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平成27年3月 兵庫県 ver1.0 兵庫県こころのケアチーム 「ひょうごDPAT」活動マニュアル

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平成27年3月 兵庫県

ver1.0

兵庫県こころのケアチーム

「ひょうごDPAT」活動マニュアル

平成27年3月 兵庫県

ver1.0

兵庫県こころのケアチーム

「ひょうごDPAT」活動マニュアル

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はじめに

Ⅰ概要1 DPATとは 42 「ひょうごDPAT」について 53 「ひょうごDPAT」に関わる組織と役割 8(1) 県内発災時 8(2) 県外発災時 12

Ⅱ活動の実際1 DPAT活動の流れ 132 DPATチーム派遣前後の動き 143 DPAT活動内容 154 DPAT活動の記録、報告 165 DPAT活動の基本的心構え 186 費用と保障 187 その他主要な関係機関・用語 19

Ⅲ災害ステージとDPAT活動1 初動期・応急対応期の活動 22(1) 被災地域のニーズアセスメント 22(2) 精神科医療機関の機能補完 23(3) 地域精神保健活動 26

① 住民に対する相談活動② 心理教育と普及啓発活動③ スクリーニング実施への支援

(4) 支援者支援 27① 支援者への技術支援② 支援者ストレスについての啓発③ 支援者のストレス反応に対する支援

2 中長期の活動 29(1) 仮設住宅等の見守り体制への支援 29

(2) 住民に対する啓発活動への支援 29

資料編1 様式 332 DPAT携行品一覧 473 兵庫県精神科病院資料 514 兵庫県健康福祉事務所・保健所等連絡先 54

も く じ

コ ラ ム

コラム① 地域コミュニティの尊重コラム② 早期情報の集約とアセスメントの重要性コラム③ 被災住民に対応する際の基本的な姿勢     (サイコロジカルファーストエイド:PFA)

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本マニュアルの特徴◆ 本マニュアルは、大規模災害発生時に兵庫県が行う精神保健活動(こころのケア活動)のうち、

DPAT 活動について定めたものである。◆ 「ひょうご DPAT」の運用時に、必要十分な活動指針となるものとして策定する。◆ 「災害派遣精神医療チーム(DPAT)活動要綱(厚生労働省)」、「DPAT 活動マニュアル(国立

精神・神経医療研究センター)」や「被災者のこころのケア 都道府県対応ガイドライン(内閣府)」「兵庫県地域防災計画(兵庫県防災会議)」「兵庫県保健医療計画(兵庫県)」等に準拠し、県として補完すべき内容を決めるものである。

◆ 発災時には、既存のシステムの運用が難しくなり、状況に応じた柔軟な活動が必要となる。こうした場合に、担当する部署、指揮系統などを共通理解できるものとして示す。

◆ 「ひょうご DPAT」、および兵庫県内において活動する県外からの支援 DPAT も、本マニュアルに沿って活動するものとする。

◆ 必要に応じて改定を重ねていくものとする。

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は じ め に 日本は数多くの自然災害を経験してきましたが、被災者の心理的影響に正当な関心が払われるのは、阪神・淡路大震災を待たなければなりませんでした。この災害以降、被災者の心理的支援は「こころのケア」と呼ばれるようになり、ほとんどの災害では、比較的早い時期から何らかの活動が行われるようになりました。被害が大きく、地域内のマンパワーだけでは対応できなくなると、外部からの支援が必要となり、こころのケアに関しても、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、そして東日本大震災で大規模な外部支援が行われました。しかし、外部支援者側の基本的心構えやスキルの不足、殺到する支援チームをコーディネートする体制の不備などによって、混乱が生じることが少なくありませんでした。何らかのシステムを整備する必要性が以前から指摘されており、東日本大震災の状況を踏まえて平成 25 年 4 月、厚生労働省は都道府県に災害派遣精神医療チーム

(Disaster Psychiatric Assistance Team :DPAT)を設置するよう通達しました。 このマニュアルには、兵庫県が設置する DPAT(ひょうご DPAT)の体制と、活動の基本的方向性が示されています。体制に関しては、県内で発生した災害に派遣する場合、県外に派遣する場合を想定して、命令系統を明らかにしました。また、DPAT が活動しない場合も想定し、関係機関の役割を示しました。 活動の基本的方向性では、時系列に沿って活動内容や留意点が述べられています。すべての時期をとおして、もっとも留意すべきなのは、DPAT の活動範囲は狭義の精神科救急医療から啓発や教育などの予防的な精神保健活動まで、広い領域をカバーするということです。被災状況だけでなく、もともとの医療資源の質と量、ネットワークの濃淡などによって、現場で求められる支援活動の内容は異なります。多くの場合、救急対応や投薬などの医療ニーズは限定的で、避難所の巡回、見守り、健康を維持するための啓発や心理教育などの地道な保健活動が主な役割となることは、認識しておくべきでしょう。これは、災害直後の救急医療を担う DMAT が高度な専門性を発揮して、「救える命を救う」という明確な役割を果たそうとするのとは大きく異なる点です。 また、地元の関係者を尊重し、控えめに活動することも重要です。外部から支援に訪れた者の高揚が、時として空回りし、現地の人たちを困惑させることがあります。災害の大きな影響を受けながらも、懸命に自らの職務を果たそうとしている被災地内の関係者を支え、エンパワーすることが、何よりも求められるのです。災害後のこころのケアの本質は、害を与えないこと、そして現実的な支援をすることです。この哲学は、個々の被災者に対する支援だけでなく、被災地で行われる支援活動の底流に位置づけておく必要があります。 新潟県中越地震や東日本大震災で活動した兵庫県チームは、高い評価を受けました。その背景には、阪神・淡路大震災で外部支援チームを受け入れた際に感じたさまざまな葛藤を、被災地に経験させてはならないという思いがあったのでしょう。南海・東南海地震をはじめとして、近い将来に大きな災害が来ると警告されています。「ひょうご DPAT」が次に活動する際には、阪神・淡路大震災の支援活動を知らない世代の方たちが活躍することになるかもしれません。その際にも、支援を受け入れた経験と、支援チームを派遣した経験を持つ兵庫県の智慧が活かされることを、切に願います。

ひょうご DPAT 統括コーディネーター 加藤 寛(兵庫県こころのケアセンター)

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DPAT 活動 3 原則:SSS(スリーエス)

1 DPAT とは

自然災害や犯罪事件・航空機・列車事故等の集団災害が発生した場合、被災地域における精神保健医療機能が一時的に低下し、さらに災害ストレス等により新たな精神的問題が生じる等、精神保健医療への需要が拡大することが考えられる。

このような災害の場合、精神科医療機関の被災状況、それに伴う入院患者の搬送の必要性、避難所での医療的介入の必要性等、専門的な知識に基づいて被災地域の精神保健医療ニーズを速やかに把握する必要がある。そして被災地域のニーズに応えるかたちで、専門性の高い精神科医療の提供と地域精神保健活動の支援を行う必要がある。また、多様な医療チーム、保健師等との連携を含め、災害時精神保健医療のマネージメントに関する知見が必要とされる。

このような活動を行うために、都道府県・政令指定都市によって組織される、専門的な研修、訓 練 を 受 け た 災 害 派 遣 精 神 医 療 チ ー ム( こ こ ろ の ケ ア チ ー ム ) が DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)である。

DPAT の活動 3 原則は、以下の SSS(スリーエス)で表される。深刻な状況におかれた被災地において、主役ではなく被災地、被災住民を支える脇役として、現地に負担をかけることなく必要とされる活動を提供していくことが大切である。またそのためには積極的な情報共有が不可欠となる。地域住民の主体性を尊重し、地域の持つ潜在能力を引き出し、エンパワーメントするような活動をこころがける。

Support:名脇役であれ支援活動の主体は被災地の支援者であることを念頭に置き、地域の支援者を支え、

その支援活動が円滑に行えるための活動を行うこと。ただし、被災地域の支援者は多くの場合、被災者でもあることに留意すること。

Share:積極的な情報共有被災・派遣自治体の災害対策本部や担当者、被災地域の支援者、および他の保健医

療チームとの情報共有、連携を積極的に行うこと。

Self-sufficiency:自己完結型の活動移動、食事、通信、宿泊等は自ら確保し、自立した活動を行うこと。また自らの健

康管理(精神面も含む)、安全管理は自らで行うこと。

Ⅰ 概 要

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概 要

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2 「ひょうご DPAT」について

「ひょうご DPAT」は、兵庫県によって組織された DPAT の各チームのことである。その最大の特徴は、県職員等が「ひょうご DPAT」の一員として入ることで、行政との連携を強化している点である。

県内での発災時には、「兵庫県災害時こころのケアシステム」のもとで行われる精神保健活動のうちのひとつとなる。県外からの支援 DPAT が県内被災地において活動する場合も「ひょうごDPAT」の活動を適用する。

同様に、県外発災時に被災地に派遣される「ひょうご DPAT」は、兵庫県および派遣先のDPAT 調整本部、活動拠点本部の指示のもとで活動を行う。

● 活動内容「ひょうご DPAT 」は被災地において医療救護班や保健活動と連携し、以下の活動を行う。

(1) 救護所や避難所・仮設住宅等における精神科医療の提供

(2) 被災地域の健康福祉事務所・保健所等が行う精神保健活動の支援

(3) 被災地域の支援者支援

「ひょうごDPAT」は移動や生活手段等を自ら確保し、自立及び継続した活動を行うことを基本とする

● チーム編成次の資格を持つ3名と、県職員等のロジスティクス(業務調整員)1~ 2名とで編成する。チーム長は、原則医師とする。

*ロジスティクスは、主に「ひょうご DPAT」調整本部と DPAT 活動拠点本部との連絡調整、必要な物資の確保・管理等の後方支援を行う。

◆ 精神科医師(チーム長) 1 名◆ 看護師 1 名◆ 精神保健福祉士または臨床心理士 1 名◆ ロジスティクス*(兵庫県職員等) 1 ~ 2 名 (計 4 ~ 5 名程度)

原則病院単位

● 支援の対象者・ 被災前から、精神科医療等の支援を必要とする者・ 被災後、精神的不調を訴えた者(トラウマ・PTSD 関連疾患患者を含む)・ 支援者(地域医療従事者、救急隊員、行政職員等)

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地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 尊 重

コ ラ ム 1

被災地域外から期間限定で派遣された DPAT が、被災地に対してできることには限りがある。

「ひょうご DPAT」は、地域コミュニティ(元々存在する地域のつながり、住民間のネットワーク、地域における支援組織、支援員)の力を尊重する。

DPAT チームが被災地における派遣活動を終える頃、被災地域の支援者達が力強く地域精神保健活動を担う状況となるように、「ひょうご DPAT」はサポート役に徹し、地域全体をエンパワーメントしていくことを念頭に活動を行う。

