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R-ファクター TM 透明性の高いスコアリングの仕組みを通じて ESG投資を再構築する ラキ・クマール、 CA ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(米国) ESG投資及びアセットスチュワードシップ責任者 ESGデータがカバーする範囲は拡大していますが、ESGに関するマテリアリ ィ(重要性)の評価は透明性を欠き、スコアリングの仕組みも曖昧である 点が、単一のESGデータプロバイダーに依拠することの限界を浮き彫りにし ています。 Rファクター™は持続可能な資本市場の発展を支えます。これにより投資家 は、財務上重要なESGデータを組み込んだESGソリューションに投資できる ようになり、一方で企業に対しては、ESG慣行やその関連領域に関する情報 開示の改善促進ます。 持続可能性に重点を置く投資に対する需要が高まる中、質が高く、財務上重要であり、報告 に一貫性のあるESGデータを入手することは、資産運用会社にとって最大の課題となっていま す。 投資家は2つの重要な課題に直面しています。マテリアリティ(重要性)を評価するためのフ レームワーク(以下、マテリアリティ(重要性)・フレームワーク)に一貫性があり広く認められた ものがないことと、既存のデータプロバイダーが提供するESGに関するスコアリング手法が曖昧なこ とです。 近年、貴重なESGデータを提供するプロバイダーは増えていますが、各社がマテリアリティ(重要 性)をどのように捉えているかについての透明性は十分ではありません(このテーマについては 「The ESG Data Challenge (https://www.ssga.com/investment-topics/ environmental-social-governance/2019/03/esg-data-challenge.pdf )」で深く 掘り下げています)。 ESG 2019年5月 Rファクター™を 構築した理由 この問題に対処するため、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ (または当社)は透明性の高いスコアリング手法として、Rファクター™を構 築しました。これはサステナビリティ会計基準審議会(SASB)のマテリアリ ティ(重要性)・マップや、各国のコーポレート・ガバナンス・コード、および最 高クラスのデータプロバイダー4社から提供される情報に加えて、ステート・ス トリートのスチュワードシップと投資に関する専門知識を活用したものです。

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R-ファクターTM透明性の高いスコアリングの仕組みを通じてESG投資を再構築するラキ・クマール、CAステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(米国)ESG投資及びアセットスチュワードシップ責任者

• ESGデータがカバーする範囲は拡大していますが、ESGに関するマテリアリティ(重要性)の評価は透明性を欠き、スコアリングの仕組みも曖昧である点が、単一のESGデータプロバイダーに依拠することの限界を浮き彫りにしています。

• Rファクター™は持続可能な資本市場の発展を支えます。これにより投資家は、財務上重要なESGデータを組み込んだESGソリューションに投資できるようになり、一方で企業に対しては、ESG慣行やその関連領域に関する情報開示の改善を促進します。

持続可能性に重点を置く投資に対する需要が高まる中、質が高く、財務上重要であり、報告に一貫性のあるESGデータを入手することは、資産運用会社にとって最大の課題となっています。

投資家は2つの重要な課題に直面しています。マテリアリティ(重要性)を評価するためのフレームワーク(以下、マテリアリティ(重要性)・フレームワーク)に一貫性があり広く認められたものがないことと、既存のデータプロバイダーが提供するESGに関するスコアリング手法が曖昧なことです。

近年、貴重なESGデータを提供するプロバイダーは増えていますが、各社がマテリアリティ(重要性)をどのように捉えているかについての透明性は十分ではありません(このテーマについては「The ESG Data Challenge (https://www.ssga.com/investment-topics/environmental-social-governance/2019/03/esg-data-challenge.pdf )」で深く掘り下げています)。

ESG

2019年5月

Rファクター™を構築した理由

• この問題に対処するため、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(または当社)は透明性の高いスコアリング手法として、Rファクター™を構築しました。これはサステナビリティ会計基準審議会(SASB)のマテリアリティ(重要性)・マップや、各国のコーポレート・ガバナンス・コード、および最高クラスのデータプロバイダー4社から提供される情報に加えて、ステート・ストリートのスチュワードシップと投資に関する専門知識を活用したものです。

