通信インターフェースマニュアルNo. IB027534 Jul. 2018 危険...

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No. IB027534 Jul. 2018 危険 本製品は高電圧を発生します! 操作を誤ると重大な事故の危険があります。 事故防止のため、必ずユーザーズマニュアル(本書)の 第3章「安全に試験するために」をお読みください。 TOS7200 通信インターフェースマニュアル 絶縁抵抗試験器 TOS7210S(SPEC80776) PID絶縁試験器 1. リモートコントロール 概要 3 ケーブルの接続 3 プロトコル 4 RS232C における送受信 4 ローカル状態への切り替え 5 2. メッセージとターミネータ プログラムメッセージ 6 アクノリッジメッセージ 7 ターミネータ 7 3. デバイスメッセージ レジスタ関連と汎用メッセージ 9 試験関連メッセージ 14 システム関連メッセージ 20 メモリー関連メッセージ 23 4. レジスタについて ステータスデータの構造 26 5. メッセージ一覧 レジスタ関連と汎用メッセージ 29 試験関連メッセージ 30 システム関連メッセージ 31 メモリー関連メッセージ 32 索引 33

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No. IB027534

Jul. 2018

危険本製品は高電圧を発生します!● 操作を誤ると重大な事故の危険があります。● 事故防止のため、必ずユーザーズマニュアル(本書)の 第3章「安全に試験するために」をお読みください。

TOS7200

通信インターフェースマニュアル

絶縁抵抗試験器

TOS7210S(SPEC80776)

PID絶縁試験器

1.リモートコントロール概要 3

ケーブルの接続 3プロトコル 4

RS232Cにおける送受信 4ローカル状態への切り替え 5

2.メッセージとターミネータプログラムメッセージ 6アクノリッジメッセージ 7

ターミネータ 7

3.デバイスメッセージレジスタ関連と汎用メッセージ 9

試験関連メッセージ 14システム関連メッセージ 20メモリー関連メッセージ 23

4.レジスタについてステータスデータの構造 26

5.メッセージ一覧レジスタ関連と汎用メッセージ 29

試験関連メッセージ 30システム関連メッセージ 31メモリー関連メッセージ 32

索引 33

2 TOS7200 /TOS7210S

本製品の取扱説明書は、以下のマニュアルで構成されます。• セットアップガイド初めてご使用になる方を対象に、製品の概要、接続方法、使用上の注意事項などについて記載しています。必ず TO7200シリーズをご使用前にお読みください。

• クイックリファレンスパネルの説明や操作方法を簡潔に説明しています。

• 安全のために一般的な注意事項を記載しています。内容をご理解いただき、必ずお守りください。

• ユーザーズマニュアル初めてご使用になる方を対象に、製品の概要、接続方法、各種設定、操作方法、保守、使用上の注意事項、仕様などについて記載しています。付属の CD-ROMに収録されています。

• 通信インターフェースマニュアル(本書)リモートコントロールについて記載しています。付属の CD-

ROMに収録されています。パーソナルコンピュータを使用して計測器を制御するための基礎知識を十分に有する方を対象に記載しています。

取扱説明書は、絶縁抵抗試験器を使用する方、または操作の指導をされる方を対象にしています。電気安全試験に関する電気的知識(工業高校の電気系の学科卒業程度)を有する方を前提に説明しています。

本書をお読みになる前にハードウェアについて記述されたユーザーズマニュアルをよく読んでいただき、間違った接続や取り扱いのないように十分注意してください。

適用する製品のファームウェアバージョン本書は、バージョン 1.0Xのファームウェアを搭載した製品に適用します。製品のファームウェアバージョンの確認方法は、ユーザーズマニュアルを参照してください。

著作権・発行本書の一部または全部の転載、複写は著作権者の許諾が必要です。製品の仕様ならびに本書の内容は予告なく変更することがあります。©2014 菊水電子工業株式会社

取扱説明書について

• 本文中では、被試験物を「DUT」と呼ぶことがあります。

• 本文中の「PC」は、パーソナルコンピュータやワークステーションの総称です。

• 本文中では、説明に次のマークを使用しています。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または傷害を負う可能性が想定される内容を示します。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害の発生が想定される内容を示します。

知っておいていただきたいことを示しています。

用語や動作原理などの説明です。

本書の表記

警告

注意

TOS7200 /TOS7210S 3

1 リモートコントロール

概要

本書は、RS232Cインターフェースで絶縁抵抗試験器 TO7200、および PID絶縁試験器 TOS7210Sをリモートコントロールするための準備とデバイスメッセージについて説明しています。リモートコントロールでは、各種機能の設定および測定データの取得など、自動化システムに対応できます。

ケーブルの接続

1 本製品とコントローラの POWERスイッチをオフにします。

2 本製品の後面パネルにある 9ピンのRS232CコネクタにRS232Cクロスケーブルを接続します。下図は、コネクタのピン配置です。

警告 リモートコントロールは、外部からの信号により高電圧を ON/OFFすることになり、場合によっては大変危険な状態となります。したがって、不用意に高電圧が発生することのないよう、また、高電圧が発生しているときにはいかなる人も、被試験物、高電圧テストリード、高電圧プローブ、出力端子などに触れることができないように充分な安全対策を施してください。対策が施せない場合は、リモートコントロールを行わないでください。

RS232Cでリモートコントロールされると、REMOTE LEDが点灯し、STOPスイッチおよびSIGNAL I/Oの STOP信号以外の入力を受け付けないことを知らせます。操作をローカルに戻す場合は、LOCALキーを押してください。

1:CD(キャリア検出)2:RXD(受信データ)

3:TXD(送信データ)4:DTR(データ端末レディ)

5:GND(シグナルグランド)

6:DSR(データセットレディ)7:RTS(送信要求)

8:CTS(送信可)9:RI(リングインジケータ)

