電子的調剤情報提供書 CDA 記述仕様...電子的調剤情報記述仕様 Version 0.98...

電子的調剤情報記述仕様 Version 0.98 東京大学医学部附属病院企画情報運営部 2009/09/18

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電子的調剤情報提供書 CDA 記述仕様

注意

この文書の情報は今後変更があり得るので注意のこと


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改訂履歴：平成 21 年 9 月 18 日

１） CDA 文書内部の OID を付番

２）調剤情報は HOT9 または YJ コードとするよう追記

平成 20 年 12 月 5 日

１）調剤実施情報の構造化記述部に「実際に払い出された」薬剤のコード、名称を記述する要素を追加し

た。これは HL7CDAR2 の情報モデルを再検討した結果、 mood が RQO である

substanceAdministration の子要素として薬剤コードを持つと、処方指示された薬剤と解釈され、実

際に払い出された薬剤とは解釈できないと判断したためである。

平成 20 年 11 月 27 日

１）処方箋情報セクションに有効期間開始日・終了日の要素を追加

平成 20 年 7 月 9 日

１）処方箋発行者情報に所属医療機関番号、所属医療機関名称を追加

２）調剤内容の「処方内容文字列」を「調剤内容文字列」に変更

３）各 XML 要素/属性について、必須/オプションの区分を明記

４）調剤情報に「分割調剤」「後発薬への変更」を示すコード要素を追加

平成 20 年 5 月 13 日

１）処方情報セクション：処方箋 QR コードの CSV 文字列格納位置を変更した。

HL7CDAR2L3 対応のため、Section/text から section/entry/substanceAdministration/text に変更し

た。

２）調剤情報セクションの text 要素の利用を廃止し、処方箋の薬剤処方に関する文字列を、各薬剤の対

応する section/entry/substanceAdministration/text に格納することにした。

平成 19 年 12 月 25 日

１）調剤情報 Section の text 要素の記法を変更。

調剤情報記述セクション直下の text 要素に、処方せんの各 Rp の内容を１item あたり 1 薬品として

記述するように変更した。また、Rp 番号も item 要素の ID 属性に記述することにした。それに伴い、

Section/entry/SubstanceAdministration/text には、Rp 番号のみを記述し、処方内容の記述は削除し

た。なお、１Rp 内に複数の薬剤が存在する場合は、同一の ID 番号を持つ item が複数存在すること

になる。


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1. この文書の目的

この文書は、処方箋に基づいて実際に調剤された結果を記述し、処方箋を発行した医療機関に送信す

るための電子的メッセージ仕様について解説しているものである。

2. この文書の位置づけ

この文書に記述された内容は、調剤実施情報記述メッセージの実装に関する仕様に関する解説である。

本文書の内容は同時に公開される XML スキーマ、およびサンプル XML ファイルを補完するもので

あり、内容に食い違いがある場合は XML スキーマが優先される。

3. 参照情報

下記は、本仕様の作成に当たって参照した他の標準的仕様、資料等の一覧である。

文献目録：

Health Level Seven, Inc. (n.d.). HL7 Clinical Document Architecture, Release 2. Retrieved from