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スコアリングの仕組みにおいて、どのESG問題がマテリアル(重要)であるかに関する各データプロバイダーの評価方法が不透明であることは、投資家にとって大きな課題となっています。投資プロセスにおいてどのESGファクターが検討されたのか、データのユーザーが理解し、説明することは困難です。そのために市場では、ESG投資と受託者責任の間に矛盾はないのかという点について、企業、投資家、規制当局の間で大きな議論となっています。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズでは、ESG投資と受託者責任は矛盾するものではなく、投資プロセスの中で重要なESGファクターを考慮することが受託者の義務を果たす上で不可欠であると強く確信しています。そのため、当社は長期的な投資プロセスにESGファクターを完全に組み込むことをコミットメントとして表明しています。

当社は、データをめぐるこうした課題に対処することは我々の責任であるとの認識に基づき、革新的なソリューションを生み出しました。それがRファクター™スコアです。

Rファクター™は、ESGに関するスコアリングの仕組みです。透明性が高く一般に認められ、多くの企業や投資家に支持されているマテリアリティ(重要性)・フレームワークを活用して、上場企業に独自のESGスコアを付与します。スコアは、データプロバイダー4社(Sustainalytics、ISS-Oekom、Vigeo-EIRIS、ISS-Governance)から提供されるESGデータを裏付けとすることで、データの対象範囲が拡大し、従来のスコアリング手法に内在するバイアスが取り除かれます。Rファクター™には、持続可能な市場の創出に向けて、企業に主導権を持たせる狙いがあります(Rファクター™が持続可能な市場の構築にどのように寄与するかについては、当社ブログ「PuttingCompanies in theDriver's Seat to Enhance ESG Reporting( https://www.ssga.com/blog/2019/04/putting-companies-in-the-drivers-seat-to-enhance-esg-reporting.html )」をご覧ください)。Rファクター™スコアは当社の運用能力や顧客へのレポーティング能力の向上に繋がり、当社のスチュワードシップ・プログラムに完全に組み込まれることになります。

Rファクター™には4つの中心的な柱があります。これらの柱は、ESGデータとESGスコアに対する当社のアプローチの基盤となるものです。

Rファクター™透明性の高いESGスコアリングの仕組み

Rファクター™の特徴

1 マテリアリティ(重要性)にフォーカス

2 透明性が高く、 一般に認められた枠組み

3 強力なスチュワードシップ 4 複数のデータソース

投資家がESGスコアを全面的に信頼し、投資プロセスに完全に取り入れるためには、ESGを考慮することが重要であり、長期的で持続可能な価値創造と明らかに結びついていると投資家自身が確信しなければなりません。

当社は、SASBのマテリアリティ(重要性)・マップ(SASBに関しては4ページを参照)に加えて、国や投資家によって策定されたコーポレート・ガバナンス・コードを採用しました。その理由は、これらは透明性が高く、多くの投資家に支持されている枠組みだからです。これらの枠組みは企業に対し、どのESGファクターがその企業のパフォーマンスにとって重要であり、従ってそれらに対する取り組みと情報開示が重要であるかについて一貫したメッセージを送っていることから、当社もこれを支持しています。

Rファクター™は、重要なESGファクターに関する企業のパフォーマンスについての期待値を明確に示すという点で、当社のアセット・スチュワードシップ・チームの取り組みを下支えします。当社はこれらのスコアに基づいて、議決権行使とエンゲージメントを行う企業をスクリーニングします。投資先企業へのエンゲージメントの期間中は、当該企業のRファクター™スコアと同時に、それらのスコアリングの根拠も開示します。こうした根拠は取締役会や経営陣にとって、持続可能性に関する企業の取り組みを投資家が評価する際の具体的な評価ポイントを示すロードマップとなります。また、これにより企業は、開示すべき指標や、Rファクター™スコアを改善するために取り組むべき指標を特定することができ、結果的に市場にはプラスのフィードバック・ループが生まれます。

