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フードバンクいぶり平成 30 年度活動報告書 Ver.1.0
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フードバンクいぶり
平成 30 年度活動報告書
フードバンクいぶり
特定非営利活動法人ワーカーズコープ
Ver 1.0
フードバンクいぶり平成 30 年度活動報告書 Ver.1.0
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■■■■ 目次 ■■■■
柱 1.個人への食材提供件数 177 件(2017 年度実績値の 30%強化) ............................................................ 3
1-1. 提供件数とこれに係る状況 .................................................................................................................. 3
1-1-1.市町別提供件数と人数 ....................................................................................................................... 3
1-1-2.連携機関別提供件数と人数 ................................................................................................................ 4
1-2.提供者のプロファイル .............................................................................................................................. 5
1-2-1.提供者の年齢 ..................................................................................................................................... 5
1-2-2.食材の提供回数 .................................................................................................................................. 5
1-2-2.20歳~64歳利用者の就労達成状況 .................................................................................................. 6
1-3.今後の課題 ................................................................................................................................................ 6
柱 2.食材の有効活用マニュアルを 10 カ所の相談機関と連携して作成する .................................................. 7
2-1.連携した相談機関 ..................................................................................................................................... 7
2-1-1.市町社会福祉協議会 .......................................................................................................................... 7
2-1-2.行政機関 ............................................................................................................................................. 7
2-1-3.障がい者支援機関 .............................................................................................................................. 7
2-2.食材の運用に関する書類様式 ................................................................................................................... 7
2-3.マニュアル ................................................................................................................................................ 8
柱 3.地域食堂・拠点 5 カ所に食材を提供し、拠点間ネットワークを構築する ............................................. 9
3-1.胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議 ........................................................................................................ 9
3-2.連携した子ども・地域食堂 .................................................................................................................... 10
3-3.食材提供数 .............................................................................................................................................. 11
3-4.支援活動 ................................................................................................................................................. 11
3-5.連携の効果 .............................................................................................................................................. 12