http://www.hl7.org/

日本保健医療福祉情報システム工業会. (日付不明). 処方せんデータ標準化インターフェース仕様（2 次元

シンボル対応版）. 参照先: http://www.jahis.jp/

4. メッセージ構造の概略

調剤情報メッセージは、大きく分けてヘッダ部とボディ部からなる。ヘッダ部には、患者情報、メ

ッセージ作成者、メッセージ送信先、調剤行為実施日付、調剤行為実施者の各項目を持つ。ボディ

部は、処方箋 QR 情報セクションと調剤実施情報セクションからなる。処方箋 QR 情報セクション

は、病院が発行した処方箋に記載された QR コードの CSV 文字列と、処方日、処方医、処方医所属

診療科を持つ。調剤実施情報セクションは、薬剤、および払い出した薬剤の量を薬剤ごとに一つの

entry として記載する。調剤実施情報は、1 薬剤ごとに 1entry 記載することが原則である。複数の薬

剤が同一の Rp.に記載されている場合は、それぞれの薬剤を独立して記述する。

5. 凡例

各表中の最後の列に記載されている記号は、以下の意味を持つ。

M：要素の存在が必須であり、値の記述も必須。

R：要素の存在は必須ではないが、値がある場合は記述が必須。省略された場合、デフォルト値が存

在すればその値が使用される。

O：要素の存在は必須ではなく、値がある場合でも省略可。省略された場合、デフォルト値が存在す

ればその値が使用される。

1..n：その要素が最小 1 回、最大で n 回出現することを示す。

http://www.hl7.org/�

http://www.jahis.jp/�


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6. 文字コード

調剤情報記述 CDA では、ファイル記述の文字エンコーディングとして、UTF-8 を使用する。

使用できる文字の種類については、JIS X 0208-1990 に規定される漢字、ひらがな、カタカナ、英数

字、特殊記号を含む全角文字と半角の英数字記号とし、半角カタカナは使用禁止とする。

JISX0208 に含まれない丸付き数字（①）等は用いない。また、ローマ数字は V、X、I を組み合わせ

て入力するなど、適宜置き換えるものとする。

7. データ型について

型名内容記法例備考

CD コード型半角英数記号 “001”, “F”, “01A” コード値とコードテーブルの OID

の組み合わせ

ST 文字列型半角カナは除く文字列文字列の実態参照あり

TS タイムスタンプ半角数字 20080513 日付と時間

URL URL 型半角英数記号 “tel:0312345678” tel:など、プレフィックスがつく

UID ID 型半角英数記号 0122112 ID 番号と発行組織の OID の組み

合わせ

PQ 物理量型半角英数 100mg 単位付きの実数


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8. 電子的調剤情報記述仕様の項目と処方せんデータ標準化インターフェース仕様（2 次元シンボル対

応）および療養担当規則で規定する処方箋様式の項目との対応。項番は、本仕様書において相互参

照などのために使用するために付番した項目の管理番号である。

区分項番項目名療担 QR コード型備考

ヘッダ 001 文書コード N/A N/A CD 変更あり、変更なし

002 文書名称 N/A N/A ST 調剤実施情報提供書

003 情報提供書発効日 N/A N/A TS 法的な文書発効日

患者情報 010 患者番号 × ○(11-1) ST

011 患者氏名(漢字) ○ ●(11-2) ST 全角漢字と全角カナ。

012 患者氏名(カナ) ？ ●(11-3) ST

013 患者性別 ○ ○(12-1) CD F,M

014 患者生年月日 ○ ○(13-1) TS YYYYMMDD

提供書作

成者

020 作成日 N/A N/A TS ファイル作成日

021 作成組織番号 N/A N/A ST 保険薬局番号

022 作成組織名称(漢字) N/A N/A ST 薬局名称(漢字)

023 作成組織名称(カナ) N/A N/A ST 薬局名称(カナ)

024 作成組織住所 N/A N/A ST 薬局住所

025 作成組織電話番号 N/A N/A URL 薬局電話番号

026 作成組織 FAX 番号 N/A N/A URL 薬局 FAX 番号

提供書提

供先

030 送信先組織番号 × ○(1-2) ST 処方箋発行医療機関番号

031 提供先名称(漢字) ○ ○(1-4) ST 処方箋発行医療機関名称

032 提供先名称(カナ) ？？ ST 処方箋発行医療機関名称

033 提供先組織住所 ○ ●(2-1,2-2) ST 処方箋発行医療機関住所・郵

便番号

034 提供先組織電話番号 ○ ●(3) URL 処方箋発行医療機関電話番号

035 提供先組織 FAX 番号 × × URL 処方箋発行医療機関電話番号

処方オー

ダ番号

040 処方オーダ番号 × △(81-3) UID 処方箋番号ではない

調剤実施 050 実施行為区分 N/A N/A CD 変更あり、変更なし

051 調剤実施日 ○ N/A TS

052 保険薬局番号 × N/A UID 保険薬局番号

053 保険薬局名称(漢字) ○ N/A ST 保険薬局名称(漢字)

054 保険薬局名称(カナ) ？ N/A ST 保険薬局名称(カナ)

