Hシリーズ・Pシリーズ・Mシリーズ1 タフテック ® とは 2 タフテック®...

20
水添スチレン系熱可塑性エラストマー SEBS H シリーズ・P シリーズ・M シリーズ

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水添スチレン系熱可塑性エラストマー SEBS

H シリーズ・Pシリーズ・Mシリーズ

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

目 次

1

1タフテック®とは ................................................................................................................................2

2タフテック® H シリーズの特長と基本物性.................................................................................3,4 3タフテック® P シリーズの特長と基本物性......................................................................................5

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性....................................................................................6 5タフテック® の基本特性 ................................................................................................................7,8  1. 応力-伸び特性  2. 溶解特性  3. 弾性率の温度依存性  4. 粘度-Shear Rate 依存性  5. 耐候性   6. 耐熱老化性   7. トルエン溶液粘度   8. 耐熱性

6タフテック® の用途事例と推奨グレード.........................................................................................9

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉.............................................................10 ~ 15  1. ポリプロピレンの改良効果  2. ポリアミドの改質効果   3. PC の改質効果   4. PET の改質効果 

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉......................................................................15,16  1. スチレン系樹脂 /オレフィン系樹脂の相容化剤として  2. タフテック®H1043の HIPS/PP の相容化効果  3. タフテック®P2000 のスチレン系樹脂と PPの相容化効果  4. その他組み合わせ 

9タフテック®の応用データ〈粘接着剤として〉.......................................................................17,18  1. 粘着付与剤樹脂との相容性  2. 粘着剤配合物の熱安定性   3. 接着特性〈剥離強度〉  4. 粘着付与剤樹脂の選択性

10ご注意...............................................................................................................................................19

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

1 タフテック ® とは

2

タフテック®は、スチレンとブタジエンからなるブロックコポリマーを水素添加したポリマーであり、耐候性、耐熱性に優れた水添スチレン系熱可塑性エラストマーです。

当社は、スチレン系熱可塑性エラストマーに関する長年の技術蓄積をベースに独自の新技術を開発し、1987 年にタフテック® H シリーズを企業化したのを皮切りに、変性タイプのタフテック® M シリーズを世界で初めて上市し、さらに市場ニーズの多様化に応えるため、タフテック® Pシリーズを上市するなど、常に最先端を行く新製品の開発を進めて参りました。

タフテック®Pシリーズは、スチレン系熱可塑性エラストマー(SBS)の特定の部分を選択的に水素添加したポリマーです。SBS に比べて耐熱性は向上し、完全水添スチレン系エラストマー(SEBS)に比べて低温性能と加工性に優れるといったグレード設計を行っております。また、タフテック® Mシリーズは官能基を付与した反応性エラストマーとなっております。

タフテック®のポリマーグレードと用途マップ

水添 水添

変性

SBS*1)(スチレン/ブタジエン/スチレン)タフプレン® アサプレン® T

アサフレックス®

SBBS(スチレン/ブタジエン/ブチレン/スチレン)

タフテック® Pシリーズ

SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)

タフテック® Hシリーズ

Modified-SEBSタフテック® Mシリーズ

*1)SBS:タフプレン ® 、アサプレン ® T、アサフレックス ® は、別カタログを参照ください。

N504H1272

H1221P5051

H1062

H1052M1943P1083

H1053

H1041M1911, M1913MP10

P1500

エラストマーコンパウンド

樹脂改質相容化剤

接着剤シーラント・フィルム

分子量

H1517H1051

H1043P2000

スチレン量10% 20% 30% 65%        

H1521

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

2 タフテック® H シリーズの特長と基本特性

3

タフテック® H シリーズのグレードと基本物性Ⅰ

・熱可塑性であり、しかも加硫ゴムのような高弾性・高強度を示します。・耐候性・耐熱老化性に優れています。・幅広い温度領域でゴム弾性を示します。・耐屈曲性に優れています。・耐薬品性(酸・アルカリ・アルコール)に優れています。・低比重(0.89 ~ 0.97)です。・スチレン系およびオレフィン系樹脂との相容性にも優れ、耐衝撃性改良等の効果があります。