3-6.今後の課題 .............................................................................................................................................. 12
柱 4.洞爺湖町地域食堂の視察 5 件を誘致し視察後の支援を行う ................................................................ 13
4-1.視察件数と支援活動 ............................................................................................................................... 13
4-2.今後の課題 .............................................................................................................................................. 14
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柱 1.個人への食材提供件数 177 件(2017 年度実績値の 30%強化)
1-1. 提供件数とこれに係る状況
2018 年度の個人への食材提供件数 357件(目標値の 201%達成)
1-1-1.市町別提供件数と人数
自治体 件数 人数
むかわ町 4 2
厚真町 4 2
安平町 36 7
白老町 109 14
壮瞥町 11 4
洞爺湖町 15 3
豊浦町 1 1
苫小牧市 124 17
室蘭市 23 3
伊達市 30 6
合計 357 59
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1-1-2.連携機関別提供件数と人数
連携機関 件数 人数
むかわ町社協 4 2
厚真町社協 0 0
安平町社協 20 3
白老町社協 25 5
壮瞥町社協 0 0
洞爺湖町社協 0 0
豊浦町社協 1 1
苫小牧市社協 0 0
室蘭市社協 3 2
伊達市社協 30 6
壮瞥地域包括 11 4
苫小牧市自立 124 17
胆振自立 86 17
すて~じ 20 1
ゆから 33 1
合計 357 59
壮瞥地域包括:壮瞥町地域包括支援センター
苫小牧自立相談:苫小牧自立相談支援事業所
胆振自立相談:胆振管内自立相談支援事業所
すてーじ:胆振日高障がい者就業・生活支援
センターすて~じ
ゆから:特定相談支援事業所ゆから
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1-2.提供者のプロファイル
1-2-1.提供者の年齢
1-2-2.食材の提供回数
食材の提供回数
1
2
3
4
56
7
8
9
10~19
20~2930~
年齢
20-29
30-39
40-49
50-59
60-69
70-79
80-
年齢 人数
20~29 5
30~39 4
40~49 10
50~59 12
60~69 10
70~79 4
80~ 4
合計 49
※年齢不明者を除く
提供回数 人数
1 15
2 11
3 8
4 4
5 3
6 2
7 1
8 1
9 1
10~19 7
20~29 4
30~ 2
合計 59
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1-2-2.20 歳~64 歳利用者の就労達成状況
1-3.今後の課題
就労達成率の強化
今年度は 20~64 歳の食材提供者のうち、就労を達成した人は 16 名、就労を達成できなかった人が 13
名となった。
就労達成者は生活困窮者自立相談支援事業所が関わっている人でほぼ占められ、連携機関の生活困窮者
自立相談支援事業所と社会福祉協議会では支援対象者の特性が異なることが明らかになった。
今後は、自立相談支援事業所では食材の提供による就労達成率の強化手法の熟成が課題となる。
一般就労による生活状況改善が困難な食材利用者の対応
社会福祉協議会が食材を提供する人は 65歳以上の高齢者や一般就労が困難な身体状況をもつ方が多い。
この方々は簡単な軽作業は行える方も散見され、可能な範囲の軽作業や有償ボランティアなどの作業環
境が提供された場合、フードバンクが提供する食材に相当する収入が獲得できる可能性がある。
状況 人数 比率(%)
就労達成 16 55
未就労 13 45
合計 29
20歳~64歳利用者の就労達成状況
就労達成者
未就労者
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柱 2.食材の有効活用マニュアルを 10カ所の相談機関と連携して作成する
2-1.連携した相談機関
13 カ所の相談機関との連携を達成し、マニュアルの作成を行いました。
2-1-1.市町社会福祉協議会
苫小牧市社会福祉協議会、室蘭市社会福祉協議会、伊達市社会福祉協議会
むかわ町社会福祉協議会、厚真町社会福祉協議会、安平町社会福祉協議会
白老町社会福祉協議会、壮瞥町社会福祉協議会、洞爺湖町社会福祉協議会
豊浦町社会福祉協議会
上記の社会福祉協議会 10 団体と相互協力の覚書を締結し、地域における食材提供の窓口機能と食材の
寄贈元開発を行いました。
2-1-2.行政機関
壮瞥町地域包括支援センター
主に高齢者世帯への食材提供を行いました。
高齢者世帯では母親の年金に依存して生活している 50 代の男性を自立相談事業所と連携して就労支援
を行っています。
2-1-3.障がい者支援機関
胆振日高障がい者就業・生活支援センターすて~じ(北海道社会福祉事業団)
特定相談支援事業所ゆから(白老宏友会)
障がい者支援機関とは一般就労や福祉的就労の定着を支援するケースが主で食材提供中の就労停止はな
く、就労継続への支援効果が認められました。
2-2.食材の運用に関する書類様式
1. 食材利用の同意書(添付資料 1)
2. 食材利用申請書(添付資料 2)
3. 食材利用終了通知書(添付資料 3)
4. 食品等の提供・譲渡に関する確約書(添付資料 4)
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2-3.マニュアル
食材の支援業務活用マニュアル(添付資料 5)
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柱 3.地域食堂・拠点 5 カ所に食材を提供し、拠点間ネットワークを構築する
胆振管内の8 カ所の子ども・地域食堂と連携しました。
3-1.胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議
胆振管内の子ども食堂、地域食堂の支援と連携を目的
に「胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議」の立ち上げを
行いました。
この西胆振部会として室蘭市社会福祉協議会との協働
で 2019 年 12 月 19 日に第 1 回会議を開催しました。
この会議には、管理栄養士、子育て包括支援センター
の相談員といった専門家も参加し、食堂が提供する食事
に関するアドバイスや食堂を利用する子どもへの対応に