055 保険薬局住所 ○ N/A ST 保険薬局住所

056 保険薬局電話番号？ N/A URL 保険薬局電話番号


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057 保険薬局 FAX 番号？ N/A URL 保険薬局 FAX 番号

058 保険薬剤師氏名 ○ N/A ST 調剤 CDA では未使用

ボディ

処方箋

情報

100 処方箋交付日 ○ ○(51) TS author.time。作成日に渡す前

提。

101 保険医師氏名(漢字) ○ ●(5-3) ST 漢字のみ。全角

102 保険医師氏名(カナ) ？ ●(5-2) ST

103 診療科コード × ●(4-2) CD 半角英数

104 診療科名称(漢字) × ○(4-3) ST 全角

105 診療科名称(カナ) × × ST

106 処方箋有効期間 ○ IVL_TS 処方箋の発行日と有効期間の

終了日。終了日は有効期間に

含まれる。

107 処方箋内容の CSV 文字列 ST 2 次元バーコードから解読され

た院外処方箋情報の文字列

調剤実

施情報

110 剤ごとの処方内容文字列 ○ △

(101,111,181

,201)

ST 処方箋に記載された 1 日量、用

法などの文字列 (全角漢字カ

ナ、半角英数記号)

111 調剤実施区分 N/A N/A CD 後発薬への変更や分割調剤の

有無の区分

112 処方された薬剤のコード N/A ○(201-5) CD HOT9 コードと OID

113 処方された薬剤名称 ○ ○(201-6) ST 薬剤の名称(全角漢字カナ)

114 払い出し全量 △(計算) △(計算) PQ 払い出した全量

115 払い出し日数 TS 払い出した薬剤の使用予定日

数

116 調剤された薬剤のコード実際に払い出された薬剤の

HOT9 コードと OID

117 調剤された薬剤の名称実際に払い出された薬剤の名

称文字列


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9. ヘッダ情報

調剤実施情報 CDA のヘッダ部には、文書管理に必要な項目が記載される。項目は以下の通り。

項目名内容

HL7CDA 管理情報 HL7CDA で規定された項目(typeId, templateId, id)

文書種別調剤実施情報提供書、変更あり、変更なし、など

文書名固定：「調剤実施情報提供書」

発行日文書管理上の発行日

患者情報患者番号、患者氏名、患者性別、患者生年月日

提供書作成機関作成日、調剤薬局番号・名称・郵便番号・住所・電話番号・FAX 番号

提供書提供先機関番号・名称・郵便番号・住所・電話番号・FAX 番号

処方箋情報処方箋番号

調剤実施情報実施区分・実施日・実施者所属薬局の情報（薬局番号・名称・郵便番号・住

所・電話番号・FAX 番号）

9.1. ヘッダ情報詳細

XPath 記法内容項番 M

0 /ClinicalDocument/ 調剤実施 CDA のルート要素

1 typeId 半角英数 HL7CDA の必須要素。固定値 M

2 id 文書番号(未使用、予約要素) M

2.1 @nullFlavor 半角英数 “NI”固定 M

3 code 文書コード M

3.1 @code 半角英数 01：処方箋通り

02：処方箋通りで分割

03：後発薬に変更

04：後発薬に変更で分割

001 M

3.2 @codeSystem 半角数記文書区分コード表の OID

固定： 1.2.392.200250.2.1.1.1

O

4 title 文書名 M

4.1 text() 全角固定：調剤実施情報提供書 002 M

5 effectiveTime 文書発行日 M

5.1 @value 半角数 YYYYMMDD 003 M

6 confidentialityCode 守秘レベルコード。HL7 規定 M

6.1 @code 半角英数固定：“N” M

6.2 @codeSystem 半角数記固定：2.16.840.1.113883.19.5 M

7 recordTarget 患者情報(9.2 参照) M

8 author 提供書作成者(9.3 参照) M

9 custodian HL7CDA で必須の要素。 M

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10 informationRecipient 提供書提出先(9.4 参照) M