本製品側

123456789

123456789

D-sub 9 pinメス

D-sub 9 pinメス

クロスケーブルの例

9ピンATタイプコネクタ

4 TOS7200 /TOS7210S

リモートコントロール

プロトコル

RS232Cのプロトコルは、通信速度のみ選択することができ、その他の項目は固定となっています。

RS232Cプロトコル

通信速度の設定

通信速度は、システム設定で切り替えます。詳細は、ユーザーズマニュアル「4章 基本操作」の「システム設定」を参照してください。

1 SHIFTキーを押しながら VOLTキーを押してシステム設定に入ります。電圧計の一番左の桁(DOUBLE ACTIONと印字された桁)が点滅しカーソルがこの桁にあることを示します。

2 キーまたは キーを押してカーソルを SPEEDの位置へ移動します。

3 SHIFTキーを押しながら キーまたは キーを押して通信速度を選択します。通信速度は、0: 9600 bps、1: 19200 bps、2: 38400 bpsから選択できます。

4 STOPスイッチを押してシステム設定から抜けます。

RS232Cにおける送受信

RS232Cにおける送受信は、フロー制御またはアクノリッジメッセージを使用する方法によって制御してください。一方的な送信では、正しく送受信できないことがあります。詳細は、「アクノリッジメッセージ」(p.7)を参照してください。

RS232Cフロー制御

Xon/Xoff を行うことにより、本製品の送受信を制御することができます。これらの制御コードは、DC(デバイスコントロール)コードで行います。下表は DCコードを示しています。

項目 設定値通信速度 9600/19200/38400 bps

データ長 8 ビットパリティビット None

ストップビット 2 ビット

コード 機 能 ASCIIコードDC1 送信要求 11h

DC3 送信停止要求 13h

TOS7200 /TOS7210S 5

リモートコントロール

ローカル状態への切り替え

RS232C でリモートコントロールされているときに、前面パネルの LOCAL キーを押すとローカルに戻ります。

DC3RXD DC1

TXD

本製品はDC3受信後、3キャラクタ以内に送信を一時停止します。

3キャラクタ以内

一時停止 送信再開

送信再開

RS232Cターミナルから本製品への送信制御

DC3TXD

RXD

RS232CターミナルはDC3受信後、10キャラクタ以内に送信を一時停止してください。

10キャラクタ以内

本製品からRS232Cターミナルへの送信制御

DC1一時停止

RS232Cターミナルと本製品の送信制御

6 TOS7200 /TOS7210S

2 メッセージとターミネータ

ここでは、コントローラ(PC)と本製品(デバイス)間の通信について本書での呼び方とその内容を説明します。コントローラから本製品へ送信される命令をプログラムメッセージと呼びます。また、本製品からコントローラに送信される応答をレスポンスメッセージと呼びます。各メッセージは、プログラムヘッダ部とデータ部から構成されます。

プログラムメッセージ

プログラムメッセージには、さらにコマンドメッセージとクエリメッセージがあります。コマンドメッセージは、本製品の特定の機能を実行したり、設定を変更します。クエリメッセージは、本製品の設定やステータスを問い合わせます。

プログラムメッセージの記述方法プログラムヘッダ部とデータ部の間には、スペース(ASCII:20h)が必要です。

データが複数ある場合は、" , " (ASCII:2Ch)によって連結します。

コマンドプログラムヘッダ

クエリプログラムヘッダ

プログラムヘッダ

レスポンスプログラムヘッダ

レスポンスデータ

プログラムデータ

データ

プログラムメッセージコマンドメッセージ

クエリメッセージ

プログラムメッセージターミネータ

レスポンスメッセージターミネータ

レスポンスメッセージ

コントローラ

コントローラ

デバイス

デバイス

メッセージとターミネータ

プログラムヘッダ スペース(ASCII:20h) データ

プログラムヘッダ スペース(ASCII:20h) データ

TOS7200 /TOS7210S 7

メッセージとターミネータ

プログラムメッセージの連結は、";"(ASCII:3Bh)によって行います。

アクノリッジメッセージ

アクノリッジメッセージは、本製品からコントローラへ送る情報です。プログラムメッセージの処理が完了したことを知らせます。

アクノリッジメッセージは、ヘッダだけで構成される ASCIIコードの文字列で、つぎの 2種類があります。

・OK: 正常終了・ERROR: シンタックスエラーなどの異常発生

SILENTコマンドメッセージでアクノリッジメッセージを返すかどうか設定できます。

ターミネータ

プログラムメッセージの終了を示す終結子をプログラムメッセージターミネータと呼びます。また、レスポンスメッセージの終了を示す終結子をレスポンスメッセージターミネータと呼びます。

• プログラムメッセージターミネータつぎのどちらでも使用することができます。あらかじめ設定する必要はありません。CR、CR+LF

• レスポンスメッセージターミネータCR+LFに固定されています。

プログラムメッセージ

データを 16進数で記述する場合は、"#H"を付けてください。(例)10進数の 10を 16進数で記述するときは、#H0Aとします。

アクノリッジヘッダ

8 TOS7200 /TOS7210S

3 デバイスメッセージ

本製品がサポートしているプログラムメッセージとレスポンスメッセージを合わせてデバイスメッセージと呼びます。本製品がサポートしているデバイスメッセージについてひとつずつ説明していきます。デバイスメッセージ名の( )内は、デバイスメッセージの省略形です。

特別な記号や文字プログラムメッセージやレスポンスメッセージの記述のために本書で使用している特別な記号や文字について下表のように定義します。

記号、文字 説 明

< > このカッコはプログラムデータを表します。実際のプログラムでは、このカッコを記述しないでください。

{ }このカッコに囲まれ、"|"で区切られた文字や数字はその中の 1つを選ぶことを表します。実際のプログラムでは、このカッコを記述しないでください。

_ スペースを表します。

TOS7200 /TOS7210S 9

レジスタ関連と汎用メッセージ

レジスタ関連と汎用メッセージ

各レジスタのセット、リセットまたは問い合わせとターミネータの指定などの汎用デバイスメッセージについて説明します。

*CLSステータスバイトレジスタ、イベントステータスレジスタ、デバイスステータスレジスタ、フェイルレジスタ、インバリッドセッティングレジスタ、エラーレジスタをリセットします。(p.26)

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:*CLS

*ESRイベントステータスレジスタ(p.27)の内容を問い合わせます。イベントステータスレジスタは *ESR?メッセージで読み出すことにより、リセットされます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: *ESR?