項目

密度

スチレン/ブタジエン・ブチレン比

MFR

硬さ

引張強さ

伸び

300%引張応力

グレード名 H1221

0.89

12/88

4.5

-

-

42

9.5

980

1.0

-

-

H1062

0.89

18/82

4.5

-

-

67

15.0

670

4.3

97

100

H1521

0.89

18/82

15

-

2.3

39

12.5

810

1.3

-

-

H1052

0.89

20/80

13.0

10.0

-

67

11.8

700

2.5

99

98

H1053

0.91

29/71

1.8

-

-

79

25.0

550

4.8

98

98

H1041

0.91

30/70

5.0

3.5

0.3

84

21.6

650

3.4

97

101

H1051

0.93

42/58

0.8

0.5

-

96

32.3

600

8.3

-

-

H1517

0.93

43/57

3.0

-

-

92

16.0

780

7.6

-

-

-

H1043

0.97

67/33

2.0

5.0

-

72*1)

10.3

20*2)

-

99

96

測定規格

ISO 1183

旭化成法

ISO 1133

ISO 7619

ISO 37

測定条件

-

-

230℃2.16kgf200℃5kgf190℃2.16kgf

デュロメータータイプA

ダンベルタイプ 1A500mm/min

タイプ 2オーブン120℃168時間

単位

g/cm3

wt 比

g/10min

g/10min

g/10min

-

mPa

mPa

非油展

引張強さ保持率

伸び保持率

耐熱老化性

ISO 188

用途

形状 ペレット

PP改質

PPE・PS 改質

相容化剤

フィルム

粘接着剤・シーラント

コンパウンド用原料

ポジティブリスト登録No[B]NM-36425

[B]NM-36424

[B]NL-36181

[B]NL-36426

[B]NL-36427

[B]NL-36432

[B]NL-36423

*1) デュロメータータイプD *2)10mm/min

-

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

4

タフテック® H シリーズのグレードと基本物性Ⅱ

項目

密度

スチレン/エチレン・ブチレン比

MFR

硬さ

引張強さ

伸び

300%引張応力

グレード名 N504

非油展

0.91

32/68

No Flow

No Flow

No Flow

-

-

-

-

-

-

クラム

[B]NL-36430

H1272

油展

0.90

35/65

No Flow

No Flow

No Flow

35

18.6

950

1.0

98

99

ペレット

-

測定規格

ISO 1183

旭化成法

ISO 1133

ISO 7619

ISO 37

測定条件

-

-

230℃2.16kgf200℃5kgf190℃2.16kgf

デュロメータータイプA

ダンベルタイプ 1A500mm/min

タイプ 2オーブン120℃168時間

単位

g/cm3

wt 比

g/10min

g/10min

g/10min

-

MPa

MPa

引張強さ保持率

伸び保持率

耐熱老化性

ISO 188

用途

形状

PPE・PS 改質

コンパウンド用原料

ポジティブリスト登録No

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

3 タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5

タフテック® Pシリーズのグレードと基本物性

・SBS に比べ、耐熱性に優れます。・SEBS に比べ、低温特性や加工性に優れます。・架橋性に優れます。・SEBS と同様、オレフィン系樹脂と相容性があります。・グレード別特長 タフテック®P1500 :粘接着剤のベースポリマーとして好適です。 タフテック®P2000 :スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂の相容化剤として好適です。 タフテック®P5051 :軽量架橋発泡スポンジに好適です。 タフテック®P1083 :架橋発泡スポンジに高反発弾性を与えます。

項目

密度

スチレン/ブタジエン・ブチレン比

引張強さ

伸び

300%引張応力

用途

グレード名 P1083

0.89

20/80

3.0

-

-

56

-

9.0

700

3.0

-

P1500

0.91

30/70

4.0

-

35

69

-

3.3

780

2.1

[B]NL-36308

P5051

0.94

47/53

3.0

-

-

93

-

31.0

700

7.0

[B]NM-36459

P2000

0.98

67/33

3.0

45

-

-

74

24.5

42

-

[B]NL-36308

測定規格

ISO 1183

旭化成法

ISO 1133

ISO 7619

ISO 37

測定条件

-

-

190℃ 2.16kgf

200℃ 5kgf

15%トルエン

デュロメータータイプA

デュロメータータイプD

ダンベルタイプ 1A500mm/min

単位

g/cm3

wt 比

g/10min

mPa・s

-

-

MPa

MPa

形状

PP改質

PS 改質

相容化剤

フィルム

粘着剤・シーラント

靴架橋発泡

コンパウンド用原料

ポジティブリスト登録No

溶液粘度

MFR

硬さ

非油展

ペレット

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

4 タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6

タフテック® Mシリーズのグレードと基本物性

官能基を付与した反応性エラストマーで、Hシリーズの優れた性能に加え、次のような特長があります。・エンジニアリング樹脂及び各種極性樹脂との相容性に優れています。・各種金属、各種フィラーに優れた接着性を示します。