11 inFulfillmentOf 処方箋に関する情報(9.5 参照) M

12 documentationOf 調剤実施情報(9.6 参照) M

ヘッダ部 XML サンプル 

<ClinicalDocument xmlns="urn:hl7-org:v3" xmlns:voc="urn:hl7-org:v3/voc"

xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"

xsi:schemaLocation="urn:hl7-org:v3 ../xsd/pmarmaCDA.xsd">



<typeId root="2.16.840.1.113883.1.3" extension="POCD_HD000040"/>

<id nullFlavor="NI"/>



<code code="01" codeSystem="1.2.392.200250.2.1.1.1"/>

<title>調剤実施情報提供書</title>



<effectiveTime value="20071025"/>

<confidentialityCode code="N" codeSystem="2.16.840.1.113883.5.25"/>



<recordTarget/>



<author/>



<custodian>

<assignedCustodian>

<representedCustodianOrganization>


</representedCustodianOrganization>

</assignedCustodian>

</custodian>



<informationRecipient/>



<documentationOf/>



<component/>

</ClinicalDocument>

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9.2. 患者情報

処方箋を交付された患者に関する情報は、/ClinicalDocument/recordTartet/要素に記述する。

記述すべき内容は患者番号・患者番号発行組織 OID、患者氏名カナ・患者氏名漢字、患者性別、患者生

年月日である。

詳細

/ClinicalDocument/recordTarget/ 項番 M

id 患者番号を格納 M

@extension 半角英数患者番号を半角数字で記載 010 R

@root 半角英数記号患者番号を表す OID

東大病院のみの場合は、

1.2.392.200250.3.3.1 (固定)

M

patient/ 患者個人の情報 M

name/ 患者氏名(カナ、漢字で繰り返

し)

M

@use 半角英数氏名区分：SYL=カナ、IDE=

漢字

M

text() 全角文字、半角

英数

例：トウダイハナコ。姓名

の間には可能な場合は全角

スペースを挿入

011,012 M

administrativeGenderCode/ 患者性別 M

@code 半角英数性別コード：M=男、F=女 013 M

@codeSystem 半角数記性別コード体型の OID

固定：2.16.840.1.113883.5.1

R

birthTime/ 患者生年月日(YYYYMMDD) M

@value 半角数字例：19600101 014 M

XML サンプル 

<recordTarget>

<patientRole>



<id extension="1318814790" root="1.2.392.200250.3.3.1"/>

<patient>

<name use="SYL">トウダイハナコ</name>

<name use="IDE">東大花子</name>

<administrativeGenderCode code="F" codeSystem="2.16.840.1.113883.5.1"/>

<birthTime value="19600101"/>

</patient>

</patientRole>

</recordTarget>


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9.3. 提供書作成者情報

詳細

/ClinicalDocument/author/ 項番 M

time ファイル作成日(YYYYMMDD) M

@value 半角数字例：20080513 020 M

assignedAuthor/ ファイル作成者(調剤薬局) M

id/ 予約項目 M

@nullFlavor 半角英字 “NI”に固定 M

representedOrganization/ ファイル作成組織(調剤薬局情報) M

id/ 調剤薬局番号 M

@extension 半角英数記調剤薬局番号(保険機関コード) 021 M

@root 半角数記保険機関コード表の OID

固定：1.2.392.200250.2.2.1

M

name/ 調剤薬局名称(全角) 1..2

@use 半角英数 IDE：漢字、SYL：カナ M

text() 全角文字、半角英

数記

例：東京薬局 022,023 M

telecom/ 調剤薬局電話・FAX 番号(繰返し) 1..2

@value 半角英数記電話番号。半角数字。電話番号の

場合はプレフィックス”tel:”、フ

ァクシミリの場合は同じく”fax:”

をつけること。

025,026 M

addr/ 調剤薬局郵便番号・住所 M

postalCode/ 郵便番号 M

text() 半角数記例：113-0000 024 M

text() 全角住所 024 M

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XML サンプル 

<author>



<time value="20071025"/>

<assignedAuthor>




<representedOrganization>






<name use="IDE">東京薬局</name>



<telecom value="tel:0310000000"/>



<telecom value="fax:0310000000"/>



<addr>

<postalCode>111-0000</postalCode>

東京都文京区本郷3丁目

</addr>

</representedOrganization>

</assignedAuthor>

</author>

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9.4. 提供書提出先情報

詳細

/ClinicalDocument/informationRecepient/intendedRecipient/ 項番 M

receivedOrganization/ 提出先組織 M

id/ 保険医療機関コード M

@extension 半角英数記保険医療機関コード

東大病院の場合：1318814790

030 R


1.2.392.200250.2.2.1 (固定)