表 1 災害時における「ひょうご DPAT」と医療救護班、保健師等チームとの連携

・救命活動、トリアージ・広域医療搬送

・避難所、仮設住宅等を巡回し、診療・相談を行う・支援者支援活動を行う

・避難所、全戸家庭訪問等による健康対策

被災者

一般科医療

地元の精神科医療

2、3ヶ月程度72時間程度

保健師等チーム 地元の保健福祉活動

初動期 応急対応期 復旧期

避難所(福祉避難所) 仮設住宅

保健活動

医療救護班

精神科医療

「「ひひょょううごごDDPPAATT]]

地元の医療DMAT

48時間

連携

連携

連携

発災

活動拠点本部設置

災害時において「ひょうご DPAT」は他の支援チームと役割分担し、連携して被災者への支援にあたる。発災後の時系列におけるそれぞれのチームの動きと、相互的な関係性を表 1 に示した。

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概 要

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表2 DPAT と DMAT、医療救護班との比較

  DPAT DMAT 医療救護班

目  的 被災者及び支援者に対する精神科医療及び精神保健活動支援

救急救命治療 広域医療搬送 地元医療機関の補完

活動期間 概ね 救命活動終了後~復旧期 発災直後 ~原則48時間以内

概ね 救命活動終了後~2,3ヵ月後

活動内容

医療救護班、保健活動と連携し精神科医療の提供

支援者支援 普及啓発

警察、消防等と連携し 災害現場でトリアージ

活動 救命救急活動

DMAT業務を引継ぎ 診療活動(地元医療機関

の機能回復まで)

活動拠点 DPAT活動拠点本部 (健康福祉事務所・保健所等) DMAT活動拠点本部 救護所

活動場所 救護所、避難所、仮設住宅等 災害現場 (瓦礫の下の医療) 救護所、避難所等

対 象 者

・被災前から精神科疾患に罹患している者

・被災後、精神的不調を訴えた者・支援者(地域医療従事者、救急隊

員、行政職員等)

事件、事故、災害等により負傷し、救命治療

が必要な者

救命治療終了後も含めた 通常の医療が必要な者

DPAT は、DMAT(災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Team)の活動要領を参考に体制整備が行われている。また医療提供をする支援チームとして医療救護班がある。それぞれの特徴を比較した(表2)。

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こころのケア対策本部

災害発生時に、県知事が災害対策本部設置と連動して設置する。*兵庫県地域防災計画に定める職員配備体制基準第 2 号配備に準拠*災害対策本部が設置されない規模の災害であっても、必要性がある場合には(大規模事故等)、

こころのケア対策本部を立ち上げることができる。構成機関 県障害福祉課、精神保健福祉センター、こころのケアセンター等

●本部長 … 健康福祉部長●副本部長 … 精神保健福祉センター所長●統括コーディネーター … こころのケアセンター長●事務局長 … 障害福祉課長*本部長の指示を受け、事務局長が構成機関職員を参集する。

設置場所 原則、障害福祉課役  割 災害時における兵庫県の精神保健活動全般の統括

①こころのケア対策本部チームによる現地視察および被災地域からの情報収集② DPAT 派遣の必要性について協議③ DPAT 派遣の決定

3 「ひょうご DPAT」に関わる組織と役割

(1)県内発災時

・障害福祉課・・・県庁担当課・精神保健福祉センター・・・精神保健福祉法に基づき設置されている精神保健福祉に関する公的な相談機関・こころのケアセンター・・・こころのケアに関する全国初の拠点施設として2004年に兵庫県に設置された機関

図 1 災害時こころのケアシステム関係図(県内発災)

こころのケア対策本部

精神保健福祉センター

障害福祉課

こころのケアセンター

現地視察/地域からの情報収集

DPAT派遣決定

「ひょうごDPAT」調整本部

健康福祉事務所中核市保健所等

保健活動

「ひょうごDPAT」活動拠点本部

精神科救急医療体制

健康福祉事務所技術支援等

トラウマ・PTSDに関する支援等

連携

DPAT派遣

連携

調整

災害対策本部 災害対策地方本部

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概 要

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「ひょうごDPAT」調整本部

こころのケア対策本部により「ひょうご DPAT」派遣を決定した場合に設置する。以後、こころのケア対策本部が「ひょうご DPAT」調整本部を兼ねる。

構成機関 県障害福祉課、精神保健福祉センター、こころのケアセンター等●本部長 …健康福祉部長●副本部長 …精神保健福祉センター所長● DPAT 統括コーディネーター …こころのケアセンター長●事務局長 …障害福祉課長

設置場所 原則、障害福祉課役  割 「ひょうご DPAT」と兵庫県内で活動する県外 DPAT の統括

①兵庫県内の精神科医療機関に関する情報の収集②兵庫県災害対策本部、その他関係機関との連絡および調整③医療救護班、保健師チーム所管課との連絡および調整④「ひょうご DPAT」調整本部会議の開催⑤「ひょうご DPAT」派遣計画の立案⑥「ひょうご DPAT」登録病院へ派遣要請⑦ DPAT 活動に必要な関連機材や必要物資の調整、準備⑧ DPAT 活動拠点の設置場所の決定⑨各 DPAT への担当地域、主な活動内容についての指示等の受援調整⑩「ひょうご DPAT」、兵庫県内で活動する県外 DPAT への後方支援⑪ DPAT 派遣終了の決定

*「ひょうご DPAT」だけでは対応できない時、県外へ支援を要請する(図2)。⑫県外 DPAT 派遣の必要性を検討し、派遣要請する場合、DMHISS 等を用いて厚生

労働省へ派遣を依頼する。あるいは近隣府県の調整本部(DPAT 統括者)へ直接派遣を依頼する。

⑬厚生労働省からの派遣都道府県の回答を受け、派遣先の市町を決定し、派遣元と派遣先の両者へ通知する。

構成機関 所在地 連絡先

兵庫県健康福祉部 障害福祉局障害福祉課

神戸市中央区下山手通5丁目10番1号

電話:078(362)9498(直)FAX:078(362)3911

兵庫県精神保健福祉センター 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目3番2号

電話:078(252)4980FAX:078(252)4981

兵庫県こころのケアセンター 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目3番2号

電話:078(200)3010 (代)FAX:078(200)3017

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発災

回答

派遣前調整

DPAT派遣

発災

厚生労働省

各都道府県

派遣検討

派遣先割当

市町割当派

遣都道府県

を通知

活動地域を通知

派遣要請

派遣斡旋

兵庫県「ひょうごDPAT」調整本部

図 2 厚生労働省を介す場合の県外 DPAT 派遣の流れ(県内発災)

「ひょうご DPAT」活動拠点本部

「ひょうご DPAT」調整本部が設置する。設置場所 健康福祉事務所、中核市保健所等地域調整責任者 健康福祉事務所長、中核市保健所長

*健康福祉事務所長・中核市保健所長等の判断に基づき、関係機関と調整の上、適切な場所を「ひょうご DPAT」活動拠点本部とする。

*地域調整責任者は、市町保健センター等と調整し、複数の活動拠点を置くことができる。

役  割 DPAT を活用し、地域精神保健活動を行う。①災害対策地方本部、「ひょうご DPAT」調整本部等との連携②保健活動との調整

・健康調査の結果、要精神科医療対象者と判断した場合の DPAT への紹介・救護所・避難所における要精神科医療対象者の DPAT への紹介・避難所、仮設住宅等における DPAT を活用した「こころのケア相談室」等の設置

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概 要

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早 期 情 報 の 集 約 と ア セ ス メ ン ト の 重 要 性

コ ラ ム 2

発災後早期には情報が錯綜することが多く、被災状況に即した効果的な DPAT 活動を行うためには専門家の視点による的確な情報収集と、その情報を基にしたアセスメントが重要である。

県内における情報収集の方法(例)● 被災地域の精神保健関係機関(県・市町の保健師、地域の医療関係者等)による状

況把握● こころのケア対策本部(DPAT 調整本部)編成チームによる現地視察● 障害福祉課や精神保健福祉センター、こころのケアセンターから職員を派遣し、県

・市町保健師による初期の地域保健活動に参加しながら状況を把握● DPAT 先遣隊(県外チーム)による情報収集

<確認する情報>・被災状況全般(災害規模、被害状況、避難者数、避難所数等)・精神科医療機関の被災状況・被災地域のニーズアセスメント(こころのケアの必要性、被災地の意向等)・DPAT活動拠点本部の設置の候補地・活動に関すること(ライフライン、通信状況、交通手段、支援窓口連絡先、必要

な装備品等)

発災直後の混乱期にはさまざまな情報が流れているため、正確な情報であるかを吟味する意識を持つことが大切である。

*収集した情報は、「ひょうごDPAT」調整本部(こころのケア対策本部)に集約し、今後の活動方針を決めるために活用する。

*情報は時系列、情報の発信源等を確認し、整理して記録に残す。

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障害福祉課

県(障害福祉課)

国/被災都道府県等からDPAT派遣要請

精神保健福祉センター

こころのケアセンター

被災都道府県DPAT活動拠点本部

DPAT派遣

被災都道府県DPAT調整本部

「ひょうごDPAT」調整本部 調整

障害福祉課

図 3 県外発災時における DPAT 派遣の流れ

「ひょうご DPAT」調整本部(県外発災時)

県外で大規模災害が発生し、国あるいは被災都道府県等から DPAT 派遣の要請があった場合、「ひょうご DPAT」調整本部を設置し、「ひょうご DPAT」派遣について協議する。

構成機関 県障害福祉課、精神保健福祉センター、こころのケアセンター等●本部長 …健康福祉部長●副本部長 …精神保健福祉センター所長● DPAT 統括コーディネーター …こころのケアセンター長●事務局長 …障害福祉課長

設置場所 原則、障害福祉課役  割 県外で活動する「ひょうご DPAT」の統括

①関係各機関との情報交換及び被災地の情報収集②「ひょうご DPAT」調整本部会議の開催③派遣要請に対して、DMHISS 等を用いて派遣回答を行う。④被災都道府県 DPAT 調整本部(DPAT 統括者)との連絡および調整⑤「ひょうご DPAT」派遣計画の立案⑥「ひょうご DPAT」登録病院へ派遣要請⑦ DPAT 活動に必要な関連機材や必要物資の調整、準備⑧各 DPAT への担当地域、主な活動内容についての指示等の派遣調整⑨「ひょうご DPAT」への後方支援⑩「ひょうご DPAT」派遣終了の決定