レスポンスメッセージ

*ESR?に対してイベントステータスレジスタの内容を返してリセットします。(例)イベントステータスレジスタの Bit5がセットされている場合 32を返します。

*IDN本製品の機種名とファームウェアバージョンを問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: *IDN?

レスポンスメッセージ*IDN?に対して本製品の機種名をつぎの表示例のように返します。

TOS7210Sの場合には、機種名は「7210S」になります。

KIKUSUI ELECTRONICS CORP.,TOS7200,0,X.XX

社名 機種名 バージョン番号

未使用

カンマセパレータ

10 TOS7200 /TOS7210S

レジスタ関連と汎用メッセージ

*RST本製品をイニシャライズ(工場出荷時設定)します。ただし、通信速度はイニシャライズされません。イニシャライズについては、ユーザーズマニュアル「4章 基本操作」の「イニシャライズ」を参照してください。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:*RST

*SREサービスリクエストイネーブルレジスタ(p.27)の各ビットをセットまたはリセットします。または、レジスタの内容を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:*SRE_<値 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: *SRE?

• プログラムデータ

データ形式:16進数または 10進数

設定値: 00H~ FFH(0~ 255)

分解能: 1H(1)(例) サービスリクエストイネーブルレジスタを #50H にセットする場

合 *SRE #H50

レスポンスメッセージ

*SRE?に対してサービスリクエストイネーブルレジスタの内容を返します。(例)サービスリクエストイネーブルレジスタの Bit5 と Bit6 がセットされている場合 96

を返します。

*STBステータスバイトレジスタ(p.27)の内容を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: *STB?

レスポンスメッセージ

*STB?に対してステータスバイトレジスタの内容を返します。(例)ステータスバイトレジスタの Bit5と Bit6がセットされている場合 96を返します。

TOS7200 /TOS7210S 11

レジスタ関連と汎用メッセージ

CLR全レジスタ(イネーブルレジスタを除く)をリセットし、STOPフラグを立てます。RS232Cからの DCLと同等な処理を行うときにも使用します。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:CLR

DSEデバイスステータスイネーブルレジスタ(p.27)の各ビットをセットまたはリセットします。または、レジスタの内容を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:DSE_<値 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: DSE?

• プログラムデータ

データ形式:16進数または 10進数

設定値: 00H~ FFH(0~ 255)

分解能: 1H(1)(例) デバイスステータスイネーブルレジスタを01Hにセットする場合

DSE #H01

レスポンスメッセージ

DSE?に対してデバイスステータスイネーブルレジスタの内容を返します。(例)デバイスステータスイネーブルレジスタの Bit5 がセットされている場合 32 を返し

ます。

DSRデバイスステータスレジスタ(p.27)の内容を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: DSR?

レスポンスメッセージ

DSR?に対してデバイスステータスレジスタの内容を返します。(例)デバイスステータスレジスタの Bit5がセットされている場合 32を返します。

12 TOS7200 /TOS7210S

レジスタ関連と汎用メッセージ

ERR

エラーレジスタ(p.28)の内容を問い合わせます。エラーレジスタは ERR?メッセージで読み出すことにより、リセットされます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: ERR?

レスポンスメッセージ

ERR?に対してエラーレジスタの内容を返してリセットします。(例)エラーレジスタの Bit3がセットされている場合 8を返します。

FAILフェイルレジスタ(p.28)の内容を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: FAIL?

レスポンスメッセージ

FAIL?に対してフェイルレジスタの内容を返します。(例)フェイルレジスタの Bit4がセットされている場合 16を返します。

INVALID (INV)

インバリッドレジスタ(p.28)の内容を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: INVALID?

INV?

レスポンスメッセージ

INV?に対してインバリッドレジスタの内容を返します。(例)インバリッドレジスタの Bit3がセットされている場合 8を返します。

TOS7200 /TOS7210S 13

レジスタ関連と汎用メッセージ

SILENT (SIL)

レスポンスメッセージターミネータにより区切られたメッセージに対するアクノリッジメッセージを返すかどうかを設定します。また、SILENT? メッセージによりアクノリッジメッセージを返すかどうかの設定値を問い合わせます。アクノリッジメッセージは、"OK"または "ERROR"の何れかを返します。アクノリッジメッセージを受信する場合は、RS232Cの設定を全二重通信の設定にします。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:SILENT_<{0|1}>SIL_<{0|1}>

クエリメッセージ: SILENT?

SIL?

• プログラムデータ

データ形式:整数設定値: 0: アクノリッジメッセージを返す

1: アクノリッジメッセージを返さない(例) アクノリッジメッセージを返さないに設定する場合 SIL 1

レスポンスメッセージ

SIL?に対してアクノリッジメッセージの設定値を返します。(例)現在の設定が「アクノリッジメッセージを返さない」の場合 1を返します。

START試験を開始します。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:STARTこのコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

STOP試験を停止します。または FAILおよび PASS(HOLD)を解除します。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:STOP

全二重通信: 2者間のデータ伝送において、データを常に両方向に流すことができる通信方式。全二重通信の設定は PCの取扱説明書を参照してください。

14 TOS7200 /TOS7210S

試験関連メッセージ

試験関連メッセージ

この項では、条件設定または設定内容の確認を行うためのメッセージについて説明します。

AUTORANGE (AUTOR)

オートレンジのON/OFFを設定します。または、現在のオートレンジの設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:AUTORANGE_<{ON|OFF|1|0}>AUTOR_<{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: AUTORANGE?