R

name/ 保険医療機関名(全角のみ) M

@use 半角英数 IDE=漢字、SYL=カナ R

text() 全角文字例：東京病院 031,032 M

telecom/ 保険医療機関電話電話・FAX 番

号(繰返し)

1..2

@value 半角英数記電話番号。半角数字。電話番号の

場合はプレフィックス”tel:”、フ

ァクシミリの場合は同じく”fax:”

をつけること。

034,035 M

addr/ 保険医療機関郵便番号・住所 M


text() 半角数記例：113-0000 024 M

text() 全角住所 024 M

XML サンプル 

<informationRecipient>

<intendedRecipient>

<receivedOrganization>






<name use="IDE">東大病院</name>









<addr>


東京都文京区本郷７－３－１

</addr>

</receivedOrganization>

</intendedRecipient>

</informationRecipient>

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9.5. 処方オーダ番号情報

詳細

/ClinicalDocument/infulfillmentOf/order/ 項番 M

id/ 処方オーダ番号と OID M

@extension 半角英数処方オーダ番号 040 R

@root 半角数記処方オーダ番号の OID

発行機関が 1 つしかない場合は、

“1.2.392.200250.3.3.3” とする。

M

※処方オーダ番号を取得できない場合は、extension 属性は空値とする。

XML サンプル 

<order>

<id extension="O2009090101" root="1.2.392.200250.3.3.3"/>

</order>


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9.6. 調剤実施情報

詳細

code/ 調剤実施区分コード M

@code 半角数 01：処方箋通り




M

@codeSystem 半角英数実施区分コード表の OID

固定：1.2.392.200250.2.2.10

M

effectiveTime 調剤実施日 M

@value 半角数 YYYYMMDD M

performer/ 調剤実施者 M

assignedEntity/ M

id/ 予約項目 M

@nullFlavor 半角英 “NI”に固定 R

representedOrganization/ 調剤実施組織(調剤薬局) M

id/ 調剤薬局番号・OID M

@extension 半角英数記調剤薬局番号(10 桁の保険機関コード) R


固定：1.2.392.200250.2.2.1

O

name/ 調剤薬局名称 1..2

@use 半角英 SYL=カナ、IDE=漢字 R

@text() 全角例：東京薬局 M

telecom/ 調剤薬局電話・FAX 番号 1..2

@value 半角数記電話番号。半角数字。

電話番号の場合はプレフィック

ス”tel:”、ファクシミリの場合は同じ

く”fax:”をつけること。

M

addr/ 保険医療機関郵便番号・住所 M


@text() 半角数記例：113-0000 M

text() 全角例：東京都文京区本郷７－３－１

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XML サンプル 

<documentationOf>

<serviceEvent>



<code code="01" codeSystem="1.2.392.200250.2.2.10" displayName="調剤実施情報"/>



<effectiveTime value="20071024"/>



<performer typeCode="PRF">

<assignedEntity>












<name use="IDE">東京薬局</name>









<addr>


東京都文京区本郷3丁目

</addr>