対し、専門的なアドバイスが提供されました。
この胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議は 2019 年 2
月に第 2 回目会議を開催し、参加している食堂の共通課
題の解決や室蘭市の専門学校との連携などが協議されま
した。
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3-2.連携した子ども・地域食堂
白老町ふれあい食堂ウタル 登別市地域食堂ゆめみ~る
室蘭市なかよし食堂 室蘭市もとむろランチ
伊達市土曜給食の日ハマナス 洞爺湖町地域食堂ほのぼの
苫小牧市地域食堂 HUG こども食堂 おいでや
写真無し
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3-3.食材提供数
子ども・地域食堂は予め開催日の献立を決めている場合が多く、フードバンクからの提供食材が予定
している献立に活用できないケースが多いようです。
この状況を踏まえて、フードバンクいぶりでは、デザートとして使える食材や卵、納豆と行った汎用
性の高い食材が入荷した際に子ども・地域食堂への食材提供を行っています。
3-4.支援活動
胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議では参加食堂が
抱えている課題として、「ボランティアスタッフの不
足」、「活動資金不足」が話し合われました。
「ボランティアスタッフの不足」に対し、フードバン
クいぶりはボランティア募集チラシをフードバンクい
ぶりの周知&食材寄贈募集タイアップチラシとして作
成し、提供しました。
また、「活動資金不足」に対しては民間助成金提供情
報を収集して提供し、登別市地域食堂ゆめみ~るには、
2019 年 5 月の子ども食堂開設向けた資金獲得として
「ドコモ市民活動団体助成事業」への申請支援を行い
ました。
また、定期的に食材の提供を行い大変喜ばれており、
食堂から野菜などの提供を受け、これを他の食堂に提
供するなどの好循環が生まれています。
ボランティア募集の支援として各食堂の SNS を用い
た情報発信の支援準備を進めており、各食堂の IT 担当
者選定を行っています。
名 称 回数
白老町ふれあい食堂ウタル 5
登別市地域食堂ゆめみ~る 4
室蘭市なかよし食堂 10
室蘭市もとむろランチ 12
伊達市土曜給食の日ハマナス 10
洞爺湖町地域食堂ほのぼの 4
苫小牧市地域食堂 HUG 13
苫小牧市子ども食堂おいでや 2
合計 49
0 5 10 15 20
白老町ふれあい食堂ウタル
登別市地域食堂ゆめみ~る
室蘭市なかよし食堂
室蘭市もとむろランチ
伊達市土曜給食の日ハマナス
洞爺湖町地域食堂ほのぼの
苫小牧市地域食堂HUG
苫小牧市子ども食堂おいでや
子ども・地域食堂への食材提供
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3-5.連携の効果
2019 年 1 月、白老町社会福祉協議会から緊急の食
材要請が入りました。
しかし、フードバンクいぶりには充分な食材在庫が
なく、フードバンク苫小牧に食材提供の依頼を行いま
したが、フードバンク苫小牧にも充分な食材在庫はあ
りませんでした。
そこで、白老町ふれあい食堂ウタルの責任者に状況
を説明して食材の提供を依頼したところ、即座に快諾
が得られました。
翌日には米、野菜などの食材が大量に提供いただく
ことができ、これを白老町社会福祉協議会に提供することが出来、緊急状態におかれた高齢者世帯への
支援が行えました。
かねてより、胆振管内に点在する子ども・地域食堂は地元から食材の提供などの支援を受けており、
これらの寄贈された食材の相互融通を実現したいと考えていましたが、食堂間の食材融通に留まらず食
材の緊急要請に対応する在庫拠点として子ども・地域食堂が機能することを実感しました。
今後はフードバンクいぶりがフードドライブ機能を担い、食堂間の食材流通運用を「胆振子ども食堂・
地域食堂連絡会議」に提案し、機能を発揮したいと考えています。
3-6.今後の課題と対応
子ども・地域食堂との連携では「胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議」を通して、各食堂の課題解決と
して、下記を推進します。
課題:ボランティア人材の確保
対応
SNS を活用した情報発信を可能にするためにフェイスブック・サイトの運用を支援します。
サイトの初期構築、更新作業に係る操作のアドバイスなどを行います。
市町内へのボランティア募集用チラシをフードバンクいぶりとのタイアップチラシとして作
成し提供します。
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柱 4.洞爺湖町地域食堂の視察 5 件を誘致し視察後の支援を行う
4-1.視察件数と支援活動
視察誘致 5 件獲得 子ども食堂 1 件立ち上げ、1 件立ち上げ決定
2018 年 5月 26日
視察団体:白老ふれあい食堂実行委員会ウタル
視察目的:白老町での子ども食堂開催に向けての視察
支援内容:2018 年 4 月に白老町役場子ども支援室室長の
声かけで白老ふれあい食堂実行委員会の
メンバーと面談し、洞爺湖町地域食堂ほのぼの
の立ち上げに関する説明とフードバンクいぶ
りが提供できる支援の説明を行った。
視察当日は、ほのぼの会場の説明と厨房運用、
ホール運用についての説明を行った。
視察後 :2018 年 6 月に白老ふれあい食堂ウタルの運用開始。
フードバンクいぶりからの食材提供と白老ふれあい食堂ウタルからの食材提供(相互融通)
を開始。
2018 年 12 月「胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議」に参加。
2019 年室蘭事務所が胆振総合振興局から受託している学習支援事業との連携による学習支
援拠点活動を開始。
2018 年 9月 15日
視察団体:長野県佐久市の有志団体
視察目的:行政が実施している食堂拠点の視察
支援内容:洞爺湖町地域食堂ほのぼの実施要項、洞爺湖町地域食堂ほのぼの厨房運用マニュアルの
提供と説明。
2018 年 11 月
視察団体:登別市地域食堂ゆめみ~る
視察目的:子ども食堂の検討(視察が中止になり、当方が
登別市地域食堂ゆめみ~るに訪問して協議。
支援内容:子ども食堂の運営協議と洞爺湖町地域食堂ほのぼ
のの状況説明を提供。
2018 年 12 月「胆振子ども食堂・地域食堂連絡会
議」に参加。
2019 年 2 月子ども食堂の開始を決定、運営資金を
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民間助成金の獲得で賄いたい意向を受け、ドコモ市民活動団体助成事業への申請を支援。
2019 年 1月 19日
視察団体:伊達市総務部総務課
視察目的:調査
支援内容:洞爺湖町地域食堂ほのぼの実施要項、洞爺湖町地域食堂ほのぼの厨房運用マニュアルの
提供と説明。
洞爺湖町地域食堂ほのぼのの利用者集計レポートを作成して提供。
2019 年 3月 2 日
視察団体:壮瞥町有志
視察目的:壮瞥町での子ども食堂開設を壮瞥町社協、商工会の有志と検討中とのこと
支援内容:洞爺湖町地域食堂ほのぼのの状況説明とボランティア参加で体験機会を提供。
支援継続中。
4-2.今後の課題
子ども・地域食堂の立ち上げ検討団体(個人)を「胆振子ども食堂・地域食堂連絡会議」に受け入れ、
会議体での支援体制を整える。