AUTOR?

• プログラムデータ

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0):オートレンジ OFF(固定レンジ)

ON(1): オートレンジ ON

(例) 測定をオートレンジに設定する場合 AUTOR ON

レスポンスメッセージ

AUTOR?に対して現在の設定を返します。(例)現在の設定がオートレンジの場合 1を返します。

LOWER (LOW)

下限基準値(LOWER)と下限判定機能の ON/OFF を設定します。または、現在の下限基準値と下限判定機能の設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:LOWER_<下限基準値 ,{ON|OFF|1|0}>

LOW_<下限基準値 ,{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: LOWER?

LOW?

下限および上限判定機能を共に OFF にすると、基準値に対する判定は行いません。ただし、タイマー機能が ON の場合は、試験時間経過後 PASS と判定してしまうため注意が必要です。

TOS7200 /TOS7210S 15

試験関連メッセージ

• プログラムデータ <下限基準値 >

データ形式:実数設定値: 0.01E6~ 5000E6

分解能: 0.01E6(0.01E6~ 9.99E6)0.1E6(10.0E6~ 99.9E6)1E6(100E6~ 5000E6)

単位: Ω

• プログラムデータ <{ON|OFF|1|0}>

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0):下限判定機能 OFF

ON(1):下限判定機能 ON

(例) 下限基準値を 999 MΩにする場合 LOW 999E6,1

レスポンスメッセージ

LOW?に対して現在の下限基準値と下限判定機能のON/OFFを"下限基準値,1/0"の形で返します。(例)現在の下限基準値が 100 MΩで下限判定機能 OFFの場合 100E6,0返します。

MON 現在の各モニタ値を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: MON?

レスポンスメッセージ

MON?に対して現在の各モニタ値を "モニタ電圧 ,モニタ抵抗 ,モニタ電流(TOS7210Sのみ),経過(残)時間 "の形で返します。試験中以外は、前回の試験結果を返します。(例)TOS7200がモニタ電圧値 500 V、モニタ抵抗値 500 MΩ、残り時間 2.6 sの場合

500,500E6,2.6を返します。

RDATA (RDAT)

モニタ抵抗値を問い合わせます。試験中は測定値を返し、試験後は前回のモニタ抵抗値を返します。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: RDATA?

RDAT?

レスポンスメッセージ

RDAT?に対してモニタ抵抗値を返します。(例)現在のモニタ抵抗値が 10.0 MΩの場合 10.0E6を返します。

16 TOS7200 /TOS7210S

試験関連メッセージ

IDATA (IDAT)(TOS7210S専用)

モニタ電流値を問い合わせます。試験中は測定値を返し、試験後は前回のモニタ電流値を返します。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: IDATA?

TDAT?

レスポンスメッセージ

IDAT?に対してモニタ電流値を返します。(例)現在のモニタ電流値が 1000 μAの場合 1000E-6を返します。

TIMER試験時間(TEST TIME)とタイマー機能の ON/OFFを設定します。または、現在の試験時間とタイマー機能の設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:TIMER_<試験時間 ,{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: TIMER?

• プログラムデータ <試験時間 >

データ形式:実数設定値: 0.5~ 999

分解能: 0.5~ 99.9: 0.1、100~ 999: 1

単位: s

• プログラムデータ <{ON|OFF|1|0}>

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0): タイマー機能 OFF

ON(1): タイマー機能 ON

(例) 試験時間を 5 sにする場合 TIMER 5,ON

レスポンスメッセージ

TIMER?に対して現在の試験時間とタイマー機能の ON/OFFを返します。(例)現在の試験時間が 2 sでタイマー機能 OFFの場合 2.0,0を返します。

TOS7200 /TOS7210S 17

試験関連メッセージ

TESTV (TES)

試験電圧を設定します。または、現在の試験電圧を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:TESTV_<電圧値 >

TES_<電圧値 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: TESTV?

TES?

• プログラムデータ

データ形式:整数設定値: TOS7200: 10 ~ 1020、TOS7210S: 10 ~ 2040

分解能: 1

単位: V

(例) 試験電圧を 500 Vにする場合 TES 500

レスポンスメッセージ

TES?に対して現在の試験電圧を返します。(例) 現在の試験電圧が 250 Vの場合 250を返します。

POLARITY(POL)(TOS7210S専用)

試験電圧の極性を設定します。または、現在の試験電圧の極性を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:POLARITY_{1|0}POL_{1|0}

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: POLARITY?

POL?

• プログラムデータ <{1|0}>

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: 0:A端子 -(負極性)

1:A端子 +(正極性)

レスポンスメッセージ

POL?に対して現在の試験電圧の極性を返します。(例)現在の A端子の極性が -(負極性)の場合 0を返します。

18 TOS7200 /TOS7210S

試験関連メッセージ

TIME

試験の経過時間(タイマー機能 ONの場合は、残り時間)を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: TIME?

レスポンスメッセージ

TIME?に対して経過時間(タイマー機能 ONの場合は、残り時間)を返します。(例)現在の経過時間(または残り時間)が 7.0 sで試験中の場合 7.0を返します。

UPPER (UPP)

上限基準値(UPPER)と上限判定機能の ON/OFF を設定します。または、現在の上限基準値と上限判定機能の設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:UPPER_<上限基準値 ,{ON|OFF|1|0}>

UPP_<上限基準値 ,{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: UPPER?

UPP?

• プログラムデータ <上限基準値 >

データ形式:実数設定値: 0.01E6~ 5000E6

分解能: 0.01E6(0.01E6~ 9.99E6)0.1E6(10.0E6~ 99.9E6)1E6(100E6~ 5000E6)

単位: Ω

• プログラムデータ <{ON|OFF|1|0}>

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0):上限判定機能 OFF

ON(1):上限判定機能 ON

(例) 上限基準値を 100 MΩにする場合 UPP 100E6,1

レスポンスメッセージ

UPP?に対して現在の上限基準値と上限判定機能の ON/OFFを返します。(例)現在の上限基準値が 500 MΩで上限判定機能 OFFの場合 500E6,0を返します。

TOS7200 /TOS7210S 19

試験関連メッセージ

VDATA (VDAT)

試験のモニタ電圧値を問い合わせます。試験中はリアルタイムの電圧値を返し、試験後は前回の試験電圧値を返します。

プログラムメッセージ

• 構文

クエリメッセージ: VDATA?

