Post on 08-Aug-2020
4 way 5 drivers Seaker system
かつて 80 年代の初頭、記念すべき超弩級
スピーカー”WAMM”に始まり、幾世代も
の間ハイエンドオーディオ界を席巻して
きた”WATT/Puppy”を経て、ウィルソン・
オーディオは、テクノロジーとマテリアル
における時代の進化を、先駆けて、それぞ
れのプロジェクトに傾注してきた⾧い歴
史を持っています。いろいろな意味で、新
しいウィルソン製品は、累積的な科学技術
の成果を的確に取り込むために最適化し
た最新の入れ物とも言えるでしょう。ドラ
イバーユニットの進化もウィルソンのフ
ィロソフィーを現実のものとする大きな
要素です。フラッグシップ機”Alexandria
XLF”の開発によってその大いなる可能性
が見出された”コンバージェント・シナジ
ー・トゥイーター(CST)”によってウィルソ
ンは、新しい時代を迎えています。
Alexandria やMAXX という大型フロアス
タンディング・スタイルの系譜をより深化
させる新進気鋭のスピーカー”ALEXX”の
誕生です。”Alexandria XLF”に匹敵する複
雑 で高 度 なスピ ー カー シ ステム と し
て、”ALEXX”は、時間領域と幾何学的分野
での構造設計、ドライバーの設定、および
ドライバー開発に関するウィルソンの最
新の成果を搭載し、より正確な高調波表現
力、ダイナミック特性など、音楽性に深く
関わる全ての能力の進化を促しています。
4 way 5 drivers Seaker system
[ 全面的に新しい「MTM」ドライバー・ジオメトリー ]
「MTM」(ミッドレンジ - ツィーター - ミッドレンジ)幾何学的形状は、一般的に 2 つのミッドレンジ・ドライバーが垂直にツイーターを挟
んで配置するドライバー構成を言います。この構成は、音のスペクトルに於ける中音域部の充実したダイナミックレンジを実現するほか、いく
つかの利点を有します。ウィルソンは、X-1 グランド SLAMM に始まり MTM ドライバ
ー・ジオメトリーのさまざまなバージョンを採用してきました。そして、ウィルソン
のその MTM の構成は、競合する他の設計よりもはるかに洗練され、複雑でした。フラ
ットバッフルへの MTM 構成、3 つのドライバー搭載に比べ、ウィルソンは常にモジュ
ラー構成のアプローチを採用しています。これは、1 つは、各ドライバーのエンクロー
ジャーの特性を最適化する機能であり、その他、いくつかの利点を持っています。中
でも、最も重要なのは、ウィルソンの独自技術の面で、MTM 構成での各モジュールは、
個別に、時間領域での相対的な位置の調節を可能とすること。そして、更に、各ドラ
イバーの分散特性を最適化する能力を与えることができるのです。
“ALEXX”では、この MTM ドライバー・ジオメトリーを更にリファインしています。新
たに開発が進行している”新 WAMM”と連携して開発された最新技術から引き出され
たその構成は、ミッドレンジに、受け持ち帯域を分割した 2 種類のドライバーを採用。
その一つ、7 インチ・ドライバーは、”Alexandria XLF”に導入されたもの。5.75 イン
チ・ドライバーは、”Sabrina”の開発から生まれた最新ユニットです。この 2 つのドラ
イバーによって中域周波数帯はより広いカバー力と実在感溢れる音を獲得します。
2 つのドライバーそれぞれのハウジングは、的確に最適化され、シームレスかつコヒー
レントなブレンド動作を約束されます。スピード、明瞭感、そして重量感など、音の
リアリティーに最も重要な中域の完全なる表現力を”ALEXX”は実現しています。
[ 新ウーファー・デザイン ]
“ALEXX”に組み込まれた全く新しい 10.5 インチと 12.5 インチのウーファーは、現在進行中の”新 WAMM”プロジェクトのために開発された技
術を共有しています。これら 2 つの新ウーファーのための技術は、”ALEXIA”に於ける 8 インチ/10 インチ・コンビネーションからの強力な進化