</assignedEntity>

</performer>

</serviceEvent>

</documentationOf>

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10. ボディ情報

10.1. ボディ部に記載される項目

調剤実施情報 CDA のボディ部には調剤に関する情報が記載される。ボディ部に含まれるセクショ

ンは以下の通りである。

セクション名内容

処方箋 QR コード情報処方医師名、診療科、処方日(交付年月日)、QR コード

調剤実施情報薬剤コード・名称、払い出した薬剤の総量、日数

10.2. ボディ部基本構造

ボディ部は、structuredBody 内に 2 つの component を持つ。各 component 内には 1 つの section

があり、それぞれ「処方箋 QR コード情報」「調剤実施情報」に対応する。 <ClinicalDocument>

ヘッダ部・・・

<component>

<structuredBody>



<component>

<section>

・・・

</section>

</component>



<component>

<section>

・・・

</section>

</component>

</structuredBody>

</component>

</ClinicalDocument>


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10.3. 処方箋 QR 情報セクション

処方箋 QR 情報セクションは、発行された院外処方箋に記載された 2 次元バーコードから解読された

情報を格納し、以下の項目を持つ

セクション区分コード

セクション区分コードは、本セクションの内容を表すコードを記載する。「処方箋 QR 情報セク

ション」の場合は「10」を記載する。

処方箋交付日

処方箋が発行され、患者に交付された年月日が記載される。

処方医師氏名

院外処方箋を発行した医師の氏名を漢字とカナでそれぞれ記載する。医師氏名は姓と名の間に可

能であれば全角スペースを挿入して記載する。

処方医師所属医療機関・診療科

処方箋発行医師の所属する医療機関名、医療機関番号、診療科名および診療科番号を記載する。

医療機関に関する情報と所属診療科に関する情報はそれぞれ別個の要素に記載される。

処方箋有効期間

処方箋有効期間の開始年月日と終了日の年月日を記載する。開始日と終了日はそれぞれ別個の要

素に記載される。終了年月日は有効期間に含まれる。

CSV 文字列

2 次元バーコードから解読された院外処方箋情報の CSV 文字列をそのまま記載する。CSV 文字

列を記述する際は、必要に応じて XML 規格上必要な実体参照への置換を行う。

項目一覧

項目内容 M

セクション区分コード半角英数とコードシステムの OID M

処方箋交付日 YYYYMMDD M

処方医師名処方医師氏名（カナ、漢字） M

処方医師所属診療科診療科コード、診療科名称文字列 M

処方医師所属医療機関医療機関番号、医療機関名称文字列 M

処方箋有効期間有効期間開始日と終了日

QR コード CSV 文字列 QR コードで記述されたいた処方情報の CSV 文字列


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XML 要素詳細

/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section/ M

code/ セクション区分コードと OID M

@code 半角英数セクション区分コード

処方情報は”10”固定

M

@codeSystem 半角数記セクション区分コード表の OID

固定：” 1.2.392.200250.2.1.1.2”

O

author/ 処方医師氏名・診療科 M

time/ 処方箋交付日 M


assignedAuthor/ 処方医師 M

id/ 予約項目 M

@nullFlavor 半角英 “NI”に固定 M

name/ 医師氏名 1..2

@use 半角英カナ漢字区分：IDE=漢字氏名 M

text() 全角例：東大太郎(姓名の間に可能な場

合は全角スペースを挿入)