(2)県外発災時

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活動の実際

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Ⅱ 活動の実際

1 DPAT 活動の流れ

活動期間発災後、救命活動終了後~復旧期にかけて活動原則として、同じ地域には同一の地域(都道府県等)が派遣を継続し、活動を行う。

1チームの活動期間は1週間を基準とする。1日目と7日目を移動と引継ぎにあて、2日目~6日目の 5 日間を活動日とする。7日目に引

継ぎを行った時点で活動は終了する。

おおまかな活動の流れ

1日目派遣先(DPAT活動拠点本部)に到着。活動拠点本部の担当者等、関係者に挨拶。顔合わせ。前チームから引継ぎを受ける。

2日目

6日目

9:00 活動拠点本部でミーティング。情報収集と一日の活動内容の確認。

10:00頃~ 担当避難所等で活動。要フォローケース以外にも、必要に応じて都度対応。

16:00頃 活動拠点本部にて活動報告。活動記録を作成(紙媒体、DMHISSともに)。

17:00 「ひょうごDPAT」調整本部へ定時連絡(記録作業中でも)。メール等で「ひょうごDPAT」調整本部へ活動記録を送信。

7日目活動拠点本部の担当者等、関係者に挨拶。次チームへ引継ぎを行う。派遣元へ帰着。

*活動時間は 9:00 ~ 17:00 を基本とするが、被災者の動向によっては変則的な対応が必要となる。例えば、日中は仕事や学校に行っているため、会うことのできない被災者に夕方以降に面談する場合などである。

~6日目 7日目

活動日 移動日次チームへ引継ぎ

1日目 2日目~6日目 7日目

移動日前チームから引継ぎ 活動日

移動日次チームへ引継ぎ

1日目 2日目~

移動日前チームから引継ぎ 活動日

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*定時連絡以外にも、不測の出来事(例:余震)等があった場合には、調整本部へ逐次連絡を入れる。

*医療や保健、福祉活動等を行っている他職種の合同ミーティング等にも、必要に応じて参加する。*ロジスティクス担当者は、主に「ひょうご DPAT」調整本部や DPAT 活動拠点本部との連絡

調整、必要な物資の確保・管理を行う。「ひょうご DPAT」専用の携帯電話を持ち、兵庫県や派遣先、現地チーム員とのパイプ役となる。また、DMHISS の取り扱い、活動記録の記入と報告などの後方支援を行う。

2 DPAT チーム派遣前後の動き

発災前の平時から派遣準備、派遣期間、活動終了時までの「ひょうご DPAT」登録病院とその構成員の動きを表 3 に示した。表 3 「ひょうご DPAT」登録病院、構成員の派遣前後の動き

「ひょうごDPAT」登録病院 「ひょうごDPAT」構成員

平時

・「ひょうごDPAT」運営要綱に基づき、病院として「ひょうごDPAT」の登録を行い、構成員を県が行うDPAT研修に参加させる。

・定期的に県が行うDPAT研修を受ける。・災害時のこころのケアについて学ぶ。・家族に対して、自分がDPAT構成員に登録し

ており、発災時には派遣される可能性があることに理解を得ておく。

発災・派遣準備

・DPAT派遣が予想される大規模な災害が起きた場合、派遣を予想し体制を整える。

・県(兵庫県精神科病院協会会員においては協会を通じて)の派遣要請に対し、チームとしての回答をすみやかに行う。

・派遣にむけて、家族の了承を得る。・DPAT研修の内容を見直し、「ひょうご

DPAT」マニュアルを読み直す。・県外へ派遣される時、派遣先のマニュアル等

がある場合にはそれに目を通し、携行する。

・常備薬や防寒用の衣服等の個人で必要な物品を準備する。 

派遣期間

・DPAT構成員が安心して被災地での活動に専念できるよう支援する。

・往復の移動時、派遣期間中を通じて、自身の健康と安全を維持して活動する。

活動終了時

・構成員に対し、労をねぎらい十分な休養をとらせる。

・不在期間の仕事が個人の負担となることのないように配慮する。

・不在期間に構成員の仕事をカバーした他職員に対してもねぎらう。

・帰着後、「ひょうごDPAT」調整本部と所属先に報告を行い、活動から得られた知見等に基づいて提案や提言を行う。

・休息を十分にとる。

  二回目以降の派遣の可能性も考慮し、体制や体調を整える。

「ひょうごDPAT」調整本部の指示を受け、DPAT活動の方向性や注意点を確認する。

現行業務の整理をし、不在期間の体制を整え、派遣準備を進める。所属機関とチームメンバーで派遣可能な時期や地域等について話し合い、意思統一を図る。

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活動の実際

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3 DPAT 活動内容

DPAT が派遣先で行う活動内容の概略を表 4 に示した。表 4 DPAT 活動内容一覧

活 動 対 象 活動内容

情報収集とアセスメント

・活動拠点本部で行われるミーティングへの参加や活動拠点本部(DPAT窓口担当者等)との連携を通じて、情報共有をはかる。

・被災が予想される精神科医療機関、避難所、医療救護所等へ直接出向き、状況の把握に務める。

・収集した情報を基に、DPAT活動に関するニーズのアセスメントを行う。

情報発信と引継ぎ

・調整本部や活動拠点本部に、活動内容や収集した情報(アセスメント内容も含む)の報告を行う。

・DMHISSを活用し、厚生労働省や災害時こころの情報支援センターとの情報共有を行う。

・被災地域の支援者を煩わせず、切れ目のない活動を実施するために、派遣前後のチーム間で活動の引継ぎを確実に行う。

被災した既存の精神医療システムの支援

被災地住民

・被災した地域精神科医療機関の機能を補完し、外来・入院診療の補助や物資供給の調整の補助等を行う。

・避難所、在宅の精神疾患を持つ被災者に対して継続的で適切な精神科医療を提供する。

災害のストレスによって生じた問題への対応

被災地住民・災害のストレスによって心身の不調をきたした一般住民に対応。・災害時に生じるストレス反応について心理教育等を行い、今後発生す

ると思われる精神疾患、精神的不調を予防する。

支援者支援 被災地の支援者

・支援者(医療従事者、救急隊員、行政職員、保健職員等)に対して、支援活動への助言や支援者自身に関する相談を行う。

・啓発活動として支援者向けの研修を行う。

普及啓発活動被災地の支援者・被災地住民

・被災地域のニーズに応じて、行政、教育、保健福祉等の関係者や住民へ向けて、メンタルヘルスに関する普及啓発活動を行う。

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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4 DPAT 活動の記録、報告

一日の活動が終了した後、その日の活動について記録をつけ、報告・保存を行う。表 5 記録取り扱い表

種別 種類 用途 報告・保存先 記録先 記録方法 報告・保存方法

活動記録

「ひょうごDPAT」活動記録

(兵庫版)

様式1

DPATの具体的な活動記録

報告:「ひょうごDPAT」調整本部 PC専用フォルダ データ入力

データをEmailで送付。(ネット環境が整わない場合、①FAX②電話で報告。手書きでも可。)・データ入力しておく・バックアップをとる  (調整本部指示)

保存:DPAT活動拠点本部 プリントアウトした紙or

PC専用フォルダ

手書きorデータ入力

用紙をファイルに綴る

保存:DPAT用ファイル 用紙をファイルに綴る

DMHISS(日報)

共通様式1

1日の活動件数

報告:災害時こころの情報支援センター

(厚生労働省、被災・派遣都道府県)https://dmhiss.jp/kokoro/

WEB データ入力

保存:DPAT活動拠点本部プリントアウトした紙 手書き

用紙をファイルに綴る

保存:DPAT用ファイル 用紙をファイルに綴る

個人記録

DMHISS(個票)

共通様式2

個人記録(フェイスシート)

報告:災害時こころの情報支援センター

(厚生労働省、被災・派遣都道府県)https://dmhiss.jp/kokoro/

(*氏名等の個人情報は記載されない)

WEB データ入力

保存:DPAT活動拠点本部 プリントアウトした紙 手書き

個人記録(カルテ)として、ウ、エ、オ、カの用紙を一緒に綴じて保管する

個票2号用紙(兵庫版)

様式2

個人記録(ウの補助) 保存:DPAT活動拠点本部 PC専用フォルダ 手書きor

データ入力

災害時「ひょうごDPAT」

処方箋

様式3

保存 保存:DPAT活動拠点本部 (PC内に様式有) 写し

診療情報提供書

様式4

保存 保存:DPAT活動拠点本部 (PC内に様式有) 写し

管理簿

「ひょうごDPAT」医薬品管理簿

様式5

医薬品管理 保存:DPAT用ファイル

プリントアウトした紙or

PC専用フォルダ

手書きorデータ入力 用紙をファイルに綴る

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活動の実際

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(1) 方法DPAT 活動の記録・報告、保存の仕方については記録取り扱い表(表5)を参照。・DPAT用ファイルはチームの引継ぎ時に申し送る。・個人記録(カルテ)(ウ、エ、オ、カを綴じたもの)は一部のみをファイルし、保管・管

理方法については活動拠点本部の指示に従う。・活動拠点本部に残す紙の記録は、DPAT派遣終了後、地域支援者への引き継ぎ資料とな

る。

(2)報告・保存先と目的①DPAT活動拠点本部      

被災地域の支援者が DPAT の活動状況を把握する。②「ひょうごDPAT」調整本部  

調整本部が DPAT の活動状況を把握し、活動方針を検討する。③ 災害時こころの情報支援センターと関係諸機関(DMHISS)  

被災・派遣都道府県等や厚生労働省が DPAT の活動状況の全体像を把握し、効率的にDPAT の運用を行う。統計データとしても活用される。

④ DPAT(引継ぎ)用ファイル派遣中の DPAT が管理し、活動時に使用する。

(3)記録・報告上の注意

記録をつける際には被災地域の心情を鑑み、時と場所等を配慮して行う。個人情報が含まれる記録の管理には細心の注意を払い、決してデータを持ち出さない。

・DMHISS 入力時にはログイン ID とパスワードが必要となる。派遣前に確認する。・ネット環境が整わない時、イ・ウは DMHISS 上にアップロードできる Excel ファイルに

保存する。・DMHISS 操作時には操作マニュアルを参照する。それでも DMHISS で活動の記録を行う

ことができない場合には、災害時こころの情報支援センターに連絡する。

災害時こころの情報支援センター連絡先電話番号      042(346)3528メールアドレス [email protected]

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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5 DPAT 活動の基本的心構え

「ひょうご DPAT」の一員として責任ある行動を!・支援者である自身にかかるストレスを自覚し、セルフケアを行う。・活動に支障をきたすことのないよう、健康管理をする(睡眠時間の確保、適切な業務量)。・チームワークを保ち、お互いにフォローする。・懸案事項がある場合には、チーム内で十分に話し合う。・チーム内外を問わず、連携を大切にし、独りよがりな行動をしない。・活動中に得られた情報は慎重に扱う。・SNS での投稿等を行わない。・DPAT 活動において、調査・研究活動を行わない。・自己判断で報道取材に対応しない。