VDAT?

レスポンスメッセージ

VDAT?に対してモニタ電圧を返します。(例)現在のモニタ電圧値が 500 Vの場合 500を返します。

WAITTIME (WTIM)

試験時の判定待ち時間(WAIT TIME)を設定します。または、現在の判定待ち時間設定値を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:WAITTIME_<判定待ち時間 >

WTIM_<判定待ち時間 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: WAITTIME?

WTIM?

• プログラムデータ

データ形式:実数設定値: 0.3~ 10.0

分解能: 0.1

単位: s

(例) 判定待ち時間を 1 sにする場合 WTIM 1

レスポンスメッセージ

WTIM?に対して現在の判定待ち時間の設定値を返します。(例)現在の判定待ち時間が 2.0 sの場合 2.0を返します。

20 TOS7200 /TOS7210S

システム関連メッセージ

システム関連メッセージ

この項では、システム画面で設定する項目のメッセージについて説明します。

PASSHOLD (PHOL)

PASS 判定時のパスホールドの ON/OFFを設定します。または、現在の PASS ホールドの設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:PASSHOLD_<{ON|OFF|1|0}>PHOL_<{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: PASSHOLD?

PHOL?

• プログラムデータ

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0): パスホールド OFF

ON(1): パスホールド ON

(例) パスホールドを ONにする場合 PHOL ON

レスポンスメッセージ

PHOL?に対して現在のパスホールドの設定を返します。(例)現在のパスホールドが OFFの場合 0を返します。

BUZZERVOL (BVOL)

ブザーの音量を設定します。または、現在のブザーの音量を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:BUZZERVOL_<設定値 >

BVOL_<設定値 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: BUZZERVOL?

BVOL?

• プログラムデータ

データ形式:整数設定値: 0~ 9

分解能: 1

(例) ブザーの音量を 5にする場合 BVOL 5

TOS7200 /TOS7210S 21

システム関連メッセージ

レスポンスメッセージ

BVOL?に対して現在のブザーの音量を返します。(例)現在のブザーの音量が 3の場合 3を返します。

MOMENTARY (MOM)

モーメンタリ(MOMENTARY)を設定します。または、現在のモーメンタリの設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:MOMENTARY_<{ON|OFF|1|0}>MOM_<{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: MOMENTARY?

MOM?

• プログラムデータ

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0): モーメンタリ OFF

ON(1): モーメンタリ ON

(例) モーメンタリを OFFにする場合 MOM OFF

レスポンスメッセージMOM?に対して現在のモーメンタリの設定を返します。(例)現在のモーメンタリが ONの場合 1を返します。

FAILMODE (FMOD)

フェイルモード(FAIL MODE)を設定します。または、現在のフェイルモードの設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:FAILMODE_<{ON|OFF|1|0}>FMOD_<{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: FAILMODE?

FMOD?

• プログラムデータ

モーメンタリは本製品をパネルから(ローカルで)操作するときに有効な機能です。RS232Cで本製品をリモートコントロールするときは、モーメンタリを ONに設定してもOFFのときと動作は同じです。

22 TOS7200 /TOS7210S

システム関連メッセージ

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0): フェイルモード OFF

ON(1): フェイルモード ON

(例) フェイルモードを OFFにする場合 FMOD OFF

レスポンスメッセージFMOD?に対して現在のフェイルモードの設定を返します。(例)現在のフェイルモードが ONの場合 1を返します。

DOUBLEACTION (DAC)

ダブルアクションモード(DOUBLE ACTION)を設定します。または、現在のダブルアクションモードの設定を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:DOUBLEACTION_<{ON|OFF|1|0}>DAC_<{ON|OFF|1|0}>

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: DOUBLEACTION?

DAC?

• プログラムデータ

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0): ダブルアクションモード OFF

ON(1): ダブルアクションモード ON

(例) ダブルアクションモードを OFFにする場合 DAC OFF

レスポンスメッセージDAC?に対して現在のダブルアクションモードの設定を返します。(例)現在のダブルアクションモードが ONの場合 1を返します。

ダブルアクションモードは本製品をパネルから(ローカルで)操作するときに有効な機能です。RS232Cで本製品をリモートコントロールするときは、ダブルアクションモードをONに設定しても OFFのときと動作は同じです。

TOS7200 /TOS7210S 23

メモリー関連メッセージ

メモリー関連メッセージ

この項では、メモリー関連で使用するメッセージについて説明します。

RECALL (REC)

ストアしたメモリーをリコールします。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:RECALL_<メモリー番号 >

REC_<メモリー番号 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

• プログラムデータ

データ形式:整数設定値: 0~ 9

分解能: 1

(例) メモリー 9をリコールする場合 REC 9

STORE (STOR)

現在のパネル設定をストアします。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:STORE_<メモリー番号 >

STOR_<メモリー番号 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

• プログラムデータ

データ形式:整数設定値: 0~ 9

分解能: 1

(例) 現在の試験条件をメモリー 9にストアする場合 STOR 9

24 TOS7200 /TOS7210S

メモリー関連メッセージ

MEMORY (MEM)

試験条件を指定したメモリー番号にストアします。または指定したメモリー番号の内容を問い合わせます。

プログラムメッセージ

• 構文

コマンドメッセージ:MEMORY (MEM)_<メモリー番号 ,試験電圧 ,下限基準値 ,上限基準値 ,試験時間 ,上限判定機能 {ON|OFF|1|0},タイマー機能 {ON|OFF|1|0},判定待ち時間 >