Rファクター™は、データプロバイダー4社から提供される基礎データを裏付けとします。そのうち3社からはESG(環境・社会・ガバナンス)のうち環境と社会面に関する情報が提供され、1社からはガバナンスに関する情報が提供されます。このアプローチにより、当社のデータセットの対象範囲は拡大し、単一のデータプロバイダーでは生じうるデータの隙間を埋めることができます。また、複数のデータプロバイダーからの情報を活用することで、各プロバイダーの手法に内在する潜在的なバイアスが低減されます。

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環境および社会(“E&S”)ファクターに関するマテリアリティ(重要性)・フレームワークと手法

Rファクター™の構築に当たり、当社は環境・社会・ガバナンスに関する重要な問題に透明性を持って取り組むことができる枠組みを追求しました。その中で、市場ごとの差はないが業種固有の影響が大きい環境および社会(“E&S”)問題と、業種とは関係なく市場に固有のガバナンス(“G”)問題を分けて考えることにしました。例えば、気候変動の影響は国境で足止めになることはありませんが、影響の内容や度合いは業種によって様々です。反対に、事業慣行、ガバナンス構造、企業に対する市場の期待値は地域によって大きく異なり、それぞれの市場に応じた基準に基づいて投資先企業を決めることが重要になります。Rファクター™には、こうした微妙なニュアンスが反映されています。

当社はRファクター™におけるE&Sの枠組みとして、SASBのマテリアリティ(重要性)・フレームワークを採用しました。SASB以前の持続可能性に関するレポーティングの枠組みはSASBと異なり、一連の幅広いESGテーマに関する情報開示の指針を提示していたものの、セクター別にどのESGテーマが財務上重要なのかについての指針は示されていませんでした。このため、セクターごとのマテリアリティ(重要性)の定義という難しい判断が企業に委ねられており、それが現在のESGに関する企業レポーティングにおける一貫性の欠如に繋がっています。業種別に定義された財務上のマテリアリティ(重要性)にフォーカスすることで、SASBは具体的で標準化されたガイダンスを企業に提供し、枠組みの利用者全員が憶測で判断しなくて済むようになりました。

SASBの基準が体系化されたばかりであることと、この枠組みの採用が任意であることから、現時点において企業の情報開示慣行は完全にSASB基準と一致しているわけではありません。適切なデータにアクセスするため、当社はE&Sに関して3社のデータプロバイダーから提供される基礎データを活用し、業種によってどの指標が重要か、SASBの枠組みに沿って特定しています。

データを正確に活用する当社の方法について、2つの事例で説明します。ここで取り上げるのは資産運用・資産管理と、家庭用品・パーソナルケア用品です。

• 出発点:データプロバイダーから180のデータ指標が提供されます

• そのうち、SASBの枠組みに沿って91の指標が重要と判断されました

• 91指標のうち

— 22指標が、資産運用・資産管理のRファクター™スコアの裏付けとして活用されます

—26指標が、家庭用品・パーソナルケア用品のRファクター™スコアの裏付けとして活用されます

このマッピング・アプローチの手法によって、データプロバイダーから提供される180の全データ指標ではなく、重要なESG指標だけに基づいてRファクター™スコアを導き出すことができます。

指標のマテリアリティ(重要性)は業種によって異なるため、家庭用品・パーソナルケア用品の企業に対しては、1) 水と廃棄物管理、2) 商品の質と安全性、3) 商品のデザインおよびライフサイクル管理、4) サプライチェーン管理、という4つのカテゴリーの問題について、情報開示が求められます。

マテリアリティ(重要性)・フレームワークとRファクター™ の手法

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一方で、資産運用・資産管理に求められるのは、5つのカテゴリー、すなわち、1) 販売慣行と商品のラベリング、2) 従業員エンゲージメント/ダイバーシティとインクルージョン、3) 商品のデザインおよびライフサイクル管理、4) 企業倫理、5) システミックリスク管理に関する情報です。 SASBの会計基準は、各カテゴリーに関して情報開示すべき業種固有の指標についてのガイダンスを示しています。こうした指標の多くは財務諸表の中で現在報告されていませんが、投資家にとって有用な情報が明らかに含まれています。