6 費用と保障

1. 費用弁償等県の要請に基づき出動した「ひょうご DPAT」が「ひょうご DPAT」運営要綱第3条に定める

活動の実施のために要した経費のうち、「職員等の旅費に関する条例」に定める所による旅費、その他県が必要と認めたものについては、県が弁償する。

 2. 損害賠償

県の要請に基づき出動した「ひょうご DPAT 構成員」が、その業務に従事したために負傷し、若しくは疾病にかかり、または死亡したときは、「災害に際し応急措置の業務に従事した者に係る損害補償に関する条例(昭和 38 年 4 月 1 日兵庫県条例第 51 号)」に定めるところにより、県がその損害を賠償する。

県は、「ひょうご DPAT」の活動における事故等に対応するために損害賠償保険に加入する。

被災地にとって喜ばれるよいチームとは

チームである

「 現 地 を 優 先 」「 連 携 で き る 」「 持 続 性 の あ る 」「 統 制 が と れ た 」

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活動の実際

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7 その他主要な関係機関・用語

厚生労働省・平時には全国のDPATの質の維持及び向上を図る。・発災時には災害時こころの情報支援センターとともに、都道府県等に対し必要な支援を行

う。・DPAT活動に関わる情報集約及び総合調整、関連省庁との調整。・被災都道府県のDPAT要請を受理、非被災都道府県への派遣要請の斡旋を行う。・被災都道府県と支援都道府県のマッチング。・DMHISSの災害フラグ立ち上げ。

災害時こころの情報支援センター・国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所に設置。・平時には都道府県等に対して技術的支援を行うとともに、広域災害等に対応するための全国

規模での研修を行う。・発災時、被災都道府県のDPAT調整業務を支援。・DMHISS(災害時精神保健医療情報支援システム)の運用・保守を行う。

DPAT 先遣隊『DPAT 先遣隊は、DPAT を構成する班の中で、発災当日から遅くとも 72 時間以内に、所属

する都道府県外の被災地域においても活動できる班』と示されている。(厚生労働省 DPAT 活動要領より)

平成 26 年 11 月現在、全国で 15 チームが DPAT 先遣隊として登録されている。

兵庫県では ・・・*こころのケア対策本部を構成する機関からチームを編成する(DPAT 先遣隊として登録済)。

〈先遣隊の役割〉・被災地域のニーズアセスメント 活動拠点本部の設置、被災地域の状況確認・精神科医療機関の機能の補完 被災精神科医療機関の支援(入院患者搬送、外来診療支援)、医療中断者への対応、患者の

受け入れ先の確保・災害医療におけるリエゾン DMAT等との連携、災害拠点病院での診療

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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DMHISS(災害精神保健医療情報支援システム).DPAT 活動における情報管理については、災害精神保健医療情報支援システム (Disaster

Mental Health Information Support System : DMHISS) を用いる。これは災害時こころのケア情報支援センターが管理・運用している。災害時に効率的な活動を行うためのインターネットを用いた情報共有ツールで以下の機能を有する。

・派遣要請/派遣先割当機能県内発災時、DHMISS を通じて他都道府県への DPAT の派遣要請を行う場合、厚生労働

省が派遣都道府県等の派遣先(都道府県単位)の割り当てを行う。(その後の派遣都道府県等の活動地域(市町)の割り当ては「ひょうご DPAT」調整本部が行う。)

・活動記録機能活動内容を Web 上で記録する。その活動記録は厚生労働省、災害時こころの情報支援セ

ンター、被災・派遣都道府県等が閲覧できる。

・集計機能活動記録についての集計を行う。チームの人数、チームの数、相談対応延べ人数、相談場所、

性別、年齢層、症状(大項目)、診察延べ人数、支援者支援延べ件数について自動的に集計する。その集計結果は厚生労働省、災害時こころの情報支援センター、全ての都道府県等が閲覧できる。

DMHISS は、行政担当者が災害情報を登録し派遣要請を行う場合や、派遣 DPAT が活動の日報や個票入力を行う場合に用いることが主な用途として考えられており、関係各機関と情報共有を行うためのツールとして活用できる。

(操作方法は簡易操作マニュアル参照:資料編p .43 ~ 46)

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災害ステージと DPAT 活動

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Ⅲ 災害ステージとDPAT活動

DPAT に求められる活動は、災害の種類・規模、派遣時期、地域特性等によっても異なる。活動時の現地におけるニーズに合わせて柔軟に対応することが求められる。

以下、災害ステージに合わせて DPAT が行う活動について示す。

初動期(発災から72時間)

応急対応期(発災後4日から約2ヶ月)

復旧期(発災後約2ヶ月~)

被災地域のニーズアセスメント・活動拠点本部の設置、情報収集・被災地域の状況確認

精神科医療機関の機能補完・被災した精神科医療機関支援・医療中断者への対応・医療救護チーム等との連携

地域精神保健活動・避難所での精神保健相談・仮設住宅へのアウトリーチ活動・普及啓発、各種教育活動

支援者支援・支援者への技術支援・支援者ストレスについての啓発・個人相談

発災

図 4 災害ステージと DPAT 活動の変化

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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1 初動期・応急対応期(発災後~ 2 ヶ月程度)の活動

(1)被災地域のニーズアセスメント

「被災地は今、どのような状況にあり、DPAT に何ができるのか」について、注意をはらいながら活動を進めていくことが大切である。派遣時期がどの時点であっても情報収集とニーズアセスメントの視点は常に必要となる。

派遣前に得ていた情報に加え、派遣先の活動拠点本部に到着した後、先行の DPAT あるいは活動拠点本部から以下の情報を収集し、現状の確認を行う。  <確認する情報>

・被災や復興の状況・精神科医療機関の状況(他科医療機関、薬局、社会復帰施設等)・住民の生活状況(避難所、救護所、仮設住宅の様子)・地域の特徴(自然や気候、交通事情、地域性、人口分布)・地域支援者の健康状態                  等

活動拠点本部をおく健康福祉事務所(中核市保健所等)には様々な情報が集まってくるため、DPAT 活動に必要な情報を各員がしっかりと把握する。さらに刻々と状況の変わる被災地において最新の状況を知るために、情報の入手先として現地あるいは外部支援者団体等の窓口やキーパーソン、または関係者が集まるミーティングの場等を活用することもできる。正式な情報以外にも被災地に流れる噂の類も現地の状況を反映するものであり、まずは耳を傾け、地域住民がどんな状況にあるのかを知る材料とする。

こうして得た情報をもとに、「ひょうご DPAT」として何を行うべきか、ニーズアセスメントを行い、活動を進めていく。支援活動の主体は現地の支援者であり、あくまでもサポート役であることを忘れずに、地域に喜ばれる活動は何かを考える。状況の変化とともに派遣元である「ひょうご DPAT」調整本部へ状況と懸案事項を伝え、活動の方向性を確認する。

チーム交代の折には、現地支援者の手を一から煩わせることのないよう引継ぎを行う。後続のチームは前チームが持っていた情報を引継ぎ、活動中に得た新しい情報を加えて、次のチームに伝達する。派遣を予定しているチームは、派遣前に調整本部から提供される情報を十分に理解しておく。

客観的な情報だけではなく、各被災地住民に合わせた声のかけ方、関係諸機関との連携の仕方、さまざまな活動上のコツ等、生きた情報には多くの示唆が含まれている。各チームが経験から得た情報は「ひょうご DPAT」の共有財産となる。効果的な活動を行うために、常に情報収集とニーズアセスメントの視点を持っておく。

情報収集とアセスメントは、どの時点においても欠かせない。

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災害ステージと DPAT 活動

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(2)精神科医療機関の機能補完

大規模な災害の発生時には、精神科医療としての対応が必要なさまざまな問題が生じる。地域医療機関の被災により、継続治療を必要とする精神障害者に適切な治療を提供することができなくなり、また災害そのものが強烈なストレスであるのと同時に、災害を境に一変した環境での生活は当然、被災者に強い影響を与えることになる。

こうした状況により、精神症状の悪化や新たな精神症状の顕在化が見られる。外部から派遣された DPAT は地域の精神保健医療体制が復旧するまで、精神科医療を補完する業務が求められる。

早急な対応が必要な状態像として、急性錯乱状態や妄想興奮状態、自殺企図等がある。それらが精神疾患の再発・再燃、あるいは顕在化によるものなのか、被災時の強烈なストレスによって引き起こされたものなのかを見極め、適切に対処しなければならない。スムーズな対応のためには地域支援者や外部から支援に入っている他医療救護チームとの連携が不可欠である。

また、被災により通院できなくなった精神障害者の症状悪化を防ぐため、服薬を継続できるよう支援する。特に発災直後の数日間は抗てんかん薬などの離脱作用のある薬剤を服薬していた患者への服薬継続の支援が必要である。可能な限り、情報把握(服薬状況、かかりつけ医療機関の被災状況等)を行う。投薬内容は処方箋(様式3)に記入する。

発災後、時間の経過とともに状態像は変化し、持続する避難ストレスによって生じる不眠や不安、対人関係上の問題、問題行動への対応などが求められるようになる。不眠を訴える被災者が多く見られるが、被災後の状況下における一過性の反応であることも多く、安易な投薬はしないようにする。

避難所では複数の医療チームから投薬を受けることがあり、重複処方にならないよう、身体疾患の薬も含め他のチームからすでに投薬を受けていないかを確認する。保健師等との情報共有も欠くことはできない。長期的に継続した治療が必要な場合には、できる限り受診可能な地域の医療機関につなぐ。

*DPATによる投薬及び医療活動は無料であるため、その役割はあくまでも応急対応である。処方行為の終了時期は、地域の医療機関の復旧状態を把握しながら、関係機関と協議して決定する。地域の医療機関への引継ぎに支障が出ないようにする。

*被災した精神科医療機関への支援として、DPATがその機関で医療活動を行うことがある。

<医薬品の管理>●活動中においては「ひょうご DPAT」医薬品管理簿を活用し、毎日数量の確認を行う。● 医薬品は医薬品管理簿とともに確実に次のチームに引継ぎをし、活動終了時には持ち込んだ

医薬品や医療廃棄物等を持ち帰る。

すばやく、確実に。連携のもとに対応

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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<向精神薬の管理について>「DPAT としての医療行為については、往診の範囲と見なし、向精神薬を携行、施用

することは差し支えない。」との見解を厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課麻薬係に確認済みである(平成 25 年 11 月)が、麻薬及び向精神薬取締法第 50 条の 21、施工規則第 40 条(かぎをつけた設備内で保管すること)に従い、活動地域での向精神薬の保管については、鍵の付いたもので行う等、細心の注意を払うこと。

<処方箋について>災害時の診療は医師法第 22 条 5 号(治療上必要な応急の措置として薬剤を投与する

場合)に該当するため、処方箋を発行する法的な義務はない。しかし、医師法第 24 条(診療時の記録について)、および投薬に関する責任を明確にするため、個票に、診察医師名、患者氏名、年齢、薬名、用法、用量を記入する。

患者へは処方内容を説明し、用紙(診察医師名、薬名、効用、用法、用量等を記載)を渡すなどして、十分な情報提供に努める。

(国立精神・神経医療研究センター DPAT 活動マニュアル ver.1.1 より)