M

representedOrganization/ 医師診療科情報 M

id/ 医師所属診療科番号情報 M

@extension 半角英数記診療科番号 R

@root 半角数記診療科番号表の OID

東大病院のみの場合：

1.2.392.200250.3.2.1

M

name/ 診療科名称 M

@use 半角英カナ漢字区分：IDE=漢字 M

text() 全角例：内科 M

representedOrganization/

asOrganizationPartOf/

wholeOrganization

医師所属医療機関情報 M

id/ 医療機関番号情報 M

@extension 半角英数記医療機関番号

東大病院は、”1318814790” とする

M


固定：1.2.392.200250.2.2.1

O

name/ 医療機関名称 M


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@use 半角英カナ漢字区分：IDE=漢字 R

text() 全角例：東京病院 M

entry/substanceAdministration/ 処方箋の QR 文字列情報 M

text/ M

text() 全半角英数記 QR コード CSV 文字列 M

effectiveTime/ 処方箋の有効期間 M

@xsi:type IVL_TS 固定 M

low/ 処方箋有効期間開始日 M


high/ 処方箋有効期間終了日 M


consumable/manufacturedProduct/m

anufacuturedLabeledDrug/

CDA の制約のため記述。内容固定 M

@nullFlavor NA 固定 M

※QR コード CSV 文字列の記法についての注意

section/text 内に CSV 文字列を記述する際は、XML 規格上必要な実体参照への置換を行うこと。

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XML サンプル 

<component>

<section>



<code code="10" codeSystem=" 1.2.392.200250.2.1.1.2"/>

<author>



<time value="20081010"/>

<assignedAuthor>




<assignedPerson>



<name use="IDE">東大太郎</name>

</assignedPerson>




<id extension="111" root=" 1.2.392.200250.3.2.1"/>



<name use="IDE">内科</name>

<asOrganizationPartOf>

<wholeOrganization>



<id extension="1311234567" root=" 1.2.392.200250.2.2.1"/>



<name use="IDE">東京病院</name>

</wholeOrganization>

</asOrganizationPartOf>


</assignedAuthor>

</author>

<entry>

<substanceAdministration>

<text>QRコードのCSV文字列を格納</text>



<effectiveTime xsi:type="IVL_TS">

<low value="20081010"/>

<high value="20081013"/>

</effectiveTime>

<consumable>

<manufacturedProduct>

<manufacturedLabeledDrug nullFlavor="NA"/>

</manufacturedProduct>

</consumable>

</substanceAdministration>

</entry>

</section>

</component>


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10.4. 調剤実施情報セクション

調剤実施情報セクションは、セクション区分と実際に調剤薬局で払い出された薬剤に関する情報が記

載される。調剤実施記載の単位は、処方箋に記載された剤単位となり、処方箋に記載された剤の数分

繰り返される。このセクションには以下の項目が記載される。

セクション区分コード

セクション区分コードは、本セクションの内容を表すコードを記載する。「調剤実施情報セクシ

ョン」の場合は「11」を記載する。

調剤実施情報

処方箋に記載された処方内容と、実際に払い出した薬剤の情報を記載する。調剤実施情報は、内

部的に次の要素を持つ。

処方内容文字列

処方箋に指示された薬剤名、用量、用法、日数を文字列形式で記載する。各要素の間は全

角セミコロン「；」で区切る。例：「ワーファリン錠０．５ｍｇ；0.5 錠；1 日 1 回朝食後；

14 日分」

処方箋に指示された薬剤情報

処方箋に記載された薬剤の薬剤コード、コード体系番号の OID、薬剤の名称を記載する。

薬剤コードは HOT9 コードを使用する。

払い出し情報

実際に払い出された薬剤の情報を記載する。記載項目は払い出した全量、日数、払い出し

た薬剤の HOT9(または YJ)コード、HOT9（または YJ）コードの OID、薬剤の名称であ

る。

各調剤実施情報セクション内容の項目一覧

項目内容

剤ごとの処方内容文字列処方内容の各項目を全角セミコロンで区切って記述

処方された薬剤情報薬剤コード、コード体系種別、薬剤名称

※薬剤コードは HOT9 とする。

払い出し情報払い出し全量、日数

払い出された薬剤の情報払い出した薬剤の薬剤コード、コード体系種別、薬剤名称

※薬剤コードは HOT9 または YJ とする。


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XML 詳細

/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section/ M

code/ 半角英数セクション区分コードと OID M

@code 半角数記セクション区分コード

調剤実施情報は”11”固定

M

@codeSystem セクション区分コード表の OID

固定：1.2.392.200250.2.1.1.2

O

entry/substanceAdministration/ 薬剤ごとの調剤情報 M

text/ 調剤内容文字列 M

text() 全半角英数記例：PL 顆粒 (1g/包)；3g；1 日 3

回毎食後；14 日分（各項目間を半

角セミコロン；で可能な限り区切

ること）

M

consumable/manufacturedProduct/

manufacturedLabeledDrug/

処方された薬剤の情報 M

code/ 薬剤コード M

@code 半角英数記薬剤コード R