SASBについて: サステナビリティ会計基準審議会(SASB)は、持続可能性に関して投資家が最も重要だと考える問題について、世界中の企業が特定・管理・報告することを支援する非営利団体です。

2011年に設立して以来、2つの重要な市場インフラを構築してきました。1つは広く認知されているマテリアリティ(重要性)・マップで、11セクター77業種にとって財務上重要なE&S問題を特定しています。もう1つは持続可能性に関する一連の会計基準であり、重大なテーマや関連する指標について企業がレポーティングする際の指針となるものです。

SASBの基準は、投資家、企業、その他ステークホルダーとの協議やパブリックコメントを参考に6年間かけて策定され、合計で32兆ドルに上る資産を運用する多くの投資家から支持されています。

SASBのマテリアリティ(重要性)・フレームワークの価値は、学術研究によって立証されています。研究によれば、SASBの枠組みに基づいて当該業種にとって重要とされるESG指標のスコアが高い企業は、長期的により良好な持続可能なリターンを創出することが示されています1

SASBのマテリアリティ(重要性)・フレームワークに関する詳細は、 materiality.sasb.org.をご覧ください。

SASBのマテリアリティ(重要性)・フレームワークでは、コーポレート・ガバナンスに関する既存のファクターは組み込まれていません。これらのファクターは、市場固有の要素が強く、世界中の様々なコーポレート・ガバナンス・コードによって十分に定義されています。

Rファクター™スコアにおける“G”要素を特定するために、当社は規制当局や投資家が策定した世界各国のコーポレート・ガバナンス・コードを参考にしました。SASBのマテリアリティ(重要性)・マップと同様に、各国のコーポレート・ガバナンス・コードには透明性があり、多くの投資家に支持されています。全体で162の市場別のコーポレート・ガバナンス・コードを参考にしました。残りの市場については国際コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(ICGN)のコードに沿いました。

コーポレート・ガバナンス・コードとは、一連の原則がまとめられたものです。Rファクター™の“G”要素にコーポレート・ガバナンス・コードを取り入れるために、当社はアセット・スチュワードシップ・チームが有する専門知識を活用し、4社目のデータプロバイダー(ISS-Governance)から提供される各種の関連指標を、各コードに明示されている原則に体系的にマッピングしました。

当社はここでも、各地域・国にとって重要なコーポレート・ガバナンス指標のみを利用しました。アセット・スチュワードシップ・チームが有する専門知識を活用して、重要なコーポレート・ガバナンス指標を特定し、地域によって異なるコーポレート・ガバナンス・コードと整合性のある、一貫した枠組みを構築しました。例えば、ISS-Governanceから提供される230の指標のうち、86指標が米国に関係があると特定され、インベスター・スチュワードシップ・グループ(ISG)のコード3との整合性を図りました。英国のコードに準拠する企業に関しては、95指標が関連すると特定されました。

ガバナンス(“G”)ファクターに関するマテリアリティ(重要性)・フレームワークと手法

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当社のモデルを異なる国・地域に適用するに当たっては市場の特色が考慮され、ガバナンス構造や事業慣行の違いが尊重されるため、そうした違いに基づく判断がなされることはありません。これにより、企業のガバナンスに対する市場ごとの投資家の期待値を踏まえた上で、当該市場において相対的に強固な企業と、アンダーパフォームしている企業を特定することが可能になります。

Rファクター™の総合スコアは、企業のE&SスコアとGスコアで構成され、各社のESGパフォーマンスについてセクターや業種内でのグローバルな比較が可能です。企業は、業種特有のSASBテーマに関する事業慣行や情報開示を改善することに加えて、適用されるコーポレート・ガバナンス・コードへの準拠を改善することで、ESGスコアを向上させることができます。

企業にとってRファクター™は、どのESGテーマに重点を置き、投資家に情報を開示すべきかについての明確な指針となります。この点において、Rファクター™は企業に主導権を与えるとともに、スコアの上昇やESGパフォーマンスに対する投資家の見方の改善に向けて必要な行動を取るように促す、ESGスコアリングに関する最初の仕組みです。