<入院対応について>入院対応が必要な場合には、DPAT 活動拠点本部(健康福祉事務所、中核市保健所)、また

は障害福祉課に報告し、指示を受けて受診支援を行う。

【参考】*兵庫県では、平時には重度の症状を呈する精神科急性患者に対応するための精神科救急シス

テムを稼動させている。

精神科救急情報センター体制(平成25年 兵庫県保健医療計画より)

開 設 時 間 毎日24時間(ただし時間帯により部分運用)

相 談 員 精神保健福祉士等、相談が多い時間については2名配置医学的判断が必要な事例についての相談を行うためのオンコール医師を配置

業 務 内 容 ①警察官通報受理、県・神戸市職員その他関係者との連絡調整②精神科受診支援等調整(警察官通報以外の入院依頼に対しての連絡調整)③簡易な相談への対応④病床の空き状況の把握、相談受診状況の整理

電 話 番 号 078-367-7210

ホームページ 「兵庫県の精神科医療救急体制について」https://web.pref.hyogo.lg.jp/hw19/qq.html

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災害ステージと DPAT 活動

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被 災 住 民 に 対 応 す る 際 の 基 本 的 な 姿 勢(サイコロジカルファーストエイド:PFA)

コ ラ ム 3

PFA とは、被災者に対応する際、心がけておくとよい基本的な姿勢のことである。発災後まもない時期には特に、被災者の話を傾聴する一方で、把握した具体的なニーズ

に応えることを優先する。災害後の心理的な反応について病理化することなく、被災者に安心感を与える姿勢で対応することが望ましい。

被災者が「今、何を必要としているのか」をふまえて対応する。一般にイメージするようなこころのケア(傾聴、心理教育、リラクセーション指導等)の提供より、まずは安全の確保を最優先とし、生活上の問題の解消を手助けする(一緒に荷物を運ぶ、避難所の清掃をする、申請書の書き方を教える等)。被災者は発災後初期の段階は特に、災害やその支援に関する情報提供や生活再建のための行政機関の紹介等を必要としている。

「こころのケア」にこだわらず、被災者が「今必要としていること」を援助する。

< PFA の活動内容>1. 被災者に負担をかけない共感的な態度で関係づくりをする。2. 安全と安心感を提供できるよう、ニーズに沿った当座の現実的な支援を行う。3. 圧倒されている被災者の混乱を鎮め、見通しを持てるように支援する。4. 適切な情報を集め、必要な支援へつなぐアセスメントを行う。5. 達成可能な目標に向かって解決に向けての行動を支援する。6. 周囲の人々とのかかわりを促進する。7. 対処に役立つ情報提供を行い、適応的な機能を高める。8. 被災者に必要なサービスの紹介、引継ぎを行う。

(アメリカ国立 PTSD センター版から抜粋)

日本語版は、以下参照* サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版

(兵庫県こころのケアセンターHP) http://www.j-hits.org/psychological/index.html* スマートフォン向けの無料アプリ「PFA mobile」

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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(3)地域精神保健活動

① 住民に対する相談活動

被災した住民に対して、避難所等で相談活動を行う。このようなアウトリーチの活動は、自分から不調を訴えないケースや、自分では異変に気づいていないケースに有用である。自分にこころのケアが必要であると認識している被災者はほとんどいない。また、災害のせいでおかしくなってしまったというレッテルが貼られてしまうことをおそれて、たとえ支援を必要とする被災者であっても「こころのケア」を拒むことが多く見られる。

現地のニーズに応じ、地元の保健師等との連携のもとに活動することが重要であり、こころのケアに特化した相談活動よりも、生活支援や身体の健康についての相談と併せて行う方が望ましい。活動の形態に関しては、DPAT単独で巡回するよりも、他チームの活動の中から抽出されたケースに対応する、保健師や医療救護チームに加わる、等の活動形態を含め、現場の状況に合わせて活動する。

ただし、フォロー体制が不十分な中でケースを表面化させることの危険性や、外部支援者が頻回に避難所等を巡回することにより被災住民に負担をかけるというような弊害も考慮しながら活動する。

②心理教育と普及啓発活動

発災後、被災者にはさまざまな心身の不調が表れる。通常経験したことのない心身の状態に関して、不安を感じても口に出せない被災者も多い。こ

のような場合、「災害後のさまざまな心身の不調は、災害という異常な事態に対する正常な反応であること」「多くは自然に回復するが、症状が長引く場合や辛い時には気軽に精神保健の専門家に相談できること」をわかりやすく伝えると、被災者は「今、自分に何が起こっているのか」を理解し安心する。このような情報提供は、住民全体の精神健康度を高めることになる。

発災直後の混乱した状況では、被災者の負担にならないことが大切であり、こうした内容を載せた簡単なリーフレット(参考:兵庫県こころのケアセンター作製のもの、災害時こころの情報支援センター HP 等)を配布したり、マスメディアや自治体などから情報を流してもらったりする方法もある。心理的な反応のみに特化せず、必要に応じ身体の健康、病気の予防、また相談窓口の情報なども併せて提供するのがよい。

地域の保健師等と連携生活支援や身体の健康についての相談と併せて活動

ー 被災者に伝えること ー「心身の不調は、災害という異常な事態に対する正常な反応」

「症状が長引く場合や辛い時には、専門家に相談を」

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災害ステージと DPAT 活動

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③スクリーニング実施への支援

スクリーニングは、被災自治体の主導のもと、自治体の保健活動の一環として行うものである。DPAT が独自に行ったり、その結果を研究材料にしたりすることがあってはならない。

スクリーニング実施には、精神的不調をきたしている住民を早期に把握することができる、あるいはスクリーニングによって問われる質問自体によって住民の気づきにつながる、などの利点がある。ただ安易に実施した場合には被災者にかかる負担だけが増大し支援者との関係が悪化する等の可能性もあり、行ううえでは十分な配慮が必要である。

支援活動を行っていくうえで地元の保健師が活用することも多いので、DPAT はそれが効果的なものとなるよう支援する。スクリーニングによって支援を必要とする住民が抽出された場合、フォローできる体制を実施前に整えておくことや、繰り返し同じような調査用紙に回答を求めることにならないよう内容を集約して対象者の負担を減らすよう配慮すること、また精神保健に特化せず心身両面の健康を調査するような質問内容にすること、といったことを助言し活動に協力する。

その後、現場の保健師と協力して、スクリーニングの結果抽出されたケースへの対応について直接、間接的に支援する。

(4)支援者支援

大切なのは、被災地という過酷な環境の中で活動を続けている支援者へのねぎらいの気持ちであり、その存在を尊重することである。

災害救援者とも呼ばれる消防、警察、海上保安庁、自衛隊等は災害現場で活動する機会も多く、過酷な現場活動をとおして受けるストレス(惨事ストレス)への関心が高い。具体的な対策を導入している組織もある。一方で、保健・医療関係者や行政職員に対するさらなる支援の必要性が指摘されている。

発災時には多くの課題が一気に噴出し、地域で住民を支える支援者はいつ果てるともわからない業務に追われることになる。自身が被災者であっても自分自身のことや家族のことはあとまわしにして業務に向かわなければならない状況となる支援者もいる。家族や地域住民からの声、行政上の制約、外部支援者からのアドバイスなどの板ばさみになり、様々な葛藤を抱えながら活動を続けていることもある。DPAT は、災害時のストレスが支援者に与える影響や配慮すべき事柄を心に留め、地域支援者のサポートを行う。

スクリーニングは、被災自治体の主導のもと、自治体の保健活動の一環として行う。

地域の支援者の心身の健康を維持するためにねぎらいと実際的な支援を

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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①支援者への技術支援発災後、被災者支援にあたっている地域の支援者に対するバックアップである。対応に苦慮し

ているケースについてコンサルテーションを行い、アドバイスや助言をする。ただ、アドバイスを求める場であっても、支援者にさらなる負荷を課すような助言は、ぎりぎりの状態で踏みとどまっている地域支援者を追い詰めることにもなりかねない。目の前の支援者の状況を思い、今できる現実的な支援を共に考える。支援者へのねぎらいの言葉を忘れてはならない。

また、災害後におきやすい被災者の心の動きの特徴やその対応についての研修等を支援者に対して行う。研修の内容については地域の状況や支援者のニーズに合わせて対応する。

②支援者ストレスについての啓発支援者自身に生じやすいストレスやその対処方法について、個人あるいは個人が所属する組織

に対して啓発を行う。-支援者個人に対して-

・災害時に地域の支援者が抱えやすいストレスの特徴。・個人にできる限界を知り、バーンアウトに気をつける。・自身のストレスの兆候に気づき、ストレス解消法を持つ。・住民から怒りをぶつけられるようなことがあっても、それは支援者個人を対象とした怒りで

はないと知っておく。余裕をもって対処する。・孤立することなく、気持ちを共有できる仲間を持ち、コミュニケーションなどを大切にしな

がら活動を行う。-組織に対して-

・過重労働への対策が重要であり、職員の健康管理自体が職員に対するストレス対策となる。・役割分担や業務ローテーションについて見直し、実際に休むことのできる環境を整える。・業務の意義や効果について、その価値を組織(上司)が職員に示す。・組織(上司)が職員に対し、日々の尽力についてねぎらう言葉をかける。・業務の負担が過重になりすぎる場合、外部からの支援を要請する。・ミーティングなどの顔を合わせる機会を持ち、職員間の協調関係を維持する。・孤立している職員や無力感を抱えた職員に対して声かけを行い、バーンアウトや離職率低下

に気を配る。・外部支援者(出向者)が孤立していないか健康を害していないか配慮する。

③支援者のストレス反応に対する支援支援者個人のストレスに対してケアを行う。支援者の所属する組織からの依頼で各個人に対す

るスクリーニングを行い、フォロー面接を行うこともある。被災地にとどまり努力を続けていることに敬意をはらい、話を聴かせていただくという姿勢を忘れてはならない。その結果、勤務形態についての変更や休養・療養等が必要であると判断した場合には、本人の了解のもと、所属組織と話をする必要が出てくることもある。積み重ねた疲労やストレスが許容量を超えている時に

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災害ステージと DPAT 活動

29

は、本人のがんばり、アイデンティティを尊重しながら、休養を促す。精神的、肉体的に参ってしまっていたとしても、病人扱いするのではなく、同じ支援者・仲間として、あたたかくエンパワーメントする気持ちで接することが大切である。

2 中長期(発災後 2 ヶ月以降)の活動

地元の医療機関や交通機関の復旧状況に合わせて、DPAT は医療活動を終了し、地域精神保健活動や被災地の支援者に対する継続した支援などへ活動の重心を移行する。

DPAT 派遣終了後も支障なく地域の人材が活動を担えるよう、被災地の支援者をエンパワーメントし、確実に活動を引継ぐことができるよう計画的に活動する。

以下に発災後中長期のこころのケア活動として行われる活動を示した。地域の状況に合わせ、適切な人材が役割を担うことになる。住民からどんな要望があり、どんな形で支援することが望ましいのか、状況に合わせて見極め、実際的な業務を行う。