このコマンドメッセージは、Test中、Pass中、Fail中には無効となります。

クエリメッセージ: MEMORY?_<メモリー番号 >

MEM?_<メモリー番号 >

• プログラムデータ <メモリー番号 >

データ形式:整数設定値: 0~ 9

分解能: 1

• プログラムデータ <試験電圧 >

データ形式:実数設定値: TOS7200: 10 ~ 1020、TOS7210S: 10 ~ 2040

分解能: 1

単位: V

• プログラムデータ <下限基準値 >

データ形式:実数設定値: 0.01E6~ 5000E6

分解能: 0.01E6(0.01E6~ 9.99E6)0.1E6(10.0E6~ 99.9E6)1E6(100E6~ 5000E6)

単位: Ω

• プログラムデータ <上限基準値 >

データ形式:実数設定値: 0.01E6~ 5000E6

分解能: 0.01E6(0.01E6~ 9.99E6)0.1E6(10.0E6~ 99.9E6)1E6(100E6~ 5000E6)

単位: Ω

• プログラムデータ <試験時間 >

データ形式:実数設定値: 0.5~ 999

分解能: 0.5~ 99.9: 0.1、100~ 999: 1

単位: s

TOS7200 /TOS7210S 25

メモリー関連メッセージ

• プログラムデータ <上限判定機能 {ON|OFF|1|0}>

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0):上限判定機能 OFF

ON(1):上限判定機能 ON

• プログラムデータ <タイマー機能 {ON|OFF|1|0}>

データ形式:キャラクタ(整数)設定値: OFF(0):タイマー機能 OFF

ON(1):タイマー機能 ON

• プログラムデータ <判定待ち時間 >

データ形式:実数設定値: 0.3~ 10.0

分解能: 0.1

単位: s

レスポンスメッセージ

MEM?_ <メモリー番号 >に対して指定したメモリー番号の内容を返します。メモリーの内容は、プログラムメッセージと同じ順番で返します。(例)メモリー番号 9の内容を問い合わせ、メモリーの内容が、試験電圧 50 V、下限基準

値 0.01 MΩ、上限基準値 10.0 MΩ、試験時間 2.0 s、上限判定機能 OFF、タイマー機能ON、判定待ち時間 0.5 sの場合 50,0.01E6,10.0E6,2.0,0,1,0.5を返します。

26 TOS7200 /TOS7210S

4 レジスタについて

ステータスデータの構造

7 ESBMSS DSB

ESB DSB

論理和

論理和

デバイスステータスイネーブルレジスタ

イベントステータスレジスタ

論理和

論理和

論理和

*STB?で読み出します

サービスリクエストイネーブルレジスタこのレジスタを*SRE

で設定し、*SRE?で読み出します[初期値70H]

DSR?で読み出します

DSE?で読み出します[初期値00H]

*ESR?で読み出します

ステータスバイトレジスタ

7 6

7 6

CME EXE 3 2 1 0

3 2 1 0

3 2 1 0

HV ON TESTFAILSTOP7 PASS READYINVSET

インバリッドレジスタ INV?で読み出します

*1 UPPER ON: TOS7200

W COMP: TOS7210S7 6

フェイルレジスタ FAIL?で読み出します

7 6 5 4

5

3 0

0

UPPERFAIL

LOWERFAIL

OVER1.1 mA

HV ON TESTFAILSTOP7 PASS READYINVSET

&

&

&

&

&

&

&

&

&

&

&

&

&

&

&

デバイスステータスレジスタ

Invalid Setting

Dvice Status Byte

Event Status Byte

TEST

WAIT

FIX

xxxx*1

UPPER

LOWER

CME (Command Error): シンタックスエラー、データエラー、 範囲外エラーのいずれかEXE (Execution Error): 無効なメッセージを受けた場合

• 各レジスタのコマンドメッセージでは、"#H"で 16進データを使用できます。• 各レジスタのクエリメッセージでは、レスポンスデータはすべて 10進数です。• 各レジスタの各ビットは、1でセット、0でリセットを表します。• イネーブルレジスタの内容はバックアップされません。

TOS7200 /TOS7210S 27

レジスタについて

ステータスバイトレジスタ、サービスリクエストイネーブルレジスタ

イベントステータスレジスタ

デバイスステータスレジスタ、デバイスステータスイネーブルレジスタ

ビット 内容7 本製品では未使用

6MSS(Master Summary Status)

ステータスバイトレジスタとサービスリクエストイネーブルレジスタの論理和で、*STB?によって読み出されます。

5ESB(Standard Event Status Bit)

イベントステータスレジスタのいずれかのビットがセットされたことを表します。

4DSB(Device Status Bit)

デバイスステータスレジスタのいずれかのビットがセットされたことを表します。

3 本製品では未使用2 本製品では未使用1 本製品では未使用0 本製品では未使用

ビット 内容7 本製品では未使用6 本製品では未使用

5CME (Command Error)

シンタックスエラー、データエラー、範囲外エラーのいずれかであることを表します。

4 EXE (Excution Error) 試験中無効なメッセージを受けたことを表します。3 本製品では未使用2 本製品では未使用1 本製品では未使用0 本製品では未使用

ビット 内容7 本製品では未使用6 STOP 試験停止5 FAIL FAIL判定4 PASS PASS判定3 HV ON 電圧を出力している状態2 TEST 試験電圧を出力している状態

1INV SET (Invalid setting)

LOWER、UPPER 、WAIT 、UPPER ON (TOS7200) / W COMP (TOS7210S) が点滅している無効な設定状態

0 READY レディ状態

28 TOS7200 /TOS7210S

レジスタについて

フェイルレジスタ

インバリッドレジスタ

エラーレジスタ

ビット 内容7 本製品では未使用6 本製品では未使用5 本製品では未使用4 本製品では未使用3 本製品では未使用2 UPPER FAIL 上限基準値で FAILになっていることを表します。1 LOWER FAIL 下限基準値で FAILになっていることを表します。0 本製品では未使用