項目

酸価

密度

スチレン/エチレン・ブチレン比

MFR

硬さ

引張強さ

伸び

300%引張応力

引張弾性率

用途

グレード名

測定規格

滴定法

ISO 1183

旭化成法

ISO 1133

ISO 7619

ISO 37

ISO 527

ISO 188

測定条件

-

-

-

230℃ 2.16kgf

200℃ 5kgf

デュロメータータイプA

ダンベルタイプ 1A500mm/min

1mm/min

タイプ 2オーブン 120℃168時間

単位

mgCH3ONa/g

g/cm3

wt 比

g/10min

g/10min

-

MPa

MPa

MPa

引張強さ保持率

伸び保持率

耐熱老化性

形状

ポジティブリスト登録No

PA改質

PET改質

TPU改質

PC改質

相容化剤

粘接着剤

フィルムタイレイヤー

M1943

10

0.90

20/80

8.0

6.0

67

11.0

650

2.9

6.9

99

96

[B]NJ-13065

M1913

酸変性

10

0.92

30/70

5.0

4.0

84

22.0

600

4.4

25

98

95

[B]NJ-13065

M1911

2

0.91

30/70

4.5

3.5

84

22.0

650

4.1

20

99

96

[B]NJ-13065

MP10

アミン変性

-

0.91

30/70

4.0

-

89

28.0

600

5.6

-

-

-

[B]NM-36460

ペレット

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

1. 応力 - 伸び 特性

3.弾性率の温度依存性

4.粘度 Shear Rate 特性

7

5 タフテック® の基本特性

引張応力(MPa)

G(Pa)

Temp(℃)

2. 溶解特性

測定器機:キャピログラフ (東洋精機製 ) 測定温度:200℃

溶融粘度イメージ(200℃・100~ 1000/sec)低い←P1500、P2000<H1043<H1221、H1272、H1052<H1062、H1041<H1053<H1051→高い

伸び(%)

*タフテック ®は、ガソリン、灯油、潤滑油に浸漬すると 著しく膨潤します。

貧溶剤・非溶剤

エタノール

イソプロパノール

n- ペンタン

n- ヘキサン

アセトン

メタノール

溶剤

シクロヘキサン

トルエン

キシレン

THF

クロロホルム

メカニカルスペクトロメーター ARES2短冊(幅 12.7mm以下、長さ 5cm以下、厚み 0.8-3.2mm)測定モード:Dynamic Temperature Ramp

ーーー H1041

ーーー H1052

ーーー H1062

ーーー H1221

ーーー P2000

溶融粘度(Poise)

せん断速度(sec-1)

-100 -50 0 50 100 150 200

1.0E+10

1.0E+09

1.0E+08

1.0E+07

1.0E+06

1.0E+05

1.0E+04

1.00E+05

1.00E+04

1.00E+03

1.00E+02

1.00E+01 1.00E+02 1.00E+03 1.00E+04

H1041

H1043

H1052

H1062

H1221

P1500

P2000

H1041

H1043

H1052

H1062

H1221

P1500

P2000

3

2.5

2

1.5

1

0.5

0

0 200 400 600 800 1000

1

2

3

4

1. タフテック® H10412. SBS3. ポリ塩化ビニル(DOP50部)4. エチレン酢ビコポリマー

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

0 1000 2000 3000

老化時間(120℃×日)

8

0 1 2 3 4 5 6 7

5. 耐候性

【試験条件】1.2とも、耐候処方ありブラックパネル温度 63℃スプレイサイクル 18分 /120 分

6. 耐熱老化性

7. トルエン溶液粘度

【試験条件】B型粘度計使用 測定温度 25℃

200℃でのエージング後の、ゲル化率同じスチレン量での比較

8. 耐熱性(加工時)

引張強さ保持率(%)

引張強さ保持率(%)

溶液粘度(mPa・S)

ゲル化率(wt%)

