本原理として知られています。

Chapter1. SWANとは ?

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Scan Plane：Oblique (axial)Imaging Options：FC、ZIP2Freq.FOV：24cmPhase FOV：0.90スライス厚：2.0mmFreq.DIR：Unswap (A/P)TR：Minimum#Slabs：1（multislab不可）Locs per Slab：60

# of TE(s) per Scan ※：4TE：50（1.5T） 36（3.0T）1st echo TE※：38（1.5T） 26（3.0T）Flip Angle：15～20Frequency：384Phase：256Bandwidth：31.25（1.5T） 41.67（3.0T）Locs per Slab：60Phase Image※※：設定の詳細はP6をご確認ください。

※ “# of TE(s) per Scan”（エコー数）の値が 4 になるようにUser CV16 「1st echo TE」の値を調整します。詳細は次ページをご参照ください。

※※ Signa HDxtは指定不可。

Chapter2. SWAN撮像プロトコル例－ 1.参考パラメーター－

TEを長くすると磁化率がより強調されます。

マトリクスは高いほうが血管の描出が良くなります。またスライス厚は3mm以下が推奨です。

NEXは入力不可ですが表示は0.7NEX近辺になります。これはpartial Kzによるものです。

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【 User CV16 : 1st echo TE 】

TE

# of TE(s) per Scan

1st TE

Chapter2. SWAN撮像プロトコル例－ 2. SWANパラメータ詳細解説－

User CV16 = “ 0 “（Auto）TE値がdefault値（1.5Tで約50ms、3.0Tで約35ms）となり任意のTEが選べなくなります。さらに、 “# of TE(s) per Scan”の値が 16 を上限に、出来るだけ多くのエコー数となるように設定されます。

User CV16 = “ 0 ” 以外の数値マルチエコーの最小TEがその値となり、任意のTEを入力できるようになります。入力したTE値がマルチエコーの中心値となるように“# of TE(s) per Scan”が自動で決定されます。

エコー数とTEに関する設定

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Chapter2. SWAN撮像プロトコル例－ 2. SWANパラメータ詳細解説－

【 User CV22 : SWAN phase background removal 】

Phase画像とは？

常磁性体組織（鉄成分を含んだもの・・・腫瘍や微小出血など）と反磁性体組織（石灰化組織など）はMagnitude Image（SWANの元画像）ではともに低信号になり、これらをMagnitude Imageで判別することは困難です。Phase Imageを使用することにより、上記2種類を判別できる可能性があると言われています。

Phase Imageに関する設定

Ver 26 以降の装置（Explorer / CreatorはVer25.1）：“Normal” ・ “Invert” ・ “NO”の3種類から設定できます。

• Normal： Phase画像を生成（3D Geometry Correctionは設定できません。）

• Invert：Phase反転画像を生成（3D Geometry Correctionは設定できません。）

• No：Phase画像は生成しない

※ Signa HDxtはPhase Imageを作成できません。

Ver 26 より前の装置： “Yes” ・ “NO”から設定できます。

バックグラウンドノイズの除去を行います。

• Phase Imageを “Normal” ・“Invert” と設定した場合に、選択できます。（デフォルトはON）

• “No”に設定した場合、常にONで設定されるため、CV表示しません。

Phaseイメージ(通常)

Phaseイメージ（バックグラウンドノイズ除去）

※ Ver26以降の装置が対応しております。（Explorer / CreatorはVer25.1以降）

Phase反転イメージ(通常)

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一般的にはAxialで脳全体を含むように撮像を行います。後処理のために通常の撮像と同じOMライン（あるいはAC-PCライン）で設定します。

リンクやCopy RXを使用しても結構ですが、十分に頭頂部を含むように撮像範囲や位置を調整してください。

Chapter3. 位置決めについて

以下の点に留意して、位置決めを行います。

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① SWANシリーズを選択して、“Reformat”もしくは “Reformat / MIP”を起動します。

② Exportタブから“Batch” をクリックします。

③ スライス厚10mm～15mm、スライス間隔を5mm程度、モードを「Min IP」として保存します。

Batch保存の設定画面

SWAN元画像 SWAN 15mm厚minIP

Chapter4. SWAN後処理

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撮像条件を変更していないのに、静脈の描出が症例によって異なる。SWANによる静脈の描出にはBOLD効果を利用しているために、静脈血のデオキシヘモグロビンの割合により描出が変化します。一般的には麻酔鎮静下（人工呼吸管理下）や慢性肺疾患では静脈の描出が悪くなることが知られています。またカフェイン摂取によって静脈の描出が良くなることも知られています。