ビット 内容7 本製品では未使用6 本製品では未使用5 本製品では未使用4 FIX ∩ xxxx *1

*1. UPPER ON (TOS7200) / W COMP (TOS7210S)

上限判定機能が ONでレンジを固定レンジに設定したとき

3 TEST ≦ WAIT タイマー機能 ONで判定待ち時間が試験時間以上のとき

2 UPPER ≦ LOWER 下限および上限判定機能が共に ONで、下限基準値が上限基準値以上のとき

1 OVER 1.1 mA 試験電圧を下限基準値で割った値が 1.1 mAを超えたとき0 本製品では未使用

ビット 内容7 本製品では未使用6 本製品では未使用5 本製品では未使用4 本製品では未使用3 無効なメッセージ 無効なメッセージを表します。2 範囲外 Error 範囲外エラーを表します。1 Data Error データエラーを表します。0 Syntax Error ヘッダエラーを表します。

TOS7200 /TOS7210S 29

5 メッセージ一覧

ヘッダの( )内は、短縮メッセージです。注 1:Test中、Pass中、Fail中に有効なメッセージは○、無効なメッセージは ×。

レジスタ関連と汎用メッセージ

ヘッダデータ

機能とレスポンスデータ 注 1Min Max 分解能 単位

*CLS ステータスバイトレジスタ、イベントステータスレジスタ、デバイスステータスレジスタ、フェイルレジスタ、インバリッドセッティングレジスタ、エラーレジスタのクリア

*ESR? イベントステータスレジスタの値を返しクリアする。 ○*IDN? KIKUSUI ELECTRONICS CORP.,TOSmmmm,0,x.xxを返す。

mmmm:TOS7210Sは「7210S」他は「7200」 ○

*RST デバイスの初期化 (工場出荷時の設定にする。) ○*SRE 0 255 サービスリクエストイネーブルレジスタのセット ○*SRE? サービスリクエストイネーブルレジスタの値を返す。 ×

*STB? ステータスバイトレジスタの値を返す。 ○CLR 全レジスタをクリアして Stopフラグを立てる。(DCLと同じ) ○DSE 0 255 デバイスステータスイネーブルレジスタのセット ×

DSE? デバイスステータスイネーブルレジスタの値を返す。 ○DSR? デバイスステータスレジスタの値を返す。 ○ERR? エラーの値を返しクリアする。 ○FAIL? フェイルレジスタの値を返す。 ○INVALID?(INV?)

インバリッドセッティングレジスタの値を返す。 ○

SILENT(SIL) 0 1 アクノリッジメッセージ ○

SILENT?(SIL?)

アクノリッジメッセージの値を返す。 ○

START(STAR)

試験開始 ×

STOP 試験停止、FAILおよび PASS(HOLD)の解除。 ○

30 TOS7200 /TOS7210S

メッセージ一覧

試験関連メッセージ

ヘッダデータ

機能とレスポンスデータ 注 1Min Max 分解能 単位

AUTORANGE(AUTOR) OFF(0) ON (1) オートレンジの ON/OFF設定 ×

AUTORANGE?(AUTOR?)

オートレンジの ON/OFFを返す。(ON:1、OFF:0) ○

LOWER(LOW)

0.01E6 9.996 0.01E6 Ω 下限基準値

×10.0E6 99.9E6 0.1E6 Ω

100E6 5000E6 1E6 Ω

OFF (0) ON (1) 下限判定機能の ON/OFF設定LOWER?(LOW?)

下限基準値と判定の ON/OFFを返す。(0.01E6 Ω~ 5000E6 Ω、ON:1、OFF:0) ○

MON? モニタ電圧(TOS7200: 0 V~ 1020 V      TOS7210S: 0 V~ 2040 V)、モニタ抵抗(0.01E6 Ω~ 5000E6 Ω)、モニタ電流(TOS7210Sのみ)      (0.000 μA~ 1900 μA)、経過(残)時間 ( 0 s~ 999 s)以上を順番に " , "で区切って返す。試験中以外は前回試験の結果を返す。

RDATA?(RDAT?) モニタ抵抗値を返す。(0.01E6 Ω~ 5000E6 Ω) ○IDATA?(IDAT?)(TOS7210S 専用)

モニタ電流値を返す。(0.000 μA~ 1900 μA)○

TIMER 0.5 99.9 0.1 s タイマー設定値×100 999 1 s

OFF (0) ON (1) タイマー機能の ON/OFF設定TIMER? タイマー設定値と ON/OFFを返す。

( 0.5 s~ 999 s、ON:1、OFF:0) ○

TESTV(TES) 10TOS7200: 1020

TOS7210S: 20401 V 試験電圧の設定 ×

TESTV?(TES?)

試験電圧の設定値 を返す。(TOS7200: 0 V~1020 V、TOS7210S: 0 V~ 2040 V) ○

POLARITY(POL)(TOS7210S 専用)

A-(0) A+ (1)試験電圧の極性設定

×

POLARITY?(POL?)(TOS7210S 専用)

試験電圧の極性値 を返す。(正極 : 1、負極 : 0) ○

TIME? 経過(残)時間を返す。( 0 s~ 999 s ) TIMER OFFの場合は経過時間を返す。TIMER ON の場合は残り時間を返す。

UPPER(UPP)

0.01E6 9.99E6 0.01E6 Ω 上限基準値

×10.0E6 99.9E6 0.1E6 Ω

100E6 5000E6 1E6 Ω

OFF (0) ON (1) 上限判定機能の ON/OFF設定UPPER?(UPP?)

上限基準値と判定の ON/OFFを返す。(0.01E6 Ω~ 5000E6 Ω、ON:1、OFF:0) ○

VDATA?(VDAT?)

モニタ電圧を返す。(TOS7200: 0 V~ 1020 V、TOS7210S: 0 V~ 2040 V) ○

WAITTIME(WTIM) 0.3 10 0.1 s 判定待ち時間の設定 ×

WAITTIME? (WTIM?)