(1)仮設住宅等の見守り体制への支援避難所が閉鎖され、被災者は仮設設住宅等に移動して新たな環境で生活を始める。この時期には、

トラウマ反応や死別による悲嘆だけでなく、生活再建の格差や新しい環境への不適応等が生じ、今後の生活への不安から生じる抑うつや様々な身体症状、アルコール関連問題などへの対応が必要とされる。

こうした背景から、地域支援者は仮設住宅等への巡回による見守り活動、茶話会の実施、相談活動等を行う。これらの活動は、要支援者を早期に発見し、適切な介入へつなげることがねらいである。地域支援者からの要請に応じて、DPAT は活動の中で把握されたハイリスク者の対応についてのスーパーバイズや、直接対応を行う。

狭い仮設住宅で周囲の目が気になり相談しにくい場合などに対しては、相談のできるスペースを確保しプライバシーを保護するといった工夫が必要であり、地域支援者とともに効果的な方法を検討する。

(2)住民に対する啓発活動への支援地域精神保健活動の一環として、地域住民を集めて講演会を行うことがある。こうした活動には、

被災後に起こるこころの問題に対する普及啓発や地域のコミュニティづくりを促すという目的がある。講師として、被災後に生じることの多い症状やその対処法等をテーマに話をしたり、地域活動の中で見えてきた問題について地域の担当者へスーパーバイズを行ったりといった支援を行う。

発災後当初から、DPAT活動の終了を見据え、地域が力をはぐくむことができるように活動を展開させることが重要

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「ひょうご DPAT」活動マニュアル ver1.0

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<引用・参考資料>・災害派遣精神医療チーム(DPAT)活動要綱(厚生労働省 平成26年1月)・DPAT活動マニュアル(国立精神・神経医療研究センター 平成27年1月)・被災者のこころのケア都道府県対応ガイドライン(内閣府 平成24年3月)・兵庫県こころのケアチーム「ひょうごDPAT」運営要綱(平成26年度)・兵庫県地域防災計画(兵庫県防災会議)・兵庫県保健医療計画(兵庫県 平成25年4月)・災害時の保健師活動ガイドライン(兵庫県健康福祉部健康局健康増進課 平成26年3月)・災害時の精神保健対応のあり方に関する検討(鈴木友理子、他 平成24年度厚生労働省科学

研究費補助金事業 2013.6 加筆修正版)・災害精神保健医療マニュアル(鈴木友理子、他 平成22年度厚生労働省科学研究費補助金事

業 平成23年3月)・サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版(日本語作成:兵庫県こころの

ケアセンター) http://www.j-hits.org/psychological/index.html・災害時こころの情報支援センター http://saigai-kokoro.ncnp.go.jp/index.html

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資 料 編

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「ひょうごDPAT」活動記録 活動年月日     年  月  日  天気 (   ) 活 動 拠 点 本 部

活 動 時 間 ~ 相談対応延人数

計 *1 訪問 巡回 来所

チ ー ム 名

構成員氏名 (再掲)処方件数

活動内容 *2

AM

PM

活動方針変更事項

*3

調整本部との連絡・報告

*4

 □ 定期報告

備考他の DPAT

チーム関係団体

*5

記録者 :

様 式1

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「ひょうごDPAT」活動記録 記入時注意事項      *1 DMHISSの日報 住民支援の「相談対応延べ人員」と合わせてください   *2 ①時間の経過 ②実施したこと ③相談対応件数を記載してください   *3 当日の方針やミーティング等で決定したこと等を記載してください            *4 電話での定期報告等の内容を記載してください   *5 他のチームなど把握している情報や気がついたことなどを記載してください

     ★個人情報は記載しない   ★A4用紙一枚にまとめる

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「ひょうごDPAT」活動記録 (記入例)

活動年月日   □■年 ○月 △日  天気 (くもり) 活 動 拠 点 本 部 ○○ 健康福祉事務所

活 動 時 間 9:00 ~ 20:30相談対応延人数

計 *1 訪問 巡回 来所

チ ー ム 名 ひょうごDPAT 1 17 4 13

構成員氏名 ○○ △△ □□ ◎◎ ▽▽ (再掲)処方件数 7 2 5

活動内容 *2

AM

9:00   ミーティングに参加

9:30   巡回相談のための準備

10:00  □□避難所に巡回相談 (2 班に分かれて実施) 5件      (□□中学校 体育館 教室)      避難所担当者から、不在者の状況を聴取

PM

13:30  ○○避難所に巡回相談・要フォロー者の面接相談 3 件      (○○公民館)

15:00  △△地域の家庭訪問        (担当保健師と同行訪問・DPAT チームでの訪問) 4 件17:30  □□避難所の要フォロー者の面接相談・巡回相談 5 件      (昼間不在者の対応) 

19:30  活動報告記録・報告書の作成

活動方針変更事項

*3

・避難所巡回時、担当者(市職員)より避難者の情報収集を行う・避難所担当者、ボランティアの疲労・休養の有無について把握する ・昼間不在の多い□□避難所について、夕方から面接相談・巡回相談を実施・△ / ▽ ◎◎避難所に常設の健康相談・こころのケア相談窓口を設置     ひょうご DPAT でこころのケア相談窓口を対応する

調整本部との連絡・報告

*4

本部から・処方薬の使用状況と不足薬品について報告

本部へ・昼間不在者への対応として 17:30 ~面接巡回相談を実施。・昨日の雨の影響で、道路状況が悪く現地での異動に時間を要する・◎◎避難所のこころのケア相談窓口を担当 (△/▽から)

 □ 定期報告

備考他のDPATチーム関係団体

*5

・本日から、□□県のDPATが5日間の予定で参加(現在DPAT3チーム活動中)・▽ / △  ◎◎病院が精神科診療を再開 ・□ / ◇  ○○地域支援者連絡会議の開催(DPAT代表者参加予定)  

記録者 :

様 式1

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様 式2個票 2 号用紙(兵庫県版)

氏名(ID)

年月日 状態・訴え 対応・方針 サイン

ひょうごDPAT

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様 式3災害時「ひょうご DPAT」 処方箋

処 方 日 時 年  月  日

氏 名 (男・女) 

生 年 月 日 年  月  日 生まれ

登 録 番 号

処方内容

処方医師(自署)

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病 院 ・ 医 院

先生 御侍史

診 療 情 報 提 供 書

患者: 様( 年 月 日生、 歳、 男・女)

をご紹介申し上げます。このたびの災害にあたり、「ひょうごDPAT」による診療活動を行っています。

当チームによる診断および診療経過は下記の通りです。ご高診、ご加療のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

【診断・暫定診断】

【経過・その他】

年 月 日

ひょうご DPAT

医師(自署)

様 式4

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様 式5「ひょうご DPAT」医薬品管理簿

D PAT チ ー ム 名

医 薬 品 名 (     mg)

責 任 医 師 名

医 薬 品 受 入 先

月/日 受入数 払出数 残数 摘要 確認者氏名

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共通様式1

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共通様式2

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【ログイン】

①災害精神保健医療情報支援システム(DMHISS)にアクセスしてください。 接続先URL: https://dmhiss.jp/kokoro/ ②各自治体に割当てられたログインID/パスワードを入力し、「ログイン」ボタン をクリックしてください。 ③メインメニュー画面にて活動報告を行う災害をクリックしてください。

Step1

①「活動報告」タブをクリックしてください。 ②「Webで報告」の「入力画面」ボタンをクリックしてください。 ③「チーム選択」「年月」を選択し、「表示」ボタンをクリックしてください。 ④活動報告を行う年月日の「新規作成」ボタンをクリックしてください。 ⑤4つのタブで必要事項を入力し、「登録」ボタンをクリックしてください。

Step2

【日報入力】

【個票入力】

①日報一覧画面にて「チーム選択」「年月」を選択し、「表示」ボタンをクリック してください。

②活動報告を行う年月日の「個票一覧」ボタンをクリックしてください。 ③「新規作成」ボタンをクリックしてください。 ④4つのタブで必要事項を入力し、「登録」ボタンをクリックしてください。

Step3

本紙は、作業手順を簡略に説明したものです。各画面の構成や機能などの詳細については、 「災害精神保健医療情報支援システム 操作マニュアル(詳細版)」をご覧ください。

1

災害精神保健医療情報支援システム(DMHISS) ―操作マニュアル― 簡易版

活動報告編(DPAT用)

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① にアクセス

③活動報告を行う災害をクリック

②ログイン パスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリック

Step1 ログイン

2

災害精神保健医療情報支援システム(DMHISS) ―操作マニュアル― 簡易版

活動報告編(DPAT用)

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①「活動報告」タブをクリック

②「入力画面」ボタンをクリック

③「チーム選択」「年月」を選択し、「表示」ボタンをクリック

④活動報告を行う年月日の「新規作成」ボタンをクリック

背景色が「白色」の箇所が入力箇所、「オレンジ色」の箇所がシステム自動設定箇所となります。

タブ毎に「登録」ボタンをクリックする必要はありません。

エクセルファイルでの報告に関しては、操作マニュアル 詳細版 「 活動報告」の「 ~ 章」を参照してください。

日報を修正する場合はその年月日の「日報修正」ボタンを、削除する場合は「削除」ボタンをクリックしてください。

Step2 日報入力

⑤4つのタブで必要事項を入力し、「登録」ボタンをクリック

3

災害精神保健医療情報支援システム(DMHISS) ―操作マニュアル― 簡易版

活動報告編(DPAT用)

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Step3 個票入力 ①「チーム選択」「年月」を選択し、「表示」ボタンをクリック

②活動報告を行う年月日の「個票一覧」ボタンをクリック

③「新規作成」ボタンをクリック

④4つのタブで必要事項を入力し、「登録」ボタンをクリック

個票を修正する場合はその相談票 の「修正」ボタンを、削除する場合は「削除」ボタンをクリックしてください。

複数の個票を入力する場合は、個票毎に「新規作成」から登録してください。

タブ毎に「登録」ボタンをクリックする必要はありません。

背景色が「白色」の箇所が入力箇所、「オレンジ色」の箇所がシステム自動設定箇所となります。項目名が「ピンク色」の箇所は、必須入力項目もしくは準必須入力項目となります。必須入力項目 ・・・ 「相談票 」準必須入力項目 ・・・ 「相談場所」「性別」「年齢」「症状」「症状1大項目(「症状」で「あり」を選択時)」※準必須入力項目は、入力が無い場合、登録時に警告画面が表示されますが登録はできます。

4

災害精神保健医療情報支援システム(DMHISS) ―操作マニュアル― 簡易版

活動報告編(DPAT用)