暴露時間(hr)

ーー ーー SBS  ーー ーー タフテック®H1041 ーーーー SBS  ーー タフテック®H1041

ーー SBS  ーー タフテック®H1041, M1913 ーー SBS  ーー タフテック®Pシリーズ ーー SEBS

ポリマー濃度(重量%)エージング時間

0 1000 2000 3000

0 10 20 30 0 1 2 3 4 5

100

50

0

110

100

90

80

70

60

50

0

100

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

10⁵

10⁴

10³

10²

10

1

0.1

サンシャインウエザオメーター ギアー老化試験

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

6 タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

9

用途

樹脂改質

相容化剤

アスファルト改質

粘着剤・接着剤・シーラント

靴架橋発泡

エラストマーコンパウンド用原料

対象材料

PP

PPE

PA

PET

PP/PSPP/PPO

効能

低温衝撃改質

軟質化

衝撃改質靭性改良

衝撃改質靭性改良

衝撃改質靭性改良

延性改質衝撃改質

柔軟性付与低温衝撃改質高温安定性※(※SBS対比)

用途例

自動車バンパー自動車内装部品医療・食品包装

電線被覆材医療・食品包装ストレッチフィルムホース・チューブ

ICトレー家電・OA機器

コネクター

リサイクル PET補強剤

電子レンジ用耐熱食品容器電線被覆材

リサイクル材補強

熱工法アスファルトルーフィング

保護フィルム用粘着剤建材用接着剤紙おむつ用粘着剤自動車用シーラント剤PSシート用ラミネート剤アルミ /PP 接着剤

靴インソール

グリップABS オーバーモルド材エアバッグカバー

推奨グレード

Pシリーズ

P1083

P2000H1517

P1500

P1500P5051P1083

P5051P1083

Mシリーズ

M1913M1943

M1913M1943

M1913

M1913M1943

M1913

M1913M1943MP10

Hシリーズ

H1052H1062

H1221H1052H1062H1521

H1051H1053H1272

H1051H1053

H1041H1043H1051

H1053

H1221H1052H1041H1521

H1272H1062N504

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

7 タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

10

タフテック ®Hシリーズ、Mシリーズは、各種熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂との相容性に優れており、改質剤として応用することができます。

1. 汎用樹脂や、エンジニアリング樹脂にブレンドすることにより耐衝撃性、柔軟性が向上します。2. これまで相容させることが難しかった樹脂同士の相容化剤や反応性バインダーとしての優れた 効果があり、新しい組み合わせのポリマーアロイが可能になります。

◎:とても効果あり ○:効果あり ×:効果なし

エンジニアリング樹脂

ポリアミド(PA)

ポリエステル(PEs)

ポリフェニレンエーテル(PPE)

ポリオキシメチレン(POM)

ポリカーボネート(PC)

ポリフェニレンスルファイド(PPS)

Hシリーズ

×

×

×

Mシリーズ

×

改質効果のイメージ

汎用樹脂

ポリエチレン(PE)

ポリプロピレン (PP)

ポリスチレン(PS)

Hシリーズ

Mシリーズ

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

1. ポリプロピレンの改良効果

11

Ⅰ. タフテック®H1041によるブロック PP改質例

タフテック ®Hシリーズは、各種のポリプロピレン改質に応用できます。最終用途によって推奨グレードが異なりますので、下記の改質事例を参考にして下さい。 Ⅰ. タフテック ®H1041によるブロック PP改質例 Ⅱ. タフテック ®H1062による PPの低温性改良例(フィラー配合系) Ⅲ. タフテック ®H1221による PPの軟質・透明化例

タフテック®H1041 によるブロック PP の改質効果を示します。タフテック® の比率が大きくなるにつれ、PP が軟質化するとともに、低温での耐衝撃性が向上します。剛性と耐衝撃性のバランスから添加量をご検討ください。

項目

MFR

引張降伏強さ

引張破断伸び

曲げ降伏強さ

曲げ弾性率

アイゾット衝撃強さ1)

硬さ

ブロック PP/H1041 組成

100/ 0

1.9

23

700

34

20

12

1,200

640

390

150

61

52

45

43

72

85 / 15

2.3

22

600

26

15

9

850

490

280

NB

NB

NB

82

69

68

70 / 30

2.9

17

570

19

11

6

640

350

200

NB

NB

NB

NB

NB

63

55 / 45

3.9

14

540

15

8

4

450

240

130

NB

NB

NB

NB

NB

56

単位

g/10min

MPa

%

MPa

MPa

J/m

ショアーD

試験法

ASTM D 1238 (230℃, 2.16kgf)