@codeSystem 半角数記薬剤コード表の OID

HOT9 は、1.2.392.200250.2.2.4

O

@displayName 全半角英数記薬剤名文字列 M

entryRelationship 払い出しに関する情報 M

@typeCode 半角英 “COMP”固定 M

supply 払い出し行為情報 M

@classCode 半角英 “SPLY”固定 M

@moodCode 半角英 “EVN”固定 M

code/ 払い出し区分コード O

@code 半角数 01：処方箋通り




O

@codeSystem 半角英数実施区分コード表の OID

固定：1.2.392.200250.2.2.10

O

quantity/ 払い出し量 M

@value 半角数数量 M

@unit 半角英数単位(UCUM コード) M


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expectedUseTime/ 払い出し日数

※頓服、外用など、日数が明示さ

れていない薬剤の場合、

nullFlavor 属性を設定し、子要素

は持たない。それ以外の場合は、

nullFlavor 属性は出現せず、子要

素の width 要素が出現。

M

@nullFlavor Boolean True 固定

※頓服、外用など、日数が明示さ

れていない薬剤の場合、本属性を

記述。下記の width 要素と同時出

現はない。

R

width/ 半角数払い出し日数

※内服薬など、払い出し日数が明

らかな場合にのみ使用。上記の

nullFlavor 属性と同時に出現する

ことはない。

R

@value 半角数日数 R

@unit 半角数単位("day”固定) R

product/manufacturedProduct/

manufacturedLabeledDrug/

払い出した薬剤の情報 M

code/ 薬剤コード M

@code 半角英数記薬剤コード R

@codeSystem 半角数記薬剤コード表の OID

1.2.392.200250.2.2.4 (HOT９)

1.2.392.200250.2.2.7 (YJ)

のいずれかの OID を指定する

O

@displayName 全半角英数記薬剤名文字列 M

※Rp 文字列の記法についての注意

Rp 文字列を記述する際は、XML 規格上必要な実体参照への置換を行うこと。

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XML サンプル 

<component>

<section>



<code code="11" codeSystem=" 1.2.392.200250.2.1.1.2" displayName="調剤実施情報"/>



<entry>



<substanceAdministration classCode="SBADM" moodCode="RQO">

<text>PL顆粒 (1g/包)；3g；1日3回毎食後；14日分</text>



<consumable>


<manufacturedLabeledDrug>



<code code="331646005" codeSystem=" 1.2.392.200250.2.2.4" displayName="PL顆粒(1g/包)"/>

</manufacturedLabeledDrug>


</consumable>

<entryRelationship typeCode="COMP">



<supply classCode="SPLY" moodCode="EVN">



<code code="03" codeSystem=" 1.2.392.200250.2.2.10"/>



<quantity value="42" unit="{BAG}"/>



<expectedUseTime>

<width value="14" unit="DAY"/>

</expectedUseTime>

<product>


<manufacturedLabeledDrug>



<code code="331646005" codeSystem="1.2.392.200250.2.2.4" displayName="PL顆粒(1g/包)"/>

</manufacturedLabeledDrug>


</product>

</supply>

</entryRelationship>

</substanceAdministration>

</entry>

</section>

</component>


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各種コード値について

10.5. Act.code

調剤情報記述 CDA で使用される Act.code は以下の通りである。

ニモニック意味

SBADM 物質(substance)の対象への投与(Administration)

SPLY 物(薬剤、材料など)の供給(supply)

10.6. Act.mood

調剤情報記述 CDA で使用される Act.mood は以下の通りである。


RQO リクエスト(オーダー：Request of Order)

EVN 実施結果(実際に起きた事象：Event)

10.7. classCode/typeCode

調剤情報記述 CDA で使用される classCode/typeCode は以下の通りである。


PRF 実施者(Performer)

COMP 子要素(Component)

10.8. 単位について

HL7 CDA では、各種単位について、Unified Code for Unit of Measures(UCUM)の使用を定めて

いる。UCUM は文字の大小を区別しない。以下にその例を挙げる。

日本語での表記 UCUM での表記備考

日（日数） DAY

ｇ（グラム） G

ｍｇ（ミリグラム） MG

錠 {TBL} Tablet：物理量単位ではないので、｛｝で囲む

包 {BAG} Bag：物理量単位ではないので、｛｝で囲む

カプセル {CAP} capsule：物理量単位ではないので、｛｝で囲む


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10.9. 実体参照置換について

XML ファイル中に格納する際に置換が必要な文字とその定義済み実体

文字・記号記号名文字実体参照

& アンパサンド &

< 左山かっこ <

> 右山かっこ >

“ 二十引用符 "

‘ アポストロフィ '

半角スペース半角スペース


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謝辞

本仕様はその策定に当たり以下の方々の多大なご協力をいただきました。この場をお借りして深く感謝い

たします。

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