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DPAT 携行品リスト*1班4~5名、活動期間は1週間を想定

◎ DPAT準備機材リスト(県準備物品)区分 品名 数量 備考

通信機器&

記録機器等

モバイルパソコン 1台パソコン用ACアダプター 1式LANケーブル 1本USBメモリースティック 3個モバイルプリンター 1台プリンター用ケーブル 1組プリンター用ACアダプター 1式プリンター用紙 2000枚プリンターインクカートリッジ 2組デジタルカメラ 1台デジタルカメラ用充電器 1個パソコン接続用ケーブル 1組衛星携帯電話(データ通信対応機種) 1台 BGAN500・ワイドスターⅡ衛生携帯電話用ACアダプター 1式衛生携帯電話用パソコン接続ケーブル 1式モジュラーケーブル 1本トランシーバー 2台カードリーダー 1台拡声器 1台テーブルタップ 2個発電機 1台ノート(筆記用具) 5冊ホワイトボードマーカー 10本 黒・赤・青被災地域等地図 適宜連絡先一覧 1冊 随時追加記載被災地派遣等従事者車両証明書 適宜 必要時こころのケア関係リーフレット 適宜ひょうごDPATマニュアル・所定記録様式 適宜

装備品

DPAT登録証 3枚 国発行カードDPATジャケット(ベスト) 30着ヘルメット 6個ネームプレート 30個防塵マスク 10個救急セット 2セット 三角巾・包帯・ガーゼ等サージカルマスク 150枚防寒安全長靴 6足 M,L,LLウィンドブレーカー 18枚 白×6,黄×12ビニールカッパ 3個折りたたみ傘 3個軍手 30組ゴム手袋 10組

生活用品・雑品

テント 1組ブルーシート 2枚 2.6m×3.5m寝袋 6個毛布 6枚簡易トイレ 25個ポリタンク(折りたたみビニール製) 2個懐中電灯 4個ティッシュペーパー 15個ウエットティッシュ 10個

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生活用品・雑品

消毒薬 1個ゴミ袋 200枚 70L 透明・黒ガムテープ 2個はさみ 1個荷造り紐 2個業務用タオル(大) 50枚ぞうきん 10枚コンパクト台車 1台ガソリン携行缶 2個

調理器具

カセットコンロ 2台カセットコンロ用ボンベ 48個やかん 1個鍋 2個まな板 1個包丁 1個炊飯器 1台飯盒 1個電気ポット 3台フライパン 1個紙コップ 100個紙皿 40個割り箸 100膳

◎ DPAT個人準備物品区分 品名 数量 備考

服装

動きやすい服(上下) 1着動きやすい靴 1足帽子 1着手袋 1組ウエストバッグ、リュックサック 1個レインコート・ポンチョ・カッパ 1着 雨具防寒着 1着 冬季

個人装備

健康保険証 1枚精神保健指定医の証 1枚 指定医の場合自動車運転免許証 1枚腕時計 1個携帯電話 1台携帯電話充電器 1個着替え 1式 1週間分タオル 1式洗面道具 1式常備薬(個人用) 1式現金(小銭を含む) 1式名刺 適宜

ウエストバッグ・リュックサック

内装備

使い捨てカイロ 適宜聴診器 1個 医師職・看護職の場合ペンライト 1個サージカルマスク 15枚サインペン・ボールペン 3個メモ帳 1個ティッシュペーパー 適宜ウエットティッシュ 適宜

非常食ミネラルウォーター 適宜 被災地状況に合わせて準備非常食(例:パン缶・惣菜缶等) 適宜 被災地状況に合わせて準備お茶・味噌汁・お菓子等 適宜 被災地状況に合わせて準備

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※「ひょうごDPAT」携行薬については現在検討中のため、参考まで掲載。  携行薬については、県で準備。

【参考】◎DPAT携行精神薬リスト(国立精神・神経医療センター DPAT活動マニュアル Ver.1.1より)注意事項・定期的に医薬品等の有効期間を確認する。・発災直後に活動する場合、被災地の薬剤補充の観点から必要に応じて種類・量を検討する。また、現地に薬剤を補充

する場合、記録を残す等、現地での管理に配慮する。・現地での薬剤供給状況は刻々と変化するため、随時薬剤入手ルートを確認しながら調整を行う。・現地活動においては他の災害医療支援者の携行医療資機材と混在する可能性があるため。識別できるよう、バッグの

色分けやチーム名の記載等の工夫をする。

○精神科薬リスト・内用薬

分類 一般名(主な商品名) 規格(mg) 錠数または包数

催眠鎮静剤抗不安剤

アルプラゾラム(ソラナックス) 0.4 100エチゾラム(デパス) 0.5 200ジアゼパム(セルシン) 5 100ゾピクロン(アモバン) 7.5 100ゾルピデム酒石酸塩(マイスリー) 5 100フルニトラゼパム(ロヒプノール) 1 100ブロチゾラム(レンドルミンD) 0.25 200ロラゼパム(ワイパックス) 0.5 100

抗てんかん剤

カルバマゼピン(テグレトール) 200 100クロナゼパム(リボトリール) 0.5 100ゾニサミド(エクセグラン) 100 100バルプロ酸ナトリウム(デパケン) 100 100バルプロ酸ナトリウム(デパケンR) 100 100フェニトイン(アレビアチン) 100 100フェノバルビタール(フェノバール) 30 100

抗パーキンソン剤 ビペリデン塩酸塩(アキネトン) 1 100

抗精神病薬

オランザピン(ジプレキサザイディス) 5 7010 70

クエチアピンフマル酸塩(セロクエル) 25 100100 100

クロルプロマジン塩酸塩(ウインタミン) 25 100スルピリド(ドグマチール) 50 100ゾテピン(ロドピン) 50 100ハロペリドール(リントン) 1.5 100

リスペリドン(リスパダールOD) 1 1002 100

リスペリドン(リスパダール内用液) 2 501 50

レボメプロマジンマイレン酸塩(ヒルナミン) 5 100

抗うつ薬

トラゾドン塩酸塩(レスリン) 25 100パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル) 10 100フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス) 25 100ミアンセリン塩酸塩(テトラミド) 10 105ミルナシプラン塩酸塩(トレドミン) 25 100塩酸セルトラリン(ジェイゾロフト) 25 100

双極性障害治療薬

オランザピン(ジプレキサザイディス) 再掲 5 7010 70

炭酸リチウム(リーマス) 200 100バルプロ酸ナトリウム(デパケン) 再掲 100 100バルプロ酸ナトリウム(デパケンR) 再掲 100 100

その他 アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ) 10 140ドネペジル塩酸塩(アリセプトD) 5 100

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・精神科注射薬分類 一般名(主な商品名) 規格(mg) 錠数または包数

催眠鎮静剤、抗不安剤

ジアゼパム(セルシン注射液) 10 10フェノバルビタール(フェノバール注射液) 100 10フルニトラゼパム(ロヒプノール静注用) 2 10

抗パーキンソン剤 乳酸ビペリデン(アキネトン注射液) 5 10

精神神経用剤オランザピン(ジプレキサ筋注用) 10 10ハロペリドール(セレネース注) 5 10レボメプロマジン塩酸塩(ヒルナミン筋注) 25 10

呼吸促進剤 フルマゼニル(アネキセート注射液) 0.5 10

*身体科薬リスト(内用薬・外用薬)、蘇生・処置等薬剤リスト、DPAT標準医療機器・関連機材リスト、DPAT医療資機材リスト省略。

(DPAT活動マニュアルver.1.1参照)

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兵庫県精神科病院資料①

圏域 地図 病院名 DPAT 指定 応急 特例 特定 救急 兵精協 精神科病床数

標高(m)

神 戸

1 神戸大学医学部附属病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 46 292 湊川病院 ○ ○ ○ ○ ○ 300 273 大池病院 ○ ○ ○ ○ 148 3524 向陽病院 ○ ○ ○ ○ ○ 345 2275 有馬高原病院 ○ ○ ○ ○ ○ 396 2576 アネックス湊川ホスピタル ○ ○ ○ 100 2257 県立光風病院 ○×8 ○ ○ ○ ○ ○ 495 2718 神戸白鷺病院 ○ ○ ○ ○ ○ 278 1049 新生病院 ○ ○ ○ ○ ○ 180 13

10 神出病院 ○ ○ ○ ○ 465 10211 関西青少年サナトリューム ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 402 7012 雄岡病院 ○ ○ ○ ○ ○ 176 10713 垂水病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 322 173

阪神南14 有馬病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 393 27015 仁明会病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 310 21016 兵庫医科大学病院 ○ ○ ○ 44 2

阪神北

17 伊丹天神川病院 ○ ○ ○ ○ ○ 232 3418 自衛隊阪神病院 ○ 24 3519 あいの病院 ○ ○ ○ 145 19720 三田西病院 ○ ○ ○ 200 18221 宝塚三田病院 ○ ○ ○ ○ ○ 681 19322 医療福祉センターさくら 300 188

東播磨

23 明石こころのホスピタル ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 276 1324 明石土山病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 403 4025 東加古川病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 425 2026 播磨サナトリウム ○ ○ ○ ○ ○ 358 32

北播磨 27 大村病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 445 6728 加茂病院 ○ ○ ○ ○ ○ 402 79

中播磨

29 高岡病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 485 2130 仁恵病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 219 2031 播磨大塩病院 ○ ○ ○ ○ ○ 278 2932 姫路北病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 329 82

西播磨33 魚橋病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 311 5734 揖保川病院 ○ ○ ○ ○ ○ 360 2035 赤穂仁泉病院 ○ ○ ○ ○ ○ 247 9

但 馬36 公立豊岡病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 65 6537 但馬病院 ○ ○ ○ ○ ○ 287 4638 大植病院 ○ ○ ○ ○ ○ 250 154

丹 波 39 香良病院 ○ ○ ○ ○ ○ 266 143

淡 路40 新淡路病院 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 240 541 県立淡路医療センター ○ ○ ○ 45 042 南淡路病院 85 42

D PAT・・・ 「ひょうご DPAT」登録病院指 定 ・・・ 「指定病院」

都道府県が設置する精神科病院に代わる施設として指定された病院。措置入院の受入に応じる。応 急 ・・・ 「応急入院指定病院」

急速を要し、保護者や扶養義務者の同意をえることができない場合に、本人の同意がなくとも精神保健指定医の診察により72 時間に限り入院させることのできる病院

特 定 ・・・ 「特定措置を採る事ができる応急入院指定病院」緊急その他やむを得ない理由がある場合に、精神保健指定医に代えて特定医師による診察によって、12 時間に限り応急入院をさせることのできる病院

特 例 ・・・ 「特定指定病院」緊急その他やむを得ない理由がある場合に、精神保健指定医に代えて特定医師による診察によって、12 時間に限り医療保護入院をさせることのできる病院