ASTM D 638

ASTM D 1706

23℃

50℃

80℃

23℃

50℃

80℃

23℃

0℃

-10℃

-30℃

-40℃

ASTMD 790

ASTMD 790

ASTMD 256

1) アイゾット衝撃試験 NB:破壊せず

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

12

Ⅱ. タフテック®H1062による PPの低温性改良例(フィラー配合系)タフテック ®H1062により、PPの耐衝撃性、伸び、脆化温度を改良することができます。以下に示す例の様に、PPの伸びと脆化温度の改良に大きな効果が見られます。

タフテック ®H1062は、EPMと PPの界面に存在し、ゴムとPPとの界面の接着強度を強化するとともに、モルフォロジーを安定化させます。

メカニズム解説 h-PP / EPM/ H1062 (80/ 15/ 5) 

〈配合〉 ブロック PP(MFR30)/タフテック®/タルク=65/ 15/ 20

〈コンパウンド製造条件〉 シリンダー温度:210℃

〈成形条件〉 シリンダー温度:230℃、金型温度:40℃、射出時間:10秒、冷却時間:30秒

H1062

-32.3脆化温度(℃)

他社 SEBS

-27.8

EOM

-17.4

H1062

EPM

PP コンパウンドの伸びPPコンパウンドの伸び PPコンパウンドのアイゾット衝撃強さPPコンパウンドのアイゾット衝撃強さ

伸び[%]

アイゾット衝撃強さ[J/m]

H1062 他社 SEBS EOM H1062 他社 SEBS EOM

500

400

300

200

100

0

600

500

400

300

200

100

0

PP chainPP chainEB chainEB chain

EPM chainEPM chain

EPMEPM

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

13

Ⅲ. タフテック®H1221 による PPの軟質・透明化例 タフテック®H1221 は、PP 中に微分散化し、柔軟性・透明性を付与します。PP/ タフテック®H1221 の配合で、軟質塩ビ代替が可能になりました。軟質塩ビに似た質感(ドレープ性・重量感・ぬめり感)が得られます。

項 目

MFR (230 ℃, 2.16 kgf)

結合スチレン量

引張特性 (MD/TD)

引張降伏強さ (MD/TD)

引張破断強さ (MD/TD)

伸 び (MD/TD)

全光線透過率

ヘイズ

白化性、 ΔT

曲げ弾性率

引張降伏強さ

引張破断強さ

伸 び

脆化温度

単 位

g/10 min

Wt%

MPa

MPa

MPa

%

%

%

%

MPa

MPa

MPa

%

タフテック ®

H1052

13

20

700/550

7/6

18/18

72/66

91.5

17.8

33.3

1,100

29

21

730

<-30

タフテック ® H1221

3

13

340/380

5/5

13/13

70/71

92.4

4.2

3.2

710

23

28

530

-21.4

シート

射出成形

タフテック®H1052 と H1221の PP ブレンド物性比較 ホモ PP/タフテック®=80/20  

〈物性測定条件〉

【シート成形品】ヤング率試験片形状 ; 幅 20 mm X 長さ 100 mm X 厚さ 70 μm、引張り速度 :2 mm/min全光線透過率、ヘイズ (厚さ :70μm)白化性 (デュポン衝撃試験前後の全光線透過率の差)(シート厚さ:0.4mm、ミサイル:1/2inch、荷重:1kg、高さ:50cm)

【射出成形品】曲げ特性(JIS K6758、曲げ速度:2 mm/min)引張特性(JIS K6758、引張り速度:50 mm/min)脆化温度(JIS 7216)イゾット衝撃試験 NB:破壊せず

〈用途事例〉

200nm 200nm

PP/ H1052(80/20)ヤング率 700MPa

PP/ H1221(80/20)ヤング率 340MPa

保護フィルム

透明ホース

輸液バッグ用フィルム

120

100

80

60

40

20

0

PPブレンド物の

曲げ弾性変化率(%)

0 10 20 30 40

H1052

EPM

H1221

エラストマー添加量 (wt%)