Axial断面以外で撮像しても良いのか。注意点などは。SWANでは撮像方向に制限はありません。必要により直接Coronal断面やSagittal断面で撮像していただいて問題ありません。SWANのFlow Compensationはリードアウト方向に有効であるためCoronalやSagittalでは必ずFlow Compensationを併用してください。

撮像時間を短くしたい。マトリクスを320×192程度とし、スライス厚も3mmを上限として厚くすることで（結果的にスライス数を減らす）時間の短縮が可能です。ただし、SWANでは解像度を高めに設定したほうが静脈の描出が良くなりますので、時間短縮には注意が必要です。

Q1.

A1.

Q2.

A2.

Q3.

A3.

脳以外にも使用することはできるか。SWANそのものはコイルの制限などはありませんので、脳以外の部位でも撮像することは可能です。対象部位の動きや空気による影響を受けやすいシーケンスなので注意が必要です。これまで筋肉（下腿部など）や卵巣腫瘍などへの応用が報告されています。

Q4.

A4.

FAQ： SWAN

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Phase Imageの見方がよく分からない

一般的には出血は低信号、石灰化は高信号になると言われていますが、大きな病変では低信号と高信号が混在して判断が難しい場合があります。

Reformatを用いて、上下方向を観察すると判断の助けになる場合があります。（下図：代表例）

石灰化

Q5.

A5.

FAQ： SWAN

Magnitude Phase

参考文献“Susceptibility Weighted Imaging in MRI: Basic Concepts & Clinical Applications” –Eds E Mark Haacke, Juergen R Reichenbach, Wiley -Blackwell (2011).

“ Susceptibility weighted imaging: differentiating between calcification and hemosiderin “–Jeam Haroldo Oliveira Barbosa, Antonio Carlos Santos, Carlos Ernesto Garrido Salmon (2015).

対象が大きい場合（出血）

PhasePhaseのMPR Cor

模式図シミュレーションによる結果を簡略化したもの

出血

対象が小さい場合

Magnitude Image出血も石灰化も低信号。

Phase Image出血が低信号石灰化は高信号。

シミュレーション分布図（球状の常磁性体がある場合）

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【製造販売業者の名称と連絡先、発行部署】製造販売業者： GEヘルスケア・ジャパン株式会社住所：東京都日野市旭が丘4-7-127

保守サービス連絡先： GEヘルスケア・ジャパン株式会社電話： 0120 – 055 – 919

発行部署：イメージング本部 MR営業推進部

SIGNATM Artistは販売名「オプティマMR450w」の類型シグナArtist (SIGNATM Artist)です。医療機器認証番号 223ACBZX00032000

Optima MR450w 1.5T

販売名オプティマMR450w

医療機器認証番号 223ACBZX00032000

SIGNA Voyager

販売名シグナ Voyager


SIGNA Explorerは薬事認証書上の販売名「磁気共鳴断層撮影装置Optima MR360/Brivo MR355

類型 SIGNA Explorerのことです。医療機器認証番号 222ACBZX00009000

SIGNA Creatorは薬事認証書上の販売名「磁気共鳴断層撮影装置Optima MR360/Brivo MR355

類型 SIGNA Creatorのことです。医療機器認証番号 222ACBZX00009000

Signa HDxt 1.5T OptimaEditon 23.0

販売名シグナ核磁気共鳴コンピュータ断層撮影装置医療機器認証番号 16100BZY00207000

Optima MR360 Advance 1.5T

販売名磁気共鳴断層撮影装置 Optima MR360


Optima MR360 1.5T

販売名磁気共鳴断層撮影装置 Optima MR360


SIGNATM Architectは販売名「ディスカバリーMR750ｗ」の類型シグナArchitect (SIGNATM Architect)です。医療機器認証番号 223ACBZX00061000

Discovery MR750

販売名ディスカバリーMR750


Discovery MR750w

販売名ディスカバリーMR750w


SIGNA Pioneer

販売名シグナ Pioneer


Signa HDxt 3.0T OptimaEditon 23.0

販売名シグナEXCITE 3.0T

医療機器認証番号 21700BZY00014000

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