を意味します。”ALEXX”の新しい 10.5 インチ/12.5 インチ・コンビネーションは、正確な低域音楽再生を満たすウィルソン最新のフィロソフィ
ーによって組み上げられ、より高精度な時間領域統合のための傾斜したバッフルに取り付けられています。もちろんウーファー・エンクロージ
ャーには X マテリアルを登用。その超低共振性とも相まって、スピード感溢れる重低域のリアルな諧調表現力をもたらしています。
[ 時間領域でのアッパーモジュールの調整機能 ]
MTM ドライバー・ジオメトリーで構成された“ALEXX”の三つのアッパーモジュールは、これも”Alexandria XLF”で確立された非球面配列構成
をとっています。それぞれのモジュールは角度と前後距離を細かく可変して、リスニングポジションに於ける伝搬遅延特性の最適補正を行なう
ことがを可能としています。
[ XLF(クロスロードフロー)ポートシステム ]
“ALEXX”の低域エンクロージャーには、”Alexandria XLF”技術の一つ XLF(クロスロードフロー)ポートシステムが使われています。バスレフ・
ポートの開口部をユーザーがスピーカーの前面または背面のいずれかに設定することができ、部屋に応じた低域パフォーマンスを最適化するこ
とが可能です。ウーファー下部の、ALEXX ロゴを刻印したつや消しアルミニウムプレートがそれで、その位置を前面あるいは後面に入れ替え
ることでポートを後ろ向きにするか前向きにするかに変えられます。低域が痩せてしまう部屋の条件ではポートを後ろ向きにし、低域がブーミ
ーな部屋では前向きに位置させるといった調整によって、あらゆる条件下での最適音響特性を得ることを実現しています。
[ “コンバージェント・シナジー・トゥイーター”のカスタムバージョンを搭載 ]
”Alexandria XLF”の開発でその新技術が確立されたシルクドーム型”コンバージェント・シナジー・トゥイーター”(“CST”)のカスタマイズ・バ
ージョン・ユニットを搭載。ミッドレンジ・ドライバーとのスムーズな繋がりを確保するために不可欠なクロスオーバー・ポイント 1.2 kHz 付
近までの下限周波数特性の伸びと、30kHz 以上にも及ぶ超高域をカバーする優れたドライバーです。
徹底的に時間領域でのコヒーレント精度を追求した有機的な音響特性による圧倒的な実在感を再現するウィルソンの設計思想の最も進化した
姿が”ALEXX”に具現化されています。
4 way 5 drivers Seaker system
“ALEXX” 4 way 5 drivers Speaker system [ 主な仕様 ]
●トゥイーター: 1 inch シルクドーム, X マテリアルによる密閉型エンクロージャー
●ミッドレンジ: 5.75 inch ペーパーパルプ, X マテリアル・リアベント・エンクロージャーwith S マテリアルバッフル
7 inch セルロース/ペーパーパルプ・コンポジット, X マテリアル・ボトムベント・エンクロージャーwith S マテリアルバッフル
●ウーファー: 10.5 inch & 12.5 inch ハードペーパーパルプ, X マテリアル・フロントポート or リアポート・エンクロージャー
●感度: 91 dB @ 1W/1m @ 1 kHz
●公称インピーダンス: 4Ω (最低: 1.5Ω@ 2,850 Hz)
●周波数特性: +/- 3 dB 20 Hz - 31 kHz
●推奨アンプ最小出力: 50 W/channel ●外形寸法(cm): 40.01W×158.23H wo/スパイク×68.01D ●重量: 205.02kg(1 台)
※カラーバリエーション: スタンダードカラー5 種の他, アップグレードカラー11 種
輸入発売元:アクシス株式会社 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-34-27
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