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

2. ポリアミドの改質効果

3.PCの改質効果

14

タフテック ®M シリーズは、反応性の高い官能基で変性したポリマーで、各種ポリアミドの官能基と反応し、改質します。また、金属や樹脂に対する接着性にも優れます。

タフテック ®によるポリカーボネート(PC)改質効果を示します。PCは極性を有するポリマーであるため、タフテック®H シリーズに比べて、変性タイプのタフテック®Mシリーズの方が改質効果が高く、少量添加するだけで耐衝撃性を向上させることができます。

タフテック®Mシリーズは、ポリアミドの官能基と反応し、微分散化します。改質効果には、最適な分散の粒径があります。加工条件・ブレンド比を調整し、ご検討ください。

組成

PC

PC/ H1041(97.5 / 2.5)

PC/M1913(97.5 / 2.5)

PC/M1943(97.5 / 2.5)

アイゾット衝撃強さ1/ 4インチ(J/m)

180

270

720

750

引張強さ(MPa)

64

59

58

58

曲げ強さ(MPa)

98

91

89

90

曲げ弾性率(MPa)

2,500

2,400

2,400

2,400

ナイロン6/タフテック® H1041アイゾット衝撃強さ 50J/m

ナイロン6/タフテック®M1913アイゾット衝撃強さ 850J/m

アイゾット衝撃強さ(J/m)

● PA6/タフテック®M1913 ● PA6/タフテック®H104110000

1000

100

100.01 0.1 1 10

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

8 タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

1.スチレン系樹脂/オレフィン系樹脂の相容化剤として

4.PET の改質効果

15

タフテック®Mを添加すると、PETの衝撃強さを改良出来ます。加工条件によって改質効果をコントロールすることが可能です。

タフテック®H1043、 P2000 は、スチレンとオレフィンの相容化機能を追及したポリマー設計により、下記のような特長を示します。1.スチレン系とオレフィン系樹脂を相容化させ、共連続なモルフォロジーを形成します。2.ポリスチレン、ポリフェニレンエーテルとの相容性があります。3.ポリプロピレン、ポリエチレンとの相容性に優れます。

電子顕微鏡写真(TEM):HIPS/PP アロイでのタフテック®P2000 の分散効果タフテック P®2000 は、HIPS と PP にそれぞれ相容する構造を有し、HIPS 中に PPを微分散させます。   サンプル:押し出しシート (t=0.7m/m)   透過型電子顕微鏡投影方法:ルテニウム染色超薄切り片   マトリックス: HIPS(暗い部分)   ドメイン: PP(白い部分)

項目

スクリュー回転数

アイゾット衝撃強さ23℃

曲げ弾性率23℃

単位

rpm

J/m

[MPa]

PET 単味

250

16

2380

50

150

1500

250

769

1550

PET /M1943 80 / 20

150

492

1520

PET/ タフテックの改質効果

スクリュー回転数(rpm)

アイゾット衝撃強さ(J/m)

ーー ーー  PET/ タフテック   M1943(80/20)

ーー ーー  PET

HIPS/PP/ タフテック®P200070/30/6

HIPS/PP 70/30

2μm2μm

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

2.タフテック®H1043 の HIPS / PP の相容化効果

3.タフテック®P2000 のスチレン系樹脂と PPの相容化効果

16

項目

密度

MFR

引張強度

伸び

曲げ強度

曲げ弾性率

アイゾット衝撃強さ

HDT

ビガット軟化点

単位

G/10分

MPa

MPa

MPa

J/m

測定項目

ISO 1183

ISO 1133

ASTM D638

ASTM D638

ASTM D790

ASTM D790

ASTM D256

ASTM D648

ASTM D1525

測定条件

g/cm3

200℃ 5kgf

5mm/分

5mm/分

3mm/分

3mm/分

荷重 4.6kg

HIPS

1.05

6.6

30.4

19

52

2260

7.5

87

106

PP

0.90

8.5*

26.5

>200

31

1080

12.0

105

150

HIPS/PPタフテックなし70/30/0

0.99

25

26.5

3

46

1860

4.4

91

110

HIPS/PP/H104370/30/6

0.99

13

28.4

170

46

1770

7.2

89

108

* 230℃ 2.16kgf

項目

密度

MFR

引張強さ

伸び *3)