判定待ち時間の設定値を返す。(0.3 s~ 10.0 s) ○

TOS7200 /TOS7210S 31

メッセージ一覧

システム関連メッセージ

ヘッダデータ

機能とレスポンスデータ 注 1Min Max 分解能 単位

PASSHOLD(PHOL) OFF (0) ON (1) パスホールドの ON/OFF設定 ×

PASSHOLD?(PHOL?)

パスホールドの ON/OFFを返す。(ON:1、OFF:0) ○

BUZZERVOL(BVOL) 0 9 1 ブザー音量の設定 ×

BUZZERVOL?(BVOL?)

ブザー音量の設定値を返す。(0~ 9) ○

MOMENTARY(MOM) OFF (0) ON (1) モーメンタリの ON/OFF設定 ×

MOMENTARY? (MOM?)

モーメンタリの ON/OFFを返す。(ON:1、OFF:0) ○

FAILMODE(FMOD) OFF (0) ON (1) フェイルモードの ON/OFF設定 ×

FAILMODE?(FMOD?)

フェイルモードの ON/OFFを返す。(ON:1、OFF:0) ○

DOUBLEACTION(DAC) OFF (0) ON (1) ダブルアクションの ON/OFF設定 ×

DOUBLEACTION?(DAC?)

ダブルアクションの ON/OFFを返す。(ON:1、OFF:0) ○

32 TOS7200 /TOS7210S

メッセージ一覧

メモリー関連メッセージ

ヘッダデータ

機能とレスポンスデータ 注 1Min Max 分解能 単位

RECALL(REC) 0 9 1 メモリーのリコール ×

STORE(STOR) 0 9 1 現在の設定をメモリーにストア ×

MEMORY(MEM)

0 9 1 指定したメモリー番号に次の内容をストアする。

×

10TOS7200: 1020

TOS7210S: 20401 V 試験電圧

0.01E6 9.99E6 0.01E6 Ω 下限基準値

10.0E6 99.9E6 0.1E6 Ω

100E6 5000E6 1E6 Ω

0.01E6 9.99E6 0.01E6 Ω 上限基準値

10.0E6 99.9E6 0.1E6 Ω

100E6 5000E6 1E6 Ω

0.5 99.9 0.1 s 試験時間100 999 1 s

OFF (0) ON (1) 上限判定機能の ON/OFF設定OFF (0) ON (1) タイマー機能 ON/OFF

0.3 10 0.1 s 判定待ち時間MEMORY? (MEM?)

0 9 1

指定したメモリー番号のメモリー内容(試験電圧、下限基準値、上限基準値、試験時間、上限判定機能 ON/OFF、タイマー機能 ON/OFF、判定待ち時間)を返す。

TOS7200 /TOS7210S 33

AUTORANGE(AUTOR) ................................................................. 14BUZZERVOL (BVOL) ..................................................................... 20CLR .................................................................................................... 11DOUBLEACTION (DAC) ............................................................... 22DSE .................................................................................................... 11DSR .................................................................................................... 11ERR .................................................................................................... 12FAIL ................................................................................................... 12FAILMODE (FMOD) ...................................................................... 21IDATA (IDAT) .................................................................................. 16INVALID (INV) ................................................................................. 12LOWER (LOW) ................................................................................ 14MEMORY (MEM) ............................................................................ 24MOMENTARY (MOM) ................................................................... 21MON .................................................................................................. 15PASSHOLD (PHOL) ....................................................................... 20POLARITY(POL) .............................................................................. 17RDATA (RDAT) ............................................................................... 15RECALL (REC) ................................................................................. 23SILENT (SIL) ..................................................................................... 13START ............................................................................................... 13STOP ................................................................................................. 13STORE (STOR) ................................................................................. 23TESTV (TES) ..................................................................................... 17TIME .................................................................................................. 18TIMER ................................................................................................ 16UPPER (UPP) ................................................................................... 18VDATA (VDAT) ............................................................................... 19WAITTIME (WTIM) ......................................................................... 19*CLS ......................................................................................................9*ESR ......................................................................................................9*IDN .....................................................................................................9*RST ................................................................................................... 10*SRE ................................................................................................... 10*STB ................................................................................................... 10

L

LOCALキー .......................................................................................5

R

RS232Cインターフェース .........................................................3RS232Cフロー制御 .......................................................................4RS232Cプロトコル .......................................................................4

たターミネータ ..................................................................................7

てデバイスメッセージ ....................................................................8

ふプログラムメッセージ ............................................................... 6

めメッセージ一覧 ........................................................................... 29

ろローカル状態への切り替え ..................................................... 5

索引

34 TOS7200 /TOS7210S

保証この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験・検査をへて、その性能は仕様を満足していることが確認され、お届けされております。当社製品は、お買上げ日より2年間に発生した故障については、無償で修理いたします。但し、次の場合には有償で修理させて頂きます。・ 取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障および損傷。・ 不適当な改造・調整・修理による故障および損傷。・ 天災・火災・その他外部要因による故障および損傷。当社製品の故障に起因して生じた間接損害については責任を負いません。海外での故障発生時は当社営業所までご相談ください。

廃棄について使用済み製品は、各自治体の指示に従って、産業廃棄物として廃棄してください。

修理について修理は、使用年数にかかわらず可能な限り対応します。補修用性能部品(製品の機能を維持するために必要な部品)が入手困難な場合には、修理できないことがあります。詳細については、購入先または当社営業所にお問い合わせください。

環境活動当社は1995年12月にISO9001を取得して、品質方針において「環境への配慮」をうたい活動してきました。そしてより積極的な環境活動に取り組むべく、2000年12月にISO14001の認証を取得しました。製品および事業活動を通して、人と自然環境を大事にする調和ある社会づくりに貢献しています。

菊水電子工業株式会社〒224-0023 横浜市都筑区東山田1-1-3

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