救 急 ・・・ 「兵庫県精神科救急医療体制参画病院」夜間・休日における兵庫県精神科救急医療体制に参画している病院

兵精協 ・・・ 一般社団法人兵庫県精神科病院協会会員病院

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精神科病院等保健所管内別配置図

豊岡健康福祉事務所

朝来健康福祉事務所

赤穂健康福祉事務所

加東健康福祉事務

芦屋健康福祉事務所

尼崎市保健所

姫路市保健所 宝塚健康福祉事務所

加古川健康福祉事務所 明石健康福祉事務所

洲本健康福祉事務所

伊丹健康福祉事務所

西宮市保健所

但馬圏域

丹波圏域

丹波健康福祉事務所

淡路圏域

神戸・阪神圏域

播磨圏域

龍野健康福祉事務所

精神保健福祉センター

中播磨健康福祉事務所

⑥⑩

⑲⑳

㉑㉒

㉙⑦

⑯㉔

㊳ ㊴

精神科病院配置図

1 神戸大学医学部附属病院 10 神出病院 19 あいの病院 28 加茂病院 37 但馬病院

2 湊川病院 11 関西青少年サナトリューム 20 三田西病院 29 高岡病院 38 大植病院

3 大池病院 12 雄岡病院 21 宝塚三田病院 30 仁恵病院 39 香良病院

4 向陽病院 13 垂水病院 22 医療福祉センターさくら 31 播磨大塩病院 40 新淡路病院

5 有馬高原病院 14 有馬病院 23 明石こころのホスピタル 32 姫路北病院 41 県立淡路医療センター

6 アネックス湊川ホスピタル 15 仁明会病院 24 明石土山病院 33 魚橋病院 42 南淡路病院

7 県立光風病院 16 兵庫医科大学病院 25 東加古川病院 34 揖保川病院

8 神戸白鷺病院 17 伊丹天神川病院 26 播磨サナトリウム 35 赤穂仁泉病院

9 新生病院 18 自衛隊阪神病院 27 大村病院 36 公立豊岡病院

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兵庫県精神科病院資料②圏域 地図 病院名 〒 所在地(兵庫県) TEL FAX

神 戸

1 神戸大学医学部附属病院 650-0017 神戸市中央区楠町 7 丁目 5-2 078-382-5020 078-382-5050

2 湊川病院 652-0041 神戸市兵庫区湊川町 3 丁目 13-20 078-521-1367 078-512-4695

3 大池病院 651-1242 神戸市北区山田町上谷上字うつぎ原 25 078-581-2297 078-581-2306

4 向陽病院 651-1312 神戸市北区有野町有野 1490 078-981-0151 078-981-0337

5 有馬高原病院 651-1512 神戸市北区長尾町上津 4663-3 078-986-1115 078-986-1850

6 アネックス湊川ホスピタル 651-1102 神戸市北区山田町下谷上字中一里山 14-1 078-743-0122 078-743-2030

7 県立光風病院 651-1242 神戸市北区山田町上谷上字登り尾 3 078-581-1013 078-583-3797

8 神戸白鷺病院 651-2304 神戸市西区神出町小束野 9-94 078-965-1203 078-965-2705

9 新生病院 651-2124 神戸市西区伊川谷町潤和字横尾 238 番 475 078-919-1755 078-919-1723

10 神出病院 651-2301 神戸市西区神出町勝成 78-53 078-965-1151 078-965-1287

11 関西青少年サナトリューム 651-2403 神戸市西区岩岡町西脇 838 078-967-1202 078-967-3626

12 雄岡病院 651-2304 神戸市西区神出町小束野 48-58 078-965-0344 078-965-3035

13 垂水病院 651-2202 神戸市西区押部谷町西盛 566 078-994-1151 078-994-2941

阪神南

14 有馬病院 651-1412 西宮市山口町下山口 1637-5 078-904-0721 078-904-3186

15 仁明会病院 662-0001 西宮市甲山町53番地 20 0798-71-3001 0798-72-6004

16 兵庫医科大学病院 663-8501 西宮市武庫川町 1 番 1 号 0798-45-6611 0798-45-6608

阪神北

17 伊丹天神川病院 664-0007 伊丹市北野 6 丁目 38 072-781-5577 072-779-8923

18 自衛隊阪神病院 666-0024 川西市久代 4-1-50 072-758-8440 072-758-8802

19 あいの病院 669-1357 三田市東本庄 2493 079-568-1351 079-568-0818

20 三田西病院 669-1357 三田市東本庄 2017 079-568-0025 079-568-0388

21 宝塚三田病院 669-1537 三田市西山 2 丁目 22-10 079-563-4871 079-563-2816

22 医療福祉センターさくら 669-1357 三田市東本庄 1188 079-568-4103 079-568-4104

東播磨

23 明石こころのホスピタル 673-0044 明石市藤江 1315 078-923-0877 078-923-8262

24 明石土山病院 674-0074 明石市魚住町清水 2744-30 078-942-1021 078-941-1573

25 東加古川病院 675-0101 加古川市平岡町新在家 1197-3 079-424-3727 079-425-2255

26 播磨サナトリウム 675-1121 加古郡稲美町北山 1264 079-492-0278 079-492-2464

北播磨27 大村病院 673-0404 三木市大村 200 0794-82-1132 0794-83-5739

28 加茂病院 679-0205 加東市北野 713 0795-48-3208 0795-48-4606

中播磨

29 高岡病院 670-0061 姫路市西今宿 5 丁目 3-8 079-293-3315 079-294-5311

30 仁恵病院 670-0811 姫路市野里 275 079-281-6980 079-289-4513

31 播磨大塩病院 671-0101 姫路市大塩町 1096 079-254-0321 079-254-5345

32 姫路北病院 679-2203 神崎郡福崎町南田原 1134-2 0790-22-0770 0790-22-2589

西播磨

33 魚橋病院 678-0081 相生市若狭野町若狭野 235-26 0791-28-1395 0791-28-0163

34 揖保川病院 671-1688 たつの市揖保川町半田 703-1 0791-72-3050 0791-72-5895

35 赤穂仁泉病院 678-0173 赤穂市浜市 408 0791-48-8087 0791-48-1066

但 馬

36 公立豊岡病院 668-8501 豊岡市戸牧 1094 0796-22-6111 0796-22-0088

37 但馬病院 667-0023 養父市八鹿町上網場 155 079-662-2631 079-662-6682

38 大植病院 679-3423 朝来市多々良木 1514 079-678-1231 079-678-0881

丹 波 39 香良病院 669-3642 丹波市氷上町香良 107 0795-82-7121 0795-82-7040

淡 路

40 新淡路病院 656-0015 洲本市上加茂 43 0799-22-1534 0799-22-7968

41 県立淡路医療センター 656-0021 洲本市塩屋 1 丁目 1-137 0799-22-1200 0799-24-5704

42 南淡路病院 656-0516 南あわじ市賀集福井 560 番地 0799-53-1553 0799-53-1554

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兵庫県健康福祉事務所・保健所等連絡先

精神 2次 圏域構成市町 健康福祉事務所/政令市保健所 所在地 電話 FAX

神戸阪神

神戸 神戸市 神戸市保健所〒650-8570神戸市中央区加納町6-5-1市役所1号館6階

078-322-5256 078-322-6052

阪神南

尼崎市 尼崎市保健所 〒660-0052尼崎市七松町1-3-1-502 06-4869-3053 06-4869-3057

西宮市 西宮市保健所 〒662-0855西宮市江上町3-26 0798-26-3160 0798-33-1174

芦屋市 芦屋健康福祉事務所(芦屋保健所)

〒659-0065芦屋市公光町1-23 0797-32-0707 0797-38-1340

阪神北

宝塚市 宝塚健康福祉事務所(宝塚保健所)

〒665-0034宝塚市小林3-5-22 0797-72-0054 0797-74-7091

三田市伊丹市

伊丹健康福祉事務所(伊丹保健所)

〒664-0898伊丹市千僧1-51 072-785-7874 072-777-4091川西市

猪名川町

播磨

東播磨

加古川市加古川健康福祉事務所(加古川保健所)

〒675-8566加古川市加古川町寺家町天神木97-1

079-422-0003 079-422-7589高砂市稲美町播磨町

明石市 明石健康福祉事務所(明石保健所)

〒673-0892明石市本町2-3-30 078-917-1131 078-917-1138

北播磨

西脇市

加東健康福祉事務所(加東保健所)

〒673-1431加東市社字西柿1075-2 0795-42-9488 0795-42-4050

三木市小野市加西市加東市多可町

中播磨

姫路市 姫路市保健所 〒670-8530姫路市坂田町3番地 079-289-1645 079-289-1688

福崎町中播磨健康福祉事務所(福崎保健所)

〒679-2204神崎郡福崎町西田原235 0790-22-1234 0790-22-6680市川町

神河町

西播磨

たつの市龍野健康福祉事務所(龍野保健所)

〒679-4167たつの市龍野町富永1311-3

0791-63-5142 0791-64-5557太子町宍粟市佐用町相生市

赤穂健康福祉事務所(赤穂保健所)

〒678-0239赤穂市加里屋98-2 0791-43-2938 0791-43-5386赤穂市

上郡町

但馬 但馬

豊岡市豊岡健康福祉事務所(豊岡保健所)

〒668-0025豊岡市幸町7-11 0796-26-3672 0796-24-4410香美町

新温泉町養父市 朝来健康福祉事務所

(朝来保健所)〒669-5202朝来市和田山町東谷213-96 079-672-6870 079-672-5992

朝来市

丹波 丹波篠山市 丹波健康福祉事務所

(丹波保健所)〒669-3309丹波市柏原町柏原688 0795-73-3767 0795-73-0259

丹波市

淡路 淡路洲本市

洲本健康福祉事務所(洲本保健所)

〒656-0021洲本市塩屋2-4-5 0799-26-2060 0799-22-3345淡路市

南あわじ市

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兵庫県こころのケアチーム「ひょうごDPAT」活動マニュアル ver 1.0

平成 27 年 3 月

発行:兵庫県

  〒650-8567 神戸市中央区下山手通 5-10-1

編集:兵庫県こころのケアセンター

「ひょうごDPAT」調整本部構成機関

兵庫県健康福祉部 障害福祉局障害福祉課

〒650-8567神戸市中央区下山手通 5 丁目 10 番 1 号

電 話:078(362)9498(直)FAX:078(362)3911

電 話:078(252)4980FAX:078(252)4981

電 話:078(200)3010 (代)FAX:078(200)3017

〒651-0073神戸市中央区脇浜海岸通 1 丁目 3 番 2 号

〒651-0073神戸市中央区脇浜海岸通 1 丁目 3 番 2 号

兵庫県精神保健福祉センター

兵庫県こころのケアセンター

所在地 連絡先

「ひょうご DPAT」調整本部連絡先

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平成27年3月 兵庫県

ver1.0

兵庫県こころのケアチーム

「ひょうごDPAT」活動マニュアル