曲げ強さ

曲げ弾性率

アイゾット衝撃強さ

単位

g/10 分

MPa

MPa

MPa

J/m

測定項目

ISO 1183

ISO 1133

ASTM D638

ASTM D638

ASTM D790

ASTM D790

ASTM D256

測定条件

g/cm3

200℃, 5kg*1)

5 mm/ 分

5 mm/分

2 mm/分

2 mm/分

ノッチ有り

GPPS

PP

PP/HIPS, GPor ABS/ タフテック ®P200030/70/0 or 10スチレン系樹脂 /PP 系

組成比

ABSHIPS

タフテックなし

0.99

9.2

26.0

3

47

1,790

2.7

タフテックP2000

0.99

9

31.6

170

50

1,870

52

タフテックなし

1.00

12.8

31.0

2

54*2)

2,570

17

タフテックP2000

1.00

6.5

46.0

100

75

2,520

18

タフテックなし

1.00

81

29.7

3

50

2,190

52

タフテックP2000

1.00

57

38.0

145

66

2,050

60

*1) ABS 系は 220℃,10 kg *2) 破断 【使用樹脂】PP:ホモ PP MFR=3.3(230℃, 2.16 kg) HIPS: PS ジャパン(株)製 PSJ- ポリスチレン™ 475D MFR=2.0 (200℃, 5 kg)

      GPPS: PS ジャパン(株)製 PSJ- ポリスチレン™ 685 MFR=1.5(200℃, 5 kg) ABS:旭化成(株)製 スタイラック ® ABS 121B MFR=17(220℃,10kg) 

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1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

1.粘着付与剤樹脂との相容性

2.粘着剤配合物の熱安定性

................ SEPS

ー ー ー ー SBS

ー ー ー タフテック®P1500

ーーー    SIS

ーーーーー SEBS

処理日数(日数・80℃)

溶融粘度(MPa・s/180℃)

17

0 1 2 3 4 5 6 7

4000

3500

3000

2500

2000

1500

1000

500

0

タフテック®Hシリーズ、Pシリーズ、Mシリーズは、粘・接着剤のベースポリマーとして、好適なポリマーです。最終用途の目標物性に合わせ、グレードをお選びください。

○:相容  △:部分相容  ×:非相容

SEPS

△~○

SIS

SBS

×

×

×

タフテック®

P1500

SEBS

×~△

脂環族系飽和炭化水素樹脂(アルコン P)

脂環族系石油樹脂(アルコンM)

脂肪族系石油樹脂(エスコレッツ®1310)

テルペン系飽和樹脂(クリアロン P105)

スチレン系エラストマーと粘着付与剤樹脂との相容性の一例 

粘着付与剤樹脂TPE の種類

9 タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

タフテック®P1500 粘着剤配合物の熱安定性(脂環族系石油樹脂の場合)

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1タフテック ®

とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの

特長と基本物性

5タフテック® の

基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ

〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ

〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ

〈相容化剤として〉

10ご 注 意

3.接着特性〈剥離強度〉

4.粘着付与剤樹脂の選択性

18

接着方法: 5 分予熱 5分加圧(1kgf/cm2)冷却 3分剥離方法:(1)被着体がフィルムの場合:T型剥離     (2)被着体が板の場合:180度剥離      (3)剥離速度:200mm/min接着層厚み:200μm

混練:トルエン溶液にて混合 テープ作成:PETフィルムに 50μ厚で塗布

配合(計 411部)ポリマー 100 部粘着付与剤樹脂 250 部パラフィン系オイル (PW380) 60 部安定剤 1 部

接着力 (N/10mm)

タフテック®H1041

SEBS

4

1

1

8

11

3

0.4

タフプレン®A

SBS

11

0.4

8

16

47

0.4

3

タフテック®M1913

変性 SEBS

53

10

24

39

>60

43

23

接着温度(℃)

200

180

180

200

200

140

200

被着体

アルミフィルム 100μ

PET フィルム 50μ

ナイロン 66 板 3mm

ステンレス 板 2mm

鉄板 2mm

EVOH 板 2mm

ガラス板

脂環族系飽和炭化水素樹脂(アルコン P100)

脂環族系石油樹脂(アルコンM100)

脂肪族系石油樹脂(エスコレッツ ®1310)

テルペン系飽和樹脂(クリアロン P115)