投資家にとっては、Rファクター™に裏付けられたESGソリューションへの投資は、財務上重大なESGリスクの管理と軽減に取り組んでいる企業への投資機会となります。開示すべき情報について企業に明確な指針を提供するESGスコアリング手法に投資することは、結果的に入手データの向上に繋がり、ESGがより正確に金融市場に織り込まれるようになるはずです。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズでは、ESGが金融システムにとって不可欠な要素になる上で、Rファクター™は必要な変化だと考えています。今後もこうしたイノベーションをさらに追求していきます。

Rファクター™や当社のESG投資についての詳細は、担当者にお問い合わせください。

結論

トッド・ブリッジズESGリサーチ

アリ・ワイナーESG投資戦略

ステファノ・マフィナESGリサーチおよび投資

執筆者

脚注 01 Khan、Serafeim他、「Corporate Sustainability: First Evidence of Materiality(企業の持続可能性:マテリアリティ(重要性)に関する最初の証拠)」、HarvardBusiness Review、2016年

02 オーストラリア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、イタリア、日本、オランダ、ノルウェー、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国

03 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、インベスター・スチュワードシップ・グループ(ISG)の創設メンバーであり、現在は運営委員会の委員長を務めています。

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ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズについて

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、過去40年にわたり、各国政府や機関投資家、金融プロフェッショナルの皆様に資産運用サービスをご提供しています。厳密なリサーチや分析、厳しいマーケット環境における経験を礎としたリスク考慮型アプローチをもとに、アクティブからインデックス戦略まで幅広く、コスト効率に優れたソリューションを提案いたします。そしてスチュワード(受託者)として、社会、環境への配慮が長期的な成果をもたらすということを、お客様に理解を深めていただくよう努めています。インデックス運用とETF、ESG投資の先駆者として、投資における新しい世界を常に切り拓き、約2.80兆ドル* を運用する世界第3位の資産運用会社へと成長しました。

* 運用資産残高には、約330億ドル(2019年3月末時点)のステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・ファンズ・ディストリビューターズ・エルエルシー(以下「SSGA FD」)が営業を行なっているSPDRの残高を含みます。SSGA FDはSSGAの関連会社です。

・ 本稿は当社が作成したものを日本法人であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社が抜粋および和訳したものです。内容については原文「R-Factor™Reinventing ESG Investing Through a Transparent Scoring System ( https://www.ssga.com/investment-topics/environmental-social-governance/2019/04/inst-r-factor-reinventing-esg-through-scoring-system.pdf )」が優先されることをご了承下さい。・ 本資料に表示している各種シミュレーション・データは、過去のデータに基づき当社モデルを利用したバックテスト結果であり、将来の運用収益を保証するものではありません。実際の運用収益はバックテスト結果から大きく異なる可能性があります。・ 本資料に記載の各インデックスの著作権・知的所有権その他一切の権利は各インデックスを算出・公表している機関・会社に帰属します。・ 投資にはリスクがあり、元本を失うこともあります。・ 本資料に含まれている情報は投資助言ではなく、そのような取り扱いにおいて信頼できるものではありません。また、これらを、特定の証券を購入する勧誘とも売却する提案ともみなすべきではありません。これらはいかなる特定の投資家の投資目的、投資戦略、課税状況や投資期間も考慮していません。税理士および財務アドバイザーにご相談ください。すべての資料は信頼できると考えられる情報源から入手しておりますが、情報の正確性に関しいかなる保証もしておらず、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは係る情報に基づく判断に関していかなる責任も負いません。当資料全体および一部を利用し、当社への事前の書面での許諾なしに複製、加工、再配布することは禁じられています。・ 本資料に示されている内容は2019年5月時点の筆者の見解であり、将来の運用成果を保証するものではなく、実際の結果や展開は市場及び他の条件によって見通しとは大きく異なる可能性があります。当資料には将来の見通しが含まれています。・ 本資料で参照している商標やサービスロゴは、それぞれの所有者の知的財産です。第三者のデータ提供者は、データの正確性、完全性や適時性に関するいかなる種類の保証を表明しておらず、そうしたデータの利用に関連して発生したいかなる種類の損害についても責任を負いません。

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