SEBS

P1500

SEBS

P1500

SEBS

P1500

SEBS

P1500

溶融粘度

(mPa・s)180℃

600

830

520

840

480

860

850

1,830

軟化点(℃)

91

107

92

103

92

106

101

119

ループタック(N/15mm)

0.8

4.4

3.1

14.1

15.8

17.7

0.1

0.1

粘着剤特性(対ステン)

粘着力(N/10mm)

16.1

15.9

16.3

17.3

14.5

18.6

17.2

17.6

保持力(65℃)(Hr)

1.9

6

6

20

10

25

7

15

粘着付与剤樹脂の種類

各種粘着付与剤樹脂 /タフテック®配合物の粘着剤特性

Page 20: Hシリーズ・Pシリーズ・Mシリーズ1 タフテック ® とは 2 タフテック® Hシリーズの 特長と基本物性 3 タフテック® ® Pシリーズの 特長と基本物性

1タフテック ®とは

2タフテック®

Hシリーズの特長と基本物性

3タフテック® P シリーズの特長と基本物性

5タフテック® の基本特性

4タフテック® Mシリーズの特長と基本物性

6タフテック® の用途事例と推奨グレ-ド

7タフテック® の応用データ〈樹脂改質剤として〉

9タフテック® の応用データ〈粘接着剤として〉

8タフテック® の応用データ〈相容化剤として〉

10ご 注 意

10 ご 注 意

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本カタログの技術データ(数値・グラフ)は、定められた試験法に基づいて得られたものであり、個々の用途に最適なグレードを選ぶ目安としてご参照ください。この資料の記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、新しい知見により改訂されることがあります。なお、これらは情報提供であって保証するものではありません。従って、ご使用に際しては使用環境・設計等を充分考慮し、製品に問題ないことを貴社がご判断の上、貴社の責任においてご使用ください。

(1) 取り扱い上のご注意次の事項は、旭化成(株)の販売する水添スチレンブタジエン系熱可塑性エラストマー(タフテック ®)の取り扱いの要点です。タフテック ® の安全な取り扱いにご活用ください。なお、タフテック ® の取り扱い上の注意については、製品安全データシートを別途作成していますので、ご使用前に必ずご一読ください。(タフテック®以外で貴社がご使用になる添加剤などの安全性については貴社にてご調査下さるようお願い致します。)

①安全衛生上の注意点タフテック®の乾燥・溶融時に発生するガスの眼、皮膚への接触や吸入を避けるように気を付けてください。また、高温のタフテックには直接触れないようにしてください。乾燥・溶融などの各作業においては局所排気装置の設置や保護具(保護眼鏡・保護手袋など)の着用が必要です。

②燃焼に関する注意点タフテック®は可燃性ですので、取り扱い・保管は熱および発火源から離れた場所で行ってください。万一燃焼した場合は一酸化炭素などの有毒ガスを発生する場合があります。消火には水・泡消火剤・粉末消火剤が使用できます。

③廃棄上の注意点タフテック®は焼却や埋立てにより処理することが出来ますが、処理に際しては「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って、公認の産業廃棄物処理業者もしくは地方公共団体に委託して処理してください。 また、自ら処理する時は、焼却設備を用いて大気汚染防止法などの諸法令に適合した処理を施してください。焼却時には一酸化炭素などの有毒ガスを発生する場合がありますのでご注意ください。

④保管上の注意点タフテック®は直射日光、湿気を避けた冷暗所に保管してください。

⑤加工上の注意点タフテック®の種類により、適切な加工条件(温度など)がありますので、ご使用の祭は、事前に弊社担当とご相談ください。

(2) 医療用途・食品用途へのご使用に関して医療用途につきましては、いかなる使用方法に於いても、弊社の同意なく使用される事を固くお断り致します。万一、弊社の同意なく使用され、事故を起こしても弊社は責任を負いません。また、食品包装容器等の食品用途に関しましては、適合グレードがありますので、弊社にご相談の上、ご使用ください。

(3) その他タフテック®のご使用に際しては、工業所有権(既出願・権利化された特許・実案など)にもご注意ください。

旭化成株式会社パフォーマンスプロダクツ事業本部 エラストマー事業部 エラストマー営業第二部〒100-0006東京都千代田区有楽町一丁目 1番 2号 日比谷三井タワーTEL 03-6699-3253  FAX 03-6699-3268

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2019 年 6 改訂